外国語活動指導案 あにまるらんどへいこう 日時平成 27 年 9 月 17 日 ( 木 ) 第 5 校時場所かがやきの部屋学年第 1 学年 3 組男子 12 名女子 12 名計 24 名指導者下瀬真子 1 単元について 単元観 本単元では, 動物の言い方を取り扱う 1 年生は動物が大好きである 生活科でうさぎとふれあったり, 国語科で動物の体の特徴や身の守り方を学習したりして, 動物への関心が高まっている また, 動物の動きはユニークで子ども達の興味を引くものである そのため, 動物は子ども達の興味 関心にあった題材であると考えられる さらに, 動物は外来語が多く日本語と英語の違いに気付きやすい 本単元で扱う動物の単語は, 児童にとって身近なものやライオン, ゴリラのように英語で言うとイントネーションの違いがあるものを中心に選択している 児童観 本学級の児童は, 英語で友達とじゃんけんをしたり動きをつけたりしながら歌うことやクイズに答えたりすることが大好きである また, 習った単語を真似て発音することも好きである しかし, 学習活動に集中しにくい児童が 1 割程度, 自信のなさから発話に消極的な児童が 2 割程度みられる そのため, 活動を通して全員が楽しさや達成感をもつことができるような体験をさせる必要があると感じている 動物の言い方については, 一部の児童は幼稚園や英語教室で聞いて少し知っている, 聞いたことはあるけどよく分からないと答えている状況である 指導観 指導にあたっては, 本の読み聞かせや歌, クイズなど, 児童が慣れ親しんできた活動を中心に単元を構成し, 児童が楽しく活動に参加し 動物の言い方が分かった 英語で動物の名前を言えてよかった という達成感を持つことができるようにしていきたい そこで, 本時では導入で動物の動きを真似しながらみんなで歌 Animal Talk を歌うことにより緊張をほぐす そして アニマルランド でいろいろなクイズが出てくることによって, 活動に集中しにくい児童や発話をしにくい児童もクイズに答えたいという思いから授業に積極的に参加することができると考える この学習を通して, 児童が みんなと学習したら楽しい と感じたり 他の動物は英語で何と言うのかな といった興味の幅を広げたりすることにつながることを期待している 43
2 単元の目標 動物の言い方に興味をもち, 楽しんで発話する 動物の言い方に慣れ親しむ 動物の言い方を知り, 日本語と英語との言い方の違いに気付く 3 単元の内容 主としてコミュニケーションに関すること 主として言語や文化に関すること アニマルランドでクイズに答えたり友達と一緒に動物の名前を言ったりするこ 動物の言い方を知り, 日本語と英語との言い方の違いに気付くこと と 表 現 It s a. Let s be a. I m a. 主な語彙 cat dog horse gorilla lion rabbit monkey giraffe elephant sheep 4 単元の評価規準活動への関心 意欲 態度動物の特徴を身体で表しながら友達と一緒に楽しんで発話している 外国語への慣れ親しみ 動物の言い方に慣れ親し んでいる 言語や文化に関する体感動物の言い方を知り, 日本語と英語との言い方の違いを感じ取っている 5 指導と評価の計画 ( 全 3 時間 ) 時目標評価 1 2 本や歌を通して, 動物の日本語と英語との言い方の違いに気付く クイズやゲームを通して, 動物の言い方に慣れ親しむ 関慣体 評価規準 評価方法 動物の言い方を知り, 発言 日本語と英語との言い行動観察方の違いを感じ取って いる 動物の言い方に慣れ親 発言 しんでいる 行動観察 3 ( 本時 ) アニマルランドでの活動に積極的に参加し, クイズに答えたり友達と一緒に動物の英語を言ったりする アニマルランドに入り込み, 動物の表現を楽しみながら発話している 発言 行動観察 44
PROGRAM1 6 学習の系統 学年 第 1 学年 第 2 学年 第 3 学年 第 4 学年 第 5 学年 第 6 学年 目標 主な語彙 どうぶつえんへ いこう 形で遊ぼう 体の部分 料理の注文 What would you like? 好きな物を伝え合おう What ~ do you like? 教科を紹介しよう What do you study ~? 食事の注文 What would you like? 私のすきなもの What's your favorite~? レストラン What would you like? オリジナルの本 学年 目標 中学校第 1 学年 (SUNSHINE ENGLISH COURSE1 開隆堂 ) 既習の文法事項を復習して運用する 課 課名 主な言語材料 1 What s your name? How old are you? Where do you live? MP 2 Greeting, Weather, job, Family, どんどん質問しよう Time, Address, Hobbies, Place, etc ( 入門期 ) 7 本時の目標 アニマルランドでクイズに答えたり友達と一緒に動物の英語を言ったりする 8 目指す児童の姿 概ね満足する状況 アニマルランドに入り込み, 動物の表現を楽しみながら発話している 動物クイズをして, 動物の名前を友達と一緒に発話している 友達と一緒にジェスチャーをしたり鳴き声を言ったりしている 十分満足する状況 アニマルランドに入り込み, 動物の表現を積極的に発話している 動物クイズに答えたり動物の英語を進んで言ったりしている 動物の名前を大きなジェスチャーで動物になりきって発話している 45
