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葉酸とビタミンQ&A_201607改訂_ indd

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2 抗インフルエンザウイルス薬と異常行動の議論と今後の予定 平成 21 年に取りまとめられた報告書以降の知見を改めて報告書にまとめ 以下の議論がなされた 平成 21 年以降の非臨床研究及び 10 年に及ぶ疫学研究の科学的な知見を総括し 以下の事実から タミフル服用のみに異常行動と明確な因果関係がある

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査を実施し 必要に応じ適切な措置を講ずること (2) 本品の警告 効能 効果 性能 用法 用量及び使用方法は以下のとお りであるので 特段の留意をお願いすること なお その他の使用上の注意については 添付文書を参照されたいこと 警告 1 本品投与後に重篤な有害事象の発現が認められていること 及び本品

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改訂後 ⑴ 依存性連用により薬物依存を生じることがあるので 観察を十分に行い 用量及び使用期間に注意し慎重に投与すること また 連用中における投与量の急激な減少ないし投与の中止により 痙攣発作 せん妄 振戦 不眠 不安 幻覚 妄想等の離脱症状があらわれることがあるので 投与を中止する場合には 徐々に

<4D F736F F D B A814089FC92F982CC82A8926D82E782B95F E31328C8E5F5F E646F63>

記 第 1 再審査資料の構成及び作成上の注意事項再審査資料の構成及び作成上の注意事項は次のとおりとすること また 再審査申請書の写し及び平成 10 年 12 月 1 日付け医薬審第 1058 号厚生省医薬安全局審査管理課長通知 新医薬品等の申請資料の信頼性の基準の遵守について により添付することとし

Ⅰ. 改訂内容 ( 部変更 ) ペルサンチン 錠 12.5 改 訂 後 改 訂 前 (1) 本剤投与中の患者に本薬の注射剤を追加投与した場合, 本剤の作用が増強され, 副作用が発現するおそれがあるので, 併用しないこと ( 過量投与 の項参照) 本剤投与中の患者に本薬の注射剤を追加投与した場合, 本

本日の内容 添付文書の改訂医薬品の添付文書がどのように作成され 改訂されるかを知る リスクコミュニケーション医療現場 行政 企業とのリスクコミュニケーションツールとその活用方法を知る 2

1. 医薬品リスク管理計画を策定の上 適切に実施すること 2. 国内での治験症例が極めて限られていることから 製造販売後 一定数の症例に係るデータが集積されるまでの間は 全 症例を対象に使用成績調査を実施することにより 本剤使用患者の背景情報を把握するとともに 本剤の安全性及び有効性に関するデータを

使用上の注意 1. 慎重投与 ( 次の患者には慎重に投与すること ) 1 2X X 重要な基本的注意 1TNF 2TNF TNF 3 X - CT X 4TNFB HBsHBcHBs B B B B 5 6TNF 7 8dsDNA d

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用法 用量 発作性夜間ヘモグロビン尿症における溶血抑制 mg mg mg mg kg 30kg 40kg 20kg 30kg 10kg 20kg 5kg 10kg 1900mg mg mg mg

販売名 製造販売業者 インフリキシマブ BS 点滴静注用 100mg CTH に係る医薬品リスク管理計画書 (RMP) の概要 インフリキシマブ BS 点滴静注用 100mg CTH セルトリオン ヘルスケア ジャパン株式会社 ( 選任製造販売業者 ) 提出年月 有効成分 インフリキシマブ ( 遺伝

日本医薬品安全性学会 COI 開示 筆頭発表者 : 加藤祐太 演題発表に関連し 開示すべき COI 関連の企業などはありません

クラリチンドライシロップ 1% クラリチン錠 10mg クラリチンレディタブ錠 10mg 第 1 部申請書等行政情報及び添付文書に関する情報 (7) 同種同効品一覧 シェリング プラウ株式会社

- 医薬品の適正使用に欠かせない情報です 必ずお読みください - 効能又は効果 用法及び用量の一部変更 使用上の注意改訂のお知らせ 平成 23 年 5 月 劇薬 処方せん医薬品 ( 注意 - 医師等の処方せんにより使用すること ) エタンブトール製剤 エタンブトール塩酸塩錠 このたび 標記製品の 効

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オクノベル錠 150 mg オクノベル錠 300 mg オクノベル内用懸濁液 6% 2.1 第 2 部目次 ノーベルファーマ株式会社

審査結果 平成 25 年 9 月 27 日 [ 販売名 ] アナフラニール錠 10 mg 同錠 25 mg [ 一般名 ] クロミプラミン塩酸塩 [ 申請者名 ] アルフレッサファーマ株式会社 [ 申請年月日 ] 平成 25 年 5 月 17 日 [ 審査結果 ] 平成 25 年 4 月 26 日開

審査結果 平成 23 年 4 月 11 日 [ 販 売 名 ] ミオ MIBG-I123 注射液 [ 一 般 名 ] 3-ヨードベンジルグアニジン ( 123 I) 注射液 [ 申請者名 ] 富士フイルム RI ファーマ株式会社 [ 申請年月日 ] 平成 22 年 11 月 11 日 [ 審査結果

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ネキシウムに係る医薬品リスク管理計画書 (RMP) の概要 販売名 ネキシウム カプセル 10 mg 20mg ネキシウム 懸濁用顆粒分包 10mg 20mg 有効成分 エソメプラゾールマグネシウム水和物 製造販売業者アストラゼネカ株式会社薬効分類 提出年月 平成 30 年 10 月


