Taro-東京新聞教育賞「家庭学習ノ

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2 教科に関する調査の結果 (1) 平均正答率 % 小学校 中学校 4 年生 5 年生 6 年生 1 年生 2 年生 3 年生 国語算数 数学英語 狭山市 埼玉県 狭山市 61.4

小学校国語について

3 調査結果 1 平成 30 年度大分県学力定着状況調査 学年 小学校 5 年生 教科 国語 算数 理科 項目 知識 活用 知識 活用 知識 活用 大分県平均正答率 大分県偏差値

の間で動いています 今年度は特に中学校の数学 A 区分 ( 知識 に関する問題 ) の平均正答率が全 国の平均正答率より 2.4 ポイント上回り 高い正答率となっています <H9 年度からの平均正答率の経年変化を表すグラフ > * 平成 22 年度は抽出調査のためデータがありません 平

1

平成 21 年度全国学力 学習状況調査結果の概要と分析及び改善計画 調査実施期日 平成 21 年 10 月 2 日 ( 金 ) 教務部 平成 21 年 4 月 21 日 ( 火 )AM8:50~11:50 調査実施学級数等 三次市立十日市小学校第 6 学年い ろ は に組 (95 名 ) 教科に関す

2 教科に関する調査の結果 ( 各教科での % ) (1) 小学校 国語 4 年生 5 年生 6 年生 狭山市埼玉県狭山市埼玉県狭山市埼玉県 平領均域正等答別率 話すこと 聞くこと 書くこと

国語 B 柏原 埼玉県 全国 話すこと 聞くこと 書くこと 読むこと 算数 A 柏原 埼玉県 全国 数と計算 量と測定 図形 数量関係 算数 B 柏原 埼玉県 全国

目 次 1 学力調査の概要 1 2 内容別調査結果の概要 (1) 内容別正答率 2 (2) 分類 区分別正答率 小学校国語 A( 知識 ) 国語 B( 活用 ) 3 小学校算数 A( 知識 ) 算数 B( 活用 ) 5 中学校国語 A( 知識 ) 国語 B( 活用 ) 7 中学校数学 A( 知識 )

平成 29 年度 全国学力 学習状況調査結果と対策 1 全国学力調査の結果 ( 校種 検査項目ごとの平均正答率の比較から ) (1) 小学校の結果 会津若松市 国語 A は 全国平均を上回る 国語 B はやや上回る 算数は A B ともに全国平均を上回る 昨年度の国語 A はほぼ同じ 他科目はやや下

国語 B では 話すこと 聞くこと 領域において 全国及び県平均を上回っているが 他の三つの領域においては 全国及び県平均を下回っている 活用する力を育成する取組のさらなる充実が必要である 設問 1 の目的に応じて 話し合いの観点を整理する力は身についてきている 設問 3 の二つの詩を比べて読み 自

(3) 将来の夢や目標を持っていますか 平成 29 年度 平成 28 年度 平成

平成 28 年度全国学力 学習状況調査の結果伊達市教育委員会〇平成 28 年 4 月 19 日 ( 火 ) に実施した平成 28 年度全国学力 学習状況調査の北海道における参加状況は 下記のとおりである 北海道 伊達市 ( 星の丘小 中学校を除く ) 学校数 児童生徒数 学校数 児童生徒数 小学校

平成 22 年度全国学力 学習状況調査結果の概要と分析及び改善計画 調査実施期日 平成 22 年 4 月 20 日 ( 火 )AM8:50~11:50 平成 22 年 9 月 14 日 ( 火 ) 研究主任山口嘉子 調査実施学級数等 三次市立十日市小学校第 6 学年い ろ は に組 (105 名 )

ホームページ掲載資料 平成 30 年度 全国学力 学習状況調査結果 ( 上尾市立小 中学校概要 ) 平成 30 年 4 月 17 日実施 上尾市教育委員会

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(4) 学校の規則を守っていますか (5) いじめは, どんな理由があってもいけないことだと思いますか

1. 調査結果の概況 (1) の児童 ( 小学校 ) の状況 < 国語 A> 今年度より, ( 公立 ) と市町村立の平均正答率は整数値で表示となりました < 国語 B> 4 国語 A 平均正答率 5 国語 B 平均正答率 ( 公立 ) 74.8 ( 公立 ) 57.5 ( 公立 ) 74 ( 公立

