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3) 適切な薬物療法ができる 4) 支持的関係を確立し 個人精神療法を適切に用い 集団精神療法を学ぶ 5) 心理社会的療法 精神科リハビリテーションを行い 早期に地域に復帰させる方法を学ぶ 10. 気分障害 : 2) 病歴を聴取し 精神症状を把握し 病型の把握 診断 鑑別診断ができる 3) 人格特徴

別添 1 抗不安薬 睡眠薬の処方実態についての報告 平成 23 年 11 月 1 日厚生労働省社会 援護局障害保健福祉部精神 障害保健課 平成 22 年度厚生労働科学研究費補助金特別研究事業 向精神薬の処方実態に関する国内外の比較研究 ( 研究代表者 : 中川敦夫国立精神 神経医療研究センタートラン

未承認薬 適応外薬の要望に対する企業見解 ( 別添様式 ) 1. 要望内容に関連する事項 会社名要望された医薬品要望内容 CSL ベーリング株式会社要望番号 Ⅱ-175 成分名 (10%) 人免疫グロブリン G ( 一般名 ) プリビジェン (Privigen) 販売名 未承認薬 適応 外薬の分類

要望番号 ;Ⅱ-286 未承認薬 適応外薬の要望 ( 別添様式 ) 1. 要望内容に関連する事項 要望者 ( 該当するものにチェックする ) 学会 ( 学会名 ; 特定非営利活動法人日本臨床腫瘍学会 ) 患者団体 ( 患者団体名 ; ) 個人 ( 氏名 ; ) 優先順位 33 位 ( 全 33 要望

抗精神病薬の併用数 単剤化率 主として統合失調症の治療薬である抗精神病薬について 1 処方中の併用数を見たものです 当院の定義 計算方法調査期間内の全ての入院患者さんが服用した抗精神病薬処方について 各処方中における抗精神病薬の併用数を調査しました 調査期間内にある患者さんの処方が複数あった場合 そ

Ⅰ 向精神薬の合理的な用い方 ④ 3 理学的および生化学的検査 身長 体重 体温 脈拍 血圧などの測定とともに 心電図およ び血液生化学的検査を施行し生体の病的状態の有無を評価してお く 脳波 CT MRI SPECT PET NIRS 等も必要に応じて施行 する 2 薬物療法の実際 ① 適切な薬剤

ン (LVFX) 耐性で シタフロキサシン (STFX) 耐性は1% 以下です また セフカペン (CFPN) およびセフジニル (CFDN) 耐性は 約 6% と耐性率は低い結果でした K. pneumoniae については 全ての薬剤に耐性はほとんどありませんが 腸球菌に対して 第 3 世代セフ

幻覚が特徴的であるが 統合失調症と異なる点として 年齢 幻覚がある程度理解可能 幻覚に対して淡々としている等の点が挙げられる 幻視について 自ら話さないこともある ときにパーキンソン様の症状を認めるが tremor がはっきりせず 手首 肘などの固縮が目立つこともある 抑うつ症状を 3~4 割くらい

2. 改訂内容および改訂理由 2.1. その他の注意 [ 厚生労働省医薬食品局安全対策課事務連絡に基づく改訂 ] 改訂後 ( 下線部 : 改訂部分 ) 10. その他の注意 (1)~(3) 省略 (4) 主に 50 歳以上を対象に実施された海外の疫学調査において 選択的セロトニン再取り込み阻害剤及び

オクノベル錠 150 mg オクノベル錠 300 mg オクノベル内用懸濁液 6% 2.1 第 2 部目次 ノーベルファーマ株式会社

葉酸とビタミンQ&A_201607改訂_ indd

( 様式乙 8) 学位論文内容の要旨 論文提出者氏名 論文審査担当者 主査 教授 米田博 藤原眞也 副査副査 教授教授 黒岩敏彦千原精志郎 副査 教授 佐浦隆一 主論文題名 Anhedonia in Japanese patients with Parkinson s disease ( 日本人パー

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QOL) を向上させる支援に目を向けることが必要になると考えられる それには統合失調症患者の生活の質に対する思いや考えを理解し, その意向を汲みながら, 具体的な支援を考えなければならない また, そのような背景のもと, 精神医療や精神保健福祉の領域において統合失調症患者の QOL 向上を目的とした

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日本皮膚科学会雑誌第117巻第14号

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統合失調症患者の状態と退院可能性 (2) 自傷他害奇妙な姿勢 0% 20% 40% 60% 80% 100% ないない 0% 20% 40% 60% 80% 100% 尐ない 中程度 高い 時々 毎日 症状なし 幻覚 0% 20% 40% 60% 80% 100% 症状

