( 様式 -2a 調査概要 ) Ⅰ 調査概要 1 調査名称 : 平成 26 年度神埼市総合都市交通体系調査 2 報告書目次 1. 業務概要 (1) 都市計画道路見直しの必要性 (2) 都市計画道路見直しのスキーム (3) 検討結果の分類 2. 路線の抽出 (1) 都市計画道路の整理 抽出 (2) 検

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(4) 対象区域 基本方針の対象区域は市街化調整区域全体とし 都市計画マスタープランにおいて田園都市ゾーン及び公園 緑地ゾーンとして位置付けられている区域を基本とします 対象区域図 市街化調整区域 2 資料 : 八潮市都市計画マスタープラン 土地利用方針図

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4. 見直し検討委員会における検討方法について見直しについては 都市機能上の必要性 経済性 実現可能性を見直しの視点とし 各路線の検証を行いました 具体的には 都市計画マスタープランなどの上位計画に掲げられた都市の将来像を踏まえ 都市全体の道路ネットワークを対象とした検討を行い その必要性や効果を明

目次

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市街化調整区域の土地利用方針の施策体系 神奈川県 平塚市 神奈川県総合計画 神奈川県国土利用計画 平塚市総合計画 かながわ都市マスタープラン 同地域別計画 平塚市都市マスタープラン ( 都市計画に関する基本方針 ) 平塚都市計画都市計画区域の 整備 開発及び保全の方針 神奈川県土地利用方針 神奈川県

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2-2 需要予測モデルの全体構造交通需要予測の方法としては,1950 年代より四段階推定法が開発され, 広く実務的に適用されてきた 四段階推定法とは, 以下の4つの手順によって交通需要を予測する方法である 四段階推定法将来人口を出発点に, 1 発生集中交通量 ( 交通が, どこで発生し, どこへ集中

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[ 概要版 ] 倉吉都市計画 マスタープラン素案 鳥取県倉吉市

目 次 1 背景 目的 1 2 計画の位置付け 2 (1) 計画の位置付け 2 3 現状の問題と課題 3 (1) 現状の問題 3 (2) 課題 3 4 市街化調整区域における土地利用方針 5 (1) ゾーンにおける土地利用方針 6 (2) 各ゾーンのイメージ 10 5 土地利用現況図 11 6 土地

<4D F736F F D2081A1322D E738C7689E693B CC95CF8D5882C98C5782E995FB906A5F F322E646F63>

四国中央市住宅マスタープラン 概要版 平成 30 年 3 月四国中央市 Since

郊外への市街地の拡大により, 鉄道やバス等公共交通のサービスが十分受けられない地域が拡大し, その結果, 車に依存せざるを得ないまちになってきています このため, これからの人口減少時代の到来や急速な少子高齢化の進展などを踏まえ, 新たな郊外開発を抑制し, 公共交通が利用しやすい, まとまりのある市

Taro-全員協議会【高エネ研南】

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7-3 上田城南地域 (1) 将来像 ( 将来像 ) 水と緑と多様な都市機能が調和し快適な暮らしの環境が整ったまち ( 基本目標 ) 千曲川をはじめ産川や浦野川 小牧山や上田原古戦場 半過岩鼻など奇景や原風景の残る豊かな自然や農地を大切に保全するとともに 秩序ある都市空間づくりを進めます 良好な住環

計画的な再開発が必要な市街地 特に一体的かつ総合的に再開発を促進すべき地区 市町名 名称 再開発の目標 土地の合理的かつ健全な高度利用及び都市機能の更新に関する方針 特に整備課題の集中がみられる地域 ( 課題地域 ) 地区名 西宮市 C-4 浜脇 ( 約 175ha) 居住環境の向上 良好な都市景観

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目次 1. 市街化調整区域の土地利用方針について... 1 (1) 策定の目的... 1 (2) 方針の位置付け 市街化調整区域の課題 土地利用の方針... 3 (1) 土地利用の基本的な方針... 3 (2) 地区ごとの土地利用方針 開発計画等の調整

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目次 Ⅰ 運用基準の策定にあたって P1 1 策定の目的 P1 2 運用基準の位置づけ P1 Ⅱ Ⅲ 土地利用のあり方 P1 地区計画の活用 P2 1 地区計画とは P2 2 地区計画の活用類型 P2 (a) 地域資源型 P3 (b) マスタープラン適合型 P3 (c) 街区環境整序型 P3 (d)

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都市計画道路の見直しの考え方(案)

