平成 30(2018) 年 11 月 15 日 第 6 号 編集そうか生きもの調査編集委員会 / 草加市環境課発行草加市 340-8550 草加市高砂一丁目 1 番 1 号 048-92-1519 / FAX048-92-1030 ハシビロガモ くちばしハシビロガモは名前のとおり幅の広い嘴が 特徴のカモで 水面をクルクル回るように泳ぎな がら水ごと口に入れ プランクトンや植物の種子 などを嘴にある板歯という櫛状の歯のようなもの こで漉しとって食べます ハシビロガモは全長約 50 cm 冬鳥として全国に渡来します 渡来数は全国 で約 15,0 00 羽 ( 今年 1 月のガンカモ調査による 一番多いマガモは約 41 万羽 ) と少ないですが そうか公園等で10 月から3 月頃によく見られます 写真はハシビロガモの雄で美しい羽色をしていますが 雌は全身褐色で黒褐色の斑があります また渡来時の雄はエクリプスといって雌と同じ地味な羽色をしていますが 暫くすると美しい繁殖羽になってペアをつくります 主な内容 ➊ ハシビロガモ ( 彦坂 正治さん撮影 ) ❺ こんな生きものを発見 ❷ そうか市民が望む環境は? ❻ 私の生きもの観察路 ❸ 第 4 回そうか生きもの集合調査を開催 ❼ 個別 集合調査結果 ❹ 参加者の声 ❽ 読者からの投稿写真
草加市民が望む環境は? 綱藤 敏郎さん 僕は台東区浅草の北東部 山谷のドヤ街に隣接した場所で生まれ育ちました 周りには田んぼもなければ畑もない ただ実家の近くにお寺が3つあって 少しばかり樹木が植わっていて 住宅や工場ばかりではありませんでした 1979 年 25 歳のときに結婚するのですが 家内の親に草加駅近くに産直の家具屋があるので 所帯道具を見てこいと言われました 季節は暑い8 月です まだ地面の上を走っていた東武電車に揺られて草加駅まで 2 人でやってきました その時の車窓の風景をよく覚えていて 線路脇に大小の溜池というか湿地というかたくさんあったのを覚えています やがて1983 年 29 歳のときに親父が縁あって買って持っていた草加の土地に家族 3 人で引っ越してきました それが今の自宅です その頃の草加市北谷の自宅周辺には田んぼがたくさん残っていて 道路は雨が降るとぬかるむ土の道で トイレは当然汲み取り式でした それでも春になるとオケラが ジー と鳴き 田んぼではアマガエルがうるさいくらい鳴いていました そして家の周りにジュズダマが雑草として生えていました やがて2 人目の子供が生まれ時は移り 田んぼは住宅地になり近くの伝右川は三面護岸され 生きものの声はしなくなりました 下水が敷設されトイレは水洗になり 道路は舗装され 都市らしくなったのが今の草加です 生きもの調査が始まってから自宅の周囲で見られる野鳥や昆虫に注意を向けるようになりました 同時に浅草の実家で見られる生きものにも関心が向かいました 結論から言うと 野鳥に関しては浅草も草加も同じ鳥が見られます 浅草はハシブトガラスですが 草加はハシボソガラスです 知っている昆虫でアゲハチョウやツマグロヒョウモンは草加でも 浅草でも見られます 目につく生きものはどちらも一緒です 獨協大学前駅から25 分も歩く草加市北谷の自宅も浅草同様都市になったということではないでしょうか! 自宅周辺の田んぼが住宅地に変わるときに僕は何もしませんでした 道路が舗装されトイレが水洗になったときに喜びました 子供のためにと35 歳の頃から鳥の名前を覚え始めて 初めて草加市の環境に興味が湧くようになりました 埼玉県生態系保護協会の支部役員になりムナグロが毎年来る柿木田んぼの保全について要望書を市に出したりしました でもそんなことに興味を持っている市民は数える程しかいませんでした 市民の大多数は便利な都市の生活を望んでいるんだと思います 日本の都市の歴史はまだ浅く 都市に暮らす人間の行く末はわかりません 自然豊かな農村で事件が起こるのを見ると 各自無関心な都市のほうがいいのかもと思う瞬間もあります いずれにしても環境の保全は市民全員 一人ひとりが考える問題だと思っています 2
