(2) 直接的な被害 影響の内容第 図および第 表は 直接的な被害 影響を受けた事業所の具体的な被害 影響の内容を示したものである 全体では 支店 営業店 倉庫 工場等の損壊 が 51.8% で最も多く 商品 仕掛品 原材料等の損壊 が 23.5% となっている 産業分類別で

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世帯収入 DI 大幅な改善現在の 世帯収入 DI ( 増えた やや増えた ) と回答した割合から 減った やや減った と回答した割合を引いた値 ) は で前回 (11 年 6 月 :-24.6) から +6.8 ポイント上昇した 震災後に混乱していた企業のサプライチェーンが回復し生産体制

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第 2 章 我が国における IT 関連産業及び IT 人材の動向 1. IT IT IT 2-1 IT IT 大分類 A 農業, 林業 B 漁業 C 鉱業, 採 業, 砂利採取業 D 建設業 E 製造業 F 電気 ガス 熱供給 水道業 G 情報通信業 H 運輸業, 郵便業 I 卸売業, 小売業 J

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調査 県内 4 地域別では 県北は 大きな影響があった が 12.9% と最も高く 影響あり の比率は 県北が 54.0% 県央が 53.9% 県西が 49.1% となった ( 図 2) 県南は最も低く 39.0% となった 以降 ) と離れていたにもかかわらず 減 少した は 18.7% となった

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第 10 表 産業大中分類別, 性別, 常用労働者の1 人平均月間現金給与額 規模 5 人以上 TL 調査産業計 年次及び月次 平成 17 年 313, , ,854 50, , ,534 61, , ,321 36,193 平

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けた この間 生産指数は 上昇傾向で推移した (2) リーマン ショックによる大きな落ち込みとその後の回復局面平成 20 年年初から年央にかけては 米国を中心とする金融不安 景気の減速 原油 原材料価格の高騰などから 景気改善の動きに足踏みが見られたが 生産指数は 高水準で推移していた しかし 平成

事業所規模 5 人以上 (1 表 ) 月間現金給与額 産 業 ( 単位 : 円 %) 現金給与総額 きまって支給する給与 所定内給与 特別に支払われた給与 対前月増減差 対前年同月増減差 全国 ( 調査産業計 確報値 ) 278, , ,036

2. 景気後退の影響 (2) 2008 年 10 月以降の世界的な景気後退の影響 ( 業種別 ) 大きなマイナス若干のマイナス影響なし 若干のプラス 大きなプラス 製造業 印刷 出版 (n=14) ゴム製品 (n=35) 金属製品 ( メッキ加工を含む

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目次 平成 30 年 6 月環境経済観測調査地域別統計表 ページ 表 A 地域別対象企業数及び回答率 1 表 1-1 我が国の環境ビジネス全体の業況 主業別 2 表 1-2 発展していると考える環境ビジネス 4 表 2-1(1) 現在行っている環境ビジネス数 主業別 6 表 2-1(2) 現在行って

Transcription:

第 5 章東日本大震災の影響 1 東日本大震災による被害 影響 (1) 直接的な被害 影響の有無第 1-5-1 図は 平成 23 年 3 月 11 日に発生した東日本大震災により 事業所が受けた直接的な被害 影響について示したものである 全体では 被害 影響は受けていない が76.2% 被害 影響を受けた が19.6% で 被害 影響は受けていない が56.6ポイント多くなっている 産業分類別にみると を除くすべての業種で 被害 影響は受けていない が 7 割以上を占めている 被害 影響を受けた は情報通信業で 30.0% と比較的多くなっている 規模別でみると 被害 影響を受けた は中小企業では 17.6% であるのに対し 大企業では 25.6% と 8.0 ポイントの差が開いている 第 1-5-1 図直接的な被害 影響の有無 受被け害た 影響を 受被け害て い影な響いは 無回答 全体 19.6 76.2 2.1 2.1 建設業製造業情報通信業 20.5 20.2 30.0 71.2 76.0 70.0 4.5 3.8 2.3 1.5 産業分類別 運輸業 郵便業卸売 小売業宿泊業 飲食サービス業 24.4 23.4 25.0 72.2 72.1 75.0 1.1 2.2 1.8 2.7 教育 学習支援業 27.3 72.7 医療 福祉業 サービス業 10.5 13.0 84.2 84.0 2.6 2.6 1.2 1.8 規模別 中小企業 大企業 25.6 17.6 77.9 72.9 1.5 2.0 2.5-57 -

