別添 中防災第 1 1 号 平成 29 年 5 月 31 日 各指定行政機関の長各指定公共機関の代表殿 中央防災会議会長 ( 内閣総理大臣 ) 安倍晋三 梅雨期及び台風期における防災態勢の強化について 貴殿におかれては 日頃から各般の施策を通じて災害対策の推進に御尽力をいただいているところであるが

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平成 30 年度年法律第 57 号 ) 等により 要配慮者利用施設は 避難確保計画等の自然災害に関する計画 ( 以下 災害計画 という ) を作成することとなっており 災害計画の作成を促進するため 貴殿におかれても必要な支援に努められたい また 市町村が行う避難勧告等の発令に関する各種取組への積極的

(案)

中央防災会議会長(内閣総理大臣)による「梅雨期及び台風期における防災態勢の強化について」の通知について

1. 災害の発生を未然に防止するため 防災事務に従事する者の安全確保にも留意した上で 職員の参集や災害対策本部の設置等適切な災害即応態勢の確保を図り 関係機関との緊密な連携の下に 特に以下の取組について万全を期すること 1 危険箇所等の巡視 点検の徹底河川等の氾濫 がけ崩れ 土石流等災害発生のおそれ

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目次 1. はじめに 1 2. 協議会の構成 2 3. 目的 3 4. 概ね5 年間で実施する取組 4 5. フォローアップ 8

浸水深 自宅の状況による避難基準 河川沿いの家屋平屋建て 2 階建て以上 浸水深 3m 以上 緊急避難場所, 近隣の安全な建物へ水平避難 浸水深 50 cm ~3m 緊急避難場所, 近隣の安全な建物へ水平避難上階に垂直避難 浸水深 50 cm未満 緊急避難場所, 近隣の安全な建物へ水平避難 自宅に待

平成 29 年 7 月 20 日滝川タイムライン検討会気象台資料 気象庁札幌管区気象台 Sapporo Regional Headquarters Japan Meteorological Agency 大雨警報 ( 浸水害 ) 洪水警報の基準改正 表面雨量指数の活用による大雨警報 ( 浸水害 )

第8章 災害復旧計画

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あおぞら彩時記 2017 第 5 号今号の話題 トリオ : 地方勤務の先輩記者からの質問です 気象庁は今年度 (H 29 年度 )7 月 4 日から これまで発表していた土砂災害警戒判定メッシュ情報に加え 浸水害や洪水害の危険度の高まりが一目で分かる 危険度分布 の提供を開始したというのは本当ですか

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気象庁 札幌管区気象台 資料 -6 Sapporo Regional Headquarters Japan Meteorological Agency 平成 29 年度防災気象情報の改善 5 日先までの 警報級の可能性 について 危険度を色分けした時系列で分かりやすく提供 大雨警報 ( 浸水害 )

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避難を促す緊急行動 被災した場合に大きな被害が想定される国管理河川において 以下を実施 1. 首長を支援する緊急行動 ~ 市町村長が避難の時期 区域を適切に判断するための支援 ~ できるだけ早期に実施 トップセミナー等の開催 水害対応チェックリストの作成 周知 洪水に対しリスクが高い区間の共同点検

子宮頸がん予防措置の実施の推進に関する法律案要綱

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L アラート ( 災害情報共有システム ) の概要 1 情報発信 情報伝達 地域住民 市町村 災害時の避難勧告 指示 お知らせ等 収集 フォーマット変換 配信 テレビ事業者 システム接続 ケーブル地上波 デジタル TV データ放送など ( テキストで表示 ) 情報閲覧 入力 防災情報 お知らせ等 都

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避難開始基準の把握 1 水害時の避難開始基準 釧路川では 水位観測所を設けて リアルタイム水位を公表しています 水位観測所では 災害発生の危険度に応じた基準水位が設定されています ( 基準となる水位観測所 : 標茶水位観測所 ) レベル水位 水位の意味 5 4 ( 危険 ) 3 ( 警戒 ) 2 (

