富士フイルムイメージテック株式会社の経営資源再活用計画のポイント 平成 24 年 1 月 31 日 平成 24 年 2 月 1 日付で 富士フイルム のイメージング製品の国内販売部門であるコンシューマー営業本部が営む事業を 富士フイルム の完全子会社で ビジネスユースに関連した画像 情報サービスの提供を行っている富士フイルムイメージテック に吸収分割により承継させる これにより イメージング分野においては 一般消費者向けから法人向けまで 営業活動を一元化して行う体制を構築 効率性を高めるとともに 新規事業 ( スマートフォン モバイル機器等に対応した新規サービス / 製品の開発 販売 ) にも積極的に取組み 収益力の向上や新たな需要拡大を目指す 富士フイルム ( 株 ) コンシューマー営業本部 支援措置 登録免許税の軽減 2/1 吸収分割 富士フイルムイメージテック ( 株 ) ( 富士フイルムイメージングシステムズ ( 株 ) に商号変更予定 ) 生産性の向上 従業員一人当たり付加価値額を 27.0% 向上させる 財務内容の健全性 有利子負債 / キャッシュフロー 10 倍以内 経常収支比率 100% 以上 事業革新 新商品 新サービスの売上高を平成 26 年度において全売上高の 1.0% 以上とする 従業員の推移 491 名 439 名 ( 新規採用 12 名 ) 転籍 276 名 出向 44 名 解雇の予定はない 計画の実施期間 平成 24 年 2 月 ~ 平成 27 年 1 月
様式第十二 ( 第 10 条関係 ) 認定経営資源再活用計画の内容の公表 1. 認定した年月日平成 24 年 1 月 31 日 2. 認定事業者名富士フイルムイメージテック株式会社 3. 認定経営資源再活用計画の目標 (1) 経営資源再活用に係る事業の目標認定事業者は 富士フイルム株式会社コンシューマー営業本部の事業を吸収分割により承継することで 同社の経営資源を効率的に活用する 電子映像 写真関連等の一般消費者向けイメージング製品の国内販売を行っている富士フイルム株式会社コンシューマー営業本部は 急速なデジタル化進展という構造変化により写真フィルム等の従来主力製品の販売が減少していく中 新しい付加価値を付けた製品 サービスやネット系サービス 法人向けサービスの展開を進めているものの より一層の効率化 新規製品 サービスの導入 展開が必要となっている 一方 認定事業者はビジネスユースに関連した画像 情報サービスの販売を行っているが コア事業の法人向けの大型ディスプレイ出力 IC カード関連ビジネス 画像 情報サービスは 技術の進展が早く また提案型の営業であるために工数がかかりビジネス展開に時間がかかっている このたび 認定事業者は富士フイルム株式会社と吸収分割契約を締結し 同社のコンシューマー営業本部が営む事業を承継することを決定し ( 承継会社は商号を富士フイルムイメージングシステムズ株式会社に変更する予定 ) 一般消費者から法人向けまで イメージングに係るあらゆる分野の営業活動を一元化して行う体制を構築し 認定事業者の技術 サービスと富士フイルム株式会社コンシューマー営業本部の営業力を効率的に活用して 技術進化への対応 双方にとって新たな販路の開拓 人事システムの刷新などの抜本的な改革に取り組む これにより 収益力の向上や新たな需要を拡大し 事業価値の更なる向上を目指す (2) 生産性の向上を示す数値目標平成 26 年度には平成 22 年度に比べて 従業員一人当たり付加価値額を 27.0% 向上させることを目標とする 4. 認定経営資源再活用計画に係る経営資源再活用の内容 (1) 経営資源再活用に係る事業の内容 1 他の事業者から承継する事業富士フイルム株式会社コンシューマー営業本部の営む電子映像 写真関連等のイメージング製品 ( 写真感光材料 写真薬品 写真諸用品 デジタルカメラ その他の電子映像機器 光学機器及び写真処理機材 ) の販売 写真の現像 プリント製作 映像 画像処理サービス 等 2 選定理由富士フイルム株式会社コンシューマー営業本部は 国内の写真関連製品の需要低迷もあり 現在では富士フイルム株式会社全体の売上に占める割合は 10% を割り込んでいるが イメージング分野全体の市場は大きく 多様化し進化するニーズに対応した付加価値の高い製品 サービスを展開することにより 事業を拡大できると考えている また認定事業者にとっても今後のビジネス展開には新たな販路が必要であり この吸収分割により 双方の経営資源を統合することにより デジタルからアナログ 画像の入力から出力まで またあらゆる顧客に対して顧客が望んでいるソリューションを提供する体制が整い 事業価値の向上を図ることが可能となる 1