精神医学研究 教育と精神医療を繋ぐ 双方向の対話 10:00 11:00 特別講演 3 司会 尾崎 紀夫 JSL3 名古屋大学大学院医学系研究科精神医学 親と子どもの心療学分野 AMED のミッション 情報共有と分散統合 末松 誠 国立研究開発法人日本医療研究開発機構 11:10 12:10 特別講

医療法人原土井病院治験審査委員会

統合失調症の発症に関与するゲノムコピー数変異の同定と病態メカニズムの解明 ポイント 統合失調症の発症に関与するゲノムコピー数変異 (CNV) が 患者全体の約 9% で同定され 難病として医療費助成の対象になっている疾患も含まれることが分かった 発症に関連した CNV を持つ患者では その 40%

研究の背景社会生活を送る上では 衝動的な行動や不必要な行動を抑制できることがとても重要です ところが注意欠陥多動性障害やパーキンソン病などの精神 神経疾患をもつ患者さんの多くでは この行動抑制の能力が低下しています これまでの先行研究により 行動抑制では 脳の中の前頭前野や大脳基底核と呼ばれる領域が

抗菌薬の殺菌作用抗菌薬の殺菌作用には濃度依存性と時間依存性の 2 種類があり 抗菌薬の効果および用法 用量の設定に大きな影響を与えます 濃度依存性タイプでは 濃度を高めると濃度依存的に殺菌作用を示します 濃度依存性タイプの抗菌薬としては キノロン系薬やアミノ配糖体系薬が挙げられます 一方 時間依存性

改訂後 ⑴ 依存性連用により薬物依存を生じることがあるので 観察を十分に行い 用量及び使用期間に注意し慎重に投与すること また 連用中における投与量の急激な減少ないし投与の中止により 痙攣発作 せん妄 振戦 不眠 不安 幻覚 妄想等の離脱症状があらわれることがあるので 投与を中止する場合には 徐々に

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(別添様式)

(別添様式1)

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用法 用量 発作性夜間ヘモグロビン尿症における溶血抑制 mg mg mg mg kg 30kg 40kg 20kg 30kg 10kg 20kg 5kg 10kg 1900mg mg mg mg

1. 背景統合失調症患者が一般人口に比べて暴力傾向にあるということは これまでにも多くの検討がなされている (Walsh et al., 2002) しかし統合失調症と暴力との関係についてはさまざまな議論が存在する (Monahan, 1992 Amore et al., 2008 Vevera e

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中医協総 再生医療等製品の医療保険上の取扱いについて 再生医療等製品の保険適用に係る取扱いについては 平成 26 年 11 月 5 日の中医協総会において 以下のとおり了承されたところ < 平成 26 年 11 月 5 日中医協総 -2-1( 抜粋 )> 1. 保険適

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医療法人高幡会大西病院 日本慢性期医療協会統計 2016 年度

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医療連携ガイドライン改

要望番号 ;Ⅱ 未承認薬 適応外薬の要望 ( 別添様式 1) 1. 要望内容に関連する事項 要望 者 ( 該当するものにチェックする ) 優先順位 学会 ( 学会名 ; 日本ペインクリニック学会 ) 患者団体 ( 患者団体名 ; ) 個人 ( 氏名 ; ) 2 位 ( 全 4 要望中 )

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症患者における検討は全く行われていない そこで本研究では VPA 服用中の統合失調症患者における高アンモニア血症に関するメカニズムを検討するために当該患者 37 名の朝食前空腹時血液サンプル ( 10mL) を採取し 血清アンモニアおよび VPA 濃度 尿素サイクルに関連する 40 種類の血中アミノ

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医療事故防止対策に関するワーキング・グループにおいて、下記の点につき協議検討する

中医協総会の資料にも上記の 抗菌薬適正使用支援プログラム実践のためのガイダンス から一部が抜粋されていることからも ガイダンスの発表は時機を得たものであり 関連した8 学会が共同でまとめたという点も行政から高評価されたものと考えられます 抗菌薬の適正使用は 院内 と 外来 のいずれの抗菌薬処方におい

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査を実施し 必要に応じ適切な措置を講ずること (2) 本品の警告 効能 効果 性能 用法 用量及び使用方法は以下のとお りであるので 特段の留意をお願いすること なお その他の使用上の注意については 添付文書を参照されたいこと 警告 1 本品投与後に重篤な有害事象の発現が認められていること 及び本品

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添付文書情報 の検索方法 1. 検索条件を設定の上 検索実行 ボタンをクリックすると検索します 検索結果として 右フレームに該当する医療用医薬品の販売名の一覧が 販売名の昇順で表示されます 2. 右のフレームで参照したい販売名をクリックすると 新しいタブで該当する医療用医薬品の添付文書情報が表示され

