根拠を基に説明する力を高めたいと考える 3 学習課題なぜ, アフリカの国々は第 1 次産品に頼っているのだろうか 4 単元の目標 (1) アフリカ州について興味 関心を持ち, 学習課題に対して意欲的に取り組むことができる ( 社会的事象への関心 意欲 態度 ) (2) アフリカ州の地域的特色について

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3 生徒の実態について ( 名 ) () 学級集団の実態本学級は, 全体的によく話を聞き, 真剣に学習に取り組む生徒が多い 積極的に発言をする生徒は多くないが, 授業中に感じた疑問のつぶやきなどが, クラス全体に広がり, 全体で課題を共有することができる 多くの生徒は盛り上がる場面と集中する場面のメ

しかし 社会科については 嫌い どちらかといえば嫌い と答えている生徒の方が多く また 地理分野よりも歴史分野のほうに興味関心が高い傾向がある 資料の活用に関しては 地図や資料集を用いながら授業を進めている ほとんどの生徒は資料を読み取ることができるものの 読み取ったことを比較したり 関連付けたりす

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第 5 学年 社会科学習指導案 1 単元名自動車をつくる工業 2 目標 我が国の自動車工業の様子に関心を持って意欲的に調べ, 働く人々の工夫や努力によって国民生活を支える我が国の工業生産の役割や発展について考えようとしている ( 社会的事象への関心 意欲 態度 ) 我が国の自動車工業について調べた事

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(2) 系統観 小学校社会科 ( 第 6 学年 ) 世界の中の日本の役割について, 我が国と経済や文化などでの面でつながりが深い国の人々の様子などを調査し, 外国の人々と共に生きていくためには異なる文化や習慣を理解し合うことが大切であることを考える 中学校社会科 ( 第 1 学年地理的分野 ) 世界

Microsoft Word - 社会科

たい 生徒は九州地方のイメージを漠然と 自然が多い 山がある 空気がおいしい というような自然や環境がよいことをあげていた そこで 九州地方の環境と産業の関わりや環境保全への取組 持続可能な社会を目指した活動についてなど 九州の地域的特色を捉えさせることが重要である そのために 環境保全には人々の積

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Taro-小学校第5学年国語科「ゆる

中学校第 3 学年社会科 ( 公民的分野 ) 単元名 よりよい社会をめざして 1 本単元で人権教育を進めるにあたって 本単元は 持続可能な社会を形成するという観点から 私たちがよりよい社会を築いていくために解決すべき課題を設けて探究し 自分の考えをまとめさせ これらの課題を考え続けていく態度を育てる

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知識・技能を活用して、考えさせる授業モデルの研究

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(3) 指導観公民的分野は地理的分野と歴史的分野の学びの積み重ねによるところが大きい 用語や概念も高度化し 生徒の感想にも 難しい と感じるものが多くなっている そこで その難しいと感じる公民の用語などは積極的に用語集を活用し 難しい言葉に対する抵抗感を少しでも和らげるよう授業でも活用している また

Taro-H29結果概要(5月25日最終)

効であると考えた また, 環境問題は, 日本を含めた世界全体の課題であり, 持 続可能な開発の大切さについて考えさせる上でも有意義な単元である 研究テーマとの関連 : 教材選択の条件 現在, 日本を含め世界的にも地球温暖化を抑えるなど環境保護の意識が高まっている中で, ブラジルにおける熱帯林が減少し

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平成23年度全国学力・学習状況調査問題を活用した結果の分析   資料

海洋教育プログラム 中学校学習指導案例 [1]-1 中学校地理的分野学習指導案 小単元 : 世界と日本の結び付き ( 配当 2 時間 ) グローバル化が進む世界 (1/2) 評価規準の例 * は学習指導要領との関連 指導目標社会的事象への関心 意欲 態度 * 世界的視野から日本と世界との交通 通信網

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指導案

Microsoft Word - 第3学年国語科学習指導案 .docx

4 本単元と情報リテラシーの関わり 課題設定担任による 説明会におけるデモンストレーションを見ることを通して 本単元を貫く言語活動としての これぞ和の文化! おすすめの 和の文化 を調べて説明会を開こう を知り 見通しを持たせ学校司書による関連図書紹介を通して 和の文化への関心を高め 進んで調べよう