静岡県立静岡がんセンター臨床研究事務局の業務手順書

た 18 歳以上の AD/HD 患者を対象に 日本人を含むアジア人によるプラセボ対照二重盲検比較試験及びその長期継続投与試験が現在実施されており 本剤の製造販売者によれば これらの試験成績に基づき 本剤の成人期 AD/HD 患者への追加適応に関する承認事項一部変更承認申請が行われる予定とされている

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2. 改訂内容および改訂理由 2.1. その他の注意 [ 厚生労働省医薬食品局安全対策課事務連絡に基づく改訂 ] 改訂後 ( 下線部 : 改訂部分 ) 10. その他の注意 (1)~(3) 省略 (4) 主に 50 歳以上を対象に実施された海外の疫学調査において 選択的セロトニン再取り込み阻害剤及び

ヒアルロン酸ナトリウム架橋体製剤 特定使用成績調査

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から (3) までの具体的な予定については添付 2 の図のとおりですので申し添 えます

ともに 申請者が承認審査のスケジュールに沿って法令上求められる製造体制を整備することや承認後円滑に医療現場に提供するための対応が十分になされることで 更なる迅速な実用化を促すものである この制度では 原則として新規原理 新規作用機序等により 生命に重大な影響がある重篤な疾患等に対して 極めて高い有効

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症例報告書の記入における注意点 1 必須ではない項目 データ 斜線を引くこと 未取得 / 未測定の項目 2 血圧平均値 小数点以下は切り捨てとする 3 治験薬服薬状況 前回来院 今回来院までの服薬状況を記載する服薬無しの場合は 1 日投与量を 0 錠 とし 0 錠となった日付を特定すること < 演習

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別添 治験副作用等症例の定期報告に関する質疑応答集 (Q&A) について < 半年ごとの定期報告の受け付け> Q1 平成 26 年 6 月 30 日までの間は 治験依頼者 ( 自ら治験を実施する者を除く ) が提出する副作用等症例の定期報告は なお従前の例によることができる とあるが 平成 26 年

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重篤な副作用は 自然流産の 1 例 1 件であった 本症例は 本剤服用後も性交があり どの時点での妊娠か判断できず 本剤と自然流産との関連は評価できないと考えた 非重篤な副作用のうち 使用上の注意から予測できない副作用は 腹部膨満及び月経困難症各 2 件 腹部不快感 口内炎 ざ瘡 尿臭異常 月経障害

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目次 C O N T E N T S 1 下痢等の胃腸障害 下痢について 3 下痢の副作用発現状況 3 最高用量別の下痢の副作用発現状況 3 下痢の程度 4 下痢の発現時期 4 下痢の回復時期 5 下痢による投与中止時期 下痢以外の胃腸障害について 6 下痢以外の胃腸障害の副

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より詳細な情報を望まれる場合は 担当の医師または薬剤師におたずねください また 患者向医薬品ガイド 医療専門家向けの 添付文書情報 が医薬品医療機器総合機構のホームページに掲載されています

D961H は AstraZeneca R&D Mӧlndal( スウェーデン ) において開発された オメプラゾールの一方の光学異性体 (S- 体 ) のみを含有するプロトンポンプ阻害剤である ネキシウム (D961H の日本における販売名 ) 錠 20 mg 及び 40 mg は を対象として

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ータについては Table 3 に示した 両製剤とも投与後血漿中ロスバスタチン濃度が上昇し 試験製剤で 4.7±.7 時間 標準製剤で 4.6±1. 時間に Tmaxに達した また Cmaxは試験製剤で 6.3±3.13 標準製剤で 6.8±2.49 であった AUCt は試験製剤で 62.24±2

(2) レパーサ皮下注 140mgシリンジ及び同 140mgペン 1 本製剤については 最適使用推進ガイドラインに従い 有効性及び安全性に関する情報が十分蓄積するまでの間 本製剤の恩恵を強く受けることが期待される患者に対して使用するとともに 副作用が発現した際に必要な対応をとることが可能な一定の要件

デベルザ錠20mg 適正使用のお願い

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アビガン錠 200mg に係る 医薬品リスク管理計画書 (RMP) の概要 販売名 アビガン錠 200mg 有効成分 ファビピラビル 製造販売業者 富士フイルム富山化学株式会社 薬効分類 87625 提出年月 平成 30 年 10 月 1.1. 安全性検討事項 重要な特定されたリスク 頁 重要な潜在的リスク 頁 重要な不足情報 頁 催奇形性 3 血中尿酸増加による痛風発作 4 該当なし 11 ショック, アナフィラキシー 5 肺炎 5 劇症肝炎, 肝機能障害, 黄疸 6 中毒性表皮壊死融解症 (Toxic Epidermal Necrolysis: TEN), 皮膚粘膜眼症候群 7 (Stevens-Johnson 症候群 ) 急性腎障害 7 白血球減少, 好中球減少, 血小板減少 8 精神神経症状 ( 意識障害, 異常行動, 譫妄, 幻覚, 妄想, 9 痙攣等 ) 出血性大腸炎 10 1.2. 有効性に関する検討事項新型又は再興型インフルエンザウイルス感染症 ( ただし, 他の抗インフルエンザウイルス薬が無効又は効果不十分なものに限る ) 患者での有効性 12 上記に基づく安全性監視のための活動 上記に基づくリスク最小化のための活動 2. 医薬品安全性監視計画の概要 頁 4. リスク最小化計画の概要 頁 通常の医薬品安全性監視活動 13 通常のリスク最小化活動 17 追加の医薬品安全性監視活動 追加のリスク最小化活動 使用成績調査 14 医療従事者向け資材 ( 催奇形性 ) の作成, 改 3. 有効性に関する調査 試験の計画の概要 頁 訂, 配布 17 使用成績調査 16 医療従事者向け資材 ( 異常行動 ) の作成, 改各項目の内容は RMP の本文でご確認下さい 訂, 配布 18 患者向け資材 ( 催奇形性 ) の作成, 改訂, 配布 18 患者向け資材 ( 異常行動 ) の作成, 改訂, 配布 19

