福島復興再生特別措置法の一部を改正する法律 について <1. 特定復興再生拠点区域の復興及び再生を推進するための計画制度の創設 > 従来 帰還困難区域は 将来にわたって居住を制限することを原則とした区域 として設定 平成 29 年 5 月復興庁 地元からの要望や与党からの提言を踏まえ 1 帰還困難区

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スライド 1

復興大臣 竹下亘様 要望書 平成 27 年 1 月 29 日 福島県南相馬市長桜井勝延

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(審31)資料5-1 住民意向調査の結果及び住民帰還等に向けた取組について

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貿易特化指数を用いた 日本の製造業の 国際競争力の推移

地域の自主性及び自立性を高めるための改革の推進を図るための関係法律の整備に関する法律(第7次地方分権一括法)の概要

はじめに 都市再生緊急整備地域及び特定都市再生緊急整備地域は 都市再生特別措置法 ( 平成 14 年 4 月 5 日公布 平成 14 年 6 月 1 日施行 以下 法 という ) に基づき 国が政令で指定するものです 1 都市再生緊急整備地域 趣旨 都市機能の高度化及び都市の居住環境の向上を図るため

平成 30 年 3 月 6 日 大熊町住民意向調査調査結果 ( 速報版 ) 復興庁 福島県 大熊町 調査の概要 1. 調査対象 : 世帯の代表者 (5,218 世帯 ) 2. 調査時期 : 平成 30 年 1 月 4 日 ~1 月 18 日 3. 調査方法 : 郵送配布 郵送回収 4. 回答者数 :

る 1 減価補償金を交付すべきこととなる被災市街地復興土地区画整理事業において 公共施設の整備改善事業の用に供するために土地等が地方公共団体等に買い取られる場合 2 第二種市街地再開発事業の用に供するために土地等が地方公共団体等に買い取られる場合 (3) 特定住宅被災市町村の区域内にある土地等が 国

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新設 拡充又は延長を必要とする理地方公共団体の実施する一定の地方創生事業に対して企業が寄附を行うことを促すことにより 地方創生に取り組む地方を応援することを目的とする ⑴ 政策目的 ⑵ 施策の必要性 少子高齢化に歯止めをかけ 地域の人口減少と地域経済の縮小を克服するため 国及び地方公共団体は まち

農地中間管理機構 ( 仮称 ) の制度の骨格 ( 案 ) 資料 農地中間管理機構の指定都道府県のコントロールの下に適切に構造改革 生産コスト引下げを推進するため 都道府県段階に設置する 1 都道府県知事は 農地中間管理事業を公平かつ適正に行うことができる法人 ( 地方公共団体の第 3セク

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目次 1. 市街化調整区域の土地利用方針について... 1 (1) 策定の目的... 1 (2) 方針の位置付け 市街化調整区域の課題 土地利用の方針... 3 (1) 土地利用の基本的な方針... 3 (2) 地区ごとの土地利用方針 開発計画等の調整

により 都市の魅力や付加価値の向上を図り もって持続可能なグローバル都 市形成に寄与することを目的とする活動を 総合的 戦略的に展開すること とする (2) シティマネジメントの目標とする姿中野駅周辺や西武新宿線沿線のまちづくりという将来に向けた大規模プロジェクトの推進 並びに産業振興 都市観光 地

5 地域再生を図るために行う事業 5-1 全体の概要 棋士のまち加古川 をより幅広く発信するため 市内外の多くの人が 将棋文化にふれる機会や将棋を通じた交流を図ることができる拠点施設を整備するとともに 日本将棋連盟の公式棋戦 加古川青流戦 の開催や将棋を活かした本市独自のソフト事業を展開する 5-2

望の内容平成 30 年度税制改正 ( 租税特別措置 ) 要望事項 ( 新設 拡充 延長 ) ( 経済産業省中小企業庁経営支援部創業 新事業促進課 ) 制度名 産業競争力強化法に基づく創業支援事業計画の認定自治体における登録免許税の軽減措置の延長 税 目 登録免許税 ( 租税特別措置法第 80 条第

