2000年7月作成(新様式第1版)

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モサプリドクエン酸塩錠2.5・5㎎「イセイ」 IF

添付文書情報 の検索方法 1. 検索条件を設定の上 検索実行 ボタンをクリックすると検索します 検索結果として 右フレームに該当する医療用医薬品の販売名の一覧が 販売名の昇順で表示されます 2. 右のフレームで参照したい販売名をクリックすると 新しいタブで該当する医療用医薬品の添付文書情報が表示され

IF 利用の手引きの概要 - 日本病院薬剤師会 - 1. 医薬品インタビューフォーム作成の経緯医療用医薬品の基本的な要約情報として医療用医薬品添付文書 ( 以下 添付文書と略す ) がある 医療現場で医師 薬剤師等の医療従事者が日常業務に必要な医薬品の適正使用情報を活用する際には 添付文書に記載され

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オクノベル錠 150 mg オクノベル錠 300 mg オクノベル内用懸濁液 6% 2.1 第 2 部目次 ノーベルファーマ株式会社

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医薬品の添付文書等を調べる場合 最後に 検索 をクリック ( 下部の 検索 ボタンでも可 ) 特定の文書 ( 添付文書以外の文書 ) の記載内容から調べる場合 検索 をクリック ( 下部の 検索 ボタンでも可 ) 最後に 調べたい医薬品の名称を入力 ( 名称の一部のみの入力でも検索可能

ソフティア点眼液0.02%

I F 利用の手引きの概要 - 日本病院薬剤師会 - 1. 医薬品インタビューフォーム作成の経緯医療用医薬品の基本的な要約情報として医療用医薬品添付文書 ( 以下 添付文書と略す ) がある 医療 現場で医師 薬剤師等の医療従事者が日常業務に必要な医薬品の適正使用情報を活用する際には 添付文 書に記

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Ⅰ.概要に関する項目

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2003年7月作成(改訂第2版)

IF 利用の手引きの概要 日本病院薬剤師会 1. 医薬品インタビューフォーム作成の経緯 医療用医薬品の基本的な要約情報として医療用医薬品添付文書 ( 以下 添付文書と略す ) がある 医療現場で医師 薬剤師等の医療従事者が日常業務に必要な医薬品の適正使用情報を活用する際には 添付文書に記載された情報

記載データ一覧 品目名 製造販売業者 BE 品質再評価 1 マグミット錠 250mg 協和化学工業 2 酸化マグネシウム錠 250mg TX みらいファーマ 3 酸化マグネシウム錠 250mg モチダ 持田製薬販売 # 4 酸化マグネシウム錠 250mg マイラン マイラン製薬 # 5 酸化マグネシ

モサプリドクエン酸塩錠2.5,5mg「ケミファ」_インタビューフォーム

年  月改訂(第 版)

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2003年9月改訂(新様式第1版)       

ータについては Table 3 に示した 両製剤とも投与後血漿中ロスバスタチン濃度が上昇し 試験製剤で 4.7±.7 時間 標準製剤で 4.6±1. 時間に Tmaxに達した また Cmaxは試験製剤で 6.3±3.13 標準製剤で 6.8±2.49 であった AUCt は試験製剤で 62.24±2

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3. 安全性本治験において治験薬が投与された 48 例中 1 例 (14 件 ) に有害事象が認められた いずれの有害事象も治験薬との関連性は あり と判定されたが いずれも軽度 で処置の必要はなく 追跡検査で回復を確認した また 死亡 その他の重篤な有害事象が認められなか ったことから 安全性に問

年  月改訂(第 版)

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ソリューゲンF注

あった AUCtはで ± ng hr/ml で ± ng hr/ml であった 2. バイオアベイラビリティの比較およびの薬物動態パラメータにおける分散分析の結果を Table 4 に示した また 得られた AUCtおよび Cmaxについてとの対数値

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使用上の注意 1. 慎重投与 ( 次の患者には慎重に投与すること ) 1 2X X 重要な基本的注意 1TNF 2TNF TNF 3 X - CT X 4TNFB HBsHBcHBs B B B B 5 6TNF 7 8dsDNA d

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アズレミン配合細粒

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Ⅰ. 改訂内容 ( 部変更 ) ペルサンチン 錠 12.5 改 訂 後 改 訂 前 (1) 本剤投与中の患者に本薬の注射剤を追加投与した場合, 本剤の作用が増強され, 副作用が発現するおそれがあるので, 併用しないこと ( 過量投与 の項参照) 本剤投与中の患者に本薬の注射剤を追加投与した場合, 本

IF 利用の手引きの概要 - 日本病院薬剤師会 - 1. 医薬品インタビューフォーム作成の経緯医療用医薬品の基本的な要約情報として医療用医薬品添付文書 ( 以下 添付文書と略す ) がある 医療現場で医師 薬剤師等の医療従事者が日常業務に必要な医薬品の適正使用情報を活用する際には 添付文書に記載され

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Ⅰ.概要に関する項目

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タペンタ 錠 25mg タペンタ 錠 50mg タペンタ 錠 100mg に係る 販売名 タペンタ 錠 25mg タペンタ 錠 50mg 医薬品リスク管理計画書 (RMP) の概要 有効成分 タペンタ 錠 100mg 製造販売業者 ヤンセンファーマ株式会社 薬効分類 821 提出年月 平成 30 年

1

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Transcription:

