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目次 1. ファイルの保存... 1 2. ウインドウ枠の固定と解除... 2 2.1. 枠の固定... 2 2.2. 固定の解除... 3 3. 画面のズーム... 3 4. 数式に挑戦!... 4 4.1. まずは足し算... 4 4.2. 他のセルを 参照... 4 4.3. 四則演算... 5 4.4. 数式の編集... 5 4.5. 数式とオートフィル... 6 5. オート SUM で集計!... 7 5.1. 合計... 7 5.2. あらかじめ範囲を指定して合計... 8 5.3. 平均値 数値の個数 最大値 最小値の算出... 8 6. 他のワークシートを参照... 10 7. 論理関数... 10 7.1. 関数 IF... 10 7.2. 論理式の種類... 11 7.2.1. 等号... 11 7.2.2. 不等号... 11 7.3. 具体的な使い方... 11 7.4. ネスト... 11 付録印刷の設定... 12 印刷プレビュー... 12 ページ設定... 12 [ ページ ] タブ... 13 [ ヘッダー / フッター ] タブ... 13 印刷タイトル... 14

1. ファイルの保存 Excel のブック ( ファイル ) を保存するには 画面左上の角にある [Office] ボタンをクリックし [ 名前を付けて保存 ] をクリックして さらに [Excel ブック ] をクリックします ( 古いバージョンの Office でもブックを開く必要がある場合は [Excel 97-2003 ブック ] をクリックします ) Office ボタン 図 1.1:Office ボタン そうするとファイルダイアログが開くので ブックの保存先や ブック ( ファイル ) の名前を指定して 保存ボタンをクリックします おおまかな保存先 を指定します ここで詳細な保存先 を指定します ブック名を指定します 図 1.2: ファイルダイアログ 1

2. ウインドウ枠の固定と解除 2.1. 枠の固定 Excel や Word などで 表示内容を上下に動かしたり 左右に動かしたりすることを スクロール と言います スクロールとは 本来は 巻物 という意味です スクロールさせるには スクロールバー と呼ばれる部分をドラッグします 上 下にスクロールさせる場合には マウスの中央にあるスクロールボタン ( ホイール ) を回転させる方法もあります ここをドラッグして 上下にスクロール ここをドラッグして 左右にスクロール 図 2.1.1: 大きな表の例 このような大きな表を扱う場合 画面をスクロールさせると 表が見にくくなって しまうことがあります たとえば 図 2.1.1 の場合 スクロールさせることで 1 行 目の項目や A 列が見えなくなってしまいます そこで 特定の行や列を固定して 常に表示させるようにします これを ウイン ドウ枠の固定 といいます ウインドウ枠の固定の設定をするには 固定させたい行の次の行 および次の列が 交わるセルをクリックしておき リボンの [ 表示 ] タブの [ ウインドウ枠の固定 ] ボ タンをクリックし さらに [ ウインドウ枠の固定 ] をクリックします 2

図 2.1.2:[ ウインドウ枠の固定 ] たとえば A 列と 1 行目が常に表示されるようにしたい場合には A 列の隣の B 列 と 1 行目の次の 2 行目が交わるところ すなわち セル B2 をクリックしておいて [ ウインドウ枠の固定 ] をクリックします 2.2. 固定の解除 ウインドウ枠の固定の解除をするには 枠を固定する手順と同様に リボンの [ 表示 ] タブの [ ウインドウ枠の固定 ] をクリックし [ ウインドウ枠固定の解除 ] をクリックします 図 2.2: ウインドウ枠固定の解除 3. 画面のズーム Excel の画面が小さくて見えにくいという場合は 画面のズームの設定を変更します リボンの [ 表示 ] タブの [ ズーム ] グループにある 虫眼鏡のような形の [ ズーム ] ボタンをクリックすると ズーム ダイアログが表示されるので 任意にサイズを変更します 3

4. 数式に挑戦! 4.1. まずは足し算 セルには 数式を書き込むことができます 数式の左端には 必ず=( イコール ) を入力しておきます 数式を入力して Enter キーを押すと計算結果が表示されます 図 4.1: 数式を入力 4.2. 他のセルを 参照 数式には 他のセルの値を用いることもできます あるセルにおいて 他のセルの値を利用することを 参照 といいます たとえば セル A1 に書かれている内容を セル A3 において参照したい場合は セル A3 に =A1 と入力して Enter キーを押します 図 4.2.1: セル A3 において セル A1 を参照 このとき 自動的に 参照先のセルに色の囲みがつきます また =( イコール ) を入力したあと 参照先のセルをクリックすると 自動的にセルが参照されるので便利です なお 通常の設定では 参照先のセルの値が変化すると 参照元の値も変化します 参照した値を 数式に用いることもできます たとえば セル C1 の式の値を セ ル A1 とセル B2 の足し算とするには 図 4.2.2 のように入力します 図 4.2.2: 参照した値を数式に用いる 4