Microsoft PowerPoint - syogaku [互換モード]

( ) 単元計画 ( 全 6 時間 ) 段階 主な学習活動と内容 指導上の留意点 配時 私たちが食べているものは, どこからきて 既習を想起できるように, 農業や いるか考える 水産業の学習内容を掲示しておく 給食の献立から調べた食料自給率から, 給食の献立から調べた食料自給率本つ気づいたことや疑問

彩の国埼玉県 埼玉県のマスコット コバトン 科学的な見方や考え方を養う理科の授業 小学校理科の観察 実験で大切なことは? 県立総合教育センターでの 学校間の接続に関する調査研究 の意識調査では 埼玉県内の児童生徒の多くは 理科が好きな理由として 観察 実験などの活動があること を一番にあげています

第 3 学年社会科学習指導案 1 小単元名 わたしたちのまちのようす 平成 24 年 6 月 27 日 ( 水 ) 第 3 学年 2 組 3 3 名指導者 : 今橋美都 2 単元について本単元は学習指導要領の第 3 学年及び第 4 学年の内容 (1) アの内容に基づいている (1) 自分たちの住んで

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5 単元の評価規準と学習活動における具体の評価規準 単元の評価規準 学習活動における具体の評価規準 ア関心 意欲 態度イ読む能力ウ知識 理解 本文の読解を通じて 科学 について改めて問い直し 新たな視点で考えようとすることができる 学習指導要領 国語総合 3- (6)- ウ -( オ ) 1 科学

第 2 学年 * 組保健体育科 ( 保健分野 ) 学習指導案 1 単元名生涯の各段階における健康 ( イ ) 結婚生活と健康 指導者間中大介 2 単元の目標 生涯の各段階における健康について, 課題の解決に向けての話し合いや模擬授業, ディベート形式のディスカッションなどの学習活動に意欲的に取り組む

第 2 学年 理科学習指導案 平成 29 年 1 月 1 7 日 ( 火 ) 場所理科室 1 単元名電流とその利用 イ電流と磁界 ( イ ) 磁界中の電流が受ける力 2 単元について ( 1 ) 生徒観略 ( 2 ) 単元観生徒は 小学校第 3 学年で 磁石の性質 第 4 学年で 電気の働き 第 5

国語科学習指導案様式(案)

た, 導入で扱うイメージキャラクターについて, デザインやネーミングの意図, 理由について疑問や関心を持つことにより, より北広島町に興味を持つことが可能となる その他, 調べる際に新聞記事を利用することにより, 記事をスクラップすることができる 記録性 に優れ, 疑問を解決するための手立て, 情報

平成29年度 小学校教育課程講習会 総合的な学習の時間

項目評価規準評価方法状況 C の生徒への対応 関心意欲態度 1 自の考えを持ち 積極的に交流 討論している 2 自らの言葉で 中学生にかりやすく紹介文を書こうとしている 交流 討論で得た仲間の意見を取り入れて 自らの考えを深めるよう促す 参考例を示したり 書き出しを例示したりして 参考にするように指

能を習得したり活用したりすることの必要性について確認する グラフをかく力やグラフを読み取る力を身に付けさせるとともに, 一次関数を学ぶことに対する意欲を高めたい 小単元全体を通して主体的に学ぶ意欲を高め, 自分の考えを説明したいという気持ちにさせた上で, 目的や方法等を明確にした意図のあるペアやグル

平成 年度授業改善 ( 中学校社会 ) 第 2 学年社会科 ( 歴史的分野 ) 学習指導案 1 単元名 近代国家の歩みと国際社会 - 新しい価値観のもとで - ( 帝国書院 ) 2 単元について 本単元は, 学習指導要領の内容 (1) ウ及び (5) イを受け, 開国とその影響, 富国強

4 単元の評価規準 コミュニケーションへの関心 意欲 態度 外国語表現の能力 外国語理解の能力 言語や文化についての知識 理解 与えられた話題に対し 聞いたり読んだりした 1 比較構文の用法を理解 て, ペアで協力して積極 こと, 学んだことや経 している 的に自分の意見や考えを 験したことに基づき