阿賀野市の発展と市民福祉の向上を図ることを目的とした 行政運営の指針となる 阿賀野市総合計画 に定める本市の将来像 人 まち 自然が輝く幸福祉都市阿賀野 の実現に向けて また こよなく愛するふる里創造のため 全力を上げ取り組んでいるところでございます 国から地方への事務 権限移譲や三位一体改革が加速

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( 対象区域 ) 第 5 地区計画の対象区域は 工業団地 ( 国母工業団地 南部工業団地 機械金属工業団地 ファッション工業団地 ( アリア ディ フィレンツェ ) をいう 以下同じ ) の区域内及び隣接地又は近接地 ( おおむね工業団地から500メートル以内 ) とする ( 区域の設定 ) 第 6

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市町合併という基本的枠組みの変更に対応した 市全域を対象とした計画の見直し 少子高齢化をはじめとする本市を取り巻く社会経済情勢の変化に対応した計画づくり 総合計画や都市計画区域マスタープランなど 上位関連計画との整合 調整の必要性 都市計画マスタープランは 都市計画法第 18 条の 2 に基づいて策

平成 26 年度公共事業事後評価調書 1. 事業説明シート (1) ( 区分 ) 国補 県単 事業名道路事業 [ 国道橋りょう改築事業 ( 国補 )] 事業箇所南巨摩郡身延町波高島 ~ 下山地区名国道 300 号 ( 波高島バイパス ) 事業主体山梨県 (1) 事業着手年度 H12 年度 (2) 事

4-3 交通量推計結果と考察 (1) 交通量推計結果 現況の交通量推計結果を見ると 一般国道 196 号では今治市内全区間において 100 を超え 旧市付近では 288 を超える交通が流れており 幹線的機能を果たしている 中心部から南北状に伸びる一般国道 317 号や でも 100 百台 / 日を超

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大谷周辺地区 及び 役場周辺地区 地区計画について 木原市街地 国道 125 号バイパス 役場周辺地区 (43.7ha) 美駒市街地 大谷周辺地区 (11.8ha) 地区計画の概要 地区計画とは住民の身近な生活空間である地区や街区を対象とする都市計画で, 道路や公園などの公共施設の配置や, 建築物の

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設 機能の見直しハード面の効率化財源確保1-3. 再配置パターン ( 手法 ) の考え方 再配置計画の検討に向けて 公共施設の再配置を う場合の基本的なパターン ( 手法 ) について整理し それらの効果についても確認していきます 施設の再配置にあたっては 厳しい財政状況の中 人口が減少傾向にあるこ

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一宮市住宅マスタープラン ~ 住み続けたいまち 住んでみたいまち 人々が生き生きと暮らせるまち ~ 概要版 平成 2 5 年 3 月 一宮市

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生産緑地制度の概要 市街化区域内の農地で 良好な生活環境の確保に相当の効用があり 公共施設等の敷地に供する用地として適している 500 m2以上 *1 の農地を都市計画に定め 建築行為や宅地の造成を許可制により規制し 都市農地の計画的な保全を図る 市街化区域農地は宅地並み課税がされるのに対し 生産緑


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4. 都市づくりの目標と方針 4-1 都市づくりの基本理念 地域の個性が輝く生活快適都市 上田 ~ 魅力あるふるさと活気ある交流風格ただようまち ~ 基本理念の意味あい 上田市は 歴史 文化 自然 産業などに恵まれた特色ある地域から成り立っており 各地域が個性を発揮し 連携し合い 交流を促進しながら

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市街化区域及び市街化調整区域の区域区分の見直し方針案 小野市 1 区域区分見直しの基本的な考え方区域区分見直しの考え方は 都市計画運用指針 を踏まえ 次のとおりとする (1) 目標年次におけるフレームの設定区域区分の見直しについては 都市計画区域マスタープラン 市町マスタープラン等に示された都市の将

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我孫子都市計画道路 ( 我孫子市決定 ) の変更理由 我孫子市は JR 常磐線と成田線の各駅を中心とした5つの地区のまとまりが東西に連担し 全体として東西に細長い市街地が形成されています 市の主要幹線道路としては 広域的な自動車交通需要や大量交通処理に対応する国道 6 号と主要地方道船橋我孫子線の2

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3. 市街化調整区域における土地利用の調整に関し必要な事項 区域毎の面積 ( 単位 : m2 ) 区域名 市街化区域 市街化調整区域 合計 ( 別紙 ) 用途区分別面積は 市町村の農業振興地域整備計画で定められている用途区分別の面積を記入すること 土地利用調整区域毎に市街化区域と市街化調整区域それぞ