第 4 回そうか生きもの集合調査を開催 2018.8.21 予期せぬツミの出現に大感激近岡勝夫さん 8 月 21 日 獨協大学の芝生広場付近で生きもの調査を行っている最中 予期せぬ出会いがあった その時の様子を断片的ですが紹介したいと思う それは予想もしなかったツミ ( オス ) の出現であった 普通なら子育てしている親は警戒心も強く しかも遠く離れた場所にわざわざ飛んでこないはず ( 子育ての合間に一息つきたかったのかなぁー ) それも観察途中のなか 目の前に突然現れたのである ( ビオトープ付近の松の木 ) その場に居合わせた皆さんは大興奮 近づいてもまったく逃げる様子もない ( 写真 1) その距離約 5 mほどである その後しばらくして地面に降り ( 写真 2) 近くの水場で水浴びを始めた 観察している芝生側から良く見えないので 居合わせたグループの皆さんには反対側へ回って頂き その様子を身近に見てもらう その距離も4~5m ほどである 数分後 目の前の松の枝に乗り移り 今度は羽づくろいを始めた 近くにいた別のグループにも声をかけ集まってもらう 携帯 ( スマホ ) でも撮れる距離なので チャンスとばかり皆さん盛んにシャッターを切っていた その後リラックスしたのか 片足だけで立ち 時には眠そうな仕草をみせていた ( 写真 3 足に注目 ) 調査中 ツミとの出会いから飛び去るまでの約 30 分間 これほど長く皆さんの近くにいるのは 非常に珍しいことです 奇しくもその場に居合わせた我々は非常にラッキーであり 心に残る素晴らしい一日となりました 1 2 3 3
魚類調査に参加して 石井実さん記録的な猛暑の谷間となった8 月 21 日 ( 火 ) そうか生きもの調査運営委員会と獨協大学との共催で 71 人の参加者のもと3 班に分かれ大学構内 ( 里山庭園 芝生広場 ) 隣接する松原団地記念公園 大学の脇を流れる伝右川に生息する昆虫 鳥 植物 魚類など幅広く調査を行いました 私は 伝右川と松原団地記念公園の池に生息する水生生物 ( 魚類中心 ) の調査を担当しました 以下 調査結果を報告します 詳細は13 ページに掲載 伝右川水生生物が暮らすにはよい環境とはいえない垂直護岸 悪臭を放つほど汚れた状態が長く続き 現在でも 汚れた川 という汚名をぬぐえない川です コイしかいないと思われているなか タイリクバラタナゴ ヌマチチブ各 1 個体を採取できたことは 伝右川の状態を知る貴重な資料です 松原団地記念公園内の池この池の水源は地下水と公園内に降った雨水で オーバーフローは伝右川に排水され 河川からの流入はありません 金魚やグッピー ミシシッピアカミミガメ等が確認できたのは 違法に捨てられたものと思われます また 大量に捕獲できたギンブナの大きさはバラバラで全長 10cm から20cm 位 なかには30cm 近い個体も一尾捕獲できました 個体の大きさにばらつきがあるのは健全な繁殖をしている証拠と思えますが 当歳魚 ( その年にふ化した魚 ) が捕獲できませんでした 伝右川の本川の綾瀬川では 水質は改善され魚種も増加傾向にあるという調査結果が報告されています 残念なことですが 伝右川の水生生物を継続して調査した資料が見つかりません 今回のような調査を続け 発信することにより伝右川への関心が高まり水質の改善や ゴミの減少につながるのではと思います 集合調査に参加して 獨協大学外国語学部ドイツ語学科 4 年井上紗英さん昨年 今年と2 年続けて8 月に獨協大学のキャンパス等で行われた そうか生きもの調査会 に参加させていただきました 記録係をやってみて 見聞きしたことのない植物や昆虫 鳥類の名前を聞き漏らさず 正確に記録することが難しかったです 屋外での観察のため 単純な聞き間違えもありますが 一番は聞き馴染みがない 初めて聞く動植物たちばかりだったからだと思います 調査員の方から見つけた植物の解説を聞くと 