学年第 3 学年 2 単元名 ( 科目 ) いろいろな関数の導関数 ( 数学 Ⅲ) 3 単元の目標 三角関数 対数関数 指数関数の導関数を求めることができる 第 次導関数の意味を理解し 求めることができる 放物線 楕円 双曲線などの曲線の方程式を微分することができる 4 単元の学習計画 三角関数 対

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Ⅰ 指導と評価の年間計画 及び 評価規準と単元計画 の作成の手引き 1 指導と評価の年間計画 についてこれは 次の 2 の 評価規準と単元計画 の全単元について その概要を記述したものである 生徒の学習活動に対するより適正な評価 及び生徒の学習の改善に生かされる評価 ( 指導と評価の一体化 ) の実

数学の学び方のヒント

学習指導要領

Microsoft Word - 中学校数学(福島).doc

数学科学習指導案 1 次方程式 ( 中学校第 1 学年 ) 神奈川県立総合教育センター < 中学校 高等学校 > 数学 理科授業づくりガイドブック 平成 22 年 3 月 問題つくりを題材として取り上げ 身近な生活の中にある数量関係を見いだし それを基に文章題を作らせる指導によって 自ら具体的な事象

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Microsoft Word - 16wakui

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(2) -2,4,1 3 y=-x-2 をかいた ( 人 ) 4 (1) y=2x-9,y=2x,y=3x+3 (2) y=x+11 (3) 指導観校内の研究テーマが 考える力を引き出す授業のあり方 ということで, 数学科では考える力とは何かを分析し,11 項目に整理した 1 帰納的に考える力 2

Taro-12事例08.jtd

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Microsoft Word - 社会科

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平成23年度東京都教育研究員  地区発表公開授業

Microsoft Word - 数学指導案(郡市教科部会)

数学 Ⅲ 微分法の応用 大学入試問題 ( 教科書程度 ) 1 問 1 (1) 次の各問に答えよ (ⅰ) 極限 を求めよ 年会津大学 ( 前期 ) (ⅱ) 極限値 を求めよ 年愛媛大学 ( 前期 ) (ⅲ) 無限等比級数 が収束するような実数 の範囲と そのときの和を求めよ 年広島市立大学 ( 前期

科目名単位数指導学年 類 型必修 選択 スーパー演習公民 2 3 年 2 類選択 授業担当者 教科書名 副教材等 小林幸夫 改訂版政治経済 最新政治経済資料集 2018( 第一学習社 ) ( 数研出版 ) 科目の到達目標政治 経済のセンター試験対策として 問題演習を通して要点の整理を行い 各自の課題

5 単元の評価規準と学習活動における具体の評価規準 単元の評価規準 学習活動における具体の評価規準 ア関心 意欲 態度イ読む能力ウ知識 理解 本文の読解を通じて 科学 について改めて問い直し 新たな視点で考えようとすることができる 学習指導要領 国語総合 3- (6)- ウ -( オ ) 1 科学

DVIOUT-SS_Ma

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(Microsoft Word - 201\214\366\212J\216\366\213\3061\224N\211\271.docx)

けて考察し, 自分の考えを表現している 3 電磁石の極の変化と電流の向きとを関係付けて考え, 自分の考えを表現している 指導計画 ( 全 10 時間 ) 第 1 次 電磁石のはたらき (2 時間 ) 知 1, 思 1 第 2 次 電磁石の強さが変わる条件 (4 時間 ) 思 2, 技 1, 知 2

工業数学F2-04(ウェブ用).pptx

中学 1 年数学 ( 東京書籍 ) 単元別コンテンツ一覧 単元ドリル教材解説教材 確認問題ライブラリ (OP) プリント教材 教材数 :8 問題数 : 基本 40, 標準 40, 挑戦 40 正の数 負の数などの問題を収録 解説教材 :3 確認問題 :3 数直線 数の大小と絶対値などの解説 確認問題

国語科学習指導案様式(案)

Microsoft PowerPoint - H22制御工学I-2回.ppt

学習指導要領

能を習得したり活用したりすることの必要性について確認する グラフをかく力やグラフを読み取る力を身に付けさせるとともに, 一次関数を学ぶことに対する意欲を高めたい 小単元全体を通して主体的に学ぶ意欲を高め, 自分の考えを説明したいという気持ちにさせた上で, 目的や方法等を明確にした意図のあるペアやグル

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< 三角関数 指数関数 対数関数の極限 > si lim は ラジアン角 6 逆関数の微分 : f æ ö lim ç 788 ± è ø 自然対数の底 3 指数関数 対数関数のグラフからも分かるように > ときは lim + lim + lim log + lim log + + < <