2015 年 10 月改訂 ( 第 3 版 ) 日本標準商品分類番号 872399 医薬品インタビューフォーム 日本病院薬剤師会の IF 記載要領 2013 に準拠して作成 剤 形 2.5mg: 白色のフィルムコーティング錠 5mg: 白色の割線入りフィルムコーティング錠 製剤の規制区分 規格 含量 一般名 製造販売承認年月日薬価基準収載 発売年月日 開発 製造販売 ( 輸入 ) 提携 販売会社名 2.5mg :1 錠中日局モサプリドクエン酸塩水和物をモサプリドクエン酸塩として 2.5mg 5mg :1 錠中日局モサプリドクエン酸塩水和物をモサプリドクエン酸塩として 5 mg 和名 : モサプリドクエン酸塩水和物洋名 :Mosapride Citrate Hydrate モサプリドクエン酸塩錠 2.5mg KO モサプリドクエン酸塩錠 5mg KO 製造販売承認年月日 2012 年 8 月 15 日 2012 年 8 月 15 日 薬価基準収載年月日 2012 年 12 月 14 日 2012 年 12 月 14 日 発売年月日 2013 年 2 月 18 日 2013 年 2 月 18 日 製造販売元 : 寿製薬株式会社 医薬品情報担当者の連絡先 問い合わせ窓口 寿製薬株式会社 TEL:0120-996-156 FAX:0268-82-2215 ホームページ URL:http://www.kotobuki-pharm.co.jp/ 本 IF は 2015 年 10 月改訂 ( 第 2 版 ) の添付文書の記載に基づき作成した 最新の添付文書情報は 医薬品医療機器情報提供ホームページ http://www.pmda.go.jp/ にてご確認く ださい

IF 利用の手引きの概要 - 日本病院薬剤師会 - 1. 医薬品インタビューフォーム作成の経緯医療用医薬品の基本的な要約情報として医療用医薬品添付文書 ( 以下 添付文書と略す ) がある 医療現場で医師 薬剤師等の医療従事者が日常業務に必要な医薬品の適性使用情報を活用する際には 添付文書に記載された情報を裏付ける更に詳細な情報が必要な場合がある 医療現場では 当該医薬品について製薬企業の医薬品情報担当者等に情報の追加請求や質疑をして情報を補完して対処してきている この際に必要な情報を網羅的に入手するための情報リストとしてインタビューフォームが誕生した 昭和 63 年に日本病院薬剤師会 ( 以下 日病薬と略す ) 学術第 2 小委員会が 医薬品インタビューフォーム ( 以下 IFと略す ) の位置付け並びに IF 記載様式を策定した その後 医療従事者向け並びに患者向け医薬品情報ニーズの変化を受けて 平成 10 年 9 月に日病薬学術第 3 小委員会において IF 記載要領の改訂が行われた 更に10 年が経過した現在 医薬品情報の創り手である製薬企業 使い手である医療現場の薬剤師 双方にとって薬事 医療環境は大きく変化したことを受けて 平成 20 年 9 月に日病薬医薬情報委員会において新たなIF 記載要領が策定された IF 記載要領 2008では IFを紙媒体の冊子として提供する方式から PDF 等の電磁的データとして提供すること (e-if) が原則となった この変更にあわせて 添付文書において 効能 効果の追加 警告 禁忌 重要な基本的注意の改訂 などの改訂があった場合に 改訂の根拠データを追加した最新版のe-IF が提供されることとなった 最新版の e-if は ( 独 ) 医薬品医療機器総合機構の医薬品情報提供ホームページ (http://www.info.pmda.go.jp/) から一括して入手可能となっている 日本病院薬剤師会では e-ifを掲載する医薬品情報提供ホームページが公式サイトであることに配慮して 薬価基準収載にあわせてe-IFの情報を検討する組織を設置して 個々のIFが添付文書を補完する適正使用情報として適切か審査 検討することとした 2008 年より年 4 回のインタビューフォーム検討会を開催した中で指摘してきた事項を再評価し 製薬企業にとっても 医師 薬剤師等にとっても 効率の良い情報源とすることを考えた そこで今般 IF 記載要領の一部改訂を行いIF 記載要領 2013として公表する運びとなった 2.IFとは IFは 添付文書等の情報を補完し 薬剤師等の医療従事者にとって日常業務に必要な 医薬品の品質管理のための情報 処方設計のための情報 調剤のための情報 医薬品の適性使用のための情報 薬学的な患者ケアのための情報等が集約された総合的な個別の医薬品解説書として 日病薬が記載要領を策定し 薬剤師等のために当該医薬品の製薬企業に作成及び提供を依頼している学術資料 と位置付けられる ただし 薬事法 製薬企業機密等に関わるもの 製薬企業の製剤努力を無効にするもの及び薬剤師自らが評価 判断 提供すべき事項等はIFの記載事項とはならない 言い換えると 製薬企業から提供された IFは 薬剤師自らが評価 判断 臨床適応するとともに 必要な補完をするものという認識を持つことを前提としている [IFの様式] 1 規格はA4 版 横書きとし 原則として9ポイント以上の字体 ( 図表は除く ) で記載し 一色刷りとする ただし 添付文書で赤枠 赤字を用いた場合には 電子媒体ではこれに従うのもとする 2IF 記載要領に基づき作成し 各項目名はゴシック体で記載する 3 表紙の記載は統一し 表紙に続けて日病薬作成の IF 利用の手引きの概要 の全文を記載するものとし 2 頁にまとめる

