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単元構造図の簡素化とその活用 ~ 九州体育 保健体育ネットワーク研究会 2016 ファイナル in 福岡 ~ 佐賀県伊万里市立伊万里中学校教頭福井宏和 1 はじめに伊万里市立伊万里中学校は, 平成 20 年度から平成 22 年度までの3 年間, 文部科学省 国立教育政策研究所 学力の把握に関する研究

詳細に伝えるためにインタビューやアンケートを実施して情報を収集したりする活動を設定することにする 整理する 場面では,CM のテーマをもとに集めた情報の中から伝えたいことが受け手にしっかりと伝えることができる情報を選択する また, 選択肢した情報を加工しながら, 伝えたいことが伝わりやすい CM の

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解答類型

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(1) 体育・保健体育の授業を改善するために

4 本単元と情報リテラシーの関わり 課題設定担任による 説明会におけるデモンストレーションを見ることを通して 本単元を貫く言語活動としての これぞ和の文化! おすすめの 和の文化 を調べて説明会を開こう を知り 見通しを持たせ学校司書による関連図書紹介を通して 和の文化への関心を高め 進んで調べよう

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2 研究の歩みから 本校では平成 4 年度より道徳教育の研究を学校経営の基盤にすえ, 継続的に研究を進めてきた しかし, 児童を取り巻く社会状況の変化や, 規範意識の低下, 生命を尊重する心情を育てる必要 性などから, 自己の生き方を見つめ, 他者との関わりを深めながらたくましく生きる児童を育てる

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2 教科に関する調査の結果 ( 各教科での % ) (1) 小学校 国語 4 年生 5 年生 6 年生 狭山市埼玉県狭山市埼玉県狭山市埼玉県 平領均域正等答別率 話すこと 聞くこと 書くこと

3 調査結果 1 平成 30 年度大分県学力定着状況調査 学年 小学校 5 年生 教科 国語 算数 理科 項目 知識 活用 知識 活用 知識 活用 大分県平均正答率 大分県偏差値

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平成 28 年度全国学力 学習状況調査の結果伊達市教育委員会〇平成 28 年 4 月 19 日 ( 火 ) に実施した平成 28 年度全国学力 学習状況調査の北海道における参加状況は 下記のとおりである 北海道 伊達市 ( 星の丘小 中学校を除く ) 学校数 児童生徒数 学校数 児童生徒数 小学校

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平成 29 年度 全国学力 学習状況調査結果と対策 1 全国学力調査の結果 ( 校種 検査項目ごとの平均正答率の比較から ) (1) 小学校の結果 会津若松市 国語 A は 全国平均を上回る 国語 B はやや上回る 算数は A B ともに全国平均を上回る 昨年度の国語 A はほぼ同じ 他科目はやや下

(2) 国語 B 算数数学 B 知識 技能等を実生活の様々な場面に活用する力や 様々な課題解決のための構想を立て実践し 評価 改善する力などに関わる主として 活用 に関する問題です (3) 児童生徒質問紙児童生徒の生活習慣や意識等に関する調査です 3 平成 20 年度全国学力 学習状況調査の結果 (

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平成 29 年度全国学力 学習状況調査の結果の概要 ( 和歌山県和歌山市 ) 1 調査の概要 (1) 調査日平成 29 年 4 月 18 日 ( 火 ) (2) 調査の目的義務教育の機会均等とその水準の維持向上の観点から 全国的な児童生徒の学力や学習状況を把握 分析し 教育施策の成果と課題を検証し

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項目評価規準評価方法状況 C の生徒への対応 関心意欲態度 1 自の考えを持ち 積極的に交流 討論している 2 自らの言葉で 中学生にかりやすく紹介文を書こうとしている 交流 討論で得た仲間の意見を取り入れて 自らの考えを深めるよう促す 参考例を示したり 書き出しを例示したりして 参考にするように指