第 4 学年算数科指導案 平成 28 年 11 月 2 日 ( 水 ) 第 5 校時場所 4 年 2 組男子 22 名女子 10 名指導者垣見遥 ともなって変わる量 思考力 判断力 表現力の育成 ~ 児童の考えを引きだす算数的活動の工夫 ~ 1 単元名 ともなって変わる量 2 単元の目標 ともなって

指導案

○学部 ○○科 学習指導案

20情報【授業】

4 月 東京都立蔵前工業高等学校平成 30 年度教科 ( 工業 ) 科目 ( プログラミング技術 ) 年間授業計画 教科 :( 工業 ) 科目 :( プログラミング技術 ) 単位数 : 2 単位 対象学年組 :( 第 3 学年電気科 ) 教科担当者 :( 高橋寛 三枝明夫 ) 使用教科書 :( プロ

DVIOUT

第5学年  算数科学習指導案

DVIOUT

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理科学習指導案

重要例題113

第 4 学年算数科学習指導案 平成 23 年 10 月 17 日 ( 月 ) 授業者川口雄 1 単元名 面積 2 児童の実態中条小学校の4 年生 (36 名 ) では算数において習熟度別学習を行っている 今回授業を行うのは算数が得意な どんどんコース の26 名である 課題に対して意欲的に取り組むこ

数学科学習指導案 指導者ステップコース隠地純子 平野未紗 ジャンプコース中村徳寿 1 日時平成 27 年 1 月 20 日 ( 火 )5 校時 2 学年第 1 学年ステップコース 12 人 ジャンプコース 19 人 3 単元名空間図形 立体の表面積と体積 4 単元について (1) 単元観中学校学習指

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限に関しての導入がどのように指導されているか考察し, 問題点を明らかにする 第 3 節では, 小学校から高等学校の微分法までの学校教育を通じて, 極限の概念のもととなる 限りなく近づく という概念がどのように構成されていくのかを考察する 第 4 節では, 前田 (2005) と薬袋 (1997) の

学習指導要領

Taro-小学校第5学年国語科「ゆる

学習指導要領

学習指導要領 ( イ ) 集合集合と命題に関する基本的な概念を理解し それを事象の考察に活用すること 向丘高校学力スタンダード 三つの集合について 共通部分 和集合を求めることができる また 二つの集合について ド モルガンの法則 を理解する ( 例 ) U ={ n n は 1 桁の自然数 } を

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3 単元の目標 (1) 電流と電圧との関係及び電流の働きに関する事物 現象に進んでかかわり それらを科学的に探究するとともに 事象を日常生活とのかかわりでみようとする 自然事象への関心 意欲 態度 (2) 電流と電圧との関係及び電流の働きに関する事物 現象の中に問題を見いだし 目的意識をもって観察

小学校理科の観察,実験の手引き 第3学年A(1) 物と重さ

第 ○ 学 年 ○ ○ 科 学 習 指 導 案

数学 ⅡB < 公理 > 公理を論拠に定義を用いて定理を証明する 1 大小関係の公理 順序 (a > b, a = b, a > b 1 つ成立 a > b, b > c a > c 成立 ) 順序と演算 (a > b a + c > b + c (a > b, c > 0 ac > bc) 2 図

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学力スタンダード(様式1)

○数学科 2年 連立方程式

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数学○ 学習指導案

彩の国埼玉県 埼玉県のマスコット コバトン 科学的な見方や考え方を養う理科の授業 小学校理科の観察 実験で大切なことは? 県立総合教育センターでの 学校間の接続に関する調査研究 の意識調査では 埼玉県内の児童生徒の多くは 理科が好きな理由として 観察 実験などの活動があること を一番にあげています

H30全国HP

4 単元構想図 ( 全 14 時間 ) 生徒の意識の流れ 表を使って解く 縦 (m) 0 8 横 (m) x= 右辺の形に式を変形して 二次方程式を解こう1 ax = b (x + m) = nは平方根の考えで解くことができる x= 右辺の形に式を変形して 二次方程式を解こう2 x +

学習指導要領

Microsoft Word - 第3学年国語科学習指導案 .docx

他の単元との連関 子どもが獲得する見方や考え方 教師の持つ指導ポイント 評価規準 小学 4 年生 もののあたたまり方 小学 6 年生 電気の利用 ~ エネルギーの工場と変身と銀行 ~ 中学 1 年生 光と音 ( 光のエネルギーを利用しよう ) 中学 2 年生 電流 ( 電気とそのエネルギー ) 電流

理科学習指導案(形式)

