講座実施記録 誰にでもできる消防技術 2 屋内消火栓 知っていれば救える命がある 火消魂を燃やす会 代表長浜宜男
講座 誰にでもできる消防技術 2 屋内消火栓 実施記録 火消魂を燃やす会 長浜宜男 実施日 平成 22 年 1 月 24 日 ( 日 )09:00~12:30 実施場所 北区防災センター小研修室及び屋上訓練場 参加人数 13 名 使用教材及び機材 座学用 オリジナルテキスト YONE ホームページより噴霧放水と棒状放水のサーモグラフ映像 北区防災センター内設置の屋内消火栓 (1 号 ) 実技用 訓練用屋内消火栓 1 台 ( 借用 )D-1 ポンプ ( 借用 ) 水源 ( 借用 ) 連結用ホース ( 借用 ) 噴霧切り替えノズル ( 借用 ) ホース 3 本 ( 持参 ) 手袋 ( 各自持参 ) 参加費 テキスト代として 500 円 講習内容前回の消火器同様 誰にでもわかる をコンセプトに 単純に屋内消火栓の使用方法を教えるのではなく 屋内消火栓を初期消火で使用できる消防技術をトータル的に学習する内容とした 講義内容は 火災統計 屋内消火栓の奏功率 火と消火について 屋内消火栓の種類と構造 屋内消火栓の放水方法 屋内消火栓使用時の注意事項 の6 項目の編成とし オリジナルテキストに沿って実施 難し過ぎず かつ内容を薄くしないよう要点を押さえる事に留意 実技では訓練用屋内消火栓を使用し 参加者全員に放水の一連の操作をしてもらい 実際に放水を実施した
講習内容 項目 内容 所要時間 1 火災統計 資料集の平成 20 年度の火災統計を使用し 火災の発生件数の多さ 出火原因は放火が多い事から火災は 身近で起こっても不思議でない事を強調 年間 2000 人の死亡者が出ている事 自衛消防の重要性などについても説明した 1~4 項で 50 分 2 屋内消火栓の奏功率 消火器の次に身近にある屋内消火栓の奏功率を平成 20 年度の東京消防庁管内のデーターを使用し 設置されているのにも関わらず使用されて無い事を強調 有効に使用出来れば 火災被害を軽減する事が可能である事を説明した 3 火と消火について 火災の定義と燃焼のメカニズムを説明した後に 消火方法を説明 また 火災の類別 (A,B,C 火災 ) の説明を屋内消火栓で消火可能なものかどうかを交えて説明した 屋内消火栓の消火限界と防火装備無しの人間の屋内における消火限界に差がある事について説明した 4 屋内消火栓の種類と 構造 座学の初めに防災センターに設置してある消火栓箱を見ながら 簡単に屋内消火栓の説明をした後 屋内消火栓の設備全体の構成 起動ボタンを押してから消火栓箱まで送水されるまでのメカニズム 消火栓の種類 (1 号 2 号 易操作 ) 筒先の種類 ( ストレート 噴霧 ) について説明 噴霧とストレート放水の違いについては YON E のホームページに掲載されてあるサーモグラフの画像を見せて説明した
5 屋内消火栓の放水方法 講習場所を防災センター屋上の訓練場に移動 まず 2 人での消火栓の操作方法の見本を見せた後 細かい動作について説明 参加者を2 人 1 組として放水訓練を実施 1 番員 2 番員を交代で訓練を行った 又 放水には危険が伴うので 安全面の説明に重点を置いた 自衛消防審査会 ( 大会 ) の訓練のように 操作方法を順番通りに覚えさせる形式ばった指導をすると 参加者が短時間で操作を身につけるのが困難になるので このような要素はすべて排除した 6 屋内消火栓使用時の 放水訓練の途中で 屋内消火栓で消火作業する時 注意事項 の注意事項について説明 全組が一回目の放水を終えた後に説明すること で 注意事項を実感させる事を目的とした 7 最後に 屋内消火栓が 消火器より消火能力があり 消火 器の次によく見かける消火設備であるのにも関 わらず知名度が低い事 有効に使えれば火災被害 を軽減させる事ができるという事を再度説明し 今回の講習で得た事を 職場や地域の人々に伝え て欲しいと要望して 講習を終了した 5~6 項 で 1 時間 5 分 8 番外講習 北区防災センターの地震体験コーナーと煙体験コーナーを それぞれ体験してもらった 煙体験では 北区防災センター西村指導員の消防官時代の体験談を交えての体験となり 煙の恐ろしさやメカニズムについて学ぶ事ができた これにより 屋内消火栓を使用して屋内消火をする時に 煙被害が起こりうるという事が参加者に理解された 30 分
講習の模様 火災統計 屋内消火栓の奏功率 火災について 屋内消火栓の種類 構造につての講義を実施 北区防災センターに設置してある屋内 消火栓箱で概要説明 屋上の訓練場で屋内消火栓の操作方法 の説明
筒先の保持の方法や 安全管理 消火 活動時の注意事項についての説明 操作見本 参加者による放水実技
水圧の強さと 棒状放水及び噴霧放水 の違いを体験 番外講習 北区防災センター西村指導員による 地震体験コーナー 煙体験コーナーでは 西村指導員の消 防官時代の体験談を交えて 煙の恐ろ しさを学ぶ