(2) 直接的な被害 影響の内容第 1-5-2 図および第 1-5-3 表は 直接的な被害 影響を受けた事業所の具体的な被害 影響の内容を示したものである 全体では 支店 営業店 倉庫 工場等の損壊 が 51.8% で最も多く 商品 仕掛品 原材料等の損壊 が 23.5% となっている 産業分類別でみると 支店 営業店 倉庫 工場等の損壊 が建設業と医療 福祉業を除くすべての業種で最も多くなっている 建設業では 生産設備 機械 車輌等の損壊 (33.3%) が最も多い 従業員の被災等の人的被害 は情報通信業で % と多い 規模別でみると 支店 営業店 倉庫 工場等の損壊 は中小企業では 45.3% 大企業では 64.7% で 大企業の方が 19.4 ポイント多くなっている 60 第 1-5-2 図直接的な被害 影響の内容 51.8 40 23.5 25.9 20 18.1 11.4 3.0 0 倉支庫店 工営 場業等店 の損壊 原商材品料 等仕の掛損品壊 車生輌産等設の備損 壊機械 の従人業的員被の害被災等 無回答 - 58 -

59 第 1-5-3 表直接的な被害 影響の内容 ( 単位 :%) 調査数支店 営業店 倉庫 工場等の損壊商品 仕掛品 原材料等の損壊生産設備 機械 車輌等の損壊従業員の被災等の人的被害無回答 166 51.8 23.5 18.1 11.4 25.9 3.0 建設業 27 25.9 18.5 33.3 22.2 44.4 3.7 製造業 53 52.8 28.3 24.5 7.5 18.9 5.7 情報通信業 6 66.7 16.7 16.7 16.7 - 運輸業 郵便業 22 81.8 31.8 27.3 4.5 4.5 - 卸売 小売業 26 38.5 3.8 11.5 15.4 3.8 宿泊業 飲食サービス業 2 - - - - 教育 学習支援業 3 100.0 - - - 33.3 - 医療 福祉業 4 25.0 - - 25.0 - サービス業 22 4.5-4.5 45.5-1 - - - - 100.0 - 中小企業 106 45.3 23.6 20.8 11.3 27.4 3.8 大企業 51 64.7 21.6 15.7 11.8 21.6 2.0 産業分類別規模別全体 - 59 -

(3) 間接的な影響の有無第 1-5-4 図は 東日本大震災により 事業所が受けた間接的な影響について示したものである 全体では ( 間接的な ) 影響を受けた が 61.7% ( 間接的な ) 影響は受けていないが 今後懸念される が 11.8% 現在 今後とも影響は受けない見通し が 16.0% となっている 産業分類別にみると ( 間接的な ) 影響を受けた は教育 学習支援業を除くすべての業種で半数以上となっており 特に宿泊業 飲食サービス業 (75.0%) 卸売 小売業 (72.1%) で 7 割台と多くなっている ( 間接的な ) 影響は受けていないが 今後懸念される は情報通信業 (20.0%) 教育 学習支援業 (18.2%) が比較的多くなっている 規模別にみると ( 間接的な ) 被害 影響を受けた は中小企業では 60.0% 大企業では 66.3% といずれも 6 割以上となっている 第 1-5-4 図間接的な影響の有無 影響を受けた 後い影懸な響念いはさが 受れける今て なも現い影在 見響通は今し受後けと 無回答 全体 61.7 11.8 16.0 10.0 0.5 建設業 製造業 68.4 56.8 13.6 11.4 12.9 15.2 1.5 10.6 9.5 情報通信業 65.0 20.0 10.0 5.0 運輸業 郵便業 60.0 6.7 22.2 11.1 産業分類別 卸売 小売業宿泊業 飲食サービス業 72.1 75.0 11.7 12.5 12.6 12.5 3.6 教育 学習支援業 36.4 18.2 27.3 18.2 医療 福祉業 52.6 13.2 23.7 10.5 サービス業 100.0 51.5 12.4 24.9 10.1 1.2 規模別 中小企業 大企業 60.0 66.3 12.1 11.1 16.4 16.6 10.8 0.7 6.0-60 -

