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資料 1 SAMPLE

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図表 2 住宅ローン減税の拡充 消費税率が 5% の場合 消費税率が 8% または 10% の 場合 適用期間 ~2014 年 3 月 2014 年 4 月 ~2017 年末 最大控除額 (10 年間合計 ) 200 万円 (20 万円 10 年間 ) 400 万円 (40 万円 10 年間 ) 控

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2. 適用を受けるにあたっての 1 相続発生日を起算点とした適用期間の要件 相続日から起算して 3 年を経過する日の属する年の 12 月 31 日まで かつ 特例の適用期間である平成 28 年 4 月 1 日から平成 31 年 12 月 31 日までに譲渡することが必要 例 平成 25 年 1 月

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第 1 章要緊急安全確認大規模建築物の耐震診断結果の報告 1 要緊急安全確認大規模建築物について平成 25 年 11 月 25 日の耐震改修促進法の改正により 不特定多数の者が利用する建築物及び避難弱者が利用する建築物のうち大規模なもの等が要緊急安全確認大規模建築物として規定され 平成 27 年 1

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第 7 章 間にその者の居住の用に供したときに 一定の要件の下で そのバリアフリー改修工事等にあてるために借り入れた住宅借入金等の年末残高 (1,000 万円を限度 ) の一定割合を5 年間所得税の額から控除できます なお 52ページの増改築に係る住宅ローン控除制度との選択適用になります 1 控除期

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215 参考資料

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第 1 章 不動産の売却を検討されるお客様へ いらっしゃいませ! 初めての方も安心して お任せください 初めてだから 不安だわ PROFILE 夫 60 歳妻 65 歳 戸建てからマンションに買い換え検討中 子供も独立したし 広すぎるこの家は 売却しようか 売却までの流れ 物件調査 価格査定 媒介契

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目次 ( )

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未定稿(080714)

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間にその者の居住の用に供したときに 一定の要件の下で そのバリアフリー改修工事等にあてるために借り入れた住宅借入金等の年末残高 (1,000 万円を限度 ) の一定割合を5 年間所得税の額から控除できます なお 53ページの増改築に係る住宅ローン控除制度との選択適用になります 1 控除期間 5 年間

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第12回 売買契約と請負契約の違い

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はじめに 宅地建物取引業法の解釈 運用の考え方 ( 国道交通省通知 ) においては 宅地建物取引業者 ( 以下 宅建業者 という ) は 媒介契約の締結に先立ち 媒介業務を依頼しようとする者に対して 不動産取引の全体像や受託しようとする媒介業務の範囲について書面を交付して説明することが望ましい (

1 市川市耐震改修助成制度 の概要 この制度は 市民の皆さんが所有し かつ居住する木造戸建住宅について 市の助成を受けて行っ た耐震診断の結果 耐震性が低いことから市に登録した木造住宅耐震診断士による耐震改修を実施した場合に 耐震改修設計費 耐震改修工事 工事監理費及び耐震改修に伴うリフォーム工事費

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1. 国土交通省土地 建設産業局関係の施策 不動産流通に関する予算要求が拡大 ここ数年 国の住宅 不動産政策において 不動産流通に関する施策が大幅に拡大している 8 月に公表された国土交通省の 2019 年度予算概算要求概要によると 土地 建設産業局における施策は大きく 4 項目あるが 全体の予算額

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2. 長期係数の改定 保険期間を2~5 年とする契約の保険料を一括で支払う場合の保険料の計算に使用する長期係数について 近年の金利状況を踏まえ 下表のとおり変更します 保険期間 2 年 3 年 4 年 5 年 長期係数 現行 改定後

約 6 倍になると予測されており これら高経年マンションが増えていく中 経年による建物 設備の劣化等に対応するための大規模修繕や改修等の資金不足の問題が深刻化している 今後 良質なマンションを維持していくためにも 特にマンション共用部のリフォームについての支援が急務である (4) 賃貸住宅のリフォー

