<4D F736F F F696E74202D C834A B28DB882C D81698BE095A88D BA68B6389EF816A B8CDD8AB B83685D>

Similar documents
アネストの調査報告書について 調査報告書は住まいのまいの大切大切な記録記録 だからこそだからこそ記録記録されるされる内容内容にはこだわりがありますにはこだわりがあります 調査報告書は購入される住宅 もしくは既に居住されている住宅の大切な記録となるものです だからこそ アネストでは報告書を商品だと考え

耐震設計提出書類 札幌市申請 ( 詳細は札幌市に確認のこと ) 協会設計精査確認札幌市完了報告 ( 詳細は札幌市に確認のこと ) 69 木造住宅耐震改修等補助金交付申請書 ( 様式 1) 木造住宅耐震設計事業計画書 ( 協会様式 5) 木造住宅耐震改修工事等完了報告書 ( 様式 9) 住民票 ( 法

耐震診断 耐震改修に関する設計に係る業務報酬基準案について寄せられたご意見と国土交通省の考え方 20 名の個人 団体から合計 66 件の意見をいただきました とりまとめの都合上 内容を適宜要約させていただいております 本業務報酬基準案と直接の関係がないため掲載しなかったご意見についても 今後の施策の

目次 1. 調査概要 P 1 2. アンケート集計結果 P 2 (1) 回答者の属性 P 2 (2) 単純集計結果 P 7 (3) クロス集計結果 P20 ( 回答者の住宅性能表示制度利用住宅の年間申請実績戸数別 ) 3. まとめ P28 4. アンケート調査票 P30

スライド 1

様式 1 号 ( 外構部の木質化対策支援事業助成金交付規程第 6 関係 ) 全国木材協同組合連合会会長松原正和殿 外構実証事業申請書 下記のとおり外構実証事業に申請します (1) 申請者情報会社住所 事業担当者連絡先 建設業を生業とすることの証明 ( 右のいずれかについて )( 注 ) 会社名代表者

1

Taro-町耐震改修助成要綱 j

PowerPoint Presentation

Microsoft Word - 所有者周知用(全体).doc

ARCHITREND ZERO Ver.3の新機能

質問 11 敷地内に現在浄化槽があれば 位置を配置図で教えてください 浄化槽は設置されておりません 質問 12 増改築は昭和のいつ頃おこなわれましたか? 昭和 52 年に増改築されています 質問 13 基本の建物の内部をゲストハウスとして改装すると考えてよろしいでしょうか? 実施要領 4 提案概要

第1号様式(第9条第1項関係)

<4D F736F F D BC696B195F18F568AEE8F808CA992BC82B582C982C282A282C42E646F63>

2. 提出資料一覧表 落札予定者に求める提出資料は 要請書に示す調査区分 ( 基本調査または重点調査 ) に応じて下表に を付している内容とする なお 調査区分が 基本調査 の場合は 3 頁 ~4 頁に基づき作成すること 調査区分が 重点調査 の場合は 5 頁 ~7 頁に基づき作成すること 様式番号

h1-P18.indd

taishin

「住宅リフォーム実例調査」および「住宅リフォーム潜在需要者の意識と行動に関する調査」について(案)

説明書 ( 耐震性 ) 在来木造一戸建て用 ( 第二面 ) 基礎根入れ深さ深さ ( mm ) 住宅工事仕様書 適 基礎の 立上り部分 高さ ( mm ) 厚さ ( mm ) 基礎伏図 不適 各部寸法底盤の寸法厚さ ( mm ) 幅 ( mm ) 基礎詳細図 基礎の配筋主筋 ( 径 mm ) 矩計図

回答者のうち 68% がこの一年間にクラウドソーシングを利用したと回答しており クラウドソーシングがかなり普及していることがわかる ( 表 2) また 利用したと回答した人(34 人 ) のうち 59%(20 人 ) が前年に比べて発注件数を増やすとともに 利用したことのない人 (11 人 ) のう

