6 女性への暴力やセクシュアル・ハラスメントの防止

Similar documents
第2章 主な回答結果一覧(3ヵ年比較)

世論調査報告書

本文.indd

男女間における暴力に関する調査報告書<概要版>

日常生活での男女の人権に関する調査報告

03 Ⅱ-2 配偶者からの暴力の被害経験

Ⅰ 調査の概要 1 調査の目的男女間の暴力に関する県民の意識 被害の経験の態様 程度及び被害の潜在化の程度 理由等を把握し その結果を 山口県配偶者からの暴力の防止及び被害者の保護に関する基本計画 に活用するとともに 今後の施策推進の基礎資料とする 2 実施主体 山口県 3 協力機関 県内各市町 4

03 Ⅱ-1 配偶者等からの暴力に関する認知度

はじめに あなたご自身についてお伺いします 問 1 あなたの性別についてお答えください ( は 1 つ ) (47.19)1 男 (50.51)2 女 (2.30 問 2 あなたの年齢についてお答えください ( は 1 つ ) ( 6.38)1 20 歳代 (10.46)2 30 歳代 (10.97

18 骨折させる打ち身や切り傷などのケガをさせる身体を傷つける可能性のある物でなぐる 突き飛ばしたり壁にたたきつけたりする平手でぶつ 足でける刃物などを突きつけて おどすなぐるふりをして おどす物を投げつけるドアをけったり 壁に物を投げつけておどす大声でどなる 役立たず や 能なし などと言う 3.

<95F18D908F915F E968BC68F8A5F E E786C73>

Microsoft Word - 第1章~第5章.doc


平成18年度推進計画の進行状況_参考資料

◎公表用資料

男女共同参画プラン_47

PowerPoint プレゼンテーション

小学生

Ⅰ 調査実施要領

セクハラ マタハラに関する調査 資料 4-2 このアンケートは 総務省消防庁が 全国の消防本部におけるセクハラ マタハラの防止対策を検討するにあたって参考とするものであり 個別の事案について対処するものではありません 調査結果については 全体の集計等について公表する場合もありますが 個人が特定される

相談したい場合 の窓口は 区市町村のDV 相談窓口 警察の生活安全課 そして配偶者暴力相談支援センターです 配偶者暴力相談支援センターは 東京都には2か所 東京ウィメンズプラザと東京都女性相談センターがあります 区市町村のDV 相談窓口は 配偶者暴力相談支援センターがある場合はそこに それ以外は各福

08_事業の内容(重点目標Ⅲ)

西村愛里 : 大学生のデート DV の実態 (1) 地域研究 年 9 月 頁 The Institute of Regional Studies, Okinawa University Regional Studies 12 September 213 pp 大

平成26年度「結婚・家族形成に関する意識調査」報告書(全体版)

05 Ⅳ集計結果(実数)

目 次 Ⅰ 調査の概要 1 Ⅱ 調査対象者の属性 2 Ⅲ 調査結果 4 1 男女平等について 4 2 男女の役割意識について 7 3 男女の地域 社会参画について 8 4 DVやセクハラについて 10 5 ワークライフバランス ( 仕事と生活の調和 ) について 12 6 市が力を入れるべき取り組み

1-4 結婚 ( 問 4) 結婚の状況は で 結婚している が 73.1% で最も高くなっている 73.1% 19.6% 7.2% 74.2% 16.0% 9.7% 71.7% 23.6% 4.3% 0% 20% 40% 60% 80% 100% 結婚している結婚していない死別 離別した無回答 1-

(Microsoft Word \212m\222\350\214\264\215e.doc)

<4D F736F F D20835A834E B E CC96688E7E939982CC82BD82DF82C995B C88A778FC F582AA94468EAF82B782D782AB8E968D8082C982C282A282C482CC8E77906A2E646F63>

Microsoft Word 概要版


男女共同参画地域啓発パンフレット 男女共同参画 家 庭 で 地 域 で みんなで実現しよう 互いに個性を尊重しあい 一人ひとりが 輝いて生きられるまち ひこね

man2

01.ai

全国20~69歳の未婚男女の結婚・婚活に関する調査

金ケ崎町男女共同参画に関する意識調査 1 町内に住所を有する 20 歳以上 564 名各行政区 20 代 30 代 40 代 50 代 60 代 70 代男女各 1 名で 12 名無作為抽出 2 調査時期平成 27 年 8 月郵送により実施 3 調査票回収状況 223 名回収率 39.5% 性別 年