布 ) の提供を開始するとともに 国民に対し分かりやすい説明を行い普及に努めること 図った 複数地震の同時発生時においても緊急地震速報の精度を維持するための手法を導入するとともに 緊急地震速報の迅速化を進める 特に 日本海溝沿いで発生する地震については 緊急地震速報 ( 予報 ) の第 1 報を発表

<ハード対策の実態 > また ハード対策についてみると 防災設備として必要性が高いとされている非常用電源 電話不通時の代替通信機能 燃料備蓄が整備されている 道の駅 は 宮城など3 県内 57 駅のうち それぞれ45.6%(26 駅 ) 22.8%(13 駅 ) 17.5%(10 駅 ) といずれも

大阪市防災 減災条例 目次第 1 章総則 ( 第 1 条 - 第 3 条 ) 第 2 章本市の責務 ( 第 4 条 - 第 7 条 ) 第 3 章市民の責務 ( 第 8 条 ) 第 4 章事業者の責務 ( 第 9 条 ) 第 5 章災害予防 応急対策 ( 第 10 条 - 第 25 条 ) 第 6

資料1-4気象庁資料

試行の概要 試行の目的石狩川滝川地区水害タイムライン ( 試行用完成版 ) を試行的に運用することにより 対応行動や実施手順を確認するとともに 運用結果を検証し 同タイムラインを精査することを目的とする 試行の概要 実施時期 : 平成 29 年出水期 (8 月 ~10 月ごろ ) 実施場所 : 各主

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目 次 はじめに 市町村の責務と各人の避難行動の原則 市町村の責務 各人の避難行動の原則 避難行動 ( 安全確保行動 ) の考え方 避難の目的 避難行動 立ち退き避難が必要な災害の事象

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U2. 北朝鮮のミサイルについて Q3. 北朝鮮によるミサイル発射の現状はどうなっているのか 北朝鮮は 過去に例を見ない頻度でミサイルを発射しており 平成 28 年 8 月以降 ミサイルが日本の排他的経済水域 (EEZ) 内に落下する事例も起こっています Q4. ミサイルは 発射から何分位で日本に飛

目次 1 降雨時に土砂災害の危険性を知りたい 土砂災害危険度メッシュ図を見る 5 スネークライン図を見る 6 土砂災害危険度判定図を見る 7 雨量解析値を見る 8 土砂災害警戒情報の発表状況を見る 9 2 土砂災害のおそれが高い地域 ( 土砂災害危険箇所 ) を調べたい 土砂災害危険箇所情報を見る

アンケート調査の概要 目的東南海 南海地震発生時の業務継続について 四国内の各市町村における取り組み状況や課題等を把握し 今後の地域防災力の強化に資することを目的としてアンケート調査を実施 実施時期平成 21 年 11 月 回答数 徳島県 24 市町村 香川県 17 市町 愛媛県 20 市町 高知県

国土技術政策総合研究所 研究資料

4 被災生活の環境整備主な修正概要 避難所毎に運営マニュアルを作成し 避難所の良好な生活環境を確保するための運営基準等を明確にしておく 避難所運営マニュアルの作成 訓練等を通じて 住民の避難所の運営管理に必要な知識の普及に努める 県 DMAT( 災害時派遣医療チーム ) の活動終了以降の医療提供体制

Ⅱ 土砂災害警戒情報が出たら 緊急連絡網による連絡 電話 メール FAX その他 ( ) の実施 ( 副会長, 各種団体, 該当する自主防災部等 ) 緊急避難場所の開設準備を指示 隣接自主防災会へ情報を提供 該当自主防災部を通じて, 緊急避難場所として の開設準備中 ( 又は開設済み ) を住民へ伝

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消防災第 71 号 平成 22 年 2 月 24 日 各都道府県消防防災主管部長殿 総務省消防庁国民保護 防災部防災課長 ( 公印省略 ) 公務員の消防団への入団促進について ( 通知 ) 消防団員は 普段はそれぞれに他の職業をもつ地域住民により構成され 非常災害が発生した際に 自らの地域は自らで守

土砂災害防止法よくある質問と回答 土砂災害防止法 ( 正式名称 : 土砂災害警戒区域等における土砂災害防止対策の推進に関 する法律 ) について よくいただく質問をまとめたものです Ⅰ. 土砂災害防止法について Q1. 土砂災害は年間どれくらい発生しているのですか? A. 全国では 年間約 1,00

