<4D F736F F F696E74202D E9197BF2D33817A935F8C9F834B C4816A B8CDD8AB B83685D>

Similar documents
3 港湾施設の 管理者又は所有者その他当該港湾施設の概要を把握するために必要な事項 (1) 水域施設 ( イ ) 航路 管理者等 延幅水深 (m) 長 (m) 員 (m) 計 画 上 の 水 深 現 在 の 水 深 海底の地質 しゅんせつの有無 構造物に よる制限 構造物 制 限 (m) 防波堤等の


<4D F736F F D F8CF897A C888DB8E9D8D FB8DF482CC8C9F93A22E646F63>

1

1, H H17 4.2H17

資料 1 3 小規模附属物点検要領 ( 案 ) の制定について Ministry of Land, Infrastructure, Transport and Tourism

<4D F736F F D E88BAD82A28FC897DF81458D908EA689FC90B382C994BA82A AA89FC92F B8C91CE94E4955C816A>

図 維持管理の流れと診断の位置付け 1) 22 22

< CF68A4A94C5288D828DAA91F292AC825189F196DA816A2E786477>

目 次 1 はじめに (1) 策定の趣旨 1 (2) 計画の位置づけ 2 2 計画の範囲 (1) 対象施設 3 (2) 計画期間 3 3 施設等の現状及び今後の見通し (1) 四日市港の現状 4 (2) 施設の現状 6 (3) 維持管理 修繕 更新等に係る中期的な経費の見込み 7 4 施設の総合的か

§1 業務概要

関係法規抜粋

別添 事務連絡平成 28 年 6 月 23 日 各港湾管理者担当部長殿 国土交通省港湾局総務課長 国有港湾施設の適切な管理について 先般の国有港湾施設の管理に関する会計検査院からの是正要求等 ( 平成 26 年度決算検査報告 ) では ( ア ) 港湾管理者に対して 使用許可を受けずに専用使用されて

untitled

Microsoft PowerPoint - 厳原港(ppt) スライド用(最終).pptx


インフラ老朽化対策 10


資料 7-1 特殊車両の通行に関する指導取締要領の一部改正について 国土交通省関東地方整備局道路部交通対策課 1 (1) 特殊車両通行許可制度 2

社会資本の維持管理 更新 社会資本は日々の生活を支えるとともに 産業 経済活動の基盤であり 社会資本がその役割を十分果たすことができるよう 適切な維持管理 更新が必要 道路分野 河川分野 港湾分野 橋梁点検堤防巡視床版の打ち替え トンネル補修排水機場の補修水中溶接による電気防食の施工 1

untitled

<4D F736F F D D CC8E7B90DD82CC88DB8E9D8AC7979D8FF38BB595F18D90976C8EAE81768B4C93FC977697CC F4390B A2E646F6378>

Microsoft PowerPoint - 【資料2-4-1】大阪港0927.pptx

untitled

完了後評価書(窪津)【140303修正】.pdf

(3) 技術開発項目 長周期波の解明と対策 沿岸 漁場の高度利用 ライフサイクルコストに基づく施設整備と診断技術 自然災害( 流氷 地震 津波など ) に強いみなとづくり 等 30 項目 技術開発項目として 30 項目の中から 今後 特に重点的 積極的に取り組んでいく必要のある技術開発項目として 1

PowerPoint プレゼンテーション

防犯カメラの設置及び運用に関するガイドライン

高浜町 橋梁長寿命化修繕計画 ( 第 2 期 ) 高浜町建設整備課

<4D F736F F F696E74202D B182EA82A982E782CC95DC D836C A195E28DB2816A2E >

プレゼンテーションタイトル


国土技術政策総合研究所研究資料

< F2D A A8E518FC68FF095B F9770>

豊中市千里地区歩路橋長寿命化修繕計画 平成 29 年 8 月 豊中市

untitled

<8BB497C092B78EF596BD89BB8F C7689E681798CF6955C A5F F9096BC>

資料 - 3 流山市浄水場運転及び維持管理等業務委託 落札者決定基準 平成 30 年 10 月 流山市上下水道局

第 3 回検討会でご意見を頂いた内容に対する対応方針 ( 案 ) 中長期保全計画の策定において 更新 修繕 といった言葉の使い分けは明確にすべき その際 部位による使い分けや ライフサイクルコストの視点を踏まえた 更新 修繕 のレベル設定にも留意すること 建物を 使える 状態に維持するという観点から