平成26年度「結婚・家族形成に関する意識調査」報告書(全体版)

(Taro-\221\346\202P\217\315.jtd)

資料 9 男は仕事 女は家庭 という考え方について どう思いますか? 1% 4% 24% 30% 34% 7% 1% 5% 25% 26% 35% 7% 1% 3% 23% 32% 33% 7% 1 同感する 2 どちらかといえば同感する 3 どちらかといえば同感しない 4 同感しない 5 わからな

Microsoft Word - notes①1210(的場).docx

2. 世界の暴力の現状世界の 暴力 の現状を知りましょう 1 世界連盟の Stop the Violence のビデオを見ましょう ビデオを見てどんな印象をうけましたか 2 クイズ世界の 暴力 の現状を知りましょう 1~3の答えを選びましょう Q1. 世界では何人の少女が行方不明でしょうか? 1 3

3 調査項目一覧 分類問調査項目 属性 1 男女平等意識 F 基本属性 ( 性別 年齢 雇用形態 未既婚 配偶者の雇用形態 家族構成 居住地 ) 12 年調査 比較分析 17 年調査 22 年調査 (1) 男女の平等感 (2) 男女平等になるために重要なこと (3) 男女の役割分担意

結婚しない理由は 結婚したいが相手がいない 経済的に十分な生活ができるか不安なため 未婚のに結婚しない理由について聞いたところ 結婚したいが相手がいない (39.7%) で最も高く 経済的に十分な生活ができるか不安なため (2.4%) 自分ひとりの時間が取れなくなるため (22.%) うまく付き合え

ガールスカウト Stop the Violence キャンペーン STV バッジプログラム指導者用資料 1. Stop the Violence キャンペーンとは ガールガイド ガールスカウト世界連盟 (WAGGGS) では 世界 145 の国と地域のガールスカ ウトとともに 少女に対する暴力をなく

平成 29 年 8 月調査 男女共同参画に関する県民意識調査報告書 平成 30 年 1 月 岐阜県

目  次

一人暮らし高齢者に関する意識調査結果 <概要版>2

「いい夫婦の日」アンケート結果 2014

Microsoft Word - 2_調査結果概要(訂正後)

2 セクシュル ハラスメントになり得る言動 (1) 類型 対価型セクシュル ハラスメント立場の上下関係等を利用した 相手 の意に反する性的な内容の発言 性的な行動等に対する対応 ( 拒否 抵抗等 ) により その者が解雇 降格 減給等の不利益を受けること 性的な内容 の発言 の例としては性的な事実関


第 2 章交通事故被害の実態 外出する回数が減った 趣味や遊びをしなくなった 23 経済的に苦しくなった 2 2 家庭内の人間関係が悪くなった 6 5 仕事 学校を休みがちになった 3 9 仕事 学校をやめた 死亡事故遺族 事故の被害者になったことを非難された 8 重傷事故被害者

代 20 代に交際相手からの暴力行為の有無 ドメスティック バイオレンスを受けた時の相談機関の認知度 女性に対する暴力をなくすために必要なこと 男女共同参画社会の推進に向けて 女性が指導的立場につくことが少ない

セクシュアル・ハラスメントの防止等のために神奈川県立保健

人生100年時代の結婚に関する意識と実態

1. 結婚についての意識 結婚について肯定的な考え方 ( 結婚はするべきだ 結婚はしたほうがよい ) の割合は男性の方が高い一方 自身の結婚に対する考えについて いずれ結婚するつもり と回答した割合は女性の方が高い 図表 1 図表 2 未婚の方の理想の結婚年齢は平均で男性が 29.3 歳 女性は 2

表 6.1 横浜市民の横浜ベイスターズに対する関心 (2011 年 ) % 特に何もしていない スポーツニュースで見る テレビで観戦する 新聞で結果を確認する 野球場に観戦に行く インターネットで結果を確認する 4.