平成30年基幹放送局の再免許の実施

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1 検査の背景 我が国の防災の基本法として災害対策基本法 ( 昭和 36 年法律第 223 号 ) が制定されている 同法によれば 内閣府に中央防災会議を置くとされ 同会議は 災害予防 災害応急対策及び災害復旧の基本となる防災基本計画の作成 その実施の推進 防災に関する重要事項の審議をそれぞれ行うな

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( 県の責務 ) 第三条県は 地震防災に関する総合的な施策を策定し 及びこれを実施する責務を有する 2 県は 市町村 自主防災組織その他防災関係機関等と連携して 地震防災対策を推進しなければならない 3 県は 地震に関する調査及び研究を行い その成果を県民 事業者及び市町村に公表するとともに 地震防

土砂災害警戒情報って何? 土砂災害警戒情報とは 大雨警報が発表されている状況でさらに土砂災害の危険性が高まったときに, 市町村長が避難勧告等を発令する際の判断や住民の方々が自主避難をする際の参考となるよう, 宮城県と仙台管区気象台が共同で発表する防災情報です 気象庁 HP より :

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●子宮頸がん予防措置の実施の推進に関する法律案

( 施設名 ) における 土砂災害時の避難確保計画 各施設の状況に応じて 赤字部分を修正してください 福祉施設 医療機関両方で使用できる内容にしています 不要な部分は削除してください 施設の状況に応じて内容を追加してください ( 提出時 このテキストボックスは削除してください ) 平成 年 月

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Ⅰ. はじめに はじめに 調査プロジェクトの一環として 外部会場を利用した実査 ( 会場調査 CLT やグループインタビュー等 ) の実施時における 台風 地震 火災その他の災害に対する対応の指針として ここに JMRA 外部会場における調査時の緊急時対応ガイドライン を定める 当ガイドラインは 調

平成 27 年度第 1 回状況説明 ( 要望 ) 活動 平成 27 年 8 月 3 日 ( 月曜日 ) 1 国土交通省 財務省 総務省 内閣府への状況説明 ( 要望 ) 活動について国土交通省へは 岡﨑高知市長と清水大洲市長を先頭に 国土交通省幹部及び関係部局へ状況説明 ( 要望 ) 書の手渡しと要

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水害 土砂災害に備えて (- 土砂災害 -)- 概要版 -(2/2) 3 どのタイミングで避難行動をとることが望ましいかを明確にする 市町村から避難準備情報が発令された段階で 要配慮者の方は安全 な場所に立ち退き避難を開始する 土砂災害警戒情報等の防災気象情報 避難準備情報等の市町村が発令する避難情

目次 はじめに P3 1 災害 緊急の範囲 P3 2 時間と場所を考慮した対応の必要性 P3 3 時間ごとの対応 P4 4 場所ごとの対応 P5 5 デジタルサイネージの提供コンテンツ P6 6 緊急時を意識したデジタルサイネージシステム P6 7 情報の切替 復帰の条件 P7 8 緊急運用体制 P

市町村名 担当課名 電話番号 FAX 番号 E メールアドレス 備考 本山町 総務課 大豊町 総務課

7/5 4:00 7/5 8:00 7/5 12:00 7/5 16:00 7/5 20:00 7/6 0:00 7/6 4:00 7/6 8:00 7/6 12:00 7/6 16:00 7/6 20:00 7/6 24:00 7/5 4:00 7/5 8:00 7/5 12:00 7/5 16:

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市町村における災害対応「虎の巻」

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大雪警報発表時の対応暴風警報等と異なり 大雪の場合は大雪警報が解除された後も積雪の状況により登園が困難になることも想定されるため 各園の判断で臨時休園等の措置をとります その際 幼稚園敷地内の適切な場所を観測地点として その場所の積雪量が一定基準 ( 大雪警報に準じて20センチメートル程度 ) に達

