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平成26年度青少年のインターネット利用環境実態調査報告書

Ⅲ 調査対象および回答数 調査対象 学校数 有効回答数児童生徒保護者 (4~6 年 ) 12 校 1, 校 1, 校 1,621 1,238 合計 41 校 3,917 ( 有効回答率 96.3%) 3,098 ( 有効回答率 77.7%) Ⅳ 調査の実施時期

平成27年度 青少年のインターネット利用環境実態調査

子どもの人生を守るためのフィルタリング活用法

 

1 青少年がインターネットを安全に安心して活用するためのリテラシー指標 -ILAS(Internet Literacy Assessment indicator for Students)- スマ一トフォンが急速に普及し インタ一ネットがますます青少年にとって身近になる中 青少年がインターネットを安

平成29年度 青少年のインターネット利用環境実態調査

弊社紹介 アルプスシステムインテグレーション株式会社 (ALSI) アルプス電気グループ企業として 製造流通システムの提供事業や Web フィルタリングやファイル自動暗号化ソフトなどセキュリティーソリューションの提供事業を展開 1996 年に日本で初めてフィルタリング事業を開始したフィルタリングのパ

6. 調査結果及び考察 (1) 児童生徒のスマホ等の所持実態 1 スマホ等の所持実態 54.3% 49.8% 41.9% 32.9% % 78.7% 73.4% 71.1% 76.9% 68.3% 61.4% 26.7% 29.9% 22.1% % 中 3 中 2 中 1

企業と連携した授業づくり

Microsoft Word - 【確認】アンケート結果HP.docx

(2) 学習指導要領の領域別の平均正答率 1 小学校国語 A (%) 学習指導要領の領域 領 域 話すこと 聞くこと 66.6(69.2) 77.0(79.2) 書くこと 61.8(60.6) 69.3(72.8) 読むこと 69.9(70.2) 77.4(78.5) 伝統的な言語文化等 78.3(

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2 教科に関する調査の結果 (1) 平均正答率 % 小学校 中学校 4 年生 5 年生 6 年生 1 年生 2 年生 3 年生 国語算数 数学英語 狭山市 埼玉県 狭山市 61.4

平成26年度青少年のインターネット利用環境実態調査報告書

 

3 調査結果 1 平成 30 年度大分県学力定着状況調査 学年 小学校 5 年生 教科 国語 算数 理科 項目 知識 活用 知識 活用 知識 活用 大分県平均正答率 大分県偏差値

Taro-① 平成30年度全国学力・学習状況調査の結果の概要について

家庭等における青少年の携帯電話・スマートフォン等の利用に関する調査結果報告書(概要版)

問 3 全員の方にお伺いします 日頃 サイバー犯罪 ( インターネットを利用した犯罪等 ) の被害に遭いそうで 不安に感じることがありますか この中から1つだけお答えください よくある % たまにある % ほとんどない % 全くない 全

資料 2-4 少年のスマートフォン利 における取組み等について 2016 年 5 23 般社団法 電気通信事業者協会 (TCA)

========== 目次 ========== 1. 調査趣旨 P1 2. 調査概要 P1 3. 調査結果概要 P2 4. 調査結果詳細 P3 5. 調査結果の補足 P16 6. 効果的な取組についてのまとめ P17 ( 参考 ) 1 神奈川県 横浜市 川崎市 相模原市 子どもたちのインターネット

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「教育方法研究B」 第11回 情報モラル教育(1) 「教育の情報化に関する手引き」 が示す情報モラル教育の方向性

❷ 学校の宿題をする時間 宿題に取り組む時間は すべての学年で増加した 第 1 回調査と比較すると すべての学年で宿題をする時間は増えている 宿題に取り組むはおよ そ 40~50 分で学年による変化は小さいが 宿題を しない 割合はになると増加し 学年が上がるに つれて宿題を長時間する生徒としない生

 

学習指導要領の領域等の平均正答率をみると 各教科のすべての領域でほぼ同じ値か わずかに低い値を示しています 国語では A 問題のすべての領域で 全国の平均正答率をわずかながら低い値を示しています このことから 基礎知識をしっかりと定着させるための日常的な学習活動が必要です 家庭学習が形式的になってい

2014/03/19 e ラーニング利利 用実態調査結果報告について 2014 年年 3 月 19 日 日本イーラーニングコンソーシアム調査委員会 小橋岳史 2014/03/19 0.e ラーニングをとりまく流流れ

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小 中 高校生のケータイ インターネット等の利用に係る実態調査について 1 目 的スマートフォンなど新しい情報機器の普及やコミュニティサイトの急速な利用拡大等に より 子どもたちの犯罪につながる行為や基本的生活習慣の乱れが憂慮されていることか ら ケータイ インターネットに係る子どもたちの実態調査を


表紙・はじめに・目次・第1章

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7 調査結果の概要 (1) 子どもの携帯電話所持率とフィルタリングの活用状況 ア子どもの携帯電話所持率 子ども専用の携帯電話所持率は 平成 19 年の本市調査 ( 以下 前回調査 ) から 2 年が経過していますが ほぼ横ばいの結果です では 男子 33.6 女子 46.4 計 4.1 が所有してい

 

2 お子さんに携帯電話 スマートフォン等 ( 以下, 携帯 スマホ ) を持たせていますか 1 子ども専用の携帯 スマホを持たせている 2 子ども専用の携帯 スマホは持たせていないが 家族の携帯電話は自由に使える 3 携帯 スマホは持たせていない 小学校 選択肢持たせている家族で共用持たせていない

