(2) 保険料の算定に関する基本的な方針 1 保険料負担の水準保険料負担の水準については 計画の対象期間である3 年間を通じ おおむね財政の均衡を確保することが可能となるよう 保険料を算定します したがって 人口の高齢化が進展する中では 保険給付が増大することに伴い 保険料負担が増大することは 避け

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3 高齢者 介護保険を取り巻く現状 1 人口 高齢化率本市は高齢化率が 45% を超えており 本計画の最終年度である 2020( 平成 32) 年度には 高齢化率 48.0% 2025( 平成 37) 年度には高齢化率 49.7% まで増加することが推計されます また 2018( 平成 30) 年以

4月20日(水)衆・厚労委 古屋範子議員の議事録(抜粋)

問 2 次の文中のの部分を選択肢の中の適切な語句で埋め 完全な文章とせよ なお 本問は平成 28 年厚生労働白書を参照している A とは 地域の事情に応じて高齢者が 可能な限り 住み慣れた地域で B に応じ自立した日常生活を営むことができるよう 医療 介護 介護予防 C 及び自立した日常生活の支援が

4 保険料の状況 (1) 保険料の設定及び徴収第 1 号被保険者の介護保険料基準額は 区介護保険事業計画の3 年間の計画期間ごとに必要な介護サービス給付費の見込み額等を基に 高齢者人口の見込み数値等により算出する仕組みになっている この基準額を基に所得状況に応じた ( 段階ごとに ) 保険料を設定し

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第 6 章介護保険料の考え方 したがって 第 6 期においては今後 3 年間の保険給付総額の 22% を賄うよう 第 1 号被保険者の保険料水準を定めなければなりません ( 調整交付金の減額分を除く ) (2) 調整交付金 標準給付費における国の負担割合のうち5%( 全国平均 ) は調整交付金として

☆表紙・目次 (国会議員説明会用:案なし)

別紙2

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金のみの場合は年収 28 万円以上 1 年金収入以外の所得がある場合は合計所得金額 2 16 万円以上が対象となる ただし 合計所得金額が16 万円以上であっても 同一世帯の介護保険の第 1 号被保険者 (65 歳以上 ) の年金収入やその他の合計所得が単身世帯で28 万円 2 人以上世帯で346

Microsoft PowerPoint - (参考資料1)介護保険サービスに関する消費税の取扱い等について

2 社会保障 2.1 社会保障 2.2 医療保険 2.3 年金保険 2.4 介護保険 2.5 労災保険 2.6 雇用保険 介護保険は社会保険を構成する 1 つです 介護保険制度の仕組みや給付について説明していきます 介護保険制度 介護保険制度は 高齢者の介護を社会全体で支えるための制度

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(1)制度創設時の考え方

4 小規模多機能型居宅介護 介護予防小規模多機能型居宅介護 通い を中心として 利用者の様態や希望などに応じ 随時 訪問 や 泊まり を組み合わせてサービスを提供することにより 在宅生活の継続を支援するサービスです 介護予防小規模対機能型居宅介護は 介護予防を目的とした小規模多機能型居宅介護で 要支

平成 28 年度介護保険事業状況報告 ( 年報 ) のポイント 1 第 1 号被保険者数 (28 年 3 月末現在 ) (29 年 3 月末現在 ) 3,382 万人 3,440 万人 ( 対前年度 +59 万人 +1.7% 増 ) ( 単位 : 万人 ) 3,500 3,000 2,500 2,0

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負担割合の引き上げ 一定以上所得者の利用者負担の見直し 保険料の上昇を可能な限り抑えつつ 制度の持続可能性を高めるため これまで一律 1 割に据え置いている利用者負担について 相対的に負担能力のある一定以上の所得の方の自己負担割合を 2 割とする ただし 月額上限があるため 見直し対象者の負担が必ず

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まちの新しい介護保険について 1. 制度のしくみについて 東温市 ( 保険者 ) 制度を運営し 介護サービスを整備します 要介護認定を行います 保険料を徴収し 保険証を交付します 東温市地域包括支援センター ( 東温市社会福祉協議会内 ) ~ 高齢者への総合的な支援 ( 包括的支援事業 )~ 介護予