必要性 学習指導要領の改訂により総則において情報モラルを身に付けるよう指導することを明示 背 景 ひぼう インターネット上での誹謗中傷やいじめ, 犯罪や違法 有害情報などの問題が発生している現状 情報社会に積極的に参画する態度を育てることは今後ますます重要 目 情報モラル教育とは 標 情報手段をいか

ホームページ掲載資料 平成 30 年度 全国学力 学習状況調査結果 ( 上尾市立小 中学校概要 ) 平成 30 年 4 月 17 日実施 上尾市教育委員会

国語 A では, 領域別, 観点別, 問題形式別に見て, どの区分においても全国平均を上回り, 高い正答率でした しかし, 設問別でみると全国および新潟県平均正答率を下回った設問が, 15 問中 1 問, 新潟県の平均正答率を下回った設問は,15 問中 1 問ありました 設問の概要関屋小新潟県全国

4. タブレット端末の利用状況 ( 利用機材の内容と利用のねらい ) ハードウェア機材名 :ipad ねらい : 水が流れる様子や地形が変化した様子を確認できるよう 動画で撮影し記録する 上流 中流 下流それぞれの様子が撮影できるよう ipadは3 台準備する 機材名 :ENVY110( 複合印刷機

平成 29 年度全国学力 学習状況調査の結果の概要 ( 和歌山県海草地方 ) 1 調査の概要 (1) 調査日平成 29 年 4 月 18 日 ( 火 ) (2) 調査の目的義務教育の機会均等とその水準の維持向上の観点から 全国的な児童生徒の学力や学習状況を把握 分析し 教育施策の成果と課題を検証し

6 年 No.22 my summer vacation. 1/8 単元の目標 主な言語材料 過去の表し方に気付く 夏休みの思い出について, 楽しかったことなどを伝え合う 夏休みの思い出について, 音声で十分に慣れ親しんだ簡単な語句や基本的な表現で書かれたものの意味が分かり, 他者に伝えるなどの目的

目 次 1 学力調査の概要 1 2 内容別調査結果の概要 (1) 内容別正答率 2 (2) 分類 区分別正答率 小学校国語 A( 知識 ) 国語 B( 活用 ) 3 小学校算数 A( 知識 ) 算数 B( 活用 ) 5 中学校国語 A( 知識 ) 国語 B( 活用 ) 7 中学校数学 A( 知識 )

(2) 国語科 国語 A 国語 A においては 平均正答率が平均を上回っている 国語 A の正答数の分布では 平均に比べ 中位層が薄く 上位層 下位層が厚い傾向が見られる 漢字を読む 漢字を書く 設問において 平均正答率が平均を下回っている 国語 B 国語 B においては 平均正答率が平均を上回って

平成 29 年度全国学力 学習状況調査 北見市の結果等の概要 Ⅰ 調査の概要 1 調査の目的義務教育の機会均等とその水準の維持向上の観点から 全国的な児童生徒の学力や学習状況を把握 分析するとともに教育施策の成果と課題を検証し その改善を図り 学校における児童生徒への教育指導の充実や学習状況の改善等

小学校の結果は 国語 B 算数 A で全国平均正答率を上回っており 改善傾向が見られる しかし 国語 A 算数 B では依然として全国平均正答率を下回っており 課題が残る 中学校の結果は 国語 B 以外の教科で全国平均正答率を上回った ア平成 26 年度全国学力 学習状況調査における宇部市の平均正答

彩の国埼玉県 埼玉県のマスコット コバトン 科学的な見方や考え方を養う理科の授業 小学校理科の観察 実験で大切なことは? 県立総合教育センターでの 学校間の接続に関する調査研究 の意識調査では 埼玉県内の児童生徒の多くは 理科が好きな理由として 観察 実験などの活動があること を一番にあげています

作品の情景をよりわかりやすく伝える手だてともなる 指導にあたって 1 では まず 俳句は17 音で作ることや季語を入れることと言ったきまりをおさえる そして 教科書の例を読み 想像した情景や作者の思いを想像し 良いと思うところ 工夫されていると思うところを発表できるようにする 2 の俳句を作る場面で

