<< 遅行スパンアタッカーの活用法 >> 遅行スパンアタッカー とは まず 遅行スパンアタッカー とは スーパーボリンジャー の基本活用方法の1つを抽出し トレンド発生時のサインを表示させるツールのことです 具体的には トレンド発生時に トレンド方向にポジションを持つという トレンドフォロー型 のトレードを行う際のエントリーのタイミングを知る為のツールです 具体例として 以下のチャート ( ドル円 60 分足スーパーボリンジャー ) にて 青色矢印が示しているタイミングにて 買いのサインが出現しています 遅行スパンアタッカー を用いる目的と理由 端的に申し上げて シンプル イズ ベスト の方針に基づいています 相場 トレードで成功するには 如何にして とっさの判断 をシンプルにするかが決め手となります
したがって 今回 遅行スパンアタッカー を用いたトレード方法を解説しますが 敢え て スパンモデル は一切利用せず スーパーボリンジャー のみを使ったトレード方法を取り上げます 理由は 極力 判断をシンプルにすることで 初心者の方でも 比較的楽にトレード出来ることを目的とし 遅行スパンアタッカー を活用して頂くためです 大局観の把握 と 売買判断 トレードの際 まずは 今現在の相場の大局観 全体観を把握します そのために より大きな時間軸で 相場のトレンド性 トレンド方向 トレンドの強弱等々を把握します すなわち 1) 相場にトレンドがあるのかないのか 2) トレンドがある場合は 上昇方向か下落方向か 3) トレンドの強さはどの程度か尚 トレンドがない場合は レンジ相場となります これらの判断は 全て スーパーボリンジャーだけで行います そして 大局観 を把握した後に 売買判断 を行います この 売買判断 の際のエントリーについて 遅行スパンアタッカー を活用することで トレンド相場開始のタイミングを明確に把握することが出来ます 大事なことは 大局観 の把握の際に 相場の方向性を見出すことです つまり 相場が買い優勢であるかどうか もしくは 売り優勢であるかどうかが 重要な判断材料となります そして 買い優勢と判断出来れば 売買判断 の際に用いる 遅行スパンアタッカー での買いのサインについていくことが推奨されます
一方 売り優勢と判断出来れば 売買判断 の際に用いる 遅行スパンアタッカー での売りのサインについていくことが推奨されます 具体的な 大局観の把握 について スーパーボリンジャーを用いることで 相場を 5 つの局面 に分類することが出来ます 5つの局面とは 1) 上昇トレンド局面 2) 下落トレンド局面 3) 調整の上昇局面 4) 調整の反落局面 5) レンジ相場局面 (1) と (2) はトレンド局面 (3) と (4) は調整局面 (5) は方向性に欠けるレンジ相場や揉み合い相場の局面です (1) から (4) の局面では相場の方向性が見受けられます つまり (1) と (3) は 上昇方向 つまり 買い優勢局面です (2) と (4) は 下落方向 つまり 売り優勢局面です 一方 (5) は方向性がない局面です 遅行スパンアタッカー を活用する際は 買い優勢か売り優勢かの判断が前提となることから (1) から (4) の局面で利用することが原則です つまり 1) 上昇トレンド局面 ( 買い優勢 ) 2) 下落トレンド局面 ( 売り優勢 ) 3) 調整の上昇局面 ( 買い優勢 ) 4) 調整の反落局面 ( 売り優勢 ) という それぞれの場面で 遅行スパンアタッカー を活用することが推奨されます
具体例 ( ドル円日足 上昇トレンド ) 具体例 ( ドル円日足 調整反落局面 )
具体例 ( ドル円日足 下落トレンド局面 ) 具体例 ( ドル円日足 調整上昇局面 ) 上記に添付のチャートは それぞれの局面を示しています 尚 最後の 調整上昇局面 は レンジ相場局面 も一部含んでいます