平成 30 年度全国学力 学習状況調査の結果について ( 速報 ) 1. 調査の概要 実施日平成 30 年 4 月 17 日 ( 火 ) 調査内容 1 教科に関する調査 ( 国語 A 国語 B 算数 数学 A 算数 数学 B 理科 (3 年に 1 回 )) A 問題 : 主として知識に関する問題 B

(4) ものごとを最後までやり遂げて, うれしかったことがありますか (5) 難しいことでも, 失敗を恐れないで挑戦していますか

H

資料3 平成28年度京都府学力診断テスト 質問紙調査結果 28④ 28中① 27④ 27中① 平成28年度京都府学力診断テスト小学4年質問紙調査結果 平成28年度京都府学力診断テスト中学1年質問紙調査結果 平成27年度京都府学力診断テスト小学4年質問紙調査結果 平成27年度京都府学力診断テスト中学1

H30全国HP

領域別正答率 Zzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzz んんんんんんんんんんんんん 小学校 中学校ともに 国語 A B 算数( 数学 )A B のほとんどの領域において 奈良県 全国を上回っています 小学校国語 書く B において 奈良県 全国を大きく上回っています しかし 質問紙調査では 自分

2 調査結果 (1) 教科に関する調査結果 全体の平均正答率では, 小 5, 中 2の全ての教科で 全国的期待値 ( 参考値 ) ( 以下 全国値 という ) との5ポイント以上の有意差は見られなかった 基礎 基本 については,5ポイント以上の有意差は見られなかったものの, 小 5 中 2ともに,

学習指導要領の領域等の平均正答率をみると 各教科のすべての領域でほぼ同じ値か わずかに低い値を示しています 国語では A 問題のすべての領域で 全国の平均正答率をわずかながら低い値を示しています このことから 基礎知識をしっかりと定着させるための日常的な学習活動が必要です 家庭学習が形式的になってい

平成 29 年度全国学力 学習状況調査の結果の概要 ( 和歌山県海草地方 ) 1 調査の概要 (1) 調査日平成 29 年 4 月 18 日 ( 火 ) (2) 調査の目的義務教育の機会均等とその水準の維持向上の観点から 全国的な児童生徒の学力や学習状況を把握 分析し 教育施策の成果と課題を検証し

(4) ものごとを最後までやり遂げて, うれしかったことがありますか (5) 難しいことでも, 失敗を恐れないで挑戦していますか

(2) 学習指導要領の領域別の平均正答率 1 小学校国語 A (%) 学習指導要領の領域 領 域 話すこと 聞くこと 66.6(69.2) 77.0(79.2) 書くこと 61.8(60.6) 69.3(72.8) 読むこと 69.9(70.2) 77.4(78.5) 伝統的な言語文化等 78.3(

[2007版] 平成23年度 全国学力・学習状況調査の結果概要(01 小・・

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平成 29 年度全国学力 学習状況調査の結果の概要 ( 和歌山県和歌山市 ) 1 調査の概要 (1) 調査日平成 29 年 4 月 18 日 ( 火 ) (2) 調査の目的義務教育の機会均等とその水準の維持向上の観点から 全国的な児童生徒の学力や学習状況を把握 分析し 教育施策の成果と課題を検証し

平成23年度全国学力・学習状況調査問題を活用した結果の分析   資料

別紙様式 平成 30 年度全国学力 学習状況調査の結果と考察及び対策について 東松島市立宮野森小学校 1 国語科 (1) 国語 A 平均正答率 ( 宮城県 全国との比較 ) 話す 聞く能力 書く能力 読む能力 言語についての知識 理解 技能 全体 県比較

小学校の結果は 国語 B 算数 A で全国平均正答率を上回っており 改善傾向が見られる しかし 国語 A 算数 B では依然として全国平均正答率を下回っており 課題が残る 中学校の結果は 国語 B 以外の教科で全国平均正答率を上回った ア平成 26 年度全国学力 学習状況調査における宇部市の平均正答