医薬品リスク管理計画書 ( 別紙様式 ) 平成 30 年 10 月 30 日 独立行政法人医薬品医療機器総合機構理事長殿 住所 : 東京都中央区京橋二丁目 14 番 1 号 氏名 : 富士フイルム富山化学株式会社 代表取締役社長岡田淳二印 標記について次のとおり提出します 品目の概要 承認年月日 2014 年 3 月 24 日薬効分類 87625 再審査期間 8 年承認番号 22600AMX00533000 国際誕生日 2014 年 3 月 24 日 販売名アビガン錠 200mg 有効成分ファビピラビル 含量及び剤形 1 錠中にファビピラビル 200mg を含有するフィルムコーティング錠 用法及び用量 効能又は効果 承認条件 備 考 通常, 成人にはファビピラビルとして 1 日目は 1 回 1600 mg を 1 日 2 回,2 日目から 5 日目は 1 回 600 mg を 1 日 2 回経口投与する 総投与期間は 5 日間とすること 新型又は再興型インフルエンザウイルス感染症 ( ただし, 他の抗インフルエンザウイルス薬が無効又は効果不十分なものに限る ) 1. 医薬品リスク管理計画を策定の上, 適切に実施すること 2. 本剤の使用実態下における有効性及び安全性について十分な検討が必要であることから, 適切な製造販売後調査等を実施すること 3. 厚生労働大臣の要請がない限りは, 製造販売を行わないこと 4. 製造販売する際には, 通常のインフルエンザウイルス感染症に使用されることのないよう厳格な流通管理及び十分な安全対策を実施すること 5. 本剤の投与が適切と判断される症例のみを対象に, あらかじめ患者又はその家族に有効性及び危険性が文書をもって説明され, 文書による同意を得てから初めて投与されるよう, 厳格かつ適正な措置を講じること 1

変更の履歴 前回提出日 2018 年 3 月 16 日 変更内容の概要 : 1. 住所及び製造販売業者名を変更 2. 医薬品リスク管理計画の概要の安全性検討事項の重要な特定されたリスク 催奇形性 の追加のリスク最小化活動の医療従事者向け資材 アビガン錠を投与する際の事前チェックシート の説明文を 本剤投与時のチェックシート に変更 3. 医薬品リスク管理計画の概要の安全性検討事項の重要な潜在的リスク 精神神経症状 ( 意識障害, 異常行動, 譫妄, 幻覚, 妄想, 痙攣等 ) の記載内容を変更 4. リスク最小化計画の概要の追加のリスク最小化活動 医療従事者向け資材の作成, 改訂, 配布 及び 患者向け資材の作成, 改訂, 配布 を 医療従事者向け資材 ( 催奇形性 ) の作成, 改訂, 配布 及び 患者向け資材 ( 催奇形性 ) の作成, 改訂, 配布 に変更 5. リスク最小化計画の概要の追加のリスク最小化活動 医療従事者向け資材 ( 催奇形性 ) の作成, 改訂, 配布 の アビガン錠を投与する際の事前チェックシート の説明文を 本剤投与時のチェックシート に変更 6. リスク最小化計画の概要の追加のリスク最小化活動に 医療従事者向け資材 ( 異常行動 ) の作成, 改訂, 配布 及び 患者向け資材 ( 異常行動 ) の作成, 改訂, 配布 を追記 7. 医薬品安全性監視計画, 有効性に関する調査 試験の計画及びリスク最小化計画の一覧の実施状況を変更 8. 医薬品安全性監視計画, 有効性に関する調査 試験の計画及びリスク最小化計画の一覧のリスク最小化計画の一覧 医療従事者向け資材の作成, 改訂, 配布 及び 患者向け資材の作成, 改訂, 配布 を 医療従事者向け資材 ( 催奇形性 ) の作成, 改訂, 配布 及び 患者向け資材 ( 催奇形性 ) の作成, 改訂, 配布 に変更 9. 医薬品安全性監視計画, 有効性に関する調査 試験の計画及びリスク最小化計画の一覧のリスク最小化計画の一覧に 医療従事者向け資材 ( 異常行動 ) の作成, 改訂, 配布 及び 患者向け資材 ( 異常行動 ) の作成, 改訂, 配布 を追記変更理由 : 1. 2018 年 10 月 1 日付で富士フイルム RI ファーマ株式会社と経営統合し, 富士フイルム富山化学株式会社に社名変更したため 2. 5. アビガン錠を投与する際の事前チェックシート は処方医師又は薬剤師に限定するものではなく, 両者が使用可能な補助的な資材であることが読み取れるように説明文を変更したため 3. 6. 9. 厚生労働省医薬 生活衛生局医薬安全対策課長通知 ( 平成 30 年 8 月 21 日付 ) に基づき, 使用上の注意の改訂を実施したため 4. 7. 8. 記載整備及び提出日時点の状況に更新したため 2