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年度予算の範囲内で受付先着順となります 注意! 住宅耐震改修補助を受けようとする場合は 別途書類が必要です 2 補助金の 交付決定 書類審査後 補助金の交付が決定したら 市から連絡します 都市建築課窓口で 補助金交付決定通知書 をお渡しします 注意! 交付決定があるまで 工事に着手することができませ



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年次業務報告書記載に関する留意点

4. 平成 27 年度税制改正の概要 (1) 住宅の取得に関わる税制 登録免許税 不動産取得税 改正項目ヘ ーシ 改正内容 所有権保存登記 所有権移転登記 所有権の信託 抵当権設定の登記の軽減措置 税率の軽減措置 宅地評価土地の課税標準の軽減措置 軽減税率の適用期限を平成 27 年 3

b c.( 略 ) 2 不動産取得税の軽減に係るの発行信託会社等の地方税法附則第 11 条第 12 項に基づく不動産取得税の軽減のための同法施行令附則第 7 条第 12 項に規定するの発行等については 以下のとおり取り扱うものとする イ ロ.( 略 ) 載があること c d.( 略 ) 2 不動産取

3-3 新旧対照表(条例の審査基準).rtf

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第1号様式(第9条第1項関係)

13. 平成 29 年 4 月に中古住宅とその敷地を取得した場合 当該敷地の取得に係る不動産取得税の税額から 1/2 に相当する額が減額される 14. 家屋の改築により家屋の取得とみなされた場合 当該改築により増加した価格を課税標準として不動産 取得税が課税される 15. 不動産取得税は 相続 贈与

Transcription:

既存住宅アドバイザー 事前インスペクション 結果報告書 本報告書は一般社団法人既存住宅インスペクター教育研究会の既存住宅アドバイザー制度に準じて作成されています 物件購入の判断材料としてご利用ください 既存住宅アドバイザーが実施する事前インスペクションは建物の性能や資産価値に関する判断材料を提供する目的で調査を行います 建物の欠陥を発見することを目的としていません 本報告書を係争などの資料として利用することはご遠慮ください 担当アドバイザー氏名 : 調査太郎登録 No: 20134329 所属会社 : インスペクション株式会社 調査日 : 2013 年 7 月 7 日

ADVISER INSPECTION はじめに 適確な住宅購入の判断材料をご提供いたします 不動産の購入には様々な情報が複合的に関係してくるため 住宅購入を希望する消費者と仲介事業者 売主との情報格差が問題となっております 特に既存住宅は経年による劣化をしているため 新築住宅に比べ住宅の性能も検討材料の一つになります 本調査は住宅購入を検討する際に最低限必要だと思われる情報を専門の講習を受講したアドバイザーが調査し 住宅購入希望者へ提供することで 情報格差を軽減することを目的としております 既存住宅の安全な取引を実現するコーディネーター 既存住宅を安心して購入していただくための情報を提供するには 従来の不動産業や建設業といった業界の枠組みを超えた 総合的な判断のできる専門が必要になります 既存住宅アドバイザーは専門の講習を受講し 一般社団法人既存住宅インスペクター教育研究会に登録された専門家です また 既存住宅アドバイザーは登録期限が3 年間と定められており 指定の更新講習会を受講しなければ登録が解除される仕組みになっています 住宅購入にまつわるトラブル解決のための資力確保を目的とした 瑕疵保険 という制度があります 既存住宅の場合 1) 構造耐力上主要な部分 2) 雨水の浸入を防止する部分に発生した瑕疵に対する 5 年間の保険となります 万が一 引渡しを受けた建物の保険対象部分に瑕疵が見つかった場合は その補修費用をまかなうことができるので 事業者や売主の資力に依存することなくトラブルを解決することができます また 瑕疵保険を付保するためには 建物が一定の性能基準を満たす必要があり 言い換えれば瑕疵保険をかけることのできる物件は一定基準をクリアした安全な建物であると判断することができます このように万が一の備えという意味の他に 安全に既存住宅を取得する判断材料としても瑕疵保険を活用することができます < 参考 > 一般社団法人住宅瑕疵担保責任保険協会ホームページ http://kashihoken.or.jp/ 1 ページ ( 全 18 ページ ) Society for Education of Exsting house Inspector

