中小 IT ベンダー人材育成優秀賞 受賞記念講演 人材育成の取り組み ~ 審査において評価を得た点について ~ ( 株 ) 日本コンピュータコンサルタント 2010.10.28 1
目次 1. 会社概要 2. の人材育成施策 2.1 IT スキル標準 (ITSS) の活用 2.2 社内コミュニケーションの活性化 2.3 要員スキルマップの維持運用 2.4 その他の人材育成施策 3. 今後の取り組み 2
1. 会社概要 設立 1980 年 8 月 年商 29 億円 (09 年度実績 ) 社員 270 名 北方領土 九州支店 横浜本社 名古屋事業所 大阪支店 尖閣諸島 3
1. 会社概要 日本コンピュータコンサルタント 横浜駅 みなとみらい地区 APEC 会場 横浜スタジアム ( 住生活スタジアム?) 4
1. 会社概要 事業内容 (1) 業務ソフトウェアの開発 (2) 介護関連パッケージソフトの開発 販売介舟 ( かいしゅう ) ファミリー ( 導入実績 : 約 1000 ユーザ ) 主な取引先 ( 敬称略 ) 株式会社日立ソリューションズ 日立物流ソフトウェア株式会社ソニーグローバルソリューション株式会社株式会社日立情報システムズ etc 5
2. の人材育成施策 今回の審査で評価を得た点 (1) IT スキル標準の活用によって 会社独自の人材像を定義し 若手 中堅の成長目標を明確化している (2) 社長まで回覧される月報や 新事業提案ワーキンググループ プロジェクト主催の旅行の開催などにより 社内のコミュニケーションが活性化している (3) 要員計画スキルマップ表 ( 全社員の担当業務と取得スキルの一覧 ) を維持運用し 毎月の部長会議等で横断的な人員配置を議論している 6
2.1 IT スキル標準 (ITSS) の活用 会社が求める人物像 職種 レベル 担当業務 プリンシパルプロジェクトディレクタプロデューサシステムアーキテクトシステムコンサルタントソリューションセールスシステムプロフェッショナルシステムコンシェルジェクルー 経営マネジメント事業マネジメント組織マネジメント組織マネジメント組織マネジメント組織マネジメント革新創造 リーダ革新創造 リーダ定型的 自社経営戦略 事業戦略 市場開拓 プロジェクト管理 顧客業務改善提案 プロジェクト管理 顧客経営戦略提案 顧客業務改善提案営業 市場開拓 プロジェクト技術管理 システム構築 システム技術管理 顧客経営戦略提案 顧客業務改善提案 営業プロジェクト技術管理 システム構築 システム技術管理 顧客へのシステム導入提案 顧客業務改善提案 システム構築 システム技術管理 顧客対応 顧客業務改善提案 知識吸収 責任感 7
2.1 IT スキル標準 (ITSS) の活用 キャリアパス定義 キャリアパス定義 パターン 1 ( 既存 ) パターン 2 ( 既存 ) パターン 3 ( 既存 ) パターン 4 ( 既存 ) パターン 5 ( 新規 ) パターン 6 ( 新規 ) パターン 7 ( 新規 ) パターン 8 ( 新規 ) レベル キャリアパターン 請負技術者キャリア (1) 請負技術者キャリア (2) 本社介舟キャリア プロデューサキャリア コンサルタントキャリア セールスキャリア ディレクタキャリア (1) ディレクタキャリア (2) Ⅹ Ⅸ エンタープライズ ( 経営マネジメント ) 事業統括レベル ( 事業マネジメント ) プリンシパル プリンシパル プロジェクトディレクタ プリンシパル プリンシパル プリンシパル プロジェクトディレクタ プリンシパル プロジェクトディレクタ プリンシパル プリンシパル Ⅷ マネジメント上級 ( 組織マネジメント ) Ⅶ マネジメント中級 ( 組織マネジメント ) プロジェクトディレクタ システムアーキテクト プロジェクトディレクタ プロデューサ システムコンサルタント ソリューションセールス Ⅵ マネジメント初級 ( 組織マネジメント ) プロジェクトディレクタ プロジェクトディレクタ Ⅴ 10 年目 ~ ( 革新創造 リーダ ) Ⅳ 6~9 年目 ( 創意工夫 影響力 ) システムプロフェッショナル システムプロフェッショナル システムコンシェルジェ システムプロフェッショナル システムプロフェッショナル システムコンシェルジェ Ⅲ 4 5 年目 ( 推進活動 ) システムプロフェッショナル システムコンシェルジェ Ⅱ Ⅰ 2 3 年目 ( 定型 ) 新人 クルー入社 3 年間は 言われたことに対して完遂する責任感 プロフェッショナルとして働く意識 を醸成する 8
2.1 IT スキル標準 (ITSS) の活用 ITSS 人材育成の PDCA <Plan: 計画 > 次年度スキル目標設定 人材育成 ( 教育 ) 計画の作成 <Do: 実施 > スキル目標に応じた教育の受講 資格試験 人員配置の見直し <Act: 改善 > 自己申告面談 キャリアパスの見直し <Check: 評価 > スキル実績の投入 目標達成度の評価 9
2.2 社内コミュニケーションの活性化 社員が書く月報は 所属を通して社長まで全社員分の報告が必ず回覧され 上長がフォローコメントを行った内容が本人に返却される仕組みになっている 新事業提案の募集や プレゼン発表会の開催 海外 IT 展示会に社員を選抜して視察させるなど 現業以外でも開拓者精神を発揮できる機会を設けている リーダ 管理職は毎月のグループ会議等の機会での部下との懇親会や 社内の福利厚生を利用したプロジェクト内の旅行などで部下との円滑なコミュニケーションを図っている 10
2.3 要員スキルマップの維持運用 要員計画スキルマップ表 の活用 各社員の取得職種スキルや要素技術 現在の作業終了時期 次回案件確保状況 設計部門にまたがって全社の社員編成を可視化 月に 2 回 各シニアマネーシ ャ ( 部長 ) が最新状況を提出 定例の部長会議や部課長会議などで プロジェクトが抱えている問題を共有し フォローする仕組みが実践されている ( 社員の横断的な人員配置 ) 11
2.3 要員スキルマップの維持運用 要員スキルマップの例 1 取得スキル ( 言語 ) 12
2.3 要員スキルマップの維持運用 要員スキルマップの例 2 開発経験 ( 業種別 ) 13
2.3 要員スキルマップの維持運用 要員スキルマップの例 3 案件スケジュール 14
2.4 その他の人材育成施策 コンサルティング能力向上入社 5 年目に 業務経験を論文にまとめて発表する 習得した知識の整理 論理構成力の強化 プレゼンテーション能力 論理思考の向上あらかじめ設定した テーマと場面 に則して 対象人物に対しプレゼンテーションを行うシミュレーション ( 発表会 ) を実施 ロジカルシンキング ( 論理的思考 ) の定着化 ビジネススキル向上情報処理試験以外に 簿記 会計士 司法書士 衛生管理士 中小企業診断士 社会保険労務士 ファイナンシャルプランナーなど広くスキルアップへの報奨制度がある 15
3. 今後の取り組み 人材育成活動と経営ビジョン 事業計画との連携 どの分野でプライムを目指すのか を明示し 大手 IT ベンダーのコアパートナーを目指す 以外の経営ビジョンをリーダに浸透させることで 社員のモチベーションを維持向上 させ Larger より Self-disciplinary( 自律的 ) を目指す ITSS と連携した メンタリングの仕組み を拡大 IT スキル標準の導入を機会に 育成の PDCA を効果的にまわすことで 社員のライフサイクルに沿った 継続的なスキルアップ 目的意識の定着 高いパフォーマンスを確保する 16
さいごに ご静聴ありがとうございました ( 株 ) 日本コンピュータコンサルタント 常務取締役 冨田松平 本社 221-0052 横浜市神奈川区栄町 5-1 横浜クリエーションスクエア6F TEL 045(440)6125 FAX 045(440)6129 17