アンケート調査の実施概要 1. 調査地域と対象全国の中学 3 年生までの子どもをもつ父親 母親およびその子どものうち小学 4 年生 ~ 中学 3 年生までの子 該当子が複数いる場合は最年長子のみ 2. サンプル数父親 母親 1,078 組子ども 567 名 3. 有効回収数 ( 率 ) 父親 927

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2007 年 10 月 子どもの生活に関するアンケート調査 より 学校教育に対する親の認識と子どもの関心 ~ 学校教育での学習に対して 非常に満足している 親はごく僅か ~ 第一生命保険相互会社 ( 社長斎藤勝利 ) のシンクタンク ( 株 ) 第一生命経済研究所 ( 社長小山正之 ) では 全国の

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アンケート調査の実施概要 1. 調査地域と対象全国に居住する 20 歳から 59 歳の会社員の男女 2. サンプル数 700 名 3. サンプル抽出方法第一生命経済研究所生活調査モニター 4. 調査方法質問紙郵送調査法 5. 実施時期 2007 年 2 月 6. 有効回収数 ( 率 ) 601 名

アンケート調査の実施概要 1. 調査地域と対象全国に居住する 20 歳から 59 歳の会社員の男女 2. サンプル数 700 名 3. サンプル抽出方法第一生命経済研究所生活調査モニター 4. 調査方法質問紙郵送調査法 5. 実施時期 2007 年 2 月 6. 有効回収数 ( 率 ) 601 名

Microsoft Word 年6月リリース(HP用).doc

アンケート調査の実施概要 1. 調査地域と対象全国に居住する 30~60 代の既婚男女 2. サンプル数 800 名 3. サンプル抽出方法第一生命経済研究所生活調査モニター 4. 調査方法質問紙郵送調査法 5. 実施時期 2006 年 1 月 6. 有効回収数 ( 率 ) 769 名 (96.1%

Microsoft Word - news1207.doc

調査実施の背景 わが国では今 女性活躍を推進し 誰もが仕事に対する意欲と能力を高めつつワークライフバランスのとれた働き方を実現するため 長時間労働を是正し 労働時間の上限規制や年次有給休暇の取得促進策など労働時間制度の改革が行なわれています 年次有給休暇の取得率 ( 付与日数に占める取得日数の割合

調査実施の背景 近年 ライフスタイルの多様化が著しく進んでいます 生涯未婚率が上昇し 単身世帯 一人親世帯も増加するなど 世帯構成が大きく変化しました また 25 歳から 39 歳の就業率が上昇し 共働き世帯も増加しました においては 管理職の積極的な登用が推進される一方で非正規社員の占める割合は高

調査の実施背景 近年の消費スタイルは 長引く不況下での節約志向の定着の中で 環境問題や節電が 心がけられたり 東日本大震災の復興支援を目的とした応援消費 支援消費が意識され るなど 単に 安くていいもの を基準としたコストパフォーマンスだけでは説明でき なくなってきています こうした動きの中で 消費

調査実施の背景 2015 年 4 月から子ども 子育て支援新制度 以下 新制度 が施行され 保育事業の拡大が図られます そのため保育人材の確保が重要な課題となっており 保育士確保のための取組が強化されています しかし保育士のみでは必要量を満たせないことから 子育て分野で働くことに関心のある地域住民に

報道関係各位 2012 年 1 月 25 日 株式会社ベネッセコーポレーション 代表取締役社長福島保 高校受験調査 ~ 高校 1 年生は自らの高校受験をどのように振り返っているのか ~ 高校受験を通じて やればできると自信がついた 71% 一方で もっと勉強しておけばよかった 65% 株式会社ベネッ

調査の概要 少子高齢化が進む中 わが国経済の持続的発展のために今 国をあげて女性の活躍推進の取組が行なわれています このまま女性正社員の継続就業が進むと 今後 男性同様 女性も長年勤めた会社で定年を迎える人が増えることが見込まれます 現状では 60 代前半の離職者のうち 定年 を理由として離職する男

初めて親となった年齢別に見た 就労状況 ( 問 33 問 8) 図 97. 初めて親となった年齢別に見た 就労状況 10 代で出産する人では 正規群 の割合が低く 非正規群 無業 の割合が高く それぞれ 22.7% 5.7% であった 初めて親となった年齢別に見た 体や気持ちで気になること ( 問

調査の実施背景 介護保険制度が 2000 年に創設されてから 10 年余りが過ぎました 同制度は 家族介護をあてにせずに在宅介護ができる支援体制を整えることを目的として発足されたものですが 実際には 介護の担い手としての家族の負担 ( 経済的 身体的 精神的負担 ) は小さくありません 今後 ますま