事前インスペクション調査項目 既存住宅アドバイザーは下記の内容について調査を実施し 情報提供を行います 1 2 3 物件所在地建築年度工法 物件所在地からは災害に強い土地かどうかを判別する ハザードマップ やその地域の住宅政策 ( コンパクトシティ計画 耐震の補助制度 など ) を確認することができます 建築年度は建築基準法の変遷歴から建物性能をおおまかに判断できるほか 各種制度の要件に設定されていることが多く 既存住宅の取得には重要な情報です 住宅の工法によって現況の建物性能の確認方法が異なります また 建物の構造が特殊な場合は建物性能が確認できないケースもあります 床面積土地 書類その他 4 5 6 現地調査 ( 瑕疵保険フラット適合 ) 既存住宅の購入には当該物件が建ぺい率や容積率を超えていないかの確認が必要です また セットバックや接道状況などは当該物件の資産価値に影響を及ぼします 設計図書や建築確認済書は新築時の状況を記録している貴重な資料です また 売主からの告知書は取引におけるトラブルを未然に防ぐための情報になります 建物が劣化しているかどうかは既存住宅購入の重要な判断材料です また フラット適合基準を おおよそ一般的な住宅が具備すべき要件 と捉え 基準を満たすかどうかの情報を提供いたします Society for Education of Exsting house Inspector 2 ページ ( 全 18 ページ )

ADVISER INSPECTION 1 物件所在地からは災害に強い土地かどうかを判別する ハザードマップ やその地域の住宅政策 ( コンパクトシティ計画 耐震の補助制度 など ) を確認することができます 物件所在地 1630638 東京都新宿区西新宿 1-25-1 公開されている 内容 : 洪水, 津波, 土砂災害, 液状化 ハザードマップ 想定被害 : なし ( ) ハザードマップに関する注意事項ハザードマップは土地の被災リスクを判断するために必要な情報です 購入判断材料としてご参照ください あり ( 居住促進計画地域外 ) コンパクトシティ計画 コンパクトシティ計画に関する注意事項 コンパクトシティ計画が推進されている地域です 当該案件は居住促進区域外なので将来的に資産価値に影響が出る可能性があります 耐震診断 : 耐震補強 : あり あり ( 制度のパンフレットなど : わからない ) ( 制度のパンフレットなど : わからない ) 耐震の補助制度に関する注意事項 耐震の補助制度 < 耐震診断 > 自治体による耐震診断の制度が運用されている地域です 制度が利用できるかどうかについてはインスペクション時に建築士へ確認してください < 耐震補強 > 自治体による耐震補強の制度が運用されている地域ですが 既存住宅流通時には適用されない場合がありますので 制度の内容を確認してください 3 ページ ( 全 18 ページ ) Society for Education of Exsting house Inspector

