(1) 厚生労働省の課長通知の内容及び 厚生年金基金制度への影響 について 平成 27 年 9 月 30 日付厚生労働省課長通知 ( 下記リンクをご参照ください ) 被用者年金制度の一元化等を図るための厚生年金保険法等の一部を改正する法律等の 施行に伴う企業年金関係通知の一部改正等について 課長通知

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被用者年金一元化法

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2. 産休期間掛金免除関連の届書の記入の際にご留意頂きたい事項について (1) 産前産後休業取得者申出書について ご記入にあたっては以下 2 点をご参照ください 1 当申出書の裏面の 記入の注意 2 日本年金機構のHP 健康保険 厚生年金保険適用関係届書 申請書一覧 の ケース 19: 産前産後休業

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一元化後における退職共済年金および老齢厚生年金の在職支給停止 65 歳未満の場合の年金の支給停止計算方法 ( 低在老 ) 試算表 1 年金と賃金の合算額が 28 万を超えた場合に 年金額の支給停止 ( これを 低在老 といいます ) が行われます 年金と賃金の合算額 (c) が 28 万以下の場合は

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四日市市消防関係手数料条例の一部を改正する条例

被用者年金一元化法による追加費用削減について 昨年 8 月に社会保障 税一体改革関連法の一つとして被用者年金一元化法が成立 一元化法では 追加費用財源の恩給期間にかかる給付について 以下の配慮措置を設けた上で 負担に見合った水準まで一律に 27% 減額することとし 本年 8 月まで ( 公布から 1

再任用と年金加入の関係をまとめると次のようになる ( 都道府県によって勤務形態は異なる ) 再任用の勤務形態フルタイム勤務 3/4 1/2 週の勤務時間 38 時間 45 分 29 時間 19 時間 15 分 共済年金 厚生年金 (2016 年 9 月 30 日まで ) 加入する年金 (2015 年

年発 第 1 号平成 2 9 年 3 月 1 7 日 日本年金機構理事長 殿 厚生労働省年金局長 ( 公印省略 ) 公的年金制度の持続可能性の向上を図るための国民年金法等の一部を改正する法律の一部の施行に伴う関係政令の整備及び経過措置に関する政令 の公布について 公的年金制度の持続可

1 2

例 言 厚生年金保険被保険者厚生年金保険被保険者については 平成 27 年 10 月 1 日から被用者年金制度の一元化等を図るための厚生年金保険法等の一部を改正する法律が施行されたことに伴い 厚生年金保険法第 2 条の5の規定に基づき 以下のように分類している 1 第 1 号厚生年金被保険者第 2

新規裁定当該期間 ( 月又は年度 ) 中に新たに裁定され 年金受給権を得た者が対象であり 年金額については裁定された時点で決定された年金額 ( 年額 ) となっている なお 特別支給の老齢厚生年金の受給権者が65 歳に到達した以降 老齢基礎年金及び老齢厚生年金 ( 本来支給もしくは繰下げ支給 ) を

受けているときは これらの年金総額が 230 万円となるように計算されます 計算例 1. 単一の共済年金が支給されている場合 事例 1 退職共済年金 + 老齢基礎年金を受給している方の場合 現在の年金額退職共済年金 210 万円老齢基礎年金 60 万円 (= 組合員期間に係る基礎年金相当額 ) 退職

財財第  号

調布市要綱第  号

表 2 イ特別支給の老齢厚生年金老齢厚生年金は本来 65 歳から支給されるものです しかし 一定の要件を満たせば 65 歳未満でも 特別支給の老齢厚生年金 を受けることができます 支給要件 a 組合員期間が1 年以上あること b 組合員期間等が25 年以上あること (P.23の表 1 参照 ) c

伊丹市市民福祉金条例の一部を改正する条例(平成12年  伊丹市条例第  号)

1. 指定運用方法の規定整備 今般の改正により 商品選択の失念等により運用商品を選択しない者への対応として あらかじめ定められた指定運用方法 に係る規定が整備されます 指定運用方法とは 施行日(2018 年 5 月 1 日 ) 以降 新たに確定拠出年金制度に加入された方が 最初の掛金納付日から確定拠