相場の 5 つの局面 の判断基準 相場を 5 つの局面 に分類する際に用いる判断基準の解説をします 判断基準は以下の3つです 遅行スパン 実勢レベル終値とプラス マイナス1シグマラインとの位置関係 バンド幅の拡大 縮小傾向これらの判断基準を元に 5つの局面 に分類します 1) 上昇トレンド 遅行スパンがローソク足の上方を推移している 実勢レベル終値がプラス1シグマラインの上方を推移している( 本格上昇 ) 実勢レベル終値がセンターラインの上方を推移している( 緩やかな上昇 ) バンド幅が拡大傾向にあること 2) 下落トレンド 遅行スパンがローソク足の下方を推移している 実勢レベル終値がマイナス1シグマラインの下方を推移している( 本格下落 ) 実勢レベル終値がセンターラインの下方を推移している( 緩やかな下落 ) バンド幅が拡大傾向にあること 3) 調整の上昇局面 遅行スパンがローソク足の下方を推移している 実勢レベル終値がマイナス1シグマラインの上方を推移している バンド幅が縮小傾向にある( マイナス3シグマラインが上向きに変化 ) 4) 調整の下落局面 遅行スパンがローソク足の上方を推移している 実勢レベル終値がプラス1シグマラインの下方を推移している バンド幅が縮小傾向にある( プラス3シグマラインが下向きに変化 ) これらの判断基準をベースに トレンド ( 上昇か下落 ) そして 調整局面( 上昇か下落 ) を見極めます いずれのケースでも 買い優勢か売り優勢かの判断を行うことが出来ます
トレンド局面と調整局面の違い トレンド局面は 上昇なり 下落の傾向が比較的長く続く局面を指します したがって 遅行スパンアタッカー を最も有効に活用出来る場面です 調整局面とは 上昇基調の流れの中での一時的な下落局面や 下落基調の流れの中での一時的な上昇局面を指します したがって 遅行スパンアタッカー を活用出来るものの 長くは活用出来ず 短期的に活用することが望ましい場面です ところで 上昇基調か下落基調かの見極めは 遅行スパンを用いて行います すなわち 遅行スパンが陽転継続 つまり 遅行スパンがローソク足の上方を推移している限りは 上昇基調と判断します 一方 遅行スパンが陰転継続 つまり 遅行スパンがローソク足の下方を推移している限りは 下落基調と判断します 要するに 遅行スパンとローソク足との位置関係を見ることで 相場の基調を判断します ちなみに 遅行スパンがローソク足に絡んで推移している局面は レンジ相場 ( 相場の5つの局面の5 番目 ) と判断します したがって このレンジ相場の局面では 遅行スパンアタッカー の活用は 基本的には 避けることが望ましいです 要するに 今回の 遅行スパンアタッカー は あくまで 買いや売りが優勢であると明確に判断出来る場面でのみ活用することが推奨されます くれぐれもご注意願いたいのは ただ闇雲に 遅行スパンアタッカー のサインにしたがって売買することは正しくないということです
大局観の把握 と 売買判断 に用いる時間軸の組み合わせ ここでは 基本的なデイトレードとスイングトレードを取り上げます 1) デイトレード 大局観の把握 に用いるのは 60 分足スーパーボリンジャー 売買判断 に用いるのは 5 分足スーパーボリンジャー 2) スイングトレード 大局観の把握 に用いるのは 日足スーパーボリンジャー 売買判断 に用いるのは 60 分足スーパーボリンジャー デイトレードにしても スイングトレードにしても 大局観の把握 に用いるスーパーボリンジャーにより 相場の5つの局面の判断を行います そして 売買判断 に用いるスーパーボリンジャーにて 遅行スパンアタッカー を活用して エントリーのタイミングを計ります 遅行スパンアタッカーのエントリー ( 入り口 ) とエグジット ( 出口 ) 具体的に 遅行スパンアタッカー を活用した売買判断方法の解説をします 遅行スパンアタッカー は スーパーボリンジャー の基本活用方法の1つを抽出し トレンド発生時のサインを表示させるツールです つまり トレンドフォロー型のトレードを行う際のエントリーのタイミングを知るツールです トレードはタイミングが全てと言っても過言ではありません トレードは エントリー ( 入口 ) と エグジット( 出口 ) から成り立ちます 遅行スパンアタッカー は あくまで エントリーのタイミングだけを教えてくれるツールです
エントリー ( 入口 ) の条件 買いのサイン ( 以下の 2 つの条件が同時に満たされる時に発信します ) 1) 遅行スパンが陽転 ( ローソク足を上回る ) する 2) 実勢レベル終値がプラス 1 シグマラインの上方に位置する (1) 及び (2) が満たされると 青色矢印が出現します 売りのサイン ( 以下の 2 つの条件が同時に満たされる時に発信します ) 1) 遅行スパンが陰転 ( ローソク足を下回る ) する 2) 実勢レベル終値がマイナス 1 シグマラインの下方に位置する (1) 及び (2) が満たされると 赤色矢印が出現します 買いのサインにしたがって買いポジションを造成する場合 大局観の把握 にて 