1. 医薬品リスク管理計画の概要 1.1 安全性検討事項 催奇形性 重要な特定されたリスク 重要な特定されたリスクとした理由 : 国内外臨床試験では催奇形性の発現は認められていないが, 臨床曝露量と同程度又は下回る曝露量で, ラットで初期胚の致死及びマウス, ラット, ウサギ, サルで催奇形性が認められていることから, 妊婦又は妊娠している可能性のある婦人には投与しないこと, 妊娠する可能性のある婦人に投与する場合は, 投与開始前に妊娠検査を行い, 陰性であることを確認した上で投与することを徹底する必要がある また, 海外第 I 相臨床試験 ( 精液移行性試験 ) の結果より, 本剤の精液への移行が認められたことから, 男性患者に投与する際は避妊を徹底する必要がある 製造販売後で, ヒトでの催奇形性の可能性が否定できないことから設定した 医薬品安全性監視活動の内容及びその選択理由 : 内容 通常の医薬品安全性監視活動 選択理由 妊婦への投与又は本剤投与後に女性患者又は男性患者のパートナーが妊娠した情報を入手した場合は, 母体, 胎児及び出生児への影響について詳細を把握するため リスク最小化活動の内容及びその選択理由 : 内容 通常のリスク最小化活動として, 添付文書の 警告, 禁忌, 妊婦 産婦 授乳婦への投与 の項及び患者向医薬品ガイドに記載して注意喚起する 追加のリスク最小化活動として, 以下を実施する 1. 医療従事者向け資材の作成, 改訂, 配布 本剤投与時のチェックシート アビガン錠を投与する際の事前チェックシート 患者同意文書 アビガン錠服用に関する同意書 非臨床試験での催奇形性説明資材 アビガン錠の催奇形性の可能性について 医療従事者向け指導箋 アビガン錠の服薬指導にあたって 2. 患者向け資材の作成, 改訂, 配布 患者向け指導箋 アビガン錠を服用される患者さんへ 選択理由 医療従事者及び患者に対し催奇形性に関する情報提供を行い, 適正使用の理解を促し本剤の胎児への曝露のリスクを最小限にするため 3

重要な潜在的リスク 血中尿酸増加による痛風発作 重要な潜在的リスクとした理由 : 国内臨床試験及び国際共同第 III 相臨床試験で, いずれも非重篤な副作用として血中尿酸増加 (4.59%,23/501 例 ) 及び高尿酸血症 (0.20%,1/501 例 ), 製造販売後臨床試験で, 非重篤な副作用として血中尿酸増加 (87.5%,7/8 例 ) が報告されている また, 海外第 III 相臨床試験では, 本剤投与群はプラセボ群と比較して 5 日目の尿酸平均値に上昇が認められた 本剤による血中尿酸値の上昇は, 本剤及び代謝物である M1 が OAT1 及び OAT3 を阻害することによる尿酸の尿細管分泌制御, 及び M1 の URAT1 を介しての尿酸再吸収亢進が起こり, 尿酸排出が低下することによるものと考えられている 臨床試験及び製造販売後臨床試験で血中尿酸増加に伴う痛風発作の報告はなく, 発現した血中尿酸増加は全て一過性のものであったが, 他の副作用と比べて血中尿酸増加の副作用発現率は高く, 本剤には血中尿酸増加による痛風発作発現に至る懸念があることから設定した 医薬品安全性監視活動の内容及びその選択理由 : 内容 通常の医薬品安全性監視活動 追加の医薬品安全性監視活動使用成績調査 選択理由 血中尿酸増加, 痛風及び高尿酸血症等の発現状況及び痛風や高尿酸血症等の既往歴 合併症のある患者での血中尿酸増加による痛風発作の発現状況を把握するため リスク最小化活動の内容及びその選択理由 : 内容 通常のリスク最小化活動として, 添付文書の 慎重投与, 相互作用, その他の副作用 の項及び患者向医薬品ガイドに記載して注意喚起する 選択理由 医療従事者に対し臨床試験及び製造販売後臨床試験での血中尿酸増加及び高尿酸血症等の発現状況等に関する情報を提供し, 血中尿酸増加による痛風発作に関する注意喚起を行い, 安全性の確保を図るため 4