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はじめに 定年 は人生における大きな節目です 仕事をする 働く という観点からすれば ひとつの大きな目標 ( ゴール ) であり 定年前と定年後では そのライフスタイルも大きく変わってくることでしょう また 昨今の労働力人口の減少からも 国による 働き方改革 の実現に向けては 高齢者の就業促進も大き

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退職後の医療保険制度共済組合の年金制度退職後の健診/宿泊施設の利用済組合貸付金/私的年金退職手当/財形貯蓄/児童手当個人型確定拠出年金22 共イ特別支給の老齢厚生年金老齢厚生年金は本来 65 歳から支給されるものです しかし 一定の要件を満たせば 65 歳未満でも 特別支給の老齢厚生年金 を受けるこ

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2 返還額の算定方法 (1) 前記 1の (1) (2) (5) 及び (6) の退職一時金に係る返還額 退職一時金の額に利子に相当する額を加えた額とされており この利子に相当する 額は当該一時金の支給を受けた日の属する月の翌月から退職共済年金等を受ける権利 を有することとなった日の属する月までの期

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3 老齢厚生年金に係る年金額誤りの概要について 平成 16 年 8 月 6 日公表 概要 老齢厚生年金の受給権発生月に厚生年金保険の資格喪失及び同日付の資格取得があった場合でかつ当該日に賞与が支給された場合の年金額計算のプログラム誤り ( 社会保険業務センターの指示誤り ) のため 未払い 過払いが

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厚生年金基金から残余財産の交付を受けた DB の加入員期間の期間算入 解散した厚生年金基金の残余財産の交付を受けて DB を新設する際に 以下のように 解散日から DB の設立までの期間が数日空くケースが考えられる 法令上 このような取扱いはできない < 例 > 平成 27 年 9 月 28 日厚生

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問 28 高年齢雇用継続給付との調整難度 A 70 問 29 特例老齢年金難度 B 72 問 30 経過的加算難度 B 74 問 31 老齢厚生年金の支給の繰下げ難度 B 76 問 32 老齢厚生年金の支給の繰上げ難度 B 80 問 歳以後の在職老齢年金難度 A 84 問 34 障害厚生

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被用者年金制度の一元化等を図るための厚生年金保険法等の一部を改正する法律案要綱第一改正の趣旨被用者年金制度については 多様な生き方や働き方に公平な社会保障制度を目指す平成二十四年二月十七日の閣議決定 社会保障 税一体改革大綱 に基づき 公的年金制度の一元化を展望しつつ 今後の制度の成熟化や少子 高齢

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第 2 節強制被保険者 1 第 1 号被保険者頻出 択 ( 法 7 条 1 項 1 号 ) 資格要件 日本国内に住所を有する20 歳以上 60 歳未満の者 ( 第 2 号 第 3 号被保険者に該当する者を除く ) 例 ) 自営業者 農漁業従事者 無業者など 適用除外 被用者年金各法に基づく老齢又は退

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時効特例給付制度の概要 制度の概要 厚生年金保険の保険給付及び国民年金の給付に係る時効の特例等に関する法律 ( 平成 19 年 7 月 6 日施行 ) に基づき 年金記録の訂正がなされた上で年金が裁定された場合には 5 年で時効消滅する部分について 時効特例給付として給付を行うこととされた 法施行前

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注意 資格喪失日を遡って登録する場合 について例えば6 月 26 日に 4 月 15 日資格喪失日 の遡った日付で資格喪失処理を行う場合 ( 既に 4 月度掛金 (5 月入金分 ) と5 月度掛金 (6 月入金分 ) の拠出による入金が終わっているものとします ) 4 月度掛金 (5 月入金分 )

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別紙 1 地方厚生 ( 支 ) 局保険年金 ( 企業年金 ) 課長殿 年企発 0422 第 1 号 平成 28 年 4 月 22 日 厚生労働省年金局 企業年金国民年金基金課長 ( 公印省略 ) 平成 28 年熊本地震に係る厚生年金基金及び国民年金基金の事務処理に関する 指導等について 今般 熊本県