の復旧状況に関する長期的な見通しを可能な限り明らかにしながら 復旧の段階に 応じた役割の分析を行う 5) 交通事業者ヒアリング調査沿線地域に関係する交通事業者 ( 鉄道事業者 2 社 バス事業者 2 社 タクシー事業者 2 社その他 ) に聞き取り調査を行い 定性的な利用特性や地域の公共交通の問題点

イメージ図 ( 医療施設の場合 ) イメージ図 ( 誘導施設 : 地域医療支援病院の場合 ) 5 届出を要しない軽易な行為などについて都市再生特別措置法第 108 条並びに都市再生特別措置法施行令第 35 条 第 36 条の規定により 以下の行為は届出の対象となりません 軽易な行為その他の行為で政令


区域の整備 開発及び保全の方針地区整備計画 久世荒内 寺田塚本地区地区計画 名称久世荒内 寺田塚本地区地区計画 位置城陽市久世荒内 寺田塚本及び平川広田 面積約 22.1ha 建 築 物 等 に 関 す る 事 項 地区計画の目標 土地利用の方針 地区施設の整備方針 建築物等の整備方針 地区の区分

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上田市都市計画マスタープラン地域別構想 上田中央地域(案)

1. 市街化調整区域における地区計画ガイドライン策定の目的市街化調整区域は 市街化を抑制すべき区域であるとともに 豊かな自然環境を育成 保全すべき区域である そのため 都市計画法において開発行為や建築行為が厳しく制限されている 本市都市計画マスタープランにおいても 将来都市構造の基本的な考え方の一つ

第 2 章横断面の構成 2-1 総則 道路の横断面の基本的な考え方 必要とされる交通機能や空間機能に応じて, 構成要素の組合せ と 総幅員 総幅員 双方の観点から検討 必要とされる道路の機能の設定 通行機能 交通機能アクセス機能 滞留機能 環境空間 防災空間 空間機能 収容空間 市街地形成 横断面構

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本庄西天満線(神山)整備事業 調書付属資料 (平成25年度 事業再評価)

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はじめに

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JICA 事業評価ガイドライン ( 第 2 版 ) 独立行政法人国際協力機構 評価部 2014 年 5 月 1

Transcription:

( 様式 -1 表紙 ) 1 調査名称 : 平成 26 年度神埼市総合都市交通体系調査 2 調査主体 : 神埼市 3 調査圏域 : 神埼都市圏 4 調査期間 : 平成 26 年度 ~ 平成 27 年度 5 調査概要 : 本市の都市交通計画は 神埼市都市計画マスタープランに基づき 平成 23 年度に策定されているものの 都市計画道路については決定後 30 年以上が経過し社会情勢の大幅な変化が起こっており 特に人口減少 少子高齢化 ライフスタイルの多様化に伴い これまで行ってきたような 成長 拡大の都市整備 から質の高い都市空間や災害に強い都市構造の形成等の都市再生を目標とした コンパクトな都市整備 へと重点が移りつつあります こうした観点から計画決定当初と必要性が変化しつつある路線 厳しい財政状況のもと事業が進まず長期にわたって未着手となったままの路線が存在するなど 計画自体の見直しの必要性が高まっています 佐賀県では平成 19 年 11 月に佐賀県における今後の都市計画道路の整備のあり方を検討するとともに 県及び市町が既存の都市施設の検証と未着手区間の見直しを円滑に行うためのガイドラインとして 佐賀県長期未着手都市計画道路見直しガイドライン を策定しており ガイドラインを参考にしながら必要性 優先性及び実現性を再検証し見直しを行うこととした なお 都市計画の見直しを行うにあたっては 市民説明会やパブリックコメントを実施するなど 透明性の高い見直し計画とする

( 様式 -2a 調査概要 ) Ⅰ 調査概要 1 調査名称 : 平成 26 年度神埼市総合都市交通体系調査 2 報告書目次 1. 業務概要 (1) 都市計画道路見直しの必要性 (2) 都市計画道路見直しのスキーム (3) 検討結果の分類 2. 路線の抽出 (1) 都市計画道路の整理 抽出 (2) 検討対象区間の設定 3. 路線別評価 (1) 神埼市及び路線周辺の現況 (2) 上位 関連計画の整理 (3) 路線の位置づけの整理 確認 (4) 自動車 歩行者等交通量調査 (5) 路線の機能評価 (6) 代替路線の検討 (7) 見直し対象路線の設定 4. 将来交通量の推計 (1) 将来交通量推計の構成と趣旨 (2) 細分 OD 表の作成 (3) 配分ネットワークの作成 (4) 交通量配分手法 (5) 将来交通量推計 5. 見直し方針の検討 (1)3-5-4 三本松線の見直しに対する検証 (2)7-5-2 神埼橋本堀線の見直しに対する検証 (3) 都市計画道路を廃止した場合の問題点への対応