調査実施の背景 わが国は今 人口構造の変化に伴う労働力の減少を補うため 女性の活躍を推進し経済成長を目指しています しかし 出産後も働き続ける女性は未だ多くないばかりでなく 職場において指導的な立場に就く女性も少ない状況が続いています 女性の活躍を促進させるためには 継続就業のための両立支援策ととも

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Microsoft PowerPoint - 【2013年度】保護者

Microsoft Word 年10月(HP).doc

三世代で暮らしている人の地域 親子関係 第一生命経済研究所ライフデザイン研究本部研究開発室的場康子 < 減り続ける > 戦後 高度経済成長を迎えた我が国においては 産業構造の変化により都市化 工業化が進む中で 多くの人が地方から都市に移動し核家族化が進んだ 低成長経済に移行した後

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調査実施の背景 今日 様々な調査において 仕事上重要な能力の1つとして コミュニケーション能力 が上位にあげられています しかし 一言でコミュニケーション能力といっても 企業で求められるそれは多岐にわたり 具体的にどのような能力がどのような人で重要ととらえられ 各人においてそれぞれのコミュニケーショ

調査実施の背景 2015 年 1 月からの相続税における基礎控除の引き下げを前に 孫等への教育資金一括贈与の非課税制度に対する社会的反響が続いています 一般社団法人信託協会のとりまとめによれば この制度に基づく教育資金贈与信託の受託契約件数は取り扱い開始以降増加を続け 2014 年 9 月現在で 8

2) 親子関係 家族との生活に満足している について と の調査と比較した 図 12-2 に 示しているように の割合は 4 かとも増加傾向が見られた 日 本 米 中

調査実施の背景 第一生命経済研究所は 生活者の意識や行動の現状と変化をとらえるため 1995 年より 今後の生活に関するアンケート を実施し ライフデザイン白書 を出版してまいりました 第 8 回目となる ライフデザイン白書 2015 ( ) では 家族 地域 消費 就労 健康 介護 人生設計 とい

スライド 1

母子1

小学校の結果は 国語 B 算数 A で全国平均正答率を上回っており 改善傾向が見られる しかし 国語 A 算数 B では依然として全国平均正答率を下回っており 課題が残る 中学校の結果は 国語 B 以外の教科で全国平均正答率を上回った ア平成 26 年度全国学力 学習状況調査における宇部市の平均正答

困窮度別に見た はじめて親となった年齢 ( 問 33) 図 94. 困窮度別に見た はじめて親となった年齢 中央値以上群と比べて 困窮度 Ⅰ 群 困窮度 Ⅱ 群 困窮度 Ⅲ 群では 10 代 20~23 歳で親となった割 合が増える傾向にあった 困窮度 Ⅰ 群で 10 代で親となった割合は 0% 2

初めて親となった年齢別に見た 母親の最終学歴 ( 問 33 問 8- 母 ) 図 95. 初めて親となった年齢別に見た 母親の最終学歴 ( 母親 ) 初めて親となった年齢 を基準に 10 代で初めて親となった 10 代群 平均出産年齢以下の年齢で初めて親となった平均以下群 (20~30 歳 ) 平均

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第 5 部子どもの居場所 1. 放課後 休日の過ごし方 (1) 平日の放課後に過ごす場所調布市の小学 5 年生は平日の放課後を 自分の家 で過ごすことが多く 37.5% は 毎日 28.0% は 週に 3~4 日 自宅で過ごしている 毎日 放課後を過ごすことが次に多いのは 学校 4.8% 塾や習い事

第 3 章 保護者との関わり 子育て支援 に来園する親子の平均組数は 国公立で 14.1 組 私立で 19.2 組だった ( 図 表 3-3-1) では どのようなことを親子は体験しているのだろうか 実施内容について複数回答で聞いたところ 私立幼稚園と国公立幼稚園で違いがみられた (

調査の結果 問 1 あなたの性別は 調査に回答していただいた生徒の性別は 男 が問 % 女 が 49.5% です 男 女 問 2 あなたは, 生まれてからずっと鈴鹿市に住んでいますか 生まれたときから鈴鹿市に ずっと住ん

平成 26 年度生徒アンケート 浦和北高校へ入学してよかったと感じている 1: 当てはまる 2: だいたい当てはまる 3: あまり当てはまらない 4: 当てはまらない 5: 分からない 私の進路や興味に応じた科目を選択でき