労働災害発生状況

Microsoft PowerPoint - 【資料2-1-1】釧路港Phase1.pptx

<4D F736F F D E817A8AEE916295D22D979A97F082C882B >

工期 : 約 8 ヶ月 約 11 ヶ月 1-3 工事名 : 大阪港北港南地区岸壁 (-16m)(C12 延伸 ) 埋立工事 ( 第 2 工区 ) 2) 工事場所 : 大阪市此花区夢洲東 1 丁目地先 3) 工期 : 約 9ヶ月 4) 工事概要 : 埋立工 1 式 ( 工事発注規模 )2 億 5,00

別紙 3 点検表記録様式 様式 1( その1) 橋梁名 所在地 管理者名等 橋梁名 路線名 所在地 起点側 緯度 経度 学園橋 ( フリガナ ) ガクエンバシ 町道上中下中線 鹿児島県熊毛郡南種子町中之下 管理者名 点検実施年月日 路下条件 代替路の有無 自専道


第 1 はじめに 1 ガイドライン策定の目的安全で安心なまちづくりを進める上で 近年 防犯カメラの設置は広く有用であると認められており 市内においても防犯カメラの設置が進んでいます しかし その一方で 知らないうちに自分の姿が撮影され 目的外に利用されること等に不安を感じる市民の方もいます そこで

Microsoft PowerPoint - 02 関(HP用).pptx

スライド 1

<4D F736F F F696E74202D F8E9197BF82515F8EC091D AC8C8B89CA81698E8E8D7394C5816A>

残存耐力有無の閾値となる変形率に対象施設の桟橋高さを乗じることにより, 残留水平 変位に関する残存耐力評価指標を予め算出する. 算出した残存耐力評価指標と被災後の外 観調査で得られる施設天端の残留水平変位と比較することにより, 速やかに鋼部材の応力 状態の概要を把握することができる. dir = 残

目 次 第 1 はじめに 2 1 ガイドライン策定の目的 2 2 ガイドラインの対象となる防犯カメラ 2 3 防犯カメラで撮影された個人の画像の性格 2 第 2 防犯カメラの設置及び運用に当たって配慮すべき事項 3 1 設置目的の設定と目的外利用の禁止 3 2 設置場所 撮影範囲 照明設備 3 3

<4D F736F F F696E74202D208E9197BF CE38F4390B3816A2E B8CDD8AB B83685D>

KEN0919_特集 花田-四.indd

台東区橋梁長寿命化修繕計画 平成 30 年 3 月 台東区

<4D F736F F D D91926E95FB82CC8D C982A882AF82E9926E906B92C CE8DF482CC95EF8A8795FB906A816995BD90AC E348C8E816A2E646F6378>

大阪湾広域臨海環境整備センターは、昭和57年3月に設立されて以来、30年余りにわたって、全国で唯一の府県域を超えた広域的な廃棄物の適正な最終処分を海面埋立てにより行う「フェニックス事業」を地方公共団体及び港湾管理者と一体となって推進してきたところであり

BIM/CIM 活用における 段階モデル確認書 作成マニュアル 試行版 ( 案 ) 平成 31 年 3 月 国土交通省 大臣官房技術調査課

untitled

6) その他 :1 月公表で追加 ( 本官 ) 政府調達協定対象 1-3 工 事 名 : 大阪港北港南地区航路 (-16m) 附帯施設護岸 (1) 基礎等工事 ( 第 2 工区 ) 2) 工事場所 : 大阪市此花区夢洲東地先 3) 工 期 : 約 9 ヶ月 4) 工事概要 : 基礎工 1 式 被覆工

(3) 事業を巡る社会経済情勢等の変化 伯方港木浦地区に係留する小型船の隻数について 漁船の数は若干減少しているものの 小型船係留施設の充足率は低水準で変わらず 係留施設が不足している状況に変わりはない 4. 事業の進捗状況及び進捗の見込み ( うち用地費 ) 23 末投資事業費 (1) 事業の進捗