農山性化1 農山漁村の 6 次産業化の考え方 雇用と所得を確保し 若者や子供も集落に定住できる社会を構築するため 農林漁業生産と加工 販売の一体化や 地域資源を活用した新たな産業の創出を促進するなど 農山漁村の 6 次産業化を推進 現 状 農山漁村に由来する様々な地域資源 マーケットの拡大を図りつつ

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1. はじめに 中小企業経営者の高齢化が進展する中 事業承継の円滑化は喫緊の課題です 平成 30 年度税制改正において 事業承継の際に生ずる相続税 贈与税の負担を軽減する 非上場株式等についての相続税及び贈与税の納税猶予及び免除の特例 ( 以下 事業承継税制 ) が抜本的に改正されました 本改正では

新旧対照表

平成16年版 真島のわかる社労士

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Microsoft Word ①概要(整備令)

税額控除限度額の計算この制度による税額控除限度額は 次の算式により計算します ( 措法 42 の 112) 税額控除限度額 = 特定機械装置等の取得価額 税額控除割合 ( 当期の法人税額の 20% 相当額を限度 ) 上記算式の税額控除割合は 次に掲げる区分に応じ それぞれ次の割合となります 特定機械

資料9

資料4_1いじめ防止対策推進法(概要)

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目次 はじめに P1 1. 避難指示の解除と帰還に向けた取組を拡充する P3 (1) 帰還に向けた安全 安心対策 (2) 復興の動きと連携した除染の推進等 (3) 福島再生加速化交付金を活用した帰還支援の着実な実施 (4) 避難指示解除の見通しの提示とそれに向けた環境整備の加速 (5) 帰還のための

寄附文化の醸成に係る施策の実施状況 ( 平成 26 年度に講じた施策 ) 別紙 1 < 法律 制度改正 > 総務省 ふるさと納税の制度拡充 ( 平成 27 年 4 月 1 日施行 ) 学校法人等への個人寄附に係る税額控除の要件の緩和 ( 平成 27 年 4 月 1 日施行 ) 特例控除の上限の引上げ

加賀市農業委員会農地等の利用の最適化の推進に関する指針 平成 30 年 1 月 26 日制定 加賀市農業委員会 第 1 指針の目的 農業委員会等に関する法律 ( 昭和 26 年法律第 88 号 以下 法 という ) の一部改正法が平成 28 年 4 月 1 日に施行され 農業委員会においては 農地等

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平成 28 年度税制改正の概要 1. 復興特区関係 * (1) 機械等に係る特別償却等の特例措置の5 年延長及び要件の緩和 * 要件緩和 : 建築物整備事業 ( テナント建物 ) の構造要件について まちなか再生計画に位置付けられた場合には 非耐火構造でも対象となるよう緩和 (2) 被災雇用者等を雇

万八千六百円 ) 3 現に機関登録を受けている者が他の機関登録を受けようとする場合における法第十四条第一項の政令で定める額は 前二項の規定にかかわらず 同条第一項の農林水産省令で定める各区分について 当該各区分が次の各号に掲げる区分のいずれに該当するかに応じ当該各号に定める額とする 一法第二条第二項

Taro-07_学校体育・健康教育(学

様式 重点項目 産業を担う人材確保対策の推進 雇用情勢の改善を背景に 就職相談者の減少が見込まれる中にあっても 本県産業の持続的な発展を図るため 優れた人材を確保していく必要があることから 県内外の学生や若年者をはじめとした幅広い世代 UI ターン希望者に対するきめ細かな支援により 人材確保を図りま