平成 0 年度高校 1 年 ( 中入 ) シラバス予定 授業計画月単元 項目内容時数 10 節三角形への応用数学 Ⅱ 1 章方程式 式と証明 1 節整式 分数式の計算 1 正弦定理 2 余弦定理 三角形の面積 4 空間図形の計量 参 内接円の半径と三角形の面積 発展 ヘロンの公式 1 整式の乗法と因

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【大竹市】玖波小学校 算数「垂直・平行と四角形」(4年)HP

第 2 学年 5 組理科学習指導案 日時平成 26 年 12 月 12 日 ( 金 ) 場所城北中学校授業者酒井佑太 1 単元名電気の世界 2 単元について (1) 教材観今日の私たちの日常生活において 電気製品はなくてはならないものであり 電気についての基礎的な知識は必要不可欠である しかし 実際

学習指導要領

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7 本時の指導構想 (1) 本時のねらい本時は, 前時までの活動を受けて, 単元テーマ なぜ働くのだろう について, さらに考えを深めるための自己課題を設定させる () 論理の意識化を図る学習活動 に関わって 考えがいのある課題設定 学習課題を 職業調べの自己課題を設定する と設定する ( 学習課題

子葉と本葉に注目すると植物の成長の変化を見ることができるという見方や, 植物は 葉 茎 根 からできていて, それらからできているものが植物であるという見方ができるようにしていく また, 学んだことを生かして科学的なものの見方を育てるために, 生活の中で口にしている野菜も取り上げて観察する活動を取り

2、協同的探究学習について

項目評価規準評価方法状況 C の生徒への対応 関心意欲態度 1 自の考えを持ち 積極的に交流 討論している 2 自らの言葉で 中学生にかりやすく紹介文を書こうとしている 交流 討論で得た仲間の意見を取り入れて 自らの考えを深めるよう促す 参考例を示したり 書き出しを例示したりして 参考にするように指

第 2 学年 理科学習指導案 平成 29 年 1 月 1 7 日 ( 火 ) 場所理科室 1 単元名電流とその利用 イ電流と磁界 ( イ ) 磁界中の電流が受ける力 2 単元について ( 1 ) 生徒観略 ( 2 ) 単元観生徒は 小学校第 3 学年で 磁石の性質 第 4 学年で 電気の働き 第 5

知識・技能を活用して、考えさせる授業モデルの研究

1. 単元名 運動とエネルギー 3 章エネルギーと仕事 南中学校第 3 学年理科学習指導案 平成 26 年 10 月 16 日 ( 木 ) 第 5 校時 3 年生徒数 3 名場所理科室授業者 2. 単元について (1) 単元観本単元は 運動の規則性やエネルギーの基礎を 身のまわりの物体の運動などの観

関数を活用することで現実世界の課題を解決できるということを通して, 生徒に関数の有用性を実感させたい そのために, 陸上競技トラックの問題 を用いて, 現実世界の課題から関数関係を見いだし, 表 式 グラフなどを用いて数学的に処理し, 現実世界の課題を解決する ことで, 関数を用いた問題解決の理解を

第 6 学年算数科学習指導案 日時平成 25 年 月 日 ( ) 校時対象第 6 学年 組 名学校名 立 小学校授業者 1 単元名 速さ ( 学校図書 6 年上 ) 2 単元の目標速さについて理解し 求めることができるようにする 3 単元の評価規準 単元の評価規準 ア算数への関心 意欲 態度 速さを

123

教師の持つ指導ポイント 評価規準 中国地方の送電線網の図を利用し, 発電所からの電力を消費地に届けていることを示す その際, 送電の途中では, 電線の抵抗のために電線が発熱して電気エネルギーが損失することを, 本単元の内容をもとに考察させる ( 自然事象への関心 意欲 態度 ) エネルギーは変換の際

学習指導要領

パソコンシミュレータの現状

複素数平面への誘い

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4STEP 数学 Ⅲ( 新課程 ) を解いてみた関数 1 微分法 1 微分係数と導関数微分法 2 導関数の計算 272 ポイント微分法の公式を利用 (1) ( )( )( ) { } ( ) ( )( ) ( )( ) ( ) ( )( )

第 5 学年理科学習指導案 改善したところ 成果があったところ 平成 24 年 6 月 13 日第 5 学年 1 組 34 名授業者小影俊一 研究主題 子どもたちが生き生きとたのしく学ぶ理科 生活科 - 実感を伴った理解を図る指導の工夫 - 高学年分科会のテーマ 児童が自然と向き合い 目的意識をもっ

2015年度 信州大・医系数学

学習指導要領

Transcription:

数学科 ( 数学 Ⅲ) 学習指導案 いろいろな関数の導関数 ( 高等学校第 3 学年 ) 神奈川県立総合教育センター < 高等学校 > 学習意欲を高める数学 理科学習指導事例集 平成 2 年 3 月 学習内容や学習活動の工夫や日常生活に関連した話題を取り入れた 抽象的な概念 を具体的なアプローチを通して理解させる 指導によって 学習意欲を高めることを 主な目的として行った授業実践の学習指導案です

学年第 3 学年 2 単元名 ( 科目 ) いろいろな関数の導関数 ( 数学 Ⅲ) 3 単元の目標 三角関数 対数関数 指数関数の導関数を求めることができる 第 次導関数の意味を理解し 求めることができる 放物線 楕円 双曲線などの曲線の方程式を微分することができる 4 単元の学習計画 三角関数 対数関数 指数関数の導関数 3 時間 ( 本時はその第 2 時 ) 第 次導関数 時間 曲線の方程式と導関数 2 時間 補充問題 時間 5 単元の評価計画 () 評価規準 関心 意欲 態度 数学的な見方や考え方 表現 処理 知識 理解 自然対数の底 e( 以下 正弦関数の導関数を求 eと呼ぶ ) に関心をめる過程で 三角関数もち その性質を調べの極限 及び和を積にようとしている なおす公式を利用して 放物線 楕円 双曲線などの曲線の方程式を微分する方法に関心をもち 意欲的に求めようとしている いる 対数関数の導関数を求める過程で e の定義の必要性に気付く 放物線 楕円 双曲線 などの曲線の方程式を微分するために 合成関数の微分法が応用できることを考察している /5 三角関数 対数関数 指数関数の導関数を求めることができる 高次導関数の用語や記 号を正しく使用している 放物線 楕円 双曲線などの曲線の方程式を微分することができ る (2) 評価計画 太枠第 2 時が本時 は評価方法 時 2 3 学習内容 評価項目 三角関数 対数関数 指数関数の微分法について理解して 基礎的な知識を身に付け ている 放物線 楕円 双曲線などの曲線の方程式を微分する方法を理解している 関心 意欲 態度数学的な見方や考え方表現 処理知識 理解 三角関数の eに関心をもち そ 正弦関数の導関数を求 導関数 対数関数の 導関数 指数関数の 導関数 の性質を調べようとしている 発問 観察 ワークシート める過程で 三角関数の極限 及び和を積に なおす公式を利用している 発問 ワークシート 対数関数の導関数を求 める過程で e の定義 の必要性に気付く 発問 ワークシート 三角関数 対数関数 指数関数の導関数を求めること ができる 発問 ワークシート 定期テスト

時 4 5 6 学習内容 第 次導関数 評価項目 関心 意欲 態度数学的な見方や考え方表現 処理知識 理解 高次導関数の用語や記号を正しく 曲線の方程 放物線 楕円 双式と導関数曲線などの曲線の方程式を微分する方法に関心をもち 意欲的に求めようとしている 発問 観察 ワークシート 放物線 楕円 双曲線などの曲線の方程式を微分するために 合成関数の微分法が応用できることを考察している 発問 ワークシート 使用している 発問 ワークシート 定期テスト 放物線 楕円 双曲線などの曲線の方程式を微分することができる 発問 ワークシート 定期テスト 7 補充問題 三角関数 対数関数 指数関数の微分法について理解し 基礎的な知識を身に付けている 発問 ワークシート 定期テスト 放物線 楕円 双曲線などの曲線の方程式を微分する方法を理解している 発問 ワークシート 定期テスト 2/5

(3) 観点別評価について ( 本時を含む第 ~3 時分のみ ) 関心 意欲 態度 学習活動における 具体の評価規準 十分満足できる 状況 (A) と判断する具体的状況例 努力を要する 状況 (C) と評価した生徒への手だて e に関心をもち その性質を調べようとしている e に関心をもち 意欲的にその性質を調べ 自分なりの考えをまとめ ようとしている 表計算ソフトを使って e の定義式における極限値が収束することを再度説明する 数学的な見方や考え方 学習活動における具体の評価規準 十分満足できる 状況 (A) と判断する具体的状況例 努力を要する 状況 (C) と評価した生徒への手だて 正弦関数の導関数を求める過程で 三角関数の極限 及び和を積にな おす公式を利用している 対数関数の導関数を求める過程で e の定義の必要性に気付く 正弦関数の導関数の公式を用いて 余弦関数や正接関数の導関数を求 めている 対数関数の導関数を求める過程で e を定義する必要性を論理的に説 明している 三角関数の極限 及び和を積になおす公式を確認しながら 正弦関数の導関数を求める過程における式変形のポイントを再度説明する e を定義する必要性を再度説明して e の定義式の極限値が存在する ことを電卓や表計算ソフトを用いて気付かせる 表現 処理 学習活動における具体の評価規準 十分満足できる 状況 (A) と判断する具体的状況例 努力を要する 状況 (C) と評価した生徒への手だて 三角関数 対数関数 指数関数の導関数を求めることができる 三角関数 対数関数 指数関数などを用いた合成関数の導関数を求めることができる 三角関数 対数関数 指数関数の導関数の公式を再度確認する 知識 理解 < 評価項目なし > 3/5