別名や遊び方なども教わることができました それはかつては 人々が自然と生活を共にし 親しんできた証拠なのだと思いました 現代の私たちが生活する環境はコンクリートに覆われてしまい 植物や昆虫の情報も限られてしまっているのではないでしょうか 公園に行ってもはなかんむりを作るといった機会もなく かつて親しまれてきた動植物の名前を知らずに生活していることが 少しだけ寂しくなりました 一方で 私たちの身近な環境に多くの動植物が潜んでいることは大きな発見でした 大学のキャンパスや周囲だけでもたくさんの生態系を確認することができました 定期的な集合調査に 住民の方々が参加することは 自分たちの周りの生態系の豊かさを知り 生きものに対する興味を育む上で とても意味があることだと 4
思います 私自身も ツミ の巣作りを知ったことによって 自然をもっと大切に考えようと改めて感じました こんな鳥が大学に棲んでくれていることが嬉しかった また 調査に参加してくれた子どもたちも 解説を聞いて 〇 がここにもいるよ これは何々っていうんだよ と生き生きと話していることがとても印象的でした 日本の美徳の1つに 四季 を感じられることが上げられると私は考えます 日本人はその四季の中に生き その時にしか見ることのできない植物や花 その時期になると出会える野鳥類から季節を知り 楽しむ心を持ち合わせています 今回の集合調査を通して 多くの人がこの楽しみを味わい 自然環境のことを考えていけたらよいと感じました 参加者の声 参加してよかったと思います いろいろな知しきが入ってきました ( うちころTV) 獨協大学の芝生広場ではツミの親子が見られました 去年はこの時期は渡ってしまうので巣だけかなと思っていたら小さなヒナまで見られてうれしかったです 松原団地記念公園の池にたくさんのフナが生息しているのにビックリしました まだ外来種がいないようなので このまま未来へ残していきたいです 里山庭園ではたくさんの野菜が収穫時期を向え トマトが甘かったです ( 木村さん 母 ) 注 ) 他の班で外来種を確認しました 公園に行ったときに 池にしかけているワナにフナやザリガニがたくさん入っていてびっくりしました 草がぼうぼうでバッタがいると思ったけど ガやハチやとんぼしかいませんでした 鳥はめずらしいツミがいました とてもかわいかったです オナガもギューイギューイと鳴いていてセミのようにうるさかったです ( 木村さん 子 ) 普段 何気なく見ている虫も種類がたくさんあ ってびっくりしました ツミも親子の姿を子供に見せられて貴重な体験でした ( 匿名 ) ツミがにげなくてよかった ( でか ) ブルーベリーがおいしいし ツミもにげなくてよかったと思った ( ちび ) 楽しかったです!! 新しい発見がたくさんありました!! (K.H) 虫好き 自然好きな子どもが多く参加していて嬉しく思いました 獨協大学は造られた自然ですが ツミを含め様々な生きものが住んでいて 草加市にとっても 貴重な場所になっています 自然は失われていくのは早いですが 生きものの種類が多く住めるよう 地道に環境を整えていくことも大事だと 獨協大学を見て思いました ( 白鳥さん ) 獨協大学内でツミが巣を作り子育てしている様子を観察でき 貴重な体験となりました 普段何気なく歩いていると見過ごしている生きものですが 目をこらして見るとたくさんの営みを発見することができました (A.N) おもったより生きものがいっぱいいた おもったよりしぜんがきれいだった ( はるまさん ) むしがいっぱいいたから おもしろかった ( しんざんさん ) 手が届きそうなほど近くでツミを見ることができて 水あびしている様子や 枝でジッと辺りをうかがっている姿に大興奮しました! かわいかったです ( 吉田さん ) 花数は少なかったがヒレタゴボウ ヒメムツオレガヤツリも見られた シオカラトンボ ヒメアカタテハ ベニシジミ ショウリョウバッタなど見られた もう少し時間があればもっと観察種が増えたかなと思う 営巣中のツミの説明が良かった ( 島田さん ) 2 時間があっという間でした いろいろな動植物の名前をおぼえられてものすごく得した気分です クビアカツヤカミキリは注意して駆除に協力します ( あっちゃん ) 5
