の主要な治療薬として日本ならびに世界で広く使用されている MTX の使用により 関節リウマチの臨床症状の改善 関節破壊進行抑制 QOL 改善のみならず 生命予後の改善や心血管合併症リスクが軽減されることが示されており 現在の関節リウマチ治療においては必要不可欠な薬剤である 1990 年前後から MT

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未承認薬 適応外薬の要望に対する企業見解 ( 別添様式 ) 1. 要望内容に関連する事項 会社名要望された医薬品要望内容 CSL ベーリング株式会社要望番号 Ⅱ-175 成分名 (10%) 人免疫グロブリン G ( 一般名 ) プリビジェン (Privigen) 販売名 未承認薬 適応 外薬の分類

課題名

別紙様式第1

IORRA32_P6_CS6.indd

Microsoft Word - B 同意説明文書 杏林EBV 三橋先生に提出用.docx

疫学研究の病院HPによる情報公開 様式の作成について

診療情報を利用した臨床研究について 虎の門病院肝臓内科では 以下の臨床研究を実施しております この研究は 通常の診療で得られた記録をまとめるものです この案内をお読みになり ご自身がこの研究の対象者にあたると思われる方の中で ご質問がある場合 またはこの研究に 自分の診療情報を使ってほしくない とお

群馬大学人を対象とする医学系研究倫理審査委員会 _ 情報公開 通知文書 人を対象とする医学系研究についての 情報公開文書 研究課題名 : がんサバイバーの出産の実際調査 はじめに近年 がん治療の進歩によりがん治療後に長期間生存できる いわゆる若年のがんサバイバーが増加しています これらのがんサバイバ

がん登録実務について

佐賀県肺がん地域連携パス様式 1 ( 臨床情報台帳 1) 患者様情報 氏名 性別 男性 女性 生年月日 住所 M T S H 西暦 電話番号 年月日 ( ) - 氏名 ( キーパーソンに ) 続柄居住地電話番号備考 ( ) - 家族構成 ( ) - ( ) - ( ) - ( ) - 担当医情報 医

B型肝炎ウイルスのキャリアで免疫抑制・化学療法を受ける患者さんへ

.10.中高美術

埼玉医科大学倫理委員会

MTX を使用している患者に発症するリンパ増殖性疾患は WHO 分類では 移植後リンパ増殖性疾患や HIV 感染に伴うリンパ増殖性疾患と類縁の Other iatrogenic immunodeficiency associated LPD に分類されている 関節リウマチの治療は 近年激変し 早期の

同意説明文書(見本)

資料 3 1 医療上の必要性に係る基準 への該当性に関する専門作業班 (WG) の評価 < 代謝 その他 WG> 目次 <その他分野 ( 消化器官用薬 解毒剤 その他 )> 小児分野 医療上の必要性の基準に該当すると考えられた品目 との関係本邦における適応外薬ミコフェノール酸モフェチル ( 要望番号

10038 W36-1 ワークショップ 36 関節リウマチの病因 病態 2 4 月 27 日 ( 金 ) 15:10-16:10 1 第 5 会場ホール棟 5 階 ホール B5(2) P2-203 ポスタービューイング 2 多発性筋炎 皮膚筋炎 2 4 月 27 日 ( 金 ) 12:4

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東邦大学学術リポジトリ タイトル別タイトル作成者 ( 著者 ) 公開者 Epstein Barr virus infection and var 1 in synovial tissues of rheumatoid 関節リウマチ滑膜組織における Epstein Barr ウイルス感染症と Epst

する 研究実施施設の環境 ( プライバシーの保護状態 ) について記載する < 実施方法 > どのような手順で研究を実施するのかを具体的に記載する アンケート等を用いる場合は 事前にそれらに要する時間を測定し 調査による患者への負担の度合いがわかるように記載する 調査手順で担当が複数名いる場合には

2. 研究の目的及び意義について目的 : 手根管症候群の臨床的な重症度と腱鞘滑膜に発現する炎症性のサイトカインやAGEsの関連を検討する事です 意義 : 手根管症候群の重症度と周囲組織の炎症の相関が明らかになれば 抗炎症作用を持つ薬剤が手根管症候群の治療に有用となる理由がより明らかとなると考えられま