エコポリスセンターとの打合せ内容 2007

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座標軸の入ったワークシートで整理して, 次の単元 もっとすばらしい自分へ~ 自分向上プロジェクト~ につなげていく 整理 分析 協同的な学習について児童がスクラップした新聞記事の人物や, 身近な地域の人を定期的に紹介し合う場を設けることで, 自分が知らなかった様々な かがやいている人 がいることを知

第5学年社会科学習指導案『日本は世界のどこにある?』

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第 1 部世界のさまざまな地域第 3 章世界の諸地域第 2 節ヨーロッパ州 (5 時間 ) 単元の課題 適切な資料を活用して設定された主題に沿って地域的特色を読み取り, 最近の変化や日本との関係を考察しよう 知識 技能の習得 < 第 1 時 > ヨーロッパの自然 地図や雨温図を用いてヨーロッパの気候

基礎 基本の定着 習得すべき基礎 基本について 基本的人権の考え方や個人の尊重, 法の下の平等の原理についての理解 平等権をめぐる現代社会の諸課題とそれらに対する法整備の理解 自由権の種類とその内容の理解 社会権の種類とその内容の理解 参政権と請求権の種類とその内容の理解 公共の福祉と国民の義務の理

○数学科 2年 連立方程式

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5 主体的 対話的で深い学びの視点 (1) 主体的な学びとしての視点主体的な学びとして 本単元ではプレゼンテーションを作成する段階で 聞き手の関心を最大限ひきつけることができるようなテーマの設定を生徒たち自身に行わせたい このことにより 教師から与えられたテーマではなく 自分たち自身もより興味 関心

けて考察し, 自分の考えを表現している 3 電磁石の極の変化と電流の向きとを関係付けて考え, 自分の考えを表現している 指導計画 ( 全 10 時間 ) 第 1 次 電磁石のはたらき (2 時間 ) 知 1, 思 1 第 2 次 電磁石の強さが変わる条件 (4 時間 ) 思 2, 技 1, 知 2

平成 22 年度全国学力 学習状況調査結果の概要と分析及び改善計画 調査実施期日 平成 22 年 4 月 20 日 ( 火 )AM8:50~11:50 平成 22 年 9 月 14 日 ( 火 ) 研究主任山口嘉子 調査実施学級数等 三次市立十日市小学校第 6 学年い ろ は に組 (105 名 )

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4 単元構想図 ( 全 14 時間 ) 生徒の意識の流れ 表を使って解く 縦 (m) 0 8 横 (m) x= 右辺の形に式を変形して 二次方程式を解こう1 ax = b (x + m) = nは平方根の考えで解くことができる x= 右辺の形に式を変形して 二次方程式を解こう2 x +

「主体的・対話的で深い学び」の実現に向けて

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(2) 各学年の目標 ア 知識 に関する目標 社会生活についての総合的な理解 第 3 学年 身近な地域や市区町村の地理的環境 地域の安全を守るための諸活動や地域 の産業と消費生活の様子 地域の様子の移り変わりについて 人々の生活と の関連を踏まえて理解する 第 4 学年 県の地理的環境の特色 地域の

第 4 学年算数科学習指導案 平成 23 年 10 月 17 日 ( 月 ) 授業者川口雄 1 単元名 面積 2 児童の実態中条小学校の4 年生 (36 名 ) では算数において習熟度別学習を行っている 今回授業を行うのは算数が得意な どんどんコース の26 名である 課題に対して意欲的に取り組むこ

上に食に関する指導の充実が求められている 食環境の乱れが社会的課題とっている今日 中学生が食生活の自立を目指した学習をすることは大切なことであるので 本時は 自分や家族の食生活の中で見付けた問題点の改善に自主的に取り組むことができるように 指導を進めることにした 指導に当たっては これまでの学習を踏

平成23年度 高等学校における教科指導の充実 商業科

トコラージュ というメディアの形態を提案する 本単元では 説明文の 構成メモ をフォトコラージュの形でまとめる このことにより 資料を活用して説明文を書くことが容易になる フォトコラージュとは次に示すように 2 枚以上の写真と それに対する説明文を対応させた情報伝達の形式である 本学級では 社会科の