1 補助の対象 耐震診断の補助を受けるには 次のいずれにも該当しなければなりません (1) 木造の戸建住宅 ( 併用住宅で床面積の1/2 以上が居住用のものを含む ) で昭和 56 年 5 月 31 日以前に着工した地上 2 階建てまでのものであること (2) 所有者自らが居住していること (3)

018QMR 品質計画書作成規程161101

( 参考 ) 業務報酬基準の概要について ( 告示 15 号の構成 ) 建築士事務所の開設者が業務に関して請求することのできる報酬の基準を示しており 第一 ~ 第三の実費加算方法に関する項と第四の略算方法に関する項で構成されている 実費加算方法 ( 第一 第二 第三 ) 実費加算方法 : 各経費等に

表 3-2 企画書の項目例 項目 特筆事項 1. 事業のコンセプト目的等 2. 設計内容について 3. 木材の調達について 4. 発注方式について 計画条件 ( 面積や階数などの諸元について ) 架構方式設計に関連する木材の品質について 伐採スケジュールと量の把握方法 ( 情報入手先の提示 ) 地域

CAD事例集(大本組)

年次業務報告書記載に関する留意点

Microsoft PowerPoint _IAI総会用(設備FM分科会配布資料)Ver10.pptx

PowerPoint プレゼンテーション

住宅の省エネエネ改修改修に伴う固定資産税固定資産税の減額制度減額制度について 平成 20 年 1 月 1 日以前に建てられた住宅 ( 賃貸住宅を除く ) について 平成 20 年 4 月 1 日から平成 32 年 3 月 31 日までの間に 一定の要件を満たす省エネ改修工事を行った場合 120 m2

83

耐震等級 ( 構造躯体の倒壊等防止 ) について 改正の方向性を検討する 現在の評価方法基準では 1 仕様規定 2 構造計算 3 耐震診断のいずれの基準にも適合することを要件としていること また現況や図書による仕様確認が難しいことから 評価が難しい場合が多い なお 評価方法基準には上記のほか 耐震等

2

<4D F736F F D2096D88E4F BE095A88D C982E682E989A189CB8DDE8B7982D197C090DA8D878BE095A882CC8C9F92E8>

<4D F736F F D2093B998488E7B90DD8AEE967B B835E8DEC90AC977697CC2E646F63>

i-Construction型工事の概要 (素案)

目次構成

<4D F736F F D208E DD82C382AD82E882C98CFC82AF82BD8C9F93A22E646F6378>

Microsoft Word - 山辺委員①.doc

-Ⅰ. 木材情報の確認と企画 1) 木造 内装木質化における企画書の作成木造建築物の計画を実際の事業に起こす いわゆる 企画する 場合 企画書 を作成するわけであるが 表 3-1 に示すような名称があり フェーズが変わる ( 進む ) ごとに 漠然とした内容から詳細な内容に詰めていく作業を行う 企画

1) 新規登録 本システムを利用するには 利用者情報の登録が必要になります 利用者情報の登録は ログイン画面の 新規登録 より行います 2) 利用者情報の登録 利用者情報の登録では グループの名称 グループ事務局事業者名 グループ事務局担当者名 グループ事務局担当者 が必要です 必要情

土木工事書類スリム化ガイドの発行にあたり 関東地方整備局では 平成 20 年度の 土木工事書類作成マニュアル 策定を契機に 工事書類の簡素化に努めています また 平成 27 年度より 工事書類の提出方法を事前協議で明確にすることで 紙媒体の提出に加えて電子データを提出する二重提出の防止に向けて取り組

住宅相談統計年報 2013 資料編 2012 年度の住宅相談と紛争処理に関する集計データ 目 次 1. 電話相談全体 1 2. 評価住宅に関する相談 保険付き住宅に関する相談 リフォームに関する相談 リフォーム見積チェックサービス 専門家相談 85 7

木造住宅耐震診断費の補助 申込み期限 1 月 3 1 日 1 補助の対象 耐震診断の補助を受けるには 次のいずれにも該当しなければなりません (1) 木造の戸建住宅 ( 併用住宅で床面積の1/2 以上が居住用のものを含む ) で昭和 56 年 5 月 31 日以前に着工した地上 2 階建てまでのもの