症例報告書の記入における注意点 1 必須ではない項目 データ 斜線を引くこと 未取得 / 未測定の項目 2 血圧平均値 小数点以下は切り捨てとする 3 治験薬服薬状況 前回来院 今回来院までの服薬状況を記載する服薬無しの場合は 1 日投与量を 0 錠 とし 0 錠となった日付を特定すること < 演習

再発小児 B 前駆細胞性急性リンパ性白血病におけるキメラ遺伝子の探索 ( この研究は 小児白血病リンパ腫研究グループ (JPLSG)ALL-B12 治療研究の付随研究として行われます ) 研究機関名及び研究責任者氏名 この研究が行われる研究機関と研究責任者は次に示す通りです 研究代表者眞田昌国立病院

6. 研究が終わった後 血液を他の研究に使わせてください 詳しくは ページへ 病には未解決の部分がまだ多く残っています 今後のさらなる研究のため ご協力をお願いいたします ( 必要に応じて ) バンク事業へのご協力をお願いします 遺伝子を扱う研究を推進するため 多くの人の遺伝子の情報を集めて研究に使

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査を実施し 必要に応じ適切な措置を講ずること (2) 本品の警告 効能 効果 性能 用法 用量及び使用方法は以下のとお りであるので 特段の留意をお願いすること なお その他の使用上の注意については 添付文書を参照されたいこと 警告 1 本品投与後に重篤な有害事象の発現が認められていること 及び本品

臨床研究に参加される研究対象者の方へ 皮膚症状を呈する膠原病における炎症性サイトカインの病態への関与について に関する研究の説明 これは臨床研究への参加についての説明文書です 本臨床研究についてわかりやすく説明しますので 内容を十分ご理解されたうえで 参加するかどうか患者さんご自身の意思でお決め下さ

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配偶子凍結終了時 妊孕能温存施設より直接 妊孕能温存支援施設 ( がん治療施設 ) へ連絡がん治療担当医の先生へ妊孕能温存施設より妊孕能温存治療の終了報告 治療内容をご連絡します 次回がん治療の為の患者受診日が未定の場合は受診日を御指示下さい 原疾患治療期間中 妊孕能温存施設より患者の方々へ連絡 定

心房細動1章[ ].indd

一次サンプル採取マニュアル PM 共通 0001 Department of Clinical Laboratory, Kyoto University Hospital その他の検体検査 >> 8C. 遺伝子関連検査受託終了項目 23th May EGFR 遺伝子変異検

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研究報告書レイアウト例(当該年度が最終年度ではない研究班の場合)

6. 研究対象者として選定された理由 当科を受診された各種慢性肝疾患の方が研究対象者に含まれます 7. 研究対象者に生じる利益 負担および予想されるリスクノベルジン錠の国内臨床試験に置ける安全性評価対象例 74 例中 23 例 (31.1%) に副作用が認められ 主な自覚症状では悪心 4 例 (5.

目 次 1. はじめに 2. 臨床研究とは 3. 研究の目的 意義 4. 研究の対象と方法 5. 研究への自由意志参加 同意取消しの自由 6. 研究責任者 組織 7. 研究の場所 期間 8. 研究試料と情報の取り扱い 9. 研究結果の扱い 10. 研究資金源 11. 利益相反 12. 研究参加者の負

ける発展が必要です 子宮癌肉腫の診断は主に手術進行期を決定するための子宮摘出によって得られた組織切片の病理評価に基づいて行い 組織学的にはいわゆる癌腫と肉腫の2 成分で構成されています (2 近年 子宮癌肉腫は癌腫成分が肉腫成分へ分化した結果 組織学的に2 面性をみる とみなす報告があります (1,

手順書03

スライド 1

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1)表紙14年v0

(2) レパーサ皮下注 140mgシリンジ及び同 140mgペン 1 本製剤については 最適使用推進ガイドラインに従い 有効性及び安全性に関する情報が十分蓄積するまでの間 本製剤の恩恵を強く受けることが期待される患者に対して使用するとともに 副作用が発現した際に必要な対応をとることが可能な一定の要件

ただし 対象となることを希望されないご連絡が 2016 年 5 月 31 日以降にな った場合には 研究に使用される可能性があることをご了承ください 研究期間 研究を行う期間は医学部長承認日より 2019 年 3 月 31 日までです 研究に用いる試料 情報の項目群馬大学医学部附属病院産科婦人科で行