参考資料 ハザードマップ ハザードマップとは 自然災害による被害を予測し その被害範囲を地図化したものです 予測される災害の発生地点 被害の拡大範囲および被害程度 さらには避難経路 避難場所などの情報が既存の地図上に図示されています ハザードマップはその土地が自然災害に対してどのくらいのリスクを秘めているかを判断する大切な情報です < 参考 > 国土交通省ハザードマップポータルサイト http://disapotal.gsi.go.jp/ 参考資料 コンパクトシティ計画 コンパクトシティ計画とは市街地のスケールを小さく保ち コミュニティの再生や職住近接型まちづくりを目指すものです 札幌市 稚内市 青森市 仙台市 富山市 豊橋市 神戸市 北九州市などがコンパクトシティを政策として公式に取り入れているほか 国土交通省も コンパクトシティを目指すべく政策転換を進めています コンパクトシティ計画のある地域の場合 居住促進計画内の物件は今後の資産価値の維持 向上が見込まれ 逆に居住促進計画外の物件は今後の資産価値の目減りが懸念されると判断することができます 参考資料 耐震の補助制度 耐震化を促進するために 耐震診断や耐震改修に対する補助制度が運用されている自治体があります 補助制度は自治体での運用となるため 地域によって補助額や運用方法などが異なります 自治体によっては耐震診断には補助制度があるものの 耐震改修には補助制度がないところもあります 特に現在居住している家屋を対象に制定されているケースが多いため 不動産の売買の際には利用できない場合もございますので 自治体の窓口に詳細を確認する必要があります Society for Education of Exsting house Inspector 4

ADVISER INSPECTION 2 建築年度は建築基準法の変遷歴から建物性能をおおまかに判断できるほか 各種制度の要件に設定されていることが多く 既存住宅の取得には重要な情報です 建築年月 1976 年 5 月 ( 旧耐震 ) 建築年月に関する注意事項 < 耐震性 > 旧耐震基準です 耐震補強が必要な可能性が高いです < 瑕疵保険 > 旧耐震基準ですので 瑕疵保険の構造性能に関する検査基準を満たすためには耐震診断が必要です < フラット適合 > 旧耐震基準ですので フラット適合基準における住宅の耐震性基準を満たすためには耐震診断が必要です 建築確認済書等で確認 確認方法 建築年月の確認方法に関する注意事項 旧耐震の案件です 確認方法について注意点はありません 必要 耐震基準適合証明書 耐震基準適合証明書に関する注意事項 住宅ローン減税適用のためには 耐震基準適合証明書もしくは既存住宅売買瑕疵保険の付保が必要になります 5 ページ ( 全 18 ページ ) Society for Education of Exsting house Inspector

参考資料 新耐震 旧耐震 1981 年 6 月 1 日 ( 昭和 56 年 ) に建築基準法が改正され建築物の耐震性について大きな見直しがなされたことから 1981 年 6 月 1 日以降の建築物を 新耐震基準 1981 年 5 月 31 日以前の建築物を 旧耐震基準 と区分するようになりました 特に 旧耐震基準 の建築物は現行法からすると既存不適格住宅とされ 性能改善が必要な建物と判断されます 参考資料 耐震性について 建築年月からだけでは建物の耐震性を判断することはできず 建築士による耐震診断が必要になるのですが 大きく分けて 4 つの段階に区分することができます 2000 年 6 月以降 現行の耐震基準です 1981 年 6 月 ~2000 年 5 月 1981 年 5 月以前 1950 年以前 新耐震基準ですが 必要な耐震性を満たさない可能性があります 旧耐震基準なので 耐震性を確保するために補強工事が必要になる可能性が高いです 建築基準法制定前なので 耐震診断が実施できない可能性があります 参考資料 建築年月の確認方法 建築確認済書など公的な資料で建築年月が確認できる場合は記載の建築年月で取り扱われます しかし登記簿による確認の場合は 昭和 58 年 4 月以降が新耐震基準として取り扱われることとなるので注意が必要です Society for Education of Exsting house Inspector 6 ページ ( 全 18 ページ )

ADVISER INSPECTION 3 住宅の工法によって現況の建物性能の確認方法が異なります また 建物の構造が特殊な場合は建物性能が確認できないケースもあります 工法 木造軸組み工法 2 階建て以下 工法に関する注意事項 建築士によるインスペクションが実施可能です 工務店 ( ) 施工業者 特に問題ありません 施工業者に関する注意事項 はい 立面混構造 立面混構造に関する注意事項 立面混構造は耐震診断の対象となりますが 診断可否の最終的な判断については インスペクション時にインスペクターに確認してください いいえ 平面混構造 特に問題ありません 平面混構造に関する注意事項 いいえ スキップフロア 特に問題ありません スキップフロアに関する注意事項 7 ページ ( 全 18 ページ ) Society for Education of Exsting house Inspector