学校の危機管理マニュアル作成の手引

第 5 部 南海トラフ地震防災対策推進計画

新たな津波浸水想定を踏まえた見直しの概要 資料 1-2 H23 の想定 対象断層県設置の有識者検討会設置の有識者検討会の検討の検討結果を踏まえた 4 断層 ( 日本海東縁部 能登半島東方沖 能登半島北方沖 石川県西方海東縁部 能登半島東方沖 能登半島北方沖 石川県西方沖 ) 想定の手法土木学会の手法


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防災 減災への民間情報の活用の必要性 東日本大震災において 明らかになった課題 従来の情報収集の取組 職員による現地調査 報道機関からの情報 通報 検知器 ( センサー ) 課題 対応できる人員の限界 小さな地域に関する情報の不足 紙情報が多い 情報の整理 管理が困難 設備 維持費用が大きい 上記課

その一方で 防災行政無線の聞き取り状況の調 査では 図 3に示すように20% の人が放送内容を聞き取れなかったと答えており 今後の改善 もしくは代替え手段の充実の必要性を示唆している なお 情報の入手先としてテレビの割合が低いのは地震による停電 ( 岩手県 宮城県では95% 以上が停電 ) が原因と

資料4表紙ver3

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平成 26 年 3 月 28 日 気象庁 特別警報の認知度等に関する調査結果 ( 概要 ) I 調査の概要 1 目的 国民の特別警報に対する認知度 理解度を把握し 今後の特別警報の運用や利活用の促進 当庁 の周知 広報活動に資するための資料の収集 2 調査内容 (1) 特別警報の認知状況 (2) 特

避難勧告等の発令に着目したタイムラインの概要 取組概要 市町村長が避難勧告等を適切なタイミングで発令できるよう 全国の直轄河川を対象に避難勧告等の発令に着目したタイムラインを策定 平成 26 年の出水期までに 全国 109 水系の 148 市町村と連携し 洪水を対象とするタイムラインを策定 各地域で

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避難勧告等に関するガイドライン1(避難行動・情報伝達編)

Transcription:

総情衛第 26 号平成 29 年 6 月 16 日 有線一般放送事業者殿 総務省情報流通行政局長南俊行 梅雨期及び台風期における防災態勢の強化について 今般 中央防災会議会長 ( 内閣総理大臣安倍晋三 ) から各指定行政機関に対して 別添のとおり 梅雨期及び台風期における防災態勢の強化について の通知がありました つきましては 梅雨期及び台風期には 局地的大雨や集中豪雨に伴う河川の急な増水 氾濫 内水氾濫 崖崩れ 土石流 地滑り 高潮 竜巻等による多数の人的被害及び住家被害の発生が懸念されることから 貴社におかれましては 関係機関との緊密な連携の下に 降雨等の気象状況及び大雨警報等に関する情報の収集 伝達の徹底を図り 災害時における迅速かつ確実な情報伝達の確保に努められるよう ご対応方よろしくお願い申し上げます