表紙(A4)

❷ 学校の宿題をする時間 宿題に取り組む時間は すべての学年で増加した 第 1 回調査と比較すると すべての学年で宿題をする時間は増えている 宿題に取り組むはおよ そ 40~50 分で学年による変化は小さいが 宿題を しない 割合はになると増加し 学年が上がるに つれて宿題を長時間する生徒としない生

第4章妊娠期から育児期の父親の子育て 45

調査結果概要 ( 旭川市の傾向 ) 健康状態等 子どもを病院に受診させなかった ( できなかった ) 経験のある人が 18.8% いる 参考 : 北海道 ( 注 ) 17.8% 経済状況 家計について, 生活のため貯金を取り崩している世帯は 13.3%, 借金をしている世帯は 7.8% となっており

学習指導要領の領域等の平均正答率をみると 各教科のすべての領域でほぼ同じ値か わずかに低い値を示しています 国語では A 問題のすべての領域で 全国の平均正答率をわずかながら低い値を示しています このことから 基礎知識をしっかりと定着させるための日常的な学習活動が必要です 家庭学習が形式的になってい

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平成24年度 団塊の世代の意識に関する調査 日常生活に関する事項

25~34歳の結婚についての意識と実態

 

資料1 団体ヒアリング資料(ベネッセ教育総合研究所)

3 睡眠時間について 平日の就寝時刻は学年が進むほど午後 1 時以降が多くなっていた ( 図 5) 中学生で は寝る時刻が遅くなり 睡眠時間が 7 時間未満の生徒が.7 であった ( 図 7) 図 5 平日の就寝時刻 ( 平成 1 年度 ) 図 中学生の就寝時刻の推移 図 7 1 日の睡眠時間 親子

~「よい夫婦の日」、夫婦間コミュニケーションとセックスに関する実態・意識調査~

調査の背景 埼玉県では平成 29 年度から不妊に関する総合的な支援施策として ウェルカムベイビープロジェクト を開始しました 当プロジェクトの一環として 若い世代からの妊娠 出産 不妊に関する正しい知識の普及啓発のため 願うときに こうのとり は来ますか? を作成し 県内高校 2 年生 3 年生全員

図表 1 両親年収別の高校卒業後の進路 1( 所得階級 5 区分 ) 高校生の進路追跡調査第 1 次報告書 69 頁 図 3-2 再掲

PowerPoint プレゼンテーション

領域別正答率 Zzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzz んんんんんんんんんんんんん 小学校 中学校ともに 国語 A B 算数( 数学 )A B のほとんどの領域において 奈良県 全国を上回っています 小学校国語 書く B において 奈良県 全国を大きく上回っています しかし 質問紙調査では 自分

本調査では 学習時間を十分に取っている子どもほど学業成績がよいという結果が明らかになりました 学習の 量 と 成績 は ある程度比例します この意味で 一定の学習時間を確保することは 学力を高めるのに重要な要素といえます しかし一方で 相対的に短い学習時間でも 学習方法の工夫によって成果を上げること

調査の背景と目的 健康長寿社会の実現がわが国の重要課題となる中 企業が人々の健康づくりに取り組むことを促す動きが広がっています また 健康経営 という観点から 企業が従業員の健康づくりに取り組んだり それを推進したりする動きもあります こうした動きと並行して 従業員の健康づくりへの取り組み状況等に関

ニュースリリース AVON

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世の中の人は信頼できる と回答した子どもは約 4 割 社会には違う考え方の人がいるほうがよい の比率は どの学年でも 8 割台と高い 一方で 自分の都合 よりみんなの都合を優先させるべきだ は 中 1 生から高 3 生にかけて約 15 ポイント低下して 5 割台にな り 世の中の人は信頼できる も

調査の実施背景 第二次世界大戦後の 1948( 昭和 23) 年に新民法が施行され 家族の概念は これまでの家父長制の直系制家族から夫婦制家族へと移行しました たとえば相続財産については 現行の民法では 兄弟姉妹で均等に相続するのが原則となっています しかし墳墓の継承については 民法第八九七条による

調査の実施背景 戦後 日本の平均寿命は飛躍的に延び 平成 年 7 月に厚生労働省が発表した 平成 年簡易生命表 によると 65 歳の平均余命は 男性は 8.86 歳 女性は.89 歳となっています 約 0 年あるセカンドライフをより有意義に 楽しく暮らすためには人生設計や事前の準備が必要なのではない