( 様式 1) 平成年月日 参加表明書 四街道市長佐渡斉様 ( 提出者 ) 住所会社名代表者電話番号 FAX 印 平成年月日付け四街道市公告第号で手続開始の公告のありました下記業務に係るプロポーザルについて 関係資料を添えて参加表明します なお 四街道市庁舎整備基本設計業務プロポーザル実施要領を理解

<4D F736F F F696E74202D E9197BF C A89EF8C CC82CC95818B798FF38BB52E >

第三者による品質証明制度について 参考資料 Ministry of Land, Infrastructure, Transport and Tourism

0720_最終_耐震性能検証法チラシ案3種サンプル

Ⅲ 診断判定モデル住宅事例 建物概要 2 階建て木造住宅延べ床面積 53 m2 1 昭和 56 年 6 月以降 2 地盤は普通か良い 3 鉄筋コンクリート基礎 4 屋根は軽い 5 健全である 6 壁量多い 7 筋かいあり 8 壁のバランスが良い 9 建物形状はほぼ整形 10 金物あり 老朽度 診断結

PowerPoint プレゼンテーション

用地測量 (200 万円未満 ) 用地測量 測量及び補償コンサルタント業務 ( 土地調査 ) 次の事項をすべて満たしていること 宮崎県内に測量法第 55 条に規定する登録を受けた主たる営業所 ( 本店 ) を有していること 宮崎県内に補償コンサルタント登録規程第 2 条第 1 項に規定する土地調査部

【建築基準法】壁配置偏心率/四分割法

注意事項 P4-2 ホームズ君 構造 EX ( 以下 本ソフトウェア ) は 財団法人日本住宅 木材技術センターが実施している 木造建築物電算プログラム認定 において 関係法令や評価方法基準に準拠しているとして 認定書 ( 認定番号 :P4-2) の交付を受けております 認定対象の計算書 図面には用

_プレカット64号_ok.indd

<4D F736F F D E9197BF817A F905C D91808DEC90E096BE89EF C E646F6378>

Microsoft PowerPoint (確定)【住宅事業者様向け】平成29年度市場動向調査

data_a

                            技管第  号

スライド 1

社会保険等加入及び法定福利費を内訳明示した見積書に関する実態調査について 1. 調査の目的 これまでに実施してきた各施策に関する各建設企業における取組状況および施策の現場への浸透状況等を総合的に把握し 社会保険等未加入対策の目標達成を見据えた加入徹底方策を検討することを目的とする 2. 調査の概要

<4D F736F F D F E968D8090E096BE82CC837C B4C8F7193E CC93C782DD91D682A62E646F63>

表紙1_4

様式 2 作成年度 平成 28 年度 森林整備加速化 林業再生基金変更事業計画書 区分 : 強い林業 木材産業構築緊急対策 区分 : 林業成長産業化総合対策 福井県

(古賀市)都市計画関係法による建築などの許可又は承認の申請の手続きに関する要綱

公共建築改善プロジェクト(仮)

内容 ( 再確認 ) 請負工事に関連する道路施設について以下のデータを 作成する (1) 道路施設基本データ詳細情報 (2) イメージデータ : 道路施設一般図 (3) イメージデータ : 現況写真 (4) 道路施設基本データ位置図 (1) 道路施設基本データ詳細情報以下の詳細情報群 (CSV テ

Microsoft Word ・記者発表資料(090106修正)最終.doc

2012.indb

< F2D A7926E8AEE8F8095D2967B95B C52E6A74>

( 対象工事等 ) 第 3 条 (1) 設計業務等は 全件実施とする ただし 建物調査及び工損調査 ( 以下 建物調査等とする ) や現場技術業務委託等については 試行とする (2) 土木工事の写真については 当初設計金額が1,000 万円以上のものは 実施とする また 当初設計金額が1,000 万