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京都府がん対策推進条例をここに公布する 平成 23 年 3 月 18 日 京都府知事山田啓二 京都府条例第 7 号 京都府がん対策推進条例 目次 第 1 章 総則 ( 第 1 条 - 第 6 条 ) 第 2 章 がん対策に関する施策 ( 第 7 条 - 第 15 条 ) 第 3 章 がん対策の推進

●空家等対策の推進に関する特別措置法案

<ハード対策の実態 > また ハード対策についてみると 防災設備として必要性が高いとされている非常用電源 電話不通時の代替通信機能 燃料備蓄が整備されている 道の駅 は 宮城など3 県内 57 駅のうち それぞれ45.6%(26 駅 ) 22.8%(13 駅 ) 17.5%(10 駅 ) といずれも

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三ケ島工業団地周辺地区 第一回勉強会

第2章

( 注 )(1) 1 の 2 の施策を推進するために必要な 農地の確保の方針 は 市町村全体における農業の健全な発展に向けた農地の確保の取り組みについて記載する (2) 農地の利用の方針 は 農業 農村の復興マスタープラン及び復興関連施策の事業計画 工程表等を踏まえ 被災農地の復旧 復興による農地の

資料 1 復興 8 年間の現状と課題 平成 31 年 3 月 8 日

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資料 2 原 災害からの福島復興の進捗について 平成 30 年 3 原 災害対策本部

望の内容平成 28 年度税制改正 ( 租税特別措置 ) 要望事項 ( 新設 拡充 延長 ) ( 経済産業省経済産業政策局産業再生課 ) 制度名産業競争力強化法に基づく事業再編等に係る登録免許税の軽減措置 税 目 登録免許税 ( 租税特別措置法第 80 条 ) ( 租税特別措置法施行令第 42 条の

23 歳までの育児のための短時間勤務制度の制度普及率について 2012 年度実績の 58.4% に対し 2013 年度は 57.7% と普及率は 0.7 ポイント低下し 目標の 65% を達成することができなかった 事業所規模別では 30 人以上規模では8 割を超える措置率となっているものの 5~2

未来投資戦略2018(PFI関連部分抜粋)

文部科学省では 被災者の生活再建に関連して 就学援助のほか 教員やスクールカウンセラー ボランティアの配置を充実することにより 子供たちの学習支援や心のケアに向けた対応を行っています 被災児童生徒就学支援等事業 (H30 予算額 ( 案 ) 52 億円 (H29 予算額 62 億円 )) 東日本大震

避難状況 1. 避難先自治体 いわき市相馬市南相馬市 福島市 郡山市 会津若松市白河市 福島県内のの市町村 福島県外 n = 1, 現在の住居形態 応急仮設住宅 ( プレハブ型 無償 ) 応急仮設住宅

復興 5 年間の現状と課題 ( 概要 ) 復興期間 10 年の折り返し平成 23~27 年度 集中復興期間 平成 28~32 年度 復興 創生期間 インフラ復旧は概ね終了 住宅の再建が最盛期 被災者の心身のケアや 産業の再生が重要 福島においては 順次 避難指示を解除 住民の帰還に向けた環境整備を進

☆表紙・目次 (国会議員説明会用:案なし)

Microsoft Word - 13 地域イントラ.doc

注 1 認定住宅とは 認定長期優良住宅及び認定低炭素住宅をいう 注 2 平成 26 年 4 月から平成 29 年 12 月までの欄の金額は 認定住宅の対価の額又は費用の額に含まれる消費税等の税率が 8% 又は 10% である場合の金額であり それ以外の場合における借入限度額は 3,000 万円とする

平成20年度税制改正(地方税)要望事項

1 検査の背景 (1) 租税特別措置の趣旨及び租税特別措置を取り巻く状況租税特別措置 ( 以下 特別措置 という ) は 租税特別措置法 ( 昭和 32 年法律第 26 号 ) に基づき 特定の個人や企業の税負担を軽減することなどにより 国による特定の政策目的を実現するための特別な政策手段であるとさ