図表 2-1から 最も多い回答は 子どもが望む職業についてほしい (9%) であり 以下 職業に役立つ何らかの資格を取ってほしい (82.7%) 安定した職業についてほしい (82.3%) と続いていることが分かる これらの結果から 親が自分の子どもの職業に望むこととして 最も一般的な感じ方は何より

平成29年高齢者の健康に関する調査(概要版)

家族時間アンケート結果報告書 家族時間 に関する アンケート調査の結果 平成 23 年 6 月 福井県 - 1 -

平成26年度「結婚・家族形成に関する意識調査」報告書(全体版)

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調査の項目 Q1. 一日 ( 平日 ) にどの位時間を使っていますか? また希望する時間は? 外で遊んでいる時間 は 35 年間で半減 テレビ離れも進む (3P~) Q2. あなたにとって 大切な時間 と 無駄な時間 は? 大切な時間は1 睡眠 2 食事 3 家族と一緒にいる ゲーム の時間は大切で

参考 男女の能力発揮とライフプランに対する意識に関する調査 について 1. 調査の目的これから結婚 子育てといったライフ イベントを経験する層及び現在経験している層として 若年 ~ 中年層を対象に それまでの就業状況や就業経験などが能力発揮やライフプランに関する意識に与える影響を把握するとともに 家

長く働き続けるための「学び直し」の実態と意識|第一生命経済研究所|的場康子

Ⅲ 調査対象および回答数 調査対象 学校数 有効回答数児童生徒保護者 (4~6 年 ) 12 校 1, 校 1, 校 1,621 1,238 合計 41 校 3,917 ( 有効回答率 96.3%) 3,098 ( 有効回答率 77.7%) Ⅳ 調査の実施時期

家庭における教育

自分がこだわりのある部分には 積極的にお金をかけたい (P.9) の学生では特に こだわり消費 への意識が高い 将来を見据える一方 必要と思うものには積極的に消費する姿勢あり 選ぶのが難しいモノを購入 契約するときに 情報を収集したり調べたりするのは面倒くさい (P.1) の学生でも半数近くが情報収

「学び直し」のための教育訓練給付制度の活用状況|第一生命経済研究所|的場康子

関東地方の者が約半数を占める (45.3%) 続いて近畿地方 (17.4%) 中部地方 (15.0%) となっている 図表 2-5 地域構成 北海道 東北関東中部近畿中国四国九州 沖縄総数 (%) 100.0% 8.9% 45.3%

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調査結果 子どものスマホ利用の実態 子どものファーストスマホ半数以上が Android を利用 2 割弱が 中古スマホ を利用 子どものファーストスマホ選択基準 自分と同じキャリア 端末代金が安い 月額利用料金が安い 小学 3 年生 ~ 中学 3 年生のスマートフォン ( 以下スマホ ) を保有して

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報道関係各位 2018 年 5 月 31 日 東京大学社会科学研究所所長佐藤岩夫株式会社ベネッセホールディングス代表取締役社長安達保 東京大学社会科学研究所 ベネッセ教育総合研究所共同研究プロジェクト 子どもの生活と学びに関する親子調査 2017 結果速報 勉強や目標が 自己肯定感 に影響 - 保護

1. 交際や結婚について 4 人に3 人は 恋人がいる または 恋人はいないが 欲しいと思っている と回答している 図表 1 恋人が欲しいと思わない理由は 自分の趣味に力を入れたい 恋愛が面倒 勉強や就職活動に力を入れたい の順に多い 図表 2 結婚について肯定的な考え方 ( 結婚はするべきだ 結婚

Microsoft Word - Notes①1201(小谷).doc

平成 27 年度全国体力 運動能力 運動習慣等調査愛媛県の結果概要 ( 公立学校 ) 調査期間 : 調査対象 : 平成 27 年 4 月 ~7 月小学校第 5 学年 ( 悉皆 ) 中学校第 2 学年 ( 悉皆 ) 男子 5,909 人男子 5,922 人 女子 5,808 人女子 5,763 人 本

◎公表用資料

5 教5-1 教員の勤務時間と意識表 5 1 ( 平均時間 経年比較 教員年齢別 ) 中学校教員 調査年 25 歳以下 26 ~ 30 歳 31 ~ 40 歳 41 ~ 50 歳 51 ~ 60 歳 7:22 7:25 7:31 7:30 7:33 7:16 7:15 7:23 7:27 7:25

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II. 調査結果 1 調査世帯の状況 世帯の状況 1 家族形態 H28 平成 5 年の調査 ( 小学 2 年 小学 5 年 中学 2 年 ) との比較では 祖父母同居のは 13.3 ポイント減少しており 核家族化の傾向が見られる また は 3.5 ポイント増加している 小学 2 年生

