地域再生計画 1 地域再生計画の名称香美町まるごとブランド化プロジェクト 2 地域再生計画の作成主体の名称兵庫県美方郡香美町 3 地域再生計画の区域兵庫県美方郡香美町の全域 4 地域再生計画の目標 4-1 地域の現状 課題香美町は兵庫県北部に位置し 山陰海岸国立公園に指定された波蝕海岸風景を代表する名勝香住海岸を有する 一方 山間部は 1 千 m 級の中国山脈に囲まれ 氷ノ山後山那岐山国定公園 但馬山岳県立自然公園などの自然公園指定区域が多くを占めるなど 山陰海岸ジオパークをはじめとする全国に誇れる山と川と海の豊かな多自然環境を有している しかしながら 当地域は地理的 社会的な条件不利地であり 人口減少や少子高齢化の進展 若者世代を中心とした人口の流失により 活力が失われていく深刻な問題に直面している 恵まれた自然環境の中で その地域が生んだ最高級肉質を誇る 但馬牛 や 松葉ガニ 米 食味分析鑑定コンクール国際大会で金賞を連続受賞した 村岡米 等といった全国に誇れる "A 級美食材 を有しているが 観光入込者数は平成 26 年度 1,351 千人から平成 27 年度 1,202 千人に転じる等その豊富な地域資源を十分活用できていない現状がある また 地元民宿 旅館等の就業者は 冬季のカニやスキー 夏季の海水浴シーズン等 期間を限定したパート 休日のアルバイト等による不安定な雇用形態であり 若者世代の流出の要因ともなっている 一方 近年増加するインバウンドへの受入対策や高度情報化社会に対応した環境整備等も求められている 4-2 目標平成 27 年度に策定した香美町総合戦略の基本目標には 香美町における安定した雇用を創出する と 香美町への新しい人の流れをつくる を掲げており 地方での長引く景気低迷やレジャー志向の多様化など 観光商工業を取り巻く状況が大変厳しい中で 全国に誇れる豊かな食材や自然 文化を最大限に活用した観光商工業を振興し 観光消費額の増加により地域内の経済循環を促進させ 雇用を安定的に確保するため競争力のある観光商工業者や関係団体の育成を図る必要がある そのために情報発信力を強化し おもてなしによるリピーターの増加を図り観光入込者数 特に観光宿泊者数の増加による安定的な交流人口を確保し 観光の平準化を目指すこととする 1
数値目標 KPI 観光入込者数 観光宿泊者数 年月 申請時 1,202 千人 338 千人 平成 28 年 3 月 初年度 1,500 千人 386 千人 平成 30 年 3 月 2 年目 1,575 千人 406 千人 平成 31 年 3 月 3 年目 1,650 千人 426 千人 平成 32 年 3 月 5 地域再生を図るために行う事業 5-1 全体の概要観光振興には 是非 産地に行って食べてみたい という都市住民等の気持ちを誘発させることが重要であり 香美町の認知度を向上させるため まず都市部等への地域特産物の販路拡大を兼ねた積極的な PR 活動の展開を図る必要がある さらに 地理的 社会的な条件不利地の特性と全国に誇れる "A 級美食材 を活かし この土地で美味しいものを食べてゆっくりと過ごす ( 長期滞在型観光 ) といったコンセプトのもと 以下の 2 者にターゲットを絞り 観光戦略を実施する 1 国内の都市住民に向けては 新観光プラン のもと 戦略的な旅行ツアー等の展開を図ることで 誘客を図る 2 近年増加しているインバウンドを獲得するため 外国版観光パンフレット及び外国語ホームページ作成により インバウンド受入体制を整備する この 2 点により 平日やシーズンオフ等の需要変動に左右されない雇用の安定化を図る 香美町役場神戸営業所を積極的に活用し 関係団体と連携しながら 観光の平準化に向けた新たなサービス 消費者を満足させる高級感ある商品の開発と高付加価値化を実現し 観光で食べて行く 取組を強化することで オールシーズンの安定的な誘客により 観光を主軸とした通年で正規の若い世代の雇用創出を目指す また インバウンド受入対策や高度情報化社会に対応した環境整備 観光地のレベルアップの加速化等 香美町のまるごとブランド化 により町全体の魅力アップを図ることで香美町ファンのさらなる獲得を推進する 5-2 第 5 章の特別の措置を適用して行う事業まち ひと しごと創生寄附活用事業に関連する寄附を行った法人に対する特例 ( 内閣府 ): A2007 (1) 事業名 : 香美町まるごとブランド化プロジェクト (2) 事業区分 : 地域産業の振興 (3) 事業の目的 内容 ( 目的 ) 香美町は平成 25 年度より兵庫県庁近くに 香美町役場神戸営業所 を設置し 町職員 2 名を配置する中 阪神地域における本町の魅力や観光情報 誘客プランの提案のほか特産物販路拡大の前線基地となる情報発信拠点として 精力的に PR 活動等の取組を展開してきた 本事業により地域特産物を提供できる新規開拓店によるさらなる販路拡大と併せて 新たなイベント企画により魅力あふれる情報発信力の強化を図る また 宿泊施設 スキー場等で年々増加しているインバウンドの受入にあたり 2