原子力災害からの福島復興の加速のための基本指針 平成 28 年 12 月 20 日

また 関係省庁等においては 今般の措置も踏まえ 本スキームを前提とした以下のような制度を構築する予定である - 政府系金融機関による 災害対応型劣後ローン の供給 ( 三次補正 ) 政府系金融機関が 旧債務の負担等により新規融資を受けることが困難な被災中小企業に対して 資本性借入金 の条件に合致した

News Release 2014 年 3 月 24 日 伊丹市と新関西国際空港株式会社が 伊丹市域におけるまちづくりの推進 について合意 伊丹市と新関西国際空港株式会社は 伊丹市域の生活環境の改善 地域コミュニティの再生等を図るためのまちづくりを連携して推進するため 2014 年 3 月 24 日

【資料3】「児童福祉法等の一部を改正する法律」の概要(7.22現在)

併せて 先進事例を統一的なフォーマットでデータベース化する また 意欲ある地域が先進的な取組みを行った人材に 目的に応じて容易に相談できるよう 内閣官房において 各省の人材システムを再点検し 総合的なコンシェルジュ機能を強化する 各種の既存施策に加え 当面 今通常国会に提出を予定している 都市再生法

姫路市及びたつの市における連携中枢都市圏形成に係る連携協約 姫路市 ( 以下 甲 という ) 及びたつの市 ( 以下 乙 という ) は 連携中枢都市圏構想推進要綱 ( 平成 26 年 8 月 25 日付け総行市第 200 号総務省自治行政局長通知 ) に基づく連携中枢都市圏である播磨圏域 ( 以下

安全保障会議 ( 現行 ) の概要 ( 構成 ) 委員長 : 内閣官房長官 委 安全保障会議 ( 構成 ) 議長 : 内閣総理大臣 事態対処専門委員会 内閣総理大臣の諮問に基づき 以下の事項を審議 国防の基本方針 防衛計画の大綱 対処基本方針 武力攻撃事態 / 周辺事態等への対処 / 自衛隊法第 3

阿賀野市の発展と市民福祉の向上を図ることを目的とした 行政運営の指針となる 阿賀野市総合計画 に定める本市の将来像 人 まち 自然が輝く幸福祉都市阿賀野 の実現に向けて また こよなく愛するふる里創造のため 全力を上げ取り組んでいるところでございます 国から地方への事務 権限移譲や三位一体改革が加速

市税に係る減免措置調査票 所属名 此花区役所 1 減免対象 市税の税目 ( 該当に 印 ) 減免内容 ( 該当条例等 ) 個人市民税 法人市民税 固定資産税 軽自動車税 事業所税 児童遊園の用に供する固定資産 条例第 4 条の 3 第 4 号規則 (1) 政策目的地域コミュニティの中核的組織として

(4) 対象区域 基本方針の対象区域は市街化調整区域全体とし 都市計画マスタープランにおいて田園都市ゾーン及び公園 緑地ゾーンとして位置付けられている区域を基本とします 対象区域図 市街化調整区域 2 資料 : 八潮市都市計画マスタープラン 土地利用方針図

る 連合会は 管理運用の方針の策定及び変更等退職等年金給付調整積立金の管理及び運用に係る専門的事項を検討する場合には 資金運用委員会の専門的知見を活用する 3 退職等年金給付調整積立金の管理及び運用におけるリスク管理連合会は 連合会を除く管理運用機関 ( 組合 市町村連合会及び連合会をいう 以下同じ

農業委員会法改正の全体像 農業委員会が その主たる使命である 農地利用の最適化 ( 担い手への集積 集約化 耕作放棄地の発生防止 解消 新規参入の促進 ) をより良く果たせるようにする 農業委員会 都道府県農業会議 全国農業会議所 農業委員会業務の重点化 農業委員会の業務の重点は 農地利用の最適化の