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調査実施の背景 当研究所では 2008 度に 消費者と企業のコミュニケーション - 顧客と供給者 の関係における消費者側の意識 - をテーマに扱い調査を行いました その結果 情報源が多様化し 情報量が膨大となった社会において 1 消費者はネットを中心に消費に関する多量な情報を収集しているものの 2ネ

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6. 調査結果及び考察 (1) 児童生徒のスマホ等の所持実態 1 スマホ等の所持実態 54.3% 49.8% 41.9% 32.9% % 78.7% 73.4% 71.1% 76.9% 68.3% 61.4% 26.7% 29.9% 22.1% % 中 3 中 2 中 1

25~44歳の出産・子育ての意識と実態

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1. 調査の目的 初めての給料日は 新入社員が皆胸を躍らせるイベントだ 家族への感謝の気持ちを伝える機会に 1 ヶ月間頑張った自分へのご褒美に と 使い道を考えている時間が一番楽しいかもしれない しかし最近の若者は 車や高級品に興味がない 海外旅行に関心が薄い 節約志向で無駄遣いはしない などと言わ

平成20年度全国体力・運動能力、運動習慣等調査結果(概要)

(3) 生活習慣を改善するために

国語の授業で目的に応じて資料を読み, 自分の考えを 話したり, 書いたりしている

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「いい夫婦の日」アンケート結果 2015【プレゼント編】

2. 調査結果 1. 回答者属性について ( 全体 )(n=690) (1) 回答者の性別 (n=690) 回答数 713 のうち 調査に協力すると回答した回答者数は 690 名 これを性別にみると となった 回答者の性別比率 (2) 回答者の年齢層 (n=6

Transcription:

2007 年 9 月 子どもの生活に関するアンケート調査 より 子どもの学力格差を生む親の意識格差 ~ 父親 母親が子どもに勉強を教えることが多い家庭ほど 子どもの勉強時間は長くなる ~ 第一生命保険相互会社 ( 社長斎藤勝利 ) のシンクタンク ( 株 ) 第一生命経済研究所 ( 社長小山正之 ) では 全国の中学 3 年生までの子どもをもつ父親 母親とその子どもを対象に 標記についてのアンケート調査を実施いたしました この程 その調査結果がまとまりましたのでご報告いたします 調査結果のポイント 平日と休日の学校以外での勉強時間 (P2) 小学 4~6 年生の4 人にひとりは 休日に勉強を ほとんどしない 中学生は 勉強時間が長い子と短い子に分かれる どの学校まで進学したいか (P3) 大学 大学院への進学を希望する割合は 小学 4~6 年生では 男子が 57.5% 女子が 45.0% 中学生では 男子が 75.0% 女子が 51.9% 親が子どもの勉強をどの程度教えているか (P4) 父親 母親が勉強を教える週あたりの回数は 小学 4~6 年生の場合は 父親が 0.8 回 母親が 3.3 回 中学生の場合は 父親が 0.5 回 母親が 回 勉強時間の長さを左右するもの (P5~7) 父親 母親の学歴が高い子の方が 勉強時間は長い 父親の年収が高いほど 子どもの勉強時間は長い 父親 母親が子どもに勉強を教えることが多い家庭ほど 子どもの勉強時間は長く 勉強は楽しい と答えている子どもの割合は高い < お問い合わせ先 > 第一生命経済研究所ライフデザイン研究本部研究開発室広報担当 ( 室井 新井 ) TEL.03-5221-4771 FAX.03-3212-4470 アドレス http://group.dai-ichi-life.co.jp/dlri/ldi 本冊子は 当研究所から隔月発行している ライフデザインレポート 9-10 月号をもとに作成したものです レポートご希望の方は 左記の広報担当 またはホームページからお申し込みください

アンケート調査の実施概要 1. 調査地域と対象全国の中学 3 年生までの子どもをもつ父親 母親およびその子どものうち小学 4 年生 ~ 中学 3 年生までの子 該当子が複数いる場合は最年長子のみ 2. サンプル数父親 母親 1,078 組子ども 567 名 3. 有効回収数 ( 率 ) 父親 927 名 (86.0%) 母親 930 名 (86.3%) 子ども 548 名 (96.6%) 当ニュースリリースについては 同一世帯の父親 母親 子どもの 3 者それぞれに対するアンケート調査を組み合わせた 404 世帯分のデータセットを分析した 4. サンプル抽出方法第一生命経済研究所生活調査モニター 5. 調査方法質問紙郵送調査法 6. 実施時期 2007 年 3 月 1