ショック, アナフィラキシー 肺炎 重要な潜在的リスクとした理由 : 国内外臨床試験で, 重篤なショック及びアナフィラキシーの発現は認められていない しかしながら, 他の抗インフルエンザウイルス薬では重篤なショック及びアナフィラキシーが報告されているため, 本剤にも安全性の懸念があることから設定した 医薬品安全性監視活動の内容及びその選択理由 : 内容 通常の医薬品安全性監視活動 追加の医薬品安全性監視活動使用成績調査 選択理由 ショック及びアナフィラキシーの発現状況を把握するため リスク最小化活動の内容及びその選択理由 : 内容 通常のリスク最小化活動として, 添付文書の 重大な副作用 ( 類薬 ) の項及び患者向医薬品ガイドに記載して注意喚起する 選択理由 医療従事者に対しショック及びアナフィラキシーに関する注意喚起を行い, 安全性の確保を図るため 重要な潜在的リスクとした理由 : 国内外臨床試験で, 重篤な肺炎の発現は認められていない しかしながら, 他の抗インフルエンザウイルス薬では重篤な肺炎が報告されているため, 本剤にも安全性の懸念があることから設定した 医薬品安全性監視活動の内容及びその選択理由 : 内容 通常の医薬品安全性監視活動 追加の医薬品安全性監視活動使用成績調査 選択理由 肺炎の発現状況を把握するため リスク最小化活動の内容及びその選択理由 : 内容 通常のリスク最小化活動として, 添付文書の 重大な副作用 ( 類薬 ) の項及び患者向医薬品ガイドに記載して注意喚起する 選択理由 医療従事者に対し肺炎に関する注意喚起を行い, 安全性の確保を図るため 5

劇症肝炎, 肝機能障害, 黄疸 重要な潜在的リスクとした理由 : 国内第 I 相臨床試験 ( ピラジナミド併用試験 ) で, 重篤な肝機能異常が 1 例報告されている 本症例は, 臨床検査値の上昇を認め, 本剤中止後, 回復し, 肝障害のリスクがある併用薬剤のピラジナミドの影響も考えられた 承認用量より低い用量で実施した国内外臨床試験では劇症肝炎, 重篤な肝機能障害及び黄疸の報告はなく, 国内臨床試験及び国際共同第 III 相臨床試験では, いずれも非重篤な副作用としてアスパラギン酸アミノトランスフェラーゼ増加 (1.80%,9/501 例 ), アラニンアミノトランスフェラーゼ増加 (1.60%,8/501 例 ),γ- グルタミルトランスフェラーゼ増加 (1.20%,6/501 例 ), 血中ビリルビン増加 (0.20%,1/501 例 ), 承認用量で実施した製造販売後臨床試験では, 非重篤な副作用としてアラニンアミノトランスフェラーゼ増加 (12.5%,1/8 例 ) が報告されている また, 日本の承認用量と同程度の曝露量で実施した海外第 III 相臨床試験での投与前 100IU/L 未満の患者が投与後の観察期間で 100IU/L 以上となった割合は, アラニンアミノトランスフェラーゼ増加が 1.7% (21/1205 例 ), アスパラギン酸アミノトランスフェラーゼ増加 0.7% (9/1205 例 ) であった しかしながら, 他の抗インフルエンザウイルス薬でも劇症肝炎, 重篤な肝機能障害及び黄疸が報告されているため, 本剤にも安全性の懸念があることから設定した 医薬品安全性監視活動の内容及びその選択理由 : 内容 通常の医薬品安全性監視活動 追加の医薬品安全性監視活動使用成績調査 選択理由 劇症肝炎, 肝機能障害及び黄疸の発現状況を把握するため リスク最小化活動の内容及びその選択理由 : 内容 通常のリスク最小化活動として, 添付文書の 重大な副作用 ( 類薬 ), その他の副作用 の項及び患者向医薬品ガイドに記載して注意喚起する 選択理由 医療従事者に対し劇症肝炎, 肝機能障害及び黄疸に関する注意喚起を行い, 安全性の確保を図るため 6

中毒性表皮壊死融解症 (Toxic Epidermal Necrolysis: TEN), 皮膚粘膜眼症候群 (Stevens-Johnson 症候群 ) 急性腎障害 重要な潜在的リスクとした理由 : 国内外臨床試験で, 中毒性表皮壊死融解症 (Toxic Epidermal Necrolysis: TEN) 及び皮膚粘膜眼症候群 (Stevens-Johnson 症候群 ) の発現は認められていない しかしながら, 他の抗インフルエンザウイルス薬では中毒性表皮壊死融解症 (Toxic Epidermal Necrolysis: TEN) 及び皮膚粘膜眼症候群 (Stevens-Johnson 症候群 ) が報告されているため, 本剤にも安全性の懸念があることから設定した 医薬品安全性監視活動の内容及びその選択理由 : 内容 通常の医薬品安全性監視活動 追加の医薬品安全性監視活動使用成績調査 選択理由 中毒性表皮壊死融解症 (Toxic Epidermal Necrolysis: TEN) 及び皮膚粘膜眼症候群 (Stevens-Johnson 症候群 ) の発現状況を把握するため リスク最小化活動の内容及びその選択理由 : 内容 通常のリスク最小化活動として, 添付文書の 重大な副作用 ( 類薬 ) の項及び患者向医薬品ガイドに記載して注意喚起する 選択理由 医療従事者に対し中毒性表皮壊死融解症 (Toxic Epidermal Necrolysis: TEN) 及び皮膚粘膜眼症候群 (Stevens-Johnson 症候群 ) に関する注意喚起を行い, 安全性の確保を図るため 重要な潜在的リスクとした理由 : 国内外臨床試験で, 重篤な急性腎障害の発現は認められていない しかしながら, 他の抗インフルエンザウイルス薬では重篤な急性腎障害が報告されているため, 本剤にも安全性の懸念があることから設定した 医薬品安全性監視活動の内容及びその選択理由 : 内容 通常の医薬品安全性監視活動 追加の医薬品安全性監視活動使用成績調査 選択理由 急性腎障害の発現状況を把握するため リスク最小化活動の内容及びその選択理由 : 内容 通常のリスク最小化活動として, 添付文書の 重大な副作用 ( 類薬 ) の項及び患者向医薬品ガイドに記載して注意喚起する 選択理由 医療従事者に対し急性腎障害に関する注意喚起を行い, 安全性の確保を図るため 7

