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一宮市住宅マスタープラン ~ 住み続けたいまち 住んでみたいまち 人々が生き生きと暮らせるまち ~ 概要版 平成 2 5 年 3 月 一宮市

(4) 対象区域 基本方針の対象区域は市街化調整区域全体とし 都市計画マスタープランにおいて田園都市ゾーン及び公園 緑地ゾーンとして位置付けられている区域を基本とします 対象区域図 市街化調整区域 2 資料 : 八潮市都市計画マスタープラン 土地利用方針図

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市町村における住民自治や住民参加、協働に関する取組状況調査

4. 都市づくりの目標と方針 4-1 都市づくりの基本理念 地域の個性が輝く生活快適都市 上田 ~ 魅力あるふるさと活気ある交流風格ただようまち ~ 基本理念の意味あい 上田市は 歴史 文化 自然 産業などに恵まれた特色ある地域から成り立っており 各地域が個性を発揮し 連携し合い 交流を促進しながら

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相模原市住宅基本計画 概要版

[ 概要版 ] 倉吉都市計画 マスタープラン素案 鳥取県倉吉市


4-2 地域の課題人口の減少により 町内では老朽化した空き家 空き店舗が随所に見られるようになっており 平成 28 年 3 月に町内を調査したところ 空き家 空き店舗と思われる建物が 159 軒存在していることが判明した 特に 商店街 公共機関 医療機関等が近接する利便性の高い中心市街地における空き

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市街化調整区域の土地利用方針の施策体系 神奈川県 平塚市 神奈川県総合計画 神奈川県国土利用計画 平塚市総合計画 かながわ都市マスタープラン 同地域別計画 平塚市都市マスタープラン ( 都市計画に関する基本方針 ) 平塚都市計画都市計画区域の 整備 開発及び保全の方針 神奈川県土地利用方針 神奈川県

(2) 金沢市の世帯数の動向 350, , ,000 ( 人 世帯 ) ( 人 / 世帯 ) 世帯数 世帯人員 , , , , ,1

大規模住宅団地の現状と活性化・再生の進め方

住まい まちづくりの基本目標と基本的施策の展開方向 1. 住まい まちづくりの理念と基本目標 だれもが安心して住み続けたいと感じる魅力ある とだ の住まい まちづくり を政策の基本理念とし これを実現するために次の 3 つを基本目標として総合的な施策を図るものとします 基本目標 -Ⅰ 多様なニーズに

渚泊推進対策 平成 29 年 3 月に閣議決定された 観光立国推進基本計画 において 農山漁村滞在型旅行をビジネスとして実施できる体制を持った地域を平成 32 年度までに 500 地域創出することにより 農泊 の推進による農山漁村の所得向上を実現する と位置づけられたところ 農泊 を持続的なビジネス

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7-3 上田城南地域 (1) 将来像 ( 将来像 ) 水と緑と多様な都市機能が調和し快適な暮らしの環境が整ったまち ( 基本目標 ) 千曲川をはじめ産川や浦野川 小牧山や上田原古戦場 半過岩鼻など奇景や原風景の残る豊かな自然や農地を大切に保全するとともに 秩序ある都市空間づくりを進めます 良好な住環

①基本計画_ xbd

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問 2. 現在 該当区域内に居住していますか 1. 居住している % 2. 居住していない % 無回答 % % 単位 : 人 1.9% 32.7% 65.4% 1. 居住している 2. 居住していない無回答 回答者のうち 居住者が約 65

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第 7 回大阪市人口移動要因調査報告書 平成 27 年 3 月 大阪市都市計画局

( 新 ) 藤沢都市計画住宅市街地の開発整備の方針 平成年月 神奈川県 藤沢 住宅 -1

市町合併という基本的枠組みの変更に対応した 市全域を対象とした計画の見直し 少子高齢化をはじめとする本市を取り巻く社会経済情勢の変化に対応した計画づくり 総合計画や都市計画区域マスタープランなど 上位関連計画との整合 調整の必要性 都市計画マスタープランは 都市計画法第 18 条の 2 に基づいて策

