Microsoft Word - 第8回「国際不動産価格賃料指数」(2017年4月現在)

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第6回 国際不動産価格賃料指数(2016年4月現在)

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リクルート住宅価格指数マンスリーレポート9月号

リクルート住宅価格指数マンスリーレポート<2005年2月号>

リクルート住宅価格指数マンスリーレポート2007年11月号

リクルート住宅価格指数マンスリーレポート2006年5月号(訂正版)

,112 1,630 1,992 1,879 2,674 3,912 はじめに ア

リクルート住宅価格指数マンスリーレポート2009年01月号

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( 公社 ) 近畿圏不動産流通機構市況レポート市況トレンド /1 年 7~9 月期の近畿圏市場 1. 中古マンション市場の動き 成約価格は前年比で 3 期連続上昇 1 年 7~9 月期の近畿レインズへの成約報告件数は,9 件と 前年同期比で 1.% 増加した (P1 図表 1) 新規登録件数は 15

インプライド・キャップレートの算出方法

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中古マンション概況 首都圏における 214 年 1~3 月の中古マンション成約は 9,993 件 ( 前年同期比 3.4% 増 ) で 1 期連続で前年同期を上回っています 都県 地域別に見ると埼玉県および横浜川崎地域を除く各都県 地域で前年同期を上回っています の 1 m2当たり単価は首都圏平均で

報道関係者各位 2019 年 1 月 30 日 アットホーム株式会社 市場動向 - 首都圏の新築戸建 中古マンション価格 (12 月 )- 新築戸建の平均成約価格は 3,557 万円 前月比 1.1% 下落 前年同月比は 6 か月連続上昇 価格指数は で前月比 1.1 ポイント低下 (

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中古マンションの平均成約価格は 2,783 万円 前年比 7.3 上昇し 4 年連続でプラス 価格指数は で前年比 9.5 ポイント上昇 ( 詳細は 8~12 ページ ) 中古マンションの成約価格 前年比 成約価格の登録価格比 成約価格 前年比 登録価格比 =( 成約価格 登録価格 -1

中古マンションの平均成約価格は 2,661 万円 前比.4 上昇 前年同比は 5 か連続下落 価格指数は で前比.6 ポイント上昇 ( 詳細は 8~12 ページ ) 中古マンションの成約価格 前比 前年同比 成約価格の登録価格比 成約価格 前比 前年同比 登録価格比 東京 23 区 3,

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プレスリリース                        2011年9月27日

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平成 22 年 5 月 7 日 問い合わせ先 国土交通省土地 水資源局土地市場課課長補佐小酒井淑乃 係長塩野進代表 : ( 内線 :30-214, ) 直通 : 土地取引動向調査 (*) ( 平成 22 年 3 月調査 ) の結果について

中古マンション概況 212 における首都圏中古マンションの成約は 31,397 件 ( 前比 8.7% 増 ) 3 ぶりに前を上回り 過去最高のとなっています 都県 地域別に見ても すべての都県 地域で増加となっています の 1 m2当たり単価は首都圏平均で 万円 ( 前比 1.9% 下

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中古マンション概況 首都圏における 213 年 1~3 月の中古マンション成約は 9,663 件 ( 前年同期比 12.2% 増 ) で 6 期連続で前年同期を上回り 増加率は 2 ケタに拡大しています すべての都県 地域で前年同期を上回っています の 1 m2当たり単価は首都圏平均で

ここからは 更に 新宿区と渋谷区を取り上げて詳細検証を進めて見ましょう 1 人口動態 ( 年齢別 ) 人口割合 (40 代以下 ) 人口 平成 10 年 10 月現在 平成 23 年 10 月現在 新宿区 増加 61% 61% 30~40 代 /60 代以上増加が顕著 ( 別表 ) 渋谷区 増加 6

目 次 調査結果について 1 1. 調査実施の概要 3 2. 回答者の属性 3 (1) 主な事業地域 3 (2) 主な事業内容 3 3. 回答内容 4 (1) 地価動向の集計 4 1 岐阜県全域の集計 4 2 地域毎の集計 5 (2) 不動産取引 ( 取引件数 ) の動向 8 1 岐阜県全域の集計

中古マンションの平均成約価格は 2,547 万円 前比 4. 下落 前年同比は 2 か連続下落 価格指数は で前比 5.3 ポイント低下 ( 詳細は 8~12 ページ ) 中古マンションの成約価格 前比 前年同比 成約価格の登録価格比 成約価格 前比 登録価格比 =( 成約価格 登録価格