(\217W\214v\203f\201[\203^\225\\\216\206\201`\212T\227v\201ih \201j02.xls)

Microsoft Word - 【最終セット版】 広報資料(9枚もの) 

<4D F736F F D2095DB8CEC96BD97DF905C97A78F F918EAE A2E646F63>

( 問 11-A) どのようなことに不安を感じていますか 次の中からあてはまるものを 3 つまで選 んで をつけてください 該当しない場合は 次の問 12 へお進みください 図 A-1 不安の内容 年金制度に対する不安がある健康状態

コメコメ人生設計 アンケート結果

⑶ 性的な言動 とは 性的な言動 とは性的な内容の発言及び性的な行動を指します 事業主 上司 同僚に限らず 取引先 顧客 患者 学校における生徒などもセクシュアルハラスメントの行為者になり得るものであり 男性も女性も加害者にも被害者にもなり得るほか 異性に対するものだけでなく 同性に対するものも該当

ハラスメントと暴力に関する実態調査

会津若松市男女共同参画情報紙ぱーとなー


<4D F736F F D DE97C78CA78F418BC B28DB895F18D908F DC58F49817A2E646F63>

第 6 章安全 犯罪と暴力 6- 刑法犯認知件数検挙件数検挙率 6- 刑法犯検挙 補導少年数 年 年間の刑法犯認知件数は8,69 件です 年以降で最も少なく 年の9,7 件より 万, 件 (.%) 減少しています 年の検挙件数は, 件です 検挙率は9.% で 年以降で 番目に高くなっており 年より9

4-1 セクシュアル ハラスメントセクシュアル ハラスメントとは 行為者の意図にかかわらず 他者を不快にさせる性的な言動のことをいいます 性的な言動には 性的な関心や欲求に基づく言動のほか 性差別的な言動やセクシュアル マイノリティに対する差別的な言動も含まれます そもそも 職場や教育 研究の場にお

< F2D DE97C78CA782C982A882AF82E98D82>

                   20140101

第 1 章アンケートの概要 1-1 調査の目的 1-2 対象者 1-3 調査方法 1-4 実施期間 1-5 調査結果サンプル数 第 2 章アンケート調査結果 2-1 回答者自身について (1) 問 2: 年齢 (2) 問 5: 同居している家族 2-2 結婚について (1) 問

第 1 章調査の概要 1. 目的 本調査は 男女共同参画に関する現況や今後の方向性などについて市民に意見を伺い 男女共同参画計画策定のための一資料とすることを目的に実施しました 2. 調査の方法 (1) 調査地域 伊勢崎市全域 (2) 調査対象者伊勢崎市内に在住する満 20 歳以上の男女 2,000

<81798E E73817A926A8F978BA493AF8E5189E6835F C52E786477>

日本医師会男女共同参画についての男性医師の意識調査 クロス集計

規程番号 502-4

Ⅰ 調査実施要領

25~34歳の結婚についての意識と実態

Ⅰ 男女平等の意識づくりと制度・慣習の見直し

2019 Spring vol.36 JINKEN NO KAZE

hara_guideline2018.pdf

Taro-パブコメ.jtd

結婚総合意識調査2018

あなたご自身のことについておたずねします すべての質問についてあてはまるもの1つを選び番号に をつけてください あなたの性別は 1. 女性 2. 男性 あなたの年齢は ( 平成 20 年 9 月 1 日現在 ) 1.20 歳代 2.30 歳代 3.40 歳代 4.50 歳代 5.60 歳代 6.70

8

附帯調査

1 人権問題に対する関心度と人権尊重の程度 回答者の 6 割以上が人権問題に高い関心を示しているが 約 3 割 5 分の回答者は人権問題に あまり関心がない か まったく関心がない と回答している ( 図表 1-1) 特に 若年層から中年層 (20 歳代 ~40 歳代 ) における関心度の低さが目立

心理教育プログラム

Microsoft Word - 02 ™²“¸„‰›Ê.doc

リスモン調べ 第4回 離婚したくなる亭主の仕事

1 男女共同参画社会に関する意識について (1) 各分野の男女の地位の平等感ア家庭生活における男女の地位の平等感 問 1(1) あなたは, 今からあげるような分野で男女の地位は平等になっていると思いますか あなたの気持ちに最も近いものを 1 つだけお答えください まず, 家庭生活については, どうで