< F2D816994D48D FA957493FC816A >

国土技術政策総合研究所 研究資料

相馬市 橋梁長寿命化修繕計画 平成 28 年 12 月 福島県 相馬市建設部土木課

<4D F736F F F696E74202D20816D8EFC926D8E9197BF816E C90BF8ED28CFC82AF816A368C8E8E7B8D FC8F438A F8D5

港湾法施行令第 17 条の 9 の規定に基づく実地監査結果 ( 四国地方整備局 ) ( 平成 28 年 4 月 30 日現在 ) 平成 23 年度実地監査分 徳島小松島港 高松港 港湾名港湾管理者名施設名 徳島県 香川県 是正を要する事項 内容処理方針 津田地区防波堤 ( 内 ) 渡板が泊地分離堤に

<4D F736F F F696E74202D B78EF596BD89BB82CC8EE888F882AB C8E86816A F4390B3205B8CDD8AB B83685D>

特定個人情報の取扱いの対応について

<4D F736F F D2093B998488E7B90DD8AEE967B B835E8DEC90AC977697CC2E646F63>

平成23年度

中央建設業審議会による提言について ( 平成 24 年 3 月 14 日 ) 建設産業における社会保険の徹底について ( 提言 ) 建設産業においては 下請企業を中心に 雇用 医療 年金保険について 法定福利費を適正に負担しない企業 ( すなわち保険未企業 ) が存在し 技能労働者の医療 年金など

第三者による品質証明制度について 参考資料 Ministry of Land, Infrastructure, Transport and Tourism

- 目次 - 1. 長寿命化修繕計画の背景と目的 相馬市の概要 計画

定量的な成果目標の設定が困難な場合 定量的な目標が設定できない理由及び定性的な成果目標 事業の妥当性を検証するための代替的な達成目標及び実績 定量的な目標が設定できない理由 迎賓施設としての機能を維持するため また 安定して一般公開等を行うために必要となる経年劣化等の不具合による改修工事等であるため

継続検査 OSS に関して 国土交通省自動車局 自動車情報課 平成 28 年 9 月 9 日 Ministry of Land, Infrastructure, Transport and Tourism 1

< D92E8955C81698D488E968AC4979D816A2E786C73>

<4D F736F F F696E74202D208D E9197BF28947A957A89C2208E9197BF C90DD937996D82091BD93638E81>

<4D F736F F D2091E682508FCD816091E682528FCD95F18D908F912E444F43>

< F2D303492B28DB882CC95FB964082C98AD682B782E98D908EA62E6A>

<4D F736F F D C0837D836C8EE888F882AB95CA FAC8B4B96CD8E968BC68ED2816A>

Microsoft PowerPoint - 【資料6】業務取り組み

基本的な考え方 羽田空港の機能強化は 首都圏だけでなく日本全体にとって不可欠であり 機能強化の必要性やその実現方策等について 関係自治体の協力も得ながら できる限り多くの方々に知って頂くように努める 基本的な考え方 1 羽田空港の機能強化の必要性やその実現方策等について できる限り多くの方々に知って

RO ( 改修 Rehabilitate- 運営等 Operate) 方式ハ民間事業者が公共施設等の設計及び建 BT( 建設 Build- 移転 Transfer) 方式設又は製造を担う手法民間建設借上方式 2 優先的検討の対象とする事業及び検討開始時期一優先的検討の対象とする事業建築物の整備等に関

<4D F736F F F696E74202D20312D335F93B998488D5C91A295A88AC7979D959489EF93798CA4835A837E B90E096BE8E9197BF2E B8CDD8AB

<322E318AEE91628E9197BF2E786C73>

橋 梁 長 寿 命 化 修 繕 計 画

豊橋市 PPP/PFI 手法導入優先的検討方針 効率的かつ効果的な公共施設等の整備等を進めることを目的として 多様なPPP/P FI 手法導入を優先的に検討するための指針 ( 平成 27 年 12 月 15 日民間資金等活用事業推進会議決定 ) に基づき 公共施設等の整備等に多様なPPP/PFI 手