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目 次 [Ⅰ] 調査方法 2 [Ⅱ] 地域区分図 3 [Ⅲ] アンケート調査票 4~5 [Ⅳ] 第 2 回不動産市況 DI 調査結果の概要 6 [Ⅴ] 設問ごとの回答内訳 [-1] 設問 2,3( 住宅地価格 ) 7~9 [-2] 設問 2,3( 商業地価格 ) 10~12 [-3] 設問 2,3(

報道関係者各位 2019 年 3 月 26 日 アットホーム株式会社 市場動向 - 当社不動産情報ネットワークにおける首都圏の新築戸建 中古マンション価格 (2 月 )- 新築戸建の平均成約価格は 3,478 万円 前月比 0.9% 上昇 前年同月比は 8 か月連続のプラス 東京 23 区は前月比

RTE月次レポート企画

長期金利の上昇と商業用不動産価格の関連性

不動産マーケットリサーチレポート商品内容説明書 概要版

1 大規模 : 基準階床面積が 200 坪以上のオフィスビル 2 東京都心 5 区 : 千代田区 中央区 港区 新宿区 渋谷区 3: 賃料変動率 : 各年 3 月末時点の賃料水準について 次の式によって求めた 当年賃料水準 前年賃料水準 空室率と賃料変動率の関係 1.1 募集賃料の場合

2011年12月21日

調査対象物件の時価 ( 賃貸 ) No: , 調査物件の周辺範囲から 築年数 面積等の類似物件から賃貸物件の時価をレポートします 賃貸物件の時価調査対象範囲 : 3,000m 以内対象物件数 : 60 件 最も類似している賃貸物件の時価 20.5 万円

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不動産経済 表紙OL

Quarterly Market Watch Summary Report 季報 Market Watch サマリーレポート <1 年 7~9 月期 > 中古マンション 首都圏の動き ( 成約物件 ) 件数 7,588 件 ( -9.%) m単価.3 万円 / m ( +5.5%) 価格

スライド 1

日経平均株価 22,27.3 NY ダウ工業株 3 種 25,9.32 米ドル 2, 2, 22, 円 2, 1, 1, 1, 12, 1,,, 2, 22, 1, 1, 1, 21 年 月 2 日発行休場の場合は直前の営業日までのデータ 長期 ( 週次ベース ) (27 年 1 月第 1 週末 ~

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日経平均株価 22,97. 2, 2, 22, 円 2, 1, 1, 1,, 1,,, 21 年 7 月 23 日発行休場の場合は直前の営業日までのデータ 長期 ( 週次ベース ) (27 年 1 月第 1 週末 ~21 年 7 月第 3 週末 ) 短期 ( 日次ベース ) (217 年 1 月初

1. 30 第 1 運用環境 各市場の動き ( 4 月 ~ 6 月 ) 国内債券 :10 年国債利回りは狭いレンジでの取引が続きました 海外金利の上昇により 国内金利が若干上昇する場面もありましたが 日銀による緩和的な金融政策の継続により 上昇幅は限定的となりました : 東証株価指数 (TOPIX)

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公益社団法人三重県宅地建物取引業協会一般社団法人三重県不動産鑑定士協会 三重県の地価と不動産市場の動向に関するアンケート調査結果 平成 29 年 4 月 1 日を調査時点とし 公益社団法人三重県宅地建物取引業協会の会員に対しアンケート調査を行った結果をお知らせします 本調査 (DI 調査 ) は所定

公益社団法人三重県宅地建物取引業協会一般社団法人三重県不動産鑑定士協会 三重県の地価と不動産市場の動向に関するアンケート調査結果 平成 29 年 10 月 1 日を調査時点とし 公益社団法人三重県宅地建物取引業協会の会員に対しアンケート調査を行った結果をお知らせします 本調査 (DI 調査 ) は所

1. 30 第 2 運用環境 各市場の動き ( 7 月 ~ 9 月 ) 国内債券 :10 年国債利回りは上昇しました 7 月末の日銀金融政策決定会合のなかで 長期金利の変動幅を経済 物価情勢などに応じて上下にある程度変動するものとしたことが 金利の上昇要因となりました 一方で 当分の間 極めて低い長