平成 年度言語活動の充実促進モデル校事業の研究より 豊かな表現力を培う 各教科等における言語活動の充実 伝え合う力 の育成

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いろいろな衣装を知ろう

2 生活習慣や学習環境等に関する質問紙調査 児童生徒に対する調査 学校意欲 学習方法 学習環境 生活の諸側面等に関する調査 学校に対する調査 指導方法に関する取組や人的 物的な教育条件の整備の状況等に関する調査 2

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し, 定期的に評価することで 自己の考え を自覚する場面を意図的に設定している 本教材の学習においては, 様々な情報の中から必要な情報を取り出し, 整理 分析し, それに基づいた自分の考えを表現する活動を通して, 自己の考えの深まりや広がり を実感させることによって, 課題改善につなげたいと考えてい

H26関ブロ美術プレ大会学習指導案(完成版)

平成25~27年度間

単元の目標 カレーライスを作ることに興味 関心をもち, 進んで活動する カレーライスの作り方を調べ, 作り方, 材料, 用具を発表することができる カレーライス作りの活動を通して, 食材を知ったり, 道具を使う仕事にふれたりして, 生活経験を豊かにする 人との関わりを通してコミュニケーション能力を身


5_【資料2】平成30年度津波防災教育実施業務の実施内容について

3 特別支援学級における学習指導案 特別支援学級においても 学習指導案は授業の設計図としての働きに変わりはありません しかし 特別支援学級では 児童生徒の実態から指導の内容や計画を考えることに大きな意味があります 通常の学級の学習指導案では 例えば 単元について は学習指導要領に沿った指導計画に基づ

1 研究主題 学校課題研究計画 ひとりひとりが輝く授業づくり ~ どの子にも分かりやすい支援の工夫を通して ~ 2 主題設定の理由本校では 教育基本法改正等による教育の理念 生きる力 をはぐくむために また本校の学校教育目標 確かな学力を身に付け 心豊かにたくましく生きる旭の子 を受けて 学校課題の

1. ラインズ e ライブラリアドバンスとは ドリル問題を中心に学習 教材作成調べ学習のまとめ わからない言葉や教材の検索 ラインズ e ライブラリアドバンス ( 以下 e ライブラリ ) は 児童 生徒の学習や先生方の教材作成等 学校のさまざまな活動を支えるための情報をサーバから配信し パソコンで

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第 5 学年 社会科学習指導案 1 単元名自動車をつくる工業 2 目標 我が国の自動車工業の様子に関心を持って意欲的に調べ, 働く人々の工夫や努力によって国民生活を支える我が国の工業生産の役割や発展について考えようとしている ( 社会的事象への関心 意欲 態度 ) 我が国の自動車工業について調べた事

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学習指導要領の領域等の平均正答率をみると 各教科のすべての領域でほぼ同じ値か わずかに低い値を示しています 国語では A 問題のすべての領域で 全国の平均正答率をわずかながら低い値を示しています このことから 基礎知識をしっかりと定着させるための日常的な学習活動が必要です 家庭学習が形式的になってい

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西ブロック学校関係者評価委員会 Ⅰ 活動の記録 1 6 月 17 日 ( 火 ) 第 1 回学校関係者評価委員会 15:30~ 栗沢中学校 2 7 月 16 日 ( 水 ) 学校視察 上幌向中学校 授業参観日 非行防止教室 3 9 月 5 日 ( 金 ) 学校視察 豊中学校 学校祭 1 日目 4 9

講座番号講座名定員日付教員研修受講人数 6507 はじめての情報化推進担当者 ~ 学校間総合ネットの提供サービスを知る~ /6/ 生徒の理解度をアップさせる教材作成入門 G1 ~Flash を利用した教材作成の基礎 ~ /6/ 表計算