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今回の調査では 主に次のような結果が得られました 花粉症の現状と生活に及ぼす影響の実態 スギ花粉症を初めて発症してから 10 年以上経つ人が 66.8% と 長年花粉症に悩まされている人が多いという結果に 10 年以上経つ人の割合が多い地域としては静岡県 栃木県 群馬県 山梨県等が上位に 今までにス

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のつながりは重要であると考える 最近の研究では不眠と抑うつや倦怠感などは互いに関連し, 同時に発現する症状, つまりクラスターとして捉え, 不眠のみならず抑うつや倦怠感へ総合的に介入することで不眠を軽減することが期待されている このようなことから睡眠障害と密接に関わりをもつ患者の身体的 QOL( 痛

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適応外申請 治験審査委員会 Institutional Review Board (IRB)

研究の内容 結果本研究ではまず 日本人のクロザピン誘発性無顆粒球症 顆粒球減少症患者群 50 人と日本人正常対照者群 2905 人について全ゲノム関連解析を行いました DNAマイクロアレイを用いて 約 90 万個の一塩基多型 (SNP) 6 を決定し 個々の関連を検討しました その結果 有意水準を超

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要望番号 ;Ⅱ-24 未承認薬 適応外薬の要望 ( 別添様式 ) 1. 要望内容に関連する事項 要望者 ( 該当するものにチェックする ) 学会 ( 学会名 ; 特定非営利活動法人日本臨床腫瘍学会 ) 患者団体 ( 患者団体名 ; ) 個人 ( 氏名 ; ) 優先順位 8 位 ( 全 33 要望中

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婦人科63巻6号/FUJ07‐01(報告)       M

日本医療情報学会

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臨床研究に関する倫理指針違反の疑義がある論文の引用に関する修正の経緯 臨床精神薬理 編集委員会 平成 29 年 12 月 11 日 臨床研究に関する倫理指針違反の疑義がある論文の引用に関する修正の経緯について 以下に記す 平成 29 年 2 月 16 日本誌編集委員会の独自調査により 下記 2 論文に疑義があるという判断に至った 編集委員会は事態を重く受け止め 当該論文を引用 言及している本誌掲載の論文について調査を開始した Tenjin T, Miyamoto S, Miyake N, Ogino S, Kitajima R, Ojima K, Arai J, Teramoto H, Tsukahara S, Ito Y, Tadokoro M, Anai K, Funamoto Y, Kaneda Y, Sumiyoshi T, Yamaguchi N : Effect of blonanserin on cognitive function in antipsychotic-naive first-episode schizophrenia. Hum Psychopharmacol, 27 : 90-100, 2012. Ninomiya Y, Miyamoto S, Tenjin T, Ogino S, Miyake N, Kaneda Y, Sumiyoshi T, Yamaguchi N : Long-term efficacy and safety of blonanserin in patients with first-episode schizophrenia : a 1-year open-label trial. Psychiatry Clin Neurosci, 68 : 841-849, 2014. 平成 29 年 5 月 10 日 本誌掲載論文の引用について調査終了 当該論文を引用 言及しているのは 13 論文あった 下記に一覧を示す 巻号 16-2 16-4 16-4 16-5 16-6 16-7 16-7 17-1 掲載著者頁 287-2 宮本聖也, 天 93 神朋美, 三宅誕実 555-5 大河内智, 古 64 川修, 藤田潔, 岩田仲生 609-6 上田均 18 743-7 稲田健, 石郷 52 岡純 935-9 岸太郎 48 1079- 宮本聖也 1087 1089- 宮田久嗣 1095 81-95 宮本聖也, 三木和平, 西本 掲載欄タイトルシリーズ Blonanserinを使いこなす第 2 回初回エピソード統合失調症患者の認知機能と主観的体験の改善に向けた blonanserinの治療戦略原著論文急性期症状を呈した初発 再発統合失調症患者におけるblonanserinの単剤治療の有用性の検討シリーズ Blonanserinを使いこなす第 4 回 Blonanserinを外来で使いこなすシリーズ Blonanserinを使いこなす第 5 回 Remission, recoveryを目指したblonanserinの使い方シリーズ Blonanserinを使いこなす第 6 回薬理学的プロファイルおよびメタ解析からみたblonanserinの有用性について講演紹介 DSフォーラム2012 統合失調症のリカバリーを考える 講演 3 統合失調症の認知機能改善のためにわれわれができる薬物療法戦略 リカバリーを目指して シリーズ Blonanserinを使いこなす第 7 回リカバリーを目指し blonanserinを使いこなす ヒト としての本来の機能の回復を目指して 資料今日の統合失調症薬物治療におけるblonanserinの位置付け ( 第 2 報 ) 神奈