4 奨励品種決定調査 (1) 奨励品種決定調査の種類ア基本調査供試される品種につき 県内での普及に適するか否かについて 栽培試験その他の方法によりその特性の概略を明らかにする イ現地調査県内の自然的経済的条件を勘案して区分した地域 ( 以下 奨励品種適応地域 という ) ごとに 栽培試験を行うことに

( イ ) 震災の発生後の最近 3 か月間の売上高等が震災の影響を受ける直前の同期に比して 15% 以上減少していること ( ロ ) 原則として震災の発生後の最近 1 か月間の売上高等が前年同月に比して 15% 以上減少しており かつ その後 2 か月間を含む 3 か月間の売上高等が前年同期に比して

⑴ 政策目的 市街地再開発事業の推進により 土地の合理的かつ健全な高度利用と都市機能の更新を図るとともに コンパクトシティの推進及び密集市街地の解消を図る 新設 拡充又は延長を必要とする理由 ⑵ 施策の必要性 以下の施策の推進のため 本措置の延長により 民間事業者による早期かつ着実な保留床の取得を促

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福島復興再生特別措置法の一部を改正する法律 ( 概要 ) 平成 29 年 5 月復興庁 帰還困難区域内の復興 再生に向けた環境整備 被災事業者の生業の復興 再生を担う 組織の体制強化 浜通り地域の新たな産業基盤の構築 福島県産農林水産物等の風評払拭 等に必要な措置を講ずる 1. 特定復興再生拠点区域の復興及び再生を推進するための計画制度の創設 市町村長は 帰還困難区域のうち 避難指示を解除し 帰還者等の居住を可能とすることを目指す 特定復興再生拠点区域 の復興及び再生を推進するための計画を作成 同計画が内閣総理大臣の認定を受けた場合 以下の制度等を当該区域において活用できるようにする 認定計画に従って除染や廃棄物の処理を国が実施 ( 費用は国の負担 ) 〇道路の新設等のインフラ事業の国による事業代行 被災事業者の事業再開や新規事業者の立地促進に必要な設備投資等に係る課税の特例 全面買収方式により新市街地を整備する 一団地の復興再生拠点整備制度 の適用 2. 官民合同チームの体制強化 被災事業者の事業再開等を支援する官民合同チーム ( 国 福島県 福島相双復興推進機構等から構成 ) の組織の一元化を図るため その中核である ( 公社 ) 福島相双復興推進機構を法律に位置付けるとともに 国の職員をその身分を保有したまま同機構へ派遣できること等を可能とする 3. 福島イノベーション コースト構想 推進の法定化 浜通り地域における 福島 国際研究産業都市 ( イノベーション コースト ) 構想 を一層推進するため 同構想に係る取組を推進する区域 ( 福島国際研究産業都市区域 ) や当該取組を法定の重点推進計画に記載し 中小企業の研究成果に係る特許料等の減免やロボットの新製品 新技術の開発促進のための国有の試験研究施設の低廉使用を可能とする また 原子力災害からの福島復興再生協議会 の下に分科会を創設し 同構想を関係機関等が連携 協力して推進するための枠組みを整備する 4. 風評払拭への対応 福島県産農林水産物等の風評の払拭に向け 販売等の実態調査や当該調査に基づく指導 助言等の措置を講ずることを法律に位置付ける このほか 1 被災 12 市町村の帰還環境整備に取り組むまちづくり会社等 2 子どもへのいじめの防止のための対策 3 地域住民の交通手段の確保についても その後押しを行うため 法律に位置付ける 公布 施行日 : 平成 29 年 5 月 19 日

