平成21年度 鳥取市中学校教科別研究事業(家庭部会)計画書

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技術 家庭科学習指導案 安芸高田市立向原中学校指導者久保田美恵 1 日時平成 26 年 11 月 10 日 ( 月 ) 第 5 校時 (14:15~15:05) 2 場所 2 年教室 3 学年 学級第 2 学年男子 11 名女子 11 名計 22 名 4 題材名 食品の選択 小題材名 加工食品の選び

上に食に関する指導の充実が求められている 食環境の乱れが社会的課題とっている今日 中学生が食生活の自立を目指した学習をすることは大切なことであるので 本時は 自分や家族の食生活の中で見付けた問題点の改善に自主的に取り組むことができるように 指導を進めることにした 指導に当たっては これまでの学習を踏

4. 題材の評価規準 題材の評価規準 については, B 日常の食事と調理の基礎 (2),(3), D 身近な消費生活 と環境 (1) の 評価規準に盛り込むべき事項 及び 評価規準の設定例 を参考に設定して いる 家庭生活への関心 意欲 態度 お弁当作りに関心をもち, おか 生活を創意工夫する能力

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小学校 第○学年 学級活動(給食)指導案

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第2学年1組 家庭科学習指導案

gh 第 6 学年 3 組家庭科学習指導案 単元名 : わたしは料理家 ~ おすすめ給食献立を考えよう ~ 朝食から健康な 1 日の生活を 男子 15 名 女子 14 名計 29 名 指導者 T1 宮地仁美 ( 学級担任 ) T2 須山明香 ( 栄養教諭 ) 題材について 小学校学習指導要領家庭科第

Taro-小学校第5学年国語科「ゆる

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単元構造図の簡素化とその活用 ~ 九州体育 保健体育ネットワーク研究会 2016 ファイナル in 福岡 ~ 佐賀県伊万里市立伊万里中学校教頭福井宏和 1 はじめに伊万里市立伊万里中学校は, 平成 20 年度から平成 22 年度までの3 年間, 文部科学省 国立教育政策研究所 学力の把握に関する研究

活実態と関連を図りながら重点的に指導していきたい また, 栄養教諭による給食献立の栄養バランスや食事によるエネルギー量を基盤として, グループごとに話合い活動を取り入れるなどの指導の工夫を行いたい また, 授業の導入にアイスブレイクや, カード式発想法を取り入れることにより, 生徒が本気で語ることが

国語科学習指導案様式(案)

1. 研究主題 学び方を身につけ, 見通しをもって意欲的に学ぶ子どもの育成 ~ 複式学級における算数科授業づくりを通して ~ 2. 主題設定の理由 本校では, 平成 22 年度から平成 24 年度までの3 年間, 生き生きと学ぶ子どもの育成 ~ 複式学級における授業づくり通して~ を研究主題に意欲的

平成15年度 家庭科 年間指導・評価計画

H26関ブロ美術プレ大会学習指導案(完成版)

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座標軸の入ったワークシートで整理して, 次の単元 もっとすばらしい自分へ~ 自分向上プロジェクト~ につなげていく 整理 分析 協同的な学習について児童がスクラップした新聞記事の人物や, 身近な地域の人を定期的に紹介し合う場を設けることで, 自分が知らなかった様々な かがやいている人 がいることを知

ICTを軸にした小中連携

( ) 単元計画 ( 全 6 時間 ) 段階 主な学習活動と内容 指導上の留意点 配時 私たちが食べているものは, どこからきて 既習を想起できるように, 農業や いるか考える 水産業の学習内容を掲示しておく 給食の献立から調べた食料自給率から, 給食の献立から調べた食料自給率本つ気づいたことや疑問

平成 30 年 6 月 8 日 ( 金 ) 第 5 校時 尾道市立日比崎小学校第 4 学年 2 組外国語活動 指導者 HRT 東森 千晶 JTE 片山 奈弥津 単元名 好きな曜日は何かな? ~I like Mondays.~ 本単元で育成する資質 能力 コミュニケーション能力 主体性 本時のポイント

H30全国HP

具体的な場面を設定し 実際に整理 整頓の計画を立てることで 実生活に繋げていくことができる よう指導していきたい また 第 3 次には環境とのかかわりについても押さえ 広い視野で考えられ るようにしていきたい 3 題材の目標 身の回りの整理 整頓に関心をもち 気持ちよく過ごそうとする 家庭生活への関

