目次 第 1 章はじめに 1 1 予備調査 2 2 姿勢の重要性 不良姿勢による様々な負の影響について 3 3 姿勢と呼吸 関連の先行研究 4 4 先行研究のまとめ 4 5 研究目的 4 第 2 章対象と方法 5 1. 対象について 5 2. 検証手順 5 3. 姿勢の評価について 研

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目次 第 1 章はじめに 1 1 予備調査 2 2 姿勢の重要性 不良姿勢による様々な負の影響について 3 3 姿勢と呼吸 関連の先行研究 4 4 先行研究のまとめ 4 5 研究目的 4 第 2 章対象と方法 5 1. 対象について 5 2. 検証手順 5 3. 姿勢の評価について 5-6 4. 研究協力者への説明文について 7 第 3 章結果 8-9-10 第 4 章考察 11 第 5 章結論 12 参考文献 12-13

第 1 章 はじめに 近年 日本の健康意識は高まっているといわれる 厚生労働省は 2014 年厚生労働省委託調 査において 我が国の健康に関わる施策は 当初は感染症対策を中心に衛生水準を向上 させるようなものから始まったが 徐々に疾病の予防や健康維持 増進にも重点が置かれ るようになってきた 言うならば 平均寿命のみに着目するのではなく 健康寿命を延伸 させるような施策に重点を置きつつある と述べ QOL に注目した 健康的な日常生活に 重点をおいていることがわかる こうした一般社会での健康志向の高まりについては 新聞や雑誌などに顕著にあらわれ 多くの健康に関する特集記事が組まれるようになっている 青年層をターゲットとした雑 誌 Tarzan はファッション誌ながら近年の紙面においては健康 体力作りに焦点を当て ており 健康指向に関する社会的興味の高まりを示す一例と思われる ところが当該雑誌 において 通常であれば筋力トレーニングなどをテーマとした記事が多いなか 2016 年年 末に刊行された特集されたテーマとして 姿勢 について取り上げられたことは近年にお ける健康志向の方向性について変化が生じてきている一端を示すものと考えられる 姿勢 は我々が意識 無意識のなかにおこなう基本的所作として位置付けられ 健康的な日常生 活に重点が置かれる今日において 健康と結びつけて注目されることは. のことかもしれな い 一方 基本的所作であることがゆえに これまで研究対象として見逃されてきた側面 もあり これからの研究蓄積が期待される分野とも言える 例えば姿勢が及ぼす影響について 子供達を対象とした研究として 東京都教育委員会は 日常生活における継続的な指導が必要であり 規律ある行動を取るためには 行動する 1

ための基礎となる行動様式 行動できる体力を身に付けさせることが必要 であるとして いる 姿勢と体幹の関係に着目し 正しい姿勢を保持できる能力を高め 子供の行動変容 をもたらす取組を行うことが必要であると述べている 子供たちの体幹筋力を高め 正し い姿勢を保つことにより 体力向上や身体活動量の増加が図られ さらにはそれらが子供 たちにもたらす身体的側面や心理的側面 社会的側面等の様々な教育的な効果があると仮 説をおこない 子供の心身の健やかな成長の実現に向けて 子供たちの心身の状態を把握 し 正しい姿勢 のもたらす様々な教育的効果 ( 身体的側面 心理的側面 社会的側面等 ) を 2 年計画で追究することとしている さまざまな姿勢に関する取り組みが行われているが 次項からは 姿勢に関する先行研究 の検討を通じて姿勢に関する研究蓄積を概観する 既往研究において明らかになっている ことと明らかになっていない内容を踏まえ 本稿の課題について示していきたい 1 予備調査 予備調査として 国内の 20 歳 ~65 歳を対象とした不良姿勢の認識に関する WEB アンケー ト調査を実施した 不良姿勢について 自分は不良姿勢か? との質問をおこない はい いいえ による選択式による調査をおこなった 2016 年 7 月 15 日から 18 日にかけて調査 をおこない対象サンプルは 1537 名であった 調査の結果 自分を猫背と認識していると回答したのは 65.1% であった そしてその中の 94.8% が改善欲求を持っている事が調査結果で示された また良姿勢と不良姿勢との人で 印象が良く見えるのはどちらかという問いには 90.4% の人が 良姿勢 の人を印象が良い と回答をしている この予備調査より 不良姿勢を改善する欲求が高いことがわかった 2