プレゼンテーションタイトル

BIM/CIM 活用における 段階モデル確認書 作成マニュアル 試行版 ( 案 ) 平成 31 年 3 月 国土交通省 大臣官房技術調査課

スライド 1

8 号様式 ) を市長に提出しなければならない 2 前項の協議書には 法第 30 条第 2 項及び第 1 条に規定する図書のうち市長が必要と認めるものを添付しなければならない ( 開発行為の変更の許可等 ) 第 4 条法第 35 条の2 第 1 項の規定による変更の許可を受けようとする者は 開発行為

<8B4C8ED294AD955C8E9197BF28838A E786C73>

H 以前の認定計画を H の申請様式にしたがって変更申請する場合 別紙 ( 変更 ) ( 別紙 ) 経営力向上計画 申請日平成 年 月 日 変更申請日を記入してください 1 名称等 事業者の氏名又は名称 株式会社 METI 代表者名 ( 事業者が法人の場合 ) 代表取締役

190418公表質問への回答_xlsx

<4D F736F F F696E74202D F18B9F8E9197BF A43494D95818B A4A8C9F93A282CC82BD82DF82CC8AEE916292B28DB881758C9A9

< D92E8955C81698D488E968AC4979D816A2E786C73>

<4D F736F F F696E74202D20835A D815B838D D88FEA82CC82B28FD089EE E >

PowerPoint プレゼンテーション

2 業務請負 1980 年代 ~

日田材需要拡大緊急対策事業実施要領

平成15年度


<81798F5A91EE817A838C B B E786C73>


材工分離発注 実施設計が終わった段階 ( 施工者を決定する前 ) で木材を地方自治体が調達し施工者に支給する メリット 木材調達に十分な期間が持てる 製材所の作業を一時期に集中させないなど加工スケジュールの工夫がしやすい デメリット 地方自治体や設計者の労的負担が大きい 品質管理 調達が材工で別々と

ARCHITREND ZERO 外皮性能計算編

1 教育研修費用総額と従業員 1 人当たりの教育研修費用 (1)1 社当たりの教育研修費用総額 1 社当たりの教育研修費用総額は 2014 年度は予算額 5,458 万円 ( 前回調査 5,410 万円 ) 同実績額 4,533 万円 ( 同 4,566 万円 ) であり 2015 年度は予算額 5

ARCHITREND ZERO ボリューム計画図編

一定規模以上の土地の形質変更時の手続きについて 改正土壌汚染対策法が平成 22 年 4 月 1 日から施行されたことにより 平成 22 年 5 月 1 日以降に 3,000 m2以上の面積の土地の形質変更をしようとする者は 工事に着手する日の 30 日前までに 法に基づき届出を行うことが義務付けられ

Microsoft PowerPoint - COBRIS版CREDAS画面イメージ.pptx

表紙1_4

山形県県土整備部資材単価及び歩掛等決定要領

浦幌町 様式集

【手引き】完了時の手続について

【補助金交付要項例(概算払型)】


<4D F736F F D C9A927A8E6D8E918A698EE693BE90A FC91508BA493AF D8F912E646F6378>

アルカリ骨材反応の概要

Transcription:

プレカット工場実態調査とこれからのプレカットシステム 調査の概要規模 工場数 加工能力 CAD 入力伏図作成プレカット構造部材の品質発注者 ( 納入先 ) 発注者への支援機械メーカー ソフトメーカー等のヒアリングプレカット工場のこれから 平成 25 年 12 月 4 日 職業能力開発総合大学校教授松留愼一郎 1

調査の概要 プレカット工場実態調査 ( 財 ) 日本住宅 木材技術センター内の プレカット工場等の実態調査委員会 ( 委員長松留愼一郎 ) が実施 全国プレカット名鑑 ( 日刊木材新聞社発行 ) 掲載プレカット工場 全国木造住宅機械プレカット協会会員を対象 調査期間は 2008 年 10 月 ~11 月 送付総数は511 件 有効回答数は194 件 回収率は38.0% 2