別添 中防災第 1 1 号 平成 29 年 5 月 31 日 各指定行政機関の長各指定公共機関の代表殿 中央防災会議会長 ( 内閣総理大臣 ) 安倍晋三 梅雨期及び台風期における防災態勢の強化について 貴殿におかれては 日頃から各般の施策を通じて災害対策の推進に御尽力をいただいているところであるが 例年 梅雨期及び台風期においては 各地で局地的大雨や集中豪雨が観測され 河川の急な増水 氾濫 内水氾濫 崖崩れ 土石流 地滑り 高潮 竜巻等により 多数の人的被害及び住家被害が発生している 特に昨年は 統計開始以降 2 番目に多い数の台風が日本に上陸したこと等により 全国各地で災害が発生したところである ついては 梅雨期及び台風期を迎えるに当たり 人命の保護を第一義とし 下記の点に留意して防災態勢の一層の強化を図られたい その際には 近年の集中豪雨の頻発及び竜巻等突風の相次ぐ発生並びに被害状況の多様化や 風水害の危険性に加え早期避難の重要性及び災害時にとるべき避難行動について周知徹底を図られたい また 極めて突発的に災害が発生する場合もあることから 避難勧告等が発令されていない状況であっても 住民自身が危険であると判断した際には 躊躇せず避難するよう周知徹底を図られたい さらに 早期避難のための避難態勢の構築の徹底等 住民が適時的確な避難行動を判断できるようにきめ細かな取組の充実を図られたい 水害 土砂災害から人的被害や孤立者を減らすためには 適時的確な避難勧告等の発令 伝達が重要であることから 避難勧告等に関するガイドライン に記載されているとおり 市町村は空振りをおそれずに躊躇なく避難勧告等を発令することを基本とし 発令する際には 対象者ごとにとるべき避難行動がわかるように繰り返し伝達することとされており 貴殿におかれては必要な支援に努められたい 特に平成 28 年台風第 10 号による水害では 要配慮者利用施設が被災し 深刻な人的被害が発生した 要配慮者利用施設は 施設毎の規定 ( 介護保険法 ( 平成 9 年法律第 123 号 ) 等 ) や 災害に対応するための災害毎の規定 ( 水防法 ( 昭和 24 年法律第 193 号 ) 等 ) により 災害に関する計画 ( 以下 災害計画 という ) を作成することとなっていることから 自然災害からの避難を含む計画とすることを徹底するため 貴殿におかれても必要な支援に努められたい また 避難準備情報 の名称について 要配慮者が避難を開始する段階であることを明確にするなどの理由から 避難準備 高齢

者等避難開始 に変更したので改めて周知徹底を図られたい 貴殿におかれても 市町村が行う避難勧告等の発令に関する各種取組への積極的な協力及び関係機関に対する指導方を改めて依頼する 記 1. 災害の発生を未然に防止するため 防災事務に従事する者の安全確保にも留意した上で 職員の参集や災害対策本部の設置等適切な災害即応態勢の確保を図り 関係機関との緊密な連携の下に 特に以下の取組について万全を期すること 1 危険箇所等の巡視 点検の徹底河川等の氾濫 崖崩れ 土石流等災害発生のおそれのある危険箇所の巡視 点検の徹底を図るとともに 地形 地質 土地利用状況 災害履歴及び最近の降雨状況を勘案し 従来危険性を把握していなかった区域も併せて再度安全性を点検する等 適切な措置を講ずること 2 河川管理施設を始めとする施設管理等の強化施設管理者等は 災害発生に備え 管理施設等について 点検及び必要な箇所に対する補修等の措置を講ずるとともに 施設の操作人員の配置計画 連絡体制 操作規則等の確認をする等 管理の強化を図ること また 台風の接近等 災害発生のおそれのある場合には 事前に改めて施設の点検等を行うこと 3 災害発生のおそれのある箇所等の周知徹底住民等が災害から身を守るための安全確保行動に資するため 浸水想定区域 ( 洪水 内水 雨水 高潮 津波 ) や 津波災害警戒区域 土砂災害警戒区域 土砂災害危険箇所を始めとする災害発生のおそれのある箇所等貴殿が所掌上保有する情報について 市町村等への提供を行うこと なお 激しい雨が継続する等して 指定緊急避難場所まで移動することが かえって命に危険を及ぼしかねないと判断される場合は 近隣のより安全な場所や建物へ移動し それさえ危険な場合は屋内上階の山からできるだけ離れた部屋等へ避難する等して安全を確保する必要性についても併せて周知を図ること 特に 地震の被害を受けた地域においては 降雨による土砂災害が発生しやすい状況にあることから 十分に注意すること 4 防災気象情報の収集及び早い段階からの危機意識の醸成及び確実な防災情報伝達の徹底降雨時の気象状況 気象等特別警報 警報や警報に切り替える可能性の高い注意報 警報級の可能性 指定河川洪水予報 土砂災害警戒情報 土砂災害警戒判定メッシュ情報 流域雨量指数の予測値 大雨 洪水警報の危険度分布 竜巻注意情報 台風情報等の防災気象情報の収集 伝達を徹底し 関係者間での危機意識の醸成及び共有を図ること 特に住民等に対し避難勧告等を発令する市町村に対してはきめ細かな情報の発信に努めること また ホームページ SNS 等のインターネット ( 以下 インターネット という ) 等により提供された情報については 必要に応じ適切に災害対応に活用すること 情報の伝達に当たっては マスメディアと連携を図るとともに コミュニティ FM インターネット L アラート さらには PU SH 型手段となる緊急速報メール等の多様な伝達手段を組み合わせて活用し 早い段階からの確実な防災情報提供に努めること 5 関係機関から市町村に対する助言等市町村に対して適切な助言が行えるよう 事前に十分な準備を行い 必要に応じて