基本料料 金金 0 円! わかりやすい料料 金金設定でご提供する コーディング代 行行サービス! 頼れるコーディング代 行行 コーディングラボ のポイント 短納期 明朗料料 金金 JQuery 標準対応 柔軟な 修正対応 豊富な 制作対応 その他の 業務にも フル対応 標準納期 3 日 基本料料 金

(1) 体育・保健体育の授業を改善するために

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必要性 学習指導要領の改訂により総則において情報モラルを身に付けるよう指導することを明示 背 景 ひぼう インターネット上での誹謗中傷やいじめ, 犯罪や違法 有害情報などの問題が発生している現状 情報社会に積極的に参画する態度を育てることは今後ますます重要 目 情報モラル教育とは 標 情報手段をいか

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2 全国 埼玉県 狭山市の平均正答率 ( 教科に関する調査の結果 ) ( 単位 %) (1) 小学校第 6 学年 教科ごとの区分 教科 狭山市 埼玉県 全国 国語 A 国語 B 算数 A 算数 B 学習指導要領の


はじめに 個人番号 ( マイナンバー ) の取扱いには 厳重な安全管理措置を講ずる必要があります データ管理の達人では 個人番号の安全な収集方法や保管 利用 ( 管理 ) 廃棄を行うことができます ただし 達人システムだけですべての安全管理措置が賄えるわけではありませんので 利用する側でも十分安全管

目次 1 サービス概要 3 安心アクセス for Android とは 4 動作環境 5 2 利用開始 7 サービスを開始する 8 3 設定変更 9 管理者を登録する 10 管理者画面を表示する 11 管理するスマートフォンに名前をつける 11 安心アクセスが正常に動作していない場合にメールで通知す

PP

携帯電話 スマートフォンの利用状況 学年別 自分専用借りてその他利用していない不明 4 年生 年生 5 年生 年生 6 年生

目次 第 1 章調査の概要 調査の背景と目的 アンケート調査の概要 青少年対象アンケート調査 保護者対象アンケート調査...5 第 2 章青少年対象アンケート調査結果 回答者属性 青少年の属性 青

平成26年度青少年のインターネット利用環境実態調査調査結果(速報)1

「青少年のインターネット利用環境実態調査」(保護者用調査票)

2013年1月25日

広報資料平成 25 年 11 月 14 日警察庁 コミュニティサイトに起因する児童被害の事犯に係る調査結果について ( 平成 25 年上半期 ) 1 調査の趣旨近時 出会い系サイトに起因して犯罪被害に遭った児童数は減少傾向にあるが 他方 コミュニティサイトに起因して犯罪被害に遭った児童数は 平成 2

1. 調査結果の概況 (1) の児童 ( 小学校 ) の状況 < 国語 A> 今年度より, ( 公立 ) と市町村立の平均正答率は整数値で表示となりました < 国語 B> 4 国語 A 平均正答率 5 国語 B 平均正答率 ( 公立 ) 74.8 ( 公立 ) 57.5 ( 公立 ) 74 ( 公立

目次 1. 製品と機能 2. ネットワーク接続と青少年保護の仕組み 3. オープンネットワークの青少年保護の仕組み / ブラウザー 4. クローズドネットワークの青少年保護の仕組み / PSN SM 5. その他の取り組み 2

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2 調査結果 (1) 教科に関する調査結果 全体の平均正答率では, 小 5, 中 2の全ての教科で 全国的期待値 ( 参考値 ) ( 以下 全国値 という ) との5ポイント以上の有意差は見られなかった 基礎 基本 については,5ポイント以上の有意差は見られなかったものの, 小 5 中 2ともに,

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の間で動いています 今年度は特に中学校の数学 A 区分 ( 知識 に関する問題 ) の平均正答率が全 国の平均正答率より 2.4 ポイント上回り 高い正答率となっています <H9 年度からの平均正答率の経年変化を表すグラフ > * 平成 22 年度は抽出調査のためデータがありません 平

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平成 27 年度調査結果の概要 1 平成 27 年度テスト結果概要 全体の正答率は 69.7% 2. 不適正利用 ( インターネット上で適切にコミュニケーションができる能力 ) の正答率が高く (72.6%) 特に不適切利用リスク (2c) の正答率が高い 一方 不適正取引リスク (2b) やプライ

調査結果概要

算数でも 知識 (A) 問題 活用 (B) 問題とも 全領域で全国平均を上回りました A 問題では 14 問中 12 問が全国平均を上回り うち8 問が5ポイント以上上回りました 下回った2 問は 直径と円周の長さの関係理解 と 除法で表す2 量関係の理解 でした B 問題では 10 問中 9 問が

スマートフォンを利用している女性は 43.2% スマートフォン利用率 マダガラ女子 56.8% スマホ利用者 43.2% 20 代 ~40 代の女性 507 名へインターネット調査を行い 現在使用している携帯電話について聞いたところ 43.2% の女性がスマートフォンを利用している結果であった 昨年

NTTドコモにおける迷惑メール対策について

領域別レーダーチャート 教科の領域別に全国を 100 とした場合の全道及び根室市の状況をレーダーチャートで示したもの 小学校 : 国語 小学校 : 算数 国語 A( 話すこと 国語 B( 読むこと ) 聞くこと ) 国語 A( 書くこと