2 姿勢の重要性 不良姿勢による様々な負の影響について 姿勢は日常生活における基本的所作であることから 普段からの姿勢の在り方と健康との 関係についての研究もっとも多くおこなわれている 不良姿勢に関する研究においては 高齢者の増加を背景に その特徴的な姿勢変化につい て取り上げる研究が行われている 伊藤ら (2007)11) は 加齢による姿勢変化で最も多 い典型として円背姿勢を挙げている 円背姿勢とは胸郭が前傾し胸椎が異常湾曲した姿勢 を指し 肩こりや腰痛といった慢性痛疾患の問題において日常生活に支障があるとされて いる また碓田うすだ (2010)16) は 学校保健ニュース記事にて姿勢と身体の負担との関係に ついて述べている 筋肉への負担が生じる姿勢として 背中を丸め 横すわりなど左右の バランスを崩した姿勢は 体を支えるために筋肉の補助が必要であり そうした不良姿勢 を継続することで筋肉への疲労負担が蓄積するとしている 結果として この負担がコリ だるさ 重さ 張り 最後は痛みという症状につながり 通常の肩こりや腰痛のほとんど は姿勢の悪さが原因であると述べている また神経への負担として 姿勢の悪さは背骨へ の負荷を増加させ その結果 背骨の中を通る脊髄や脊髄神経に影響が及ぶことがある場 合もあるとしている 知覚神経に正確に信号が伝わらなければ感覚の異常に 運動神経で あれば運動能力の低下に 自律神経であれば内臓機能の低下につながり 自律神経は自然 治癒力にも深く関係するため 体を健康に向かわせる力 を十分に発揮できなくなる恐れ も出てくるとしている 3

3 姿勢と呼吸 関連の先行研究 藤田ら (2011)9) は 高齢者に多くみられるアライメントの変化として 脊柱後弯姿勢 ( 円 背 ) を挙げている 脊柱後弯姿勢とは 脊柱の矢状面の湾曲異常のことであり 主として 胸椎部の後弯が増加したものを言う 円背を有する 80 歳以上の高齢者では % 肺活量と最 大吸気筋力が低下する とし 脊柱後弯姿勢と呼吸機能の関係性について述べている 理学療法領域では円背が 歩行能力 運動耐容能力 腰痛 活動性低下および呼吸機能の 関係について多く報告されている 円背と呼吸機能および胸郭可動性の関係について 柿 崎 (2009)11) は 体幹運動を行う際に 胸郭は肋骨と胸椎の動きに伴いさまざまな形態 に変化させて対応していると述べ 胸郭の運動性は胸椎アラインメントの影響を受けやす く 理学療法では胸郭の運動性が高まる身体環境の再構築が必要であると述べている 4 先行研究のまとめ 必ずしも姿勢に関する研究蓄積は多くはないが 不良姿勢が日常生活の健康に及ぼす影響 や各部の不良との関係については研究がおこなわれている 不良姿勢と呼吸との関係 身 体不利益ついては多く報告されているが 呼吸によって生じる身体活動と不良姿勢との関 係を結ぶ直接的な関係について言及された研究はみられない 5 研究目的 前項までの検討から 本研究では呼吸によって生じる身体活動として呼吸筋群に着目し 呼吸筋群活動介入が 姿勢アライメント改善に与える影響について検討をおこない 呼吸 介入が姿勢改善に及ぼす影響について明らかにする 4