直接 市町村長に対して助言を行うこと また 市町村等と共同して 防災行動を時系列で整理したタイムラインを作成し 発災前から防災情報の発表 伝達等を的確かつ円滑に実施すること 6 地下空間の浸水対策等の強化地下空間を管理する主体と連携し 地下空間の浸水に対する危険性について 利用者に対して事前の周知を図り 浸水対策及び避難誘導等安全体制の強化に万全を期すること 洪水が発生し 又は洪水が発生するおそれがある場合には 迅速かつ的確な情報の伝達 利用者等の避難のための措置等を講ずること 7 水辺等利用者に対する情報提供及び自助意識の啓発大雨後の河川増水時には 河川管理者等と連携し 河川等の水辺利用者に対して情報を提供し 安全な場所へ避難するよう注意を促す等 適切に対応すること 増水時や台風の際 農業用水路 排水路 岸壁等から落ちる危険性等もあることから これらに近付かない等の注意を促すことも含めて 水難事故防止についての自助意識を啓発すること 8 災害対策本部における機能の維持災害対策本部を運営する職員に過度な負担がかかり機能不全に陥ることがないよう 平時から災害時において優先すべき業務を絞り込むとともに 当該業務を遂行するための役割を分担するなど 組織を挙げた体制を予め構築しておくこと また 一定の業務を継続的に行えるよう業務継続計画を確認し 必要に応じて修正する等の対策をとること 9 非常用電源の確保災害対策本部が設置される庁舎においては 災害発生時に備え 非常用電源の保守 点検等を行い 浸水等に備えた対策をとること 2. 自然条件や地形 住民の居住状況等といった それぞれの地域の持つ特性を考慮した 的確な避難勧告等の発令基準や発令区域とするため 関係機関は市町村に対して能動的な支援の実施に努めること また 想定される災害の種別毎に定められる指定緊急避難場所が指定避難所と異なることについて十分に周知を図った上で市町村における指定緊急避難場所及び指定避難所の指定を促進すること このほか指定緊急避難場所の表示等を新設 変更する際は 当該避難場所が対応している災害種別が一目でわかるよう 昨年 3 月に日本工業規格に定められた 災害種別図記号 (JIS Z8210) 及び 災害種別避難誘導標識システム (JIS Z9098) に基づく表示に努めるとともに これらの設置に関しては 必要に応じて市町村へ協力を行うように努めること 3. 視聴覚障害者等の情報が伝わりにくい要配慮者に対しても避難勧告等の情報が確実に伝達されるような措置を促す等適切な取組を推進するとともに 市町村における避難行動要支援者名簿の作成等を受けた要配慮者情報の共有の促進 福祉避難所の指定等の促進等に努めること 4. 要配慮者の避難を考慮し 地方公共団体への防災情報の提供を早期に行うとともに 要配慮者利用施設管理者等へ災害計画 ( 自然災害からの避難を含む ) の作成や避難訓練の実施の支援に努めること また 地方公共団体による計画の具体的な内容や避難訓練の実施状況の確認 施設への情報伝達体制の確保について 必要な支援に努

めること 5. 災害復旧事業施行中の箇所について 再度の災害発生及び復旧作業中の事故等を防止するため 気象情報等に留意しつつ警戒監視を行う等 適切な措置を講ずること 6. 災害が発生した場合 ボランティアによる支援活動が円滑に行われるよう 地方公共団体 社会福祉協議会 ボランティア団体等との連携を促進し 必要な情報の提供を行うとともに受援体制の整備促進に努めること また ボランティアを受け入れるに当たっては ボランティア保険への加入奨励 危険な作業の回避等の安全確保対策を十分に講じるよう普及啓発を促進すること 以上