町観光ホームページを欧米対応の英語版のみでなく 多言語への対応を付加することで 中国等のさらなる海外誘客を推進する 地域特産物販路開拓 PR 事業では 町内産業団体等と連携し 都市部での地域特産物のイベントへ出展を積極的に展開し 全国に誇れる "A 級美食材 を有する香美町の認知度を向上させ 販路拡大を兼ねた PR 活動の展開を図る ( 事業の内容 ) 1 香美町役場神戸営業所事業事業概要 : 情報発信強化のため平成 25 年度に設置した 香美町役場神戸営業所 では 神戸市内 18 店舗 大阪市内 15 店舗のレストラン等で香美町産のカニを使用した料理 ( 商品 ) を提供してもらう カニフェスタ や ホテルフェア 等の事業を 洋食を中心に試験的に実施してきたところである 本事業では さらに 10 の取組店を拡充するとともに 試験的事業にて得た成果を活かし 洋食のみでなく 和食 中華と本格的な取組とし 京阪神地域での香美町の話題提供と知名度アップと併せて 販路拡大に向けた実証事業を行う 各年度の事業の内容初年度 ) カニフェスタ ホテルフェスタ などの本格的な実施及び新規取組店の開拓 2 年目 ) カニフェスタ ホテルフェスタ などの新規 継続取組店での実施及び新規取組店の開拓による事業拡大 3 年目 ) カニフェスタ ホテルフェスタ などの新規 継続取組店での実施及び新規取組店の開拓による事業拡大 2 インバウンド推進事業事業概要 : 町観光ホームページを欧米対応の英語版のみでなく 多言語への対応を付加することで 中国等のさらなる海外誘客を推進する 各年度の事業の内容初年度 ) 多言語対応町観光ホームページの作成及び運営 管理 2 年目 ) 町観光ホームページの運営 管理及び検証 3 年目 ) 町観光ホームページの運営 管理及び追加言語の検討 3 地域特産物販路開拓 PR 事業事業概要 : 香住水産加工業協同組合等と連携し 地域特産物のジャパン シーフードショーの出展や販路開拓 拡大のため 以前より交流のある大阪府吹田市 ( フレンドシップ交流調印 ) 門真市 ( 姉妹都市提携 ) 等 京阪神等へ町内産業団体等が地域特産物の PR 活動を行う経費に対し 10/10 以内の支援を行う また 全国の町村が自慢の物産やご当地グルメなどを紹介する全国市町村会主催 町イチ! 村イチ! などに出展する 各年度の事業の内容初年度 ) 都市部等での特産物の PR 活動への支援 2 年目 ) 都市部等での特産物の PR 活動への支援及び成果検証 3 年目 ) 都市部等での特産物の PR 活動への支援及び成果検証 3
(4) 地方版総合戦略における位置付け本町の総合戦略では 基本目標である 香美町における安定した雇用を創出する において 地域産業の競争力強化 ( 農林水産分野 ) と定め 農林水産物の高付加価値化とブランド化 の取組の中で 香住 柴山の産地ブランドによる高付加価値化と全国への販売展開 を進めることとしている また 地域産業の競争力強化 ( 観光商工分野 ) では 魅力ある情報発信力強化と交流促進 の取組の中で 観光振興策の戦略的展開 を図ることとし 若者層などの新たな客層 インバウンド対策 を進めることとしている さらに 基本目標 香美町への新しい人の流れをつくる では 豊かな地域資源を活かし 香美町への集客と交流を促進する の取組の中で 香美町役場神戸営業所による情報発信の強化 を図ることとしている 香美町神戸営業所の情報発信を含む様々な取組やインバウンドの推進 さらには 都市部等への地域特産物の販路拡大を兼ねた積極的な PR 活動の展開を図ることは 香美町の認知度を向上させ 産業経営基盤を強化し雇用を安定的に確保するための戦略的取組であり 総合戦略の目標達成に大きく寄与するものである このように様々な事業展開を図ることで 観光入込客数の KPI を平成 