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第 2 学年 5 組理科学習指導案 日時平成 26 年 12 月 12 日 ( 金 ) 場所城北中学校授業者酒井佑太 1 単元名電気の世界 2 単元について (1) 教材観今日の私たちの日常生活において 電気製品はなくてはならないものであり 電気についての基礎的な知識は必要不可欠である しかし 実際

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第 6 学年 1 組理科学習指導案単元名 : 瀬野川の生き物のつながり 生き物のくらしと環境 男子 18 名女子 21 名計 39 名 単元について 指導者澄川和生 単元観本単元は, 小学校学習指導要領解説理科編第 6 学年 内容 B(3) の 動物や植物の生活を観察したり, 資料を活用したりして調

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1. 単元名 運動とエネルギー 3 章エネルギーと仕事 南中学校第 3 学年理科学習指導案 平成 26 年 10 月 16 日 ( 木 ) 第 5 校時 3 年生徒数 3 名場所理科室授業者 2. 単元について (1) 単元観本単元は 運動の規則性やエネルギーの基礎を 身のまわりの物体の運動などの観

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第 1 学年 4 組社会科 ( 地理的分野 ) 学習指導案 1 単元名 世界の諸地域 オセアニア州 2 単元について (1) 教材観 平成 27 年 10 月 27 日 ( 火 ) 第 5 校時 1 年 4 組 32 名 授業者教諭小谷勇人 本単元は 学習指導要領の地理的分野 (1) 世界の様々な地

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Microsoft Word - 数学指導案(郡市教科部会)

「標準的な研修プログラム《

4 調査結果について (1) 教科に関する調査の結果 ( 公立 ) の平均正答率を % として換算した市内の領域 観点 問題形式別正答率 グラフの途切れは, 問題が出題されなかった項目 < 小学校 > : 概要 : 課題 : 今後の学習ポイント国語 A( 基礎 ) 国語 B( 活用 ) 話すこと聞く

以上, 歴史的事象の知識 理解 の段階を基礎とした (1)~(3) の力を踏まえて, 本研究では, 授業ワークシートの工夫や効果的な資料の提示, 個 から グループ を意識した話し合い活動の工夫を通して, 生徒の 歴史的思考力 の育成を目指す世界史授業のあり方について考えた 図 1. 歴史的思考力

課題研究の進め方 これは,10 年経験者研修講座の各教科の課題研究の研修で使っている資料をまとめたものです 課題研究の進め方 と 課題研究報告書の書き方 について, 教科を限定せずに一般的に紹介してありますので, 校内研修などにご活用ください

数学○ 学習指導案

<5> 指導上の配慮事項 1 生徒の言語活動を充実させる指導 < 言 > 思考力 判断力 表現力の育成 2 体験的な学習 < 体 >や問題解決的な学習 < 問 > 自主的 自発的な学習の促進 3 学習の見通しを立てたりする学習 < 見 > 学習を振り返ったりする学習 < 振 > 4 個に応じた指導の

(3) 計画 学習課題学習内容時間 変わり方のようすをわかりやすく表すにはどうしたらよいか考えよう変わり方が大きいか小さいかを調べるにはグラフのどこに目をつけるとよいのだろう 2つの折れ線グラフからどんなことが分かるだろう折れ線グラフをかこう 変わり方を分かりやすく表す工夫 折れ線グラフの縦軸と横軸

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理科学習指導案指導者海田町立海田西中学校教諭柚中朗 1 日時平成 30 年 1 月 24 日 ( 水 ) 2 学年第 2 学年 1 組 ( 男子 14 名女子 18 名計 32 名 ) 3 単元名天気とその変化 ~ 大気の動きと日本の天気 ~ 4 単元について (1) 単元観本単元は, 学習指導要領

第 4 学年算数科指導案 平成 28 年 11 月 2 日 ( 水 ) 第 5 校時場所 4 年 2 組男子 22 名女子 10 名指導者垣見遥 ともなって変わる量 思考力 判断力 表現力の育成 ~ 児童の考えを引きだす算数的活動の工夫 ~ 1 単元名 ともなって変わる量 2 単元の目標 ともなって

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し, 定期的に評価することで 自己の考え を自覚する場面を意図的に設定している 本教材の学習においては, 様々な情報の中から必要な情報を取り出し, 整理 分析し, それに基づいた自分の考えを表現する活動を通して, 自己の考えの深まりや広がり を実感させることによって, 課題改善につなげたいと考えてい