計画書


により 都市の魅力や付加価値の向上を図り もって持続可能なグローバル都 市形成に寄与することを目的とする活動を 総合的 戦略的に展開すること とする (2) シティマネジメントの目標とする姿中野駅周辺や西武新宿線沿線のまちづくりという将来に向けた大規模プロジェクトの推進 並びに産業振興 都市観光 地

阿賀野市の発展と市民福祉の向上を図ることを目的とした 行政運営の指針となる 阿賀野市総合計画 に定める本市の将来像 人 まち 自然が輝く幸福祉都市阿賀野 の実現に向けて また こよなく愛するふる里創造のため 全力を上げ取り組んでいるところでございます 国から地方への事務 権限移譲や三位一体改革が加速

イメージ図 ( 医療施設の場合 ) イメージ図 ( 誘導施設 : 地域医療支援病院の場合 ) 5 届出を要しない軽易な行為などについて都市再生特別措置法第 108 条並びに都市再生特別措置法施行令第 35 条 第 36 条の規定により 以下の行為は届出の対象となりません 軽易な行為その他の行為で政令

西宮市の将来人口推計 政策局政策総括室政策推進課 平成 24 年 7 月

地域住宅計画 計画の名称高岡地域 (H27-31) 都道府県名富山県作成主体名高岡市 計画期間 1. 地域の住宅政策の経緯及び現況 平成 27 年度 ~ 31 年度 高岡地域は富山県の西部に位置し 人口約 17 万 6 千人 世帯数約 6 万 6 千世帯 (H26.12 月住民基本台帳 ) の地域で

定住意向で 今後も住み続けたい が過半数 ( 約 60%) を占めている 高齢者 障がい者対策で 身近なデイサービスの拡充 道路 公共施設のバリアフリー 相談窓口 等を求める意見が多い 子育て支援では 公園 保育所 児童館の整備 が多い 3) 周辺環境について より広い 地区単位の区分では以下のよう

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で広く体幹トレーニング推進することにより 健康なまち としてイメージア ップを図り魅力の向上につとめ 転出の抑制や転入の促進へとつなげる 数値目標 体幹づくりを通じて行う地域活性化事業 KPI 体幹トレーニング参加移住者数のべ人数年月のべ人数 申請時 0 0 H29.3 初年度 H30.

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姫路市及びたつの市における連携中枢都市圏形成に係る連携協約 姫路市 ( 以下 甲 という ) 及びたつの市 ( 以下 乙 という ) は 連携中枢都市圏構想推進要綱 ( 平成 26 年 8 月 25 日付け総行市第 200 号総務省自治行政局長通知 ) に基づく連携中枢都市圏である播磨圏域 ( 以下

渋川市都市計画マスタープラン意見シート

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人 ) 195 年 1955 年 196 年 1965 年 197 年 1975 年 198 年 1985 年 199 年 1995 年 2 年 25 年 21 年 215 年 22 年 225 年 23 年 235 年 24 年 第 1 人口の現状分析 過去から現在に至る人口の推移を把握し その背

第 1 章アンケートの概要 1-1 調査の目的 1-2 対象者 1-3 調査方法 1-4 実施期間 1-5 調査結果サンプル数 第 2 章アンケート調査結果 2-1 回答者自身について (1) 問 2: 年齢 (2) 問 5: 同居している家族 2-2 結婚について (1) 問

用への助成を除くと 住宅に関する融資や助成制度等の情報提供の充実 との回答割合が高い( 子育て住み替え意識調査 ) 以上のことから 住宅が手狭であることを理由に市外へ転出する若い世代が相当数存在し また その傾向が強まっていることがうかがえる また 住み替え後は4LDKの間取りを中心とした持ち家 (

栃木県高齢者居住安定確保計画 ( 二期計画 ) 概要版 1 計画の目的と背景 高齢化が急速に進行する中 平成 24 年 3 月に県土整備部と保健福祉部が連携のもと高齢者の居住の安定確保に関する法律に基づく 栃木県高齢者居住安定確保計画 ( 以下 現計画 という ) を策定し 高齢者が安心して快適に暮