英語科学習指導案 京都教育大学附属桃山中学校 指導者 : 津田優子 1. 指導日時平成 30 年 2 月 2 日 ( 金 ) 公開授業 Ⅱ(10:45~11:35) 2. 指導学級 ( 場所 ) 第 2 学年 3 組 ( 男子 20 名女子 17 名計 37 名 ) 3. 場所京都教育大学附属桃山中

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4. 題材の評価規準 題材の評価規準 については, B 日常の食事と調理の基礎 (2),(3), D 身近な消費生活 と環境 (1) の 評価規準に盛り込むべき事項 及び 評価規準の設定例 を参考に設定して いる 家庭生活への関心 意欲 態度 お弁当作りに関心をもち, おか 生活を創意工夫する能力

2、協同的探究学習について

1

Transcription:

研究課題 キーワード 学校名 所在地 ホームページアドレス 情報活用の実践力を系統的に育成し, 子どもたちが主体的に学習を 進めることができる 情報ハンドブック ( 電子書籍版を含む ) の開発 情報教育情報活用の実践力 京都市小学校情報教育研究会情報教育部会 612 0072 京都市伏見区桃山筒井伊賀 46 京都教育大学附属桃山小学校内 ( 木村 ) http://www.pef.or.jp/05_oyakudachi/contents/ti_03.html 1. 研究の背景京都市教育メディア研究会 ( 京都市小学校情報研究会の前名 ) では, 今まで, 京都市発行の情報教育スタンダードを基に, 授業での情報活用能力の育成する授業の普及を目指し授業研究を重ねてきた 様々な教科で横断的に授業研究を重ねることにより, 情報活用の実践力を効果的に育成することができる指導 支援が明確になってきている これらのことを学校現場に明確に提示することを意図として開発された, 情報教育スタンダードを更に活用しやすいものへと発展させるため, 平成 23 年度は京都市で採択されている教科書の単元と情報活用の実践力の関連を示した表 ( 関連表 ) を作成した また, 平成 24,25 年度は作成した関連表と, 京都市立一橋小学校 ( 第 38 回特別研究指定校 ) の研究で開発された 学習支援カード (http://www.pef.or.jp/05_oyakudachi/contents/ti_03.html) を活用し, 情報教育の効果的な指導方法を京都市立小学校の9 校 11 学級で探った このことから 学習支援カード は, 一つ一つの項目に挙げられている情報活用の実践力が, 具体的にどのような学習活動になるのかということを理解することが困難であることが明確になった そこで, 平成 26 年度は, 学習支援カード の一つ一つの項目( 情報活用の実践力 ) がどのようなことを表しているのかを明確に提示するために児童が書いたノート例や, 児童の活動の様子としてまとめた 情報ハンドブック 2,3,6 年生版を開発した 開発した 学習支援カード と 情報ハンドブック は,JAET 京都大会で発表するとともに, パナソニック教育財団様のホームページにも掲載いただき, 多くの方々に反響をいただき実践で活用いただいている 2. 研究の目的小学校における教科学習の中で系統的に情報教育を行うことができる教材 情報活用ハンドブック の 1,4,5 年生版および, 情報ハンドブック の電子書籍版を開発するとともに, これらの教材を活用し効果を検証する 3. 研究の方法 情報活用ハンドブック 1.4.5 年生の開発にあたっては, 前年度に開発されている 情報ハンドブック の書式を踏襲し,1.4.5 年生の 学習支援カード を基に, 見本となる児童のノートや児童の活動の様子の静止画等を蓄積していくことにした これらの静止画等の蓄積については, 実践者がタブレット PC で静止画等を撮影し,Web 上に作成された共有フォルダに, 随時をアップロードしていった そして, アップロードされた静止画等から, 執筆者が適切なものを選択し, 執筆活動を行った 情報ハンドブック( 電子書籍版 ) は, 紙媒体の 情報ハンドブック をベースとするが, 電子書籍に