4.3. 四則演算 Excel の数式での四則演算には 以下の演算子 ( 記号 ) を使います 演算子は半角 文字で入力します 足し算... + 引き算...- 掛け算...* ( アスタリスク ) 割り算.../ ( スラッシュ ) 数式では 演算子を組み合わせて使うこともできます 例 = A1*B1 - C1 また 括弧 ( ) を使うこともできます その場合は括弧の中が先に計算されます 例 = (A1 + B1)*0.9 なお 括弧には 中括弧や大括弧の区別はありません 例 = ( (A1 + B1) / (A2 + A2) ) 4.4. 数式の編集 入力した数式を編集したいときは 編集したいセルをダブルクリックし セルを編集状態にします あるいは セルをクリックし [ 数式バー ] と呼ばれる部分で 編集を行います ダブルクリックが苦手な場合には便利です 図 4.4: 数式バー 5

4.5. 数式とオートフィル 複数のセルで 同じ内容の計算をしたい場合は 同じ数式を入力することになりま す このとき オートフィルを使うと便利です Excel の数式は コピー + 貼り付けや オートフィルなどで貼り付けられると 自 動的に参照先を変更してくれます たとえば 以下のような表において まず セル D2 に数式を入力します 図 4.5.1: 数式をひとつ入力 続いて Enter キーを押し 計算結果が表示されたあと オートフィルを使って セル D3 から D9 までコピーします そうすると 自動的に参照先の行が 1 行ずつず れて 正しい計算結果が表示されます 図 4.5.2: 数式をオートフィルでコピー 6

5. オート SUM で集計! 5.1. 合計 たくさんのセルの数値を集計するには オート SUM ボタンを使うと便利です たとえば 以下の図の表では セル B2 からセル B9 までの計を表示するセル B10 があります ここでオート SUM を使うと 即座に合計を表示させることができます 図 5.1.1: セル B2 からセル B9 までの計を表示させたい オート SUM を使うには リボンの [ ホーム ] タブの [ 編集 ] グループにある [ オ ート SUM] ボタンをクリックし Enter キーをクリックします この記号だけが表示さ れることもあります 図 5.1.2: オート SUM ボタン そうすると Excel が自動的に集計範囲を想定して 点線で示してきます もし 集計したい範囲が異なる場合は マウスドラッグで 選択しなおすことができます 図 5.1.3: 集計範囲が点線で示される 7

点線で示される集計範囲が適切ならば Enter キーを押します そうすると 集計 が行われます なお セルを縦に集計するだけでなく 横に集計することもできます 図 5.1.4: 集計結果が表示される 5.2. あらかじめ範囲を指定して合計 あらかじめ範囲を指定しておいて オート SUM ボタンをクリックするという順序 で集計することもできます をクリック! 図 5.2: 範囲を指定してオート SUM 5.3. 平均値 数値の個数 最大値 最小値の算出 オート SUM ボタンの右の下向き三角 をクリックすると いくつかの項目が表示されます これらの項目をクリックすることにより 数値の合計以外にも 平均値や 数値の個数 最大値 最小値などを算出することができます 図 5.3.1: 平均値を算出 8

集計結果を表示させる欄は 必ずしも隣接している必要はありません 集計したい データが入力されている行や列から離れた位置にあるセルに 集計結果を表示させる こともできます また 集計させたい範囲として 行や列をそのまま指定することも できます たとえば D 列の合計を算出したい場合は 算出結果を表示させたいセルをクリッ クしておいて オート SUM ボタンをクリックし D 列を選択して Enter キーを押 します 2D 列を選択 1 ここをクリックして オート SUM をクリック 図 5.3.2:D 列の合計を セル G6 に表示させる なお オート SUM のボタンをクリックしたときに セルに表示される =SUM( ) といった文字列を 関数 といいます そして 関数の括弧の中身を 引数 ( ひきすう ) といいます 引数の部分では 多くの場合 計算の対象となるセルの範囲を コロン : で区切って表現します たとえば 引数が D2:D9 となっている場合は セル D2 からセル D9 までの範囲を意味します 関数や引数は オート SUM のボタンを使わずとも キーボードから直接入力する こともできます 9