M28_回答結果集計(生徒質問紙<グラフ>)(全国(地域規模別)-生徒(公立)).xlsx

1. 研究主題 学び方を身につけ, 見通しをもって意欲的に学ぶ子どもの育成 ~ 複式学級における算数科授業づくりを通して ~ 2. 主題設定の理由 本校では, 平成 22 年度から平成 24 年度までの3 年間, 生き生きと学ぶ子どもの育成 ~ 複式学級における授業づくり通して~ を研究主題に意欲的

平成 25 年度学力定着状況確認問題の結果について 概要版 山口県教育庁義務教育課 平成 2 6 年 1 月 1 実施概要 (1) 目 的 児童生徒の客観的な学力状況の経年的な把握と分析を通して 課題解決に向けた 指導の工夫改善等の取組の充実を図る全県的な検証改善サイクルを確立し 県内す べての児童

2 各教科の領域別結果および状況 小学校 国語 A 書くこと 伝統的言語文化と国語の特質に関する事項 の2 領域は おおむね満足できると考えられる 話すこと 聞くこと 読むこと の2 領域は 一部課題がある 国語 B 書くこと 読むこと の領域は 一定身についているがさらに伸ばしたい 短答式はおおむ

中学校 (3 年 ) 国語では A( 知識問題 ) は ほぼ全国平均なみです B( 活用問題 ) は 課題が見られます 数学では A( 知識問題 ) B( 活用問題 ) ともに 課題が見られます 国語 A( 知識に関する問題 ) 国語 B( 知識を活用する問題 ) 言語事項は ほぼ全国平均なみです

2 全国 埼玉県 狭山市の平均正答率 ( 教科に関する調査の結果 ) ( 単位 %) (1) 小学校第 6 学年 教科ごとの区分 教科 狭山市 埼玉県 全国 国語 A 国語 B 算数 A 算数 B 学習指導要領の

<H19 年度からの平均正答率の経年変化を表すグラフ > * 平成 22 年度は抽出調査のためデータがありません 平成 23 年度は震災のため中止となりました 豊能町立小学校全国学力学習状況調査結果 ( 平均正答率全国を 1 として ) H19 H20 H21 H

Taro-① 平成30年度全国学力・学習状況調査の結果の概要について

国語の授業で目的に応じて資料を読み, 自分の考えを 話したり, 書いたりしている

(4) ものごとを最後までやりとげて, うれしかったことがありますか (5) 自分には, よいところがあると思いますか

小学校における県平均正答率との比較 市と県の平均正答率の差を比べると 国語 A B 算数 A B 理科のすべての教科 領域 区分で 5ポイント以上の差のものはなくなった 国語 A 市 :68.2% 県 :70.1% 差 :-1.9ポイント 国語 B 市 :49.6% 県 :53.6% 算数 A 市

実践 報告書テンプレート

平成 20 年度全国学力 学習状況調査回答結果集計 [ 児童質問紙 ] 松江市教育委員会 - 児童 小学校調査 質問番号 (1) 朝食を毎日食べていますか 質問事項 選択肢 その他 無回答 貴教育委員会 島根県 ( 公

(2) 国語 A 主として知識に関する問題 余子小県全国 話す聞く書くこと読むこと言語事項 全体 72.6% 71.5% 70. B 話す聞く % 53. C 書くこと % 86. A 読むこと 55.8% 54.8% 55.2% B 言語事項

町全体の状況を把握 分析するとともに 平均正答率については 全国 全道との比較を数値以外の文言で表現します また 質問紙調査の結果や 課題解決に向けた学力向上の取組を示します (3) 学校ごとの公表小規模校において個人が特定される恐れのあることから 学校ごとの結果公表はしません (4) 北海道版結果

平成 30 年度全国学力 学習状況調査 北見市の結果等の概要 Ⅰ 調査の概要 1 調査の目的義務教育の機会均等とその水準の維持向上の観点から 全国的な児童生徒の学力や学習状況を把握 分析するとともに教育施策の成果と課題を検証し その改善を図り 学校における児童生徒への教育指導の充実や学習状況の改善等

(2) 国語科 国語 A 国語 A においては 平均正答率が平均を上回っている 国語 A の正答数の分布では 平均に比べ 中位層が薄く 上位層 下位層が厚い傾向が見られる 漢字を読む 漢字を書く 設問において 平均正答率が平均を下回っている 国語 B 国語 B においては 平均正答率が平均を上回って