61 (4) 間接的な影響の内容第 1-5-5 図および第 1-5-6 表は 間接的な影響を受けた あるいは今後懸念されるとした事業所の具体的な影響の内容を示したものである 全体では 仕入先の被災による原材料等の調達難 納期遅れ (47.9%) 電力不足による業務停止 営業時間 日時の変更 短縮 (47.8%) が 4 割台で多く これに 景気へのマイナス影響 消費自粛による売上減少 (38.1%) 納入先の被災による受注 売上の減少 売掛金の回収難 (32.5%) が 3 割台 ガソリン不足による仕入 納入等への支障 (23.4%) 部品や原材料の価格高騰による調達難 利益減少 (21.5%) が 2 割台で続いている 産業分類別でみると 仕入先の被災による原材料等の調達難 納期遅れ は卸売 小売業 (76.3%) 宿泊業 飲食サービス業 (71.4%) で 7 割台と特に多く 電力不足による業務停止 営業時間 日時の変更 短縮 は情報通信業 (70.6%) サービス業 (60.2%) 景気へのマイナス影響 消費自粛による売上減少 は情報通信業 (64.7%) 宿泊業 飲食サービス業 (57.1%) で特に多くなっている この他 ガソリン不足による仕入 納入等への支障 は運輸業 郵便業 (43.3%) 部品や原材料の価格高騰による調達難 利益減少 は建設業 (38.7%) 製造業 (30.0%) で他の業種より多くなっている 規模別でみると 大企業では 電力不足による業務停止 営業時間 日時の変更 短縮 が 60.4% と 中小企業 (42.8%) を 17.6 ポイント上回っている 一方 中小企業では 部品や原材料の価格高騰による調達難 利益減少 が 25.3% と 大企業 (11.7%) を 13.6 ポイント上回っている 第 1-5-5 図間接的な影響の内容仕入先の被災による原材料等の調達難 納期遅れ納入先の被災による受注 売上の減少 売掛金の回収難鉄道 道路など物流網の寸断による仕入 納入への支障電力不足 (計画停電 節電等 )による業務停止 営業時間 日時の変更 短縮水道 ガス等の被災による業務停止 営業時間 日時の変更ガソリン不足による仕入 納入等への支障部品や原材料の価格高騰による調達難 利益減少景気へのマイナス影響 消費自粛による売上減少放射性物質の風評被害による売上減少外国人研修生 労働者の帰国による人員不足被災地支援や復旧 復興に向けた緊急増産への対応求人募集の停止 募集人員の削減無回答 47.9 32.5 18.3 47.8 5.3 23.4 21.5 38.1 6.4 1.8 6.1 3.0 6.1 0.8 0 10 20 30 40 50-61 -