<4D F736F F D F81798E9197BF94D48D A95CA8E B8CA782CC8EE691678FF38BB581698B6096B18B4C8DDA92F990B38CE3816A2E646

開始前の注意点 乗務中および作業中には絶対に行わないでください 休憩中はプレイしていただいても結構ですが身体を休めることがおろそかにならないようご注意願います 社のノウハウ等も含まれておりますので ゲーム画面の撮影や動画に撮って Youtube や SNS 等に掲載しないでください 原則 会社関係者

機能マニュアル

青援少年支啓発等の努力義務 青少年インターネット環境整備法 について 1 青少年が安全に安心してインターネットを利用できる環境の整備等に関する法律 青少年が安全に安心してインターネットを利用できる環境の整備等に関する法律 ( 青少年インターネット環境整備法 ) は 衆議院青少年特別委員会の委員長提案

の手引き Chapter 1 manaba へようこそ Chapter 2 ログイン方法 マイページについて Chapter 3 リマインダ設定 Chapter 4 コース登録 ( 自己登録 ) Chapter 5 manaba の機能紹介 Chapter 6 respon アプリ Chapter

Q3. 本人 家族があったことがあるトラブル 件数が記入されていないものはすべて1 件です ( 以降の項目も同じ ) Q3-1 無料だと思って利用していたのに 知らないうちに有料になっていて 高額の請求が来た などの事例について その他の記入 50 歳未満 震災時の災害情報サイトで いつの間にか有料


3.HWIS におけるサービスの拡充 HWISにおいては 平成 15 年度のサービス開始以降 主にハローワーク求人情報の提供を行っている 全国のハローワークで受理した求人情報のうち 求人者からインターネット公開希望があったものを HWIS に公開しているが 公開求人割合は年々増加しており 平成 27

携帯電話販売店に対する    フィルタリング推奨等実態調査

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平成20年度全国体力・運動能力、運動習慣等調査結果(概要)

Re-Quest 操作クイックマニュアル < 勤怠管理編 >. 承認方法. タイムシートを検索します 勤怠管理 メニューをクリックして勤怠状況画面を表示します タイムシートのステータスごとの件数が表示されています 該当するステータスをクリックして対象のタイムシートを検索します 日次の承認を行う場合

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平成 26 年 11 月 コミュニティサイトに起因する 児童被害の事犯に係る調査結果 ( 平成 26 年上半期 ) 警察庁生活安全局情報技術犯罪対策課

< このアンケートの中の言葉の意味 > 情報通信機器 携帯電話やスマートフォン パソコンなど他の人とメッセージのやりとりができるような機 器 インターネット世界中の情報通信機器をつなげてメッセージのやりとりができるようにした仕組み 例えば インターネットを利用して 次のようなことができます 友だちと

調査結果の概要

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(1) デジタル情報機器について 子どもライフスタイル調査 2016 春 使用しているもの 今後使用したいもの スマートフォン 使用率は 1 年前のおよそ 2 倍に増加 初めて パソコン を超える 使用しているデジタル情報機器を尋ねたところ スマートフォン は 1 年前の 9.7% から 18.5%

小学校の結果は 国語 B 算数 A で全国平均正答率を上回っており 改善傾向が見られる しかし 国語 A 算数 B では依然として全国平均正答率を下回っており 課題が残る 中学校の結果は 国語 B 以外の教科で全国平均正答率を上回った ア平成 26 年度全国学力 学習状況調査における宇部市の平均正答

教育 学びのイノベーション事業 ( 平成 23~25 年度 ) 総務省と連携し 一人一台の情報端末や電子黒板 無線 LAN 等が整備された環境の下で 教科指導や特別支援教育において ICT を効果的に活用して 子供たちが主体的に学習する 新たな学び を創造する実証研究を実施 小学校 (10 校 )

資料4_1いじめ防止対策推進法(概要)

勉強のときも デバイス片手に が普通に 5. の 4 割が 勉強中にもメールやチャット 友だちへの質問に使う割合も 5 割近くいる メールやチャット (LINE など ) を書きながら ( 返事を出す場合も含む ) 勉強することがある比率は で 24.3% で 37.5% 一定の割合の中高生が 勉強

利用者視点を踏まえた ICT サービスに係る諸問題に関する研究会 スマートフォンを経由した利用者情報の取扱いに関する WG 資料 4 スマートフォンアプリケーションに係る利用者の動向 株式会社日本総合研究所総合研究部門戦略コンサルティング部コンテンツ創発戦略クラスタークラスター

Transcription:

子どもたちのスマートフォン利利 用状況と課題 千葉葉 大学教育学部教授 副学部 長藤川 大祐 1965 年年 東京 生まれ 教育 方法学 授業実践開発を専 門とし メディアリテラシー 数学 企業との連携授業 いじめ 学級経営等を研究 文部科学省省いじめ防 止基本 方針策定協議会委員 千葉葉市いじめ等調査委員会副委員 長 内閣府 青少年年インターネット環境の整備等に関する検討会座 長代理理 安 心ネットづくり促進協議会普及啓発広報副委員 長 季刊 授業づくりネットワーク 編集 長 NPO 法 人企業教育研究会理理事 長 NPO 法 人全国教室ディベート連盟理理事 長等をつとめる 若若い教師のための学びの場 明 日の教室 東京分校運営 著書 スマホ パソコン SNS よく知ってネットを使おう! こどもあんぜん図鑑 ( 講談社 ) 授業づくりエンタテインメント! ( 学事出版 ) 12 歳からのスマホのマナー 入 門 ( 大空出版 ) 教科書を 飛び出した数学 ( 丸善出版 ) いじめで 子どもが壊れる前に ( 角川 Oneテーマ21) 学校 家庭でできるメディアリテラシー教育 ( 金金 子書房 ) ケータイ世界の 子どもたち ( 講談社現代新書 ) 企業とつくるキャリア教育 ( 教育同 人社 ) 他 1