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Ⅱ. 赤字の解消計画 Ⅱ (1) 赤字解消のための基本方針 Ⅱ (2) 赤字解消のための具体的取組 国保は構造的な問題を抱えており 被保険者の保険料負担軽減のために法定外繰入金を繰入れているといった状況は 全国的な状況であることから 国は全国で約 3,400 億円の公費を拡充し 国保の財政基盤の強化

地域包括ケアシステムの構築について 団塊の世代が 75 歳以上となる 2025 年を目途に 重度な要介護状態となっても住み慣れた地域で自分らしい暮らしを人生の最後まで続けることができるよう 医療 介護 予防 住まい 生活支援が包括的に確保される体制 ( 地域包括ケアシステム ) の構築を実現 今後

個人市民税 控除・税率等の変遷【市民税課】

1. 介護保険事業計画の基本的な考え方 (1) 基本方針 前期計画である第 4 期介護保険事業計画においては 高齢者の増加に伴い 要介護等認定者の増加が見込まれることから できる限り自立した生活を持続できるよう介護予防に重点を置くとともに 介護が必要になったとしても可能な限り 住み慣れた地域で安心し

第9号様式(第10条、第19条、第20条関係)

特別調整交付金のうち 非自発的失業財政負担増特別交付金 ( 以下 失業特別交付 金 という ) は 国民健康保険の調整交付金の交付額の算定に関する省令 ( 昭和 38 年 厚生省令第 10 号 ) 第 6 条第 12 号に規定する その他特別な事情がある場合に別に定める 額 とされているものであり


介護保険制度 介護保険料に関する Q&A 御前崎市高齢者支援課 平成 30 年 12 月 vol.1

表紙 雛形(都道府県、市町村、関係団体)介護保険計画課

厚生年金 健康保険の強制適用となる者の推計 粗い推計 民間給与実態統計調査 ( 平成 22 年 ) 国税庁 5,479 万人 ( 年間平均 ) 厚生年金 健康保険の強制被保険者の可能性が高い者の総数は 5,479 万人 - 約 681 万人 - 約 120 万人 = 約 4,678 万人 従業員五人

区分

Ⅱ. 赤字の解消計画 Ⅱ (1) 赤字解消のための基本方針 Ⅱ (2) 赤字解消のための具体的取組 保険料減免制度について 府の統一基準に一致させることで急激な保険料増加となる世帯が生じることから 段階的に低所得者減免制度を解消していく 保険料の減免制度については 平成 30 年度からは災害 収入減

Ⅱ. 赤字の解消計画 Ⅱ (1) 赤字解消のための基本方針 Ⅱ (2) 赤字解消のための具体的取組 平成 28 年度決算時点において 本市に解消すべき法定外繰入金及び赤字はない Ⅱ (3) 赤字解消の年次計画 ( 総括表国定義 ) 以下の法定外繰入にかかる項目は別紙の内訳を自動集計します 法定外繰入

02_公表資料<厚生年金・国民年金の平成27年度収支決算の概要>

平成19年度税制改正.xls

平成 30 年 4 月からの制度改正で 市区町村は都道府県と一緒に 国民健康保険を運営していきます Q なぜ制度改正をするの? 国保は会社勤めの方々が加入している保険と比べて 1 国保加入者の平均年齢が高い また 医療費も高額になりやすい 2 国保加入者は非正規労働者や定年退職者が多く 保険税の負担

平成19年度分から

平成 29 年度介護保険特別会計歳入予算執行状況 款項目節当初予算額補正額 1 介護保険料 813,812, ,812, ,269, % 761,603, % 1 介護保険料 813,812, ,812, ,2

(頭紙)公布通知

Microsoft Word - 15 所得制限.doc

公的年金からの特別徴収制度の見直しについて ( 平成 28 年 10 月以降適用 ) 公的年金からの特別徴収制度の見直しが行われ 平成 28 年 10 月以降に実施 される特別徴収より 下記のとおり制度が改正されました 1 特別徴収税額の算定方法の見直し 年間の公的年金からの特別徴収税額の平準化を図

三鷹市健康福祉総合計画2022

高齢者サービスのしおり

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所得控除 雑損控除 医療費控除 社会保険料控除等 旧生命保険料控除 旧個人年金保険料控除 ( 実質損失額 - 総所得金額等の合計額 10%) 又は ( 災害関連支出の金額 -5 万円 ) のうち いずれか多い方の金額医療費の実質負担額 -(10 万円と総所得金額等の 5% のいずれか低い金額 ) 限