第 2 章対象と方法 1 対象について 本研究では呼吸と姿勢との関係を調べるうえで 対象については 呼吸に支障のない健康 な成人 15 名を選定のうえ調査を進めることとした 身体的に未熟な 10 代 加齢に伴う老 化の影響を鑑みたうえで 60 代以上を除外し 年齢は 20 代 ~50 代の男女とした 2 検証手順 検証手順として まずは対象サンプルを 3 群のグループに分けた A 群 : 自然呼吸グルー プ B 群 : 呼気優位呼吸グループ ( 呼気 7 秒吸気 3 秒 ) C 群 : 均等呼吸グループ ( 呼気 5 秒吸気 5 秒 ) とし 呼吸方法の違いによる比較をおこなえるようにした 各グループ内一 人ずつ各 5 分間深呼吸を実施し 未介入姿勢と介入後姿勢とを矢状面上に撮影し 姿勢の 指標とする骨関節位置を垂直線上からの角度を計測した 呼吸の影響を確認するため この検証は 5 分ほどの短期的な検証と それを 1 週間継続し た長期的なものと 2 種類検証をおこなうこととした 1 グループ 5 人とし 3 グループに 15 人を振り分けた ( 男子 8 名女子 7 名平均年齢 35.7 歳 ±29 歳身長 164.9 cm ±30 cm体 重 56.3 kg ±25 kg ) 検証期間 人数に関しては 草刈 (2004)5) 佐々木ら (2008)14) 佐 藤ら (2002)15) を参考にした また深呼吸方法として A 群自然呼吸グループには 呼吸 秒数指定を行わず 日常的な自然な呼吸とするように説明した B 群呼気優位グループは その方法によって呼気筋収縮の作用が優位な場合の関節位置を分析することを考え 7 秒 呼気 3 秒吸気 合計 10 秒とした 均等呼吸も合計 10 秒と同時間とし 吸筋活動の割合 を増やし 呼気優位の比較をするものとした ( 吸気筋優位 3 秒吐き 7 秒吸う方法は 過 5

呼吸症状や貧血症状などを誘発する危険性がある為 実施しなかった ) 5 姿勢の評価について 分析評価方法としては タブレットカメラにて撮影した画像を タブレット型電子姿勢測 定器 ( シスナビア ) を使用し 姿勢角度 ( 関節位置の角度測定 ) を客観的に評価できる ようにした 上記測定器を使用することで 撮影時の距離を撮影後の画面上で操作が可能 であり 誤差が少ない分析評価が可能である また被験者の方々に 指標とする骨関節位 置 ( 骨突起位置 ) にマーカーシールを張り 分析時に関節位置に相違が少ないように配慮 し それらの位置は 1 耳垂 2 肩峰 3 大転子 4 膝外側上顆 5 立方骨とした ( 図 1) 左の姿勢画像は関節位置 1~5 角度が 0 度の状態 右姿勢画像が角度数増の状態である 3 4 5 図 1 矢状面上の姿勢画像と評価指標の関係 指標として 良い姿勢については井出 (2007)8) を参考に 頭部 肩部 腰部 膝関節 足部とが一直線であり 頭の重心が体の重心と一致している姿勢と定義した それらの位 置 5 つの点を垂直線上に配列角度を 0 度とし 前方に傾くことで + 度 後方に傾くことで - マイナス度として 垂直線上の 0 度から外れた角度の合計を評価指標とした 6

4 研究協力者への説明文について 検証実験前には下記の内容を被験者の方々に説明した その内容は早稲田大学倫理審査委 員会に内容を書面で提出し 人を対象とする研究に関する実施承認書 承認番号 2016-221 にて承認を得ている 7

第 3 章結果 3 群に分け 各呼吸方法を短期的 (5 分後 ) と長期的 (1 週間後 ) と分け 画像を用いて それに姿勢分析計測器を使用し 各関節の角度を表した A 群 ( 自然呼吸 ) についての結果を表 1 に示す 表 -1 A 群グループ 耳垂角度 肩峰角度 大転子角 膝関節 角度合計 a 未介入 2 1 1 1 5 5 分間実施 1 1 0 2 4 1 週間実施 0 0 3 2 5 b 未介入 10 4 2 2 18 5 分間実施 12 2 4 2 20 1 週間実施 11 1 3-4 19 c 未介入 5 1 0 3 11 5 分間実施 5 1 2 2 10 1 週間実施 6 3 1-1 11 d 未介入 5 4 1 1 11 5 分間実施 7 2 1 1 11 1 週間実施 4 1 3-1 9 e 未介入 4 1 0 0 5 5 分間実施 4 0 0 1 6 1 週間実施 5-1 0 0 6 グループ平均未介入 3.6 1.6 2.2 2.4 9.8 5 分間実施 5.8 1 1.4 1.8 10 1 週間実施 5.2 2 1.4 1.6 10.2 A 群自然呼吸の 5 人短期的にも長期的にも ( 矢状面上 ) 大きな関節位置の角度変化は見ら れなかった 8