スマートフォン普及以前の対応状況 フィルタリングの推進 安全なインターネット環境の整備 保護者が不要と申し出ない限り 携帯電話会社には18 歳未満の利用者へのフィルタリングの提供が義務づけられた (2009 年 青少年インターネット環境整備法 ) 第三者機関 EMA がモバイルサイトの認定を行い 青少年の利用に配慮がなされていると認定されたサイトは 標準的なフィルタリングでブロックされないように 青少年に人気のサイトの多くが EMA 認定を受け 出会い や暴言を禁止する規約のもと 投稿監視を行う 情報モラル教育の充実 学校ネットパトロール 小中高の学校では 学習指導要領によって情報モラル教育の推進が明記され 対応する教材も普及し 企業 NPO 警察による出前授業も行われるように 多くの地域で学校ネットパトロールが行われる 行政と学校が連携し 問題ある投稿が発見された際には連携して対応している 総務省はインターネット リテラシー指標 (ILAS) の研究を推進 義務教育終了時に求められる利用能力について社会的な合意形成が目指される ここまでの成果 ほとんどの子どもがインターネットのトラブルやその解決策について学んでおり 児童買春や淫行等の福祉犯被害も減少傾向に

スマートフォン利利 用率率率の急増 青少年のスマートフォン 携帯電話の所有 利用状況 ( 22 ~ 27 ) スマートフォン ( 計 ) 携帯電話 ( 計 ) の所有 利用率携帯電話 ( 計 ) の所有 利用率スマートフォン ( 計 ) の所有 利用率 100% 50% 0% 59.5% 52.4% 52.6% 54.8% 50.9% 49.6% 35.1% 34.8% 24.8% 1.5% 3.0% 19.7% 66.4% 68.3% 48.8% 53.3% 36.6% 27.5% 20.9% 20.3% 25.4% 30.6% 20.2% 20.9% 20.3% 17.4% - - 60.4% 60.9% 46.1% 50.2% 49.3% 51.6% 51.9% 47.8% 48.0% 41.9% 45.8% 45.2% 32.6% 38.6% 30.9% 26.2% 21.4% 17.1% 2.1% 6.0% 17.1% 23.7% 1.3% 2.6% 13.0% 25.8% 97.1% 95.6% 98.1% 97.2% 93.3% 88.8% 3.8% 6.8% 54.8% 43.3% 81.1% 16.1% 95.2% 96.7% 90.7% 93.6% 5.5% 3.9% 22 23 24 25 26 27 22 23 24 25 26 27 22 23 24 25 26 27 22 23 24 25 26 27 総数 小学生 中学生 高校生 ( 注 1) 青少年のスマートフォン 携帯電話の利用状況 の数値は 回答した青少年全員をベースに集計 回答数は以下のとおり 27 : 総数 (n=3442) 小学生 (n=1060) 中学生 (n=1349) 高校生 (n=1018) 26 : 総数 (n=3441) 小学生 (n=1080) 中学生 (n=1329) 高校生 (n=1007) 25 : 総数 (n=1817) 小学生 (n=604) 中学生 (n=699) 高校生 (n=503) 24 : 総数 (n=1867) 小学生 (n=669) 中学生 (n=721) 高校生 (n=467) 23 : 総数 (n=1969) 小学生 (n=656) 中学生 (n=734) 高校生 (n=570) 22 : 総数 (n=1314) 小学生 (n=431) 中学生 (n=540) 高校生 (n=342) ( 注 2) 26 27 では スマートフォン ( 計 ) は スマートフォン いわゆる格安スマートフォン 子供向けスマートフォン 携帯電話の契約が切れたスマートフォン のいずれかを利用すると回答した 青少年 携帯電話 ( 計 ) は 携帯電話 子供向け携帯電話 のいずれかを利用すると回答した青少年 25 では スマートフォン ( 計 ) は スマートフォン 子供向けスマートフォン のいずれかを持ってい ると回答した青少年 携帯電話 ( 計 ) は 携帯電話 子供向け携帯電話 のいずれかを持っていると回答した青少年 24 ~ 22 では スマートフォン ( 計 ) は スマートフォン を持っていると回答し た青少年 携帯電話 ( 計 ) は 携帯電話 子供向け携帯電話 のいずれかを持っていると回答した青少年 ( 注 3) 22 ~ 25 の調査では スマートフォン 及び 携帯電話 の 所有 について択一回答 26 27 の調査では スマートフォン (4 機種 ) 及び 携帯電話 (2 機種 ) の 利用 について複数回答 26 より調査方法等を変更したため 25 以前の調査結果と直接比較できない ( 注 4) 26 27 は複数回答のため スマートフォン ( 計 ) の所有 利用率 と 携帯電話 ( 計 ) の所有 利用率 の合計値は スマートフォン ( 計 ) 携帯電話 ( 計 ) の所有 利用率 と一致しない ( 青少年調査 ) 内閣府 27 青少年のインターネット利用環境実態調査調査結果 より 3