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3. 料率変更の作業を実施する時期の確認 まず 社会保険の徴収 の設定内容を確認します 1 給与 R4 システムを起動して 会社を選択し [ 選択 ] をクリックします 2[ 設定 ] [ 計算条件 ] を選択します 3 会社/ 計算条件の設定 画面が開きます 社会保険の徴収 の設定内容を確認します

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平成 30 年 1 月末の国民年金 厚生年金保険 ( 第 1 号 ) 及び福祉年金の受給者の 年金総額は 49 兆円であり 前年同月に比べて 6 千億円 (1.3%) 増加している 注. 厚生年金保険 ( 第 1 号 ) 受給 ( 権 ) 者の年金総額は 老齢給付及び遺族年金 ( 長期要件 ) につ

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2909_0 概要

(2) 再就職後 年金受給権が発生した場合正規職員無職一般企業無職 共済組合員 A 厚生年金 B ( 一般厚生年金 ) 退職 再就職 老齢厚生年金支給開始年齢 1 年金待機者登録 2 公的年金加入 ( 一部又は全額支給停止 ) 3 年金決定請求 1 退職した際は 年金の受給権発生まで期間がありますの

170214_【社労士会】事務連絡(期間短縮省令)

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ご自身の加入限度額は? 加入条件 お さまの 性 自 者 年金 者種 1 者 に確定 年金や 確定拠出年金 ( 型 ) がない 確定拠出年金 ( 型 ) に加入している 2 者 加入できる 確定 年金がある 者 基本的には 60 歳未満のすべての方 にご加入いただけます 国民年金を免除されている方等

表紙 雛形(都道府県、市町村、関係団体)介護保険計画課



上乗部分Q1. 基金制度のどの給付区分が分配金の対象となるのか A1 基金の給付区分は 国の厚生年金の一部を代行している 代行部分 と 基金独自の 上乗部分 から構成されています 代行部分は 解散により国に返還され 解散後は国から年金が支給されますので 分配金の対象となるのは基金独自の上乗部分となり

年末調整バージョンアップ後の仕様変更のご案内 平成 30 年 12 月 20 日更新 11/27 対応の年末調整バージョンアップにつきまして 今後仕様変更が行われます 仕様変更の内容 対応時期につきましては以下の一覧をご確認いただき 対応まで暫くお待ちいただくようにお願いいたします ご利用のお客様に

⑵ 外来年間合算の支給額計算の基礎となる合算対象額は 基準日において 同一保険者の同一世帯に属しているか否かにより判断されます ( 例 ) 下記の事例の場合 基準日において 甲と乙が同一世帯であれば 3 と 4 は合算できるが 甲と乙が別世帯であれば 3 と 4 は合算できない 基準日保険者である

Transcription:

厚生年金基金御中 三井住友信託の年金 e-news 厚生年金基金制度における一元化法の対応について ( 厚 ) 20151019 平成 27 年 10 月 19 日三井住友信託銀行年金信託部制度管理グループ 平成 27 年 10 月 1 日から 被用者年金制度の一元化等を図るための厚生年金保険法等の一部を改正する法律 ( 平成 24 年法律第 63 号 )( 以下 一元化法 ) が施行されました 今般 平成 27 年 9 月 30 日付にて 一元化法の施行に関する政省令が公布され それに伴い 同日付で厚生労働省より課長通知が発出されております 本通知では 厚生年金制度の取扱いが変更されることによって厚生年金基金制度へ影響が及ぶ事項の取扱いが定められております その観点から 今後基金様にご対応いただく事務手続き等の内容について取り纏めましたのでご案内いたします < 本年金 e-news の内容 > (1) 厚生労働省の課長通知の内容及び 厚生年金基金制度への影響 について平成 27 年 9 月 30 日付にて厚生労働省より一元化法の施行による 厚生年金基金等に関する主な改正事項に関する課長通知 被用者年金制度の一元化等を図るための厚生年金保険法等の一部を改正する法律等の施行に伴う企業年金関係通知の一部改正等について が発出されておりますのでご案内いたします また本通知の内容に沿って 一元化法により厚生年金本体の取扱いが変更となる点と その変更が厚生年金基金制度に及ぼす影響についてご説明いたします なお基金様にご対応いただく内容は 基金様の現行の制度運営方式や 今後基金規約の規定を変更される内容によって異なってまいりますのでご留意願います (2) 一元化法に関して年金管理システムで対応を予定している機能一元化法により厚生年金基金制度も変更される部分がありますが その変更に対応する年金管理システムの機能についてご説明いたします なお本項目の説明は年金管理ネットサービスをご利用いただいている基金様へのご案内となります ご利用いただいていない基金様はご参考となりますのでご了承ください 規約変更に関するお手続きに関しては 平成 27 年 10 月 5 日付年金ニュース 平成 26 年度代議員会資料追補版 としてご案内しておりますので 本年金 e-news と合わせてご参照ください 1 / 7