62 第 1-5-6 表間接的な影響の内容 ( 単位 :%) 調査数仕入先の被災による原材料等の調達難 納期遅れ納入先の被災による受注 売上の減少 売掛金の回収難鉄道 道路など物流網の寸断による仕入 納入への支障電力不足(計画停電 節電等)による業務停止 営業時間 日時の変更 短縮水道 ガス等の被災による業務停止 営業時間 日時の変更ガソリン不足による仕入 納入等への支障部品や原材料の価格高騰による調達難 利益減少景気へのマイナス影響 消費自粛による売上減少放射性物質の風評被害による売上減少外国人研修生 労働者の帰国による人員不足被災地支援や復旧 復興に向けた緊急増産への対応求人募集の停止 募集人員の削減無回答 624 47.9 32.5 18.3 47.8 5.3 23.4 21.5 38.1 6.4 1.8 6.1 3.0 6.1 0.8 建設業 93 58.1 25.8 8.6 32.3 4.3 26.9 38.7 36.6 3.2-11.8 3.2 6.5 - 製造業 210 52.9 45.7 23.3 48.1 3.3 19.5 30.0 31.9 6.2 1.9 5.7 1.4 2.9 0.5 情報通信業 17 29.4 29.4 5.9 70.6 11.8 11.8-64.7-5.9-11.8 - - 運輸業 郵便業 60 18.3 20.0 20.0 40.0 5.0 43.3 15.0 36.7 8.3-11.7 5.0 3.3 - 卸売 小売業 93 76.3 36.6 29.0 48.4 8.6 26.9 14.0 43.0 14.0 3.2 3.2 2.2 4.3 2.2 宿泊業 飲食サービス業 7 71.4 14.3 28.6 57.1-14.3 14.3 57.1 14.3 14.3 - - 28.6 - 教育 学習支援業 6 16.7 16.7 16.7-16.7-16.7 - - - - 33.3 - 医療 福祉業 25 48.0-20.0 44.0 12.0 28.0 4.0 12.0 - - 4.0-12.0 4.0 サービス業 108 24.1 25.9 7.4 60.2 3.7 14.8 8.3 48.1 3.7 1.9 3.7 5.6 12.0 0.9 2 - - - - - - - - - - 中小企業 435 47.4 33.6 15.6 42.8 3.7 23.4 25.3 38.2 6.2 1.8 5.5 3.0 5.1 0.9 大企業 154 49.4 29.9 23.4 60.4 7.8 22.7 11.7 34.4 7.1 1.3 7.8 2.6 9.1 0.6 規模別全体産業分類別 - 62 -

2 震災前と比較した受注量や販売額の回復状況 第 1-5-7 図は震災前と比較した受注量や販売額の回復状況を示したものである 全体では 元の水準まで戻った が 42.0% 地震前の 80% 以上の水準 が 28.0% となり 7 割の事業所が調査時点で震災前の 80% 以上の水準まで回復したと回答している 一方 地震前の 50% 以上 ~80% 未満の水準 は 16.0% 地震前の 50% 未満の水準 は 2.5% となっている 産業分類別でみると 元の水準まで戻った は宿泊業 飲食サービス業 (62.5%) 医療 福祉業 (%) で半数以上となっており それ以外の業種では 3 割から 4 割台となっている 地震前の 80% 以上の水準 では卸売 小売業 (35.1%) 情報通信業(35.0%) 運輸業 郵便業(31.1%) が 3 割台で多くなっている 規模別でみると 元の水準まで戻った は大企業 (49.2%) が中小企業 (40.1%) を 9.1 ポイント上回っている 第 1-5-7 図受注量や販売額の回復状況 戻っ元のた水準まで 以地上震の前水の準 80 % 満以地未地の上~震満震水前の前準 80 の水の % 50 準 50 未 % % 無回答 全体 42.0 28.0 16.0 11.4 2.5 建設業 31.8 22.7 26.5 6.1 12.9 製造業情報通信業 40.3 45.0 29.7 35.0 20.5 7.6 1.9 15.0 5.0 産業分類別 運輸業 郵便業卸売 小売業宿泊業 飲食サービス業 42.2 44.1 62.5 31.1 35.1 12.5 14.4 10.0 2.2 14.4 6.3 12.5 12.5 教育 学習支援業 45.5 9.1 45.5 医療 福祉業 7.9 42.1 サービス業 48.5 27.8 8.3 12.4 3.0 規模別 中小企業 大企業 49.2 40.1 27.7 27.6 19.1 10.1 3.0 8.0 14.1 1.0-63 -