岸和田徳洲会病院 当院では以下の研究に協力し情報を提供しております この研究は 国が定めた指針に基づき 対象となる患者さまのお一人ずつから直接同意を得るかわりに 研究の目的を含む研究の実施についての情報を公開しています 研究結果は学会等で発表されることがありますが その際も個人を特定する情報は公表し

臨床研究に関する研修会1

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診療科 血液内科 ( 専門医取得コース ) 到達目標 血液悪性腫瘍 出血性疾患 凝固異常症の診断から治療管理を含めた血液疾患一般臨床を豊富に経験し 血液専門医取得を目指す 研修日数 週 4 日 6 ヶ月 ~12 ヶ月 期間定員対象評価実技診療知識 1 年若干名専門医取得前の医師業務内容やサマリの確認

課題名

(目的)

2015 年 11 月 5 日 乳酸菌発酵果汁飲料の継続摂取がアトピー性皮膚炎症状を改善 株式会社ヤクルト本社 ( 社長根岸孝成 ) では アトピー性皮膚炎患者を対象に 乳酸菌 ラクトバチルスプランタルム YIT 0132 ( 以下 乳酸菌 LP0132) を含む発酵果汁飲料 ( 以下 乳酸菌発酵果

北里大学病院モニタリング 監査 調査の受け入れ標準業務手順 ( 製造販売後臨床試験 ) 第 1 条 ( 目的 ) 本手順書は 北里大学病院において製造販売後臨床試験 ( 以下 試験とする ) 依頼者 ( 試験依頼者が業務を委託した者を含む 以下同じ ) が実施する直接閲覧を伴うモニタリング ( 以下

病理剖検登録の手引き_剖検情報

検査項目情報 6475 ヒト TARC 一次サンプル採取マニュアル 5. 免疫学的検査 >> 5J. サイトカイン >> 5J228. ヒトTARC Department of Clinical Laboratory, Kyoto University Hospital Ver.6 thymus a

院内がん登録における発見経緯 来院経路 発見経緯がん発見のきっかけとなったもの 例 ) ; を受けた ; 職場の健康診断または人間ドックを受けた 他疾患で経過観察中 ; 別の病気で受診中に偶然 がん を発見した ; 解剖により がん が見つかった 来院経路 がん と診断された時に その受診をするきっ

糖尿病経口薬 QOL 研究会研究 1 症例報告書 新規 2 型糖尿病患者に対する経口糖尿病薬クラス別の治療効果と QOL の相関についての臨床試験 施設名医師氏名割付群記入年月日 症例登録番号 / 被験者識別コード / 1/12

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9 中止基準 ( 研究対象者の中止 研究全体の中止について ) 10 研究対象者への研究実施後の医療提供に関する対応 通常の診療を超える医療行為 を伴う研究を実施した場合 研究実施後において 研究対象者が研究の結果より得られた利用可能な最善の予防 診断及び治療が受けられるように努めること 11 研究

目次 1. はじめに ( 臨床研究とは ) 今回の研究について 目的 方法 対象となる患者さん 研究方法 スケジュール 研究参加期間 研究参加予定人数.

学位論文の内容の要旨 論文提出者氏名 小川憲人 論文審査担当者 主査田中真二 副査北川昌伸 渡邉守 論文題目 Clinical significance of platelet derived growth factor -C and -D in gastric cancer ( 論文内容の要旨 )

公募情報 平成 28 年度日本医療研究開発機構 (AMED) 成育疾患克服等総合研究事業 ( 平成 28 年度 ) 公募について 平成 27 年 12 月 1 日 信濃町地区研究者各位 信濃町キャンパス学術研究支援課 公募情報 平成 28 年度日本医療研究開発機構 (AMED) 成育疾患克服等総合研

葉酸とビタミンQ&A_201607改訂_ indd

DRAFT#9 2011

情報提供の例

2015 年 3 月 26 日放送 第 29 回日本乾癬学会 2 乾癬本音トーク乾癬治療とメトトレキサート 名古屋市立大学大学院加齢 環境皮膚科教授森田明理 はじめに乾癬は 鱗屑を伴う紅色局面を特徴とする炎症性角化症です 全身のどこにでも皮疹は生じますが 肘や膝などの力がかかりやすい場所や体幹 腰部