平成 年度佐賀県教育センタープロジェクト研究小 中学校校内研究の在り方研究委員会 2 研究の実際 (4) 校内研究の推進 充実のための方策の実施 実践 3 教科の枠を越えた協議を目指した授業研究会 C 中学校における実践 C 中学校は 昨年度までの付箋を用いた協議の場においては 意見を出

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けて考察し, 自分の考えを表現している 3 電磁石の極の変化と電流の向きとを関係付けて考え, 自分の考えを表現している 指導計画 ( 全 10 時間 ) 第 1 次 電磁石のはたらき (2 時間 ) 知 1, 思 1 第 2 次 電磁石の強さが変わる条件 (4 時間 ) 思 2, 技 1, 知 2

学習指導要領の領域等の平均正答率をみると 各教科のすべての領域でほぼ同じ値か わずかに低い値を示しています 国語では A 問題のすべての領域で 全国の平均正答率をわずかながら低い値を示しています このことから 基礎知識をしっかりと定着させるための日常的な学習活動が必要です 家庭学習が形式的になってい

Ⅰ 評価の基本的な考え方 1 学力のとらえ方 学力については 知識や技能だけでなく 自ら学ぶ意欲や思考力 判断力 表現力などの資質や能力などを含めて基礎 基本ととらえ その基礎 基本の確実な定着を前提に 自ら学び 自ら考える力などの 生きる力 がはぐくまれているかどうかを含めて学力ととらえる必要があ

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第 5 学年 社会科学習指導案 1 単元名自動車をつくる工業 2 目標 我が国の自動車工業の様子に関心を持って意欲的に調べ, 働く人々の工夫や努力によって国民生活を支える我が国の工業生産の役割や発展について考えようとしている ( 社会的事象への関心 意欲 態度 ) 我が国の自動車工業について調べた事

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第 2 学年 * 組保健体育科 ( 保健分野 ) 学習指導案 1 単元名生涯の各段階における健康 ( イ ) 結婚生活と健康 指導者間中大介 2 単元の目標 生涯の各段階における健康について, 課題の解決に向けての話し合いや模擬授業, ディベート形式のディスカッションなどの学習活動に意欲的に取り組む

Taro-6学習指導案(事例①小学校

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算数科学習指導案 指導者中野智子 1 日時平成 30 年 10 月 19 日 ( 金 ) 第 6 校時 2 学年第 6 学年 1 組男子 12 名女子 9 名計 21 名 3 単元名資料の調べ方 4 単元について (1) 単元観本単元は, 小学校学習指導要領第 6 学年の内容 [D データの活用 ]

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単元の目標 カレーライスを作ることに興味 関心をもち, 進んで活動する カレーライスの作り方を調べ, 作り方, 材料, 用具を発表することができる カレーライス作りの活動を通して, 食材を知ったり, 道具を使う仕事にふれたりして, 生活経験を豊かにする 人との関わりを通してコミュニケーション能力を身

第 2 学年 理科学習指導案 平成 29 年 1 月 1 7 日 ( 火 ) 場所理科室 1 単元名電流とその利用 イ電流と磁界 ( イ ) 磁界中の電流が受ける力 2 単元について ( 1 ) 生徒観略 ( 2 ) 単元観生徒は 小学校第 3 学年で 磁石の性質 第 4 学年で 電気の働き 第 5

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5 単元の評価規準と学習活動における具体の評価規準 単元の評価規準 学習活動における具体の評価規準 ア関心 意欲 態度イ読む能力ウ知識 理解 本文の読解を通じて 科学 について改めて問い直し 新たな視点で考えようとすることができる 学習指導要領 国語総合 3- (6)- ウ -( オ ) 1 科学

フトを用いて 質問項目間の相関関係に着目し 分析することにした 2 研究目的 全国学力 学習状況調査結果の分析を通して 本県の児童生徒の国語及び算数 数学の学習 に対する関心 意欲の傾向を考察する 3 研究方法平成 25 年度全国学力 学習状況調査の児童生徒質問紙のうち 国語及び算数 数学の学習に対

2 教科に関する調査の結果 ( 各教科での % ) (1) 小学校 国語 4 年生 5 年生 6 年生 狭山市埼玉県狭山市埼玉県狭山市埼玉県 平領均域正等答別率 話すこと 聞くこと 書くこと