2 経年変化 ( 岡山平均との差の推移 ) (1) 中学校 1 年生で比較 ( 昨年度まで中学校 1 年生のみの実施のため ) 平成 26 年度平成 27 年度平成 28 年度平成 29 年度 国 数 語 学 基 礎 活 用 基 礎

①H28公表資料p.1~2

国語 A: 本校と全国の領域別平均正答率比較 話すこと 聞くこと 90.8% 書くこと 73.8% 読むこと 74.0% 伝統的な言語文化と国語の特質に関する事項 67.0% 考 察 話すこと 聞くこと では 相手や目的に応じて 理由や事例などを挙げなが ら筋道を立てて話すことができています 今後も

2 生活習慣や学習環境等に関する質問紙調査 児童生徒に対する調査 学校意欲 学習方法 学習環境 生活の諸側面等に関する調査 学校に対する調査 指導方法に関する取組や人的 物的な教育条件の整備の状況等に関する調査 2

国語について (1) 結果 国語 A 国語 B ともに県 全国を下回っている 無回答率が県 全国の平均を上回っており 特 に記述式の問題で目立っている (2) 課題 話し合いの場面で 話し合いの内容のポイントをつかむことに苦手意識がある 漢字の読み取りに関しては県と同等であったが 漢字の書き取りに関

瑞浪市調査結果概略(平成19年度全国学力・学習状況調査)

<4D F736F F D AA90CD82545F315F81758AEE AC89CA82C689DB91E8819A2E646F63>

国語 A では, 領域別, 観点別, 問題形式別に見て, どの区分においても全国平均を上回り, 高い正答率でした しかし, 設問別でみると全国および新潟県平均正答率を下回った設問が, 15 問中 1 問, 新潟県の平均正答率を下回った設問は,15 問中 1 問ありました 設問の概要関屋小新潟県全国

平成 3 年度花乃井中のあゆみ 調査結果から 成果と課題 学力調査では すべての項目において平均値を上回っているが 平均値では若干下回っている教科もある 平均正答率を平均と比べると 国語 A は - ポイント 国語 B は -2.2 ポイント 数学 A は +6.9 ポイント 数学 B は +6.

平成 28 年度学校評価最終報告 教職員 :20 人生徒 :309 人保護者 :233 人 [ とてもよい 青ややよい 赤やや不十分 黄緑不十分 紫 ] < 教職員 保護者共通項目アンケート > 評価項目教職員保護者 1 学校は 様々な機会を活用して 学校の様子や学習内容を地域や保護者に伝えている

(1) 体育・保健体育の授業を改善するために

平成 年度佐賀県教育センタープロジェクト研究小 中学校校内研究の在り方研究委員会 2 研究の実際 (4) 校内研究の推進 充実のための方策の実施 実践 3 教科の枠を越えた協議を目指した授業研究会 C 中学校における実践 C 中学校は 昨年度までの付箋を用いた協議の場においては 意見を出

1-1 小学校国語 A( 調査時間 20 分 ) 基礎的 基本的な言語活動や言語事項に関する知識 技能が身に付いているかどうかをみる問題 で 12 設問で構成されている 本町の結果は 全国の平均正答率 栃木県の平均正答率とほぼ同じであった この調査では 学習指導要領の領域等として 話すこと 聞くこと

解禁日時新聞平成 30 年 8 月 1 日朝刊テレビ ラジオ インターネット平成 30 年 7 月 31 日午後 5 時以降 報道資料 年月日 平成 30 年 7 月 31 日 ( 火 ) 担当課 学校教育課 担当者 義務教育係 垣内 宏志 富倉 勇 TEL 直通 内線 5

算数 A ( 基礎的 基本的な知識 技能が身についている かどうかをみる問題 合計 16 問 ) 平均正答率は 平均を上回っていました 数量や図形についての技能 に関しての正答率が高い傾向にありました [ 設問 2(2)]( 末尾のそろっていない小数の加法の計算をすることができる ) 蹉跎小.9%