平日と休日の学校以外での勉強時間 小学 4~6 年生の 4 人にひとりは 休日に勉強を ほとんどしない 中学生は 勉強時間が長い子どもと短い子どもに分かれる 図表 1 平日と休日の学校以外での勉強時間 ( 就学状況別 ) (%) 50 小学 4~6 年生 42.0 平日 ( 小学 4~6 年生 n=207 中学生 n=197) 中学生 40 34.3 休日 ( 小学 4~6 年生 n=206 中学生 n=197) 3 30 20 10 0 23.8 33.0 25.9 29.4 20.8 16.8 17.8 25.2 23.4 1 18.3 6.3 7.3 8.1 8.6 10.7 6.3 ほとんどしない 30 分 1 時間台 2 時間台 3 時間以上 ほとんどしない 30 分 1 時間台 2 時間台 3 時間以上 平日と休日の学校以外での勉強時間 ( 塾を含む ) をたずねました 小学 4~6 年生についてみると 平日は1 時間台が 42.0% と最も多く 次いで 30 分が 34.3% でした 平日と休日を比べると 休日の方が勉強時間は短く 4 人にひとりが勉強を ほとんどしない と回答しました 中学生の方は 小学 4~6 年生よりも勉強時間が長い子どもと短い子どもに分かれました 男女別にみると 小学 4~6 年生 中学生とも 勉強する子どもと勉強しない子どもに別れる傾向は 男子で強くみられます ( 図表省略 ) すなわち ほとんど勉強しないのは男子に多いが 長時間勉強するのもまた男子が多いということとなります 学校以外での勉強時間とクラスでの成績の関係をみました ( 図表省略 ) 小学 4~6 年生の場合 成績が とてもよい と回答した割合は 平日の勉強時間が 30 分以内の子どもは 16.7% であるのに対して 1 時間台の子どもは 19.5% 2 時間以上の子どもでは 44.4% であり 勉強時間が長いほどクラスでの成績がよい子どもが多いことがわかりました 休日の勉強時間についても 同様の関係がみられました 中学生でも 成績が とてもよい と回答した割合は 平日の勉強時間が 30 分以内の子どもは 3.8% であるのに対して 1 時間台の子どもは 14.8% 2 時間以上の子どもでは 31.6% でした 休日についても勉強時間が長い子どもほど成績のよい子が多くなりました 2

どの学校まで進学したいか 大学 大学院への進学を希望する割合は 小学 4~6 年生では 男子が 57.5% 女子が 45.0% 中学生では 男子が 75.0% 女子が 51.9% 図表 2 どの学校まで進学したいか ( 性 就学状況別 ) ( 単位 :%) n 高校 専門学校 短大 大学 大学院 その他 特に希望はない 小学 4~6 年生男子 106 20.8 5.7 50.0 7.5 14.2 小学 4~6 年生女子 100 14.0 18.0 5.0 37.0 8.0 17.0 中学生男子 116 13.8 3.4 0.0 64.7 10.3 6.9 中学生女子 79 15.2 19.0 10.1 49.4 2.5 1.3 2.5 注 : 小学 4 年生 ~ 中学生の回答結果 小中学生に どの段階の学校まで進学したいと思うかをたずねました 小中学生とも 大学 大学院への進学希望は高く その希望する割合は 小学 4~6 年生では 男子が 57.5% 女子が 45.0% でした 同じく 中学生では 男子が 75.0% 女子が 51.9% でした 男女を比較すると 女子よりも男子の方が 大学 大学院への進学希望をもつ子どもが多くなります また 男女を比較した際の特徴として 男子では 進学希望が二極化していることがあげられます 大学 大学院への進学希望をもっているか否かによって 学校外での勉強時間は異なることがわかりました 学校以外での勉強時間は 小学 4~6 年生の場合 進学希望が高校 専門学校 短大の子どもは平日 時間 休日 0.7 時間であるのに対して 進学希望が大学 大学院の子どもは平日 1.3 時間 休日 時間でした ( 図表省略 ) 中学生の場合 その差はさらに大きくなります 学校以外での勉強時間は 進学希望が高校 専門学校 短大の子どもは平日 時間 休日 0.8 時間であるのに対して 進学希望が大学 大学院の子どもは平日 1.4 時間 休日 1.3 時間でした 3