3. 本事業の詳細 3.1. 運営形態手術 治療に関する情報の登録は, 本事業に参加する施設の診療科でおこなわれます. 登録されたデータは一般社団法人 National Clinical Database ( 以下,NCD) 図 1 参照 がとりまとめます.NCD は下記の学会 専門医制度と連携して

臨床試験の実施計画書作成の手引き

1508目次.indd

* 山中先生へのコメント、質問など

33 NCCN Guidelines Version NCCN Clinical Practice Guidelines in Oncology (NCCN Guidelines ) (NCCN 腫瘍学臨床診療ガイドライン ) 非ホジキンリンパ腫 2015 年第 2 版 NCCN.or

1. 医薬品リスク管理計画を策定の上 適切に実施すること 2. 国内での治験症例が極めて限られていることから 製造販売後 一定数の症例に係るデータが集積されるまでの間は 全 症例を対象に使用成績調査を実施することにより 本剤使用患者の背景情報を把握するとともに 本剤の安全性及び有効性に関するデータを

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2)HBV の予防 (1)HBV ワクチンプログラム HBV のワクチンの接種歴がなく抗体価が低い職員は アレルギー等の接種するうえでの問題がない場合は HB ワクチンを接種することが推奨される HB ワクチンは 1 クールで 3 回 ( 初回 1 か月後 6 か月後 ) 接種する必要があり 病院の

個人情報の取り扱いについて 公益財団法人岩手県予防医学協会 個人情報保護管理責任者常務理事 公益財団法人岩手県予防医学協会 ( 以下 協会 という ) は 健康診断等で取得した個人情報 を協会の個人情報保護基本規程に従って適正に管理し 以下のとおりお取り扱いさせていただき ますので 個人情報の提供

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針刺し切創発生時の対応

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己炎症性疾患と言います 具体的な症例それでは狭義の自己炎症性疾患の具体的な症例を 2 つほどご紹介致しましょう 症例は 12 歳の女性ですが 発熱 右下腹部痛を主訴に受診されました 理学所見で右下腹部に圧痛があり 血液検査で CRP 及び白血球上昇をみとめ 急性虫垂炎と診断 外科手術を受けました し

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4. 結果はお返ししない予定です [ 結果を開示しない場合 ] 今すぐに診療に役立てることができないため結果をお返ししない予定です ご理解く ださいますようお願いいたします 詳しくは ページへ ( 必要に応じて )5. 親権者の承諾のもと 未成年者の参加をお願いしています 詳しくは ページへ 6.

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Transcription:

多施設共同研究 : 関節リウマチ患者におけるリンパ増殖性疾患に関する研究 についてのお知らせ 刀根山病院では上記の研究を実施しています この研究は代表施設東京女子医科大学附属膠原病リウマチ痛風センターの倫理審査及び当院の臨床研究審査委員会での承認を得て当院病院長の許可を得て実施しています 本研究では 研究対象者に直接文書 口頭で説明 同意をいただく必要は無いと判断していますが 情報を公開することで研究の実施について周知させていただいています この研究の計画 研究の方法についてお知りになりたい場合 この研究に試料やカルテ情報を利用することをご了解できない場合など お問い合わせがありましたら 以下の 問い合わせ先 へご照会ください なお この研究に参加している他の方の個人情報や 研究の知的財産等は お答えできない内容もありますのでご了承ください 1. 研究課題名関節リウマチ患者におけるリンパ増殖性疾患に関する研究 2. 研究責任者国立病院機構刀根山病院整形外科高樋康一郎 3. 研究の背景関節リウマチは免疫異常を背景に 関節滑膜組織の増殖による関節破壊をもたらす疾患であり 患者の quality of life (QOL) に多大な影響を与える これまでの疫学研究から 関節リウマチは悪性リンパ腫 ( 以下 リンパ腫 ) の合併頻度が一般人口よりも高く 世界の疫学研究のメタ解析では 2 ~3 倍のリスクが 我が国の複数の観察研究では4~6 倍のリスクがあると報告されている メトトレキサート (MTX) は関節リウマチ