(1) 厚生労働省の課長通知の内容及び 厚生年金基金制度への影響 について 平成 27 年 9 月 30 日付厚生労働省課長通知 ( 下記リンクをご参照ください ) 被用者年金制度の一元化等を図るための厚生年金保険法等の一部を改正する法律等の 施行に伴う企業年金関係通知の一部改正等について 課長通知では 一元化法の施行と 厚生年金保険法の改正による厚生年金基金に関する主な改正事項が明確にされています 通知の各項目 ( 第一 ~ 第四 ) と 厚生年金基金制度への影響 は次の通りです 第一厚生年金保険法の一部改正に関する事項 1. 厚生年金の保険給付に係る端数処理の変更 年金支給額 ( 年額 ) の支給単位を 100 円 (50 円未満切捨て 50 円以上切上げ ) とする 年金支給額 ( 年額 ) の支給単位を 1 円 (50 銭未満切捨て 50 銭以上切上げ ) とする 各支払期の支払額に円未満の端数が生じた場合はこれを切捨て 切捨てた金額は翌年の 2 月の金額に加算する 厚生年金基金制度への影響 老齢年金給付が代行給付相当額を下回る可能性がある場合は規約変更が必要とされていますが 本件の対応が必要な基金様はおられないものと考えております 支給停止情報では 報酬比例部分の年金額改定を伴わない場合であっても 厚生年金の額が 1 円単位に改定されることにより 支給停止額が変更されて提供される場合があります ( 円単位契機情報 ) この円単位契機情報及び年金額改定を伴う情報は 平成 27 年 10 月 1 日 ~ 平成 28 年 4 月 1 日の変更年月日分に限り 支給停止情報中で在職の有無に関わりなく企業年金連合会から提供されます 円単位契機情報を受領した場合 報酬改定等がなくても支給停止額が変更されることになるため 年金の支給停止額を再計算する必要が生じます 2. 退職による年金額改定月の変更 喪失した日から起算して 1 ヶ月を経 退職した日から起算して 1 ヶ月を経 過した日の属する月から年金額を改 過した日の属する月から年金額を改 定する 定する 2 / 7

厚生年金基金制度への影響 老齢年金給付の改定については国の取扱いに合わせるよう規約変更が必要とされており 本事項は解散手続き中の基金様を含め 全ての基金様が対象となります 平成 27 年 10 月 1 日喪失者から 本取扱いの対象となります 基金様の選択されるパターンと 取扱いにつきまして 2. 一元化法により年金管理システムで対応を予定している機能 でご対応についてご説明いたします 3. 老齢厚生年金の支給停止事由の追加 国会議員または地方議会議員の在職支給停止を適用する 厚生年金基金制度への影響 支給停止の範囲を被保険者まで拡大されている基金様は 老齢年金給付の支給停止に国会議員や地方議会の議員を加える場合および従前から変更しない場合ともに 被保険者の定義部分について規約変更が必要とされています 支給停止の範囲を被保険者としており かつ一元化法の施行に合わせて 議員等に支給停止の範囲を拡大される基金様が対象となりますので 対象となる基金様は< 本件についてのご照会先 >にご連絡をお願いします ( ご参考 ) 一元化法の施行に伴い 支給停止情報 繰下げ停止情報に次の支給停止コ ードが新たに追加されます 支給停止コード 内容 51-80 議員資格取得による停止 52-80 議員資格喪失による停止解除 51-81 議員在職届未提出による差止 52-81 議員在職届未提出による差止の解除 68-01 2 以上年金受給者における在職停止額の按分改定 4. 二以上期間者の特例 厚生年金基金制度への影響 共済年金の加入員期間を有する加入員の方がおられる基金様に 影響がある事項としては 離婚分割による年金額の計算方法の変更があります また 厚生年金と共済年金の双方を受給される受給者の支給停止額は 按分により計算され 支給停止情報では厚生年金部分に係る金額が提供されます 対象の方がおられる基金様は< 本件についてのご照会先 >にご連絡をお願いします 3 / 7