多様なインターネット端末の普及 各機器の青少年の利用状況 ( 27 ) いずれかの機器 スマートフォン いわゆる格安スマートフォン 子供向けスマートフォン 契約切れスマートフォン 携帯電話 子ども向け携帯電話 ノートパソコン 機器の利用率 91.5% 47.8% 1.2% 2.4% 3.4% 8.7% 8.7% 21.9% インターネット利用率 79.7% 46.2% 1.1% 1.4% 2.5% 2.6% 1.3% 20.3% デスクトップパソコン タブレット 学習用タブレット 子供向け娯楽用タブレット 携帯音楽プレイヤー 携帯ゲーム機 据置型ゲーム機 インターネット接続テレビ 機器の利用率 10.6% 19.0% 4.3% 0.2% 21.5% 43.0% 23.4% 3.6% インターネット利用率 9.6% 17.5% 2.7% 0.1% 8.7% 22.6% 9.9% 2.0% 利用状況の前との比較 ( 26 27 ) いずれかの機器 機器の利用率 インターネット利用率 スマートフォン ( 計 ) 機器の利用率 インターネット利用率 100% 91.3%91.5% 84.2%86.2% 91.5%89.9% 98.5%99.1% 100% 90.7% 93.6% 50% 76.0% 79.7% 53.0% 61.3% 79.4%80.3% 95.8%97.7% 50% 48.8% 53.3% 45.7% 50.4% 17.1% 23.7% 41.9% 45.8% 39.8% 42.7% 88.2% 92.3% 0% 0% 12.5% 19.4% H26 H27 H26 H27 H26 H27 H26 H27 H26 H27 H26 H27 H26 H27 H26 H27 総数小学生中学生高校生 総数小学生中学生高校生 ( 注 1) 回答した青少年全員をベースに集計 回答数は以下のとおり 27 : 総数 (n=3442) 小学生 (n=1060) 中学生 (n=1349) 高校生 (n=1018) 26 : 総数 (n=3441) 小学生 (n=1080) 中学生 (n=1329) 高校生 (n=1007) ( 注 2) いずれかの機器 とは 青少年に対して調査した 15 機器 ( 注 3) スマートフォン( 計 ) は スマートフォン いわゆる格安スマートフォン 子供向けスマートフォン 携帯電話の契約が切れたスマートフォン のいずれかを利用すると回答した青少年 ( 青少年調査 Q1 2) 内閣府 27 青少年のインターネット利用環境実態調査調査結果 より 保護者のスマートフォン等を一時的に借用する者も多い 幼児からの利用も珍しくないと考えられる 4

ケータイ スマホの利利 用時間増加 青少年 インターネット利用時間 前と比べ横 い 平均利用時間 約 142 分 学校種が上がるとともに長時間傾向 高校生で 66.8% がスマートフォンを通じて 2 時間以上インターネットを利用 青少年 インターネット 利用時間 ( 平日 1 日あたり ) 5 時間以上 4 時間以上 5 時間未満 2 時間以上 3 時間未満 1 時間以上 2 時間未満 3 時間以上 4 時間未満 30 分以上 1 時間未満 30 分未満使っていないわからない 0% 10% 20% 30% 40% 50% 60% 70% 80% 90% 100% 平均利用時間 27 2 時間以上 割合 平均利用時間 26 2 時間以上 割合 利用機器 合計 総数 2.6% 6.2% (n=2743) 2.8% 小学生 (n=650) 4.8% 5.8% 中学生 2.3% 5.8% (n=1083) 3.0% 高校生 1.4% 1.8% (n=995) 0.8% 5.9% 総数 2.1% 5.6% (n=1589) 0.9% 小学生 (n=155) 3.9% 3.2% 中学生 2.0% 7.3% (n=507) 1.2% 高校生 1.9% 1.9% (n=914) 0.3% 6.6% 11.8% 13.7% 12.7% 9.8% 22.6% 11.6% 19.8% 22.5% 26.0% 19.7% 30.2% 21.8% 25.6% 23.2% 29.8% 26.0% 18.4% 13.2% 7.5% 11.4% 28.8% 13.2% 7.2% 2.8% 4.0% 18.6% 12.7% 6.2% 8.7% 17.4% 11.3% 19.8% 22.4% 16.8% 7.1% 9.7% 29.7% 7.1% 5.8% 1.9% 2.6% 20.9% 15.0% 5.1% 7.1% 19.4% 9.0% 12.5% 141.8 分 50.5% 142.6 分 49.9% (n=2615) 84.8 分 27.2% 83.3 分 24.1% (n=572) 127.3 分 46.1% 130.2 分 47.4% (n=1055) 192.4 分 70.3% 185.1 分 67.3% (n=965) 136.0 分 56.0% 140.7 分 56.0% (n=1475) 63.3 分 17.4% 63.0 分 18.4% (n=98) 118.3 分 48.1% 123.4 分 49.3% (n=483) 157.7 分 66.8% 154.6 分 63.3% (n=874) ( 注 1) いずれか 機器 について 青少年に対して調査した 15 機器 うち いずれか 機器でインターネットを利用していると回答した青少年 スマートフォン について スマートフォン でインターネットを利用していると回答した青少年をベースに集計 ( 注 2) 平均利用時間 使っていない 0 分とし わからない を除いて平均値を算出 ( 注 3) 利用機器 合計 利用時間 回答者が利用している各機器における利用時間を合算したも 内閣府 27 青少年のインターネット利用環境実態調査調査結果 より 5