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報告事項     平成14年度市町村の決算概要について

後期高齢者支援金等賦課額 ( 後期高齢者支援金等分 ) 所得割一般被保険者に係る後期高齢者支援金等賦課総額の 100 分の50に相当する額を基礎控除後の総所得金額等の総額で除して得た数 ( 小数点以下第 4 位未満の端数は 切り上げ ) 被保険者均等割 世帯別平等割 賦課限度額 一般被保険者に係る後

当該年度の四月一日から同年度の十二月三十一日までの当該会員市町村の前期高齢被保険者に係る拠出対象額 当該年度の当該会員市町村の前期高齢被保険者に係るアに掲げる額並びに後期高齢者支援金及び病床転換支援金の納付に要した費用の額との合計額の十二分の九 Ⅱ 当該年度の前年度の前期高 齢者交付金の額 ( 三ヶ

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平成30年度区の仕事のあらまし(予算の概要)

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Microsoft PowerPoint - ⑤資料4参考資料.pptx

2 介護サービス量の見込み 在宅での生活を継続するための居宅サービスや地域密着型サービスと自宅での介護が困難な 人のための施設サービスを提供しています 今後も 必要とするサービスを適切に受けられるように サービス供給量の確保に努めます (1) 介護予防サービス / 居宅サービス在宅における自立した生

Microsoft Word - 介護保険最新情報vol.556表紙


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12 保険料減免申請書の受理及び減免額の決定に関する事務 保険料納付困難者の救済方法として保険料を減額決定する ,184 なし 13 保険料収納環境推進に関する事務 国民健康保険事業に要する費用に充てる保険料の収納率の向上を図るために行う ,834 11,259 一部委

1. 制度趣旨関連 問 1 なぜ 制度の見直しが必要なのですか? 国保制度は 年齢構成が高く医療費水準が高い 所得水準が低く保険料負担が重い 小規模な運営主体 ( 市町村 ) が多く財政が不安定になりやすい などといった構造的な課題を抱えています また 市町村ごとに運営されているため 被保険者の医療

保険年金管理課資料編

資料№1

第6 北海道国民健康保険調整交付金

平成19年度市民税のしおり

vol.355

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01 表紙 雛形(都道府県、市町村、関係団体)介護保険計画課

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介護保険制度改正の全体図 2 総合事業のあり方の検討における基本的な考え方本市における総合事業のあり方を検討するに当たりましては 現在 予防給付として介護保険サービスを受けている対象者の状況や 本市におけるボランティア NPO 等の社会資源の状況などを踏まえるとともに 以下の事項に留意しながら検討を

平成 27 年 1 月から難病医療費助成制度が変わりました! (H26 年 12 月末までに旧制度の医療費助成を受けている人は 3 年間の経過措置 を受けられます ) 分かり難い場合は協会又は自治体の窓口へお問い合わせください H27 年 1 月からの新制度 1. 難病医療費助成の対象は ALS 重

現状 課題 福祉用具貸与 特定福祉用具販売について ( 福祉用具貸与 特定福祉用具販売の価格 ) 福祉用具貸与 特定福祉用具販売の価格は 貸与 販売事業者がその運営規程において定めているが 価格の設定に当たっては 通常 製品価格のほか 計画書の作成や保守点検などの諸経費が含まれている しかしながら

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⑵ 外来年間合算の支給額計算の基礎となる合算対象額は 基準日において 同一保険者の同一世帯に属しているか否かにより判断されます ( 例 ) 下記の事例の場合 基準日において 甲と乙が同一世帯であれば 3 と 4 は合算できるが 甲と乙が別世帯であれば 3 と 4 は合算できない 基準日保険者である

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(問)被用者保険の被扶養者に対する2年間の経過措置になる軽減額は、他の被保険者の保険料で補填すると考えてよいのか

一般会計繰入金保険基盤安定軽減世帯の軽減された国保料及び軽減された被保険者数に比例した支援金を積算した額を算定 財政安定化支援事業全国の総額が定まっているため 2008 年度と同額と仮定 その他 2008 年度と同額と仮定 その他の収入 2008 年度から 2025 年度の保険給付費の伸び率と同様と

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子ども・子育て支援新制度の解説資料 2.利用者負担 その1

(案)

