研究との関わり 自主的 主体的な課題解決や協同的な課題解決を進めることができるよう, 課題設定の在り方や振り返りの在り方の支援を表すと, 以下のようになる 課題設定の在り方 振り返りの在り方 自主的 主体的な課題解決のために 個に応じた段階的に取り組める課題自分の力に合った課題解決を目指すことができ

Similar documents
< F2D82A082A282B382C22E6A7464>

新潟市立亀田西中学校

<4D F736F F D A778D5A95DB8C9291CC88E789C881408E7793B188C42E646F63>

3. ➀ 1 1 ➁ 2 ➀ ➁ /

ICTを軸にした小中連携

指導観指導にあたっては 基本となる回転技に取り組み 自己の能力に適した技が安定してできるようにするとともに 発展技にも挑戦できるようにする その際には 友達の動きを見て技のポイントに気づき 伝えあったりしながら意識して練習できるようにする 運動は 柔軟性が要求される運動であり 体を痛めたりうまく回れ

3 第 3 学年及び第 4 学年の評価規準 集団活動や生活への関心 意欲態度 集団の一員としての思考 判断 実践 学級の生活上の問題に関心 楽しい学級をつくるために を持ち 他の児童と協力して意 話し合い 自己の役割や集団と 欲的に集団活動に取り組もう してよりよい方法について考 としている え 判

Taro-711.器械運動C.jtd

< F2D82A082A282B382C22E6A7464>

い難いところがある 跳び箱は腰の高さ (4 5 段 ) を基本とし 子どもたちが自分の力に合わせためあてをもち それに合った練習の場や練習方法を選ぶことができるように指導する さらに開脚跳びと台上前転が十分にできた子には かかえ込み跳びや大きな台上前転を紹介し 発展技に取り組むことができるようにする

Taro-小学校第5学年国語科「ゆる

テーマ 器械運動における 学び合い の有効性 ~ 跳び箱運動の学習を通して ~ 相模原市立 教諭 若松小学校 渡嘉敷勇祐 Ⅰ はじめに クラスの学び合いの状況本校は 校内研究で 学び合い をテーマにしていることもあり 各教科で子ども達がお互いに学び合うことができている 私が担任をしている5 年 1

<小学校 生活科>

2 単元の目標 廿日市市 についての魅力を目的意識や相手意識を明確にして地域内外に発信することができる 自分たちの住む 廿日市市 に愛着をもつことができる 3 単元の評価規準 学習方法 自分自身 他者や社会 課題発見力 思考力 判断力 表現力 主体性 自らへの自信 対象と積極的にかかわる中で, 課題

3 目標チームの目標や自己の能力に適した練習を見付けて取り組み, 個人的技能や集団的技能を生かしながら, 相手チームに応じた作戦を立てて, 練習やゲームに取り組むことができるようにする 個人的技能や集団的技能の向上を目指して, 仲間と協力して学習することができる また勝敗に対して公正な態度をとること

1. 研究主題 学び方を身につけ, 見通しをもって意欲的に学ぶ子どもの育成 ~ 複式学級における算数科授業づくりを通して ~ 2. 主題設定の理由 本校では, 平成 22 年度から平成 24 年度までの3 年間, 生き生きと学ぶ子どもの育成 ~ 複式学級における授業づくり通して~ を研究主題に意欲的

41 仲間との学び合い を通した クラス全員が学習に参加できる 授業づくり自分の考えを伝え 友達の考えを聞くことができる子どもの育成 42 ~ペア グループ学習を通して~ 体育における 主体的 対話的で深い学び を実現する授業づくり 43 ~ 子どもたちが意欲をもって取り組める場の設定の工夫 ~ 4

平成 28 年度横浜市立小学校体育研究会器械運動研究部研究授業 器械運動 ( 跳び箱運動 ) 指導案 1 日時平成 28 年 12 月 7 日 ( 水 ) 5 校時 (14:00~14:45) 2 場所横浜市立 小学校体育館 3 学年 組第 6 学年組 35 名 4 領域単元名器械運動 ( 跳び箱運

< F2D82A082A282B382C22E6A7464>

< 自己と 事象 とのつながり> 題材との出会いの場面において, やってみたいという思いや, どのようになっているのかなどの知的欲求を刺激するように, 実際の小物や写真などを提示し, 自分の生活を豊かにする楽しい小物について具体的なイメージを完成予想図として描き表していく そうすることで, 事象 (


6 年 No.8 You can see Daibutsu! 1/7 単元の目標 主な言語材料 本時の目標 できることを紹介する表現や感情を表す表現が分かる 修学旅行でできることについて具体物などを見せながら伝え合う 音声で十分に慣れ親しんだ簡単な語句や基本的な表現で書かれたものの意味が分かり でき