[IFの作成] 1IFは原則として製剤の投与経路別 ( 内用剤 注射剤 外用剤 ) に作成される 2IFに記載する項目及び配列は日病薬が策定したIF 記載要領に準拠する 3 添付文書の内容を補完するとのIFの主旨に沿って必要な情報が記載される 4 製薬企業の機密等に関するもの 製薬企業の製剤努力を無効にするもの及び薬剤師をはじめ医療従事者自らが評価 判断 提供すべき事項については記載されない 5 医薬品インタビューフォーム記載要領 2013 ( 以下 IF 記載要領 2013 と略す) により作成されたIF は 電子媒体での提供を基本とし 必要に応じて薬剤師が電子媒体 (PDF) から印刷して使用する 企業での製本は必須ではない [IFの発行] 1 IF 記載要領 2013 は 平成 25 年 10 月以降に承認された新医薬品から適用となる 2 上記以外の医薬品については IF 記載要領 2013 による作成 提供は強制されるものではない 3 使用上の注意の改訂 再審査結果又は再評価結果 ( 臨床再評価 ) が公表された時点並びに適応症の拡大等がなされ 記載すべき内容が大きく変わった場合にはIFが改訂される 3.IFの利用にあたって IF 記載要領 2013 においては PDFファイルによる電子媒体での提供を基本としている 情報を利用する薬剤師は 電子媒体から印刷して利用することが原則である 電子媒体のIFについては 医薬品医療機器総合機構の医薬品医療機器情報提供ホームページに掲載場所が設定されている 製薬企業は 医薬品インタビューフォーム作成の手引き に従って作成 提供するが IFの原点を踏まえ 医療現場に不足している情報やIF 作成時に記載し難い情報等については製薬企業のMR 等へのインタビューにより薬剤師等自らが内容を充実させ IFの利用性を高める必要がある また 随時改訂される使用上の注意等に関する事項に関しては IFが改訂されるまでの間は 当該医薬品の製薬企業が提供する添付文書やお知らせ文書等 あるいは医薬品医療機器情報配信サービス等により薬剤師等自らが整備するとともに IFの使用にあたっては 最新の添付文書を医薬品医療機器情報提供ホームページで確認する なお 適正使用や安全性の確保の点から記載されている 臨床成績 や 主な外国での発売状況 に関する項目等は承認事項に関わることがあり その取扱いには十分留意すべきである 4. 利用に際しての留意点 IFを薬剤師等の日常業務において欠かすことができない医薬品情報源として活用して頂きたい しかし 薬事法や医療用医薬品プロモーションコード等による規制により 製薬企業が医薬品情報として提供できる範囲には自ずと限界がある IFは日病薬の記載要領を受けて 当該医薬品の製薬企業が作成 提供するものであることから 記載 表現には制約を受けざるを得ないことを認識しておかなければならない また製薬企業は IFがあくまでも添付文書を補完する情報資材であり 今後インターネットでの公開等も踏まえ 薬事法上の広告規制に抵触しないよう留意し作成されていることを理解して情報を活用する必要がある (2013 年 4 月改訂 )

目次 I. 概要に関する項目 1. 開発の経緯 ------------------------------------------------------------------------------------------------------------------ 1 2. 製品の治療学的 製剤学的特性 --------------------------------------------------------------------------------------- 1 II. 名称に関する項目 1. 販売名 (1) 和名 ------------------------------------------------------------------------------------------------------------------------ 2 (2) 洋名 ------------------------------------------------------------------------------------------------------------------------ 2 (3) 名称の由来 --------------------------------------------------------------------------------------------------------------- 2 2. 一般名 (1) 和名 ( 命名法 ) --------------------------------------------------------------------------------------------------------- 2 (2) 洋名 ( 命名法 ) --------------------------------------------------------------------------------------------------------- 2 (3) ステム --------------------------------------------------------------------------------------------------------------------- 2 3. 構造式又は示性式 --------------------------------------------------------------------------------------------------------- 2 4. 分子式及び分子量 --------------------------------------------------------------------------------------------------------- 2 5. 化学名 ( 命名法 ) --------------------------------------------------------------------------------------------------------- 2 6. 慣用名 別名 略号 記号番号 --------------------------------------------------------------------------------------- 2 7.CAS 登録番号 -------------------------------------------------------------------------------------------------------------- 2 III. 有効成分に関する項目 1. 物理化学的性質 (1) 外観 性状 --------------------------------------------------------------------------------------------------------------- 3 (2) 溶解性 --------------------------------------------------------------------------------------------------------------------- 3 (3) 吸湿性 --------------------------------------------------------------------------------------------------------------------- 3 (4) 融点 ( 分解点 ) 沸点 凝固点 ------------------------------------------------------------------------------------- 3 (5) 酸塩基解離定数 --------------------------------------------------------------------------------------------------------- 3 (6) 分配係数 ------------------------------------------------------------------------------------------------------------------ 3 (7) その他の主な示性値 --------------------------------------------------------------------------------------------------- 3 2. 有効成分の各種条件下における安定性 ------------------------------------------------------------------------------ 3 3. 有効成分の確認試験法 --------------------------------------------------------------------------------------------------- 3 4. 有効成分の定量法 --------------------------------------------------------------------------------------------------------- 3