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Microsoft Word - 個人住民税について

第 9 回社会保障審議会年金部会平成 2 0 年 6 月 1 9 日 資料 1-4 現行制度の仕組み 趣旨 国民年金保険料の免除制度について 現行制度においては 保険料を納付することが経済的に困難な被保険者のために 被保険者からの申請に基づいて 社会保険庁長官が承認したときに保険料の納付義務を免除す

( 福岡県 ) 等級月額日額全額全額全額全額 10.12% 11.67% % % 1 58,000 1,930 ~ 63,000 5, , , , ,000 2,270 63,000 ~ 73,000 6, ,

表紙 雛形(都道府県、市町村、関係団体)介護保険計画課

平成21年度

地域包括ケア構築に向けた実態調査の実施 ひとり暮らし高齢者 高齢者のみ世帯 の全てを訪問形式で調査 地域全体で生活支援等必要なサービス内容を検討 H24 年度 H24.7 月 ~ひとり暮らし実態調査 ( 訪問 ) 集計 解析 ( 名古屋大学 )1 H 福祉を考える集会 ( 住民 関係者

Transcription:

7 保険料 (1) 介護保険料の財源介護保険制度は 保険給付に充当するために必要な保険料を徴収する社会保険方式を基本とするものです したがって 介護保険の保険者である市町村では 介護保険に関する収入及び支出は 介護保険に関する特別会計で経理されます 介護保険に関する費用負担は 保険料 ( 第 1 号被保険者及び第 2 号被保険者 ) と公費 ( 国 都道府県及び市町村 ) でまかなわれ 次のとおり区分されます 1 介護給付 ( 介護保険施設及び特定施設入居者生活介護に係るものを除く ) 及び予防給付 ( 介護予防特定施設入居者生活介護に係るものを除く ) 2 介護給付 ( 介護保険施設及び特定施設入居者生活介護に係るものに限る ) 及び予防給付 ( 介護予防特定施設入居者生活介護に係るものに限る ) 3 地域支援事業における介護予防 日常生活支援総合事業 4 地域支援事業における包括的支援事業及び任意事業図表 2-135 介護保険の財源構成 1 介護給付及び予防給付 ( 居宅サービス等 ) 2 介護給付及び予防給付 ( 施設サービス等 ) 第 1 号被保険者 23% ( 全国平均 ) 第 2 号被保険者 27% 保険料 公 費 市町村 国 20% 調整交付金 5% ( 全国平均 ) 都道府県 第 1 号被保険者 23% ( 全国平均 ) 第 2 号被保険者 27% 保険料 公 費 市町村 国 15% 都道府県 17.5% 調整交付金 5% ( 全国平均 ) 3 地域支援事業 ( 総合事業 ) 4 地域支援事業費 ( 包括的支援事業及び任意事業 ) 第 1 号被保険者 23% 第 2 号被保険者 27% 保険料 公 費 国 25% 市町村 都道府県 第 1 号被保険者 23% 市町村 19.25% 保険料 公 費 都道府県 19.25% 国 38.5% 209

(2) 保険料の算定に関する基本的な方針 1 保険料負担の水準保険料負担の水準については 計画の対象期間である3 年間を通じ おおむね財政の均衡を確保することが可能となるよう 保険料を算定します したがって 人口の高齢化が進展する中では 保険給付が増大することに伴い 保険料負担が増大することは 避けて通れません しかし 介護保険財政を安定的に運営するためには 保険料負担の増大が過度にならないようにしていくことが重要です このため 桑名市では 第 6 期の計画期間である2015( 平成 27)~2017( 平成 29) 年度の3 年間において 保険料負担の増大を抑制するために 次に掲げる施策等を進めてきました イ介護予防に資するサービスの提供が実現されるよう 2015( 平成 27) 年度当初から 介護予防 日常生活支援総合事業を実施し 身近な地域での多様な資源の 見える化 創出に取り組んだ ロ施設サービス等を選択することなく 希望する在宅生活を続けられるよう 施設サービスと同様な機能を地域に展開する在宅サービスの提供体制の重点的な整備を推進した ハ介護予防に資するサービスの提供及び在宅生活の限界点を高めるサービスの提供が実現されるよう 地域生活応援会議 を開催し 多職種協働でケアマネジメントを支援した こうした取組の成果を見込むことによって 第 6 期の計画期間において 桑名市での保険料基準 額 ( 月額 ) は 5,239 円と 全国より 275 円 三重 図表 2-136 第 6 期における介護保険の第 1 号保険料 5,000 5,500 ( 円 ) より 569 円低く設定しています 桑名市 5,239 また 第 6 期における実績を見ても 例えば 第 1 号被保険者 1 人あたりの給付費は 全国及び 三重県 5,808 三重県に比べて低くなっています (64 頁参照 ) 全 国 5,514 これは上記の施策等を推進したことによる成果の 表れと考えられます 210