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画像, 映像などの気象情報や天気と1 日の気温の変化の仕方に興味 関心をもち, 自ら気象情報を収集して天気を予想したり天気の観測をしたりしようとしている 気象情報を活用して, 天気の変化を予想することができる 1 日の気温の変化の仕方を適切に測り, 記録することができる 天気の変化は気象情報を用いて

国語科学習指導案

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①_学習指導案

(2) -2,4,1 3 y=-x-2 をかいた ( 人 ) 4 (1) y=2x-9,y=2x,y=3x+3 (2) y=x+11 (3) 指導観校内の研究テーマが 考える力を引き出す授業のあり方 ということで, 数学科では考える力とは何かを分析し,11 項目に整理した 1 帰納的に考える力 2

5 児童の実態と主題に迫るための手だて (1) 児童の実態本学級の児童は明るく 男女の仲もよい いろいろな場面で声を掛け合ったり 仕事を手伝ったりできる児童も多い 話し合い活動では 友達の意見のいいところを取り上げて考えをまとめることができたり 人の意見を聞いて自分の考えを変えることができたりする児

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第 1 学年 6 組社会科学習指導案 ( 地理的分野 ) 指導者 : 研修員中島博之授業の概要平成 23 年度の1 年生からは新学習指導要領による学習とされながらも教科書配布が平成 24 年度と, 移行に当たって多くの課題があります 今回の授業では 世界の諸地域 の指導に当たっての課題を探り, 世界の諸地域 の学習の方法を考えていきます 授業にあたっては, 資料から読み取ったことを解釈したり, 説明したりして根拠を基に説明する力を高めていきたいと考えています 1 単元モノカルチャー経済下の人々の生活 ~ アフリカ ~ 2 単元設定の趣旨学習指導要領解説社会編 ( 平成 20 年 9 月 ) では, OECD( 経済協力開発機構 ) のPISA 調査など各種の調査から, 我が国の児童生徒については, 例えば, 思考力 判断力 表現力等を問う読解力や記述式問題, 知識 技能を活用する問題に課題が見られる と結論づけられている 平成 22 年度佐賀県学習状況調査においても類似の結果が見られる この課題を踏まえ, 社会科改訂の趣旨として 基礎的 基本的な知識, 概念や技能の習得とともに, 思考力 判断力 表現力等を確実にはぐくむため言語活動の充実 があげられている 言語活動の充実は, 基礎 基本が徹底されることや, 自己表現力を養うという点で効果が期待できる 地理的分野においては, 事象間の関連を追及したり, 説明したりするなどの学習を通して, 地理的な見方や考え方の基礎を養うことが重視されている 今回学習するアフリカ州は, 世界第 2 位の面積を持ち, 熱帯を挟んでほぼ南北に模式的に気候帯が広がっている 人類発祥の地であり, 四大文明の一つであるエジプト文明が栄えた古い歴史を持っている しかし中世の大航海時代以降は奴隷貿易の中心となり長い間ヨーロッパ諸国の植民地としての歴史も併せ持っている 現在でもヨーロッパ社会とは貿易を中心として経済的に深いつながりがあり, 経済的には植民地時代に共生されたモノカルチャー経済とプランテーションによって立ち後れているが, 現在では各種のレアメタル資源の開発が先進国を中心として世界中から期待されており, 経済の安定に向けた取り組みもなされている しかしながら貧困や難民が多く, 内戦や民族紛争が絶えず, 日本を含む先進諸国, 新興国の様々な援助を求めている 本学級の生徒は全体的に活発で明るく, 男女問わず話し合い, 発表できる雰囲気を持っている 4 月からグループ学習を取り入れ,1 人 1 人で考えるのではなく, 分からないことがあれば互いに教え合うことが普段の学習で定着している また, 社会科について, いろいろなことを知り, 学び, 調べることができるから好きと23 人が答えている しかし, 論理的に考え, 因果関係を導き出すことを苦手とする生徒も多く, 習熟度に個人差が見られる アフリカ州についてのイメージは 暑い 動物が多い 砂漠 といったイメージしか無く, 生活や文化についてはワールドカップ関連の番組による情報しか持たない この単元では生徒にまずアフリカ州へ興味 関心を持って学習できるようにワールドカップに関する新聞などメディアからの資料を活用し, アフリカを身近に感じさせ, 知的好奇心を喚起することに心掛けていきたい 次に, グループによる作業的学習を取り入れ, 資料を基に思考する活動を中心に行っていきたい グラフや地図帳の主題図など各種の資料から事実を各自で読み取らせ, 読み取ったことを解釈したりグループ内で説明したり, 簡潔に書いたりすることによって