7 本時の指導構想 (1) 本時のねらい本時は, 前時までの活動を受けて, 単元テーマ なぜ働くのだろう について, さらに考えを深めるための自己課題を設定させる () 論理の意識化を図る学習活動 に関わって 考えがいのある課題設定 学習課題を 職業調べの自己課題を設定する と設定する ( 学習課題

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教育調査 ( 教職員用 ) 1 教育計画の作成にあたって 教職員でよく話し合っていますか 度数 相対度数 (%) 累積度数累積相対度数 (%) はい どちらかといえばはい どちらかといえばいいえ いいえ 0

理科学習指導案指導者海田町立海田西中学校教諭柚中朗 1 日時平成 30 年 1 月 24 日 ( 水 ) 2 学年第 2 学年 1 組 ( 男子 14 名女子 18 名計 32 名 ) 3 単元名天気とその変化 ~ 大気の動きと日本の天気 ~ 4 単元について (1) 単元観本単元は, 学習指導要領

○数学科 2年 連立方程式

(2) 計画学習課題 学習内容 時間 連立方程式とその解 二元一次方程式とその解の意味 2 連立方程式とその解の意味 ( 本時 1/2) 連立方程式の解き方 文字の消去の意味 加減法による連立方程式の解き方 5 代入法による連立方程式の解き方 連立方程式の利用 問題を解決するために 2つの文字を使っ

第 2 学年 1 組国語科学習指導案 指導者平方舜 1. 単元名二千五百年前からのメッセージ - 孔子の言葉 - 2. 単元について (1) 単元観本題材に用いられる 論語 は古代中国の思想家 孔子とその弟子たちの言行を記録したものである 簡潔な文章で書かれていて 抽象的なメッセージが多く それゆえ

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○ ○ 科 学 習 指 導 案

消費者教育のヒント集&事例集

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5 児童生徒質問紙調査 (~P23) (1) 運動に対する意識等 [ 小学校男子 ] 1 運動やスポーツを [ 小学校女子 ] することが好き 1 運動やスポーツをすることが好き H30 全国 H30 北海道 6 放課後や学校が休みの日に 運動部や地域のスポーツクラブ以外で運動やスポーツをすることが

第 3 4 学年 ( 複式学級 ) 学級活動指導案 平成 26 年 6 月 11 日 ( 水 ) 第 5 校時指導者教諭 ( 学級担任 ) 養護教諭 1 題材 バランスよく食べよう ( 第 3 学年及び第 4 学年 (2) 日常の生活や学習への適応及び健康安全キ食育の観点を踏まえた学校給食と望ましい

芥川小学校5年家庭科 学習指導案

理科学習指導案

中学校第 3 学年国語科学習指導案 日時平成 28 年 月 日第 校時対象第 3 学年 組学校名 中学校授業者 1 教材名 故郷 2 単元の目標 情景や人物を描写する語句や表現を読み取り 内容への理解を深めることができる 作品を通して 社会の中での人間の生き方について考え 自分の意見をもつことができ

英語科学習指導案 京都教育大学附属桃山中学校 指導者 : 津田優子 1. 指導日時平成 30 年 2 月 2 日 ( 金 ) 公開授業 Ⅱ(10:45~11:35) 2. 指導学級 ( 場所 ) 第 2 学年 3 組 ( 男子 20 名女子 17 名計 37 名 ) 3. 場所京都教育大学附属桃山中

作品の情景をよりわかりやすく伝える手だてともなる 指導にあたって 1 では まず 俳句は17 音で作ることや季語を入れることと言ったきまりをおさえる そして 教科書の例を読み 想像した情景や作者の思いを想像し 良いと思うところ 工夫されていると思うところを発表できるようにする 2 の俳句を作る場面で

平成 28 年度全国学力 学習状況調査の結果伊達市教育委員会〇平成 28 年 4 月 19 日 ( 火 ) に実施した平成 28 年度全国学力 学習状況調査の北海道における参加状況は 下記のとおりである 北海道 伊達市 ( 星の丘小 中学校を除く ) 学校数 児童生徒数 学校数 児童生徒数 小学校

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社会科学習指導案

第3学年 総合的な学習の時間 学習指導案

Transcription:

家庭科部会 部長田中祐二 委員長山名智美 本年度の研究主題 社会を生き抜く力を育む技術 家庭科教育 ~ 創造 に学び 問題解決を実践する授業づくり ~ 研究の経過 1 市中教振一斉部会 ( 第 1 回家庭科部会 ) 5 月 8 日 ( 月 ) 湖東中学校 2 県中教研技術 家庭部会評議員 理事会 6 月 29 日 ( 木 ) 倉吉体育文化会館 3 第 2 回家庭科部会 8 月 2 日 ( 水 ) 湖東中学校 4 第 3 回家庭科部会 9 月 26 日 ( 火 ) 湖東中学校 5 鳥取県作品コンクール 10 月 12 日 ( 木 ) 北溟中学校 6 第 54 回鳥取県中学校技術家庭科研究大会 11 月 6 日 ( 月 ) 福米中学校 7 市中教振研究発表大会 11 月 10 日 ( 金 ) 中ノ郷中学校 8 県中教研技術 家庭部会評議員 理事会 2 月 20 日 ( 火 ) 倉吉体育文化会館 9 第 4 回家庭科部会 3 月 2 日 ( 金 ) 湖東中学校 研究の内容 1 市中教振一斉部会 ( 第 1 回家庭科部会 ) (1) 前年度の事業報告 決算報告 (2) 今年度の研究主題の決定 (3) 今年度の研究組織及び分担の確認 部長 田中祐二( 河原 ) 委員長 山名智美( 湖東 ) 副委員長 稲村朱美( 桜ヶ丘 ) 県研究部員 米澤靖子( 南 ) 西垣充子( 湖東 ) (4) 今年度の研究の方向性 2 県中教研技術 家庭部会評議員 理事会 (1) 平成 28 度事業並びに会計決算承認について (2) 平成 29 度事業計画並びに予算案について (3) 県大会について 3 第 2 回家庭科部会 (1) 報告 1 県立消費生活センターからの情報 2 県理事会の報告 3 市研究発表大会について (2) 協議 1 技 家ノート全面改訂 230 年度中四国大会の研究発表 内容 B について

4 第 3 回家庭科部会 (1) 県作品コンクールへの出品作品の選考 (2) 市研究発表大会の日程および助言者等について 5 鳥取県作品コンクール (1) 全国中学生創造ものづくり教育フェア ( 鳥取県予選 ) 審査 (2) 中 四国地区中学校技術 家庭科作品コンクール ( 鳥取県予選 ) 審査 6 第 54 回鳥取県中学校技術 家庭科研究大会 (1) 研究主題についての提案 ( 研究部 ) (2) 公開授業題材名 : 内容 B 献立づくりと食品の選択 (1 年 ) 授業者 : 景川杏奈福米中学校教諭 (3) 授業研究会助言者 : 福田恵子鳥取大学教授助言者 : 森原千晶県教委指導主事 7 鳥取市中教振研究発表大会 (1) 公開授業題材名 : 内容 B 食品の選択 (2 年 ) 授業者 : 永島潤子中ノ郷中学校教諭 (2) 授業について 1 授業者自評 2 質疑 (3) 指導助言助言者 : 福田恵子鳥取大学教授 1 講義 新学習指導要領とこれからの家庭科教育 2 授業について 3 質疑 8 県中教研技術 家庭部会評議員 理事会 9 第 4 回家庭科部会 (1) 県理事会報告 (2) 事業報告 決算報告 まとめと今後の課題 新学習指導要領への移行をふまえて 来年度の中四国大会 ( 香川大会 ) での内容 Bの研究発表の方向性について 研究部を中心にすすめてきた 鳥取大学の福田教授からの助言をもとに さらに研究を進めていきたい