参考資料 工法 建物の建て方によって構造性能の確認方法が異なります 木造在来工法 2 階建て以下木造在来工法 3 階建て 2 4 工法 S 造 SRC 造 鉄骨造パネル工法 丸太工法 建築士による性能確認が可能で 構造性能を確認しながらリフォームが可能です 新築時に構造計算を行なっているので原則として耐震性が確保されています 建築士による対応が可能です 建築士による対応が可能ですが リフォームは大規模な改修が必要となる場合があります 木造住宅の耐震診断法が適用されないので 診断や補強設計に多額の費用がかかります 旧耐震の場合は性能改善は現実的でないことが多いです 一般的な木造住宅の耐震診断法が適用されないので 建築したハウスメーカーに性能証明を依頼する必要があります 参考資料 混構造 特殊工法 立面混構造 平面混構造 スキップフロア 一般的な耐震診断は実施可能です 瑕疵保険やフラット適合については調査を行った建築士の判断が求められます 平面混構造は一般的な耐震診断法の対象外で 建物の構造性能を確認することができません スキップフロアは一般的な耐震診断法の対象外で 建物の構造性能を確認することができません Society for Education of Exsting house Inspector 8

ADVISER INSPECTION 4 既存住宅の購入には当該物件が建ぺい率や容積率を超えていないかの確認が必要です また セットバックや接道状況などは当該物件の資産価値に影響を及ぼします 工法 106.32 m2 特に問題ありません 床面積に関する注意事項 遵法している 建ぺい率容積率 特に問題ありません 建ぺい率 容積率に関する注意事項 なし ( 長さ : m 面積 : m2 ) セットバック 特に問題はありません セットバックに関する注意事項 いいえ 再建築不可 特に問題はありません 再建築不可に関する注意事項 いいえ 接道 2m 以上か? 接道に関する注意事項 2m 以上接道していない場合 接道義務違反の可能性があります また 接道要件を満たさない案件はフラット35を利用することができません 9 ページ ( 全 18 ページ ) Society for Education of Exsting house Inspector

参考資料 床面積 フラット 35 では融資対象家屋の要件とし右記の延床面積が設定されています 既存住宅アドバイザー制度においては 資産になる住宅を判断基準の一つとして設定しており フラット 35 適合基準を おおよそ一般的な住宅が具備すべき要件 と判断しています 一戸建て マンション 70 平方メートル以上 30 平方メートル以上 参考資料 建ぺい率 容積率オーバー 既存住宅の購入にあたっては 現況で建ぺい率や容積率がオーバーしていないかを確認することは非常に重要です 特に増築履歴のある家屋の場合 増築時に確認申請がなされていないケースが多いので注意が必要です 参考資料 セットバック 再建築不可 セットバックがある物件や再建築不可の物件は 再販しにくい資産価値低減要素を含む物件だと言えます Society for Education of Exsting house Inspector 10

ADVISER INSPECTION 5 設計図書や建築確認済書は新築時の状況を記録している貴重な資料です また 売主からの告知書は取引におけるトラブルを未然に防ぐための情報になります 設計図書 あり 特に問題はありません 設計図書に関する注意事項 図書詳細 付近見取り図, 平面図, 矩計図 なし 検査済書 特に問題はありません 検査済書に関する注意事項 なし ( 入手可能か : 入手可能入手時期 : 頃 ) 売主からの告知書 売主からの告知書に関する注意事項 売主告知書は既存住宅の取引においてトラブルを避けるための重要な情報です 早期に売主から書類を提出してもらうようにしましょう はい 重要事項説明書の事前確認 特に問題はありません 重要事項説明書に関する注意事項 個人 売主 売主に関する注意事項 売主が個人なので既存住宅売買瑕疵保険は 個人間売買タイプ となります 11 ページ ( 全 18 ページ ) Society for Education of Exsting house Inspector