9 本時の展開 学習過程児童の活動指導者の活動 挨拶 導入 あいさつをする Hello. I m fine.how are you? It s sunny. Animal greeting Meow Meow. 歌を歌う Animal Talk 復習をする 動物の名前 めあてを確認する Let s start English. Hello. How are you? I m great. How is the weather? Let be a cat. I m a cat. Meow Meow. You re a cat. Let s sing a song. Animal Talk! cat dog horse rabbit gorilla lion monkey giraffe elephant sheep 指導上の留意点 評価規準 < 評価方法 > ジェスチャーをさせながら復習をする 発音が難しい単語を丁寧に確認する あにまるらんどへいこう 展開 動物クイズをする cat dog horse rabbit gorilla lion monkey giraffe elephant sheep Animal land をたんけんして動物に変身する Let s go to the Animal land. Let s sing Animal Talk. 写真クイズ シルエットクイズ Let s be lion. アニマルランドに入り込み, 動物の表現を楽しみながら発話している (B 規準 ) 行動観察 アニマルランドに入り込み, 動物の表現を積極的に発話している (A 規準 ) 行動観察 I m a lion. まとめ 振り返りカードをかく 挨拶 歌を歌う See you Song 挨拶をする See you. Let s finish English. Let s sing a song. See you Song Today s class was great. See you. 46
10 板書計画及び場の設定 GOAL あにまるらんどへいこう cat dog horse gorilla lion rabbit monkey giraffe elephant sheep 11 場の設定 補助黒板 黒板 電子黒板 電子黒板 Lion Animal land に向けて歩 き始めたら電子黒板を中央へ移動させる sheep gorilla giraffe elephant 47
12 考察 (1) 英語の生活化 及び 豊かな伝え合い を図るための視点 英語の生活化 児童が英語に慣れ親しみ楽しんで発話することができるように, あにまるらんど でクイズに答えたり動物になりきったりする活動を設定した 動物シルエット 拡大図の表示, 鳴き声の提示等電子黒板を中心にした ICT 機器を活用し, 児童の生活場面に近付けることにより児童の活動意欲を高めることができた そして, この授業をきっかけにして, 社会見学で動物園に行ったときに習った英語を使おうとする姿が見られた 豊かな伝え合い 前時までに ライオン と lion の発音やイントネーションの違いに気付かせることにより, 児童は英語らしい発音をしようとしていた そして, ジェスチャーをつけたり あにまるらんど で動いたりしながら, 歌やクイズ等の活動をすることにより, 楽しんで英語を使うことができた (2) 指導者の英語運用動物の英語だけではなく, 動物に変身するための魔法の言葉を英語表現にし, Let s be a lion. に対し I m a lion. と答えさせることにより, 自然にその表現を英語で発話することをねらった また, 聞こえた英語を素直に発音することができる低学年の特性を活かすためにも, 指導者が正しい発音をすることを心懸けた その結果, giraffe や elephant 等の発音が難しい単語についても, 指導者の口元をよく見て真似しようとする姿が見られた (3) 授業実践の成果と課題児童が楽しみながら英語を使うための場面設定や活動内容の工夫をすることができた 本単元では, 歌, 本, ゲーム, クイズのようにいろいろな形態で英語に触れさせたこと, 本時のクイズの中でも鳴き声, シルエット, 拡大図等数種類用意したことは, 児童の活動意欲を高め 英語を積極的に発話しようとすることには効果があった しかし, 英語を使う必然性をもたせることやより表現力を高めようとするための手立てについては課題が残った 評価を形成的に行い, より全体を高めていったり, 児童にも満足感を持たせたりすることが必要であった (4) 授業の様子 動物の拡大図やシルエットを使ったアニマルクイズ ジェスチャーをつけて友だちと楽しく活動する児童 48