3 調査体制 ( 様式 -2b 調査概要 ) 神埼市役所産業建設部建設課都市計画係 株式会社パスコ 4 委員会名簿等 : 委員会の設置なし

Ⅱ 調査成果 ( 様式 -3a 調査成果 ) 1 調査目的都市計画道路は 都市における円滑な交通の確保 豊かな公共空間を備えた良好な市街地の形成を図り 安全で快適な都市生活と機能的な都市活動に寄与することを目的として 都市の将来像実現に向けて都市計画に定める施設である 都市計画道路は 都市の将来像を誘導するとともに 将来交通需要に対応して計画されるものであり その整備は長期間に亘って進められるものである しかし 近年の人口減少の見通し 経済の低成長 市街地拡大の収束等 都市を取り巻く状況の変化にともない 計画決定当初と必要性が変化しつつある路線 厳しい財政状況のもと事業が進まず長期に亘って未着手となったままの道路が存在するなど 計画自体の見直しの必要性が高まっている 佐賀県では 平成 19 年 11 月に今後の都市計画道路の整備のあり方を検討するとともに 市町の都市計画道路の検証と見直しのガイドラインとして 佐賀県長期未着手都市計画道路見直しガイドライン を策定した 神埼市でもこれを踏まえ 都市計画道路の適切な見直しを実施した

2 調査フロー 1 見直し概要の把握 前提条件の整理 佐賀県 見直しガイドライン 2 路線の抽出 現況の整理 区間設定 3 路線別評価 見直し対象候補区間の評価 4 将来交通量推計 交通量の現況再現 整備有無別の将来交通量推計 5 見直し方針の検討 見直し方針の検証 カルテ作成 都市計画決定の手続き 住民参加 ( 合意形成 ) パブリックコメントの実施

3 調査圏域図

4 調査成果 ( 様式 -3b 調査成果 ) (1)3-5-4 三本松線の見直しに対する検証 1 将来交通量推計結果から見た問題点 整備パターン 三本松線及び並行区間における 将来交通量 混雑度 交通処理上から見た問題点 区間 123 を整備したケース 三本松線の将来交通量 混雑度 区間 1 1,500 台 ( 混雑度 0.17) 区間 2 1,700 台 ( 混雑度 0.19) 区間 3 2,600 台 ( 混雑度 0.29) 並行区間の将来交通量 混雑度 ( 都 ) 神埼駅通り線 6,800 台 ( 混雑度 0.55) 1 7,800 台 ( 混雑度 0.78) 2 4,800 台 ( 混雑度 0.48) - ( 都 ) 神埼駅通り線 三本松線 1 区間 1を整備しないケース ( 区間 23のみ整備 ) 区間 23を一般道路事業で整備した場合も含む 図 1 参照 ( 図中青の網掛け箇所 ) 三本松線の将来交通量 混雑度区間 2 1,100 台 ( 混雑度 0.13) 区間 3 1,100 台 ( 混雑度 0.12) 並行区間の将来交通量 混雑度 ( 都 ) 神埼駅通り線 7,800 台 ( 混雑度 0.63) 1 9,400 台 ( 混雑度 0.94) 2 5,100 台 ( 混雑度 0.51) 南北に並行する埼駅通り線及び 12 へ交通が転換し 混雑度が上がるものの ガイドラインに示された交通混雑の判定に照らした場合問題はないと考える 1 2 三本松線 2 神埼 北茂安線 ( 計画 ) 三本松線 3 図 2 参照 ( 図中緑の網掛け箇所 ) 区間 123 を整備しない場合 並行区間の将来交通量 混雑度 ( 都 ) 神埼駅通り線 7,800 台 ( 混雑度 0.63) 1 9,600 台 ( 混雑度 0.96) 2 6,200 台 ( 混雑度 0.62) 南北に並行する神埼駅通り線及び 12 へ交通が転換し 混雑度が上がるものの ガイドラインに示された交通混雑の判定に照らした場合問題はないと考える 図 2 参照 ( 図中赤の網掛け箇所 ) 図三本松線の区間区分と並行区間 交通混雑の判定には混雑度の指標を用います 混雑度の適正値については 各地域により交通需要が大きく異 なることから地域毎に設定するものとしますが 以下に示す 道路の交通容量 で説明されている混雑度の考 1,500 台 / 日 0.17 え方により 概ねの基準として混雑度 1.25 未満を適正値とします 6,800 台 / 日 0.55 ( 都 ) 神埼駅通り線 三本松線 1 7,800 台 / 日 0.63 ( 都 ) 神埼駅通り線 三本松線 1 7,800 台 / 日 0.63 ( 都 ) 神埼駅通り線 三本松線 1 7,800 台 / 日 0.78 1,700 台 / 日 0.19 9,400 台 / 日 0.94 1,100 台 / 日 0.13 9,600 台 / 日 0.96 三本松線 2 三本松線 2 三本松線 2 1 2 4,800 台 / 日 0.48 2,600 台 / 日 0.29 三本松線 3 1 2 5,100 台 / 日 0.51 1,100 台 / 日 0.12 三本松線 3 1 2 6,200 台 / 日 0.62 三本松線 3 図 1 区間 123 を整備した場合の将来交通量 混雑度 図 2 区間 23 を整備した場合の将来交通量 混雑度 図 3 三本松線を整備しない場合の将来交通量 混雑度 佐賀県長期未着手都市計画道路見直しガイドラインより 図中 黒文字は将来交通量推計結果 ( 単位 : 百台 ) 青文字は混雑度 ( 図 3 の混雑度は推計値 )