第7回DIレポート

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公益社団法人三重県宅地建物取引業協会一般社団法人三重県不動産鑑定士協会 三重県の地価と不動産市場の動向に関するアンケート調査結果 平成 30 年 4 月 1 日を調査時点とし 公益社団法人三重県宅地建物取引業協会の会員に対しアンケート調査を行った結果をお知らせします 本調査 (DI 調査 ) は所定

公益社団法人三重県宅地建物取引業協会一般社団法人三重県不動産鑑定士協会 三重県の地価と不動産市場の動向に関するアンケート調査結果 平成 27 年 4 月 1 日を調査時点とし 公益社団法人三重県宅地建物取引業協会の会員に対しアンケート調査を行った結果をお知らせします 本調査 (DI 調査 ) は所定

公益社団法人三重県宅地建物取引業協会一般社団法人三重県不動産鑑定士協会 三重県の地価と不動産市場の動向に関するアンケート調査結果 平成 27 年 10 月 1 日を調査時点とし 公益社団法人三重県宅地建物取引業協会の会員に対しアンケート調査を行った結果をお知らせします 本調査 (DI 調査 ) は所

海外資産運用教育講座(仮)

不動産経済 表紙OL

日経平均株価 21,1. NY ダウ工業株 3 種 2,.31 米ドル 2, 2, 22, 円 2, 1, 1, 1, 12, 1,,, 22, 1, 1, 1,, 21 年 1 月 29 日発行休場の場合は直前の営業日までのデータ 長期 ( 週次ベース ) (27 年 1 月第 1 週末 ~21

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Microsoft Word 第11回プレスリリース原稿_H28.1.1時点_

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平成 22 年 11 月 12 日 問い合わせ先 国土交通省土地 水資源局土地市場課課長補佐小酒井淑乃 係長塩野進代表 : ( 内線 :30-214) 直通 : 土地取引動向調査 (*) ( 平成 22 年 9 月調査 ) の結果について 1. 調査目

平成 31 年地価公示動向 沖縄県 公益社団法人沖縄県不動産鑑定士協会 ニライカナイ アセッツ コンサルティング株式会社 髙平光一 1. 県内景気動向日本銀行那覇支店によると 県内景気は 全体として拡大している 個人消費は堅調に推移している 観光は好調に推移している 公共投資は底堅く推移している 設

1. 新築戸建登録価格 成約価格 新築戸建の登録価格は首都圏平均で1 戸あたり 3,4 万円 前年同比 1.3 上昇し 14 か連続のプラス 成約価格は同 3,44 万円 同 2.6 上昇し 14 か連続のプラス 平均価格は 3 かぶりに登録価格の平均を上回る 16 年 12 の首都圏の新築戸建登録

2011年12月21日

公益社団法人三重県宅地建物取引業協会一般社団法人三重県不動産鑑定士協会 三重県の地価と不動産市場の動向に関するアンケート調査結果 平成 26 年 10 月 1 日を調査時点とし 公益社団法人三重県宅地建物取引業協会の会員に対しアンケート調査を行った結果をお知らせします 本調査 (DI 調査 ) は所

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平成 23 年 11 月 17 日 問い合わせ先 国土交通省土地 建設産業局土地市場課課長補佐松本浩 係長塩野進代表 : ( 内線 :30-214) 直通 : 土地取引動向調査 ( 平成 23 年 9 月調査 ) の結果について 1. 調査目的 本調査

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依然見通しは慎重 環境や海外への関心高まる-第7回不動産市況アンケート結果

北陸 短観(2019年6月調査)

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1. 定期借家物件数および居住用賃貸物件に占める割合 14 年度の定期借家物件成約数は 6,631 件 前年度比 2.1% 増加 成約データ公表開始 (11 年度 ) 以来 初の増加 登録数は 2 年連続減少 居住用賃貸物件に占める割合は 2.7% と微増 マンション定期借家普通借家成約数前年度比定

北京のオフィス市場~アジア最大の賃料上昇を経て供給増加局面へ~

2 / 4 < 足元の米国リート市場について > 月初来 四半期来 (2018 年 10 月以降 ) 米国リート 11.9% 10.4% 米国株式 14.7% 18.9% 2018 年 12 月 24 時点 ( 出所 ) ブルームバーグ米国株式 :S&P500 種株価指数 ( 米ドルベース トータル

211 年 2 月 25 日発行 TVI( タス空室インデックス )( 過去 2 年推移 ) ポイント 全域 23 区市部神奈川県埼玉県千葉県 年月 東京都全域 23 区市部 神奈川県 埼玉県 千葉県 29 年 1 月