第二国民年金保険法の一部改正に関する事項 ( 省略 ) 第三国民年金保険法等の一部を改正する法律 ( 平成 16 年改正法 ) の一部改正に関する事項 70 歳以上の高在老者の支給停止範囲の拡大 昭和 12 年 4 月 1 日以前に生まれた方 70 歳以上の全ての方が支給停止の対 は 在職の支給停止の適用がない 象となる 厚生年金基金制度への影響 国に合わせて支給停止の範囲を拡大する場合は 規約変更が必要とされています 平成 14 年 4 月 1 日付変更時に その時点で 70 歳以上の加入員の支給停止範囲を拡大されていない基金様が 本対象者のみ支給停止とする扱いは適切でないと考えられることから 弊社では従前から変更しない対応 ( 平成 12 年 4 月 1 日以前に生まれた方には支給停止の範囲を拡大しない ) を推奨致します 第四厚生年金保険法の一部を改正する法律の施行に伴う経過措置に関する政令 ( 平成 26 年経過措置政令 ) の一部改正に関する事項 厚生年金基金制度に及ぶ影響 厚生年金制度に公務員や私学教職員が加入することとなり それに伴って被保険者区分の名称は下表の通り変更されます 基金規約で規定される名称が変更となりますが 掛金や給付への影響はありません 名称内容 第 1 号厚生年金被保険者第 2 号厚生年金被保険者第 3 号厚生年金被保険者第 4 号厚生年金被保険者 第 2 号 ~ 第 4 号厚生年金被保険者以外の被保険者国家公務員共済組合員地方公務員共済組合員私学共済加入者 4 / 7

(2) 一元化法に関して年金管理システムで対応を予定している機能 源泉徴収票の様式改定 公的年金等の源泉徴収票 の様式に 所得税法第 203 条の 3 第 4 号 の欄が追加される予定です 様式を変更する時期に関しては 平成 27 年度の源泉徴収票様式に関する年金 e-news であらためてご案内いたします 退職による年金額改定月の変更一元化法に関して年金管理システムでは これまで資格喪失日を退職改定の基準日としていたものを 基金様の制度に合わせて退職日を基準日とする取扱いに変更いたします 具体的には資格喪失日が 4 月 1 日の場合 その翌月の 5 月に年金額が改定されていたものが 退職日 ( 資格喪失の前日 ) である3 月 31 日の翌月である 4 月に改定 ( 支給停止解除 ) されることになります 結果として年金額が改定される月が1ヶ月前倒しされます ( 以下は加算型の基金様に関する事項です ) 厚生年金が改定となる場合でも 厚生年金基金では新規裁定となるケースがあります 喪失により第 2 種退職年金を失権し 第 1 種退職年金の新規裁定を行う場合は 失権と新規裁定を 退職日を基準として実施する取扱いと 退職日を基準とする第 2 種退職年金の改定を行ってから その後喪失日を基準として第 2 種退職年金の失権と第 1 種退職年金の新規裁定を実施する取扱いを選択いただくことになります 加算部分については 基本部分にあわせて 退職日を基準とする改定に変更するパターンと 従来通り喪失日を基準として改定するパターンを選択いただくことが必要になります それぞれのパターンに応じた 月初喪失 ( 月末退職 ) による指図書等の適用月の対応は次の表の通りとなります A. 基本部分のみ改定時期を 喪失月翌月 から 喪失月 に変更する 新規 改定 2 種失権 1 種新規 基本部分 翌月 当月 (2 種改定 ) 当月 (2 種失権 ) 翌月 (1 種新規 ) 翌月 加算部分翌月翌月 (1 種新規 ) 翌月 5 / 7