白血球減少, 好中球減少, 血小板減少 重要な潜在的リスクとした理由 : 国内外臨床試験では重篤な白血球減少, 好中球減少及び血小板減少の発現は認められていないが, 国内臨床試験及び国際共同第 III 相臨床試験で, いずれも非重篤な副作用として好中球数減少 (1.80%,9/501 例 ) 及び白血球数減少 (1.20%,6/501 例 ) が報告されている しかしながら, 他の抗インフルエンザウイルス薬では重篤な白血球減少, 好中球減少及び血小板減少が報告されているため, 本剤にも安全性の懸念があることから設定した 医薬品安全性監視活動の内容及びその選択理由 : 内容 通常の医薬品安全性監視活動 追加の医薬品安全性監視活動使用成績調査 選択理由 白血球減少, 好中球減少及び血小板減少の発現状況を把握するため リスク最小化活動の内容及びその選択理由 : 内容 通常のリスク最小化活動として, 添付文書の 重大な副作用 ( 類薬 ), その他の副作用 の項及び患者向医薬品ガイドに記載して注意喚起する 選択理由 医療従事者に対し白血球減少, 好中球減少及び血小板減少に関する注意喚起を行い, 安全性の確保を図るため 8

精神神経症状 ( 意識障害, 異常行動, 譫妄, 幻覚, 妄想, 痙攣等 ) 重要な潜在的リスクとした理由 : 国内外臨床試験で, 重篤な精神神経症状の発現は認められていない しかしながら, 他の抗インフルエンザウイルス薬では投与後に因果関係が不明の精神神経症状を発現した例が報告されているため, 本剤にも安全性の懸念があることから設定した また, 因果関係は不明であるものの, 抗インフルエンザウイルス薬の服用の有無又は種類にかかわらず, インフルエンザ罹患時には, 異常行動を発現した例が報告されている 医薬品安全性監視活動の内容及びその選択理由 : 内容 通常の医薬品安全性監視活動 追加の医薬品安全性監視活動使用成績調査 選択理由 異常行動等の精神神経症状の発現状況を把握するため リスク最小化活動の内容及びその選択理由 : 内容 通常のリスク最小化活動として, 添付文書の 重要な基本的注意, 重大な副作用, 重大な副作用 ( 類薬 ) の項及び患者向医薬品ガイドに記載して注意喚起する 追加のリスク最小化活動として, 以下を実施する 1. 医療従事者向け資材の作成, 改訂, 配布 医療従事者向け異常行動注意喚起資材 医療従事者の皆様へ ( インフルエンザの患者さんへの注意喚起 ) 2. 患者向け資材の作成, 改訂, 配布 患者向け異常行動注意喚起資材 インフルエンザの患者さん ご家族 周囲の方々へ 選択理由 医療従事者及び患者に対し異常行動等の精神神経症状に関する注意喚起を行い, 安全性の確保を図るため 9

出血性大腸炎 重要な潜在的リスクとした理由 : 国内臨床試験及び国際共同第 III 相臨床試験で, 重篤な副作用として血便排泄 (0.20%,1/501 例 ), 海外第 III 相臨床試験で, 重篤な副作用として大腸炎 (0.08%, 1/1289 例 ) が報告されているが, いずれの症例も本剤との関連性は明確ではない しかしながら, 他の抗インフルエンザウイルス薬でも重篤な出血性大腸炎が報告されているため, 本剤にも安全性の懸念があることから設定した 医薬品安全性監視活動の内容及びその選択理由 : 内容 通常の医薬品安全性監視活動 追加の医薬品安全性監視活動使用成績調査 選択理由 出血性大腸炎の発現状況を把握するため リスク最小化活動の内容及びその選択理由 : 内容 通常のリスク最小化活動として, 添付文書の 重大な副作用 ( 類薬 ) の項及び患者向医薬品ガイドに記載して注意喚起する 選択理由 医療従事者に対し出血性大腸炎に関する注意喚起を行い, 安全性の確保を図るため 10

重要な不足情報 該当なし 11

1.2 有効性に関する検討事項 新型又は再興型インフルエンザウイルス感染症 ( ただし, 他の抗インフルエンザウイルス 薬が無効又は効果不十分なものに限る ) 患者での有効性 有効性に関する検討事項とした理由 : 本剤は, 承認用法及び用量における本剤の有効性及び安全性が検討された臨床試験は実施されていないため, 有効性に関する検討事項を設定した 有効性に関する調査 試験の名称 : 使用成績調査調査 試験の目的, 内容及び手法の概要並びに選択理由 : 使用成績調査で, 安全性に関する評価を行うとともに, 有効性に関する情報も収集する 12

2. 医薬品安全性監視計画の概要 通常の医薬品安全性監視活動 通常の医薬品安全性監視活動の概要 : 副作用及び文献 学会情報等の収集 確認 分析に基づく安全対策の検討 ( 及び実行 ) 13