参考資料 売主からの告知書 告知書は売り手と買い手の情報格差を埋めるために重要な資料です 本協会で推奨している告知書は 建物の劣化や罹災情報だけでなく 敷地の利用に関する項目 権利 法令に関する項目 心理的要因に関する項目などが網羅されています 既存住宅購入にまつわるトラブルを避けるためにも 購入の判断材料として告知書の活用を推奨いたします 参考資料 重要事項説明書 宅地建物の取引において 宅地建物取引業者が取引当事者に対して契約上重要な事項を説明することを重要事項説明といいます また その際に 説明の内容を記載して当事者に交付する書面を 重要事項説明書 ( 通称 35 条書面 ) といいます 重要事項説明書は 大きく分けて 1) 取引対象不動産の権利関係 2) 取引対象不動産に係る法令上の制限 3) 取引対象不動産の状態やその見込み 4) 契約の条件 に関する事項とされています 重要事項説明書は 不動産の特性や取引の形態に起因して取引当事者に不利益が発生することを防ぐための仕組みで 契約時だけでなく 購入の判断材料として事前に確認することを推奨いたします Society for Education of Exsting house Inspector 12

ADVISER INSPECTION 6 建物が劣化しているかどうかは既存住宅購入の重要な判断材料です あり 外壁のひび割れ 外壁のひび割れに関する注意事項 外壁にひび割れが確認されました 既存住宅売買瑕疵保険を付保するためには劣化改修が必要になる可能性が高いです あり 基礎のひび割れ 基礎のひび割れに関する注意事項 基礎にひび割れが確認されました 既存住宅売買瑕疵保険を付保するためには劣化改修が必要になる可能性が高いです 天井 : あり 箇所 : 2 階 かべ : なし箇所 : 雨もれ 雨もれに関する注意事項 天井に雨もれ跡が確認されました 既存住宅売買瑕疵保険を付保するためには劣化改修が必要になる可能性が高いです 床下収納あり 床下進入口 特に問題はありません 床下進入口に関する注意事項 あり 小屋裏進入口 特に問題はありません 小屋裏進入口に関する注意事項 13 ページ ( 全 18 ページ ) Society for Education of Exsting house Inspector

参考資料 ひび割れ 外壁 基礎のひび割れは建物劣化の重要なサインです ひび割れを長期間放置すると 当該箇所から水が侵入し 構造部材の不朽や劣化をまねきます ひび割れの有無は耐震診断における劣化評価の低減要素となるほか ひび割れが見られる場合は 瑕疵保険やフラット適合基準を満たすために修繕が必要となります 参考資料 雨もれ 雨もれは建物の劣化状況を判断する重要なサインです 雨もれ跡は外部から水が内部まで侵入した形跡であり 適切な処置が行われていない場合は 現在進行形の劣化事象となります また 浸水原因の特定や劣化修繕に多額のコストがかかるケースが多いため 雨もれ跡が見られる物件は相応の改修コストが必要な物件であると判断することができます 参考資料 進入口 建物を長期に渡って維持 管理するためには 専門家による点検が不可欠です 特に床下 小屋裏は建物の劣化が生じやすい箇所であり 点検のための進入口を確保することが大切です 床下 小屋裏の進入口がなく 検査ができない場合は 瑕疵保険の検査基準を満たすことができません Society for Education of Exsting house Inspector 14