6. 他のワークシートを参照 他のワークシートのセルを参照するには セルに = ( イコール ) を入力したのち 他のワークシートを開いて 任意のセルをクリックします そして Enter キーを押します そうすると シート名とセルの番号とを 感嘆符! で仕切ったものが自動的に入力されます このような参照のしかたを 3-D 参照 ともいいます 7. 論理関数 7.1. 関数 IF IF という論理関数を使うと ある条件によって セルに表示させる内容を変更することができます たとえば 隣接するセルの値に応じて 表示する文字列や数値などを変えることができます IF は 以下のような構造になっています 論理式 真の場合 偽の場合の 三つ の引数を持ちます =IF( 論理式, [ 真の場合 ], [ 偽の場合 ]) [ 真の場合 ] とは 論理式が満たされる場合のことを意味します たとえば セル A1 とセル A2 に それぞれ 5 という数値が入っているとします そして 論理式が A1= A2 となっている場合 これは 論理式が満たされる( すなわち 正しい ) ということになります そのときには 真の場合 ということになります 関数の [ 真の場合 ] の部分には 真の場合に表示させたいものを記述します ここには セル番号や数値 文字列を記述できます また 文字列を記述する場合は 文字列をダブルクォート ( キーボードの Shift キーを押しながら数字の 2 を押す ) で括ります たとえば 論理式 A1=A2 が満たされたときに 正解です! 満たされないときに 残念! と表示させたい場合は 以下のように記述します =IF(A1 = A2, 正解です!, 残念! ) 10

7.2. 論理式の種類 7.2.1. 等号等号を用いると 特定のセルの数値が ある数値と同じかどうかを調べることができます たとえば セル A1 の数値が 7 なのか否かを調べる場合は 関数 IF の論理式は A1=7 と記述します 実際にセル A1 の数値が 7 であれば 真となります 前述の例のように セル同士の数値を比較することもできます 7.2.2. 不等号不等号を用いると 特定のセルの値が ある数よりも大きい あるいは小さいか否かを調べることができます 等号と組み合わせることで ある数値以上 あるいは以下であるかを調べることもできます たとえば セル A1 が 10 以上であるかどうかを調べる場合には A1>=10 と記述します 実際にセル A1 の数値が 10 以上であれば 真となります 7.3. 具体的な使い方 例として 次のような場面について説明します セル A1 にテストの点数が入力されているものとする そのテストは 60 点以上が合格で 59 点以下は不合格である セル A2 に 関数 IF を用いて セル A1 が 60 点以上の場合は 合格 59 点以下の場合は 不合格 と表示する この場合 関数 IF は以下のように記述します =IF(A1>=60, 合格, 不合格 ) 7.4. ネスト 関数 IF の [ 真の場合 ] や [ 偽の場合 ] の部分には さらに関数 IF を挿入す ることができます このような構造をネストといいます 例 : =IF(A1>=10, 10 以上,IF(A1>=5, 5 以上 10 未満, 5 未満 )) 11

付録印刷の設定印刷プレビュー 印刷プレビューの機能を使うと 印刷を行う前に どのように印刷されるかを確認することができます この機能を使うには [Office] ボタンをクリックし [ 印刷 ] にマウスポインタを合わせて [ 印刷プレビュー ] をクリックします もとの画面に戻るには [ 印刷プレビューを閉じる ] ボタンをクリックします 印刷プレビュー を閉じる 図 1.1: 印刷プレビュー ページ設定 ページ設定を行うには リボンの [ ページレイアウト ] タブを開き [ ページ設定 ] グループの右下の角のボタンをクリックして ページ設定 ダイアログを表示させます 図 1.2: ページ設定ダイアログを呼び出す 12

[ ページ ] タブ 跡見学園女子大学公開講座パソコンセミナー [ ページ ] タブでは 印刷の向きや 印刷時の拡大や縮小などの設定を行うことが できます 印刷時の拡大と縮小 の設定ができます 図 1.3: ページタブ [ ヘッダー / フッター ] タブ [ ヘッダー / フッター ] タブでは 印刷した際に ページの上部や下部に表示する内 容を編集することができます この画面で ページ番号を設定することもできます 図 1.4: ヘッダー / フッタータブ 13

印刷タイトル 大きな表を印刷する場合 ページごとに 項目を示す行や列が表示されていると便 利です たとえば 以下のような 100 行に及ぶ表があったとします 図 1.5: 巨大な表 このワークシートを単純に印刷すると 2 ページ目以降は 項目を示す行 (1 行目 ) が表示されないため 項目がわかりにくくなります これは列についても同様です そこで 印刷する際に ある特定の行や列が常に表示されるように設定します 各ページに 項目を示す行や列を印刷させるには [ ページ設定 ] ダイアログの [ シ ート ] タブで [ 印刷タイトル ] を設定します 図 1.6: 印刷タイトルの設定 14

印刷タイトルを設定するには [ 行のタイトル ][ 列のタイトル ] のボックスをクリ ックし ワークシート中の 項目を示す行や列をクリックします たとえば ワークシートの 1 行目を印刷タイトルとして設定したい場合は まず [ タ イトル行 ] の部分をクリックし 続いて ワークシートの 1 行目をクリックします まず ここをクリック 続いて ワークシートの 1 行目をクリック 図 1.7: 行のタイトルを設定 列の印刷タイトルの設定についても同様です なお この例では 1 行目のみを印刷 タイトルとしましたが 複数の行や列をタイトルとして設定することもできます この操作がうまくできていれば 印刷プレビューの画面でも すべてのページに印 刷タイトルが表示されることが確認できるはずです 15