雅彦, 笠井清 川県下における 2012 年のアンケート調査の結果より :2010 年との比較 登, 平安良雄 17-2 235-2 青嶌和宏 症例報告 44 Blonanserin の追加投与により早期改善を認めた難治性 反復性うつ病の 3 症例 1 年後の経過と無効例を含めて 17-6 904-9 三宅誕実 講演紹介 DS フォーラム 2013 統合失調症の維持期を見据えた急性期治療 09 を考える 講演 2 未服薬初回エピソード統合失調症患者に対する blonanserin 長期投 与の効果と安全性 認知機能への影響 18-7 939-9 棟近孝之 症例報告 (2015) 47 Blonanserin 単剤が奏効した激越型うつ病の 1 例 19-3 361-3 村崎光邦 シリーズ私が歩んだ向精神薬開発の道 秘話でつづる向精神薬開発の歴 (2016) 83 史 第 56 回世界初の dopamine serotonin antagonist か blonanserin の躍進 その 2:Risperidone との大一番とその後の展開 19-5 523-5 小野信, 染矢 展望 (2016) 34 俊幸 安全性と有効性に配慮した抗精神病薬の初期用量 最大用量 維持用量 平成 29 年 6 月 2 日 メール審議と編集会議にて 当該論文を引用 言及している論文の各著者へ 引用箇所についての対応を確認す ることを決定した 平成 29 年 6 月 19 日聖マリアンナ医科大学より編集部宛てに 臨床試験の中止に伴い当該試験から得られたデータを元とした論文 ( 下記 2 論文 ) について取り下げの依頼があった 宮本聖也, 天神朋美, 三宅誕実 : 初回エピソード統合失調症患者の認知機能と主観的体験の改善に向けた blonanserin の治療戦略. 臨床精神薬理, 16(2) : 287-293, 2013. 宮本聖也 : 統合失調症の認知機能改善のためにわれわれができる薬物療法戦略 リカバリーを目指して. 臨床精神薬理, 16(7) : 1079-1087, 2013. 平成 29 年 7 月 6 日 ~13 日 全 13 論文のうち 聖マリアンナ医科大学から取り下げ依頼のあった 2 論文以外の 11 論文の著者へ 当該論文の 引用箇所について対応を確認する文書を送付した 平成 29 年 11 月 15 日 すべての著者から対応についての返事を受け取った 平成 29 年 12 月 11 日 経緯と対応の結果について星和書店の 臨床精神薬理 誌ホームページ上にアップした 以下に 当該論文を引用 言及している本誌掲載の論文について 取り下げと修正による対応の全てを記す

論文取り下げ 第 16 巻 2 号 p.287-293 宮本聖也他論文第 16 巻 7 号 p.1079-1087 宮本聖也論文第 17 巻 6 号 p.904-909 三宅誕実論文 修正にて対応 第 16 巻 4 号 p.555-564 大河内智他論文文献 21 Tenjin et al. Hum Psychopharmacol, 27 : 90-100, 2012. を < 本文修正前 >p.560 右段 12 行目 報告されている 18,19,21,23,26,27) このうち 報告されている 18,19,23,26,27) このうち 第 16 巻 4 号 p.609-618 上田均論文文献 12 Tenjin et al. Hum Psychopharmacol, 27 : 90-100, 2012. を < 本文修正前 >p.610 左段 7~10 行目 体重増加 起立性低血圧などが少なく 認知機能障害に対する改善効果を有すると考えられている 7,12) 体重増加 起立性低血圧などが少ないと考えられている 1) 第 16 巻 5 号 p.743-752 稲田健他論文文献 28 Tenjin et al. Hum Psychopharmacol, 27 : 90-100, 2012. を < 本文修正前 >p.749 右段 13~16 行目また Tenjin ら 28) は未服薬初回エピソード統合失調症患者を対象に BNS は言語流暢性および遂行機能の改善効果が優れていたと報告している 第 16 巻 6 号 p.935-948 岸太郎論文文献 34 Tenjin et al. Hum Psychopharmacol, 27 : 90-100, 2012. を < 本文修正前 >p.946 右段 6~10 行目 Ⅴ. 今後の課題 Blonanserin の有用性について 初発あるいは抗精神病薬の未服用期間が長い急性期統合失調症患者を対象とした報告は Tenjin ら 34) の研究など数件あるが blonanserin が統合失調症治療の第 1 選択薬の位置付けを Ⅴ. 今後の課題 Blonanserin が統合失調症治療の第 1 選択薬の位置付けを