プレカット加工能力 アンケート結果 プレカット名鑑データ 5,000 坪 / 年未満 15 8.7% 18 6.1% 5,000 坪 / 年 ~ 25 14.5% 40 13.6% 10,000 坪 / 年 ~ 50 28.9% 76 25.9% 20,000 坪 / 年 ~ 24 13.9% 46 15.6% 30,000 坪 / 年 ~ 27 15.6% 56 19.0% 50,000 坪 / 年 ~ 20 11.6% 28 9.5% 70,000 坪 / 年 ~ 12 6.9% 30 10.2% 有効回答数 173 100.0% 294 100.0% 平均値 31,515 坪 / 年 34,293 坪 / 年 プレカット加工能力構成比 3

アンケート回収サンプルの有効性検証 プレカット加工能力とその構成比を プレカット名鑑データと比較検討 ほぼ同様の構成比で その差は最大で3.4% 本アンケート結果は 全国プレカット名鑑からの抽出サンプルとして有効 4

規模 工場数 加工能力 2002 年度の状況と 5 年後のプレカット工場数と規模構成 2002 年 2007 年の工場数と規模別構成予測 (%) 工場の推定規模工場数 小 中 大 全工場数 小 480(60) 236(45) (25) (25) 525 中 200(25) (42) 190(31) (26) 614 大 120(15) (37) (31) 172(27) 636 全工場数 (%) 800(100) * プレカット協会 20 年史 ( 全国木造住宅機械プレカット協会発行 ) より 5

プレカット工場数 単機能機による賃加工のプレカット工場は 約 140 工場と推定される 賃加工は80 坪 / 月と推定すると年間約 1000 坪 140 工場で140000 坪 / 年で 全体の生産能力の1% 程度 賃加工 150 工場を除外すると CADCAMでライン化されたプレカット工場は 約 500 工場 新設住宅床面積 ( 木造軸組構法 ) (2006 年度 ) m2 坪 % 新設住宅 ( 木造軸組構法 ) 46,061,092 13,957,907 内プレカット率 38,691,317 11,724,642 84.0% * 建築統計年報より * プレカット率は全国木造住宅機械プレカット協会調べ 6

プレカット工場数とプレカット率の推移 ( 工場数 ) 1000 900 800 700 600 500 400 300 32% 37% 41% 45% 48% 52% 62% 58% 55% 76% 79% 81% 84% ( プレカット率 ) 100% 90% 80% 70% 60% 50% 40% 30% 20% プレカット工場数 その内 CAD/CAM 工場数 プレカット率 200 10% 100 0% 0 95 96 97 98 99 2000 01 02 03 04 05 06 07 * プレカット率は 全国木造住宅機械プレカット協会調べ * プレカット工場数 CAD/CAM 工場数は プレカット協会 20 年史 ( 全国木造住宅機械プレカット協会発行 ) より 2005 年 2006 年については 2007 年予測を踏まえ プレカット工場数 600 CAD/CAM 工場 500とした プレカット工場数とプレカット率 賃加工 150 工場を除外すると CAD/CAMでライン化されたプレカット工場は 約 500 工場 工務店やビルダーに対する付帯サービスは CAD/CAMラインが前提 プレカット率は毎年増加しており 調査時点の推定で84% 7

プレカット工場の加工能力と新設住宅着工延べ床面積比較 ( 千坪 ) 25,000 20,000 15,000 過剰分 ( 約 4 割 ) 10,000 約 2,000 万坪 5,000 内プレカット 11,724,642 坪 ( プレカット率 84%) 13,957,907 坪 0 新設住宅 ( 木造軸組構法 ) プレカット工場能力 プレカット工場の加工能力と新設住宅着工延べ面積 アンケート結果から 年間加工能力平均は 39602 坪 / 工場 500 工場で 全プレカット工場加工能力は 約 2000 万坪 / 年と推定 プレカット率を84% とすると 約 1200 万坪がプレカット加工されており 約 4 割が過剰 約 4 割は約 800 万坪で 戸建て住宅を40 坪とすると 約 20 万戸分が加工能力過剰分 8

加工の外注について (MA) プレカット工場の出身業 9

加工ラインの自動化 加工ライン 加工ラインは ほとんどが自動化ライン 加工ライン数の平均値柱材 1.37ライン 横架材 1.37ライン 波柄材 1.37ライン パネル1.27ライン 金物工法 1.11 10