2 整備手法に関する検証 区間 整備を前提とした場合の問題点 都市計画道路として整備 都市計画道路を廃止した場合の問題点 都市計画上の問題点 対応 区間 1 国道 34 号 ~ 区間 1 を都市計画道路として整備した場合 事業費が大きい建物が建て詰まっており 用地費が膨大となる との交差部国道 34 及び旧長崎街道に交差点が必要となり 建物の除去を要する 区間 1 のみを廃止した場合 ( 区間 23 は存続 整備 ) 道路密度の減少国道 34 号から市街地を南北につなぐ幹線道路としての役割を持つ道路網が希薄となる 区間 1 については 国道 34 号から市街地を南北につなぐ幹線道路としての役割を持つ道路網が希薄となるものの 将来交通量推計結果の検証から見て廃止しても問題は少なく 現況の建て詰まりによる膨大な事業費を考慮した場合 廃止する区間として検討する 区間 2 ~ 協和町本堀線 区間 2 を都市計画道路として整備した場合 との交差部旧長崎街道に交差点が必要となり 建物の除去を要する 区間 2 を廃止した場合 ( 区間 1 は廃止 区間 3 は存続 整備 ) 接道への影響沿道開発地の接道に影響がある 道路密度の減少旧長崎街道から市街地を南北につなぐ幹線道路としての役割を持つ道路網が希薄となる 区間の連続性連続した区間であるため 区間 2 のみの廃止は妥当ではない 区間 3 協和町本堀線 ~ 本堀神納線 県道市武神埼線 区間 3 を都市計画道路として整備した場合 農地の存在農地が存在する 区間 3 を廃止した場合 ( 区間 1 は廃止 区間 2 は存続 整備 ) 道路密度の減少協和町本堀線から市街地を南北につなぐ幹線道路としての役割を持つ道路網が希薄となる 区間の連続性連続した区間であるため 区間 3 のみの廃止は妥当ではない 区間 23 について 将来交通量推計結果から見て廃止しても問題ないが 沿線開発後の接道への影響及び道路ネットワーク網の観点から 今後は 一般道路事業等による他の整備手法を検討する 区間 23 ~ 本堀神納線 県道市武神埼線 区間 23 を都市計画道路として整備した場合 との交差部旧長崎街道に交差点が必要となり 建物の除去を要する 区間 23 を廃止した場合 ( 区間 123 を全て廃止 ) 道路密度の減少旧長崎街道から市街地を南北につなぐ幹線道路としての役割を持つ道路網が希薄となる ネットワークの寸断都市計画道路協和町本堀線の終点がネットワークの末端 ( 接続のない終点 ) となる