鳥取市中教振研究発表大会指導案 2 年 1 組技術 家庭科 ( 家庭分野 ) 学習指導案平成 29 年 11 月 10 日 ( 金 ) 授業者永島潤子 1 題材名 食品の選択 内容 B(2) ウ 2 題材について (1) 題材観本題材は B 食生活と自立 の項目 (2)-ウ 食品の品質を見分け 用途に応じて選択できること にあたる ここでは 小学校の家庭科で学んだ 食品の役割 や 調理の基礎 さらに中学校での今までの学習で学んだ 食生活と栄養 をもとに 日常多く用いられている食品の品質を 外観や表示などから見分けることができるようにするとともに 日常生活に関連付け用途に応じた食品の選択ができるようにすることをねらいとしている 日本の食糧自給率は年々低下し 現在では40% にまで落ち込んでいる また 生活スタイルの変化に伴ってさまざまな加工食品が発達するなど 消費者が食糧の生産や調理場面から遠ざかり 原料や調理過程に関心がなくなる傾向が強くなっている そのため 加工食品の原料や添加物への無知 環境や健康への関心の低下が懸念される 成長期である中学生にとっての 食 は 生涯にわたり健康的な生活を送るための基礎をつくり 現在の食生活を見直し 主体的に自分の食生活を改善していくことによって自分らしく生き なりたい自分に近づくことを可能にする 豊かな食材に恵まれつつも食をめぐる環境や安全性に不安が高まる現代社会で 生徒一人ひとりが食生活に関心をもち 自ら食品を選択し 主体的な課題解決のために学習できるよう指導することが大切だと感じ本題材を設定した (2) 生徒観本学級の生徒 ( 男 18 名女 16 名計 34 名 ) は 素直に反応する生徒が多く 授業に対して積極的に取り組む姿勢が身についており 意欲をもって授業に臨んでいる 保護者に代わって食事をつくる生徒も少なくない 食生活に関するアンケートの結果からは 食生活に関する学習に対しての高い興味 関心がうかがえる 特に 調理をすることが 好き どちらかというと好き という生徒は合わせて26 名 食事の手伝いをする生徒は いつもしている ときどきしている を合わせると22 名となり 食べること以外に食生活に関わっていることがわかる 食品の購入については ほとんどの生徒が日常的に経験している 食品購入時に気をつけることとしては 値段や賞味期限は気にしているが 鮮度や産地を確認する生徒は少なく 食品添加物について記述した生徒はいなかった また 日ごろの自分の食生活については 過半数の生徒が 問題あり とし 栄養の偏りやおやつの食べ過ぎなどの問題があると回答している 表示を読み取る知識を習得し 自己の食生活に対する問題解決に役立てることができるよう指導したいと考える (3) 指導観指導にあたっては 食品を選ぶにはその特徴を知り 調理や用途の目的に合ったものを選ぶことが大切であることをおさえさせる また 食品を購入するにあたっては 表示やマークなど パッケージから情報を読み取り 品質がよく より安全な食材を選ぶことを理解させること 食品添加物については 使用目的や安全性 問題点などについて理解させることをねらいとしている そのため 普段の生活において実際に体験しうる場面を設定し それぞれが考え話し合いを通して意見を交換することで 多面的な意見を引き出し考察できるようにする アンケートの結果から 生徒

は食物の日常の購入において値段や賞味期限を選択の要素としているが 鮮度や産地 食品添加物の使用も含め 原材料などの食の安全性については意識が低いことが分かった そこで 食品を自分の目で判断する知識をもたせるとともに 生活の自立を目指して安全で豊かな食生活を営もうとする意識を育て 学んだことを日常生活に生かす実践力を身につけさせたい 3 題材の目標 (1) 生鮮食品と加工食品の特徴を理解し 用途に応じて適切に選択できる ( 技能 知識 理解 ) (2) 食品表示について関心をもち 情報を理解し 用途に応じて食品を適切に選択できる ( 関心 意欲 態度 技能 ) (3) 食品添加物の種類や使用目的について知り 消費者として適切な選択ができる ( 関心 意欲 態度 技能 知識 理解 ) 4 指導と評価の計画 (4 時間扱い3/4) 時 小単元名 指導内容 評価規準 ( 評価方法 ) 1 生鮮食品 加工食品について考えよう 生鮮食品 加工食品の特徴を理解させる 身近な食品を生鮮食品と加工食品に分類することができる 生鮮食品 加工食品の特徴が理解できているか ( 観察 ワークシート ) 身近な食品を生鮮食品と加工食品に分類することができたか ( 観察 ワークシート ) 生鮮食品と加工食の違いについて関心をもって学習に取り組んでいるか ( 観察 発表 ) 2 食品表示を読み取ろう 食品表示から情報を読み取ることができる 食品添加物など表示された内容物の使用目的を知る 食品表示の情報を読み取ることができているか ( 観察 発表 ワークシート ) 表示された内容物について資料やインターネットを使って意欲的に調べることができているか ( 観察 ワークシート ) 3 加工食品の選 加工食品の表示を読み取り 食品表示の読み取りと場面に応じた食 本時 び方について考 用途に応じて選択できるよう 品選択について関心をもって取り組むこ えよう になる とができたか 加工食品を選ぶ時の視点につ ( 観察 ワークシート ) いて説明することができ 積極 食品表示を比較して内容の違いをみつ 的に意見交換をすることがで け 選択し その理由を説明することが きる できたか ( 発表 ワークシート )