併せて 先進事例を統一的なフォーマットでデータベース化する また 意欲ある地域が先進的な取組みを行った人材に 目的に応じて容易に相談できるよう 内閣官房において 各省の人材システムを再点検し 総合的なコンシェルジュ機能を強化する 各種の既存施策に加え 当面 今通常国会に提出を予定している 都市再生法

目 次 1. 調査の概要... 1 (1) 調査の目的... 1 (2) 調査概要... 2 (3) 回収結果 Web アンケート調査の結果 ( 単純集計結果 ) 調査の結果 ( クロス集計結果 ) (1) を選択した回答者の傾向について (2)


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数値目標 平成 29 年 オープンカフェ新規参加店舗数 58 店 6 店 6 店 オリオン市民広場集客数 1,500 人 3,000 人 3,000 人 センターコア歩行者 自転車通行量 ( 平日 ) 1,700 人 1,700 人 1,700 人 5 地域再生を図るために行う事業 5-1 全体の概

域 ) 域 ) 百万円 ) 百万円 ) の空き の空き 家 空き 家 空き 店舗を利 店舗を利 用したリ 用したリ ノベーシ ノベーシ ョン件数 ョン件数 件 ) 件 ) 居住人口 32,


Taro-全員協議会【高エネ研南】

目次 I. 転入者 転出者転出者アンケート実施概要 調査の目的 調査の内容 調査の方法等... 3 II. 調査の結果 回収の状況 転入者調査... 4 (1) 回答者の属性について... 4 (2) 転入前 転入後のお

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中井町緑の基本計画(概要版)

2. 住民アンケート調査 以下の既往のアンケート調査から 都市計画及びまちづくりに関する住民ニーズや方向性等を以下の とおり把握 解析する (1) 第 2 次長久手町土地利用計画策定にあたってのアンケート調査 1 調査の概要 調査対象は 町内在住住民及び市街化調整区域の土地所有者とし それぞれ 2,

3章.xdw

目次 1. 市街化調整区域の土地利用方針について... 1 (1) 策定の目的... 1 (2) 方針の位置付け 市街化調整区域の課題 土地利用の方針... 3 (1) 土地利用の基本的な方針... 3 (2) 地区ごとの土地利用方針 開発計画等の調整

目 次 1 背景 目的 1 2 計画の位置付け 2 (1) 計画の位置付け 2 3 現状の問題と課題 3 (1) 現状の問題 3 (2) 課題 3 4 市街化調整区域における土地利用方針 5 (1) ゾーンにおける土地利用方針 6 (2) 各ゾーンのイメージ 10 5 土地利用現況図 11 6 土地

大阪府営門真住宅まちづくり基本構想 平成 25 年 6 月 大阪府 門真市

第6次延岡市長期総合計画校了.indd

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市街化区域及び市街化調整区域の区域区分の見直し方針案 小野市 1 区域区分見直しの基本的な考え方区域区分見直しの考え方は 都市計画運用指針 を踏まえ 次のとおりとする (1) 目標年次におけるフレームの設定区域区分の見直しについては 都市計画区域マスタープラン 市町マスタープラン等に示された都市の将

活動状況調査

加賀市農業委員会農地等の利用の最適化の推進に関する指針 平成 30 年 1 月 26 日制定 加賀市農業委員会 第 1 指針の目的 農業委員会等に関する法律 ( 昭和 26 年法律第 88 号 以下 法 という ) の一部改正法が平成 28 年 4 月 1 日に施行され 農業委員会においては 農地等

地域住宅計画 計画の名称地域住宅計画都道府県名三重県作成主体名計画期間平成 17 年度 ~ 22 年度 1. 地域の住宅政策の経緯及び現況 当該地域は 三重県の南部に位置し 人口約 25,000 人 世帯数約 8,400 世帯の地域である は伊勢志摩国立公園の玄関口として 観光及び水産業を中心に発展