子どもの まじめ化 と多忙感 ベネッセ教育総合研究所 第 2 回放課後の生活時間調査 (2013 年 11 月実施 ) より 6

90.0 27 年年度度全国学 力力 学習状況調査の結果 ( 小学校 ) 質問 普段 ( 月 ~ 金金曜 日 ),1 日当たりどれくらいの時間, 携帯電話やスマートフォンで通話やメール, インターネットをしますか ( 携帯電話やスマートフォンを使ってゲームをする時間は除く ) と成績とのクロス集計 80.0 70.0 60.0 1 4 時間以上 50.0 2 3 時間以上,4 時間より少ない 3 2 時間以上,3 時間より少ない 40.0 30.0 4 1 時間以上,2 時間より少ない 5 30 分以上,1 時間より少ない 6 30 分より少ない 7 携帯電話やスマートフォンを持っていない 20.0 10.0 0.0 国語 A(14 問 ) 国語 B(9 問 ) 算数 A(16 問 ) 算数 B(13 問 ) 理科 (24 問 ) 平均正答率 (%)

90.0 27 年年度度全国学 力力 学習状況調査の結果 ( 中学校 ) 質問 普段 ( 月 ~ 金金曜 日 ),1 日当たりどれくらいの時間, 携帯電話やスマートフォンで通話やメール, インターネットをしますか ( 携帯電話やスマートフォンを使ってゲームをする時間は除く ) と成績とのクロス集計 80.0 70.0 60.0 1 4 時間以上 50.0 2 3 時間以上,4 時間より少ない 3 2 時間以上,3 時間より少ない 40.0 30.0 4 1 時間以上,2 時間より少ない 5 30 分以上,1 時間より少ない 6 30 分より少ない 7 携帯電話やスマートフォンを持っていない 20.0 10.0 0.0 国語 A(33 問 ) 国語 B(9 問 ) 数学 A(36 問 ) 数学 B(15 問 ) 理科 (25 問 ) 平均正答率 (%)

いじめ認知件数中のネットいじめの 比率率率が中 高で 高 水準 25.0$ 20.0$ 20.4$ 18.9$ 19.7$ 18.2 16.8$ 15.0$ 13.8$ 14.9$ 14.5$ 14.8$ 10.0$ 5.0$ 0.0$ 11.0$ 8.4$ 7.0$ 7.3$ 7.5$ 5.2$ 8.9$ 9.5$ 5.9$ 5.6$ 5.8$ 5.1$ 4.8$ 9.2$ 8.8$ 0.8$ 1.1$ 1.1$ 0.9$ 1.1$ 1.4$ 1.4$ 0.7$ 1.3 18 19 20 21 22 23 24 25 26 8.5$ 8.2 7.8 文部科学省 児童生徒の問題行動等生徒指導上の諸問題に関する調査 より ( 単位 %) 9

いじめ防 止対策推進法 (2013.6.28 交付 9.28 施 行行 ) 学校は いじめ防 止基本 方針を定める 学校は いじめ防 止等の対策のための組織 を置く 学校の設置者 ( 教育委員会等 ) 及び学校は (1) 道徳教育等の充実 (2) 早期発 見見のための措置 (3) 相談体制の整備 (4) インターネットを通じて 行行われるいじめに対する対策の推進を 行行う いじめが疑われる場合 学校はいじめの有無を確認し 設置者に 報告する 重 大事態が 生じた場合には 学校または設置者は組織 を設け 調査する

危機管理理の発想 危機管理理とは 問題が 生じる可能性 ( リスク ) を低くすることと 決定的な危機 ( クライシス ) に陥る可能性を低くすること 危機管理理を妨げるのは あってはならない 縁起が悪い として問題から 目をそらそうとする 言霊主義 もしかして 万が 一 という批判的思考 ( クリティカル シンキング ) が必要 ハインリッヒの法則 1 件の深刻な事故の背景には 29 件の軽微な事故と 300 件の ヒヤリ ハット がある ヒヤリ ハット の段階で対応すれば 深刻な事故を防げる可能性は 非常に 高くなる

サイト等に起因する福祉犯被害者数が増加 出会い系サイト及びコミュニティサイトに起因する事犯の被害児童数の推移 コミュニティサイトの統計は 20 年から取り始めた 警察庁 27 年上半期の出会い系サイト及びコミュニティサイトに起因する事犯の現状と対策について より 12

チャット型サービスでの被害が急増 主なコミュニティサイト種別の被害児童数の推移 ( 人 ) 警察庁 27 年上半期の出会い系サイト及びコミュニティサイトに起因する事犯の現状と対策について より 13

サイバー補導について 2 実施状況 25 年中 26 年中 合計 補導人員 ( 人 ) 197 501 698 児童 (18 歳未満 ) 158 439 597 18 19 歳 39 62 101 25 年中の補導人員等は 4 月 15 日から 10 月 20 日までの間に実施された試行期間の補導人員等を含む 補導した児童 (597 人 ) の内訳 女 ~572 人 男 ~25 人 平均年齢 ~16.1 歳 最年少 ~13 歳の女子 ( 中学 1 年生 ) 警察側からメール等を送信したが現場で接触できなかった件数 25 年中 26 年中 合計 接触できなかった件数 ( 件 ) 904 11,051 11,955 援助交際等 非行 補導歴の割合 ( 目的別 ) 歴無し歴有り 下着売買 0% 50% 100% 警察庁 サイバー補導の現状と今後の取組について より 14