3 経営資源の有効活用の方策 ( 事業の承継 ) 認定事業者は 富士フイルム株式会社のコンシューマー営業本部の営む事業を承継する ( 吸収分割 ) < 分割会社 > 名称 : 富士フイルム株式会社住所 : 東京都港区西麻布二丁目 26 番 30 号代表者 : 古森重隆資本金 :40,000 百万円 < 承継会社 > 名称 : 富士フイルムイメージテック株式会社 ( 富士フイルムイメージングシステムズ株式会社に商号変更予定 ) 住所 : 東京都品川区西五反田三丁目 6 番 30 号代表者 : 佐藤好司 ( 小島正彦に交代予定 ) 資本金 :100 百万円 承継資産の内容 : 承継資産の対価 : 富士フイルム株式会社コンシューマー営業本部の営む事業を運営するために必要な棚卸資産 固定資産及び債権債務等富士フイルムイメージテック株式会社は 富士フイルム株式会社の完全子会社であるため この承継に際し 株式その他の金銭等の交付は行わない 事業分割 承継のスケジュール 吸収分割契約の締結 : 平成 23 年 12 月 19 日吸収分割実行日 : 平成 24 年 2 月 1 日 ( 予定 ) ( 事業革新 ) 富士フイルム株式会社との連携の下 企業やビジネスカスタマー向け事業を展開してきた認定事業者とコンシューマー向けに写真 画像に係る事業を展開してきた富士フイルム株式会社コンシューマー営業本部の知見 信用 販売チャネルという強みを組み合わせ 伸長が著しいスマートフォン モバイル機器等に対応した新規サービス 製品を販売展開することにより 従来にはない革新的な事業創造を行い この分野における売上高を平成 26 年度において 総売上高の 1. 0% 以上とすることを目標とする ( 既存事業の収益力強化 ) 承継する富士フイルム株式会社コンシューマー営業本部の販路を活用し また双方の持つ技術やスキル ノウハウを活用して 上記新製品 サービス及びその他の高付加価値製品 サービスの開発や新たな需要の拡大を図り 収益力の強化を図る また双方の経営管理機能を融合することにより 経営基盤の体制の強化を図る なお 当該経営資源再活用計画は過剰供給構造の解消を妨げるのもではなく また国民経済の国際経済環境と調和の取れた健全な発展を阻害するものではない (2) 経営資源再活用を行う場所の住所東京都品川区西五反田三丁目 6 番 30 号富士フイルムイメージングシステムズ株式会社 (3) 経営資源再活用を実施するための措置の内容別表のとおり 5. 経営資源再活用の開始時期及び終了時期開始時期 : 平成 24 年 2 月終了時期 : 平成 27 年 1 月 2
6. 経営資源再活用に伴う労務に関する事項 (1) 経営資源再活用の開始時期の従業員数 ( 平成 24 年 1 月末時点 ) 富士フイルム株式会社コンシューマー営業本部 274 名 富士フイルムイメージテック株式会社 217 名 (2) 経営資源再活用の終了時期の従業員数富士フイルムイメージングシステムズ株式会社 (3) 経営資源再活用に充てる予定の従業員数富士フイルムイメージングシステムズ株式会社 439 名 439 名 (4) (3) 中 新規に採用される従業員数 12 名 (5) 経営資源再活用に伴い出向又は解雇される従業員数 出向予定人員数 44 名 転籍予定人員数 276 名 解雇予定人員数 なし 3
別表 1. 経営資源再活用の措置の内容 措置事項実施する措置の内容及びその実施する時期期待する支援措置他の事業者からの事業の承継事業の吸収分割当社は富士フイルム株式会社が分割する同社コンシューマー営業本部の営む事業を承継する 1 分割会社名称 : 富士フイルム株式会社住所 : 東京都港区西麻布二丁目 26 番 30 号代表者氏名 : 古森重隆資本金 :40,000 百万円 2 承継会社名称 : 富士フイルムイメージテック株式会社 ( 富士フイルムイメージングシステムズ株式会社に商号変更予定 ) 住所 : 東京都品川区西五反田三丁目 6 番 30 号代表者氏名 : 佐藤好司 ( 小島正彦に交代予定 ) 資本金 :100 百万円 3 承継資産の内容 富士フイルム株式会社コンシューマー営業本部の営む事業を運営するために必要な棚卸資産 固定資産及び債権債務等 4 事業承継期日平成 24 年 2 月 1 日 ( 予定 ) 5 事業分割承継代金なし 租税特別措置法第 80 条第 1 項第 3 号 ( 認定事業再構築計画等に基づき行う登記の税率の軽減 ) 租税特別措置法第 81 条第 6 項 ( 会社分割に伴う不動産の所有権の移転登記等の税率の軽減 ) 2. 任意的記載事項の内容 措置事項 実施する措置の内容及びその実施する時期 期待する支援措置 事業革新 ( 新たな役務の開発及び提供 ) 富士フイルム株式会社との連携の下 企業やビジネスカスタマー向け事業を展開してきた富士フイルムイメージテック株式会社とコンシューマー向けに写真 画像に係る事業を展開してきた富士フイルム株式会社コンシューマー営業本部の知見 信用 販売チャネルという強みを組み合わせ 伸長が著しいスマートフォン モバイル機器等に対応した新規サービス 製品を販売展開することにより 従来にはない革新的な事業創造を行い この分野における売上高を平成 2 6 年度において 総売上高の 1.0% 以上とすることを目標とする