64 3 電力不足対策への取組み内容第 1-5-8 図および第 1-5-9 表は 電力不足対策として取組んでいるもの 今後取組む予定があるものを示したものである 全体では エアコンの利用削減 設定温度の見直し (89.8%) と フロア等の照明削減 (84.2%) が 8 割台で特に多くなっている これに クールビズ等の実施 (58.0%) と パソコンや OA 機器のこまめな電源管理 (56.2%) が 5 割台で続いている 産業分類別でみると すべての業種に共通して エアコンの利用削減 設定温度の見直し と フロア等の照明削減 が高い割合で実施されていることがわかる また クールビズ等の実施 は情報通信業で 95.0% と特に多い パソコンや OA 機器のこまめな電源管理 は建設業と教育 学習支援業を除くすべての業種で半数以上となっており 情報通信業では 80.0% と特に多くなっている 規模別でみると エアコンの利用削減 設定温度の見直し フロア等の照明削減 は規模にかかわらず多くなっている は 全体的に大企業で取組みありと回答した項目が多く 例えば クールビズ等の実施 については 大企業 (80.4%) が中小企業 (50.7%) を 29.7 ポイント上回っている 一方 中小企業では 生産ライン 機械等の一部停止 が 4.8% と大企業 (1.5%) よりも 3.3 ポイント多くなっている 第 1-5-8 図電力不足対策への取組み内容クールビズ等の実施エアコンの利用削減 設定温度の見直しフロア等の照明削減広告 看板の消灯パソコンや O A 機器のこまめな電源管理エレベーター等の付帯設備の稼働削減生産ライン 機械等の一部停止自家発電機の導入 強化土日営業など稼働日のシフトサマータイム制など操業時間のシフト 1 日の営業時間の短縮夏季休業期間の変更在宅勤務の導入 奨励工場や営業拠点の移転いずれもない無回答 58.0 89.8 84.2 15.8 56.2 15.2 3.9 5.7 6.8 3.9 3.2 8.7 0.1 0.1 3.1 1.3 2.4 0 20 40 60 80 100-64 -

65 第 1-5-9 表電力不足対策への取組み内容 ( 単位 :%) 調査数クールビズ等の実施エアコンの利用削減 設定温度の見直しフロア等の照明削減広告 看板の消灯パソコンや O A 機器のこまめな電源管理エレベーター等の付帯設備の稼働削減生産ライン 機械等の一部停止自家発電機の導入 強化土日営業など稼働日のシフトサマータイム制など操業時間のシフト 1 日の営業時間の短縮夏季休業期間の変更在宅勤務の導入 奨励工場や営業拠点の移転いずれもない無回答 849 58.0 89.8 84.2 15.8 56.2 15.2 3.9 5.7 6.8 3.9 3.2 8.7 0.1 0.1 3.1 1.3 2.4 建設業 132 43.9 86.4 75.8 6.1 48.5 6.8 0.8 4.5 3.8 1.5 3.8 6.1 - - 3.8 1.5 4.5 製造業 263 52.9 90.5 86.3 9.1 57.0 13.7 8.7 5.3 11.8 4.9 2.3 13.3-0.4 4.6 1.5 1.9 情報通信業 20 95.0 95.0 90.0 5.0 80.0 30.0 5.0 15.0 10.0 5.0-10.0 - - - - 5.0 運輸業 郵便業 90 64.4 91.1 87.8 10.0 64.4 15.6 4.4 8.9 6.7 2.2 1.1 4.4 - - 1.1-1.1 卸売 小売業 111 66.7 91.9 85.6 33.3 55.9 10.8 0.9 2.7 1.8 7.2 3.6 3.6 - - 1.8 2.7 - 宿泊業 飲食サービス業 8 87.5 87.5 37.5 12.5-25.0 - - - - - - - - - 教育 学習支援業 11 72.7 100.0 81.8 36.4 45.5 45.5 9.1 - - - - 9.1 - - - - - 医療 福祉業 38 52.6 81.6 86.8 15.8 18.4-15.8 - - - 2.6 - - 2.6-7.9 サービス業 169 65.1 89.3 82.8 23.7 55.6 23.1 1.2 1.8 6.5 4.1 6.5 10.7 0.6-3.0 1.2 2.4 2-100.0 100.0-100.0 - - - - - - - - - - 中小企業 603 50.7 87.9 79.6 12.6 50.2 8.3 4.8 3.3 6.5 3.0 2.7 7.3 0.2-3.3 1.8 2.8 大企業 199 80.4 94.0 96.5 24.1 69.8 34.7 1.5 9.5 7.0 7.5 5.0 13.1-0.5 2.0-1.0 規模別全体産業分類別 - 65 -