筑豊広域都市計画用途地域の変更 ( 鞍手町決定 ) 都市計画用途地域を次のように変更する 種類 第一種低層住居専用地域 第二種低層住居専用地域 第一種中高層住居専用地域第二種中高層住居専用地域 面積 約 45ha 約 29ha 建築物の容積率 8/10 以下 8/10 以下 建築物の建蔽率 5/10

Microsoft Word - 01_計画書180111修正版

( ウ ) 年齢別 年齢が高くなるほど 十分に反映されている まあまあ反映されている の割合が高くなる傾向があり 2 0 歳代 では 十分に反映されている まあまあ反映されている の合計が17.3% ですが 70 歳以上 では40.6% となっています

資料 5 総合計画の推進について 1 総合計画推進の基本的な考え方 ⑴ 第 5 次長期総合計画の体系 ( 本編 P.9) 第 5 次長期総合計画は まちの将来ビジョンとして 基本構想部分で目指すまちの姿やまちづくり戦略 5つの戦略の柱などを定め 戦略計画部分で 重点的な施策展開として 5つの戦略の柱

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【資料1-1】人口ビジョン編・表紙(案) 省略版

5 地域再生を図るために行う事業 5-1 全体の概要 棋士のまち加古川 をより幅広く発信するため 市内外の多くの人が 将棋文化にふれる機会や将棋を通じた交流を図ることができる拠点施設を整備するとともに 日本将棋連盟の公式棋戦 加古川青流戦 の開催や将棋を活かした本市独自のソフト事業を展開する 5-2

別紙 町田市観光まちづくり リーディングプロジェクト ( 案 ) 町田市

資料 4 明石市の人口動向のポイント 平成 27 年中の人口の動きと近年の推移 参考資料 1: 人口の動き ( 平成 27 年中の人口動態 ) 参照 ⑴ 総人口 ( 参考資料 1:P.1 P.12~13) 明石市の総人口は平成 27 年 10 月 1 日現在で 293,509 人 POINT 総人口

北部大阪都市計画彩都地区計画 ( 案 ) 北部大阪都市計画彩都地区計画を 次のとおり変更する 1. 地区計画の方針 名称彩都地区計画 位 置 茨木市大字粟生岩阪 大字宿久庄 大字清水 大字佐保 大字泉原 大字千提寺 大字大岩 大字福井 大字大門寺 大字生保 大字安威 山手台一丁目 山手台三丁目 山手

資料 2-2 成長戦略改訂に向けた地域活性化の取組みについて ( 案 ) 内閣官房地域活性化統合事務局 成長戦略の改訂に向け これまでの施策の成果が実感できない地方において 新たな活力ある地域づくりと地域産業の成長のためのビジョンを提供しその具体化を図る 超高齢化 人口減少社会における持続可能な都市

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人口 世帯に関する項目 (1) 人口増加率 0.07% 指標の説明 人口増加率 とは ある期間の始めの時点の人口総数に対する 期間中の人口増加数 ( 自然増減 + 社会増減 ) の割合で 人口の変化量を総合的に表す指標として用いられる 指標の算出根拠 基礎データの資料 人口増加率 = 期間中の人口増

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地域の自主性及び自立性を高めるための改革の推進を図るための関係法律の整備に関する法律(第7次地方分権一括法)の概要

工業地域用途地域の一つで 主として工業の業務の利便の増進を図る地域のこと 住宅や店舗は建てられるが 学校や病院 ホテルなどは建てられない 高次都市機能行政 教育 文化 情報 商業 交通 レジャーなど都市自体が持つ住民生活や企業の経済活動に対する各種のサービス機能のうち 受益圏が広域にわたる質の高い機

山手地区の概要 面積 約50ha 用途地域 工業地域 建ぺい率 60 容積率 200 高さの限度 第一種高度地区 最高限20m 2

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<第1回> 帯広市都市計画審議会 第二次 都市計画マスタープラン検討                   専門部会


部門別方針 / 住宅 住環境整備の方針 Ⅲ-6 3) 住環境の状況全市の土地利用に占める住宅系土地利用の割合は 約 32% となっています ( 平成 22 年度都市計画基礎調査 ) 本市の住宅地は 地形や市街化の経緯 土地利用状況等により 鎌倉地域の戸建住宅地 大船 深沢 腰越の既成市街地の住宅地

