乳がんってどんながんってどんな病気 講演会 *H24.1. H24.1.19( 19( 木 ) ピンクリボンセミナーでのおでのお話からテーマ 知ってくださいってください 乳がんのこと ~ 乳がんがん治療治療を支えるえる立場立場から ~ 新潟市民病院乳腺外科医師利川千絵先生 1 増えるえる乳がん 女性の乳がんは年々増えており 現在 日本の女性では 生涯で 16 人に 1 人が乳がんになるといわれ 死亡者数 も増えています 私が医師として乳がんに関わるようにな った頃は 22 人に 1 人といわれていたので それからも急なスピードで増えています また 日本では 右図のように 乳がん の罹患 ( りかん ) 者数と死亡者数が増えてお り 注意すべきことと思っています 乳がんがん罹患者数 ( 推計 ) 地域がんがん登録登録によるによる罹患推計 乳がんはがんは増えています 16 人に 1 人 ( 生涯で ) 死亡者数厚生労働省 人口動態統計人口動態統計 より 8 人に 1 人 ( 生涯で ) アメリカの女性は生涯で 8 人に 1 人が乳がんになるといわれていますが 乳がん検 診の徹底と早期治療を行っているので 死亡は減ってきています 2 乳がんがんが増えているえている要因 乳がんが増えている背景として 食生活の変化 特に動物性の高たんぱく質などが増えていることが考えられます 乳がんは女性ホルモン ( エストロゲン ) と密接に関係しています 早い初潮と遅い閉経で 現代女性は長期にわたって女性ホルモン ( エストロゲン ) にさらされています また ライフスタイルが変化し 遅い 乳がんががんが増えているのはなぜか 食生活の変化 生活様式の変化 成長成長の早期化 ( 早い初潮初潮 遅い閉経 ) 閉経後閉経後の肥満 遅い初産初産 少ないない出産出産 授乳授乳 月経月経のあるのある期間期間の長期化 閉経後閉経後の長寿 - 1 -
初産と少ない出産のため 月経のある期間の長期化があります 閉経後の女性ホルモン ( エストロゲン ) は卵巣で作られるのではなく 脂肪の中にある物質からつくられるといわれています 閉経後の乳がんは肥満により女性ホルモン ( エストロゲン ) が多く作られることが原因ではないかといわれています 3 乳がんがんの予防 (1) よく 患者さんから 私がこういう生活を送っていたから乳がんになった 乳がんはがんは予防予防できるのか のでしょうか と聞かれますが がん 乳がんのがんの原因原因を特定特定するのはするのは困難困難 は 遺伝子に傷ができてなるといわれ 発症しやすいしやすいリスクリスクを探ることはることは可能可能 ています 乳がんの場合も環境やホル直接的な予防予防はできなくてもはできなくても 乳癌乳癌に少しでもモン等のいろいろな理由で遺伝子が傷かかりにくい生活生活を考えてみましょうえてみましょう つくことが考えられますが どの段階で遺伝子が傷つくのかがわからないの 乳がんのがんの早期発見早期発見は乳癌乳癌によるによる死亡死亡を減少減少させます で 今の段階では予防することは難しいです しかし 乳がんを発症しやすいリスクがありますので 直接 乳がんの予防はできなくても 乳がんに少しでもかかりにくい生活を送ることはできるのではないかと思っています また 乳がんを早期に発見すれば 治癒 ( ちゆ ) 率は高くなるので 乳がんで命を落とすことは減らすことができます 4 乳がんがんの予防 (2) 乳がんの予防は直接できなくても 発症しやすいリスクというのがありますので 乳がんに少しでもかかりにくい生活を送ることができると考えられています お酒は 規定量は特にないのですが ビールは 1 日 1 本 ワインは 1 杯 日本酒は 1 合くらいで 休肝日を設けるこ とが大切です 控えめを心がけましょう リスクを減らすらす工夫 お酒は控えめに 禁煙 身体を動かしかし 運動運動しましょう あまり不規則不規則な生活生活は避けましょう 閉経後は肥満肥満に注意 ホルモン補充療法補充療法はよくはよく主治医主治医と相談相談を 笑いましょう - 2 -
喫煙は 乳がんだけではなく 肺がん 胃がん 食道がん等の様々な病気に関わってきますので 禁煙をお勧めします 運動は 大腸がんでも定期的に運動をしている人のほうがリスクは少ないといわれています 冬は外に出られず 運動不足になりますが 散歩や室内でストレッチをするようにしましょう また 不規則な生活を避けて ストレスを避けましょう ホルモン補充療法は 治療するメリットと乳がんのリスクとのバランスがありますので 主治医とよく相談しましょう 笑いは 身体の中の免疫細胞が活性化されて免疫力が上がるといわれています 1 日に何回でも笑うようにしましょう 5 乳がんがんの早期発見早期発見のためにできること ~ 自己触診 ~ 早期発見のために 自己触診と乳がん検診を受けるようにしましょう 自己触診の時期は 閉経前の女性の場合は 月経の終わり頃から1 週間が乳腺の張りが少なく 触りやすいのでこの時期に行いましょう 閉経後の女性は 月に1 回 日を決めて定期的に行いましょう 触り方は指の腹でなでたり 押さえたりしてまんべんなく触ります 自己触診のコツ 自己触診触診の時期時期は 閉経前の方 : 月経の終り頃 ~1 週間閉経後の方 : 月に1 回 