座標軸の入ったワークシートで整理して, 次の単元 もっとすばらしい自分へ~ 自分向上プロジェクト~ につなげていく 整理 分析 協同的な学習について児童がスクラップした新聞記事の人物や, 身近な地域の人を定期的に紹介し合う場を設けることで, 自分が知らなかった様々な かがやいている人 がいることを知

技能面では,2 年生までの経験の差で 前転についても 前転がりはできるが 前転となると苦しいこや 後転については 手をつくことが難しい子もいる 側方倒立回転は 上手な子もいるが イメージが無い子が多い 年生のこの時期のこの単元通して, マット運動の基礎基本である倒立を 壁倒立が一人でできるというとこ

○数学科 2年 連立方程式

第 2 次公開 6 年小学校英語科 海外の人々に日本食を紹介しよう (4 時間扱い ) 研究開発学校小学校英語科新カリキュラム 6 年 Lesson 3 授業者伊藤光 単元について 目標 : 海外の人々に日本食を紹介する活動を通して, 日本食のよさを知り, 既習の英語表現や言い換え等を活用しながら,

9syou6-2-1

7 本時の指導構想 (1) 本時のねらい本時は, 前時までの活動を受けて, 単元テーマ なぜ働くのだろう について, さらに考えを深めるための自己課題を設定させる () 論理の意識化を図る学習活動 に関わって 考えがいのある課題設定 学習課題を 職業調べの自己課題を設定する と設定する ( 学習課題

授業の構成要素 学び合う授業で育つ 3 つの力 資料 2 基礎 基本の力知識 理解 技能 問題解決力思考力 判断力 表現力 想像力 学ぼうとする力学習意欲 自己有用感 身に付けた知識 技能を活用したり その成果を踏まえた探究活動を行う中で学び合う授業を展開する 教師の役割 < 問題提示の工夫 > 多

第 4 学年算数科学習指導案 平成 23 年 10 月 17 日 ( 月 ) 授業者川口雄 1 単元名 面積 2 児童の実態中条小学校の4 年生 (36 名 ) では算数において習熟度別学習を行っている 今回授業を行うのは算数が得意な どんどんコース の26 名である 課題に対して意欲的に取り組むこ

< F2D82A082A282B382C22E6A7464>

「主体的・対話的で深い学び」の実現に向けて

< F2D96D88CCB81408E7793B188C42E6A7464>

高等学校第 2 学年保健体育科学習指導案 日時 : 平成 25 年 月 日 ( ) 第 校時対象 : 東京都立 高等学校第 2 学年 組男子 名 1 単元名 体つくり運動 2 単元の目標 (1) 次の運動をとおして 体を動かす楽しさや心地よさを味わい 健康の保持増進や体力の向上を図り 目的に適した運

< F2D82A082A282B382C22E6A7464>

上体おこし長座体前屈反復横跳持久走三年女子 上体おこし長座体前屈反復横跳持久走三年男子 力ンド力ンド幅跳び幅跳び保健体育科学習指導案 指導者三和中学校小浦麻美日時平成 23 年 9 月 30 日 ( 金 ) 第 5 校時 ( 三良坂中学校体育館 ) 学年三和中学校第 3 学年 23 名 ( 男子 9

4 本単元と情報リテラシーの関わり 課題設定担任による 説明会におけるデモンストレーションを見ることを通して 本単元を貫く言語活動としての これぞ和の文化! おすすめの 和の文化 を調べて説明会を開こう を知り 見通しを持たせ学校司書による関連図書紹介を通して 和の文化への関心を高め 進んで調べよう

6 年体育科実践事例 1. 単元走り高とび ( 陸上運動 ) 2. 指導時期 4~5 月 3. 目標 助走のリズムやスピードを生かして力強く踏み切って バランスよく跳 び ひざを柔らかく曲げて着地することができる ( 運動 技能面 ) 互いに協力して安全に練習や競争ができるようにするとともに グルー

6 年 No.22 my summer vacation. 1/8 単元の目標 主な言語材料 過去の表し方に気付く 夏休みの思い出について, 楽しかったことなどを伝え合う 夏休みの思い出について, 音声で十分に慣れ親しんだ簡単な語句や基本的な表現で書かれたものの意味が分かり, 他者に伝えるなどの目的

跳び箱運動では, 練習の仕方を細かいステップで設定することで, だれもが で きるかもしれない という気持ちをもたせ, できた といった喜びを味わわせるよ うにしたい また, 一連の動きを局面に分け, 局面ごとに どうしたらできるのか を考え, 試しながら取り組むことで, 局面ごとに自分の動きを振り

子葉と本葉に注目すると植物の成長の変化を見ることができるという見方や, 植物は 葉 茎 根 からできていて, それらからできているものが植物であるという見方ができるようにしていく また, 学んだことを生かして科学的なものの見方を育てるために, 生活の中で口にしている野菜も取り上げて観察する活動を取り