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平成23年11月1日

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各資産のリスク 相関の検証 分析に使用した期間 現行のポートフォリオ策定時 :1973 年 ~2003 年 (31 年間 ) 今回 :1973 年 ~2006 年 (34 年間 ) 使用データ 短期資産 : コールレート ( 有担保翌日 ) 年次リターン 国内債券 : NOMURA-BPI 総合指数

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中国:PMI が示唆する生産・輸出の底打ち時期

賃貸住宅市場レポート Residential Market Report 賃貸住宅賃料査定レポート 発行株式会社タス

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マクロ インサイト FRB FRB 長期金利 FRB bp 図表 1 FRB と市場の金利予測の乖離 FOMC 予測 vs 市場予測 年末 年末 2.0 市場が

Microsoft Word - 季報サマリーレポート(2018年07~09月).doc

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Transcription:

2017 年 5 月 25 日一般財団法人日本不動産研究所 第 8 回 国際不動産価格賃料指数 (2017 年 4 月現在 ) の調査結果 日本不動産研究所は 第 8 回 国際不動産価格賃料指数 (2017 年 4 月現在 ) の調査結果を次のとおり公表いたします ( 調査方法などの概要は末尾参照 ) なお 詳細な調査結果は 国際不動産価格賃料指数 / 詳細調査 として有料にてご提供しておりますので 末尾のお問い合わせ先までご連絡ください 調査結果 ( 前回調査との比較を中心に )(( 変動率は全て 2016 年 10 月から 2017 年 4 月までの数値 ) オフィス市場 オフィス価格の上昇率が最も大きかったのは 大阪 (+3.7%) であった 前回まで 5 期連続でオフィス価格上昇率のトップであった 東京 は今回 +1.8% の上昇に留まった 東京 はアベノミクス以降 日銀の金融緩和等を背景にオフィス価格の上昇が続いたが 投資利回りが過去最も低い水準の領域にまで到達したことなどから オフィス価格の上昇にも鈍化の兆しが現れ始めた 一方 大阪 は 東京 と比べると相対的に利回りが高いことなどから 投資利回りの低下が依然として続いており これが今回のオフィス価格上昇を牽引した ニューヨーク は 米国 FRB の金融政策 ( 政策金利の緩やかな引き上げ ) を織り込んだ展開となっており オフィス価格の上昇にも頭打ち感が現れ始めている Brexit で注目された ロンドン は 前回調査に続きオフィス価格は下落したものの 英ポンド安を好機とみたアジア勢等の外国投資家による新規投資もみられ 価格の下落率は大幅に縮小した マンション市場 マンション価格の上昇率が最も大きかったのは 北京 (+20.0%) であった 北京 は 2014 年 来の緩和的なマクロ コントロール策によって元々旺盛な住宅需要が顕在化し 昨年は政策の方向転 換がみられたが 都心部の供給不足を背景に価格上昇圧力が継続し 前回に続き大幅な上昇となった オフィス価格変動率 オフィス賃料変動率 マンション価格変動率 マンション賃料変動率 都市名 変動率 都市名 変動率 都市名 変動率 都市名 変動率 大阪 3.7% 香港 2.2% 北京 20.0% 上海 3.2% ホーチミン 3.2% ハ ンコク 1.8% 上海 8.8% 北京 2.0% 香港 2.2% ホーチミン 1.7% 香港 6.0% ホーチミン 1.4% ハ ンコク 2.2% 大阪 1.6% 大阪 1.7% ハ ンコク 0.9% 北京 2.0% 東京 1.5% ホーチミン 1.5% 香港 0.7% 東京 1.8% ニューヨーク 0.7% シ ャカルタ 1.1% 東京 0.6% ソウル 1.5% ソウル 0.3% ハ ンコク 0.9% 台北 0.3% 上海 0.6% 上海 0.3% ソウル 0.5% ソウル 0.2% シ ャカルタ 0.4% 台北 0.3% 東京 -0.1% 大阪 0.1% ニューヨーク 0.3% 北京 0.1% KL -0.5% ニューヨーク -0.5% 台北 -0.1% ロント ン -0.5% ロント ン -0.5% KL -0.9% シンカ ホ ール -0.6% KL -1.1% シンカ ホ ール -1.0% ロント ン -1.0% KL -1.1% シ ャカルタ -2.4% ニューヨーク -1.0% シ ャカルタ -1.5% ロント ン -1.6% シンカ ホ ール -3.5% 台北 -1.3% シンカ ホ ール -2.4% 1