こんな生きものを発見 オオカマキリの一生 奴は 17 倍もデカイ私とにらみ合っているが 一歩も退かない 距離は 1m 私は 大きく一歩 踏み込んだ 奴は 体を左右にふりながら自慢の 武器を動かし始めた 手で首根っこを抑えたが 思わず離してしまった 奴は まだ逃げずにそこ にいた 逆三角形の不敵な面構えと眼光の鋭さに 違わぬ猛者ぶりに 初戦は私が敗退した 彼は昆虫界の頂点に立つ猛者だ たかだか 10cm ほどの彼が 170cm の私を前にして一歩も退かぬ とは大したものだ 前置きが長くなってしまったが 奴とはオオカ マキリ 彼の鎌にしてやられ 痛さに思わず手を 離してしまった 彼の視野は 180 度 鎌の射程内 に入ると 0.05 秒の速さで捕らえる 捕縛力は 3t と 破壊的だ 彼の鎌には チョウやセミ バッタ等 の昆虫だけでなく あのかわいい小鳥 キクイタ ダキも捕らえられている 小さなヘビやネズミも 餌食になっている 鎌を振るっている姿がかっこいいと子どもたち には人気があるようだが 強面の彼らの仲間は 見た目の悪さだけでなく 捕獲してその場で餌を 貪り食うおぞましさに 昆虫を撮り始めてまもな い私には嫌煙されている 昆虫界双璧のあのスズ メバチの仲間だって 獲物の皮を剝いで丸裸には するけれど その場でむしゃむしゃ食べず我が家 に持ち帰る 敗れた相手の無残な姿は見たくない さらし 曝け出して欲しくない さて カマキリの仲間を紹介したい 世界には 2000 種前後 日本では 10 種ほどが知られている よく目にするのは オオカマキリ チョウセンカ マキリ ハラビロカマキリ コカマキリの 4 種だ ろうか ウスバカマキリは数も生息地も少ないと 言われている 村木 浩一さん らんしょう不完全変態の彼らが卵鞘から出て成虫になれ るのは ほんの数匹だと言われている 数百の彼 らの兄弟が成虫になれずに落命している 発泡スチロールの様な卵鞘の中でも安心ではない 天敵がいる カマキリタマゴカツオブシムシやオナガアシブトコバチといった寄生者に 外界へ出る前にやられてしまう 寄生にあわずうまく出てきても 周りは敵だらけ 最強の天敵の鳥 先に成虫になったキリギリスの仲間 クモ 小さなアリたち 自分が成虫の時捕食していたものたちに 幼虫の時代に食べられる 生き残るのは数百のうちのほんの数匹 カマキリには辛い現実だ やっと 成虫 得意の待ち伏せやじわじわと追い詰める戦法と早業の大鎌捕りを武器にして 昆虫界に敵なし 好敵手はスズメバチ かつてセグロアシナガバチに丸裸にされていく姿に遭遇している それから カマキリのオスには危うい現実が待っている 大きなメスと小さなオス 危険を承知で行為に及び メスの餌になってしまうこともある 子孫を残すのにもほんの一瞬の油断が命取りになる そのことを思うと あの面構えで人をも恐れず生きているカマキリも良しかなと思えてくる 小さな昆虫界恐怖の捕食者は 菜園では害虫駆除の最強のガードマン狩人として貢献しているので 菜園の主は感謝している ( 写真提供近岡勝夫さん ) ( 写真提供小林春記さん ) 6
緑色に輝くタマムシ 近岡勝夫さん 7 月中旬 猛暑のなか そうか公園でタマムシを発見する それも桜の木に産卵する貴重な場面に出会う ( 写真 ) 最近は数が激減し 絶滅が危惧されており そうか公園で見られたのは幸運としかいいようがない タマムシは日本の甲虫の中で最も美しいといわれる 緑色の金属光沢があり 背中に虹のような縦縞があって 美しい外見を持つことから古来より珍重されたようだ また翅は死後も色が変わらないので 法隆寺宝物 玉虫厨子 の装飾として使われている 天敵である鳥は 色が変わるもの を怖がる性質があるため この虫が持つ金属光沢は鳥を寄せつけないようだ またこの昆虫の色彩が変化することから どのようにも解釈ができ はっきりとしないものごとの例えを 玉虫色 というらしい 産卵管 都会の自然共生を楽しんでいます 外環では 帰化植物のキキョウソウ コメツブツメクサも路 上のレンガの合間からひっそり咲き出します 昭和 30 年代後半 松原団地の工事中 付近は一 面にシロバナタンポポが咲いていたそうです そ の名残の一株を旭町 4 丁目でずっとお花見して もう 30 年です 今年 80 代の方にこの花を見てい ただくと携帯で写しているのです 60 代の私は この目だけです 自生して群生するそうですが 垣根の下で頑張っています 伝右川の原町 2 丁目付近の桜並木には サギの ねぐらがあり 9 月から翌年 5 月まで観察できます 深夜までカメラを設置して観察している方もおら れました また 昔 伝右川では ゲンジボタルも飛ん でいたんだぞ と 農家の方がお話をしてくれ ました 見沼代用水から澄んだ水が流れ 楽園だ ったようです 生きもの調査で 今調査しているのがジャコウ アゲハの食草 ウマノスズクサです 人為的なの か せっかく伸びても消えることがたびたびあり ます どうしてでしょうか 今年は 猛暑の影響 かジャコウアゲハは一頭しか確認していません オレの草ねーぞ と垣根の下をくぐり必死で す 私の生きもの観察路外環周辺を歩く清水ヨシ子さん 外環の斜面にはアサギマダラの食草 キジョラ ンが クズ同様の勢いで伸び 小花が咲いていま す 毎年 管理作業で刈り取られますが 古株は 太く健在です 15 年前位 千葉県の里山 ふくろうの森 を 訪ねたとき 木立裏にアサギマダラがヒラリヒラ リと舞っていました その当時 アサギマダラを 知らなかった私は 20 分位 低空飛行する彼女と 交遊し 自然児に戻っていました あのメルヘン の世界をまた体験したいが ここ草加市の外環の 側道では危ない危ない 7
帰化植物のオキナアサガオ そして早咲きナガミヒナゲシを 北限のナガミヒナゲシ と名付け 厳寒に自然淘汰される様をレポートした時もあります 50 年に一度咲くリュウゼツランは 中学生の子供たちに おばさんは 次は見られないけどみんなはまた見てね というと素直にコックンとうなずき うれしかったです 外環周辺の私の生きもの観察路は 外環の工事着工前からフルマラソン トライアスロンのトレーニングコースとして無我夢中 日々是好日の精神で楽しんでいます トピック オオミズナギドリを保護 草加市くらし安全課平成 30 年 10 月 1 日 市民の方から 柳島治水緑地に動けない水鳥がいる との連絡が市に入りました 水鳥とのことなので 池またはその周辺にいるのかな? と思ったのですが グランドにいる とのこと どうして? と思いつつ現場に向かうと 池から遠いグランドの中ほどにちょこん と座っている鳥を発見 ( 写真 1) 1 本当にいた と思いながら近寄っていくと どうも思っていたカモ等の水鳥の大きさよりもかなり大きい様子 カラスよりも大きく 体はニワトリくらいですが 羽が断然大きい 傷病鳥獣を保護していただく動物病院に持って行くと オオミズナギドリとのこと ( 写真 2) 2 オオミズナギドリは本来 海や島に生息し 草 外環道周辺 ( 旭町 ~ 原町 ) 加にいるような鳥ではないのですが 保護した10 月 1 日の前日は 台風 24 号 が非常に強い勢力のまま草加市近くを通った日でした 強風により市内でも屋根が飛んだり 大きな看板が倒れたりと大きな被害がありましたが オオミズナギドリも強風に流されてきたのではないかと思われます 8