単元構造図の簡素化とその活用 ~ 九州体育 保健体育ネットワーク研究会 2016 ファイナル in 福岡 ~ 佐賀県伊万里市立伊万里中学校教頭福井宏和 1 はじめに伊万里市立伊万里中学校は, 平成 20 年度から平成 22 年度までの3 年間, 文部科学省 国立教育政策研究所 学力の把握に関する研究

6 年 No.8 You can see Daibutsu! 1/7 単元の目標 主な言語材料 できることを紹介する表現や感情を表す表現が分かる 修学旅行でできることについて具体物などを見せながら伝え合う 音声で十分に慣れ親しんだ簡単な語句や基本的な表現で書かれたものの意味が分かり できることについ

Microsoft Word - ☆【指導主事修正】H21推薦指導案(小学校体育)

Microsoft PowerPoint - 中学校学習評価.pptx

群教セ I01-08 平 集 特 情緒障害 中学校自閉症 情緒障害特別支援学級における人と関わる意識を高める支援の工夫 自己肯定感を高めるための振り返りと ソーシャルスキルトレーニングを通して 特別研修員田子賢一 Ⅰ 研究テーマ設定の理由 自閉症 情緒障害特別支援学級の生徒は 社会生活

第 2 学年 * 組保健体育科 ( 保健分野 ) 学習指導案 1 単元名生涯の各段階における健康 ( イ ) 結婚生活と健康 指導者間中大介 2 単元の目標 生涯の各段階における健康について, 課題の解決に向けての話し合いや模擬授業, ディベート形式のディスカッションなどの学習活動に意欲的に取り組む

1 単元名 分数 ( 全 10 時間 ) 教材名 分数をくわしく調べよう ( 東京書籍 4 年下 ) 第 4 学年算数科学習指導案平成 26 年 11 月 26 日 ( 水 ) 5 校時 4 年 1 組 ( 男子 13 名 女子 10 名計 23 名 ) 指導者上田稚子 ( 学習指導要領 ) A 数

や友達のよさに気付かせたい また, 気付いたことが今後の成長にどのように生かしていけるのかを 考えさせたい 単元の目標 身近な材料を使って, 工夫して動くおもちゃをつくることに関心をもち, 遊びを工夫して, みんなで楽しく遊ぼうとしている 生活への関心 意欲 態度 身近にある材料を使って, 動くおも

単元の目標 カレーライスを作ることに興味 関心をもち, 進んで活動する カレーライスの作り方を調べ, 作り方, 材料, 用具を発表することができる カレーライス作りの活動を通して, 食材を知ったり, 道具を使う仕事にふれたりして, 生活経験を豊かにする 人との関わりを通してコミュニケーション能力を身

Microsoft Word - 小学校第6学年国語科「鳥獣戯画を読む」

第 2 学年 理科学習指導案 平成 29 年 1 月 1 7 日 ( 火 ) 場所理科室 1 単元名電流とその利用 イ電流と磁界 ( イ ) 磁界中の電流が受ける力 2 単元について ( 1 ) 生徒観略 ( 2 ) 単元観生徒は 小学校第 3 学年で 磁石の性質 第 4 学年で 電気の働き 第 5

平成 29 年度 全国学力 学習状況調査結果と対策 1 全国学力調査の結果 ( 校種 検査項目ごとの平均正答率の比較から ) (1) 小学校の結果 会津若松市 国語 A は 全国平均を上回る 国語 B はやや上回る 算数は A B ともに全国平均を上回る 昨年度の国語 A はほぼ同じ 他科目はやや下

第6学年体育科学習指導案

[ 中学校男子 ] 1 運動やスポーツをすることが好き 中学校を卒業した後 自主的に運動やスポーツをする時間を持ちたい 自分の体力 運動能力に自信がある 部活動やスポーツクラブに所属している 3 運動やスポーツは大切 [ 中学校女子

H26関ブロ美術プレ大会学習指導案(完成版)

ている それらを取り入れたルーブリックを生徒に提示することにより 前回の反省点を改善し より具体的な目標を持って今回のパフォーマンスに取り組むことができると考える 同に そのような流れを繰り返すことにより 次回のパフォーマンス評価へとつながっていくものと考えている () 本単元で重点的に育成をめざす

Taro-12事例08.jtd

< 算数科 > 金種の弁別をし, 硬貨や紙幣の名称を知る 単一硬貨を使っての合計金額を数える 硬貨が各種混じった中で, 合計金額を数える おつりを伴う正しいお金の出し方を知る 複数の品物の合計金額を概算で見積もることができる 定価, 売値, 割引の意味を知るとともに, 割引後の値段を求める 必要感目