親が子どもの勉強をどの程度教えているか 父親 母親が勉強を教える週あたりの回数は 小学 4~6 年生の場合は 父親が 0.8 回 母親が 3.3 回 中学生の場合は 父親が 0.5 回 母親が 回 図表 3 父親 母親が子どもに勉強を教えることやいっしょに遊ぶ週あたりの頻度 ( 就学状況別 ) 小学 4~6 年生 (n=207) ( 単位 : 回 / 週 ) 中学生 (n=197) 父親 母親 父親 母親 子どもに勉強 ( 読み書きを含む ) を教える 0.8 3.3 0.5 子どもといっしょに遊ぶ 1.5 2.1 0.8 子どもの食事 着替えなど身の回りの世話をする 6.6 0.8 6.0 子どもと学校での勉強のことについて話す 1.9 4.9 1.7 4.0 子どもと学校の友だちのことや遊びのことについて話す 2.1 5.6 1.9 4.8 注 : 小学 4 年生 ~ 中学生の子どもを持つ親の回答結果 子どもの勉強や身の回りの世話をどの程度行っているかを父親と母親のそれぞれにたずねました 中学生よりも小学 4~6 年生の方が 父親 母親が勉強や身の回りの世話を行うことが多いことがわかりました 父親 母親が勉強を教える週あたりの回数は 小学 4~6 年生の場合は父親が 0.8 回 母親が 3.3 回でしたが 中学生の場合は父親が 0.5 回 母親が 回でした なお 父親 母親とも 学歴 就労形態 収入によって勉強を教える頻度に大きな差はみられませんでした ( 図表省略 ) 学校での勉強のことについて親子が話す頻度も 小学 4~6 年生の場合は父親が 1.9 回 母親が 4.9 回でしたが 中学生の場合は父親が 1.7 回 母親が 4.0 回でした 父親 母親の関わり方を比較すると いずれの頻度も母親の方が多く 父親が比較的行うことが多いのは 子どもと学校の友達のことや遊びのことについて話すことでした 4

勉強時間の長さを左右するもの - 親の学歴 - 父親 母親の学歴が高い子どもの方が 勉強時間は長い 図表 4 父親の学歴別にみた平日と休日の勉強時間 ( 就学状況別 ) ( 時間 ) 2.0 小学 4~6 年生 中学生 1. 6 0.8 0.4 0.7 高校 (n=58) 短大 高専 (n=37) 大学 大学院 (n=110) 平日休日 0.8 高校 (n=50) 0.6 短大 高専 (n=21) 1.4 1.5 大学 大学院 (n=126) 注 : 勉強時間は小学 4 年生 ~ 中学生の子どもの 学歴はその子どもの親の回答結果 子どもの勉強時間の長さを左右している要因を分析しました 既存研究では 親の学歴や経済力等が低い子どもよりも高い子どもの方が 勉強時間が長く 成績もよいことが指摘されています まず 本データにおいても同様の結果がみられるか確認します 父親の学歴別にみた子どもの平日と休日の勉強時間を 小学 4~6 年生についてみると 父親が高卒の子どもよりも 大学 大学院卒の子どもの方が 勉強時間が長くなっています 中学生でも 父親が大学 大学院卒の子どもの勉強時間は長くなります 母親の学歴別にみても 同様の関係はみられます ( 図表省略 ) 5

勉強時間の長さを左右するもの - 父親の年収 - 父親の年収が高いほど 子どもの勉強時間は長い 図表 5 父親の年収別にみた平日と休日の勉強時間 ( 就学状況別 ) ( 時間 ) 2.0 小学 4~6 年生 中学生 1.6 1.4 1.3 1.4 0.8 0.4 0.7 500 万円未満 (n=70) 500~800 万円未満 (n=71) 1.3 800 万円以上 (n=29) 平日 休日 500 万円未満 (n=51) 500~800 万円未満 (n=67) 1.3 800 万円以上 (n=49) 注 : 勉強時間は小学 4 年生 ~ 中学生の子どもの 父親の年収はその子どもの親の回答結果 次に父親の年収の違いによる子どもの勉強時間の差を分析しました 父親の年収が高いほど 平日と休日とも 子どもの勉強時間は長いことがわかりました こ の関係は 子どもが小学 4~6 年生でも 中学生でも 同様にみられました 以上 既存研究の指摘と同様に 本データでも 父親 母親の学歴および父親の年収が 高い子どもほど 勉強時間は長いことが確認されました 6