本計画の対象期間である2017( 平成 30)~2020( 平成 32) 年度においては 第 6 期に引き続き 前記イ~ハの施策等を推進するとともに 国の方針でもある高齢者の自立支援 重度化防止を進め 介護予防に資するサービスの提供及び在宅生活の限界点を高めるサービスの提供をさらに推進し 保険料負担の増大を抑制します 2 保険料負担の配分保険料負担の配分については それぞれの第 1 号被保険者に対し 負担能力に応じた保険料負担を求めるため 所得段階別に設定された保険料率で保険料額を算定します 国が定める標準の保険料段階は 9 段階ですが 介護保険法施行令第 38 条及び第 39 条の規定に基づき 市町村の判断により保険料段階及びの割合等を変更することが認められています 桑名市では 第 6 期において 第 1 号被保険者の負担能力に応じたよりきめ細かな保険料を設定するため 国の基準とは異なる11 段階としてきました 本計画の対象期間である2018( 平成 30)~2020( 平成 32) 年度においては さらに第 1 号被保険者の負担能力に応じたよりきめ細かな保険料を設定するため 保険料率を設定する区分となる所得段階等を14 段階に設定します 第 6 期や第 7 期における所得段階等の考え方等は 次のとおりです 211

図表 2-137 第 6 期における所得段階等の考え方 1.8 1.7 1.6 1.5 1.3 1.2 1.0 0.9 0.7 0.5 0.3 基準保険料 基準所得金額 所得段階保険料率 市民税本人非課税 80 万円 120 万円 市民税課税世帯 本人非課税 80 万円 市民税本人課税 120 万円 190 万円 290 万円 400 万円 800 万円 第 1 段階第 2 段階第 3 段階第 4 段階第 5 段階第 6 段階第 7 段階第 8 段階第 9 段階第 10 段階第 11 段階 0.3 0.5 0.7 0.9 1.0 1.2 1.3 1.5 1.6 1.7 1.8 図表 2-138 第 7 期における所得段階等の考え方 2.0 1.9 1.8 1.7 1.6 1.5 1.4 1.3 1.2 1.0 0.9 0.7 0.5 0.3 基準保険料 市民税本人非課税 市民税課税世帯 本人非課税 市民税本人課税 基準所得金額 80 万円 120 万円 80 万円 120 万円 200 万円 250 万円 300 万円 400 万円 600 万円 800 万円 1000 万円所得第 10 第 11 第 12 第 13 第 14 第 1 段階第 2 段階第 3 段階第 4 段階第 5 段階第 6 段階第 7 段階第 8 段階第 9 段階段階段階段階段階段階段階保険 0.3 0.5 0.7 0.9 1.0 1.2 1.3 1.4 1.5 1.6 1.7 1.8 1.9 2.0 料率 212

図表 2-139 第 7 期における所得段階等の具体的な設定 段階対象者負担割合 第 1 段階 第 2 段階 第 3 段階 生活保護受給者又は 市民税非課税世帯の老齢福祉年金受給者 本人が市民税非課税 全員も市民税非課税 同じ世帯にいる方 課税年金収入額 + 合計所得金額が 80 万円以下の方 第 1 段階に該当しない方で 課税年金収入額 + 合計所得金額が 120 万円以下の方 第 1 2 段階に該当しない方で 課税年金収入額 + 合計所得金額が 120 万円超の方 0.3 0.5 0.7 第 4 段階者市同課税年金収入額 + 合計所得金額が 80 万円以下の方が民じ 0.9 い税世る課帯第 5 段階方税に課税年金収入額 + 合計所得金額が 80 万円超の方 第 6 段階 合計所得金額が 120 万円未満の方 1.2 第 7 段階 合計所得金額が 120 万円以上 200 万円未満の方 1.3 第 8 段階 合計所得金額が 200 万円以上 250 万円未満の方 1.4 第 9 段階第 10 段階第 11 段階 本人が市民税課税 合計所得金額が 250 万円以上 300 万円未満の方合計所得金額が 300 万円以上 400 万円未満の方合計所得金額が 400 万円以上 600 万円未満の方 1.5 1.6 1.7 第 12 段階 合計所得金額が 600 万円以上 800 万円未満の方 1.8 第 13 段階 合計所得金額が 800 万円以上 1000 万円未満の方 1.9 第 14 段階 合計所得金額が 1000 万円以上の方 2.0 213