市中学校の状況及び体力向上策 ( 学校数 : 校 生徒数 :13,836 名 ) を とした時の数値 (T 得点 ) をレーダーチャートで表示 [ ] [ ] ハンドボール ハンドボール投げ投げ H29 市中学校 H29 m 走 m 走 表中の 網掛け 数値は 平均と同等または上回っているもの 付き

調査結果及び考察 1 国語 (1) 結果全国正答率との比較 1 国語 A( 知識 ) 話す 聞く 書くこと 読むこと 言語事項 勧興小 佐賀県 全国 国語 B( 活用 ) 1 話す 聞く 書くこと 読む

Taro-小学校第5学年国語科「ゆる

依然として課題 問題例 記述式の問題について 依然として課題が見られる が見られる問題 小学 3 年国語平均正答率 46.0% 書くことが苦手 というように 漠然とした課題把 握では 課題改善はなかなか進みませんね 今後の指導 算数 数学科においては 算数 数学的用語を用いて 事実 方法 理由や根拠

解答類型

領域別レーダーチャート 教科の領域別に全国を 100 とした場合の全道及び根室市の状況をレーダーチャートで示したもの 小学校 : 国語 小学校 : 算数 国語 A( 話すこと 国語 B( 読むこと ) 聞くこと ) 国語 A( 書くこと

どのようにノートと授業展開 板書を関連させるとよいでしょうか 1 単位時間の授業で 子どもに確実に身に付けさせたい学習内容は その時間の学習過程が分かる板書に表され ノートに記されていくことになります 例えば 本時の目標を実現させるための導入の 問題 課題の提示 や 展開における 子どもの考え 終末

教科の見方 ~ 例算数 ~ 大阪市の平均正答率を表しています ( 算数と理科のみ ) このグラフの項目は 学習指導要領ので平均正答率を表しています このグラフの項目は 問題の内容ごとに平均正答率を表しています 各学での がんばりがみられた点 と がんばりが必要な点 を示しています このグラフの項目は

国語 A: 本校と全国の領域別平均正答率比較 領域全国平均正答率下回っているやや下回っているほぼ同じやや上回っている上回っている 話すこと 聞くこと 90.8% 書くこと 73.8% 読むこと 74.0% 伝統的な言語文化と国語の特 質に関する事項 67.0% 漢字を正しく読んだり 文の中で正しく使

国語 A Bの結果 国語 A 全体 Ⅾ 話すこと 聞くこと C 書くこと Ⅾ 読むこと Ⅾ 伝統的な言語文化と国語の特質に関する事項 Ⅾ 国語 B 全体 47

今年度は 創立 125 周年 です 平成 29 年度 12 月号杉並区立杉並第三小学校 杉並区高円寺南 TEL FAX 杉三小の子

平成24年度全国学力・学習状況調査の結果について(概要)

指導方法等の改善計画について

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(2) 国語 B 算数数学 B 知識 技能等を実生活の様々な場面に活用する力や 様々な課題解決のための構想を立て実践し 評価 改善する力などに関わる主として 活用 に関する問題です (3) 児童生徒質問紙児童生徒の生活習慣や意識等に関する調査です 3 平成 20 年度全国学力 学習状況調査の結果 (

平成 29 年度全国学力 学習状況調査 北見市の結果等の概要 Ⅰ 調査の概要 1 調査の目的義務教育の機会均等とその水準の維持向上の観点から 全国的な児童生徒の学力や学習状況を把握 分析するとともに教育施策の成果と課題を検証し その改善を図り 学校における児童生徒への教育指導の充実や学習状況の改善等

国語科 総合的には 全国値とほぼ同じであるが 下回った学年が 2 つあった 経年比較では上がった学年が 2 つあった 書くこと に課題が必要な学年があり 昨年度から進めている国語科の 書くこと の研究の成果が表れた学年とそうでない学年があった 学年ごとの具体的な課題 ( ) 原因 ( ) と 読む力

設別調査結果 [ 算数 A: 主として知識 ] 分類 全国鳥取県大山町県との差 数と計算 量と測定 学習指導要領の領域図形 評価の観点 題形式 全体 区分 数量関係 65

どうやって勉強したら いいですか? やる気はあるんだけど いっこうに成績が上がらない 勉強のやる気があれば 成績は上がるのか? もちろん やる気が大事なことは言うまでもありませんが 必ずしもやる気さえあれば成績が上がるわけではありません やる気以外に何が必要か分かりますか? それは自分に合った 勉強