Microsoft Word - ■【滑川町総合振興計画】計画書_修正_ _NXPowe

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⑴ 政策目的 市街地再開発事業の推進により 土地の合理的かつ健全な高度利用と都市機能の更新を図るとともに コンパクトシティの推進及び密集市街地の解消を図る 新設 拡充又は延長を必要とする理由 ⑵ 施策の必要性 以下の施策の推進のため 本措置の延長により 民間事業者による早期かつ着実な保留床の取得を促

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目次 1 背景 目的 方針の位置づけ 現状の問題と課題 今後の方針

トヨタの森づくり 地域・社会の基盤である森づくりに取り組む

上田市都市計画マスタープラン地域別構想 上田中央地域(案)

Transcription:

定住促進プロジェクト行動計画 ~ 概要版 ~ 土木建築部 定住促進プロジェクトチーム 19

1. 背景と目的日本の将来推計人口をみると 平成 17 年の国勢調査で 1 億 27,768 千人あった人口は 平成 67 年には 8,993 万人になると推計されています 平成 17 年から平成 67 年までの 50 年間で 70.4% と人口は縮小し 約 3 割の 37,838 千人の人口が減少するとされています 人口 世帯の減少は労働力の不足ともなり 地方の産業が衰退する一方で 都市部への人口流出は増加し 地方の活力低下を招いています 南丹市においても平成 18 年 1 月の合併以後も人口減少が続いており 地域の活力を回復するためにも人口減少への対策が重要となっています 人口増加のためには さまざまな分野の施策による総合的な取り組みが必要ですが 日本全体が人口減少社会となった今日 非常に厳しい状況となっています こうした状況の変化に対応するため 南丹市における定住促進の課題を整理し 中 長期的な定住促進を総合的かつ計画的に推進するための南丹市定住促国立社会保障 人口問題研究所の将来人口推計 ( 平成 18 年 12 月推計 ) 進行動計画を策定します 2. 定住促進における現状 (1) 南丹市の将来推計人口南丹市の将来推計人口は 平成 17 年の国勢調査の 36,736 人を 100 とした場合 平成 47 年には 74.2% の 27,260 人になると推計されています その内訳としては 14 歳以下の児童の減少が一番多く平成 47 年には 46.6% の 2,119 人 次いで 15 歳から 64 歳までの生産年齢人口が 65.6% の 14,467 人となっています 一方 65 歳以上の人口をみると 65 歳から 74 歳までが 105.3% の 10,675 人 75 歳以上の人口では 133.6% の 7,242 人と推計されています (2) 住民基本台帳による南丹市の人口推移南丹市の人口は 合併当初の住民基本台帳と外国人登録人口によると 36,402 人であったものが 平成 23 年 9 月現在では 34,366 人と 2,036 人もの人口減少をみています これは出生 死亡による自然減と転入 転出による社会減によるもので その割合は自然減が 3 分の 2 社会減が 3 分の 1 となっています 平成 18 年度から平成 22 年度の内訳でみると自然減の人数は死亡者数が増加傾向を示し 社会減の人数は転入者に比べて転出者が減少しており社会減の減少傾向を示しています (3) 住民基本台帳による南丹市の人口移動平成 18 年 1 月から平成 23 年 8 月までの住民基本台帳人口の転入 転出による南丹市の人口移動をみると転出者に減少傾向がみられ 移動時点の年齢により比較してみると 15 歳以下と 50 歳以上では転入者が転出者を上回っていますが 16 歳から 39 歳では転出者が転入者を上回る結果となっています これは進学や就職 転勤 結婚によるものと思われます 20