参加者の感想 屋内消火栓は学校にあって ( 目について ) 非常ボタンを押すと先生に叱られた記憶しかなく なぜ押してはいけないのか? = 火事ではないのに火事と言ってはいけない という教育が摺り込まれて ( 私だけ?) 今まで屋内消火栓は存在しか知らなかったけど なぜイタズラで押してはいけないのか? と 火事に出くわした時に で屋内消火栓の使い方を 使っているのと使っていないとでは大変に大きな違いがある事を知って体験できた事はとても勉強になりました テキスト4Pの奏功率で 使用していない 割合が高かったのは あるのは知っているけど使い方が分からない っていうのもあると思います 煙の体験は TVやインターネットで姿勢を低くしてというのは知っていましたが 実際自分が体験となると 判断力が無くなり パニックになる事がわかった 知識として知っているだけと体験とでは大変大きな違いがある事がわかりました 地震も知識と体験では大きな違いがあり 火災も地震も人間は無力なんだなと思いました その中で体験したことは もし何かあった時は自分に何ができるか 良く分かった気がします どうもありがとうございました 40 代女性自営業 屋内消火栓は 普段見るばかりで初めて水圧や使用した感覚が分かりました 座学と実践の大切さを実感します 屋内消火栓のある施設は 避難が困難になりやすい場所と思われるので 逃げる見切りを考えたいと思います 30 代男性消防団員 ありがとうございました 前回会社でやった消防訓練では水を出していないので どの位の水圧がかかるのか分からなくて 今回体験できたのは非常に良い経験でした 結構 力が必要なのね サポートが入ると こんなに違うのかとか 霧にすると温度が変わるとか やってみないと分からない事が多かったです 地震も 関東大震災の映像と 先日の静岡であった地震と 瞬間の震度は同じでも 揺れ でこんなにも違うのかと体験しなければ分からないので良かった 煙も全く見えないのですね 本番は無い方が嬉しいですが 発生した時の心強い知識となりました ありがとうございます 40 代男性会社員
資料が充実 実感と実用性がありました 消火栓は基本ノータッチだと思っていた 一般の人は使わない設備だと思っていました 付いているボタンは非常ベルを鳴らす為だけにあると思っていました 消火栓は意外に扱い易いものなのですね 消火器より分かり易いかもしれないです 実践は大きい! やると やらないのでは大違い 万一必要になった時も落ち着いて操作できそうです 30 代女性女優 講師の手順が良く 有意義な時間でした 屋内消火栓の説明は初めてなので とても勉強になりました もっと多くの人に広めるべきですが 訓練の場合尐数の方が有効なので今日ぐらいが丁度良いと思います 公的機関は 地位や名誉目当ての人が多いですが このような講習が本物だと思います 頑張ってください 今日はお疲れ様でした 40 代男性災害支援ボランティア 消火栓は一般人が触ってはいけないもの 火災時に屋内にやってきた消防士が操作するものだと今まで思っていました ( 小学校の時触ってはダメと言われていたから ) 実際使ってみると ホースを真っすぐ延ばすのが難しい ノズルを持つとあせりが出て 前にどんどん出て行きたくなることと 火元に向けるという知識が吹っ飛んでしまった自分が恥ずかしいです ただ今回一度触った事により 実際の火災時にシャーペンを持って あうあう 言いつつ さまようのは防げそうです 社に行ったら建築図面をチェックします 40 代女性会社員 消火器ほど知名度もないので やって良かったです 緊急時に説明書を読む余裕もないですからね 消火器より消火能力が高いのに使えないと とてももったいないです 今日使った1 号消火栓だと 2 人が あの消火栓を理解してないと ちょっと緊急時には難しいかもしれないですね 忘れないように いただいた資料を読み返したいと思います 30 代女性スーツアクター 実際の放水を指導していただけて 今後に活用できたらと思います 20 代男性消防設備士
やってみたかった体験ができました 特に屋内消火栓を使用する状況が良く解りました 煙の怖さが実感できました 明りが無い時の煙の怖さが良く解りました 阪神大震災 関東大震災の凄さが良く解りました アクリルカバーは またの機会にお願いします 一度 あのホースをたたんでみたかったので大満足です 40 代男性会社社長 消火栓や非常ベルは触っていけないもの だから触りたいもの でした 長年の夢が叶いました ( 趣旨が違いますね ) 一度手に取って実際にやってみた事は記憶に残りやすいので いざ という時に活躍したいです ( 多分 ヘタレなので役に立たないかもしれません ) 非常ベルが発信機であり 起動ボタンだとは知りませんでした 当然 消火栓は会社にしかないですが 誰かに伝えたいと思います 40 代女性会社員