第 16 巻 7 号 p.1089-1095 宮田久嗣論文文献 16 Tenjin et al. Hum Psychopharmacol, 27 : 90-100, 2012. を < 本文修正前 >p.1091 右段 14~23 行目また Tenjin 16) らは 未治療初回エピソードの統合失調症患者を対象として 認知機能や主観的体験に対する BNS の短期的 長期的効果を検討した結果 BNS は主観的 QOL 主観的ウェルビーイング および全般的精神症状を改善させた BNS による認知機能への効果を BACS J(Brief Assessment of Cognition in Schizophrenia, Japanese version) を用いて検討したところ 前頭葉領域 特に背外側前頭前野が関与する認知機能である言語流暢性と遂行機能の改善が認められた 第 17 巻 1 号 p.81-95 宮本聖也他論文文献 15 宮本聖也ら, 臨床精神薬理, 16(2) : 287-293, 2013. を文献 23 Tenjin et al. Hum Psychopharmacol, 27 : 90-100, 2012. を < 本文修正前 >p.81 右段 7 行目 ~p.82 左段 1 行目 研究報告数はまだ少ないものの 統合失調症の認知機能障害に対する効果 23) やメタ解析 7) など 研究報告数はまだ少ないものの 統合失調症に対するメタ解析 7) など < 本文修正前 >p.92 左段 30 行目 ~36 行目 Tenjin ら 23) は 初回エピソード統合失調症患者を対象に blonanserin を 8 週間投与した臨床研究において 言語流暢性と遂行機能の有意な改善を報告している この効果は 投与継続中の 1 年間にわたって持続することも判明しており blonanserin は前頭葉の関与する認知機能領域を改善する可能性が示唆されている 15) 第 17 巻 2 号 p.235-244 青嶌和宏論文文献 25 Tenjin et al. Hum Psychopharmacol, 27 : 90-100, 2012. を < 本文修正前 >p.235 右段 11~13 行目 認知機能障害改善の可能性があるとの報告もある 12,25) 認知機能障害改善の可能性があるとの報告もある 12) < 本文修正前 >p.242 右段 13~14 行目 統合失調症患者の認知機能が改善したという報告があり 12,25) 統合失調症患者の認知機能が改善したという報告があり 12) 第 18 巻 7 号 (2015)p.939-947 棟近孝之論文文献 47 Tenjin et al. Hum Psychopharmacol, 27 : 90-100, 2012. を < 本文修正前 >p.944 右段 12~14 行目 ドパミンやノルアドレナリンの放出が増加すること 32) から 前頭葉機能を賦活化させる作用を有する可能性

が示唆されている 47) ドパミンやノルアドレナリンの放出が増加すること 32) が報告されている 第 19 巻 3 号 (2016)p.361-383 村崎光邦論文図 3 図 4 表 7 表 8 を文献 12 三宅誕実, 臨床精神薬理, 17 : 949-909, 2014. を文献 13 宮本聖也ら, 臨床精神薬理, 16(2) : 287-293, 2013. を文献 21 Ninomiya et al. Psychiatry Clin Neurosci, 68 : 841-849, 2014. を文献 23 Tenjin et al. Hum Psychopharmacol, 27 : 90-100, 2012. を文献 24 Tenjin et al. Neuropsychiatr Dis Treat, 9 : 587-594, 2013. を < 本文修正前 >p.366 右段 8 行目 ~p.367 2. 初回エピソード患者の認知機能への効果宮本ら 13) は 前述の 興味深い日常臨床に直結する話でもある < 本文修正前 >p.369 左段 1 行目 3. 急性期統合失調症における認知機能および社会機能に及ぼす blonanserin の効果 risperidone との比較 2. 急性期統合失調症における認知機能および社会機能に及ぼす blonanserin の効果 risperidone との比較 < 本文修正前 >p.369 右段 7~19 行目 4. 認知機能に関わる試験のおわりにこれまで述べてきた blonanserin の 両大学に敬意を表しておきたい 第 19 巻 5 号 (2016)p.523-534 小野信他論文文献 55 Ninomiya et al. Psychiatry Clin Neurosci, 68 : 841-849, 2014. を文献 73 Tenjin et al. Hum Psychopharmacol, 27 : 90-100, 2012. を < 本文修正前 >p.526 左段 32~36 行目 Blonanserin については 初発エピソードに対し 8 週間の平均用量 7.2mg で有効性があった報告 73) と 1 年間の観察平均用量 5.2mg で有効であったという報告 55) があり 用量固定比較試験はなかった