買い優勢の局面であることが推奨されます 売りのサインにしたがって売りポジションを造成する場合 大局観の把握 にて 売り優勢の局面であることが推奨されます 大局観 の方向と同一方向の売買サインを優先 先ほどの繰り返しとなりますが 重要なポイントであるため 念を押します 大局観の把握 にて買い優勢局面と判断出来る場面では 売買判断 の際にて 遅行スパンアタッカー が示す買いサインを重視します 仮に 売りサインが出現する場合は ポジションテイク ( ポジションを持つこと ) を控えるか 慎重さが要求されます 大局観の把握 にて売り優勢局面と判断出来る場面では 売買判断 の際にて 遅行スパンアタッカー が示す売りサインを重視します 仮に 買いサインが出現する場合は ポジションテイク ( ポジションを持つこと ) を控えるか 慎重さが要求されます
加えて 大局観の把握 にてレンジ相場局面と判断出来る場面では 売買判断 の際にて 遅行スパンアタッカー が示す売買サインに従わないことが望ましいです つまり レンジ相場局面では 売買サインとは逆方向のポジションテイク すなわち 逆張り のポジションテイクに利用する方が有効であるケースが増えます あくまで応用編として レンジ相場では 買いサインで売り 売りサインで買いという判断も有効となりますが 今回の 遅行スパンアタッカー によるトレードでは ポジションテイクそのものを控えるのが望ましいです エグジット ( 出口 ) の条件 ( 幾つかの推奨方法 ) トレードは エグジット ( 出口 ) によって完結しますが エントリーの水準に対して エグジットの水準がいくらの価格になるかに従い 結果として 利益 になったり 損失 になったりします 大事な点は 利益 も 損失 も あくまで エグジット ( 出口 手仕舞い ) の結果に過ぎないと考えることです 手仕舞い方法 1= 本格トレンド ( 強いトレンド ) 終了で手仕舞い 1) 買いのサイン発生後 実勢レベル終値がプラス 2 シグマラインを下回るタイミングで手仕舞いする もしくは 2) 売りのサイン発生後 実勢レベル終値がマイナス 2 シグマラインを上回るタイミングで手仕舞いする 手仕舞い方法 2= 本格トレンド ( 巡航速度のトレンド ) 終了で手仕舞い 1) 買いのサイン発生後 実勢レベル終値がプラス 1 シグマラインを下回るタイミングで手仕舞いする もしくは
2) 売りのサイン発生後 実勢レベル終値がマイナス 1 シグマラインを上回るタイミングで手仕舞いする 手仕舞い方法 3= 緩やかなトレンド終了で手仕舞い 1) 買いのサイン発生後 実勢レベル終値がセンターラインを下回るタイミングで手仕舞いする もしくは 2) 売りのサイン発生後 実勢レベル終値がセンターラインを上回るタイミングで手仕舞いする 手仕舞い方法 4= 基調トレンド終了で手仕舞い 1) 買いのサイン発生後 遅行スパンが陰転するタイミングで手仕舞いする もしくは 2) 売りのサイン発生後 遅行スパンが陽転するタイミングで手仕舞いする 尚 遅行スパンの位置の確認は 常に 終値確定時点で行うことが重要 手仕舞い方法 1から4にかけて よりリスク許容度が大きい判断基準となる一方で より長くトレンド方向に乗る方法となる 手仕舞い方法 5= オーバーシュート ( 行き過ぎ ) の価格水準で手仕舞い 1) 買いのサイン発生後 プラス 2 シグマラインからプラス 3 シグマラインにタッチする水準で手仕舞いする もしくは 2) 売りのサイン発生後 マイナス 2 シグマラインからマイナス 3 シグマラインにタッチす
る水準で手仕舞いする この場合 買いサインや売りサインが出現した後 プラス 1 シグマラインの上方で推移するローソク足やマイナス 1 シグマラインの下方で推移するローソク足の本数が 8 本程度以上続くのが望ましい つまりは 相場が成熟段階のトレンドに達したことが確認された段階で判断基準に含めたい 以上です 投資に係るリスクおよび手数料について 当商品は 利益が出ることを保証するものではありません FXは価格変動リスクを伴い また証拠金を上回る取引を行うことが可能ですので 場合によっては投資額を上回る損失を被る可能性があります FXには取引業者の売買手数料がかかります 投資助言 代理業関東財務局長 ( 金商 ) 第 1898 号 160-0022 東京都新宿区新宿 2-5-16 霞ビル4F エフピーネット株式会社 Phone 03-5269-3061 Fax 03-5269-3062