6 本時の展開 () 本時の目標 対数関数の導関数の求め方を理解する e の性質について 様々な学習活動を通して理解を深める (2) 本時の指導過程 過程学習活動指導内容指導上の留意点 導入 (0 分 ) 本時で学習する e に ついて 興味 関心をもつ 展開 対数関数の導関数を (35 分 ) 求める過程を考察す る オイラーの公式を紹介 して e という数の神秘性や数学的な美しさ を感じ取らせる 導関数の定義に従って対数関数の導関数を求 める過程を説明する 極限の性質や対数の性質を利用した式変 形を理解させる 評価規準 ( 評価方法 ) 極限値として e を定 義する必要性を理解する e を定義する必要性を 認識させ e の定義式の極限値が存在するこ とを電卓や表計算ソフ トを用いて実感させる 最初は 電卓を利用 して実際に計算させてみるが その方法 では限界があるの で 表計算ソフトを利用して計算した結 果を提示する 数学的な 見方や考え方 対数関数の導関 数を求める過 程で e の定義の必要性に気 付く ( 発問 ワークシート ) 生活に密着した話題 利息の繰り入れ期間を 複利計算に e が現れ 関心 意欲 態度 として預金や借入金 どんどん細かくして ることを理解させ e に関心をも の利子計算と e との関連を調べる 年後の元利合計を計算させる 数学の実用性を認識させる ち その性質を調べようとし ている 二項定理を用いた展開式を利用して e 実際に幾つかの部分和を計算し e の近似値 二項定理を用いて e の近似値を電卓で ( 発問 観察 ワークシート ) の近似値を調べる を求めさせる 計算することによって e の値を実感さ せる まとめ eの定義と対数関数 (5 分 ) の導関数の公式を確 対数関数の導関数の公式を 底が e 以外の場 底の変換公式を復習させる 認する 合には 底の変換公式 を使って理解させる 4/5

< 参考 > 複利計算の問題 仮に利率 00% 年間に 回利息の付く年複利で 万円の借金をした の値を大 きくしていくと 利息込みで 年後の借金はどれくらい大きくなるかを求めなさい () 利率 00% 年間に 回利息の付く 年複利で 万円の借金をした 利息込みで 年後の借金の額を求めなさい 0,000A O x20,000( 円 ) (2) 利率 00% 年間に2 回利息の付く年 (6ヶ月) 複利で 万円の借金をした 利息込 2 みで 年後の借金の額を求めなさい Ä 2 x22,500( 円 ) 0,000A O 2 (3) 利率 00% 年間に4 回利息の付く年 (3ヶ月) 複利で 万円の借金をした 利息込 4 みで 年後の借金の額を求めなさい Ä 4 x24,44( 円 ) 0,000A O 4 (4) 利率 00% 年間に 回利息の付く年複利で 万円の借金をした 利息込みで 年後 の借金の額を求めなさい また このを限りなく大きくしていくと どうなるか Ä ( 円 ) 0,000A O!のとき この値は 0,000Aex27,83( 円 ) に近づく 二項定理を使って eの近似値を計算する eの定義式 e = lim Ok k において を自然数とし k= の場合を考えると exlim O! となる ここで + k!0 Ä O Ä x C 0O C Ä ÄO C 2 を二項定理で展開して計算すると Ä 2 O C 3 Ä 3 O O C xo@ O P 2! Ä 2 O P P2 3! xoo 2! P ÄO 3! P Ä Ä 3 O O ÄP 2 ÄO O Ä となる この最後の展開式において を十分大きい自然数と考えて 各項までの和を順次近似計算していくと 第 2 項までの和は Ox2 第 3 項までの和は OO 2! x2.5 第 4 項までの和は OO 2! O x2.666 3! 第 5 項までの和は OO 2! O 3! O x2.708 4! 第 6 項までの和は OO 2! O 3! O 4! O x2.76 5! 第 7 項までの和は OO 2! O 3! O 4! O 5! O x2.78 6! となり e の値に近づくことが確認できる Ä 5/5