1 転入者平成 18 年 1 月から平成 23 年 8 月までの転入者の状況は 京都市 (23.2%) 亀岡市 (18.1%) 大阪府 (9.3%) となっており 転入者の半数を占めています 京都府全体の転入者は 57.3% で その他の都道府県からの転入は 42.7% の状況です 2 転出者平成 18 年 1 月から平成 23 年 8 月までの転出者の状況は 京都市 (26.1%) 亀岡市 (17.2%) 大阪府 (9.5%) となっており 転出者の半数を占めています 府下市町村への転出者は 56.8% で その他の都道府県への転出は 43.2% の状況です 南丹市の年齢別転入 転出者 住民基本台帳人口の転入者 転出者数より移動時点の年齢により作成しています 3. 定住促進の課題 (1) 都市計画マスタープランから得られる課題 1 現況から得られる問題 課題都市機能として幹線街路の整備が進んでおらず 市街化に向けた取り組みや事業の円滑な推進が課題となっています また 新光悦村の企業誘致 小規模宅地の分譲の推進 日吉ダム周辺のリゾートゾーンの活用 かやぶきの里の優れた景観の保全など地域活力の維持 向上への活用なども課題となっています 2 市民アンケート結果から得られる課題身近な生活環境の充実 環境や景観の保全に対する意識が高く 暮らしやすいまちづくり 土地利用としては 拠点機能を高めるための都市機能の誘導 工場や企業の誘致 などの整備 開発を伴う取り組みに対する意識も高いといえます また 都市計画区域外では 自然環境の保全や身近な生活環境 工場や企業の誘致についての意見が多くなっています その反面 主体的な取り組みを伴う意識はやや低くなっています 3 社会情勢から考慮すべき課題持続可能な地域の形成では 集約型都市構造への転換 既成市街地の再構築 地域雇用に密接する産業の活性化 美しく暮らしやすい農山村の形成及び中産間地域の役割の再認識 地域間の交流 連携や人の誘致 移動 ( 二地域居住 外部人材の活用 ) 条件の厳しい地域への対応や災害に強いまちとして ハード ソフトが一体となった取り組みなど減災の観点重視 災害に強い土地利用への誘導 交通 通信網等の迂回ルート等の余裕性 避難誘導体制の充実など地域防災力の強化などの対応が求められています (2) 住生活基本計画から得られる課題 1 市街地開発に対応した住宅政策の検討市街化区域では 南丹市の中心としての賑わいと活力あるまちづくりが求められており 多様なライフスタイルや住宅ニーズを踏まえた住宅の情報発信に取り組むことが重要な要素となっています 市街地部では 民間賃貸住宅の供給が活発なことから 民間賃貸住宅ストックの有効活用を促す取組を民間事業者等と連携しながら検討することも重要な課題となっています 2 各地域の集落活性化に寄与する住宅施策の検討少子高齢社会により 一部では限界集落化が進むなど 地域の居住環境の維持が問題となっ 21

ており 自然環境を求めてやってくる新たな転入者の住宅確保ができない問題もみられます 都市 と 中山間地や農村部 との二地域居住や田舎暮らし IJU ターンなどを活発化させるため 地域の住民組織等と連携しながら検討することが重要な課題となっています 3 住生活の 質 を高めるための各種制度の普及 啓発に向けた検討住宅を大切に使いながら できるだけ長く有効活用していくために 住宅 住環境などの質を高め 優良なストックとして蓄積していくことが重要となっています (3) 各種意識調査から得られる課題 1 南丹市の知名度南丹市が誕生して 7 年目となり南丹市の知名度は高くなってきているものの 京都市内においても未だ南丹市の位置など知られていない状況が見受けられます 定住者及び二地域居住者の多くが 自然景観や周辺環境の良い市町村や良く知っている市町村を選定しています 観光客や二地域居住者といった交流人口を拡大させることや地域外の人にインターネット等を通じて地域の情報を提供する情報交流人口の拡大が重要となっています 2 利便性の高い居住環境の形成人口 世帯の減少社会が到来した今日では人々の居住ニーズも多様化し 住宅の量の確保 から 住生活全般の質の向上 へと施策の転換が求められており 年代ごとに求める住宅も異なってきています また 居住環境においても 通勤に便利な地域 日常生活の買い物に便利な地域 学校が近い 医療機関が近くにある など利便性の高さを求めています 南丹市の住環境における利便性を向上させるため市街地を中心とした商業 流通産業などの充実を図るとともにより利便性の高い居住環境を整備することが重要です 3 定住のサポート南丹市には定住を総合的に支援する部署がなく 南丹市での居住を希望される方からの問合せがあっても的確に対応することができない状況です 定住促進の総合窓口を設置するとともに提供すべき情報の整備や情報発信にも早急に取り組む必要があります 4. 定住促進の当面の方向性二地域居住は 都市部に暮らす人が一定期間を地方の農山漁村で暮らすもので 地方活性化の一方策として都市住民に広がることが期待されている生活様式です 南丹市の約 8 割の世帯は持ち家で 市の人口動態は高齢者世帯や空き家が増える傾向にあることを示しています 既に市内の中山間地域においては実家が空き家となったことにより 住宅や農地の管理を兼ねて野菜を作るなどの二地域居住を実践されている方がおられます 地元の出身者の二地域居住実践者が増え地域とのコミュニケーションがとれれば 高齢化や過疎化の進む地域にとっては コミュニティバランスが保たれ地域の活性化につなげることでき 定住促進の効果が出るまでの間 地域の活性化が図れます 22