<4D F736F F D D33817A836E F082C882AD82B782BD82DF82C F581418A7790B AA94468EAF82B782D782AB8E968D8082C982C282A282C482CC8E77906A E646F63>

1. 交際や結婚について 4 人に3 人は 恋人がいる または 恋人はいないが 欲しいと思っている と回答している 図表 1 恋人が欲しいと思わない理由は 自分の趣味に力を入れたい 恋愛が面倒 勉強や就職活動に力を入れたい の順に多い 図表 2 結婚について肯定的な考え方 ( 結婚はするべきだ 結婚

スライド 1

この冊子を手に取っている皆さんへ

<4D F736F F D20288CB3836C835E816A81798A6D92E894C5817A E3092F188C C5836E E7E82CC82BD82DF82CC834B E646F63>


< 調査結果 > 現在 単身赴任をしていますか? 単身赴任者 43.3% 非単身赴任者 56.7% Q. 現在 単身赴任をしていますか?( 対象 :598 名 有効回答 :598 名 ) 56.7% 43.3% 転勤先へは単身赴任かどうか聞いたところ と回答したのは 43.3% でした 家族も一緒に

調査の実施背景 戦後 日本の平均寿命は飛躍的に延び 平成 年 7 月に厚生労働省が発表した 平成 年簡易生命表 によると 65 歳の平均余命は 男性は 8.86 歳 女性は.89 歳となっています 約 0 年あるセカンドライフをより有意義に 楽しく暮らすためには人生設計や事前の準備が必要なのではない

(Microsoft Word - \207J\226\34211\201`\226\34218.docx)

Transcription:

第 1 部 6 への暴力やセクシュアル ハラスメントの防止 6 への暴力やセクシュアル ハラスメントの防止 (1) 全国調査にみるドメスティック バイオレンス (DV) の実態 内閣府調査によれば 結婚経験者のうち 配偶者 ( 事実婚や別居中の夫婦 元配偶者も含む ) から 身体的暴行 心理的攻撃 性的強要 の何らかの暴力を1 回以上受けた人の割合は では 33.2% では 17.4% にのぼっています の場合 そうした暴力が 何度もあった と回答した人も1 割に達しています 一方 10 代 20 代の時に受けた交際相手からの暴力をみると 被害を受けた経験があるとする回答は すべての年代でが高くなっており 特に 20 歳代のでは 22.8% もの割合で被害を受けていることがわかります 夫から妻への犯罪検挙件数は近年増加傾向にあります 特に 傷害事件は 2000( 平成 12) 年を境に増加し また 2006( 平成 18) 年の暴行事件の検挙件数が 671 件と 前年に比べほぼ倍増しています 図表 6-1 配偶者等からの被害経験 ( 全国 ) * 身体的暴行 心理的攻撃 性的強要 のいずれか 1 つでも受けたことがある (n=1,283) 10.6 22.6 6 2.0 2.6 33.2% (n=1,045) 1 80.9 17.4% 何度もあった 1 2 度あったまったくない 身体的暴行 心理的攻撃 性的強要 身体に対する暴行を受けた 精神的な嫌がらせや恐怖を感じるような脅迫を受けた 性的な行為を強要された コラムドメスティック バイオレンス (DV 配偶者からの暴力 ) ドメスティック バイオレンスは 一般的に 夫や恋人など親密な関係にある 又はあったからに対して振るわれる暴力 という意味で使われています 夫を立て 家を守る良き妻 という性別役割分担意識や 私的領域である家の中に外部から介入すべきでないという考え方から 人に相談がしにくく 暴力を受けていても被害が潜在化しやすい特徴があります 2001( 平成 13) 年 配偶者からの暴力の防止及び被害者の保護に関する法律 が成立し 2004( 平成 16) 年には暴力の定義の範囲が拡充されました 2007( 平成 19) 年には被害者支援の範囲が拡充される改正が行われ 2008( 平成 20) 年 1 月より施行されます 暴力は重大な人権侵害である ことを認識し に対する暴力の根絶に向けて社会的に取り組む必要があります 44