(2)7-5-2 神埼橋本堀線の見直しに対する検証 1 将来交通量推計結果からの検証 整備パターン 神埼橋本堀線及び並行区間における 将来交通量 混雑度 交通処理上から見た問題点 整備した場合 神埼橋本堀線の将来交通量 混雑度 東西方向最大 3,000 台 ( 混雑度 0.34) 南北方向最大 3,900 台 ( 混雑度 0.43) 並行区間の将来交通量 混雑度 東西方向最大 1,200 台 ( 混雑度 0.48) 南北方向最大 3,300 台 ( 混雑度 1.33) 南北方向の交通流動が変化し 代替路線で混雑度が 1.33 となる区間があり ガイドラインに示された交通混雑の判定に照らした場合交通処理上の問題が生じる 国 道 34 号 代替路線 国道 385 号 図 1 参照 ( 図中青の網掛け箇所 ) 整備しない場合 並行区間の将来交通量 混雑度 東西方向最大 1,300 台 ( 混雑度 0.51) 南北方向最大 2,200 台 ( 混雑度 0.90) - 神埼橋本堀線 農振農用地 図 2 参照 ( 図中緑の網掛け箇所 ) 図 3 路線位置図 1,200 台 / 日 0.48 交通混雑の判定には混雑度の指標を用います 混雑度の適正値については 各地域により交通需要が大きく異 なることから地域毎に設定するものとしますが 以下に示す 道路の交通容量 で説明されている混雑度の考 え方により 概ねの基準として混雑度 1.25 未満を適正値とします 3,300 台 / 日 1.33 3,000 台 / 日 0.34 2,200 台 / 日 0.90 1,300 台 / 日 0.51 3,900 台 / 日 0.43 図 1 整備した場合の将来交通量 混雑度 図 2 整備しない場合の将来交通量 混雑度 佐賀県長期未着手都市計画道路見直しガイドラインより 図中 黒文字は将来交通量推計結果 ( 単位 : 百台 ) 青文字は混雑度 ピンク線は神埼本堀線 赤線は代替ルート 2 整備手法に関する検証 区間 整備を前提とした場合の問題点 都市計画道路として整備 都市計画道路を廃止した場合の問題点 都市計画上の問題点 対応 神埼橋本堀線 事業費が大きい建物が建て詰まっており 用地費が膨大となる - 国道 34 号から市街地を通過する路線として 将来交通量推計結果の検証から見て 代替路線で交通が許容でき廃止しても問題は少なく 現況の建て詰まりによる膨大な事業費を考慮した場合 廃止する区間として検討する

(3) 都市計画道路を廃止した場合の問題点への対応前項では都市計画道路としての存続の有無について検証したが ここでは用地買収を一部行っており また 県が計画する神埼 北茂安線と交差する三本松線区間 2と区間 3について 廃止した場合の問題点についての対応を検討する 区間区間 2 ~ ( 都 ) 協和町本堀線区間 3 ( 都 ) 協和町本堀線 ~( 都 ) 本堀神納線 ( 県道市武神埼線 ) 区間 23 ~( 都 ) 本堀神納線 ( 県道市武神埼線 ) 都市計画道路を廃止した場合の問題点 都市計画上の問題点 区間 2 を廃止した場合 ( 区間 1 は廃止 区間 3 は存続 整備 ) 接道への影響沿道開発地の接道に影響がある 道路密度の減少国道 34 号から市街地を南北につなぐ幹線道路としての役割を持つ道路網が希薄となる 区間の連続性連続した区間であるため 区間 2 のみの廃止は妥当ではない 区間 3 を廃止した場合 ( 区間 1 は廃止 区間 2 は存続 整備 ) 道路密度の減少国道 34 号から市街地を南北につなぐ幹線道路としての役割を持つ道路網が希薄となる 区間の連続性連続した区間であるため 区間 3 のみの廃止は妥当ではない 区間 23 を廃止した場合 ( 区間 123 を全て廃止 ) 道路密度の減少国道 34 号から市街地を南北につなぐ幹線道路としての役割を持つ道路網が希薄となる ネットワークの寸断都市計画道路協和町本堀線の終点がネットワークの末端 ( 接続のない終点 ) となる 対応 区間 2 について将来交通量推計結果の検証からみて 道路整備を行わない とした場合 交通処置上の問題が生じない しかし 沿道開発地の接道のとしての影響を考慮した場合 道路整備の必要性があることから 一般道路事業による整備を行う必要性を今後検討する 区間 3 について 都市計画道路協和町本堀線の終点がネットワークの末端 ( 接続のない終点 ) となるため 道路網のネットワークを確保する観点で一般道路事業による整備を行う必要性を今後検討する