根拠を基に説明する力を高めたいと考える 3 学習課題なぜ, アフリカの国々は第 1 次産品に頼っているのだろうか 4 単元の目標 (1) アフリカ州について興味 関心を持ち, 学習課題に対して意欲的に取り組むことができる ( 社会的事象への関心 意欲 態度 ) (2) アフリカ州の地域的特色について資料から適切に読み取り, 多面的 多角的な視点から追求す ることができる ( 社会的な思考 判断 表現 ) (3) アフリカ州の地域的特色について資料から適切に読み取り, 説明することができる ( 資料活用の技能 ) (4) アフリカ州の自然の特色や歴史的背景, 民族と生活, 経済の動向などを通して地域的特色を大 観することができる ( 社会的事象についての知識 理解 ) 5 指導計画 ( 全 5 時間 ) 評価時学習項目学習内容主な評価の観点関思技知 1 高原大陸と呼ば (1) 変化に富むアフリカの地形 アフリカの地理的 れるアフリカ (2) 熱帯と乾燥帯が広いアフリカの気候 気候的特色を理解する 2 変転の激しいア (1) 輝かしい古代の歴史 アフリカの歴史的 フリカの歴史 (2) ヨーロッパ諸国によるアフリカ分割 背景を資料から読 と独立後の問題 み取る 3 国によって異な (1) 石油でうるおう国々 アフリカの経済状 る産業や経済の (2) 中南アフリカの人々の生活を変えた 況とその背景を資 状況 プランテーション 料から読み取る 4 モノカルチャー (1) 日本とガーナ ガーナを例にモノカルチ 経済下のガーナ (2) カカオに頼るガーナ ャー経済について資 ( 本時 ) (3) ガーナの主な輸出品 料から読み取る 5 課題の多いアフ (1) 頻繁に発生する干ばつや食糧不足 今後の日本との結 リカと日本との (2) 繰り返される民族間の対立 びつきについて考 結びつき (3) 経済を安定させるための取り組み える

6 本時の目標 学習課題について, 資料を基に適切に解釈し, 考察した結果をワークシートに書き込み, 他者に説明することができる ( 社会的な思考 判断 表現 ) グループ学習を通して, 学習課題に対する自分の考えを深めることができる ( 社会的な思考 判断 表現 ) モノカルチャー経済の実態と人々の生活の関係を理解することができる ( 社会的事象についての知識 理解 ) 7 本時の展開 学習活動形態教師の指導 支援準備 導 本時の学習課題と学習の流れ一斉 前時の学習内容について振り返 ガーナの写入を確認するる 真 本時の学習課題について確認させる なぜガーナの人々はカカオ栽培にたよった生活をしているのだろう 展 日本とガーナの貿易について G 日本とガーナの主要な貿易品目 ワークシー 開 比較することで, ガーナの経済 と輸出入総額を比較することで, ト 状況やそれを支えているモノカ ガーナの脆弱な経済状況について ルチャー経済の課題について考 理解させる える カカオの栽培にたよるガーナ G アフリカのカカオ産地の分布を チョコレー の人々の生活について資料を元 地図帳で確認させ, カカオの木の トのパッケ に考える 栽培条件を理解させる ージ カカオ農園の規模や人々の生活 カカオの写 との関係について資料を基に考え 真 させる ガーナの経済を支えているも G ガーナの主な輸出品や貿易相手 ワークシー のについて資料を基に考える 国を調べ, 国の経済が限られた商 ト 品に支えられていることを確認させる カカオのプランテーションがガーナに持ち込まれた時期や動機について考えさせる ガーナの人々の暮らしについ G プリントの形に従ってまとめる て分かったことをまとめる 個人 よう伝える ま 本時のまとめを行う 一斉 日本や私たちの生活と深いかか と わりを持つ国であることを確認し, め 次時への意欲付けとなるよう話を行う 8 本時の評価 学習課題について, 資料を基に適切に解釈し, 考察した結果をワークシートに書き込み, 他者に説明することができたか ( 社会的な思考 判断 表現 ) グループ学習を通して, 学習課題に対する自分の考えを深めることができたか ( 社会的な思考 判断 表現 ) モノカルチャー経済の実態と人々の生活の関係を理解することができたか ( 社会的事象についての知識 理解 )