IV. 製剤に関する項目 1. 剤形 (1) 剤形の区別 外観及び性状 ------------------------------------------------------------------------------------------ 4 (2) 製剤の物性 --------------------------------------------------------------------------------------------------------------- 4 (3) 識別コード --------------------------------------------------------------------------------------------------------------- 4 (4)pH 浸透圧比 粘度 比重 無菌の旨及び安定な ph 域等 ----------------------------------------------- 4 2. 製剤の組成 (1) 有効成分 ( 活性成分 ) の含量 --------------------------------------------------------------------------------------- 4 (2) 添加物 --------------------------------------------------------------------------------------------------------------------- 4 (3) その他 --------------------------------------------------------------------------------------------------------------------- 4 3. 懸濁剤 乳剤の分散性に対する注意 --------------------------------------------------------------------------------- 4 4. 製剤の各種条件下における安定性 ------------------------------------------------------------------------------------ 5 5. 調整法及び溶解後の安定性 --------------------------------------------------------------------------------------------- 5 6. 他剤との配合変化 ( 物理化学的変化 ) ------------------------------------------------------------------------------ 5 7. 溶出性 ------------------------------------------------------------------------------------------------------------------------ 5 8. 生物学的試験法 ------------------------------------------------------------------------------------------------------------ 5 9. 製剤中の有効成分の確認試験法 --------------------------------------------------------------------------------------- 5 10. 製剤中の有効成分の定量法 ------------------------------------------------------------------------------------------ 5 11. 力価 ------------------------------------------------------------------------------------------------------------------------ 5 12. 混入する可能性のある爽雑物 --------------------------------------------------------------------------------------- 5 13. 注意が必要な容器 外観が特殊な容器に関する情報 --------------------------------------------------------- 5 14. その他 --------------------------------------------------------------------------------------------------------------------- 5 V. 治療に関する項目 1. 効能又は効果 --------------------------------------------------------------------------------------------------------------- 6 2. 用法及び容量 --------------------------------------------------------------------------------------------------------------- 6 3. 臨床成績 (1) 臨床データパッケージ ------------------------------------------------------------------------------------------------ 6 (2) 臨床効果 ------------------------------------------------------------------------------------------------------------------ 6 (3) 臨床薬理試験 ------------------------------------------------------------------------------------------------------------ 6 (4) 探索的試験 --------------------------------------------------------------------------------------------------------------- 6 (5) 検証的試験 1) 無作為化並行用量反応試験 -------------------------------------------------------------------------------------- 6 2) 比較試験 -------------------------------------------------------------------------------------------------------------- 6 3) 安全性試験 ----------------------------------------------------------------------------------------------------------- 6 4) 患者 病態別試験 -------------------------------------------------------------------------------------------------- 6 (6) 治療的使用 1) 使用成績調査 特定使用成績調査 ( 特別調査 ) 製造販売後臨床試験( 市販後臨床試験 )------- 6 2) 承認条件として実施予定の内容又は実施した試験の概要 ----------------------------------------------- 6

VI. 薬効薬理に関する項目 1. 薬理学的に関連ある化合物又は化合物群 --------------------------------------------------------------------------- 7 2. 薬理作用 (1) 作用部位 作用機序 --------------------------------------------------------------------------------------------------- 7 (2) 薬効を裏付ける試験成績 --------------------------------------------------------------------------------------------- 7 (3) 作用発現時間 持続時間 --------------------------------------------------------------------------------------------- 7 VII. 薬物動態に関する項目 1. 血中濃度の推移 測定法 (1) 治療上有効な血中濃度 ------------------------------------------------------------------------------------------------ 8 (2) 最高血中濃度到達時間 ------------------------------------------------------------------------------------------------ 8 (3) 臨床試験で確認された血中濃度 ------------------------------------------------------------------------------------ 8 (4) 中毒域 --------------------------------------------------------------------------------------------------------------------- 8 (5) 食事 併用薬の影響 --------------------------------------------------------------------------------------------------- 8 (6) 母集団 ( ポピュレーション ) 解析により判明した薬物体内動態変動要因 ------------------------------ 9 2. 薬物速度論的パラメータ (1) 解析方法 ------------------------------------------------------------------------------------------------------------------ 9 (2) 吸収速度定数 ------------------------------------------------------------------------------------------------------------ 9 (3) バイオアベイラビリティ --------------------------------------------------------------------------------------------- 9 (4) 消失速度定数 ------------------------------------------------------------------------------------------------------------ 9 (5) クリアランス ------------------------------------------------------------------------------------------------------------ 9 (6) 分布容積 ------------------------------------------------------------------------------------------------------------------ 9 (7) 血漿蛋白結合率 --------------------------------------------------------------------------------------------------------- 9 3. 吸収 --------------------------------------------------------------------------------------------------------------------------- 9 4. 分布 (1) 血液 - 脳関門通過性 --------------------------------------------------------------------------------------------------- 9 (2) 血液 - 胎盤関門通過性 ------------------------------------------------------------------------------------------------ 9 (3) 乳汁への移行性 --------------------------------------------------------------------------------------------------------- 9 (4) 髄液への移行性 --------------------------------------------------------------------------------------------------------- 9 (5) その他の組織への移行性 --------------------------------------------------------------------------------------------- 9 5. 代謝 (1) 代謝部位及び代謝経路 ------------------------------------------------------------------------------------------------ 9 (2) 代謝に関与する酵素 (CYP450 等 ) の分子種 ------------------------------------------------------------------ 9 (3) 初回通過効果の有無及びその割合 --------------------------------------------------------------------------------- 9 (4) 代謝物の活性の有無及び比率 --------------------------------------------------------------------------------------- 9 (5) 活性代謝物の速度論的パラメータ ------------------------------------------------------------------------------- 10 6. 排泄 (1) 排泄部位及び経路 ---------------------------------------------------------------------------------------------------- 10 (2) 排泄率 ------------------------------------------------------------------------------------------------------------------- 10