<ICTの活用 > 第 3 時でデジタルカメラを使い子ども達の制作途中の作品を撮影し, 大型テレビを活用して提示する 道具の使い方の工夫を分かりやすく示したり, 作品の面白さを紹介したりすることで 自分の作品にも取り入れてみたい という活動への意欲付けになると考える 2 題材の目標 粘土を切ったりけ

< F31322D C8E825693FA8A778F4B8E7793B188C42E6A7464>

研究との関わり 自主的 主体的な課題解決や協同的な課題解決を進めることができるよう, 課題設定の在り方や振り返りの在り 方の支援を表すと, 以下のようになる 課題設定の在り方 振り返りの在り方 自主的 主体的な課題解決のために 消費者の一人として自分の生活を見つめる課題設定学習や家庭生活への意欲を高

(3) 本題材の系統と他教科等との関連は 次のとおりである 学級活動 5 月シンボルマークを決めよう 6 月みんなで雨の日を楽しく過ごそう 6 月本題材 9 月 2 学期がんばろう会をしよう 他教科等との関連 道徳 わけっこしよう ( 友情 ) 道徳 どうしたらいいのかな ( 親切 ) (4) 指導

上に食に関する指導の充実が求められている 食環境の乱れが社会的課題とっている今日 中学生が食生活の自立を目指した学習をすることは大切なことであるので 本時は 自分や家族の食生活の中で見付けた問題点の改善に自主的に取り組むことができるように 指導を進めることにした 指導に当たっては これまでの学習を踏

とで児童に活動の見通しを持たせ, 自分で課題を立て情報を集め整理し, 発表する等に取り組めるようにしていきたい 調査計画の場面では, 目的に照らしてどのような調査をしていくことがよいのか児童にしっかりと考えさせたい 例えば, データはどう集めたらよいのか, アンケートを実施する場合には, 誰にアンケ

Microsoft Word - ○指導計画例(高校:ソフトボール)

2年生学級活動(性に関する指導)指導案

英語科学習指導案 京都教育大学附属桃山中学校 指導者 : 津田優子 1. 指導日時平成 30 年 2 月 2 日 ( 金 ) 公開授業 Ⅱ(10:45~11:35) 2. 指導学級 ( 場所 ) 第 2 学年 3 組 ( 男子 20 名女子 17 名計 37 名 ) 3. 場所京都教育大学附属桃山中

Microsoft Word - 研究協議会資料(保健分野学習指導案)

走の運動遊び では, いろいろな方向に走ったり, 障害物を用いたりしてリレー遊びを行う その際, 方向を変えて走るときや障害物を走り越すときにはどのように体を動かすとよいかを考えさせる また, 障害物の置き方や間隔を変えることによって, リズムよく走り越すことができることを体験し, 体を操作して走る

4. 題材の評価規準 題材の評価規準 については, B 日常の食事と調理の基礎 (2),(3), D 身近な消費生活 と環境 (1) の 評価規準に盛り込むべき事項 及び 評価規準の設定例 を参考に設定して いる 家庭生活への関心 意欲 態度 お弁当作りに関心をもち, おか 生活を創意工夫する能力

集団対集団での攻防を繰り返しながら 得点を取り合い勝敗を競うことを楽しむ運動である 自分たちで作戦を考え 協力してシュートをすることが楽しい運動である 自分が思う通りにボールを動かせるようになることが楽しい運動である イ児童から見た特性 勝つことが楽しい運動である シュートが決まると嬉しい運動である

< F2D8ADB8E E9197BF95D287542E6A7464>

5 児童生徒質問紙調査 (~P23) (1) 運動に対する意識等 [ 小学校男子 ] 1 運動やスポーツを [ 小学校女子 ] することが好き 1 運動やスポーツをすることが好き H30 全国 H30 北海道 6 放課後や学校が休みの日に 運動部や地域のスポーツクラブ以外で運動やスポーツをすることが

95-100 小野田 研究集録

<小学校 生活科>

解答類型

Microsoft Word - åł½èªžç§‚2å¹´2çµ—ã••ï¼™ã†¤ã†®ã†łã†¤ã‡†ã†—ã‡™ã†‘ã‡›ã†¹ã‡‹ã†ƒã••ã•„ã†µã‡“ã†Šã†“ã†¯ã•†ã†©ã‡fiㆪㆬㆮ㕓æ„⁄尔桋

て, 全員トライを達成させるために, 自分たちでルールを工夫していくことも考えさせたい 習得したことを生かす段階では, それぞれのチームがこれまでの学習で得たものを生かし, チームのめあてをもって チャレンジカップ を行う パスをつないでトライした場合や全員がトライにチャレンジした場合, 全試合を通