31 年度に 1,650 千人と設定している (5) 事業の実施状況に関する客観的な指標 ( 重要業績評価指標 (KPI)) KPI 観光入込者数 観光宿泊者数 年月 申請時 1,202 千人 338 千人 平成 28 年 3 月 初年度 1,500 千人 386 千人 平成 30 年 3 月 2 年目 1,575 千人 406 千人 平成 31 年 3 月 3 年目 1,650 千人 426 千人 平成 32 年 3 月 (6) 事業費 香美町役場神戸営業所事業 区分 ( 単位 : 千円 ) 年度 H29 H30 H31 計 事業計 3,300 3,300 3,300 9,900 需用費 3,100 3,100 3,100 9,300 役務費 200 200 200 600 ( 単位 : 千円 ) インバウンド推 年度 H29 H30 H31 計 進事業 事業計 2,700 2,700 2,700 8,100 区分 委託料 2,700 2,700 2,700 8,100 ( 単位 : 千円 ) 地域特産物販路 年度 H29 H30 H31 計 開拓 PR 事業 事業計 5,000 5,000 5,000 15,000 区分 委託料 500 500 500 1,500 4
負担金補助及び交付金 4,500 4,500 4,500 13,500 (7) 申請時点での寄附の見込み 年度 H29 H30 H31 計 COM 計 COM 計 COM 計法人名画研究所画研究所画研究所見込み額 ( 千円 ) 100 100 100 300 (8) 事業の評価の方法 (PDCAサイクル) ( 評価の手法 ) 事業のKPIである観光入込者数観光宿泊者数について実績値を公表する また 本町の外部有識者を含む香美町総合計画審議会 ( 香美町人口ビジョン 及び 香美町総合戦略 を策定) にて 事業の成果を検証し 改善点を踏まえて次年度以降の事業手法を改善する ( 評価の時期 内容 ) 毎年度事業終了後 9 月までに 香美町総合計画審議会 による成果検証を行うとともに 次年度以降の取組方針及び事業等に反映させる ( 公表の方法 ) 目標の達成状況については 検証後速やかに香美町公式 WEB サイト上で公表する (9) 事業期間平成 29 年 4 月 ~ 平成 32 年 3 月 5-3 その他の事業 5-3-1 地域再生基本方針に基づく支援措置該当なし 5-3-2 支援措置によらない独自の取組 (1) 香美町役場神戸営業所運営事業事業概要 : 地元観光協会と連携し 常駐職員による新聞 テレビ ラジオなどのマスメディアとの調整 観光関連企業等への PR 活動を行うための情報発信拠点となる香美町神戸営業所の運営を行う 実施主体 : 香美町事業期間 : 平成 25 年度 ~ 平成 31 年度 (2) 山陰海岸ジオパーク推進事業事業概要 : 美しい地質遺産を複数含む山陰海岸ジオパーク活動の推進のため ガイド養成や組織体の整備を図るとともに 普及のためのパンフレット作成やフォトコンテストの実施 また ジオパークを体感できるバスツアー ウォーキング カヌーなどを様々な事業を展開する 実施主体 : 香美町事業期間 : 平成 20 年度 ~ 平成 31 年度 5
(3) 水産業振興事業事業概要 : 消費者の魚離れがすすみつつあるなか 全国でも珍しい 魚食普及促進条例 を制定し その取組として毎月 20 日を ととの日 と定め 魚料理教室の開催 学校給食等への魚提供等のほか 町内外への水産物の PR 活動や販売拡大を図る 実施主体 : 香美町 産業団体等事業期間 : 平成 27 年度 ~ 平成 31 年度 6 計画期間地域再生計画認定の日から平成 32 年 3 月 31 日まで 7 目標の達成状況に係る評価に関する事項 7-1 目標の達成状況に係る評価の手法事業のKPIである観光入込者数観光宿泊者数について実績値を公表する また 本町の外部有識者を含む香美町総合計画審議会 ( 香美町人口ビジョン 及び 香美町総合戦略 を策定) にて 事業の成果を検証し 改善点を踏まえて次年度以降の事業手法を改善する 7-2 目標の達成状況に係る評価の時期及び評価を行う内容毎年度事業終了後 9 月までに 香美町総合計画審議会 による成果検証を行うとともに 次年度以降の取組方針及び事業等に反映させる 7-3 目標の達成状況に係る評価の公表の手法目標の達成状況については 検証後速やかに香美町公式 WEB サイト上で公表する 6