の主要な治療薬として日本ならびに世界で広く使用されている MTX の使用により 関節リウマチの臨床症状の改善 関節破壊進行抑制 QOL 改善のみならず 生命予後の改善や心血管合併症リスクが軽減されることが示されており 現在の関節リウマチ治療においては必要不可欠な薬剤である 1990 年前後から MTX の使用下に発現するリンパ増殖性疾患 (MTX 関連リンパ増殖性疾患 MTXLPD) が報告されるようになり 徐々にその特徴が明らかとなってきた MTX-LPD には病理学的にリンパ腫と診断されるものから 過形成まで幅広い組織型が認められ WHO classification of tumours of haematopoietic and lymphoid tissues, Lyons: IARC Press;2008 では Other iatrogenic immunodeficiency-associated lymphoproliferative disorders の中に記載されている 上述のように関節リウマチではリンパ腫の頻度が一般人口よりも高く リンパ腫を含む LPD が MTX 使用の有無に関わらず認められることから これらの合併症は関節リウマチ患者における重要な合併症と位置づけられる しかし 我が国の関節リウマチ患者におけるこれらの合併症の頻度に関する全国規模の臨床疫学研究はこれまで実施されていない 関節リウマチに対する MTX 承認用量上限が 16mg/ 週に引き上げられた現在 関節リウマチ患者におけるリンパ腫を含む LPD の現状を把握し その対策を講じることは関節リウマチ患者の中 長期的予後の観点から喫緊の課題と考えられる かかる大規模観察研究を行なう研究母体として ( 社 ) 日本リウマチ学会 (JCR) は最も適した学術団体であることから JCR の教育研修施設として認定されている医療機関を中心に実施する本研究を計画した 4. 研究の目的 意義

JCR の事業として 日本人関節リウマチ患者におけるリンパ腫を含む LPD の発症率 特徴 治療 予後を後方視的に検討する 5. 研究の方法 ( ア ) 対象となる患者さま当院に 登録期間中 (2011 年 4 月 1 日から 2011 年 7 月 31 日の 4 か月間 ) に一度でも通院した 20 歳以上の日本人関節リウマチ患者 2 1987 年米国リウマチ学会関節リウマチ分類基準 または米国リウマチ学会 / 欧州リウマチ学会関節リウマチ分類基準により関節リウマチと診断された患者 3 上記 1および2を満たす対象者が 300 例未満の場合は全例を登録 300 例以上の場合は 登録期間中の受診日が早い順に 300 例を登録する * 上記 3 項目を満たせば 治療の有無 内容は問わない ( イ ) 研究期間西暦 2016 年 6 月 17 日から西暦 2023 年 3 月 31 日 ( ウ ) 利用する試料 情報の項目と利用目的試料 : 生体資料は使用しない 情報 (1) 観察開始時 1 医療機関名 診療科名 2 性別 3 誕生年 月 観察開始日の年齢 4 観察開始日 (2011 年 4 月 1 日から 2011 年 7 月 31 日の 4 か月間の最初の受診時を観察開始日とする ) 5 登録番号 ( 本研究用の 3 桁の医療機関コード+1 から 300 の番号 例 001-023) 6 罹病期間 ( 年 月 ) 7 関節リウマチ以外の膠原病 リウマチ性疾患の合併有無 病名 8 ヒト免疫不全ウイルス感染症の合併有無 9 原発性免疫不全症の合併有無 病名 10 悪性腫瘍の既往 ( リンパ腫の既往 合併例は除

外規定で除外 ) 11 悪性腫瘍の合併 ( リンパ腫の既往 合併例は除外規定で除外 ) 12 関節リウマチ発症から観察開始日前日までに使用した関節リウマチの治療薬の有無 MTX 推定総投与量 開始時期 13 観察開始日の関節リウマチの治療薬の有無 MTX タクロリムス トファシチニブ 経口副腎皮質ステロイド投与量 14 その他の免疫抑制治療 化学療法 放射線療法の有無 内容 15 赤沈 CRP LDH 腫脹関節数 圧痛関節数(28 関節 ) 患者 医師による全般的疾患活動性評価 (2) 観察期間中 1 全観察期間における以下の事項 ( ア ) 患者の状態 ( 生存 死亡 追跡不能 ) ( イ ) 死亡の場合は死亡日 死因 ( ウ ) 追跡不能の場合は最終来院日 ( エ ) リンパ腫 リンパ腫以外の LPD LPD 疑いの有 無等 ( これらのイベントの定義については 7. イベントの定義 に記載 ) 2 観察開始日から 6 か月 12 か月 18 か月 24 か月 30 ヶ月 36 ヶ月後の受診日 (+/-3 か月間を原則とする その期間に受診がない場合は最も近い受診日 ) 死亡例 通院中止例では最終来院日 ( データがない場合は 直近の来院日で代用可 )( ア ) 各受診日の年月日 ( イ ) 各受診日の関節リウマチの治療薬の有無 MTX タクロリムス トファシチニブ 経口副腎皮質ステロイド投与量 ( ウ ) 合併症等による 免疫抑制治療 化学療法 放射線療法の有無と それらの治療の対象となった病名 ( エ ) 赤沈 CRP LDH 腫脹関節数 圧痛関節数(28 関節 ) 患者 医師による全般的活動性評価 (2の受診日のデータを記載 データが無い場合は +/-4 週間のデータを代用可 ) 3 リンパ腫 リンパ腫以外の LPD LPD 疑い例 ( これらのイベントの定義については 7. イベントの定義 に記載 ) 3 年間の観察期間中に 7. イベントの定