大塚製薬(株)佐賀工場

Microsoft Word - 【セット】技術基準論文_

平成 29 年度事業報告 ( 平成 29 年 4 月 1 日から平成 30 年 3 月 31 日まで ) 平成 29 年度事業の概要 当会計年度における県内の経済は 公共投資では大型案件の増加等により 景気は回復基調にありましたが 県が行う土木事業については 減少傾向にありました 平成 29 年度の

橋梁定期点検業務積算基準書_平成30年4月_広島県

平成 26 年度建設技術フォーラム発表資料 道路パトロール支援サービス ~ 社会インフラの維持管理業務へのスマートデバイス活用 ~ 平成 26 年 11 月富士通株式会社 Copyright 2014 FUJITSU LIMITED

介護保険制度改正の全体図 2 総合事業のあり方の検討における基本的な考え方本市における総合事業のあり方を検討するに当たりましては 現在 予防給付として介護保険サービスを受けている対象者の状況や 本市におけるボランティア NPO 等の社会資源の状況などを踏まえるとともに 以下の事項に留意しながら検討を


Taro-07_学校体育・健康教育(学

登別地区 直轄特定漁港漁場整備事業の効用に関する説明資料. 事業概要 () 事 業 目 的 : 胆振太平洋圏域の流通拠点漁港として 屋根付き岸壁や人工地盤の整備 により 刺網漁業やサケ定置網漁業等の衛生管理対策を推進する ま た 外郭施設等の整備により港内静穏度向上を図り 港内の混雑を緩和 する さ

1 ガイドライン策定の目的防犯カメラについては テレビや新聞で報道されているように 犯罪の解決や犯罪の抑止につながることなど その効果は社会的に認められており さまざまな施設に防犯カメラが設置されております しかし その効果が認知される一方で 防犯カメラにより個人のプライバシーなどの人権が侵害される

スライド 1

愛知県アルコール健康障害対策推進計画 の概要 Ⅰ はじめに 1 計画策定の趣旨酒類は私たちの生活に豊かさと潤いを与える一方で 多量の飲酒 未成年者や妊婦の飲酒等の不適切な飲酒は アルコール健康障害の原因となる アルコール健康障害は 本人の健康問題だけでなく 家族への深刻な影響や飲酒運転 自殺等の重大

1-2 工事名 : 大阪港北港南地区航路 (-16m) 附帯施設護岸 (1) 被覆工事 ( 第 2 工区 ) 2) 工事場所 : 堺市堺区匠町 3 番地先 3) 工期 : 約 8ヶ月 4) 工事概要 : 被覆 根固工 ( 被覆ブロック製作 ) 1 式 ( 工事発注規模 )1 億 5,000 万円以上

Transcription:

資料 -3 第 1 回 港湾施設の点検診断及び補修等対策技術に関する総合検討会資料 港湾施設の点検 調査ガイドライン ( 案 ) の考え方 平成 25 年 9 月 2 日 国土交通省国土技術政策総合研究所 Ministry of Land, Infrastructure, Transport and Tourism

緊急点検調査のとりまとめ 緊急点検調査の概要 社会資本の安全性についての実情を明らかにするため 命に関わる重大な事故につながる恐れのある施設または部位について緊急的に点検する ( 係留施設 臨港交通施設 ) また 各施設の特性に応じて 築年数 社会的影響度などの観点から 必要性の高い施設についても安全性 健全性に関する緊急的な点検を実施する ( 外郭施設 ) 緊急点検の結果 安全性に問題が認められたもの等 緊急的な対策が必要となっている施設については すみやかに対策を講じることが可能となるよう 追加調査及び予備設計を行う 対象施設は原則 老朽化が進行している施設とする 初回点検を実施した施設については 追加調査を実施すること 調査結果の整理 分析 1 緊急調査結果の使用目的に応じた分類およびデータベース整理 2 港湾施設の変状傾向 要因の分析に使用するデータの整理 3 部材別の劣化特性の分類 施設種類毎に 施設健全性 と 施設重要性 との関係から高リスクの施設を抽性施出し 変状を以下の観点で整理する ( 経年的な劣化 経年的な劣化に起因した変状連鎖による劣化 偶発的な要因による劣化 ) 4 港湾施設の変状傾向 要因の分析に使用するデータの定量化 劣化度判定結果と経過年数との関係 施設の変状状態を定量的把握する方法の検討 5 劣化の進行状態の分かる写真および図面等を用いた視覚的なデータ整理 6 劣化度の評価の妥当性検証 2