(3) 保険料の算定 1 第 1 号被保険者負担相当額標準給付費及び地域支援事業費に全国平均の第 1 号被保険者負担割合 (2018( 平成 30)~2020( 平成 32) 年度は23% 2025( 平成 37) 年度は25%) を乗じることにより 第 1 号被保険者負担分相当額を見込みます 図表 2-140 第 1 号被保険者負担分の見込み 単位 : 千円 区 分 2018( 平成 30)~ 2020( 平成 32) 年度 2018( 平成 30) 年度 2019( 平成 31) 年度 2020( 平成 32) 年度 2025( 平成 37) 年度 第 1 号被保険者負担分相当額 6,904,304 2,208,207 2,296,064 2,400,033 3,180,218 2 調整交付金相当額との差額第 1 号被保険者に占める75 歳以上の高齢者の割合や 第 1 号被保険者の所得水準といった 市町村の責に帰すべきものではない要因で生じる介護保険財政の不均衡を是正するため 国は負担分の25% のうち5% を調整交付金として 後期高齢者加入割合及び所得段階別加入割合に基づいて 市町村毎に交付割合を定めて交付しています 桑名市における第 7 期期間中の交付割合は 所定の算定式に従って 2018( 平成 30) 年度 2.80% 2019( 平成 31) 年度 2.81% 2020( 平成 32) 年度 2.95% 2025( 平成 37) 年度 3.05% と見込みました 調整交付金相当額 ( 標準給付費 全国平均の調整交付金交付割合 :5%) と 桑名市への実際の交付額との差額 ( 不足額 ) は 第 1 号被保険者の介護保険料で負担することとなります 桑名市の場合 全国と比較して75 歳以上の被保険者の割合が低いことや第 1 号被保険者の所得段階が高いことから 調整交付金相当額との差額は次のとおりとなる見込みです 図表 2-141 調整交付金相当額との差額の見込み 単位 : 千円 区 分 2018( 平成 30)~ 2020( 平成 32) 年度 2018( 平成 30) 年度 2019( 平成 31) 年度 2020( 平成 32) 年度 2025( 平成 37) 年度 調整交付金相当額 1,422,564 455,028 473,021 494,515 593,773 調整交付金見込額 812,418 254,816 265,838 291,764 369,699 ( 見込交付割合 ) 2.80% 2.81% 2.95% 3.05% 調整交付金相当額との差額 610,146 200,212 207,183 202,751 224,074 214

3 介護給付費準備基金取崩額介護給付費準備基金は 第 1 号被保険者の介護保険料の剰余金を積み立てたもので 介護保険財政の安定した運営を図るための基金です 2017( 平成 29) 年度末の介護給付費準備基金の残高見込みは およそ4 億 6,500 万円です 介護保険財政の安定した運営を考慮し 介護給付費準備基金のうち4 億円を2018 ( 平成 30)~2020( 平成 32) 年度の3 年間にわたって取り崩すこととします 4 保険料収納必要額第 1 号被保険者の介護保険料で負担する介護保険料収納必要額 ( 第 1 号被保険者負担分相当額 調整交付金相当額との差額及び市町村特別給付費の合計 ) の見込みは 次のとおりです 図表 2-142 保険料収納必要額 単位 : 千円 区分 2018( 平成 30)~2020( 平成 32) 年度 2025( 平成 37) 年度 保険料収納必要額 7,155,913 3,433,506 5 予定保険料収納率予定保険料収納率は 2016( 平成 28) 年度実績を勘案して 次のとおり見込みます 図表 2-143 予定保険料収納率単位 :% 区 分 2016( 平成 28) 年度 実績 2018( 平成 30)~ 2020( 平成 32) 年度 2025( 平成 37) 年度 予定保険料収納率 96.9 96.9 96.9 6 所得段階別の補正第 1 号被保険者数所得段階別の第 1 号被保険者数に所得段階別の保険料率を乗じることにより 保険料の算定の基礎となる所得段階別の補正第 1 号被保険者数を次のとおり 見込みます 215