福島復興再生特別措置法の一部を改正する法律 について <1. 特定復興再生拠点区域の復興及び再生を推進するための計画制度の創設 > 従来 帰還困難区域は 将来にわたって居住を制限することを原則とした区域 として設定 平成 29 年 5 月復興庁 地元からの要望や与党からの提言を踏まえ 1 帰還困難区域の復興 再生に向けた環境整備 2 被災事業者の生業の復興 再生を担う組織の体制強化 3 浜通り地域の新たな産業基盤の構築 4 福島県産農林水産物等の風評被害の払拭等に必要な措置を講ずる 当該区域内の一部での放射線量の低下 帰還を希望される住民の思いをとする地元からの要望 与党からの提言を踏まえ 帰還困難区域の復興 再生に早期に取り組むことが必要 特定復興再生拠点区域の復興及び再生を推進するための計画制度の創設 1 市町村長は 帰還困難区域内に 避難指示を解除し 帰還者等の居住を可能とすることを目指す区域 ( 特定復興再生拠点区域 ) を定める 2 市町村長は 特定復興再生拠点区域の範囲 計画の目標 期間 土地利用 当該土地利用を実現するための事業手法 ( 例 : 除染 廃棄物処理 インフラ整備 ) などを記載した計画を作成し 福島県知事と協議の上 内閣総理大臣の認定を申請 3 内閣総理大臣は 1) 福島復興再生基本方針との適合 2) 区域の適切性 3) 復興 再生への寄与 4) 計画の実現可能性といった観点を踏まえ 計画を認定 < 具体的な認定の観点の例 > 〇除染により 放射線量が概ね5 年以内に避難指示の解除に必要な基準以下に低減するか〇計画的かつ効率的な公共施設等の整備が可能な規模か〇住民の帰還や事業活動によって想定した土地利用が実現する見込みがあるか等 4 認定計画の下 除染 インフラ整備などの事業を一体的かつ効率的に実施 < 特定復興再生拠点区域の整備に関連する主な事業 ( 平成 29 年度予算 )> 福島再生加速化交付金 807 億円の内数 特定復興再生拠点整備事業 < 新規 > 309 億円 計画認定の効果 認定計画に従って除染や廃棄物の処理を国が実施 ( 費用は国の負担 ) 道路の新設等のインフラ整備事業の国による事業代行 被災事業者の事業再開及び新規事業者の立地促進に必要な設備投資等に係る課税の特例 全面買収方式により新市街地を整備する 一団地の復興再生拠点整備制度 の適用 市町村が 帰還困難区域の全域について 中長期的な構想を策定した場合 国は 市町村が当該 構想に基づいて行う取組を支援 1

<2. 官民合同チームの体制強化 > 平成 27 年 8 月 国 福島県 福島相双復興推進機構等からなる官民合同チームを創設 被災 12 市町村の4,400を超える商工事業者に対して個別訪問 支援を実施 営農再開に向けて 市町村 JA 等を700 回以上訪問し 営農再開支援策の説明 地域農業の将来像の策定 将来像の実現に向けた農業者の取組を支援 効率的な組織運営を行うため 官民合同チームの組織の一元化が必要 現場ニーズの関係機関への周知 国の施策の現場への浸透や 国職員の政策的な専門性を活かした施策の企画立案が一層必要 1. 福島相双復興推進機構 ( 注 ) への国職員の派遣に係る規定の創設 ( 注 ) 平成 28 年 12 月 公益社団法人の認定を取得 福島相双復興推進機構から 国職員の派遣要請があったときは その政策的な専門性を活かした業務を行うため 国の身分を保有したまま国職員を同機構に派遣することを可能とする 旧 官民合同チーム 福島相双復興推進機構 国 ( 長期出張扱い ) 福島県 ( 独法 ) 中小企業基盤整備機構 新体制 福島相双復興推進機構 旧 福島相双復興推進機構の職員国からの職員 ( 派遣 ) 福島県からの職員 ( 独法 ) 中小企業基盤整備機構からの職員 2. 派遣に伴う必要な関係規定の整備 国職員の派遣に当たり 国家公務員共済組合法や国家公務員退職手当法等に係る特例等の規定を整備 ( 例 : 派遣期間を退職金の通算期間に算入 ) 2