追加の医薬品安全性監視活動 使用成績調査 安全性検討事項 (1) 重要な特定されたリスク 催奇形性 (2) 重要な潜在的リスク 血中尿酸増加による痛風発作 ショック, アナフィラキシー 肺炎 劇症肝炎, 肝機能障害, 黄疸 中毒性表皮壊死融解症 (Toxic Epidermal Necrolysis: TEN), 皮膚粘膜眼症候群 (Stevens-Johnson 症候群 ) 急性腎障害 白血球減少, 好中球減少, 血小板減少 精神神経症状 ( 意識障害, 異常行動, 譫妄, 幻覚, 妄想, 痙攣等 ) 出血性大腸炎 (3) 重要な不足情報 該当なし 目的 アビガン錠の安全性及び有効性を確認する 実施計画 1. 調査期間 (1) 調査予定期間規制当局と合意した日 ~2022 年 3 月 23 日 (2) 患者登録期間厚生労働省から本剤の使用が許可された後 ~ 未定 (3) 観察期間投与開始日 ~ 投与終了 中止 7 日後まで 2. 調査予定例数未定 3. 調査方式 (1) 調査の種類 : 使用成績調査 (2) 登録方式 : 中央登録方式 ( プロスペクティブ ) で可能な限り全例登録する (3) 回収方法 : 調査票 ( 紙 ) 4. 有効性の判定 (1) 調査担当医師による有効性評価調査担当医師が, 解熱状況, インフルエンザ症状 7 項目の改善状況より総合的に有効又は無効で評価する 実施計画の根拠 本剤は, ウイルスの遺伝子複製を抑制することでインフルエンザウイルスの増殖を阻害 (RNA ポリメラーゼ阻害薬 ) することから, 既存のノイラミニダーゼ阻害薬とは作用機序の異なる薬剤として承認されたが, 安全性及び有効性の知見が限られていること, また,2017 ( 平成 29) 年 3 月 3 日付で承認条件に 2. 本剤の使用実態下における有効性及び安全性について十分な検討が必要であることから, 適切な製造販売後調査等を実施すること が付されたため 14

追加の医薬品安全性監視活動 節目となる予定の時期及びその根拠 [ 節目の時期 ] 安全性定期報告時, 再審査申請時, 規制当局からの要求時 [ 根拠 ] 調査票は, 随時回収し, その後, 解析 評価を実施した上で直近の安全性定期報告時に報告する 本剤の再審査期間終了日 (2022 年 3 月 23 日 ) までに, 本調査が実施できなかった場合, その旨を再審査申請時に報告する その他, 規制当局からの求めに応じて, その時点で得られている情報に基づき, 必要な情報を報告する 当該医薬品安全性監視活動の結果に基づいて実施される可能性のある追加の措置及びその開始の決定基準 重要な未知の副作用の発現が示唆された場合, 副作用発現頻度の大幅な増加が見られた場合, 治験時と比較し安全性 有効性に何らかの問題点が見いだされた場合, 問題となる副作用の発現が示唆された場合等には, 必要に応じてそれらの要因を検出又は確認するため, また, 検討を行った結果得られた推定等を検証するために製造販売後調査等の実施を検討する 15

3. 有効性に関する調査 試験の計画の概要 使用成績調査 2. 医薬品安全性監視計画の概要追加の医薬品安全性監視活動の使用成績調査を参照 16

4. リスク最小化計画の概要 通常のリスク最小化活動 通常のリスク最小化活動の概要 : 添付文書及び患者向医薬品ガイドによる情報提供 追加のリスク最小化活動 医療従事者向け資材 ( 催奇形性 ) の作成, 改訂, 配布 安全性検討事項 催奇形性 目的 本剤投与時のチェックシート アビガン錠を投与する際の事前チェックシート 医療従事者が, 本剤による催奇形性のリスク及び避妊の必要性又は避妊について患者への説明を徹底するため 患者同意文書 アビガン錠服用に関する同意書 医療従事者が, 本剤による催奇形性のリスク及び避妊の徹底を患者又はその家族等に説明し, 同意を取得した患者にのみ本剤を投与することを徹底するため 非臨床試験での催奇形性説明資材 アビガン錠の催奇形性の可能性について 医療従事者へ本剤の非臨床試験に関する情報を提供し, 本剤による催奇形性のリスクに関して注意を促すため 医療従事者向け指導箋 アビガン錠の服薬指導にあたって 医療従事者が催奇形性に関する注意事項を把握し, 本剤を投与する際に患者に服薬の指導を行うための情報を提供する 具体的な方法 本剤投与時のチェックシート アビガン錠を投与する際の事前チェックシート 出荷時に個装箱内に封入する 患者同意文書 アビガン錠服用に関する同意書 納入時等に医療従事者へ本資材を提供し, 医療従事者が本資材を利用して患者又はその家族等に本剤の有効性, 安全性及び注意事項に関する情報提供を行う 非臨床試験での催奇形性説明資材 アビガン錠の催奇形性の可能性について 及び医療従事者向け指導箋 アビガン錠の服薬指導にあたって 納入時等に医療従事者へ本資材を提供し, 内容を説明する 節目となる予定の時期, 実施した結果に基づき採択される可能性がある更なる措置 リスク最小化活動の更なる強化が必要と判断される場合, 国からの指示があった場合, また新たな安全性検討事項が認められた場合には資材の改訂, 配布方法等の見直し, 追加資材の作成等を検討する 報告の予定時期 : 安全性定期報告書提出時及び再審査申請時 17