幸いなことに 目立った外傷はなく 体力が戻り次第海に戻していただけるとのこと しかし 戻す場所も 東京湾ではダメらしく 伊豆や九十九里 大洗など 太平洋に戻すとのことでした 珍しい鳥が草加に来た と思っていましたが 実は八潮市でも傷病鳥獣として最近保護しており また 平成 29 年 10 月 25 日に 死体ではありますが草加市内で発見されていました 調べたところ 前々日の10 月 23 日に台風 21 号が来ていました 自然災害を前に 人も鳥も無力であることを実感させられました 集合調査のご案内 2 新田西文化センター案内図 日時平成 30 年 12 月 8 日 ( 土 )9 時 ~ 正午 集合場所新田西文化センター清門 3-49-1 942-0778 集合時間 8 時 50 分 内容綾瀬川の野鳥を調べます 申込み 12 月 6 日 ( 木 ) までに環境課へ 交通新田駅東口朝日ハズ 8:17 発新栄団地行き長栄南ハズ停下車徒歩 4 分 8:28 発獨協大学前駅西口行き新善町バス停 出来るだけ公共交通機関をご利用ください 個別調査結果 ( 平成 30 年 7 月 ~9 月 ) 7 月区域別一覧 区分 調査種 第 1 区域 第 2 区域 第 3 区域 第 4 区域 第 5 区域 第 6 区域 第 7 区域 第 8 区域 第 9 区域 第 10 区域 確認数 1 在来タンポポ 0 2 セイヨウタンポポ 8 3 セイタカアワダチソウ 1 4 カントウヨメナ 5 5 キタミソウ 0 6 スミレ類 0 植 7 ミゾソバ 3 物 8 イヌタデ 6 9 ツユクサ 9 10 ヨシ ( アシ ) 3 11 ハンノキ 0 12 エノキ 1 13 クヌギ 0 14 幹周り2m 以上の樹木 1 15 メジロ 1 16 キジバト 10 17 コサギ 3 18 カルガモ 4 19 カワセミ 4 20 コゲラ 0 鳥 21 ツバメ 7 22 ツバメの巣 4 23 ハクセキレイ 6 24 モズ 3 25 ツグミ 0 26 オオヨシキリ 1 27 シジュウカラ 6 28 オナガ 6 29 モンシロチョウ 8 30 アゲハチョウ 8 31 アオスジアゲハ 9 昆 32 ナガサキアゲハ 5 虫 33 ツマグロヒョウモン 6 34 アカボシゴマダラ 5 蝶 35 カブトムシ 1 36 ニイニイゼミ 9 そ 37 クマゼミ 2 の 38 ツクツクボウシ 4 他 39 オオカマキリ 3 40 シオカラトンボ 8 41 トノサマバッタ 2 42 アマガエル 3 区分 調査種 第 1 区域 第 2 区域 第 3 区域 第 4 区域 第 5 区域 第 6 区域 第 7 区域 第 8 区域 第 9 区域 第 10 区域 確認数 19 8 17 22 7 17 10 25 22 18 9
8 月区域別一覧 9 区分 調査種 第 1 区域 第 2 区域 第 3 区域 第 4 区域 第 5 区域 第 6 区域 第 7 区域 第 8 区域 第 9 区域 第 10 区域確認数 1 在来タンポポ 0 2 セイヨウタンポポ 5 3 セイタカアワダチソウ 2 4 カントウヨメナ 2 5 キタミソウ 0 6 スミレ類 0 植 7 ミゾソバ 2 物 8 イヌタデ 6 9 ツユクサ 7 10 ヨシ ( アシ ) 5 11 ハンノキ 1 12 エノキ 2 13 クヌギ 1 14 幹周り2m 以上の樹木 1 15 メジロ 0 16 キジバト 7 17 コサギ 1 18 カルガモ 7 19 カワセミ 2 20 コゲラ 2 鳥 21 ツバメ 4 22 ツバメの巣 3 23 ハクセキレイ 5 24 モズ 0 25 ツグミ 0 26 オオヨシキリ 1 27 シジュウカラ 4 28 オナガ 6 29 モンシロチョウ 8 30 アゲハチョウ 7 31 アオスジアゲハ 7 昆 32 ナガサキアゲハ 3 虫 33 ツマグロヒョウモン 6 34 アカボシゴマダラ 3 蝶 35 カブトムシ 0 36 ニイニイゼミ 3 そ 37 クマゼミ 3 の 38 ツクツクボウシ 7 他 39 オオカマキリ 2 40 シオカラトンボ 9 41 トノサマバッタ 2 42 アマガエル 2 区分 調査種 第 1 区域 第 2 区域 第 3 区域 第 4 区域 第 5 区域 第 6 区域 第 7 区域 第 8 区域 第 9 区域 第 10 区域 確認数 13 2 4 20 4 13 18 24 20 