Ⅲ 目指すべき姿 特別支援教育推進の基本方針を受けて 小中学校 高等学校 特別支援学校などそれぞれの場面で 具体的な取組において目指すべき姿のイメージを示します 1 小中学校普通学級 1 小中学校普通学級の目指すべき姿 支援体制 多様な学びの場 特別支援教室の有効活用 1チームによる支援校内委員会を

中・高 <運動の領域>

平成29年度 小学校教育課程講習会 総合的な学習の時間

第4学年算数科学習指導案

<4D F736F F D E8CA791E589EF89A198488FAC8E7793B188C42E646F63>

< F2D95F18D908F BE08E712E6A7464>

佐賀県教育センター 平成 24 年 2 月 1 日 新学習指導要領で評価が変わる! 新学習指導要領における学習評価の進め方 ( 中学校特別活動 ) 平成 24 年度から, 中学校では新学習指導要領が全面実施となります 新学習指導要領の趣旨を反映した学習評価の考え方については, 平成 23 年 7 月

<4D F736F F D20819A8AAE90AC814089CD93E08FAC8A778D5A814090B68A8889C88E7793B188C42E646F6378>

○ ○ 科 学 習 指 導 案

単元名 算数第 2 学年安芸太田町立加計小学校指導者田尾佐智恵 かけ算 (2) ( 九九をつくろう ) 本単元で育成する資質 能力 伝え合う力 1 日時平成 29 年 1 月 19 日 ( 水 )5 校時 2 学年第 2 学年男子 7 名女子 15 名計 22 名 3 単元名 かけ算(2) 九九をつ

算数科学習指導案 指導者中野智子 1 日時平成 30 年 10 月 19 日 ( 金 ) 第 6 校時 2 学年第 6 学年 1 組男子 12 名女子 9 名計 21 名 3 単元名資料の調べ方 4 単元について (1) 単元観本単元は, 小学校学習指導要領第 6 学年の内容 [D データの活用 ]

(3) 計画 学習課題学習内容時間 変わり方のようすをわかりやすく表すにはどうしたらよいか考えよう変わり方が大きいか小さいかを調べるにはグラフのどこに目をつけるとよいのだろう 2つの折れ線グラフからどんなことが分かるだろう折れ線グラフをかこう 変わり方を分かりやすく表す工夫 折れ線グラフの縦軸と横軸

表紙(中学校)単独

3 児童の意識の流れ 友達の名前をおぼえよう みんなであそぼう 3 友達と名前カード を交換したよ 初めて お話できた 子がいるよ 友達が増えたよ 学校に行くのが楽しいな 他のクラスの子ともお友達になりたいな 握手すると心が あったかくなるね 学校たんけんをしよう 9 校長先生の お部屋があったよ

7 児童の実態 書くこと に関わる活動では これまでに 読書生活について考えよう の単元において アンケートを作成して自分が知りたい情報を集め それを整理して表やグラフにして表すとともに 自分の考えや感想を交えて報告書の形に表す活動を行った また 新聞を作ろう の単元では 社会科の学習と関連して ご

2、協同的探究学習について

Microsoft Word - 学習指導案(公民的分野 ②).doc

自己決定の場を設定する 自己存在感を持たせる 共感的な人間関係を育成する準備活動のどの場面で どの子どもを生かすのか 見通しを持って授業に臨む 導入の場面する 深める場面り返りの場面2 確かな学力の育成 複雑で変化の激しい現代社会に子どもたちが主体的に関わり よりよい社会を創造していくためには 一人

平成 30 年 6 月 8 日 ( 金 ) 第 5 校時 尾道市立日比崎小学校第 4 学年 2 組外国語活動 指導者 HRT 東森 千晶 JTE 片山 奈弥津 単元名 好きな曜日は何かな? ~I like Mondays.~ 本単元で育成する資質 能力 コミュニケーション能力 主体性 本時のポイント

<小学校 生活科>

15-miyazakiken

Transcription:

第 2 次公開 4 年体育 跳び箱パフォーマンス 8 時間扱い 授業者溝口仁志 単元について 目標 : フェアプレイ 全力 ルール順守 相手尊重 安全第一 で開脚跳びと台上前転を中心に取り組む活動を通して, 自分の力に合った課題をもち, 技のポイントや動きのこつを理解しながら, 技ができるようになる楽しさや, ペアやチームで動きを合わせたりリズムよく跳んだりする楽しさを味わうことができるようにする 本単元では, ペアでのシンクロ跳びやチームでの連続跳びなどの 跳び箱パフォーマンス を成功させることを目指し学習を展開していく 単元のは 跳び箱パフォーマンス に必要な基本的な支持跳び越し技 開脚跳び 台上前転 の習得を中心に学習を展開する その際, 自分の力に合った練習ができるよう, 基本的な支持跳び越し技に関連した易しい運動を取り入れたり, 易しい場や条件の下で段階的に取り組めたりできるようにする 多くの技に取り組むのではなく, 開脚跳びと台上前転を中心とした取り組みにより, 技のポイントや動きのこつの共通理解を図り易くする これにより, 子供は視点をもって友達の運動を見たり, 自分見つけた動きのこつが友達の運動へ生かされたりすることで, 協同的な学びのよさを感じることができると考えた 単元の展開期からは, 習得した技を生かして 跳び箱パフォーマンス を創作していく その中で, 友達と動きを合わせて跳んだり, 集団で意図的に連続してリズムよく跳んだりするなどの協同的な学びを生むとともに, 跳び箱運動の楽しみ方の広がりを感じられるようにする また, 互いの動きを意識しながら運動することで, 運動を観察する力や自分の体をコントロールするなどの調整力を育むことができる これにより, 一連の動きとしてスムーズに跳び越えることにつながっていく 単元の評価規準 評価 1 フェアプレイ 全力 ルール順守 仲間尊重 安全第一 を意識して, 進んで跳び箱運動に取り組もうとしている 運動への関心 意欲 態度 評価 2 基本的な支持跳び越し技 開脚跳び 台上前転 のポイントや動きのこつを意識し, 自分の力に合った課題や練習方法, 練習の場を選んでいる ペアやチームで動きを合わせたり, リズムよく跳んだりするポイントや動きのこつを見付けたり, 意識したりしている 運動についての思考 判断 評価 3 自分の力に合った基本的な支持跳び越し技ができる 運動の技能 本単元におけるアクティブ ラーニングで育んでいく資質 能力 自主的 主体的な課題解決 本単元における活動の姿自分の力に合った課題や練習方法, 練習の場を選択し, 基本的な支持跳び越し技のポイントや動きのこつを理解し, 意識しながら練習する また, 動きを合わせたり, リズムよく跳んだりする技のポイントや動きのこつを見付け, 意識している さらに学習を振り返り, 技ができるようになった理由や次の学習に向けての課題を明らかにしている 協同的な課題解決 協同する 協同することの価値に気付く本単元における活動の姿友達と互いに励ましやアドバイスをしながら技の習得を目指すとともに跳び箱パフォーマンスを成功させようとしている また, 自分の見付けた動きのこつをみんなに伝えたり, 友達の見付けた動きのこつを自分の練習で生かそうとしている さらに, 友達と互いに励ましやアドバイスをすることのよさを実感している

研究との関わり 自主的 主体的な課題解決や協同的な課題解決を進めることができるよう, 課題設定の在り方や振り返りの在り方の支援を表すと, 以下のようになる 課題設定の在り方 振り返りの在り方 自主的 主体的な課題解決のために 個に応じた段階的に取り組める課題自分の力に合った課題解決を目指すことができるよう, 基本的な支持跳び越し技を段階的に取り組める易しい場や条件を設定する これにより, 自分の力に合った場や条件を選択でき, できそうだ と思える学習意欲を高め, 段階的に課題を達成していくことで できた という成功体験を多く味わうことができる さらに, 子供の課題を運動場面や振り返りから見取り, これらの情報を生かした場や条件の再設定により, 子供の実態に合った必要感のある課題解決となる 視点を明確にした学習カードの活用学習カードにより視点を明確にした振り返りができるようにする 視点は1 成果 2 学び方 3 友達のよさ4 動きのこつ 5 次の課題とする この視点により, 自己有用感や新たな課題意識を高めることができる さらに, 単元最後には学習カードを改めて見返してみることで, 単元を通した自己の学び方や成長の自覚化を促す 協同的な課題解決のために 相互作用が生まれる課題単元中盤では 跳び箱パフォーマンス を成功させよう という課題を設定する この課題解決に向けて, ペアやチームで, 動きを合わせたりリズムよく跳んだりする, 子供同士の相互作用が必然的に生まれる 学習成果の共有とフェアプレイヤーの紹介技の上手な友達の運動を観察したり, 動きのこつを交流したりする場を設定し, 互いの学習の成果が学習に生かされていく意識がもてるようにする また 振り返りではフェアプレイヤー 友達のよさ の紹介や教師による学び合う姿の価値づけにより, 友達と学習することのよさを自覚できるようにする 単元のグランドデザイン 課題 展開期 単元単元展開期単元まとめ期 1 2 3 4 5 6 本時 7 8 学習の目標と学び方を理解して見通しをもとう オリエンテーション 課題 学習の流れ 学び方 準備するもの 学習チーム 学習カード 技のポイントなどを確認する 自分に必要な練習方法を選び, 友達と教え合いながら練習して開脚跳びと台上前転ができるようになろう 開脚跳びと台上前転を生かし, 友達と動きやリズムを合わせて 跳び箱パフォーマンス を成功させよう 跳び箱運動の感覚づくり 跳び箱運動の基礎的感覚を身に付ける 課題の確認 個に応じた段階的に取り組める課題 開脚跳びの習得学習 台上前転の習得学習 相互作用が生まれる課題 開脚跳びと台上前転の習得学習 未習得の子供 技の習得を目指す 習得した子供 技の習熟を目指す 跳び箱パフォーマンス シンクロ跳び 連続跳びなど へ挑戦 跳び箱パフォーマンス を発表し合い学習したことを振り返ろう 跳び箱パフォーマンス 発表練習 跳び箱パフォーマンス による学習成果の発表 学び合いの促進のための交流場面の設定と視覚化 まとめ期 振り返り 振り返り 単元の振り返り 視点を明確にした学習カードの活用 学習成果の共有とフェアプレイヤーの紹介