医療従事者向け資材 ( 異常行動 ) の作成, 改訂, 配布 安全性検討事項 精神神経症状 ( 異常行動 ) 目的 医療従事者向け異常行動注意喚起資材 医療従事者の皆様へ ( インフルエンザの患者さんへの注意喚起 ) 医療従事者がインフルエンザ罹患時の異常行動に関する注意事項を把握し, 本剤を投与する際に患者に服薬の指導を行うための情報を提供する 具体的な方法 医療従事者向け異常行動注意喚起資材 医療従事者の皆様へ ( インフルエンザの患者さんへの注意喚起 ) 納入時等に医療従事者へ本資材を提供し, 内容を説明する 節目となる予定の時期, 実施した結果に基づき採択される可能性がある更なる措置 リスク最小化活動の更なる強化が必要と判断される場合, 国からの指示があった場合には資材の改訂, 配布方法等の見直し, 追加資材の作成等を検討する 報告の予定時期 : 安全性定期報告書提出時及び再審査申請時 患者向け資材 ( 催奇形性 ) の作成, 改訂, 配布 安全性検討事項 催奇形性 目的 患者向け指導箋 アビガン錠を服用される患者さんへ 患者に対して, 本剤による催奇形性のリスク及び注意事項に関する情報提供を行うため 具体的な方法 患者向け指導箋 アビガン錠を服用される患者さんへ 納入時等に医療従事者へ本資材を提供し, 医療従事者を介して患者へ本剤の情報提供を行う 節目となる予定の時期, 実施した結果に基づき採択される可能性がある更なる措置 リスク最小化活動の更なる強化が必要と判断される場合, 国からの指示があった場合, また新たな安全性検討事項が認められた場合には資材の改訂, 配布方法等の見直し, 追加資材の作成等を検討する 報告の予定時期 : 安全性定期報告書提出時及び再審査申請時 18

患者向け資材 ( 異常行動 ) の作成, 改訂, 配布 安全性検討事項 精神神経症状 ( 異常行動 ) 目的 患者向け異常行動注意喚起資材 インフルエンザの患者さん ご家族 周囲の方々へ 患者に対して, インフルエンザ罹患時の異常行動による注意事項に関する情報提供を行うため 具体的な方法 患者向け異常行動注意喚起資材 インフルエンザの患者さん ご家族 周囲の方々へ 納入時等に医療従事者へ本資材を提供し, 医療従事者を介して患者へ本剤の情報提供を行う 節目となる予定の時期, 実施した結果に基づき採択される可能性がある更なる措置 リスク最小化活動の更なる強化が必要と判断される場合, 国からの指示があった場合には資材の改訂, 配布方法等の見直し, 追加資材の作成等を検討する 報告の予定時期 : 安全性定期報告書提出時及び再審査申請時 19

5. 医薬品安全性監視計画, 有効性に関する調査 試験の計画及びリスク最小化計画の一覧 5.1 医薬品安全性監視計画の一覧 通常の医薬品安全性監視活動 自発報告, 文献 学会情報, 外国措置報告, 臨床試験及び製造販売後調査より報告される有害事象症例の評価 追加の医薬品安全性監視活動 追加の医薬品安全性監視活動の名称 使用成績調査 節目となる症例数 / 目標症例数 未定 節目となる予定の時期 1 安全性定期報告時 2 再審査申請時 3 規制当局からの要求時 実施状況 実施中 報告書の作成予定日 1 2022 年までの毎年 5 月 22022 年 6 月 5.2 有効性に関する調査 試験の計画の一覧 有効性に関する調査 試験の名称 節目となる症例数 / 目標症例数 節目となる予定の時期 1 安全性定期報 告時 使用成績調査 未定 2 再審査申請時 3 規制当局から の要求時 実施状況 実施中 報告書の作成予定日 1 2022 年までの毎年 5 月 22022 年 6 月 20

5.3 リスク最小化計画の一覧 通常のリスク最小化活動 添付文書及び患者向医薬品ガイドを作成し, 必要に応じて改訂するとともに情報提供を行う 追加のリスク最小化活動追加のリスク最小化活動の節目となる実施状況名称予定の時期 医療従事者向け資材 ( 催奇形性 ) の作成, 改訂, 配布 アビガン錠を投与する際の事前チェックシート 医療従事者向け資材 ( 催奇形性 ) の作成, 改訂, 配布 アビガン錠服用に関する同意書 アビガン錠の催奇形性の可能性について アビガン錠の服薬指導にあたって 医療従事者向け資材 ( 異常行動 ) の作成, 改訂, 配布 医療従事者の皆様へ ( インフルエンザの患者さんへの注意喚起 ) 患者向け資材 ( 催奇形性 ) の作成, 改訂, 配布 アビガン錠を服用される患者さんへ 患者向け資材 ( 異常行動 ) の作成, 改訂, 配布 インフルエンザの患者さん ご家族 周囲の方々へ 1 調査結果が得られた時点 2 安全性定期報告書提出時 3 再審査申請時 1 調査結果が得られた時点 2 安全性定期報告書提出時 3 再審査申請時 1 調査結果が得られた時点 2 安全性定期報告書提出時 3 再審査申請時 1 調査結果が得られた時点 2 安全性定期報告書提出時 3 再審査申請時 1 調査結果が得られた時点 2 安全性定期報告書提出時 3 再審査申請時 実施中 実施中 2018 年 10 月から開始 実施中 2018 年 10 月から開始 21