義 に該当するリンパ腫を発現した症例は 発現時から 5 年間観察する 3 年間の観察期間中にリンパ腫は発現せずに LPD または LPD 疑いのみを発現した症例は 最初のイベント発現時から 5 年間観察する いずれの場合も下記の項目等についてデータを収集する ( ア ) 診断日 ( イ ) 診断日以前で直近の赤沈 CRP LDH 可溶性 IL-2 受容体 ( ウ ) リンパ節腫脹の部位 節外病変の部位など ( エ ) 病理診断報告書のコピー ( 匿名化したもの )( オ )EB ウイルスに関する病理診断結果のコピー ( 匿名化したもの ) ( カ ) 疑い例の診断根拠 ( キ ) リンパ腫の病期分類 ( 別表 1) ( ク ) 診断直前および診断の過去 6 か月以内に使用した関節リウマチの治療薬 MTX タクロリムス トファシチニブ 経口副腎皮質ステロイド投与量 ( ケ ) イベント発現時における MTX および MTX 以外の抗リウマチ薬 生物学的製剤中止の有無 ( コ )MTX 抗リウマチ薬 生物学的製剤中止のイベントに対する治療効果 ( サ )MTX 中止以外の治療の有無と内容 ( シ ) 治療効果 ( 別表 2を参考に記載 )( ス ) イベント発症後の関節リウマチの治療内容 ( セ ) 最終観察時の生存 死亡 死因 ( ソ ) その他の特記事項 ( エ ) 試料や情報の管理データの収集方法観察開始日および観察期間中の臨床情報は 各参加医療機関の担当者が診療記録等から収集し 本研究の電子症例報告書に記載し 研究本部に送付する 電子症例報告書は大阪大学医学部附属病院未来医療開発部データセンターが運営する REDCap を使用する予定である 登録番号と院内 ID の対応表は 各参加施設で厳重に保管する 6. 研究組織

この研究は 多施設との共同研究で行われます 研究で得られた情 報は 共同研究機関内で利用されることがあります 研究代表者 ( 研究の全体の責任者 ): 研究統括医師東京女子医科大学附属膠原病リウマチ痛風センターリウマチ性疾患薬剤疫学研究部門針谷正祥 その他の共同研究機関 : 日本リウマチ学会教育認定施設 http://www.ryumachi-jp.com/ authorization/edukijyun.html( 大学 112, 大学以外 462 施設のうちおよそ 40% が参加すると見込まれている ) 7. 個人情報の取扱い研究に利用する試料や情報には個人情報が含まれますが 院外に提出する場合には お名前 住所 生年月日など 個人を直ちに判別できる情報は削除し 研究用の番号を付けます また 研究用の番号とあなたの名前を結び付ける対応表を当院の研究責任者が作成し 研究参加への同意の取り消し 診療情報との照合などの目的に使用します 対応表は 研究責任者が責任をもって適切に管理いたします 情報は 当院の研究責任者及び情報の提供先である針谷正祥が責任をもって適切に管理いたします 研究成果は学会や学術雑誌で発表されますが その際も個人を直ちに判別できるような情報は利用しません 8. 問い合わせ先独立行政法人国立病院機構刀根山病院整形外科高樋康一郎 電話 :06-6853-2001 FAX:06-6853-3127 2017 年 5 月 19 日第 1 版