第 1 部 6 への暴力やセクシュアル ハラスメントの防止 図表 6-2 交際相手からの被害経験 ( 全国 ) 0.7 0.5 0.9 100% * 10 代 20 代で 身体的暴行 心理的攻撃 性的強要 のいずれか 1 つでも受けたことがある (n=872) (n=678) 76.6 8 22.8 18.7 20 歳代 (n=145) (n=83) 10.8 30 歳代 (n=235) (n=166) 7.2 88.0 9 1.2 0.6 40 歳代 3.2 87.1 12.4 (n=202) (n=154) 96.8 50 歳代 3.7 92.1 5.6 (n=178) (n=135) 9 1.5 5.4 2.9 93.8 60 歳代以上 92.9 (n=112) 4.3 (n=140) 80% 60% 40% 20% 0% あった 全くない 図表 6-3 夫から妻への犯罪の検挙状況 ( 全国 ) ( 件 ) 1400 1200 1065 1197 1211 1143 1264 1294 1000 800 600 838 671 400 200 0 112 309 101 43 1996 ( 平成 8) 340 1997 (9) 31 273 129 33 1998 (10) 105 375 1999 (11) 36 134 2000 (12) 124 116 2001 (13) 152 120 2002 (14) 211 133 2003 (15) 230 127 2004 (16) 284 126 2005 (17) 359 117 2006 ( 年 ) (18) 殺人傷害暴行 資料 : 内閣府 平成 19 年版男女共同参画白書 45

第 1 部 6 への暴力やセクシュアル ハラスメントの防止 (2) 暴力に関する相談 配偶者から受けた被害の相談の状況について全国調査をみると の場合 友人 知人 家族 親戚 に相談する割合がそれぞれ約 3 割となっており 身近な人に相談することがうかがえます 一方で 男女ともに どこ ( だれ ) にも相談しなかった とする回答が最も多く では約半数 では8 割以上にのぼります 相談しなかった理由としては 相談するほどのことでもないと思ったから が男女ともに最も多く ( 45.2% 69.7%) なっています また については 自分さえがまんすれば なんとかこのままやっていけると思った 恥ずかしくてだれにも言えなかったから が に比べて割合が高いことがわかります 一方 横浜市における相談の状況をみると 2006( 平成 18) 年度に横浜市男女共同参画センターに寄せられた相談件数 5,995 件のうち ドメスティック バイオレンス が 38.1% を占めており また 同年の福祉相談に寄せられた相談 3,176 件のうち 1,390 件 (43.8%) で暴力が関係しています 今後とも 相談窓口の案内やドメスティック バイオレンスに関する正しい理解のための情報提供や 相談しやすい環境づくり 相談に対する的確な対応などが求められています 図表 6-4 配偶者から受けた被害の 相談先 ( 全国 ) 図表 6-5 相談しなかった理由 ( 全国 ) 友人 知人に相談した 家族や親せきに相談した 警察に連絡 相談した 医療関係者 ( 医師 看護師など ) に相談した 民間の専門家や専門機関民間の専門家や専門機関 ( 弁護士 弁護士会 ( 弁護士 弁護士カウンセラー カウンセリング機関 会 民間シェルターなど ) に相談した 配偶者暴力相談支援センターに ( 婦人相談所の施設相談した) に相談した 法務局 地方法務局 人権擁護委員に相談した相談した 3.4 2.8 0.6 男女共同参画センター / センター 0.6 ( ただし 配偶者暴力相談支援センターの 機能を果たす施設を除く ) に相談した 上記 (1~4) 以外の公的な機関に相談した 学校関係者 ( 教員 養護教員 スクールカウンセラーなど ) に相談した ) どこ ( だれ ) にも相談しなかった (n=179) (n=90) 6.7 5.0 1 29.1 30.2 46.9 84.4 0 20 40 60 80 100 相談するほどのことでもないと思ったから 自分にも悪いところがあると思ったから 自分さえがまんすれば なんとかこのままやっていけると思ったから 相談しても無駄だと思ったから 恥ずかしくて誰にも言えなかったから 相手の行為は愛情の表現だと思ったから 世間体が悪いから 他人を巻き込みたくないと思ったから どこ ( だれ ) に相談してよいのかわからなかったから そのことについて思い出したくなかったから 相談したことが分かると 仕返しを受けたり もっとひどい暴力を受けると思ったからり 相談相手の言動によって不快な思いをさせられると思ったから 20.2 17.1 13.1 14.5 13.1 7.9 9.5 9.5 2.6 7.1 他人に知られると これまで通りのつきあい ( 仕事や学校などの人間関係 ) がつきあい ( 仕事や学校などの人間関係 ) できなくなると思ったから 加害者に 誰にも言うな とおどされたから (n=84) (n=76) 7.1 2.4 7.9 15.8 29.8 26.2 45.2 39.3 44.7 69.7 0 20 40 60 80 100 46