<3. 福島イノベーション コースト構想 の推進の法定化 > 福島 国際研究産業都市 ( イノベーション コースト ) 構想研究会報告書 ( 平成 26 年 6 月 ) に基づき 廃炉研究やロボット 農林水産業等の各プロジェクトの具体化が進行中 新たな産業基盤の構築に重点的に取り組むため 構想を一層推進させる法律上の特例措置 関係 機関等による連携体制が必要 無人航空機や災害対応ロボット等の実証実験が行えるテストフィールド 廃炉国際共同研究センター 国際共同研究棟 国内外の大学 研究機関 企業等が集結し 廃炉研究を強化 28 年度予算額 51.0 億円 29 年度予算額 13.1 億円 27 年度予算額 6.5 億円 ( 施設整備費 ) 28 年度予算額 6.5 億円 ( 同上 ) 29 年度予算額 6.8 億円 ( 運営費等 ) 1. 重点推進計画に 福島イノベーション コースト構想 の推進を位置づけ 1 福島県知事が作成する 新産業の創出等を推進するための重点推進計画 ( 福島県全域を対象 ) に おいて 次の記載を可能とする 〇 福島イノベーション コースト構想 の取組を推進する区域 ( 福島国際研究産業都市区域 ) 〇本区域において推進する取組 ( 研究開発拠点の整備 当該拠点の周辺の生活環境整備 本区域への来訪の促進 県や市町村の相互間の連携強化等 ) 2 上記記載を含む重点推進計画について内閣総理大臣の認定を受けた場合 次の特例を措置〇中小企業者の計画の下での研究開発の成果について特許料等の減免〇ロボットに係る新製品 新技術の開発促進のため国有試験研究施設の低廉使用 3 福島イノベーション コースト構想に係る取組の促進のため 福島の地方公共団体相互の広域的な連携の確保を含め 国 福島県 市町村 事業者等の連携の強化に必要な施策を講じる 2. 原子力災害からの福島復興再生協議会 の下に分科会を創設 1 原子力災害からの福島復興再生協議会 の下に 特定の事項に関する調査 検討を行う分科会を設けることを可能とする 2 これを活用し 福島イノベーション コースト構想 を関係機関等が連携して推進するための分科会 ( 協議会 ) を新設 3

<4. 風評払拭への対応 > 事故後 6 年近くを経てもなお 福島県産の農林水産品については 震災前の価格まで戻らない 全国 平均の価格と差がある等の風評被害が残っている このため 風評の実態及び要因を調査するなど 対策の強化が必要 風評被害の実態調査やこれに基づく措置を位置づけ 福島県産農林水産物等の風評の払拭に向け 販売等の実態調査や当該調査結果に基づく指導 助言等の措置を講ずることを法律に位置付ける < 関連する事業 ( 平成 29 年度予算 )> 流通実態調査事業 ( 福島県農林水産業再生総合事業 < 新規 > 47 億円の内数 ) <5. その他の改正事項 > 1. 帰還環境整備推進法人の創設 被災 12 市町村は役場機能が分散し 人的資源等が不足 市町村はまちづくり会社等を 帰還環境整備推進法人 として指定 当該法人は 市町村が行う帰還環境整備に参画 情報提供 調査研究 整備事業のための用地の取得 管理等の業務を行い 官民一体でのまちづくりを推進 2. いじめの防止のための対策支援 福島県内外へ避難している子どもに対するいじめへの対応が必要 避難している子どもに対するいじめの未然防止や早期発見 いじめへの対処 ( 心のケアを含む ) のた め 教育委員会や学校が行う取組を支援する旨を法律に位置付け 3. 地域住民の交通手段の確保支援 12 市町村の帰還者が安心して 通院 買物などの日常生活を送るためには 公共交通機関が必要 帰還促進や生活の利便性の向上を図るため 持続可能な地域公共交通網を形成するため必要な 措置を講じることを法律に位置付け 4