(3) 排泄速度 ---------------------------------------------------------------------------------------------------------------- 10 7. トランスポーターに関する情報 ------------------------------------------------------------------------------------- 10 8. 透析等による除去率 ---------------------------------------------------------------------------------------------------- 10 VIII. 安全性 ( 使用上の注意等 ) に関する項目 1. 警告内容とその理由 ---------------------------------------------------------------------------------------------------- 11 2. 禁忌内容とその理由 ( 原則禁忌を含む ) ------------------------------------------------------------------------- 11 3. 効能又は効果に関連する使用上の注意とその理由 ------------------------------------------------------------- 11 4. 用法及び用量に関連する使用上の注意とその理由 ------------------------------------------------------------- 11 5. 慎重投与内容とその理由 ---------------------------------------------------------------------------------------------- 11 6. 重要な基本的注意とその理由及び処置方法 ---------------------------------------------------------------------- 11 7. 相互作用 (1) 併用禁忌とその理由 ------------------------------------------------------------------------------------------------- 11 (2) 併用注意とその理由 ------------------------------------------------------------------------------------------------- 11 8. 副作用 (1) 副作用の概要 ---------------------------------------------------------------------------------------------------------- 11 (2) 重大な副作用と初期症状 ------------------------------------------------------------------------------------------- 11 (3) その他の副作用 ------------------------------------------------------------------------------------------------------- 12 (4) 項目別副作用発現頻度及び臨床検査値異常一覧 ------------------------------------------------------------- 12 (5) 基礎疾患 合併症 重症度及び手術の有無等背景別の副作用発現頻度 ------------------------------- 12 (6) 薬物アレルギーに対する注意及び試験法 ---------------------------------------------------------------------- 12 9. 高齢者への投与 ---------------------------------------------------------------------------------------------------------- 12 10. 妊婦 産婦 授乳婦等への投与 ---------------------------------------------------------------------------------- 12 11. 小児等への投与 ------------------------------------------------------------------------------------------------------- 12 12. 臨床検査結果に及ぼす影響 ---------------------------------------------------------------------------------------- 12 13. 過量投与 ---------------------------------------------------------------------------------------------------------------- 12 14. 適用上の注意 ---------------------------------------------------------------------------------------------------------- 12 15. その他の注意 ---------------------------------------------------------------------------------------------------------- 13 16. その他 ------------------------------------------------------------------------------------------------------------------- 13 IX. 非臨床試験に関する項目 1. 薬理試験 (1) 薬効薬理試験 ---------------------------------------------------------------------------------------------------------- 14 (2) 副次的薬理試験 ------------------------------------------------------------------------------------------------------- 14 (3) 安定性薬理試験 ------------------------------------------------------------------------------------------------------- 14 (4) その他の薬理試験 ---------------------------------------------------------------------------------------------------- 14 2. 毒性試験 (1) 単回投与毒性試験 ---------------------------------------------------------------------------------------------------- 14 (2) 反復投与毒性試験 ---------------------------------------------------------------------------------------------------- 14

(3) 生殖発生毒性試験 ---------------------------------------------------------------------------------------------------- 14 (4) その他の特殊毒性 ---------------------------------------------------------------------------------------------------- 14 X. 管理的事項に関する項目 1. 規制区分 ------------------------------------------------------------------------------------------------------------------- 15 2. 有効期間又は使用期限 ------------------------------------------------------------------------------------------------- 15 3. 貯法 保存条件 ---------------------------------------------------------------------------------------------------------- 15 4. 薬剤取扱い上の注意点 (1) 薬局での取り扱いについて ---------------------------------------------------------------------------------------- 15 (2) 薬剤亣付時の注意 ( 患者等に留意すべき必須事項等 ) ---------------------------------------------------- 15 (3) 調剤時の留意点について ------------------------------------------------------------------------------------------- 15 5. 承認条件等 ---------------------------------------------------------------------------------------------------------------- 15 6. 包装 ------------------------------------------------------------------------------------------------------------------------- 15 7. 容器の材質 ---------------------------------------------------------------------------------------------------------------- 15 8. 同一成分 同効薬 ------------------------------------------------------------------------------------------------------- 15 9. 国際誕生年月日 ---------------------------------------------------------------------------------------------------------- 15 10. 製造販売承認年月日及び承認番号 --------------------------------------------------------------------------------- 15 11. 薬価基準収載年月日 --------------------------------------------------------------------------------------------------- 16 12. 効能又は効果追加 用法及び用量変更 追加等の年月日及びその内容 ------------------------------- 16 13. 再審査結果 再評価結果公表年月日及びその内容 ---------------------------------------------------------- 16 14. 再審査期間 ------------------------------------------------------------------------------------------------------------- 16 15. 投与期間制限医薬品に関する情報 ------------------------------------------------------------------------------- 16 16. 各種コード ------------------------------------------------------------------------------------------------------------- 16 17. 保険給付上の注意 ---------------------------------------------------------------------------------------------------- 16 XI. 文献 1. 引用文献 ------------------------------------------------------------------------------------------------------------------- 17 2. その他の参考文献 ------------------------------------------------------------------------------------------------------- 17 XII. 参考資料 1. 主な外国での発売状況 ------------------------------------------------------------------------------------------------- 18 2. 海外における臨床支援情報 ------------------------------------------------------------------------------------------- 18 XIII. 備考 その他の関連資料 ------------------------------------------------------------------------------------------------------------- 19