単元計画 学習活動 と子供の姿 教師の支援 と評価 1 2 3 この展開を 2 時間繰り返す 展開期 4 7 学習の課題や進め方を知る 跳び箱は 3 年生でも学習したよ 学習資料には技のポイントが書いてある 腕で体を支える動きが大事なんだね 練習方法を選び, 開脚跳びに取り組む 徐々に高い段で跳んでみよう 練習方法を選び, 台上前転に取り組む まずはマットのある場所で練習しよう バンッとしっかり両足でロイター板をふむことが大切です 本時 台上前転は難しかったな 用具の準備はすばやく安全が大切だね 練習方法を選び, 開脚跳びと台上前転に取り組む 空中姿勢で体が横になるようにダイナミックに跳ぼう もっと手をバンッと着いた方が体が起き上がるよ 手を遠くに付くのがポイントだったね 腰を高く上げると上手にできるよ 君の台上前転がすごく上手なので真似したいです 着地がふらつくから, 両足でピタリと決めたいな 頭の後ろを跳び箱に付けるにはどうしたらいいのかこつを教えて 意欲を高め, 見通しをもって参加しようとしている 評 1 これから取り組む運動のイメージを明確にできるよう, 習得する技の動画を見る活動を設ける 自主的に学習を進められるよう, 用具の準備や学習の流れ, 学習カードや学習資料の活用の仕方を説明する 基本的な支持跳び越し技ができるよう, 関連した易しい運動を準備運動として取り入れる 馬跳び うさぎ跳び 高い位置や低い位置への前転など 技のイメージをもち, ポイントが理解できるよう, 動画などを活用し技のポイントを説明する 自分の力に合った課題に取り組めるよう, 基本的な支持跳び越し技を段階的に取り組める易しい場や条件を設定する 個に応じた段階的に取り組める課題 子供同士の励ましや教え合いによる課題解決が図られるよう, 教師が見本となり肯定的な声がけを行うとともに, 友達の動きを見る視点を与える 動きのこつを理解し, 課題意識が高まるよう, 友達のよい動きを観察したり, 動きのこつを伝え合う場を設定する 学習成果の共有とフェアプレーヤーの紹介 1 成果 2 学び方 3 友達のよさ 4 動きのこつ 5 次の課題 課題意識を高め, 跳び箱パフォーマンス のイメージがもてるよう, 動画や演示を見る場を設ける 相互作用が生まれる課題 自分の力に合った課題や練習方法, 練習の場を選んでいる 評 2 基本的な支持跳び越し技を段階的に取り組める易しい場や条件を設定し, 選択できるようにする 個に応じた段階的に取り組める課題 基本的な技を習得している子供へは技の習熟を目指せるよう, 学習資料を活用し発展的な課題を提示する