B-1. 基本部分及び加算部分の改定時期を 喪失月翌月 から 喪失月 に変更す る 第 2 種退職年金から第 1 種退職年金に切り替わる場合においては 喪失月 から第 1 種退職年金として支給を開始 ( 加算部分の支給を開始 ) する 新規 改定 2 種失権 1 種新規 基本部分 翌月 当月 (2 種失権 ) 当月 (1 種新規 ) 当月 加算部分翌月当月 (1 種新規 ) 当月 B-2. 基本部分及び加算部分の改定時期を 喪失月翌月 から 喪失月 に変更する ただし 第 2 種退職年金から第 1 種退職年金に切り替わる場合においては 喪失月 に第 2 種退職年金を改定し 喪失月翌月 から第 1 種退職年金として支給を開始 ( 加算部分の支給を開始 ) する 新規 改定 2 種失権 1 種新規 基本部分 翌月 当月 (2 種改定 ) 当月 (2 種失権 ) 翌月 (1 種新規 ) 翌月 加算部分翌月当月 (1 種新規 ) 翌月 現在の年金管理ネットサービスで指図書作成を行っていただく場合 喪失に伴う改定は 基本部分 加算部分ともに翌月適用として取り扱っています 一元化法の施行により 基金様が選択されたパターンに応じて 一部を当月適用として取り扱う必要が生じてまいります 本件に関するシステム対応は 現在下記のスケジュールでご提供機能のリリースを予定しています < 平成 27 年 11 月 > 平成 27 年 10 月 1 日以降に 60 歳以上で月初 1 日に喪失した者 ( 以下対象者といいます ) の一覧表を作成し ご提供致します より早期の提供をご希望される基金様は < 本件についてのご照会先 >にご連絡をお願いします < 平成 27 年 11 月末リリース予定 > 対象者の見込額計算で指図書作成を行う際に 翌月適用で各項目が表示されますが 以下のメッセージを画面に表示します お手数ですが 基金様の規約内容に応じて 当月適用となる方には メッセージの内容に沿って 新年金額の適用 6 / 7

月の変更と 初回 未支給給付に関する項目 (*) の変更をお願いします * 未支給の有無 月数 初回額 初回相当額 未支給額 未支給相当額 遡及額 遡及相当額 ( メッセージの表示例 ) 当月適用に修正した場合のシステム算出値 : 未支給の有無 1 月数 X 未支給額 XX,XXX 未支給相当額 XXX < 平成 28 年 1 月末リリース予定 > 基金様が選択された規約の内容に従って制度の登録を行います 指図書作成では各パターンに応じて 改定等の適用を当月適用として各項目を表示します なお 上記のパターン以外で 国の受給権の有無等により 適用月を変更する対応を行われる場合は 引き続き手修正で対応いただきますようお願いいたします 今後のシステム対応に利用するため 基金様が選択されたパターンを < 本件についてのご照会先 >にご連絡いただきますようお願いいたします 本紙は以下のURLでも公開しております ご活用ください (PDF 閲覧ソフトが必要です ) http://www.smtb.jp/business/pension/pamail/e-news/151019kous.pdf 年金 e-news バックナンバー一覧は以下のURLで公開しておりますのでご活用ください ( 毎月 15 日基準で更新致します ) http://www.smtb.jp/business/pension/pamail/e-news/backnumberks.xls < 本件についてのご照会先 > 三井住友信託銀行年金信託部制度管理グループ基金サービスチーム 03-6256-3827 本メールが 万一誤ってご登録先以外の方に着信した場合には お手数ですが上記照会先までご連絡くださいますようお願い申しあげます 7 / 7