2007 年度稼働日数 稼働日数と加工能力 稼働日数は 中央値で23 日 / 月 2007 年度稼働日数は266 日 / 年 月産加工能力は 中央値で2000 坪 / 月 2007 年度加工実績は18692 坪 / 年 金物工法への対応は していない が47.8% 兼用ラインで対応 が26.3%% 11

CAD 入力 CAD 入力 CAD 入力 伏図作成 + 加工図作成 +チェック 軸組の架構設計や構造設計をおこなっている 1.5 日 / 人 250 日 / 人 166 棟 / 人年 200 万坪 / 年 約 3000 人の技術者 軸組の架構設計ノウハウと情報が蓄積 意匠設計へのフィードバックが困難 CAD 入力は合理化が困難 12

意匠設計と架構設計の分離 棟梁のノウハウにより支えられてきた 徒弟制度の消滅 熟練大工の引退による混乱 間取りと架構( 板図 伏図 ) の同時設計の必要性 現場と設計の分離 意匠設計と架構設計の分離 プレカット技術者の孤立と閉塞感 教育システムや教材等ノウハウの欠落 CAD センターの成立 価格競争 差別化 淘汰の時代に突入 伏図作成における合理化の困難 人件費の負担増 専門スタッフとCAD 部門の充実 定着率と教育における課題 建て売り等の標準化されたプラン CADセンターのアウトソーシング 海外 CADセンターの成立 13

日本における CAD センター 海外における CAD センター 14

CAD 入力者数 CAD 入力作業は 自社 95.8% 入力専門会社 ( 小会社含む ) 11.5% CAD 入力者は 1~4 人 が45.7% 平均で5 人 CAD 入力者の資格 一級建築士は 1 人 が64.4% 2 人 が16.9% 二級建築士は 1 人 が41.7% 2 人 が27.2% 3 人 が15.9と 複数名で平均で2 人 木造建築士は 1 人 が61.1% 大工経験者は 1 人 が53.6% 入力図面の社内でのチェック者数は 平均で2 人その資格者数はCAD 入力者と同じ 15

伏図作成 伏図作成の状況 16

発注者から送られてくる伏図のレベル 伏図の受注納品時期とレベル 発注者から送られてくる伏図は 平均値で 多少の修正が必要 が53.1% 全面修正が必要 が24.8% 伏図の受注時期は 確認申請前 が33.0% 確認申請後 が36.8% 伏図の納品時期は 加工前 が81.4% 納品時 が17.1% 17

工務店側が 平面図 立面図等に加えて伏図も作成 工務店 伏図は全て社内で作成 プレカット工場工務店から伏図添付 図面の認識 加工図面という認識 加工図チェックの意味 自社の設計通りになっているかの確認 部材生産の主体性 工務店主体による架構及び部材生産 伏図付きで発注全体の 27.5%( アンケート結果より ) 契約 1 契約 2 確認申請着工上棟 工務店最終図面作成確認申請図書作成 < 設計 > 構造計算実施工事引継ぎ 工務店 施工可能確認 プレカット加工依頼 プレカット加工図 < 工事 > チェック 修正依頼 加工発注 品質チェック 納品 プレカット工場 プレカット加工図作成 加工 伏図付きの発注は 27.5% プレカット工場は 伏図のチェックと加工図作成 工務店とのチェック内容に関しての確認と修正 工務店側で平面図 立面図等を作成 プレカット工場側で伏図を作成 工務店 平 立面図のみ作成 プレカット工場社内で伏図 ( 加工図 ) 作成 伏図をプレカット工場で作成全体の 67.5%( アンケート結果より ) 図面の認識 伏図チェックの意味 部材生産の主体性 図面 + 加工図面という認識 伏図チェックは受注確認の意味 プレカット工場主体による架構及び部材生産 契約 1 契約 2 確認申請着工上棟工務店最終図面作成プレカット図面依頼伏図 ( 加工図 ) 確認申請図書作成 伏図の納品時期は < 設計 > チェック構造計算実施工事引継ぎ加工前 81.5% 納品時 17.0% 工務店 修正依頼 施工可能確認 構造材発注 < 工事 > 申請代行 図面作成 プレカット工場 伏図 ( 加工図 ) 工務店支援 伏図受注は作成 N 値計算 48.1% 壁量計算 39.7% 許容応力度計算 26.8% 確認申請前 32.9% 確認申請後 36.8% 性能表示 12.2%( 平屋 2 階建の場合の実施率 ) 品質チェック 納品加工 伏図をプレカット工場で作成するのは 67.5% プレカット工場は 確認申請や構造計算に対する工務店支援を実施 18