I. 概要に関する項目 1. 開発の経緯 モサプリドクエン酸塩錠 2.5mg および 5mg KO は 2012 年 8 月 15 日 に寿製薬株式会社で製造販売承認を取得し 2012 年 12 月 14 日に薬価基 準収載された商品である 2. 製品の治療学的 製剤学 的特性 (1)2.5mg 製剤および 5mg 製剤の 2 規格を揃えた (2) モサプリドクエン酸塩錠 2.5mg および 5mg KO は 消化管運動 機能改善剤である - 1 -

II. 名称に関する項目 1. 販売名 (1) 和名 モサプリドクエン酸塩錠 2.5mg KO モサプリドクエン酸塩錠 5mg KO (2) 洋名 MOSAPRIDE CITRATE TAB. 2.5mg KO MOSAPRIDE CITRATE TAB. 5mg KO (3) 名称の由来 通知 平成 17 年 9 月 22 日薬食審査発第 0922001 号 に基づき命名した 2. 一般名 (1) 和名 ( 命名法 ) モサプリドクエン酸塩水和物 (JAN) (2) 洋名 ( 命名法 ) Mosapride Citrate Hydrate(JAN) (3) ステム スルピリド誘導体 :-pride 3. 構造式又は示性式 4. 分子式及び分子量 分子式 :C21H25ClFN3O3 C6H8O7 2H2O 分子量 :650.05 5. 化学名 ( 命名法 ) 4-Amino-5-chloro-2-ethoxy-N-{ [(2RS)-4-(4-fluorobenzyl)morpholin-2-yl] methyl }benzamide monocitrate dihydrate(iupac 命名法による ) 6. 慣用名 別名 略号 記 号番号 7.CAS 登録番号 特になし 636582-62-2-2 -

III. 有効成分に関する項目 1. 物理化学的性質 (1) 外観 性状 白色 ~ 帯黄白色の結晶性の粉末である (2) 溶解性 N, N- ジメチルホルムアミドまたは酢酸 (100) に溶けやすく メタノー ルにやや溶けにくく エタノール (99.5) に溶けにくく 水にほとんど溶 けない (3) 吸湿性 (4) 融点 ( 分解点 ) 沸点 凝固点 (5) 酸塩基解離定数 (6) 分配係数 (7) その他の主な示性値 N,N- ジメチルホルムアミド溶液 (1 20) は旋光性を示さない 2. 有効成分の各種条件下に おける安定性 3. 有効成分の確認試験法 日局 モサプリドクエン酸塩水和物 による 4. 有効成分の定量法 日局 モサプリドクエン酸塩水和物 による - 3 -

IV. 製剤に関する項目 1. 剤形 (1) 剤形の区別 外観及び 性状 外形 色 剤形 直径厚さ (mm) (mm) 重量 (mg) 識別コード 2.5mg 白色のフィルムコーティング錠 6.1 3.0 約 84 KO35 5mg 白色の割線入りフィルムコーティング錠 7.1 3.3 136 KO37 (2) 製剤の物性 (3) 識別コード (4)pH 浸透圧比 粘度 比重 無菌の旨及び安定な ph 域等 2.5mg KO : KO35 5mg KO : KO37 2. 製剤の組成 (1) 有効成分 ( 活性成分 ) の含量 (2) 添加物 (3) その他 3. 懸濁剤 乳剤の分散性に対する注意 2.5mg :1 錠中日局モサプリドクエン酸塩水和物をモサプリドクエン酸塩として 2.5mg 5mg :1 錠中日局モサプリドクエン酸塩水和物をモサプリドクエン酸塩として 5 mg乳糖水和物 トウモロコシデンプン ヒドロキシプロピルセルロース 低置換度ヒドロキシプロピルセルロース 軽質無水ケイ酸 ステアリン酸マグネシウム ヒプロメロース マクロゴール 6000 酸化チタン タルク特になし - 4 -

4. 製剤の各種条件下におけ る安定性 3) 最終包装製品を用いた加速試験 (40 相対湿度 75% 6 ヵ月 ) の結果 モサプリドクエン酸塩錠 2.5mg KO 及びモサプリドクエン酸塩錠 5mg KO は通常の市場流通下において 3 年間安定であることが推測された 保存形態保存条件保存期間結果 ( アルミ袋で密封した ) PTP 包装品 紙箱入り 40,75%RH 6 ヶ月変化なし 5. 調整法及び溶解後の安定性 6. 他剤との配合変化 ( 物理 化学的変化 ) 7. 溶出性 2) モサプリドクエン酸塩錠 2.5mg KO 及びモサプリドクエン酸塩錠 5mg KO は日本薬局方医薬品各条に定められたモサプリドクエン酸塩錠の 溶出規格に適合していることが確認されている 8. 生物学的試験法 9. 製剤中の有効成分の確認試験法 10. 製剤中の有効成分の定量法 紫外可視吸光度測定法による 紫外可視吸光度測定法による 11. 力価 12. 混入する可能性のある夾雑物 13. 注意が必要な容器 外観が特殊な容器に関する情報 14. その他 特になし - 5 -

V. 治療に関する項目 1. 効能又は効果 慢性胃炎に伴う消化器症状 ( 胸やけ 悪心 嘔吐 ) 2. 用法及び用量 通常 成人には モサプリドクエン酸塩として 1 日 15mg を 3 回に分けて 食前または食後に経口投与する 3. 臨床成績 (1) 臨床データパッケージ (2) 臨床効果 (3) 臨床薬理試験 (4) 探索的試験 (5) 検証的試験 1) 無作為化並行用量反応試験 2) 比較試験 3) 安全性試験 4) 患者 病態別試験 (6) 治療的使用 1) 使用成績調査 特定使用成績調査 ( 特別調査 ) 製造販売後臨床試験 ( 市販後臨床試験 ) 2) 承認条件として実施予定の内容又は実施した試験の概要 - 6 -