することにより, 教室で拡大提示して共通理解することができたり, より多くの静止画を掲載できたりすることができるようになる 電子書籍版の第一歩は, 紙に印刷することを目的に作成したもののファイルを PDF 化したものを作成した そのことで, 電子黒板等への拡大提示や, 児童用のタブレット PC で閲覧することが可能になった その後, 静止画などが複数枚入れることができるようなファイル形式のもの (2 年生 ) を作成した 情報ハンドブック の開発に向けての活動内容 活動計画 会議は, 見本となる児童のノートや児童が活動している様子の静止画等を収集するために, 日常での指導の際に撮影したり, 研究授業を行ったりして収集を行った 研究授業を行った際は, 授業後に, 研究討議を行い学習支援カードの項目にふさわしいノートや活動について検討を行った また, 見本となるノート例の静止画等を収集する上で,2ヶ月に1 度, それぞれのノートを持ち寄り, ハンドブックに掲載するのに適切なノートを選択する会議を行った また, 日常的に情報を交換する上で, メールなどを活用し, それぞれの学級のノートの静止画を共有し, 情報ハンドブックの作成に活かした 開発した 情報ハンドブック については,Web( パナソニック教育財団 ) や研修会 ( 京都市教育委員会教育の情報化総合研修会, 日本教育工学研究協議会富山大会 ) などで発信し, 普及を図った 4. 研究の内容 経過年度が始まり 3 か月間は, 研究の方向性の確認と活用機器の選定 クラウド等を活用した情報交換のしくみの確立を図った また, 研究協力員が受けもつ全学級に, 学習支援カードを配付するとともに,2,3,6 年生を担任している研究協力員の学級には情報ハンドブックも配付した 情報ハンドブック の作成に関しては, 編集検討会議を随時行い, 授業での活動例 ノート例の蓄積を開始した また, この時期に第 1 回研究授業 (6 月末 ) を行い, 学習支援カードや情報ハンドブックを活用した授業の検討をはじめ, 完成している情報ハンドブックの授業での活用方法や, 新しく作る情報ハンドブックに掲載する静止画の選択についての検討を行った 7 月からの 3 か月間は, 主に 1 年生,4 年生,5 年生の情報ハンドブックの編集作業をメインとして活動を進めた 編集会議を月に 1 度実施するとともに, 電子メールなどを用いて執筆された情報ハンドブックを共有し, 意見交換をしながら改訂を重ねていった 8 月下旬には原稿の第一稿が完成し, 編集会議を行い, 参加したすべての研究協力員で, 文言のチェックや, テーマとなる情報活用の実践力と掲載した静止画との整合性があるかの検討を繰り返し行った また,8 月には, 学習支援カード 情報ハンドブックの普及活動の一環として, 京都市主催の教育情報化総合研修会でワークショップ研修を実施した 参加者からは 情報活用能力を育成することの重要性が理解することができた と感想をいただき, 学習支援カード 情報ハンドブックをぜひ活用したい と実践での活用を約束して帰られる方が多かった 9 月に入ると, それぞれの学年の情報ハンドブックの最終確認を編集会議で行った 最終確認では, 文面等の確認, 静止画の確認, さらには学年ごとに挙げ図 1 情報ハンドブックを参照している様子