展開期 4 7 時間 この展開を 3 時間繰り返す 学習活動 と子供の姿 跳び箱パフォーマンス に挑戦する 二人の動きをぴったり合わせよう 助走はどうしようか? 着地が合ってないよ もう一度やろう 着地に気を付けようね 友達とシンクロしたときはとても気持ちがいいよね もっと, 早いタイミングでみんな連続で跳んでみようよ 開脚跳びと台上前転を交互にやってみたらどうかな? 跳び箱パフォーマンスルール 1 チーム 56 名 パフォーマンス時間 12 分間程度 跳び箱を 2 台設置 47 段 縦と横でも跳べるように跳び箱を配置 最後は全員でフィニッシュポーズ 1 人 3 回以上跳ぶ シンクロ跳びは全員が行う 安全第一を徹底する 無理をしない 自分たちの動きが見れるように ipad があるといいかも 教師の支援 と評価 ペアやチームで動きを合わせたり, リズムよく跳んだりするポイントや動きのこつを見付けたり, 意識したりしている 評 2 跳び箱パフォーマンス を体験し, そこから活動の工夫ができるよう, 基本構成を示す 他のチームのよさに気付けるよう,1 発表チーム 2 観客 アドバイスチーム 3 作戦会議チームに分け, 他のチームの 跳び箱パフォーマンス を評価し合う場を設定する 自分たちの 跳び箱パフォーマンス を確かめることができるよう, 必要に応じて ipad を活用する 話し合い内容の具体化 明確化を図るため, 必要に応じてホワイトボードを活用する 学び合いの促進のための交流の場の設定と視覚化 動きを合わせたり, よりよい表現をしたりするためのポイントを共有できるよう, 話し合う場を設ける 学習成果の共有とフェアプレーヤーの紹介 まとめ期 8 跳び箱パフォーマンス の発表練習に取り組む ダイナミックに跳べるようになったね 踏切が強くなった チームで集団跳びを発表する 他のチームの発表が楽しみだね どんな発表なのかな? 2 人の動きがよく揃っているね 着地までピッタリだったよ 開脚跳びと台上前転が前よりも自信をもってできるようになった 動きをそろえて跳ぶのは難しかったけどうまくいった時はうれしかった 台上前転では腰の位置を高くすることが大切だったよ ぼく達の連続跳びを見てほしい 速いリズムで跳ぶよ みんなで息を合わせて跳ぶことができた 楽しいね 友達がこつを教えてくれたからできるようになりました みんなで発表の仕方を考えて, 心を一つにして跳べたから楽しい学習になった 自己の成長を感じられるよう, 肯定的な声がけをする 友達との相互作用が図られるよう, 友達同士の教え合う姿を見取り称賛する フェアプレイで, 進んで跳び箱パフォーマンズに取り組もうとしている 評 1 学習の成果を実感できるよう, 発表の場を設定する 自己の成長を感じられるよう, 肯定的な声がけをする 自己有用感を高め, 次の学習に生かすことができるよう, 次の視点を意図した振り返りと学習カードを見返す場を設定する 視点を明確にした学習カードの活用 1 単元を通じて成長したこと学んだこと 2 成長につながった要因 単元序盤から今の自分の成長を感じることができるよう, 子供の変容の姿を具体的に紹介し価値づけする 学習成果の共有とフェアプレーヤーの紹介

本時案 本時 6/8 本時の目標フェアプレイで跳び箱パフォーマンスに取り組むことを通して, ペアやチームで動きを合わせたり, リズムよく跳んだりするポイントや動きのこつを見付けたり, 意識したりすることができるようにする 学習活動 と子供の姿 教師の支援 と評価 本時の課題を理解する ペアやチームで, 動きを合わせたりリズムよく跳んだりするような, 集団で解決を目指す課題を設定する 相互作用が生まれる課題 課題 ねらい 跳び箱パフォーマンスの練習をする 二人の動きをぴったり合わせよう 助走はどうしようか? 着地が合ってないよ もう一度やろう 着地に気を付けようね 跳び箱パフォーマンス 交流会を行いアドバイスし合う 着地がぴったり合うととてもかっこよく見えるよ アドバイスを受けてチームで 跳び箱パフォーマンス の練習をする アドバイスされたことに気を付けて練習しよう もっと早いタイミングでみんな連続で跳んでみようよ 開脚跳びと台上前転を交互にやってみたらどうかな? 助走の前に, アイコンタクトするといいよ 技の順番を少し変えてみようか 最後は台上前転にしよう ペアやチームで動きを合わせたり, リズムよく跳んだりするポイントや動きのこつを見付けたり, 意識したりしている 評 2 よい動きを価値づけたり, なぜよい動きになっているかを問うことで動きのこつを意識できるようにする 活動が停滞しているチームには, 具体的な跳び方の提案を行い, 跳び箱を跳ぶ中で表現方法を考えていけるようにする 他のチームのよさに気付けるよう, 1 発表チーム 2 アドバイスチーム 3 作戦会議チーム 必要に応じて振り返り に分け, 他のチームの 跳び箱パフォーマンス を評価し合う場を設定する 自分たちの 跳び箱パフォーマンス を確かめることができるよう, 必要に応じて ipad を活用する 話し合い内容の具体化 明確化を図るため, 必要に応じてホワイトボードを活用する 学び合いの促進のための交流の場の設定と視覚化 交流会から見出された課題の解決を図ることができるよう, 活動の場を保障する 学習カードにより自分の学習を振り返る 何回も練習したから, 技が友達と合うようになってきた 君の開脚跳びがダイナミックになっていました 全体で話し合い学習の振り返りをする 技を何回も練習したから, 友達と息が合うようになってきたよ 開脚跳びをダイナミックにするこつを教えてほしい 1 成果 2 学び方 3 友達のよさ 4 動きのこつ 5 次の課題 動きを合わせたり, よりよい表現をしたりするためのポイントを共有できるよう, 話し合う場を設ける 協同的に学ぶよさを理解できるよう, 友達と学び合う姿を紹介し価値づけする 学習成果の共有とフェアプレーヤーの紹介