フィルタリング利利 用率率率が低下 ( 経年年 比較が困難 ) フィルタリング等利用率 ( 26 27 ) 計 携帯電話 計 総数 小学生 中学生 高校生 総数 小学生 中学生 高校生 (n=1998) (n=1871) (n=258) (n=208) (n=670) (n=612) (n=1050) (n=1029) (n=686) (n=760) (n=357) (n=382) (n=283) (n=314) (n=46) (n=61) 27 26 0% 50% 100% 27.1% 34.1% 39.1% 34.4% 45.2% 46.2% 48.8% 49.2% 47.4% 47.1% 57.6% 53.8% 64.7% 61.1% 73.7% 71.5% ( 注 1) フィルタリング等 と フィルタリングや機種 設定により閲覧を制限することをいう ( 保護者調査 ) ( 注 2) フィルタリング等利用率 ( 26 27 ) スマートフォン ( 計 ) について 青少年が スマートフォン いわゆる格安スマートフォン 子供向けスマートフォン 携帯電話 契約が切れたスマートフォン いずれかを利用すると回答した保護者 携帯電話 ( 計 ) 青少年が 携帯電話 子供向け携帯電話 いずれかを利用すると回答した保護者それぞれをベースに集計 ( 注 3) フィルタリング等利用率 ( 26 27 ) 青少年が利用する各機器において 保護者調査 Q7 において 機器を利用しているが インターネットが使えない機種 設定 ため インターネットを使っていない と回答 ないし 保護者調査 Q8 において フィルタリングを使っている 又 利用 機能制限機能等を使っている と回答した率を算出 ( 注 4) フィルタリング等利用率 ( 21 ~ 25 ) 青少年が携帯電話 スマートフォンを持っていると回答した保護者をベースに集計 ( 注 5) フィルタリング等利用率 ( 25 機種別 ) 青少年が 携帯電話 を持っていると回答した保護者 青少年が スマートフォン を持っていると回答した保護者それぞれをベースに集計 ( 注 6) 26 より調査方法等を変更したため 25 以前 調査結果と直接比較できない フィルタリング等利用率 ( 21 ~ 25 ) 総数 小学生 中学生 高校生 25 (n=1205) 24 (n=1062) 23 (n=1092) 22 (n=758) 21 (n=704) 25 (n=230) 24 (n=187) 23 (n=136) 22 (n=98) 21 (n=107) 25 (n=391) 24 (n=383) 23 (n=368) 22 (n=286) 21 (n=243) 25 (n=572) 24 (n=482) 23 (n=579) 22 (n=373) 21 (n=326) 総数 (n=722) 小学生 (n=38) 中学生 (n=200) 高校生 (n=473) 総数 (n=483) 小学生 (n=192) 中学生 (n=191) 高校生 (n=99) 制限あり制限なしわからない 0% 50% 100% 55.2% 63.5% 59.7% 59.6% 48.2% 62.2% 76.5% 76.5% 77.6% 61.7% 61.1% 68.9% 69.6% 67.1% 54.7% 49.3% 54.4% 49.7% 49.3% 38.7% フィルタリング等利用率 ( 25 機種別 ) 携帯電話 47.5% 50.0% 51.5% 46.5% 66.7% 64.6% 71.2% 62.6% 27.7% 31.3% 35.5% 37.1% 45.7% 24.3% 35.5% 23.5% 39.0% 31.8% 40.5% 44.6% 45.9% 54.0% 30.5% 26.3% 27.5% 32.1% 17.6% 18.4% 22.4% 26.1% 27.2% 30.4% 23.6% 24.0% 19.4% 30.3% 17.1% 5.3% 4.8% 3.3% 6.1% 13.5% 5.9% 5.1% - 2.8% 15.3% 5.0% 3.3% 2.4% 6.2% 18.9% 5.2% 5.7% 4.8% 7.4% 0% 50% 100% 22.0% 23.7% 21.0% 21.4% 9.7% 11.5% 9.4% 7.1% 内閣府 27 青少年のインターネット利用環境実態調査調査結果 より 15

フィルタリング加 入者も 大半がネットワーク型のみ 0 10 20 30 40 50 60 70 80 (%) 携帯電話事業者が提供するフィルタリング (3G 回線や LTE 等 ) 64.1 Wi-Fi などの無線 LAN に対応したフィルタリング アプリに対応したフィルタリング 10.7 12.5 フィルタリングの設定内容がわかる ( 計 ) 72.3 詳しいフィルタリングの設定内容はわからない 23.5 無回答 4.2 (H26) スマートフォンでフィルタリンク を利用している ( N=736 人,M.T.=183.2%) 内閣府 26 年青少年のインターネット利用環境実態調査調査結果 より スマートフォンのフィルタリング利用者は 43.4% なので 無線 LAN にもアプリにも対応したフィルタリングを使っている人はその約 1 割の 4% 程度かそれ以下かもしれない 16