20 9 月区域別一覧 区分 調査種 第 1 区域 第 2 区域 第 3 区域 第 4 区域 第 5 区域 第 6 区域 第 7 区域 第 8 区域 第 9 区域 第 10 区域確認数 1 在来タンポポ 2 2 セイヨウタンポポ 7 3 セイタカアワダチソウ 6 4 カントウヨメナ 5 5 キタミソウ 0 6 スミレ類 1 植 7 ミゾソバ 2 物 8 イヌタデ 9 9 ツユクサ 9 10 ヨシ ( アシ ) 7 11 ハンノキ 2 12 エノキ 2 13 クヌギ 2 14 幹周り2m 以上の樹木 1 15 メジロ 1 16 キジバト 9 17 コサギ 3 18 カルガモ 7 19 カワセミ 3 20 コゲラ 2 鳥 21 ツバメ 3 22 ツバメの巣 1 23 ハクセキレイ 6 24 モズ 2 25 ツグミ 0 26 オオヨシキリ 0 27 シジュウカラ 6 28 オナガ 8 29 モンシロチョウ 7 30 アゲハチョウ 9 31 アオスジアゲハ 7 昆 32 ナガサキアゲハ 1 虫 33 ツマグロヒョウモン 7 34 アカボシゴマダラ 5 蝶 35 カブトムシ 1 36 ニイニイゼミ 2 そ 37 クマゼミ 2 の 38 ツクツクボウシ 8 他 39 オオカマキリ 4 40 シオカラトンボ 7 41 トノサマバッタ 2 42 アマガエル 2 区分 調査種 第 1 区域 第 2 区域 第 3 区域 第 4 区域 第 5 区域 第 6 区域 第 7 区域 第 8 区域 第 9 区域 第 10 区域 確認数 16 2 12 14 8 18 20 24 34 22 注 ) 報告のとおり記載しています 10
調査区域 平成 30(2 018) 年 11 月そうか生きものだより 6 区域町名 1 瀬崎 2 谷塚 谷塚町 3 谷塚上町 谷塚仲町 両新田東町 両新田西町 新里町 遊馬町 柳島町 4 吉町 手代町 中央 高砂 住吉 神明 5 草加 西町 氷川町 6 稲荷 青柳 1 丁目 7 松江 弁天 栄町 中根 八幡町 8 旭町 新善町 金明町 清門 長栄 新栄 9 青柳 (1 丁目を除く ) 青柳町 柿木町 10 松原 花栗 苗塚町 小山 北谷 北谷町 原町 学園町 42 種以外の生きもの 月区分 7 月 8 月 9 月 植物 197 ( 内 外来 80 種 ) 183 ( 内 外来 80 種 ) 203 ( 内 外来 85 種 ) 鳥 14 10 34 昆虫等 71 81 83 計 282 274 320 注 ) 詳細は市ホームページに掲載 第 4 回そうか生きもの集合調査 観察リスト 開催日 平成 30 年 8 月 21 日 ( 火 ) 場 所 獨協大学 松原団地記念公園 参加者 71 人 ( うち子供 14 人 ) 確認数 獨協大学芝生広場 39 種 ( うち調査種 5 種 ) 松原団地記念公園 64 種 ( うち調査種 6 種 ) 魚類調査確認数 伝右川 5 種 ( うち目視 2 種 ) 水生植物 2 種 松原団地記念公園池 7 種 ( うち目視 3 種 ) 11
獨協大学芝生広場 黄色塗りつぶしは調査 42 種 区分 生きもの名 生きもの名 1 アオウキクサ 11 シロツメクサ 2 アゼスゲ 12 タカサブロウ 3 アメリカオニアザミ 13 ハマナデシコ 4 イヌムギ 14 ヒメガマ 植物 19 種 鳥 3 種 昆虫 蝶 その他 17 種 5 エゾノギシギシ 15 ヒメジョオン 6 エノコログサ 16 ヒメムカシヨモギ 7 オオアレチノギク 17 ヘクソカズラ 8 カサスゲ 18 ミソハギ 9 コガマ 19 ヨモギ 10 コニシキソウ 1 オナガ 3 ツミ 2 キジバト 1 アオドウガネ 10 クロアナバチ 2 アジアイトトンボ 11 シオカラトンボ 3 イチモンジセセリ 12 ショウリョウバッタ 4 ウスバキトンボ 13 ナガコガネグモ 5 オオシオカラトンボ 14 アゲハチョウ ( ナミアゲハ ) 6 オンブバッタ 15 ハネナガイナゴ 7 ギンヤンマ 16 ベニシジミ 