B 群 ( 呼気優位 ) の結果を表 -2 に示す 表 -2 B 群グループ 耳垂角度 肩峰角度 大転子角 膝関節 角度合計 f 未介入 6-2 3 2 13 5 分間実施 21-2 3 2 24 1 週間実施 13-3 6 3 19 g 未介入 8-8 0 0 19 5 分間実施 8-8 2 1 20 1 週間実施 14-9 3-1 27 h 未介入 2-2 7-1 12 5 分間実施 9-3 7-1 20 1 週間実施 15 1 4-1 21 i 未介入 4-2 3 3 12 5 分間実施 8-6 3 6 23 1 週間実施 11-5 2 5 23 j 未介入 -2-4 2 1 9 5 分間実施 5-5 2-2 14 1 週間実施 -3-2 6-4 15 グループ平均未介入 5.2 2.2 2.2 3.4 14.8 5 分間実施 10.2 3.4 1.4 2.4 21 1 週間実施 11.2 4.2 1.4 2.8 22.2 B 群呼気優位の深呼吸をした 5 人 結果に個人差がある これらの平均を未介入時と比較 すると 短期的測定で 6.2 度 長期的継続後の測定で 7.4 度 前方または後方に垂直角度変 化数値が増加した 9

C グループ ( 均等呼吸 ) の結果を表 -3 に示す 表 -3 C 群グループ 耳垂角度 肩峰角度 大転子角 膝関節 角度合計 k 未介入 12-7 2-3 24 5 分間実施 1-4 3 1 9 1 週間実施 1 0 2-2 5 n 未介入 7-5 6-1 19 5 分間実施 4-5 5-3 17 1 週間実施 1 1-1 -3 6 m 未介入 10-5 4 0 19 5 分間実施 7 3 2 0 12 1 週間実施 2-2 2-2 8 l 未介入 17-6 2 1 26 5 分間実施 5-3 3-2 13 1 週間実施 0-1 3 1 5 o 未介入 7-4 2 2 15 5 分間実施 5 4 4 2 15 1 週間実施 4 0 1 0 5 グループ平均未介入 10.6 5.4 3.2 1.4 20.6 5 分間実施 4.4 3.8 3.4 1.6 13.2 1 週間実施 1.6 0.8 0.8 1.8 5 C 群均等呼吸の 5 人 短期的 長期的共に 未介入時との比較をすると 垂直角度 (0 度 ) に角度変化した結果となった これらの平均を未介入時と比較すると 短期的の測定で 7.4 度 長期的継続後の測定で 15.6 度垂直角度に変化した 10