第 1 部 6 への暴力やセクシュアル ハラスメントの防止 図表 6-6 男女共同参画センター 心とからだと生き方の総合相談 ( 横浜市 ) 件数は 男女共同参画センター横浜と男女共同参画センター横浜北の合計 資料 :( 財 ) 横浜市男女共同参画推進協会 事業報告書 平成 18 年度 図表 6-7 横浜市福祉相談 ( 横浜市 ) 暴力にかかわる相談の割合 2006( 平成 18) 年度 暴力なし 56.2% (1,786 件 ) 暴力あり 43.8% (1,390 件 ) 総数 =3,176 件 ( 件数 ) 500 400 300 200 258 緊急一時保護件数 の推移 360 366 473 453 DV 防止法施行 2001 年 ( 平成 13) 年 4 月 13 日 427 393 100 0 2000 ( 平成 12) 2001 (13) 2002 (14) 2003 (15) 2004 (16) 2005 (17) 2006 (18) ( 年度 ) 注 ) 暴力あり は 夫等からに限らず暴力に関わる内容 が含まれる相談 資料 : 横浜市こども青少年局調べ 47

第 1 部 6 への暴力やセクシュアル ハラスメントの防止 (3) セクシュアル ハラスメント 市民意識調査から 市民のセクシュアル ハラスメントによる被害経験をみると 職場 学校 地域活動 の各場面で よりもの方が被害を感じている様子がうかがえます 特に高いのは 職場 で の 5 人に 1 人強 のおよそ7 人に1 人が被害を感じています 同調査で 職場でのセクシュアル ハラスメントと思われる行為の内容についてたずねたところ 上位項目については総じて男女間で共通していましたが の場合は 容姿や年齢について話題にされた (53.3%) が第 1 位となっていて 男女間で認識に大きな差がみられました 一方 上位項目ではないものの 性的な噂をたてられた ( 7.7% 18.1%) 性的な内容の手紙やメール 電話を受けた ( 6.2% 11.4%) は との回答率に差があります 図表 6-8 セクシュアル ハラスメントと思われる行為を受けた経験の有無 ( 横浜市 ) 職場で 学校で 22.7 1 2.7 27.1 2.0 3 36.1 52.0 18.1 13.6 11.9 52.1 53.1 29.3 29.3 セクシュアル ハラスメントと思う行為を受けた経験がある受けたことはない この 3 年の間 職場 学校 地域活動の場にいたことがない 地域活動の場で 9.7 37.2 40.8 12.6 9.8 40.4 44.6 資料 : 横浜市市民局 男女共同参画に関する市民意識調査 平成 17 年度 図表 6-9 セクシュアル ハラスメントと思われる行為の内容 [ 職場で ] ( 横浜市 ) 容姿や年齢について話題にされた 結婚や出産など プライベートなことについてたびたび聞かれた 性的な話や冗談を聞かされた 異性との交際について聞かれた 女 ( 男 ) のくせに 女 ( 男 ) だから などと言われたなどと言われた 宴会などでお酌や宴会などでお酌やデュエットなどを強要された 不必要に身体にさわられた 性的な噂をたてられた 交際を強要された 性的な内容の手紙やメール 電話を受けた 性的な関係を強要された 7.7 6.9 6.7 6.2 11.4 5.0 3.8 2.3 1.0 11.4 25.5 21.0 18.1 24.3 29.5 38.2 35.2 38.2 42.9 37.1 41.9 35.1 39.0 53.3 (n=259) (n=105) 0 20 40 60 80 資料 : 横浜市市民局 男女共同参画に関する市民意識調査 平成 17 年度 48