8 クマゼミ 17 ヤマトシジミ 9 クマバチ 松原団地記念公園 黄色塗りつぶしは調査 42 種 区分 生きもの名 生きもの名 1 アキメヒシバ 22 セイタカハハコグサ 2 アレチヌスビトハギ 23 セイバンモロコシ 3 ウラジロチチコグサ 24 セイヨウタンポポ 4 エノキグサ 25 タケニグサ 5 エノコログサ 26 タチチチコグサ 6 オオアレチノギク 27 ニラ 7 オオイヌノフグリ 28 ハキダメギク 8 オギ 29 ヒメムカシヨモギ 9 オヒシバ 30 ヒメムツオレガヤツリ 10 カタバミ 31 ヒレタゴボウ 植物 42 種 11 カヤツリグサ 32 ホソアオゲイトウ 12 ケイヌビエ 33 マルバハッカ 13 コゴメガヤツリ 34 ムラサキエノコロ 14 コツブキンエノコロ 35 ムラサキツメクサ ( アカツメクサ ) 15 ホナガイヌビユ 36 メヒシバ 16 コニシキソウ 37 メマツヨイグサ 17 コヒルガオ 38 ヤハズソウ 18 シマスズメノヒエ 39 ヤブカラシ 19 シロツメクサ 40 ヤブタビラコ 20 ススキ 41 ユウゲショウ 21 セイタカアワダチソウ 42 ヨモギ 鳥 2 種 1 ハシブトカラス 2 カルガモ 1 アオメアブ 11 シジミチョウ 2 アカトンボ 12 ショウリョウバッタ 昆虫 蝶 その他 20 種 3 アゲハチョウ 13 セイヨウミツバチ 4 アシナガバチ 14 ツバメシジミ 5 アブラゼミ 15 ツメクサガ 6 アメンボ 16 ヒメアカタテハ 7 イチモンジセセリ 17 ベニシジミ 8 ウスバキトンボ 18 ムシヒキアブ 9 コアオハナムグリ 19 モンキチョウ 10 シオカラトンボ 20 モンシロチョウ 12
魚類調査 区分 松原団地記念公園池 伝右川 ( 獨協大学正門前 ) 1 アメリカザリガニ (27 尾 ) 1 アメリカザリガニ (2 尾 ) 2 ギンブナ (42 尾 ) 在来種 2 タイリクバラタナゴ (1 尾 ) 3 タイリクバラタナゴ (2 尾 ) 3 ヌマチチブ (1 尾 ) 在来種魚類等 4 モツゴ (1 尾 ) 在来種 4 ボラ ( 目視 ) 在来種 5 金魚 ( 目視 ) 5 コイ ( 目視 ) 6 グッピー ( 目視 ) 7 ミシシッピアカミミガメ ( 目視 ) 1 イトモ水生植物 2 ハゴロモモ 読者からの投稿写真 高野信一さん ( 撮影場所 : 辰井川周辺 ) 河島 マメアサガオアキアカネマガモ 良雄さん バン幼鳥 ( 谷塚治水緑地 ) クロハウリムシ ( 谷塚町 ) キアゲハ ( 谷塚町 ) 写真大募集 読者の皆さんが撮影した生きものの写真を募集しています 草加市内で撮影した 1 年以内の写真で 氏名 題名 撮影日 撮影場所を明記し 事務局までメール等でお願いします なお 誌面の都合により 掲載できない場合がありますのでご了承ください そうか生きものだより編集委員会委員菅藤男近岡勝夫村木浩一草野美津枝 より充実した生きものだよりをお届けするため 編集委員を募集しています お気軽に環境課まで連絡してください 13 編集後記 そうか生きものだより 第 6 号をお届けし ます 街路樹が秋色に染まり これから徐々 に寒い季節を迎えますが 調査員の皆様の生 きもの報告をお待ちしております なお 7 月 24 日の第 3 回集合調査は 猛暑による熱中症の 恐れがあったため中止とさせていただきまし た ご了承ください [K]
ランタナと甘い匂いに集まる昆虫たち ランタナ : クマツヅラ科ランタナ属 熱帯地方原産の常緑中低木 和名はシチヘンゲ 名前のとおり鮮やかな花の色が次々に変化する オオスカシバ ( イラスト上 ): 昼間花の蜜を求めてすばやく飛び回る 開張 65mm ヒメクロホウジャク ( イラスト中 ) : 空中でホバリングしながら花の蜜を吸う 開張 40mm セスジスズメ ( イラスト下 ): ハンググライダーのような翼形をした 茶色いガ 開張 70mm イラスト : 椎名 富代さん