学習日月日 1 年組号氏名 < モノカルチャー経済下の人々の生活 ~ アフリカ ~> 資料 P85, 別紙資料 3 4. モノカルチャー経済下のガーナ 学習課題なぜ アフリカの国々は第 1 次産品に頼った生活をしているのだろうか 語句の確認 カカオ豆とは 熱帯各地で栽培されるアオギリ科の常緑高木 果実は紡錘形で, 中に多数の はつこう かんそう かじつ ぼうすいけい 種子がある 種子を発酵させて乾燥したカカオ豆を, ココア チョコレートなどの原料にする 貿易赤字とは 輸出による収入より輸入による支出が多いこと 貿易黒字とは 輸出による収入よりに輸入よる支出が少ないこと 1 日本とガーナ ガーナの経済について, 別紙資料 3 を見て, 次の表を完成させよう 項目ガーナ日本 主な輸出品 機械類, 自動車, 精密機械 主な輸入品機械類, 自動車機械類, 原油, 衣類 一人当たり GNI( ト ル ) 米ト ル米ト ル ガーナと日本を比べて思ったことをメモしておきましょう ( 輸入 ) 総貿易額 億ト ル 兆 億ト ル ( 億ト ル ) ( 輸出 ) 億ト ル 兆 億ト ル 2 カカオにたよるガーナ (1) 資料集 P1501 世界の主な農産物の分布から, カカオ豆は主にアフリ カのどの地域で生産されているか分かりやすく説明してみよう カカオ豆が生産されている地域は主に (2) 右の カカオ豆生産量 日本のカカオ豆輸入量 の 2 つのグラフを 見て, 読み取れること ( 分かること ) を下の文に続けて書こう 1 カカオ豆の生産量は, アフリカが全世界の 2 ガーナのカカオ豆生産量は, 全生産量の 3 日本のカカオ豆の輸入は GNI: 国民総所得 1 年間に国民が得たお金 中南米 13% カカオ豆生産量 (2008) 3466300t その他 17% アフリカその他 17% ガーナ 19% コートジボアール 34% 日本チョコレート ココア協会 (2009) 日本のカカオ豆輸入量エクア (28,800t) そのドル他 6% 7% ベネズエラ 10% ガーナ 77% 日本チョコレート ココア協会 (2009)

3 ガーナの主な輸出品 (1) 資料 P86 1 農産物や鉱産物にかたよる資源から下の表にまとめなさい 国名 輸出品目 (1 位 ) 輸出総額 輸入総額 輸入品目 (1 位 ) ガーナ 億ト ル 億ト ル ナイジェリア 億ト ル 111.0 億ト ル 機械類, 自動車, 鉄鋼 (66%) 1 億ドル= 約 100 億円で考えたら分かりやすい ( 実際はその日によって違います ) (2) ガーナとナイジェリアは同じモノカルチャー経済下の国だが, 上の表のように輸出入総額が大き く違う理由はなぜか, 前の時間までの学習を振り返って簡単に書こう (3) 別紙資料 4 から, カカオ豆が日本に届くまでを簡単にまとめ, カカオ豆がいくらで取引されてい るかを予想してみよう カカオ豆の結実から出荷まで 1 収穫の時期は, 2 収穫したあと, カカオ豆の値段 1 kg = 3 発酵が終わると, ガーナの人が受け取る金額 4 検査で検査で合格したものが麻袋に 60 kgずつつめられ, コンテナ船で約 1 ヶ月かかって運ばれてきます (4) なぜ, ガーナの人々はカカオ豆のプランテーション農業にたよった生活をしているのだろうか (5) ガーナの人々が, 現在のモノカルチャー経済から抜け出す ためにはどのようなことが必要だろうか 今日の学習のまとめ 感想