5. 具体的な方策 (1) 行政が取り組むべき事業 居住環境を形成する土地利用 市のイメージアップを図る景観づくり 住宅情報等の発信 地域主権一括法の施行に伴う市営住宅等 定住推進の体制整備 情報提供マニュアルの作成 利便性の高い居住環境の形成と豊かな自然環境の保全 快適な集落環境を維持するため 土地利用などの視点から身近な生活環境を高める市民が主体的に取り組めるよう 地区計画等 都市計画提案制度などの都市計画制度を積極的に活用します 景観計画に建築物の形態意匠などの制限を定め 統一感のある景観づくりを推進するなど 南丹市の魅力やイメージアップに戦略的に取り組みます 身近な景観づくりに対する活発な活動が見られる地区などは 実現に向けて必要となるルールとして景観計画や景観協定などを積極的に活用します 民間事業者と連携し 住宅情報を収集するとともに 南丹市への居住希望者が 自らの希望に適った住宅を確保できるよう 情報発信や相談体制の充実に取り組みます また 閲覧者が利用しやすく 南丹市の魅力を発信するためホームページのリニューアルを行ないます 南丹市が保有する住宅は 市営住宅 ( 公営住宅 ) 特定公共賃貸住宅及び改良住宅であり 住宅の規模による入居基準や所得要件を見直し 単身者向け住宅として供給の促進に取り組みます 定住及び二地域居住を検討している方に対して 仕事 住宅 子育てなどの情報提供や地域市民との連絡調整などが必要なことから 総合的に定住を推進し 関連部署との連携が図れる体制を整えていきます 現在 南丹市が行なっている施策 事業で定住者及び二地域居住実践者の支援となる施策 事業を整理し 定住希望者等に職員誰もが的確に情報提供することが可能となるマニュアルの作成を行います (2) 市民の理解と協力を得る事業地域住民と定住者 二地域居住実践者の相互理解が図れるよう定住定住促進の啓発者 二地域居住実践者を受入れに係る情報提供や啓発を行います 地域の住民組織と連携しながら 空き家情報を収集 調査し 住宅政空き家情報の提供策の基礎となる住宅情報データベースの構築を図ります 行政による景観整備だけでは限界があるため 市民と行政が連携しな美しい自然を保つためがら積極的に景観づくりを進めます の景観形成景観形成に係る施策や事業の情報共有を図るなど 総合的な視点から市民主体による景観づくりを進めます 定住促進用パンフレットの作成 定住者 二地域居住実践者への啓発 定住促進を図るため 二地域居住や田舎暮らしなどの希望者に対し 中山間地域の豊かな自然環境や景観 暮らしの魅力 南丹市の各種制度などが伝わるパンフレットを作成し 定住や二地域居住を検討している方への情報発信を行います 新たな定住者 二地域居住実践者に対して 地域の自治会活動や仕組みなどを啓発するとともに 既に定住されている方や地元自治会 区などと意見交換が行なえるよう支援を行ないます 23

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