られている情報活用の実践力の系統性の見直しを行った これらの確認を終え, 情報ハンドブックの web 配信と製本 印刷の過程に進んだ 10 月からの 5 か月は, 学習支援カード 情報ハンドブックの活用実践を積み重ねることと, これらの普及活動を中心に活動を進めた 活用実践の積み重ねに関しては, すべての研究協力員の学級に情報ハンドブックを配付し, 実践を行った また,11 月には 1 年生で研究授業を行った ( 図 1) この研究授業では, 情報ハンドブックを配付して 2 か月であったが, 児童がハンドブックに書かれている事柄を意識して学習を進めたり, どのように学習を進めればよいかということに迷った時にハンドブックを手に取って参照したりする姿が見られた このような児童の姿も, 日々の授業の中で教師が, 情報ハンドブックを参照するように指導していることから生まれてくる姿であることを事後の研究会で共通理解した上で, 情報ハンドブックをただ配付して終わりでなく, 授業のいろいろな場面で参照させる場面を設定してくことが重要であるという考えに至った また,2 月にも 3 年生で研究授業を行った 3 年生の授業では, 学習支援カード 情報ハンドブックに掲載されている項目をいかに意識させながら授業を行うかということに焦点を絞って授業を組み立てた その結果, これらに掲載されている項目をワークシートの掲載し, 意識させるとともに, ヒントが必要なときは情報ハンドブックを参照するという活動が効果的であるということが確認された 普及活動に関しては,10 月に日本教育工学協会 (JAET 富山大会 ) のワークショップで実践発表を担当させていただいた 参加者は 50 名で, 学習支援カード 情報ハンドブックの導入や活用方法について, 授業での導入と活用 と, 学校全体での導入と活用 という二つの視点で話題を提供し, 参加者の方々にもそれらの視点について交流をしていただいた 研修会の終了後は, 本校でも実践してみたい 他校への普及を図りたい などの声をいただくことができた 2 月には日本教育工学協会 (JAET 大阪セミナー ) で, 学習支援カード 情報ハンドブックの導入について報告をさせていただいた 参加者からは, これらを活用して問題解決的な学習を継続的に行うことの大切さや, これらの資料が教科学習の中で児童の情報活用能力の育成するために効果的であることが理解できた という感想をいただくことができた 3 月は, 研究のまとめとして学習支援カード 情報ハンドブックをどのように活用したかの交流会を行った また, 京都市の情報教育研究会で今年度作成した情報ハンドブックの紹介を行った さらに, 学習支援カードや情報ハンドブックを活用した実践が児童にどのように影響したかを確認する上で, 情報活用能力調査の質問紙の設問を参考に, アンケートを作成し, これらを活用した全学級に調査をお願いした 5. 研究の成果本研究の成果としては, 情報ハンドブックの開発, 学習支援カード 情報ハンドブックを活用した授業実践, 学習支援カード 情報ハンドブックの普及活動が挙げられる 情報ハンドブックの開発に関しては, 全学年の情報ハンドブックが完成した それて伴い,PDF 化された電子版も完成した また,2 年生に関しては, 一つの項目に対して複数の静止画を挿入した電子書籍版の情報ハンドブックも完成した 情報ハンドブックが完成したことにより, 情報活用の実践力を育成する具体的な活動が明確になった 情報ハンドブックは, 児童向けに作成された教材である そのため, 児童のみならず教師や保護者にも容易に理解できる内容になっており, 授業や家庭学習で活用しやすくそれぞれの評価も高かった 学習支援カード 情報ハンドブックを積極的に活用した研究協力員の活用方法を見ると, ほぼすべての協力員が, 教科学習の中で学習支援カード 情報ハンドブックを活用し, 明記されている内容を児童に説明したり, その内容について考えさせたりすることで, 児童に情報活用の実践力を意図的に育成しようと試みていたことがわかった 本教材を活用した研究協力員は, これを使