実質的なフィルタリング利利 用率率率は 20% 程度度に急落落 携帯電話 スマートフォンを利用する 18 歳未満の者のフィルタリング利用率 ( インターネットが利用できない設定となっているものも含む ) は 24 63.5% 25 55.2% ケータイ 66.7% スマホ 47.5% 26 50.5% ケータイ 61.1% スマホ 46.2% 27 50.0% ケータイ 64.7% スマホ 45.2% 携帯電話 スマートフォンを利用する 18 歳未満の者で フルにフィルタリングを利用している者 ( スマホの場合には ネットワーク型 + 無線 LAN 対応 + アプリ制限を利用している者 ) の割合 24 43.1% ケータイ 63.5% スマホ 7.0% 25 31.8% ケータイ 66.7% スマホ 7.0% 26 22.6% ケータイ 61.1% スマホ 7.0% 27 21.2% ケータイ 64.7% スマホ 7.0% 内閣府 青少年のインターネット利用環境実態調査調査結果 にもとづき推計 17

フィルタリングの改善と 青少年年保護 バイ デザイン スマートフォン 用のフィルタリングの設定は難解 契約によって申し込めるのは ネットワーク型フィルタリング のみ 無線 LAN 接続時とアプリ利利 用時には基本的に無効 無線 LAN 接続時とアプリ利利 用時に対応するには 複雑な 手順が必要 ( 例例 )NTT ドコモ Android 端末の場合アプリ あんしんモード をインストール ファミリーブラウザ for docomo をインストール 初期設定 ( 例例 )NTT ドコモ iphone の場合 各種アプリの機能を制限 各種コンテンツの機能を制限 WEB サイトへのアクセスを制限 青少年年保護 バイ デザイン 設計段階から 青少年年保護のしくみを組み込むという考え 方 総務省省の 利利 用者視点を踏まえた ICT サービスに係る諸問題に関する研究会 報告書 (2011 年年 7 月 ) で提唱 この考え 方で 設定の容易易なフィルタリングのしくいを整える必要がある 18

スマートフォンに関連した教材の例例 いじめ防 止対策法にもとづくネットい じめ防 止対策の観点からも 計画的に対応を進める必要がある スマホ リアル ストーリー NHK for School サイトで動画公開中 啓発アプリ 魂の交渉屋とボクの物 語 ios Android対応 みんなで考えようケータイ スマー トフォン DVD及び指導案 NPO法 人企業教育研究会 ソフトバンクモバイ ルによる無償提供 新 ケータイ ネット社 会の落落とし 穴 事例例で学ぶス マートフォンのトラブルと対 策 NHKエンタープライズ 有料料DVD教材 19

1 学校で考えようスマホのコミュニケーション 2 地域で考えようスマホ利利 用の危機管理理 3 家庭で考えようスマホのルール 企画 監修 制作 ソフトバンクモバイル株式会社 藤川 大祐 NPO 法 人企業教育研究会 株式会社千代 田ラフト 申し込みは企業教育研究会ホームページから

啓発アプリ 魂の交渉屋とボクの物語 ( グリー ) 中 高 生が当事者意識識を持って進められるシナリオ設計で 情報モラルに関する幅広いテーマをカバー App Store と Google Play で公開 利利 用無料料 扱っているテーマ ネット炎上 ( 不不適切切投稿 / 炎上事件への対応 ) 出会い 交際 ( 異異性との出会い / 児童ポルノ ) ネット依存 ( 長時間利利 用 / 高額課 金金 ) ネット犯罪 ( アカウント乗っ取り / 架空請求 ) ネットいじめ ( 既読無視 / 言葉葉の勘違い )

インターネット環境整備の組織づくりが必要 都道府県レベルの地域コンソーシアム 都道府県庁 ( 県 民 生活課等 ) 教育委員会 警察 消費者センター 教員 PTA 有識識者 NPO 携帯電話事業者 サイト運営事業者 フィルタリング事業者等が参加し 情報交換 啓発 出前授業等を実施する 文部科学省省や総務省省 ( 各地域の総合通信局 ) の事業が契機で作られることがあるが 国の予算が切切れたときに継続しない傾向がある 安 心ネットづくり促進協議会 オールジャパンの取り組みとして 2009 年年発 足 携帯電話事業者 サイト運営事業者 フィルタリング事業者 有識識者 PTA NPO 等が参加 内閣府 総務省省 文部科学省省 警察庁がオブザーバー参加 他組織と協働で 各地の関係者と最新情報を共有するインターネット番組 グッドネットチャンネル を隔 月で放送中 今後も関連組織の中核としての活動が求められる 22

ムーアの法則 デジタル化 ムーアの法則費 用あたりの電 子機器の性能が 1.5 年年で 2 倍になるという経験則 3 年年で 4 倍 6 年年で 16 倍 12 年年で 256 倍になる計算 2000 年年頃の 200 万円台のコンピュータと同程度度のことが 実質 1 万円のスマートフォンで実現できていると考えても 不不思議はない デジタル化あらゆる情報が コンピュータで計算可能なデジタル情報として処理理される 文字 数値 写真 図 音声 動画 情報の複製 加 工 伝達 検索索等が 自在に 行行われ 社会のあり 方に 大きな変化を及ぼしている 私たちの 生活 学術研究のあり 方 企業等の業務に 大きな変化が 生じており 今後も変化が続いていくことが予想される 23

スマホ時代に何を考えるか? 変化し続ける社会で 学ぶ 教える とは? 大 人の役割は? 退屈のない 生活 で 思春期の時間をどう過ごすか? 高いモラルが要求される社会で 羽 目を外さずに 生きていけるのか? 24