新たなガイドライン作成上の視点 3 現状と課題 港湾の施設は 今後 施設量の増加とともに 急速な老朽化が進展 老朽化施設を長期にわたって有効に活用するためには 維持管理費用の最小化を図りつつ 実行可能な点検手法の検討が必要である 実態は 点検診断を実施するための 予算 や 人員 技術力 の不足により 十分な点検が実施されず 安全性 機能性の確保ができなくなること 維持管理コストが増大することなどがことが懸念される 予算 人員 技術力が十分ではない港湾施設の管理者でも 一定レベル以上の点検を確実に実行できるようにするため 実務的な点検のガイドラインが必要 [ 維持管理技術マニュアル の特徴 1 点検診断 評価 補修方法に関する一連の解説書 2 理想的な点検診断方法を記述 3 専門家が使用することを前提に 専門用語を使用し記述 [ 新たなガイドライン作成上の視点 ] 1 すべての技術基準対象施設が対象 2 予算 人員が十分でない港湾施設の管理者でも一定レベルの点検を実施 3 専門技術者でなくても活用できる実務的ガイドライン 4 港湾施設の管理者の技術レベル等も勘案

本検討会での検討範囲 湾法施行令第 19 条に定める技術基準対象施設のすべてが対象 ただし 荷さばき施設のうち 荷役機械 ( 固定式 軌道走行式 ) は別途検討予定 他の法令等により規定されているものは 港湾の特殊性を考慮し 必要に応じて検討 必要 施設の種別だけでなく 構造特性を考慮湾法施行令第 19 条に定める技術基準対象施設 一水域施設 ( 航路 泊地 船だまり ) 二外郭施設 ( 防波堤 防砂堤 防潮堤 水門 護岸 堤防 胸壁防砂堤防潮堤堤防等 ) 三係留施設 ( 岸壁 係留浮標 係船くい 桟橋 浮桟橋 物揚場 船揚場 ) 四臨港交通施設 ( 道路 駐車場 橋梁 鉄道 軌道 運河 ヘリポヘリポート ) 五荷さばき施設 ( 固定式荷役機械 軌道走行式荷役機械 荷さばき地 上屋 ) 六保管施設 ( 倉庫 野積場 貯木場 貯炭場 危険物置場 貯油施設 ) 七船舶役務用施設 ( 船舶のための給水施設 給油施設 船舶修理施設等 ) 八旅客乗降用固定施設及び移動式旅客乗降用施設 九廃棄物埋立護岸 ( 廃棄物埋立護岸 廃棄物受入施設 廃棄物焼却施設等 ) 十海浜 十一緑地及び広場 4

維持管理技術マニュアルと新たなガイドライン ( 案 ) 港湾の施設の維持管理技術マニュアル新たなガイドライン ( 案 ) 位置づけ 適用範囲 利用者 点検診断の体制 記載レベル 点検診断 評価 補修方法に関する一連の解説書 標準的な点検診断方法を記述し 施設の設置者等が施設の特性に応じて点検診断項目等を判断 全技術基準対象施設 主に 以下について解説水域施設 ( 航路 泊地 ) 外郭施設 ( 防波堤 護岸堤防 ) 係留施設 ( 重力式 矢板式 桟橋 浮桟橋 ) 臨港交通施設 ( 道路 橋梁 トンネル ) 施設の設置者 管理者等( ある程度の技術力を保有 ) 専門技術者 直営で実施するほか外部委託も活用 専門技術者が使用することを前提とした解説書 港湾施設の点検診断に関する考え方を示した実務的な点検診断のガイドライン すべての施設が一定レベル以上を確保できることを念頭において 構造特性等を勘案したガイドライン 全技術基準対象施設 他の法令等による規定や構造特性等を考慮し 内容を検討 すべての施設の設置者 管理者 ( 港湾管理者 民間企業 ) 直営での点検診断の実施も想定 点検診断の効率性にも配慮 ( 初回点検 詳細定期点検診断 臨時点検診断は除く ) 専門の技術力を保有していなくても使用できるように 解説図や写真等を用い わかりやすい記述 5