うことで, 児童への 情報教育が行いやすくなった 情報活用能力を育成するための指導をどのように行えば良いかということがよくわかった と話していた 学習支援カード 情報ハンドブックを活用した授業実践に関しては, 研究協力員のすべての学級で授業実践を行うことができた また,3 度の研究授業を行い, これらの活用方法についての議論を深めることができた 1 年間の授業実践や3 度の研究授業を通して, 学習支援カード 情報ハンドブックの授業や家庭学習での様々な活用方法が明確になった 授業においては, これらに明記されている情報活用の実践力を, 教科のめあてとリンクさせながら児童に認識させたり, 一つ一つの項目がどのような学習活動になるのかということを, 説明して児童に落とし込んだりすることが重要であることがわかった その際に, 今年度作成した情報ハンドブックが大変効果的であった また, これらを活用した家庭学習については, 主に自主学習での活用が効果的であった 本教材を活用したほとんどの研究協力員が, 児童に学習支援カード 情報ハンドブックに明記された情報活用の実践力の項目を, 意識させながら自主学習を行わせることで, 問題解決的な学習を一人で進めていく力がついていったと話していた また, 継続的に本教材を活用した自主学習を行うことで, 同じ項目を何度も意識することにつながることから, 児童に情報活用の実践力が育成されていたことが, 授業中にも感じられるようになったと話していた 3 度の研究授業を通して, 様々な教科学習の中で, これらの教材を活用するための方策を具体的に考えることができた 1 年生の生活科の授業では, 授業で観察をする際に, 事前で情報ハンドブックを参照させ, 観察の視点を明確化していた このように情報ハンドブックを活用することで, 児童の観察の視点が明確になるとともに, 観察をしながらハンドブックを参照し, より詳しく観察しようとする姿につながっていた 3 年生では, 国語科で自分の考えを友達に伝えることが目標の授業を行った この授業では, 本時の目標と学習支援カード 情報ハンドブックの項目の整合が高かったため, これらの項目をワークシートに印刷し, 児童が自己評価 他者評価することができるように工夫した ワークシートに項目を印刷し, 評価項目にすることにより, 児童はお互いに発表を聞きあいながら, 発表の良かった部分とさらに努力が必要と考えらえる部分に気づき, 的確に助言し合う姿が見られた また, 友達の評価を基に, さらに良くするためにはどうすれば良いかを考える際に, 情報ハンドブックを参照して, 伝え方を工夫している姿が見られた 2 回の研究授業を通して, 情報ハンドブックが教科の目標を達成する上で, 支援になる教材であったと言える 授業によって活用の仕方は変化するであろうが, 教師が参照することを促したり, ワークシートなどに印刷したりするなどの働きかけがあることで, 児童は本教材を効果的に活用し, 自らの学習に生かすことができると考える 学習支援カード 情報ハンドブックの普及活動に関しては,8 月,10 月,2 月に教員向けの研修会を行った 全ての研修会において, 参加者から学習支援カード 情報ハンドブックの対する高い関心がうかがえた 研修会での発信内容については, 学習支援カード 情報ハンドブックを活用しての児童の変容や, これらの教材を効果的に活用した実践事例の紹介を中心に行った これらの研修会を通して学習支援カード 情報ハンドブックを新たに活用してくださる方々が増えた 今後も様々な場面での発信し, 普及を図っていきたいと考えている 今回の研究では, 学習支援カード 情報ハンドブックを活用したことによる児童の情報活用能力に対する意識の高まりを検討する上で, 情報活用能力調査の質問紙調査から 9 問を抜粋して学年末に調査を行った その結果, 全ての項目で, 情報活用能力調査で行われた結果を上回る回答を得た このことから, 学習支援カード 情報ハンドブックを教師や児童が活用すること図 2 電子版を授業で提示している様子

により, 児童の情報活用能力に対する意識が高まると考えられる 6. 今後の課題 展望本研究の今後の課題としては, 学習支援カード 情報ハンドブックをより活用しやすいものにしていく必要がある 本教材をどのような授業のどのような場面で活用すればよいかを明確にする上で挙げられている情報活用の実践力がどの教科のどの単元に位置づくのかを明確にした関連表を作成する必要があると考える また, より活用しやすいものにする上で, 実践事例や本教材の活用方法を明示した解説書を作成していきたいと考えている 7. おわりに今年度は, 学習支援カード 情報ハンドブックの全学年が完成した また, これらの教材を活用した実践を行うことにより, 児童の情報活用の実践力の育成に効果がある考えられる授業実践を数多く行うことができた また, 普及活動を行ったことにより, 教師の情報教育に対する理解が深まり, 教科学習の中で情報教育を行う実践も増えた < 参考文献 > 京都市総合教育センターカリキュラム開発支援センター(2011) 京都発情報教育スタンダード