算数でも 知識 (A) 問題 活用 (B) 問題とも 全領域で全国平均を上回りました A 問題では 14 問中 12 問が全国平均を上回り うち8 問が5ポイント以上上回りました 下回った2 問は 直径と円周の長さの関係理解 と 除法で表す2 量関係の理解 でした B 問題では 10 問中 9 問が

(2) 国語 A 主として知識に関する問題 9 8 話す聞く書くこと読むこと言語事項 全体 71.9% 75.2% 72.9% C 話す聞く 77.8% 79.8% 79.2% C 書くこと % 72.8% B 読むこと 84.7% 79.6% 78.5% A 言語事項 68.1%

3 教科に関する調査から見える成果と課題 成果 小学校国語 A B 算数 A B ともに全国平均正答率を超えました 小学校では 平成 19 年の調査実施以来初めて国語 算数のすべての調査 ( 知識 活用 ) で全国平均正答率を超えました 各小学校において 児童が話し合ったり自分の考えを書いたりする等

2/9 ページ 5. 一斉授業より 4 人班等による活動的な授業の方が積極的に参加できている る やや当る あまり当て ら る計 % 14

平成21年度全国学力・学習状況調査の結果分析(非公表資料)

問題解決的な学習スタイルを充実させるために 3 つのステップを積み上げましょう 課 題 板書を充実させる道具を用意している ( マグ ネット名札 学習の流れカード ) 黒板に日付を書き 単元の流れ 本時の流れを 掲示している ノートに日付 単元の流れ 本時の流れを書かせている 前時の振り返りをノート

3 第 3 学年及び第 4 学年の評価規準 集団活動や生活への関心 意欲態度 集団の一員としての思考 判断 実践 学級の生活上の問題に関心 楽しい学級をつくるために を持ち 他の児童と協力して意 話し合い 自己の役割や集団と 欲的に集団活動に取り組もう してよりよい方法について考 としている え 判

3-2 学びの機会 グループワークやプレゼンテーション ディスカッションを取り入れた授業が 8 年間で大きく増加 この8 年間で グループワークなどの協同作業をする授業 ( よく+ある程度あった ) と回答した比率は18.1ポイント プレゼンテーションの機会を取り入れた授業 ( 同 ) は 16.0

フトを用いて 質問項目間の相関関係に着目し 分析することにした 2 研究目的 全国学力 学習状況調査結果の分析を通して 本県の児童生徒の国語及び算数 数学の学習 に対する関心 意欲の傾向を考察する 3 研究方法平成 25 年度全国学力 学習状況調査の児童生徒質問紙のうち 国語及び算数 数学の学習に対

難聴児童の伝える力を 高めるための指導の工夫 -iPadを活用した取り組みを通して-

Transcription:

家庭学習ノートを活用した自主学習指導 ~ 学習習慣の改善を促す学級システム作り ~ 東久留米市立第十小学校主任教諭三浦尚介 1. はじめに平成 19 年度から実施されている全国学力 学習状況調査の都道府県別資料によると 秋田県は毎年全国の平均正答率を大きく上回り 調査開始以来トップを維持し続けている 東京都については全国平均を上回っているが 秋田県の平均正答率には及ばないという状況が続いている そこで 学校外での学習習慣 に着目して両地区の質問紙調査の結果を比較 ( 表 1) してみると 次のような実態が浮かび上がってくる 1 学校外の学習時間に大きな差はないが 秋田は家庭 東京は塾等での時間が多い 2どちらの地区も宿題にしっかり取り組めているが 秋田はそれに加えて予習 復習 苦手教科の学習 テスト直しなどの学習に取り組んでいる児童が多い これらの点から 秋田県は家庭での自主的 主体的な取り組みが多く見られ 東京都は宿題や塾などの受動的な取り組みが多いということが推察される 私は 学力向上のヒントは 秋田県の小学校に見られる 自主学習指導 にあると考え 東京都の実態に合わせて実施できるよう試行錯誤を繰り返してきた 本稿は 7 年間にわたる実践によって構築した自主学習指導の方法について報告するものである ( 表 1 平成 25 年度 全国学力 学習状況調査 児童質問紙回答結果集計 抜粋 ) 東京都秋田県 学校の授業以外に 普段 ( 月 ~ 金 ) 1 日当たりどのくらいの時間学習します 65.4% 72.4% か ( 学習塾や家庭教師含む )[1 時間以上 ] 学習塾 ( 家庭教師含む ) に通っていますか 51.5% 17.1% 家で 自分で計画を立てて勉強をしていますか 61.5% 78.6% 家で 学校の宿題をしていますか 95.6% 97.6% 家で 学校の授業の予習をしていますか 40.0% 61.4% 家で 学校の授業の復習をしていますか 44.9% 89.0% 家で 苦手な教科の学習をしていますか 52.4% 79.1% 家で テストで間違えた問題について学習していますか 52.0% 77.2% 2. 秋田県の家庭学習の実際以前 秋田県の教員に話を伺ったところ 秋田県では県内全域で家庭学習について手厚く指導しているという実態が見えてきた 秋田県では 日々の家庭学習は 家庭学習ノート を中心にして行われている 学習内容は自分で決めるのが一般的で 計算問題 漢字練習 調べ学習 予習 復習など各人各様のスタイルで 自主学習 に取り組んでいる ノートは毎日提出させ 担任はアドバイスや賞賛を書き込ん - 1 -