日を決めて 普段の自分自分の乳房乳房を知りましょう 乳房を広げてげて 指の腹で触りましょうりましょう つまんではダメ いつもと違う硬いものがいものが触れたられたら医療機関へ つまむと乳腺がしこりのように触れることがありますのでつままないでください 面倒くさいなあ と思ったら お風呂に入った時に の の字を書くようにまんべんなく触ってみてください ビー玉のようなコロンとしたものなど いつもと違う硬いものが触れたら 医療機関に受診しましょう 患者さんから どうして自己触診をしなければならないのですか やってもわからない と言われますが やはり 普段の乳房を知ることがスタートです 普段から触っていると いつもと違うなということを感じることができるようになります 何もない状態を触って確認してもらえれば良いと思います しこりが見つかっても 必ずしも乳がんとは限りませんので しっかりと医療機関で診てもらってください - 3 -
6 乳がんのがんの早期発見早期発見のためにできること ~ 乳がんがん検診検診の開始年齢 ~ 日本の場合は 40 歳を過ぎたら 2 年に1 回は定期的に乳がん検診を受けることをお勧めします 40 歳未満の方は ご家族に乳がんになった方がいる場合や ホルモン補充療法の経験のある場合は 乳がんのリスクがあるので 乳がん検診を受けられたほうが良いと思います 20 歳を過ぎたら自己触診を始めましょう 検診開始の年齢年齢は 40 歳を過ぎたら 2 年に 1 度はマンモグラフィ検診を受けましょう 40 歳未満でもリスクのある方は検診を受けましょう 家族家族に乳がんのがんの方がいるがいる 20 歳を過ぎたら自己検診を始めてみましょう 自覚症状があるがある方は 検診検診ではなくではなく 医療機関医療機関を受診してして下さい 時々 しこりを自覚して乳がん検診を受ける方がいますが 乳がん検診は自覚症状 のない小さなしこりを見つけることが目的なので しこりやその他の症状がある場合 は 医療機関へ受診しましょう 7 乳がんがん検診検診の種類 視触診単独の乳がん検診は死亡率を下げることは難しく 小さな乳がんは発見できないのでお勧めできません マンモグラフィ検診は 明らかに死亡率を下げるデータがでており 現在 乳がんで死亡する方の21~ 25% は救えるのではないかといわれていますので マンモグラフィ検診をお勧めします 乳がんがん検診検診は何を受ければいいのでしょう 視触診 視触診単独の乳がんがん検診検診は勧められない マンモグラフィ 40 歳以上のマンモグラフィマンモグラフィ検診検診は死亡率死亡率を減少減少させる 小さなさな腫瘤腫瘤や石灰化石灰化のあるのある乳がんがん見つけるのにつけるのに有効有効 超音波検査 乳腺濃度乳腺濃度が高い人 若年者若年者の検査検査に適しているしている 検診検診で死亡率死亡率が減少減少するというするという証拠証拠がまだないがまだない - 4 -
- 5 - マンモグラフィマンモグラフィマンモグラフィマンモグラフィとはとはとはとは = 乳房専用のレントゲン装置 圧迫圧迫圧迫圧迫してしてしてして乳房乳房乳房乳房を広げることでげることでげることでげることで 病変病変病変病変をはっきりをはっきりをはっきりをはっきり描出描出描出描出できるできるできるできる マンモグラフィマンモグラフィマンモグラフィマンモグラフィではではではでは写らないらないらないらない部位部位部位部位 病変病変病変病変もあるもあるもあるもある 力を抜いていていていて受ければければければければ 痛みはみはみはみはわずかになるわずかになるわずかになるわずかになる 腫瘤石灰化マンモグラフィマンモグラフィマンモグラフィマンモグラフィの課題課題課題課題高濃度乳腺高濃度乳腺高濃度乳腺高濃度乳腺の場合場合場合場合は腫瘤腫瘤腫瘤腫瘤を発見発見発見発見しにくいしにくいしにくいしにくい マンモグラフィマンモグラフィマンモグラフィマンモグラフィ検診検診検診検診は ではありませんはありませんはありませんはありません 自己自己自己自己触診触診触診触診を併用併用併用併用しましょうしましょうしましょうしましょう マンモグラフィマンモグラフィマンモグラフィマンモグラフィ検診検診検診検診は ではありませんはありませんはありませんはありません 自己自己自己自己触診触診触診触診を併用併用併用併用しましょうしましょうしましょうしましょう マンモグラフィは乳房を圧迫して広げることで しこりや石灰化のある病変を発見することができます 乳房を圧迫するため 痛みがありますが 力を抜くことで痛みが和らぐといわれていますので 嫌がらずに受けましょう マンモグラフィの課題として 高濃度の乳腺の場合 発見しにくいという場合があります また 部位や病変によってマンモグラフィに映らないことがあります 特に若い女性の乳腺がいっぱいつまった乳房は しこりも乳腺も白く映るので しこりを見つけにくいといわれています マンモグラフィ検診は ではありませんので 自己触診との併用をお勧めします 右側の映像は 若い方の乳腺がいっぱいつまった乳房です しこりも乳腺も白く映るので 白いところに白いしこりがあっても隠れてしまい 見つけにくいことがあります 8 乳がんがんがんがん検診検診検診検診 ~ マンモグラフィマンモグラフィマンモグラフィマンモグラフィ ~