VI. 薬効薬理に関する項目 1. 薬理学的に関連ある化合 物又は化合物群 2. 薬理作用 (1) 作用部位 作用機序 (2) 薬効を裏付ける試験成績 (3) 作用発現時間 持続時間 - 7 -

VII. 薬物動態に関する項目 1. 血中濃度の推移 測定法 (1) 治療上有効な血中濃度 (2) 最高血中濃度到達時間 (3) 臨床試験で確認された 1) 血中濃度 投与後約 1 時間 < 生物学的同等性 > モサプリドクエン酸塩錠 5mg KO と標準製剤をクロスオーバー法によ りそれぞれ 1 錠 ( モサプリドクエン酸塩 5mg) 健康成人男子に絶食単回経 口投与して 血漿中モサプリドクエン酸塩濃度を測定し 得られた薬物動 態パラメータ (AUCt Cmax) について統計解析を行った結果 両剤の 生物学的同等性が確認された モサプリドクエン酸塩錠 5mg KO 標準製剤 ( 錠剤 5mg) AUCt (ng hr/ml) Cmax (ng/ml) Tmax (hr) t1/2 (hr) 75.5±15.9 31.7±9.4 0.8±0.4 2.2±0.2 77.3±20.1 30.3±10.6 0.8±0.2 2.2±0.2 (Mean±S.D., n=16) (ng/ml) 40 血漿中モ 30 サプ リド 20 クエン 10 酸塩濃度 0 モサプリドクエン酸塩錠 5mg KO 標準製剤 ( 錠剤 5mg) Mean ± S.D., n=16 0 1 2 3 4 5 6 7 8 9 10 時間 (hr) 血漿中濃度並びに AUCt Cmax 等のパラメータは 被験者の選択 体液 の採取回数 時間等の試験条件によって異なる可能性がある モサプリドクエン酸塩錠 2.5mg KO は 含量が異なる経口固形製剤の生物学的同等性試験ガイドライン ( 平成 18 年 11 月 24 日付薬食審査発第 1124004 号 ) に基づき モサプリドクエン酸塩錠 5mg KO を標準製剤としたとき 溶出挙動が等しく 生物学的に同等とみなされた (4) 中毒域 (5) 食事 併用薬の影響 - 8 -

(6) 母集団 ( ポピュレーション ) 解析により判明した薬物体内動態変動要因 2. 薬物速度論的パラメータ (1) 解析方法 (2) 吸収速度定数 (3) バイオアベイラビリティ (4) 消失速度定数 (5) クリアランス (6) 分布容積 (7) 血漿蛋白結合率 3. 吸収 4. 分布 (1) 血液 - 脳関門通過性 (2) 血液 - 胎盤関門通過性 (3) 乳汁への移行性 (4) 髄液への移行性 (5) その他の組織への移行性 5. 代謝 (1) 代謝部位及び代謝経路 (2) 代謝に関与する酵素 (CYP450 等 ) の分子種 主として CYP3A4 (3) 初回通過効果の有無及 びその割合 (4) 代謝物の活性の有無及 び比率 - 9 -

(5) 活性代謝物の速度論的 パラメータ 6. 排泄 (1) 排泄部位及び経路 (2) 排泄率 (3) 排泄速度 7. トランスポーターに関する情報 8. 透析等による除去率 - 10 -

VIII. 安全性 ( 使用上の注意等 ) に関する項目 1. 警告内容とその理由 2. 禁忌内容とその理由 ( 原 則禁忌を含む ) 3. 効能又は効果に関連する 使用上の注意とその理由 4. 用法及び用量に関連する 使用上の注意とその理由 5. 慎重投与内容とその理由 6. 重要な基本的注意とその 理由及び処置方法 (1) 本剤を慢性胃炎に伴う消化器症状に用いる際には 一定期間 ( 通常 2 週間 ) 投与後 消化器症状の改善について評価し 投与継続の必要性について検討すること (2) 劇症肝炎や重篤な肝機能障害 黄疸があらわれることがあるので 長期にわたって漫然と投与しないこと なお 本剤投与中は 観察を十分に行い 異常が認められた場合には 直ちに投与を中止し 適切な処置を行うこと また 患者に対し 本剤投与後に倦怠感 食欲不振 尿濃染 眼球結膜黄染等の症状があらわれた場合は 本剤を中止し 医師等に連絡するよう指導すること 7. 相互作用 (1) 併用禁忌とその理由 (2) 併用注意とその理由 薬剤名等臨床症状 措置方法機序 危険因子 抗コリン作用を有する薬剤アトロピンブチルスコポラミン等 本剤の作用が減弱する可能性があるので 抗コリン剤を服用する場合は 服用間隔をあけるなど注意すること 本剤の消化管運動の促進作用は コリン作動性神経の賦活により発現するため 抗コリン剤の併用により本剤の作用が抑制される 8. 副作用 (1) 副作用の概要 本剤は使用成績調査等の副作用発現頻度が明確となる調査を実施していな い (2) 重大な副作用と初期症状 劇症肝炎 肝機能障害 黄疸 : 劇症肝炎 著しい AST(GOT) ALT(GPT) γ-gtp の上昇等を伴う重篤な肝機能障害 黄疸があらわれることがあり 死亡に至った例もあるので 観察を十分に行い 異常が認められた場合には 直ちに投与を中止し 適切な処置を行うこと - 11 -