で返却している また よい取り組みをしている児童のノートを他の児童や家庭に紹介するなど 効率的で効果的な学習の仕方を具体的に指導している このようなノートを用いた自主学習の取り組みは 全国各地でも見られるものではあるが 秋田県では特に普及率が高く 県内全域で小学校低学年から当たり前に行われているという点は特筆すべきであろう このような取り組みが 学習習慣の定着 と 学力の向上 に及ぼしている効果は大きいと考えられる 3. 東京都の実態に応じた工夫東京都でも家庭学習指導を工夫することで 学習習慣の定着 と 学力の向上 が期待できる しかし 東京都は習い事や塾など放課後の過ごし方が多様化しているため それを考慮した仕組みを作らなければならない また 児童も保護者も 宿題を中心とした家庭学習 に慣れている場合が多く 自主学習に抵抗感のある方も多い そこで 次のような工夫をして自主学習指導を行ってきた (1) 自主学習と宿題のそれぞれの良さを活かす仕組み作り毎日の家庭学習を 自主学習と宿題のセット にし 学習に対する主体性 自主性を育みながらも 基礎基本が定着できるようにルールを工夫した 完全に自由にするのではなく ある程度の枠組みや目安を作ることで 児童は安心して学習に取り組むことができる このような工夫をすることで 担任による学習状況の確認も容易になった また 選択の自由を得られたことで 以前よりドリルや練習プリントへの取り組みが大変意欲的になった 毎日の家庭学習 = 自主学習 + 新出漢字 2 文字 + 音読全て合わせて 10 分 学年 以上の時間を取り組むこと 音読のテーマは自分で決める 国語以外の教科書や 本 新聞なども可 計算と漢字のドリルは自主学習として取り組む 自分のペースでどんどん進めてかまわない ただし 計算ドリルは単元末のワークテストまでに終わらせること 学習の進度に合わせて練習プリントをプレゼント やる やらないは自由 (2) 塾や習い事への対応塾や習い事で忙しく過ごしている児童に そのことを考慮せずに家庭学習を強いるのは酷な場合がある そこで 塾での取り組みや宿題を自主学習に含めてよいことにした 忙しい児童は 塾などで取り組んだ時間や内容を家庭学習ノートに記録して提出している 中には塾のプリントやテキストを提出する児童もいる 発展的な内容に進んで取り組む様子が伺えて 教師にとってもよい刺激になる 塾の学習だけしかしないという児童はほぼ見られず テスト前など要所要所でポイントを押さえて学校の学習にも取り組んでいる児童が多い 塾と自主学習は両立可能である 児童には 学校も塾も上手に使って 自分で勉強をしよう と日頃から指導している - 2 -