ADVISER INSPECTION 7 現地調査 ( フラット適合 ) 既存住宅アドバイザー制度では フラット適合基準を おおよそ一般的な住宅が具備すべき要件 と捉え 基準を満たすかどうかの情報を提供いたします 300mm 以上 400mm 未満 基礎高さ 基礎の高さはフラット適合基準を満たします 基礎高さに関する注意事項 あり 基礎換気措置 基礎換気措置に関する注意事項 基礎の換気口が確認されました フラット35 適合基準を満たしているかどうかはインスペクション時に建築士に確認を依頼してください あり 小屋裏換気措置 小屋裏換気措置に関する注意事項 小屋裏の換気口が確認されました フラット35 適合基準を満たしているかどうかはインスペクション時に建築士に確認を依頼してください 階段 : なし 浴室 : なし 手すり 手すりに関する注意事項 階段に手すりが確認されませんでした フラット35S 基準を満たすためには階段と浴室に手すりが必要です 15 ページ ( 全 18 ページ ) Society for Education of Exsting house Inspector

参考資料 フラット適合基準 住宅金融支援機構 フラット 35 中古住宅適合証明手続きガイド より Society for Education of Exsting house Inspector 16

ADVISER INSPECTION 最後に 安心して既存住宅を購入するためには 必要な情報を取得して適確に判断することが求められます 情報が不足してしまうと誤った判断をすることになり 結果として不動産取得のトラブルに巻き込まれる可能性も高くなってしまいます 下記は既存住宅流通のおおまかなプロセスです 特に重要なのは建築士によるインスペクションです 建築士による インスペクションでは 現況の性能の判断だけでなく 改修にかかるコストも明らかになります 建築士によるインスペクションは有償であることが一般的ですので まずはアドバイザーによる事前インスペクションで得られる情報で物件を絞込み 物件購入の最終的な判断として建築士インスペクションを活用するのが良いでしょう 17 ページ ( 全 18 ページ ) Society for Education of Exsting house Inspector

インスペクションは既存住宅インスペクターへご依頼ください 既存住宅の取引では耐震診断や瑕疵保険の検査 フラット適合など建築士の判断を求めなければならない場面が出てきます 必要になったからといって何回も建築士へ依頼するのは非効率です 依頼を受けた建築士は原則としてその都度現地を確認しなければならないからです 既存住宅の取引では建築士に調査をまとめて依頼するのがおすすめです 本会に登録のある既存住宅インスペクターは 1 回の調査で 耐震 瑕疵 ( 劣化 ) フラット適合 を確認することができます 証明書等の発行費用は目的に応じて必要となりますが 現地調査は 1 回で済みますので 個別に依頼するよりも大幅に調査コストを軽減することができるのです 既存住宅の性能を判断する専門家 既存住宅の取引に関わる建築士は建築の知識だけでなく 不動産取引の流れについても理解している必要があります 建物性能の判断だけでなく 万が一改修が必要な場合 改修工事を実施するタイミングを取引スケジュールの中に盛り込む必要があるからです 既存住宅インスペクターは専門の講習を受講し 本会へ登録のある建築士です また 既存住宅インスペクターの登録期限は3 年間と定められており 3 年毎の更新講習の受講を求めています インスペクション調査項目 既存住宅インスペクターは下記の内容について調査を実施し 情報提供を行います 1 耐震診断 2 劣化診断 3 フラット適合 木造住宅の耐震診断と補強方法 に準拠して耐震診断を実施します 現地調査では床下や小屋裏まで細かく調査を行いますので 隠れた劣化なども発見することができます 既存住宅売買瑕疵保険の検査基準に準拠し 特定劣化事象に関する劣化診断を実施します 雨もれやひび割れ 建物の傾きなどを調査します 当該建物がフラット適合基準 フラット 35S 基準を満たすかどうかの調査を実施します Society for Education of Exsting house Inspector 18 ページ ( 全 18 ページ )

名称 : 一般社団法人既存住宅インスペクター教育研究会住所 : 163-0638 東京都新宿区西新宿 1-25-1 新宿センタービル 38 階電話 :03-3346-4327 FAX:03-3346-4328 HP:http://www.seei.jp/ mail:info@seei.jp