(3) その他の副作用 過敏症 血液 消化器 浮腫 蕁麻疹 発疹 好酸球増多 白血球減尐 頻度不明 下痢 軟便 口渇 腹痛 嘔気 嘔吐 味覚異常 腹部膨満感 口内しびれ感 ( 舌 口唇等を含む ) 肝臓 ALT(GPT) の上昇 AST(GOT) ALP γ-gtp ビリルビンの上昇循環器心悸亢進 精神神経系 その他 めまい ふらつき 頭痛 倦怠感 中性脂肪の上昇 振戦 (4) 項目別副作用発現頻度及び臨床検査値異常一覧 (5) 基礎疾患 合併症 重症度及び手術の有無等背景別の副作用発現頻度 (6) 薬物アレルギーに対する注意及び試験法 9. 高齢者への投与 10. 妊婦 産婦 授乳婦等への投与 一般に高齢者では腎機能 肝機能等の生理機能が低下しているので 患者の状態を観察しながら慎重に投与すること なお 慢性胃炎に伴う消化器症状に用いる際に 副作用が発現した場合には 減量 ( 例えば1 日 7.5mg) するなど適切な処置を行うこと (1) 妊婦または妊娠している可能性のある婦人には 治療上の有益性が危険性を上回ると判断される場合にのみ投与すること 妊娠中の投与に関する安全性は確立していない (2) 授乳中の婦人に投与することを避け やむを得ず投与する場合は 授乳を中止させること 動物実験 ( ラット ) で乳汁への移行が報告されている 11. 小児等への投与 12. 臨床検査結果に及ぼす影響 13. 過量投与 14. 適用上の注意 小児等に対する安全性は確立していない 使用経験がない 薬剤亣付時 PTP 包装の薬剤はPTPシートから取り出して服用するよう指導すること (PTPシートの誤飲により 硬い鋭角部が食道粘膜へ刺入し 更には穿孔を起こして縦隔洞炎等の重篤な合併症を併発することが報告されている ) - 12 -

15. その他の注意 げっ歯類に臨床通常用量の 100~330 倍 (30~100mg/kg/ 日 ) を長期間経 口投与した試験 ( ラット 104 週間 マウス 92 週間 ) において 腫瘍 ( 肝細 胞腺腫および甲状腺濾胞性腫瘍 ) の発生率の上昇が認められた 16. その他 - 13 -

IX. 非臨床試験に関する項目 1. 薬理試験 (1) 薬効薬理試験 (2) 副次的薬理試験 ( Ⅵ. 薬効薬理に関する項目 参照 ) (3) 安定性薬理試験 (4) その他の薬理試験 2. 毒性 (1) 単回投与毒性試験 (2) 反復投与毒性試験 (3) 生殖発生毒性試験 (4) その他の特殊毒性 - 14 -

X. 管理的事項に関する項目 1. 規制区分 2. 有効期間又は使用期限 3 年 ( 外箱に表示の使用期限内に使用すること ) 3. 貯法 保存条件 気密容器 室温保存 4. 薬剤取扱い上の注意点 (1) 薬局での取り扱いについて (2) 薬剤交付時の注意 ( 患者等に留意すべき必須事項等 ) Ⅷ. 安定性 ( 使用上の注意等 ) に関する項目 14. 適用上の注意 参 照 (3) 調剤時の留意点について 5. 承認条件等 6. 包装 2.5mg:( PTP)100 錠 500 錠 5mg:(PTP)100 錠 500 錠 ( バラ )500 錠 7. 容器の材質 [PTP 包装品 ] PTP 包装 : 塩化ビニル / アルミニウム箔内装 : セロニウム外箱 : 紙 [ バラ包装品 ] 容器 : ポリエチレン外箱 : 紙 8. 同一成分 同効薬 ガスモチン錠 2.5mg ガスモチン錠 5 mg ( 大日本住友製薬 ) 9. 国際誕生年月日 1998 年 6 月 30 日 10. 製造販売承認年月日及 び承認番号 2.5mg: 製造販売承認年月日 :2012 年 8 月 15 日 製造販売承認番号 :22400AMX01241000 5mg: 製造販売承認年月日 :2012 年 8 月 15 日 製造販売承認番号 :22400AMX01242000-15 -

11. 薬価基準収載年月日 2.5mg:2012 年 12 月 14 日 5mg:2012 年 12 月 14 日 12. 効能又は効果追加 用法及び用量変更 追加等の年月日及びその内容 13. 再審査結果 再評価結 果公表年月日及びその 内容 14. 再審査期間 15. 投与期間期限医薬品に 関する情報 本剤は厚生労働省告示第 97 号 ( 平成 20 年 3 月 19 日付け ) による 投薬期 間に上限が設けられている医薬品 には 16. 各種コード 17. 保険給付上の注意 厚生省薬価基準収載医薬品コード 2.5mg:2399010F1087 5mg:2399010F2083 本剤は 保険診療上の後発品である - 16 -

XI. 文献 1. 引用文献 2. その他の参考文献 1) 寿製薬株式会社社内資料 : 生物学的同等性試験 2) 寿製薬株式会社社内資料 : 溶出試験 3) 寿製薬株式会社社内資料 : 安定性試験なし - 17 -

XII. 参考資料 1. 主な外国での発売状況 2. 海外における臨床支援情報 なし なし - 18 -

XIII. 備考 その他の関連資料 なし - 19 -

製造販売元 寿製薬株式会社