3 良い学習習慣を身につけさせるための工夫 児童が主体的に学習する良い学習習慣を身に付け るためには 先の見通しをもつこと 自分の力を 知ること ことが大切である そこで 教室前方に小さい黒板を設置し 先々の 学習を知らせるようにした 特に 単元末のテスト の情報はなるべく一週間前までに知らせるようにし ている また テストの点数を記録する用紙を用意 し 教科毎に時系列で点数を記録させている これにより 努力したことに実感をもつことがで きる 勉強してよかった という喜びは 次の努力への強い動機付けとなる 4 児童 保護者への説明と確認 自主学習の取り組みを始めると 慣れていない児童や保護者は 家庭学習の範囲が明確に示さ れないことに不安を覚える また 経験が無いために 何をしたらいいか分からなくなってしま うことも多い そのため 本格的に自主学習を始める際には説明会を開くことが必要になる 用 意してほしい物や具体的な取り組み方 得られる効果などについて細かく記載したプリントを用 いて説明を行う その後 保護者に対しては学期末の保護者会などで状況を確認し 不安な点や疑問な点には丁 寧に答えるように心がけている 児童に対しては 毎日ノートを回収して内容に対してのアドバ イスを書き込むようにしている 学習が軌道に乗るまでは このような適切なケアが非常に重要になる -3-

5 取り組みの充実させるための工夫 自主学習を続けていくと 短い時間で効率よく学習できるようになる児童が現れる そのよう な児童の家庭学習ノートを紹介し共有することは 他の児童の学習の質を高めるのにとても有効 である よい取り組みをしているノートは 教室内で回覧したり 学級通信に載せたりして積極 的に広めていくようにしている お手本になるノートを児童や 保護者の協力を得て 学級文庫 にしている 1年生から6年生 まで 全学年のノートを取りそ ろえているが 他学年の児童の 取り組みを見ることも 児童に とってよい刺激になる -4-

6 教師側の続ける工夫 忙しい日々の中で 毎日家庭学習ノートの添削を行うのは大変な労力である しかし ちょっ とした工夫で負担が軽減し 指導が充実する ここではいくつかの工夫を簡単に紹介したい ①ノートを2冊用意させる 交代で提出させることで 放課後を利用して添削できる ②日付入りのスタンプを活用する 提出状況の確認に大変便利である また どうしても時間 がないときは スタンプだけで返却して後でコメントすることもできる ③提出の確認を児童の当番や係にする 集める側の立場に立つことは 児童の内面に様々な影 響を与える 提出が苦手な児童は この仕事を担当することで克服できることが多い ④ページに付箋やしおりを挟んでもらう 添削作業がとてもスムーズになる 思いやりの気持 ちを育むことにも繋がる 4 成果について 取り組みを始めると 単元末のワークテストの点数が目に見 算数テストの学級平均の推移 100 95 えて向上していくことが多かった 90 右のグラフは 私が担任したある学級の自主学習を初めてか 85 ら半年間の平均点の記録である 単元の難易度によって多少上 75 下するが 全体的に右肩上がりで推移していったことが分かる 65 自主学習によって授業の復習に進んで取り組むようになったこ 55 80 70 60 50 1 2 3 4 5 6 7 8 9 10 11 12 と 分 か ら な い こ と や 苦 手 な こ と に 積 極 的 に 取り 組 む よ う に 社会テストの学級平均の推移 なったことの成果が現れている 良 い 点 数 を 取 れ る よ う に な る と さ ら に 良 い点 数 を 取 り た く な る ど ん ど ん 自 分 か ら 進 ん で 学 習 す る よ うに な り 家 庭 学 習 の 充 実 は も ち ろ ん 授 業 に 対 す る 集 中 力 も向 上 し た 熱 心 に 学 習 に 取 り 組 む 子 供 達 の 表 情 は 自 信 と 喜び に 満 ち て い る やればできる という実感を与えることができたことが 一番の成果ではないだろうか 5 終わりに 今後の課題 右の作文は 児童の書いた意見 文である 自主学習と宿題につい 比較しているが 結論部分で 自 分のペースでしっかりと勉強する ことがいい と述べている 家庭学習ノートを活用した自 主学習指導 は 児童を信じてや らせてみることで そのやる気と 力を引き出すものである と私は 確信している この取り組みをさ らに広げていくことを 今後の私 の課題にしたい -5-100 95 90 85 80 75 70 65 60 55 50 1 2 3 4 5 6 7