プレカット構造部材の品質 大工技能者 大工技能者がいる が 88.1% 大工技能者 1 人 が 34.4% 特殊手加工 が 95.9% 19

柱材の種類別構成比 平均値で 集成材 が43.2% 人工乾燥材 D20 以下 が32.6% 横架材の種類別構成比 平均値で 集成材 が33.7% 人工乾燥材 D20 以下 が32.4% 20

発注者 ( 納入先 ) 発注者 ( 納入先 ) の単純比率 21

発注者 ( 納入先 ) の内訳比率 発注先 ( 納入先 ) 単純集計で多いのは 複数の大工 工務店 が69.1% 複数の木材流通業者 が65.1% 詳細にみると 複数の大工 工務店 の11.0% 複数の木材流通業者 の9.5% 自社使用 の 7.4% において 発注比率 80% 以上の割合が比較的多い しかし 全体に 他の発注者( 納入者 ) からの発注も少なくない 22

発注者への支援 工務店支援の内容 23

支援内容その 1 現在行っている支援内容は 各伏図( 設計図書 ) の作成 が62.9% N 値計算 が52.2% 壁量計算 が40.3% 構造詳細図の作成 が40.9% 今後さらに付加する予定の支援は 構造計算 が43.4% 壁量計算 が31.5% N 値計算 が30.8% 支援内容その 2 確認申請図書の作成支援を行っているのは平屋 2 階建てでは16.5% 3 階建てでは11.0% 確認申請書類に構造担当者として建築士名の記載及び押印は していない が48.5% 全て行っている が33.8% 3 階建てのみ行っている が8.8% 建築士事務所登録は している が58.3% そのうち 一級建築士事務所 が49.1% 二級建築士事務所 が51.8% 24

機械メーカー ソフトメーカー等のヒアリング ヒアリング内容その 1 CAD/CAM 工場数は 500 程度 プレカット工場によって生産能力の格差が広がっている 今後 プレカット工場では構造計算等の工務店サービスが進む 構造計算などの付帯サービスをビジネスとして行うことができるかどうかが課題 25

ヒアリング内容その 2 多くのプレカット工場では 設計行為という認識なしに構造情報を生成している 仕事量が多い時 社内オペレーターの対応できる量を超えた分について CAD 入力を外注するパターンが多い 工務店に対して 平面図 立面図のみを求めるプレカット工場が多い ヒアリング内容その 3 構造計算ができない工務店が増えると プレカット工場のリスクも増える プレカット工場の構造計算等に関するサポートも必要 木造住宅生産システムの中で プレカット工場の位置づけは現在まだ曖昧 26

プレカット工場のこれから 新たな展開 さらなる品質の向上と生産性の向上を目指した新たな競争の時代 価格競争 差別化 淘汰の時代に突入 住宅 1 棟分の軸組架構や構造情報の蓄積 架構品質 ( 軸組架構や基礎の構造計画 ) や構造性能への責任は誰が負うのか? 設計者 ビルダー プレカット工場 27

プレカット工場の今後の課題 1プレカット部材の品質担保 ( 部材 断面欠損 ) 2 構造的な合理性に裏付けられたな架構設計や構造設計の担保とその体制づくり 3 構造計画力のある伏図作成技術者の育成 品確法に対応できる構造計算力のある構造技術者の育成 教材作成 研修制度 4 構造性能等に関するビルダーとの役割分担 5プレカット部材や架構設計 構造設計に関する基準書や指針の検討 6 資格制度の検討 28