1. 各都市の不動産市場トレンド 1-1. オフィス価格指数 対前回変動率 (2016 年 10 月から2017 年 4 月まで ) 図表 1-1は オフィス価格指数の各都市 対前回変動率 今回 対前回変動率が最も高かったのは 大阪 +3.7% 次いで ホーチミン +3.2% であった 大阪 は 東京 と比べると投資利回りが高いことなどから 依然として利回りの低下傾向が続いており これがオフィス価格上昇を牽引した ( 図表 1-1)[ オフィス価格指数 対前回変動率の比較 ] 6% 2016.10 2017.04 4% 2% 0% -2% -4% -6% 東京大阪ソウル北京上海香港台北 シンカ ホ ール クアラルンフ ール ハ ンコクシ ャカルタホーチミンニューヨークロント ン 2016.10 3.4% 2.9% 2.9% 0.6% 1.2% 0.4% -0.2% -1.3% -1.0% 2.1% 0.5% 2.8% 0.7% -5.8% 2017.04 1.8% 3.7% 1.5% 2.0% 0.6% 2.2% -0.1% -0.6% -1.1% 2.2% 0.4% 3.2% 0.3% -1.6% 1-2. オフィス賃料指数 対前回変動率 (2016 年 10 月から2017 年 4 月まで ) 図表 1-2は オフィス賃料指数の各都市 対前回変動率 今回 対前回変動率が最も高かったのは 香港 +2.2% 次いで バンコク +1.8% であった 香港 は中国本土の金融機関等による香港中心部のオフィス需要が根強く さらに同地区のオフィス供給がタイトなこともあって 賃料が上昇した ( 図表 1-2)[ オフィス賃料指数 対前回変動率の比較 ] 6% 2016.10 2017.04 4% 2% 0% -2% -4% -6% 東京大阪ソウル北京上海香港台北 シンカ ホ ール クアラルンフ ール ハ ンコクシ ャカルタホーチミンニューヨークロント ン 2016.10 1.1% 1.8% 0.8% 0.4% 1.5% 0.4% 0.6% -5.0% -1.1% 2.0% -2.6% 2.2% 1.1% -0.6% 2017.04 1.5% 1.6% 0.3% 0.1% 0.3% 2.2% 0.3% -3.5% -1.1% 1.8% -2.4% 1.7% 0.7% -0.5% 2

1-3. マンション価格指数 対前回変動率 (2016 年 10 月から2017 年 4 月まで ) 図表 1-3は マンション価格指数の各都市 対前回変動率 今回 対前回変動率が最も高かったのは 北京 +20.0% 次いで 上海 +8.8% であった 北京 は 旺盛なマンション需要と都心部での供給不足という需給の逼迫状態が続き 前回調査と同様 マンション価格の大幅な上昇となった ( 図表 1-3)[ マンション価格指数 対前回変動率の比較 ] 20% 2016.10 2017.04 16% 12% 8% 4% 0% -4% 東京大阪ソウル北京上海香港台北 シンカ ホ ール クアラルンフ ール ハ ンコクシ ャカルタホーチミンニューヨークロント ン 2016.10 1.4% 1.8% 2.8% 19.7% 12.4% 6.9% -2.5% -1.7% -0.4% 0.8% 1.6% 0.8% 0.3% -0.3% 2017.04-0.1% 1.7% 0.5% 20.0% 8.8% 6.0% -1.3% -1.0% -0.5% 0.9% 1.1% 1.5% -1.0% -0.5% 1-4. マンション賃料指数 対前回変動率 (2016 年 10 月から2017 年 4 月まで ) 図表 1-4は マンション賃料指数の各都市 対前回変動率 今回 対前回変動率が最も高かったのは 上海 +3.2% 次いで 北京 +2.0% であった 上海 は 外国人駐在員等を中心に賃貸需要は底堅いがこれに見合う物件は限られ 全体的に貸し手優位の状態が続き マンション賃料の上昇が続いた ( 図表 1-4)[ マンション賃料指数 対前回変動率の比較 ] 20% 2016.10 2017.04 16% 12% 8% 4% 0% -4% 東京大阪ソウル北京上海香港台北 シンカ ホ ール クアラルンフ ール ハ ンコクシ ャカルタホーチミンニューヨークロント ン 2016.10 0.6% 0.2% -0.3% 8.3% 3.4% 0.7% -0.1% -2.7% -0.8% 0.8% -2.6% 0.6% 0.7% -0.6% 2017.04 0.6% 0.1% 0.2% 2.0% 3.2% 0.7% 0.3% -2.4% -0.9% 0.9% -1.5% 1.4% -0.5% -1.0% 3