図表 2-144 所得段階別の補正第 1 号被保険者数 単位 : 人 区 分 2018( 平成 30) ~2020( 平成 32) 年度 2018( 平成 30) 年度 2019( 平成 31) 年度 2020( 平成 32) 年度 2025( 平成 37) 年度 第 1 号被保険者 110,980 36,528 36,992 37,460 38,123 補正第 1 号被保険者 111,602 36,732 37,199 37,670 38,355 7 保険料収納必要額第 1 号被保険者負担分相当額 調整交付金相当額との差額及び市町村特別給付費等の合計額に介護給付費準備基金取崩額を減じることにより 保険料収納必要額を算定します 図表 2-145 保険料収納必要額の算出 標準給付費 (A) 地域支援事業費 (B) 区 第 1 号被保険者負担分 [(A+B) 23%(2025( 平成 37) 年は 25%)] (C) 調整交付金相当額との差額 (D) 市町村特別給付費等 (E) 分 保険料収納必要額 [(C+D+E)] (F) 介護給付費準備基金取崩額 (G) 基金等取崩後の保険料収納必要額 [(F-G)] (H) 2018( 平成 30)~ 2020( 平成 32) 年度 2025( 平成 37) 年度 28,451,282,900 円 12,121,272,671 円 1,567,431,086 円 599,601,272 円 6,904,304,217 円 3,180,218,486 円 610,146,145 円 236,364,634 円 41,462,509 円 16,923,330 円 7,555,912,871 円 3,433,506,449 円 400,000,000 円 0 円 7,155,912,871 円 3,433,506,449 円 8 保険料保険料収納必要額を予定保険料収納率で除した額を補正第 1 号被保険者数で除することにより 保険料 ( 年額 ) を算定します その上で 保険料 ( 年額 ) を12で除することにより 保険料 ( 月額 ) を算定します この算定により 第 7 期における保険料 ( 月額 ) は 5,517 円と設定します 保険料 ( 月額 ) の内訳は 次のとおりです 216

図表 2-146 保険料 ( 月額 ) 区 分 第 6 期第 7 期 2025( 平成 37) 年度 金額 ( 円 ) 構成比 (%) 金額 ( 円 ) 構成比 (%) 金額 ( 円 ) 構成比 (%) 総給付費 4,578 85.3 5,231 89.8 6,979 90.6 在宅サービス 2,474 46.1 2,915 50.0 4,194 54.5 居住系サービス 514 9.6 576 9.9 738 9.6 施設サービス 1,590 29.6 1,740 29.9 2,047 26.6 その他給付費 389 7.3 284 4.9 349 4.5 地域支援事業費 305 5.7 278 4.8 336 4.4 市町村特別給付費等 93 1.7 32 0.5 38 0.5 保険料収納必要額 ( 月額 ) 5,365 100.0 5,825 100.0 7,702 100.0 準備基金取崩額 126 2.3 308 5.3 0 0.0 保険料 ( 月額 ) 5,239 97.7 5,517 94.7 7,702 100.0 9 保険料の推移高齢化の進展に伴って保険料は 計画期ごとに増加の一途をたどっています ただし 第 6 期計画において 第 7 期における保険料 ( 月額 ) を6,111 円と見込んでいましたが 本計画において設定した保険料 ( 月額 ) は5,517 円であり 見込額と比べて594 円の減額となりました これは 第 6 期計画で位置づけた施策等を着実に推進しながら 第 7 期計画につなげることによって 保険料負担の増大が過度にならないよう抑制できた成果であると考えられます このため 本計画における施策等も着実に推進していくことによって ひいては介護保険財政の安定的な運営を目指していきます 図表 2-147 保険料 ( 月額 ) の推移 単位 : 円 6,500 6,000 5,500 5,000 5,239 6,111 5,517 第 6 期における見込みと比較して 594 円の減額 4,500 4,761 4,000 第 5 期 第 6 期 第 7 期 ( 第 6 期計画での保険料見込み ) 第 7 期 ( 本計画で定める保険料 ) 保険料 ( 月額 ) 4,761 5,239 6,111 5,517 ( 注 ) 第 5 期 :2012( 平成 24) 年 ~2014( 平成 26) 年の計画期間 217