新たなガイドラインのイメージ 6 初回点検 維持管理技術マニュアル新たなガイドライン 初回点検 日常点検 ( 特に規定なし ) 日常点検 ( 頻度を検討 ) 管理者の判断 一般定期点検診断 (1 回 /1~2 年 ) 頻度 : 優先度高 ; 検討 優先度低 ; 検討 方法 : 巡回目視 遠望目視 ( 陸上部 ) 定期点検診断 ( 頻度は検討 ) 方法: 主に目視 ( 陸上部 海上部 ) 判定: 劣化度判定基準 (a b c d) 頻度: 優先度高 ; 検討 優先度低 ; 検討 方法 : 記録 : 港湾の施設の維持管理技術マニュ目視 ( 陸上部 海上部 ) アル の点検調査票 判定: できるだけ簡易な方法で判定 記録: 簡易な調査票に記録 詳細定期点検診断 (1 回 /5 年 ) 方法: 主に潜水士 機器 詳細定期点検診断 ( 頻度は検討 ) ( 陸上部 海上部 海中部 ) 判定: 頻度: 優先度高 ; 検討 優先度低 ; 検討劣化度判定基準 (a b c d) 方法 : 主に潜水士 機器 ( 内容は見直し 記録: 港湾の施設の維持管理技術マニュ ) ( 陸上部 海上部 海中部 ) アル の点検調査票 判定: 劣化度判定基準 (a b c d) 記録 : 点検調査票の見直し 一般臨時点検診断 詳細臨時点検診断 一般臨時点検診断 詳細臨時点検診断

点検果の簡易評常時常時検結果の評結果評一般臨時点検診断詳細臨時点検診断異常時異常時点検の種類と位置づけ 現状 新たなガイドライン 目視 簡易計測による実施 高度な方法による実施 目視 簡易計測による実施 高度な方法による実施 結初回点検維持管理計画策定時に現状を確認する初回点検維持管理計画策定時に現状を確認する通日常点検 管理者の判断で実施 点通日常点検 周期の見直し 陸上部 一般定期点検診断 1 回 /1~2 年 陸上部 海上部 詳細定期点検診断 1 回 /5 年 陸上部 海上部 海中部 定期点検診断価詳細定期点検診断 頻度は? 周期の見直し 陸上部 海上部 陸上部 海上部 海中部点一般臨時点検診断詳細臨時点検診断価陸部海部海中部検般臨時点検診断 地震時や荒天時の直後のできるだけ早い時期に 変状の有無や程度について確認 詳細臨時点検診断 一般 詳細定期点検, 一般臨時点検の結果 特段の異常が確認された場合に 状況に応じて特別な点検を実施 価般臨時点検診断 地震時や荒天時の直後のできるだけ早い時期に 変状の有無や程度について確認 詳細臨時点検診断 一般 詳細定期点検, 一般臨時点検の結果 特段の異常が確認された場合に 状況に応じて特別な点検を実施 の評 凡例 定期的に行う点検の流れ 特段の異常が確認された場合 7

点検 調査のイメージ図 ( 長崎県の事例 ) 点検 調査を実施するためのイメージ図 主な港湾施設 ( 外郭施設 係留施設 水域施設 臨港交通施設等 ) を図示し 点検種類 ( 日常点検 一般定期点検 詳細定期点検 ) 毎に 点検頻度 点検単位 点検項目を記入して 容易な点検 調査の実施を促進する イメージ図の例 外郭施設 ( 防波堤 ) 係留施設 ( 矢板式岸壁 ) ( 長崎県港湾 漁港施設維持点検実施要領 より引用 (http://www.doboku.pref.nagasaki.jp/~kouwan/2010_03/business02/kouwangyokouizikatenken.pdf)) 8