2. 価格 賃料指数 (2010 年 10 月 =.0) ( 図表 2-1)[ 各都市のオフィス価格指数 賃料指数 ] (2010 年 10 月 =.0) 東京 大阪 1 1 139.8 124.1 112.7 104.2 ソウル 北京 201.7 1 1 132.8 166.7 108.3 上海 香港 1 1 151.6 143.7 150.4 129.4 台北 シンガポール 1 1 148.2 113.5 110.1 92.4 4

( 図表 2-1)[ 各都市のオフィス価格指数 賃料指数 ] (2010 年 10 月 =.0) クアラルンプール バンコク 1 1 114.3 110.0 132.9 118.8 ジャカルタ 198.1 ホーチミン 1 1 152.1 150.1 107.6 1 ニューヨーク 188.0 1 ロンドン 170.0 151.2 137.6 5

( 図表 2-2)[ 各都市のマンション価格指数 賃料指数 ](2010 年 10 月 =.0) 東京 大阪 1 1 113.0 114.0 103.4.5 ソウル 北京 213.1 1 1 172.0 99.0 98.1 上海 香港 1 169.0 1 162.9 143.0 125.1 台北 シンガポール 1 1 114.2 113.1 113.1 92.9 6

( 図表 2-2)[ 各都市のマンション価格指数 賃料指数 ](2010 年 10 月 =.0) クアラルンプール バンコク 1 1 141.1.4 106.1 110.4 ジャカルタ ホーチミン 1 177.1 1 137.9 88.7 84.4 ニューヨーク ロンドン 1 153.1 1 164.1 123.7 113.2 7

3. 各都市の価格 賃料水準の都市間比較 (2017 年 4 月現在 ) 3-1. オフィス / 都心地区 (CBD)/ 最上位の価格水準比較図表 3-1は 東京 / 丸の内 大手町地区所在 / 最上位オフィスの価格 (1 棟の賃貸可能面積あたりの床価格単価 ) を.0 とした場合の各都市との比較指数である なお 比較指数の作成にあたっては 価格時点において現地通貨等で評価したものをその価格時点で円換算のうえ指数化した ( 以下同じ ) ( 図表 3-1)[ オフィス / 都心地区 (CBD)/ 最上位のオフィス価格水準の比較 ] 1 170.3 (2017 年 4 月時点の東京 / 丸の内 大手町地区 =.0).0 60 40 42.9 29.4 34.5 48.3 57.7 39.1 48.6 64.6 20 7.9 7.1 13.5 12.4 0 東京大阪ソウル北京上海香港台北シンカ ホ ールクアラルンフ ールハ ンコクシ ャカルタホーチミンニューヨークロント ン ( ) 都心地区 (CBD) に所在する最上位オフィスを前提とした床価格単価の各都市比較指数 (2017 年 4 月の東京 丸の内大手町地区 =.0) 3-2. オフィス / 都心地区 (CBD)/ 最上位の賃料水準比較 図表 3-2 は 東京 / 丸の内 大手町地区所在 / 最上位オフィスの賃料 ( 基準階の賃貸可能面積あた りの賃料単価 ) を.0 とした場合の各都市との比較指数である ( 図表 3-2)[ オフィス / 都心地区 (CBD)/ 最上位のオフィス賃料水準の比較 ] 1 182.0 (2017 年 4 月時点の東京 / 丸の内 大手町地区 =.0).0.5 117.1 60 40 20 45.0 53.3 60.7 68.8 34.6 52.6 17.6 16.8 31.9 38.7 0 東京大阪ソウル北京上海香港台北シンカ ホ ールクアラルンフ ールハ ンコクシ ャカルタホーチミンニューヨークロント ン ( ) 都心地区 (CBD) に所在する最上位オフィスを前提とした賃料単価の各都市比較指数 (2017 年 4 月の東京 丸の内大手町地区 =.0) 8