4 食品の保存を考 えよう 身近な食品の種類や加工の仕 方と適切な選択 保存の方法を 理解させる 食品の種類によって品質の保持や安全な保存方法に違いがあることに気づき その理由を考えようとしている ( 観察 発表 ) 食品に合わせて品質を保持し 安全な保存方法を具体的に工夫できる ( 発表 ワークシート ) 5 本時の評価について 十分満足できる 状況 A 食品表示を読み取り 用途に応じて食品を選択できる 用途に応じた食品選択の視点を説明できる 概ね満足できる 状況 B 食品表示を読み取ろうとし 用途に応じて食品を選択しようとしている 努力を要する生徒への手立て C 他者の意見や発表から 用途に応じた食品の選択方法と考え方を聞き取るように促す 6 準備物 ワークシート板書用カード食品表示の拡大写真班用ホワイトボード大型テレビ 7 本時の学習過程 ( 第 3 時 / 全 4 時間 ) 学習内容 〇発問 予想される児童生徒の反応 留意点〇評価 手立て 1 前時までの学習内容の確認 これは何の食品表示でしょうか? 何点かの食品表示の原材料から食品を考える 食品表示をクイズ形式にして提示し 興味 関心を高める 食品表示を大型テレビに映し出 す 2 加工食品を選択する あなたはどちらのハムを食べたいですか ハムの種類 A ロースハム B 無塩せきハ ハムの写真 価格だけを提示する ム A がきれいだし おいしそう! B は高いから買わないよ 高いってことは理由があるんじゃない? 食品添加物とかは入っているのかなあ 3 話し合い活 動 食品の表示を見て 安心して食べられる食品 を選べるようになろう 安心して食べられる 本時の目標達成の基準を生徒と のはどんな時? 安く買えた時 たくさん食べられるとき 共通認識する 根拠をもって 用途に応じた選 新鮮 添加物が入ってない 択ができることを目標とするこ 見た目がきれい その時々で違うと思う とを伝える

4 全体に共有 次の3つの用途でハムを買いに行くことになりました あなたならどのハムを選びますか? 用途 1 夕食のサラダ用 2 贈り物用 3 幼児のいる家庭 1 生で食べるので食品添加物が入ってないものが安心 食べ盛りの中学生がたくさん食べるので安いほうがよい 2 他人に送るので安いものでは失礼 もらった人がいつ食べるかわからないので 賞味期限が長いもののほうが安心 3 小さい子がいるので無添加のほうがよい よく食べるので手ごろな値段のものがよい 買い物場面を想定し 用途に応じた選び方を考えさせる まず自分の考えを持たせる 班で話し合うことで自分の考えをしっかりと話し 相手の考えをしっかり聞く それぞれの意見をまとめる 食品表示を読み取り 用途に応じて食品を選択することができているか ( 発表 ワークシート ) 机間指導をし 考えがまとまらない生徒に他者の意見をよく聞くよう促す 食品表示を理解し 選択の理由について 明確に説明しようとしているか ( 観察 ワークシート ) 発表しやすいように 話し方を示す 班で話し合ったことを全体で発表しましょう 発表を聞き 納得したことや参考になる意見についてメモをとる 自分の考えを変える 自分の考えを深める 5 加工食品の 選び方の視点を 確認 加工食品を選ぶ時のポイントを確認しよう 用途に応じて選ぶ 値段だけではなく 表示も見て選ぶ 表示を見て 食品添加物ができるだけ少ないものを選ぶ 加工食品を選ぶ時のポイントについて板書し 全員に確認させる 食品添加物の有用性についても確認する 6 まとめ まとめ 他の意見を取り入れ 自分の考えを深める ふり返りを発表する 本時はじめの考えと変わった生 徒数名を中心にふり返りを発表 させる