第 4 章考察 群に分け検証した結果 A 群自然呼吸 ( 半随意呼吸 ) では短期的な (5 分間 ) 呼吸も 長期 的な呼吸でも矢状面上見た間接位置の変化は見られなかった 深呼吸をしているものの 呼吸筋の収縮度合いが骨格筋の変化まで与えるレベルではなく たんに酸素の供給という 役割だけを果たしていたと推測できる B 群呼気優位呼吸 ( 呼気 7 秒吸気 3 秒 ) では短期的にも長期的にも垂直線上の角度が変 化している 短期的測定で 6.2 度 長期的継続後の測定で 7.4 度 数値が上がっている 部 分的な数値の増加は個人差があるにせよ 頭部前方突出角度 ( 耳垂角 ) や股関節位置 ( 大 転子角 ) が前方に移動している事がわかる 呼気筋の収縮活動の結果により 頭部及び体 幹部などが 屈筋群優位に作用した結果 脊柱後湾姿勢 ( 円背 ) に近い配列に近づいたと 考えられる C 群均等呼吸 ( 呼気 5 秒吸気 5 秒 ) では短期的には 平均 7.4 度 長期的にも 15.6 度ほ ど垂直線上の配列方向 ~(0 度 ) に向かっている また頭部及び体幹部が伸展過剰の角度になる事なく 垂直線上へ改善されている これは 参考文献 身体運動の機能解剖 Clem W. Thompson(2002) にもあるように 吸筋の収縮 作用により 頸部椎体横突起に起始部 第一肋骨部に停止部を位置する斜角筋群の作用 胸部肋骨内外部に位置する肋間筋群作用 横隔膜収縮による腹腔内圧上昇により 腹部及 び胸郭が上方に上げられていると考えられる それらの作用から 呼吸筋の生理作用が 姿勢改善の方向性へ 一定の効果があったものと考える 11

第 5 章結論 本研究では呼吸によって生じる身体活動として呼吸筋群に着目し 呼吸筋群活動介入が 姿勢アライメント改善に与える影響について検討をおこない 呼吸介入が姿勢改善に及ぼ す影響について一部明らかになった 本研究の効果検証では 姿勢改善に対して呼吸筋活動 ( 深呼吸 ) 関節位置の垂直角度への 進みがあると認められた 研究の限界として 被験者の人数の増加の場合や 深呼吸介入 検証の期間延長した場合の状況はわかりえないなど 限定的な結果に留まっている点に課 題を残している 実践への提言として 呼吸筋群の直接的な影響は明らかにできなかった一方で 本研究の 検証で行った深呼吸 ( 均等呼吸 ) に一定の関節角度変化の効果があることは確認できた 今後課題として この方法の特性を生かし 呼吸トレーニングなどの実施方法 指導方法 などの考案などがあげられるとともに 実証研究の対象としてさらなる研究蓄積を重ねる ことが望まれる 第 8 章参考文献 1) 塩田 (2007) 女子大学生における姿勢矯正の意識と姿勢変化の関連について 2) 野井 (1996) 姿勢教育の基礎的研究 - 中学生が意識している 良い姿勢 について 3) 中村 (2007), 姿勢と理学療法, 理学療法 4) 鈴木 (1996) 姿勢の研究 : 身体各部位の自己評価, うつ傾向, 健康感, 自尊感情との 関係健康心 5) 草苅 (2004) 円背姿勢が呼吸循環反応ならびに運動耐容能に及ぼす影響 12

松田病院リハビリテーション科秋田大学医学部保健学科理学療法学専攻 6) 北海道大学大学院教育学研究院 (2008) 大学生における猫背 腰痛 肩凝りの発現率と その対策についての調査 7) 公益社団法人日本理学療法士協会 (2001) 高齢者に対する 3 ヶ月間の異なる運動が静的 動的姿勢バランス機能に及ぼす影響 8) 井出ら (2007) 肩こりの治療熊本大学大学院医学薬学研究部運動骨格病態学分野 ( 整 形外科 ) 9) 藤田 (2011) 有加姿勢の変化が呼吸機能に及ぼす影響社団法人日本理学療法士協会九 州ブロック会 社団法人日本作業療法士会九州各県士会 11) 伊藤ら (2007) 円背姿勢高齢者の呼吸機能および呼吸パターンの検討. 理学療法科学 12) 柿崎 (2009) 胸郭の病態運動学と理学療法. 理学療法, 13) Clem W. Thompson(2002) 身体運動の機能解剖 14) 佐々木ら (2008)60 % Plmax 吸気筋トレーニングによる呼吸筋力の増加が呼吸筋耐 久力および運動耐容能に及ぼす影響 15) 佐藤ら (2002) 呼吸筋トレーニングにおける効果的な負荷圧の検討 16) 碓田うすだ (2010) は 学校保健ニュース記事 13