3-3. マンション / 高級住宅 ( ハイエンドクラス ) の価格水準比較図表 3-3は 東京 / 港区元麻布所在 / 高級住宅 ( ハイエンドクラス ) のマンション価格 (1 戸の専有面積あたりの分譲単価 ) を.0 とした場合の各都市との比較指数である なお 比較指数の作成にあたっては 価格時点において現地通貨等で評価したものをその価格時点で円換算のうえ指数化した ( 以下同じ ) ( 図表 3-3)[ マンション / 高級住宅 ( ハイエンドクラス ) の価格水準の比較 ] 250 (2017 年 4 月時点の東京 / 港区元麻布地区 =.0) 191.7 225.7 150 50.0 53.3 65.3 106.1 133.7 125.1 110.8 24.3 23.5 22.2 10.5 129.9 0 東京大阪ソウル北京上海香港台北シンカ ホ ールクアラルンフ ールハ ンコクシ ャカルタホーチミンニューヨークロント ン ( ) 各都市の高級住宅 ( ハイエンドクラス ) のマンションを前提とした分譲単価の各都市比較指数 (2017 年 4 月の東京 元麻布地区 =.0) 3-4. マンション / 高級住宅 ( ハイエンドクラス ) の賃料水準比較 図表 3-4 は 東京 / 港区元麻布所在 / 高級住宅 ( ハイエンドクラス ) のマンション賃料 (1 戸の専有 面積あたりの賃料単価 ) を.0 とした場合の各都市との比較指数である ( 図表 3-4)[ マンション / 高級住宅 ( ハイエンドクラス ) の賃料水準の比較 ] 300 (2017 年 4 月時点の東京 / 港区元麻布地区 =.0) 250 236.9 248.8 176.2 150 129.2 50.0 87.5 57.2 68.5 76.8 65.5 33.8 40.7 60.1 24.2 0 東京大阪ソウル北京上海香港台北シンカ ホ ールクアラルンフ ールハ ンコクシ ャカルタホーチミンニューヨークロント ン ( ) 各都市の高級住宅 ( ハイエンドクラス ) のマンションを前提とした賃料単価の各都市比較指数 (2017 年 4 月の東京 元麻布地区 =.0) 9

4. 国際不動産価格賃料指数 / 詳細調査 ( 有料版 ) のご案内 (1) 内容 第 8 回国際不動産価格賃料指数調査 (2017 年 4 月現在 ) に基づく各種投資指標等の詳細データ集 (2) 掲載データ等 1) オフィス 1 各都市の価格指数 賃料指数 2 各都市の平均 NOI 利回りと国債利回りとの比較 3 都心地区 (CBD) 最上位オフィスの価格 賃料水準比較 4 各都市のオフィス市況概要など データ集サンプル ( 例 ) 2) マンション 1 各都市の価格指数 賃料指数 2 各都市の平均 NOI 利回りと国債利回りとの比較 3 高級住宅 ( ハイエンドクラス ) の価格 賃料水準比較 4 各都市のマンション市況概要など 国際不動産価格賃料指数国際的な主要都市の不動産市場動向を調査するため 対象都市の調査物件について 日本不動産研究所の不動産鑑定士が評価した価格 賃料を指数化したもの 調査の概要 対象都市 : 東京 大阪 ソウル 北京 上海 香港 台北 シンガポール クアラルンプール バンコク ジャカルタ ホーチミン ニューヨーク ロンドンの 14 都市 対象用途 : オフィス マンション 物件数 : 1 都市あたり 6 物件 ( オフィス 3 物件 マンション3 物件 ) 調査内容 : 価格時点 ( 各年 4 月 1 日 10 月 1 日 ) において 対象物件の新築 新規契約を前提とした 1 m2あたりの価格 賃料を評価し 指数化 お問い合わせ先 一般財団法人日本不動産研究所研究部 : 愼 平井 田口 中野 (TEL:03-3503-5335) http://www.reinet.or.jp/ 本資料の記載内容 ( 図表 文章を含む一切の情報 ) の著作権を含む一切の権利は一般財団法人日本不動産研究所に属します また記載内容の全部又は一部について 許可なく使用 転載 複製 再配布 再出版等をすることはできません 本資料は作成時点で 日本不動産研究所が信ずるに足ると判断した情報に基づき作成していますが その正確性 完全性に対する責任を負うものではなく 今後の見通し 予測等は将来を保証するものではありません また 本資料の内容は予告なく変更される場合があり 本資料の内容に起因するいかなる損害や損失についても当研究所は責任を負いません 10