勉強時間の長さを左右するもの - 親が勉強を教える頻度 - 父親 母親が子どもに勉強を教えることが多い家庭ほど 子どもの勉強時間は長く 勉強は楽しい と答えている子どもの割合は高い 図表 6 父親 母親が勉強を教えること別にみた平日と休日の勉強時間 ( 就学状況別 ) 2.0 1.6 0.8 0.4 ( 時間 ) 0.7 父なし母少 (n=57) 小学 4~6 年生 父あり母少 (n=29) 父なし母多 (n=54) 父あり母多 (n=64) 平日 休日 父なし母少 (n=98) 1.4 1.3 父あり母少 (n=25) 中学生 父なし母多 (n=47) 1.6 2.0 父あり母多 (n=25) 注 1: 勉強時間は小学 4 年生 ~ 中学生の子どもの 父親 母親が勉強を教えることはその子どもの親の回答結果注 2: 母親が勉強を教える頻度が 小学 4~6 年生の場合は週 3 日以上か否か 中学生の場合は週 1 回以上か否かで分類 子どもの勉強時間を左右する家庭環境の要因は 親の学歴や経済力等のみでしょうか そこで 父親 母親が勉強を教える頻度と子どもの勉強時間の長さの関係を分析しました 小学 4~6 年生の場合 ( 勉強を教えることが ) 父なし 母少 グループの子どもの勉強時間は 平日が 時間 休日が 0.7 時間と短いのに対して 父あり 母多 グループの子どもはそれぞれ 時間 時間と長いことがわかりました 中学生の場合も 父あり 母多 グループの子どもは それ以外のグループの子どもよりも 平日 休日とも勉強時間が長くなっています すなわち 父親 母親が子どもに勉強を教えることが多い家庭ほど 子どもの勉強時間は長いといえます 父親が勉強を教えることの有無と母親が教える頻度の影響を比べると 父親の影響の方が強くなっています 勉強を教える頻度は 母親よりも父親の方が少なくなっていますが 父親が教えているか否かで 特に中学生は子どもの勉強時間には大きな差が生じています ここで 父親 母親が勉強を教えている家庭は 子どもに勉強を無理強いするために 勉強時間が長くなっているのではないかという点が懸念されます しかしながら 父親 母親が教えることが多い家庭ほど 子どもが 勉強は楽しい と答えている割合はむしろ高くなっており ( 図表省略 ) 先の懸念はあたりません 7

研究員のコメント 今回の分析から 次の点が明らかになりました 第一に 小中学生 特に中学生では 勉強する子どもとしない子どもの差が大きいことが見出されました 平日の勉強時間が 1 日 3 時間以上の子どもがいる一方で ほとんどしない子どももいます 特に休日の勉強時間の個人差は大きいです また 男女を比較した場合 男子の方が勉強する子どもとしない子どもの差が大きくなっています 他の条件が同じであれば 当然 勉強をしない子どもよりもする子どもの方が 成績はよくなり より高い水準の高等教育へ進学することになります 第二に 父親 母親の学歴や父親の年収が 子どもの勉強に影響を与えていることが確認されました 父親 母親の学歴や父親の年収が高い子どもの方が 勉強時間は長くなっています これは 家庭の学歴や経済力等の差によって 子どもの勉強行動や勉強する意欲の差が生じているという既存研究の指摘と合致します ただし 子どもの勉強に影響を与えているのは 親の学歴や父親の年収のみではありません 第三に 父親 母親の学歴や父親の年収よりも 父親 母親が子どもに勉強を教える頻度の方が 子どもの勉強時間の長さに強い影響を与えていることが見出されました 父親 母親の学歴が高い子どもほど勉強時間は長い傾向がありますが 親が高学歴でも勉強をサポートしていなければ 子どもの勉強時間はそれほど長くはなりません 近年における子どもの学力格差は 子どもの学習に対する意欲格差の広がりから生じていることが指摘されています 子どもの意欲格差の背景には親の学歴や経済力等の差があり ゆとり教育は期せずして親の学歴差等の影響を強めることになりました しかし 今回の分析結果をふまえると この間に広がっていたものは 子どもの側の意欲格差のみではないかもしれません 子どもの勉強を親がどの程度支えているかという格差やそれを行おうとする< 親の意欲格差 >の広がりも 子どもの学力格差を拡大させた大きな要因として存在しているとみられます 従来 子どもの学力格差が親の学歴や経済力等と結びついている点を指して 不平等が再生産されているという議論がなされてきました しかし 子どもの学力格差が 自らの子どもに勉強を教えようとする親の意欲格差から生じている場合 これも従来の議論の延長線上で捉えられるのだろうかという疑問が生じます ( 研究開発室主任研究員松田茂樹 ) 8