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目次 1 1. 奈良市中心部の道路交通環境 1) 広域的な自転車利用ネットワーク P2 2) 幹線道路の交通状況 ( 交通量 ) P3 3) 幹線道路の交通状況 ( 混雑状況 ) P4 2. 自転車事故の分析結果 1) 道路種別別 ( 国道 県道 市道 ) 自転車事故発生状況 P5 2) 自動車交通


スライド 1

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1 基本的な整備内容 道路標識 専用通行帯 (327 の 4) の設置 ( 架空標識の場合の例 ) 自 転 車 ピクトグラム ( 自転車マーク等 ) の設置 始点部および中間部 道路標示 専用通行帯 (109 の 6) の設置 ( 過度な表示は行わない ) 専 用 道路標示 車両通行帯 (109)

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資料 -2 国道 24 号烏丸通 歩行者 自転車通行安全協議会 国道 24 号烏丸通の概要 平成 30 年 3 月 国土交通省近畿地方整備局京都国道事務所

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ブランディング

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- 目 次 - Ⅰ はじめに 1 1 復原整備計画の位置づけ 1 2 復原整備計画作成に当たっての考え方 2 3 復原整備計画の対象施設 2 Ⅱ 復原整備計画の内容 3 1. 基本方針 3 (1) 復原原案に基づく整備 3 (2) 内庭広場のセン積壇の取り扱い 3 2. 材料 工法 5 3. 利活用

物件番号 1 ポケートパーク 仮換地面積価格状況備考 E-27 街区 11 画地 従前地 法律等に基づく制限 m2約 66 坪 6,384,504 円引渡可 北側 西側で幅員 6m の舗装市道に面している 地番地目面積 ( 公簿 ) 名取市閖上字新大塚 156 番田 401 m2 都市

05+説明資料

○新潟県高齢者、障害者等の移動等の円滑化の促進に関する法律施行細則

交通結節点が備えるべき機能を整理すると 最も基本となるものとして があり これに加えて 都市機能の誘導 集積を促進させ 都市内の中心的な拠点地区を形成する 及び 都市の顔 となる 交通結節点の計画 整備の検討においては 先に示した の三種の機能がそれぞれ交通結節性 人の交流や景観等の面で役割を果たし

計画的な再開発が必要な市街地 特に一体的かつ総合的に再開発を促進すべき地区 市町名 名称 再開発の目標 土地の合理的かつ健全な高度利用及び都市機能の更新に関する方針 特に整備課題の集中がみられる地域 ( 課題地域 ) 地区名 西宮市 C-4 浜脇 ( 約 175ha) 居住環境の向上 良好な都市景観

(4) 対象区域 基本方針の対象区域は市街化調整区域全体とし 都市計画マスタープランにおいて田園都市ゾーン及び公園 緑地ゾーンとして位置付けられている区域を基本とします 対象区域図 市街化調整区域 2 資料 : 八潮市都市計画マスタープラン 土地利用方針図

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等々力緑地施設配置図 緑地を南北に縦断する公道 釣池の北側の花の散策路横からテニスコート横までの区間 を 緑地 内の歩車分離を図るため 公道の廃止に向けた調整を進め 陸上競技場と硬式野球場の間に 賑わ いの場 たまりの場 防災機能を備えた広場を整備する 緑地全体現況図 プールは 硬式野球場整備にあわ

Ⅴ.( 仮称 ) 登大路バスターミナル整備計画 3-3. 平面図 (1) 地上部 1 階平面図 33

1) 庁舎位置の中心性建設候補地の評価 比較添付資料 1 人口重心との位置関係 候補地 1 現庁舎敷地 直線距離 250m 直線距離 1.4Km 候補地 2 都市広場 直線距離 1.3Km 候補地 3 鳥栖スタジアム第 4 駐車場 この地図は国 地理院の電 地形図を使 したものです 1

7-3 上田城南地域 (1) 将来像 ( 将来像 ) 水と緑と多様な都市機能が調和し快適な暮らしの環境が整ったまち ( 基本目標 ) 千曲川をはじめ産川や浦野川 小牧山や上田原古戦場 半過岩鼻など奇景や原風景の残る豊かな自然や農地を大切に保全するとともに 秩序ある都市空間づくりを進めます 良好な住環

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堺市新金岡地区の自転車通行環境整備のアンケート 交通量調査結果について 堺市新金岡地区において 歩行者 自転車利用者が安心して通行できる安全なまちづく り を目指し 自転車通行環境の整備を行いました 自転車通行環境モデル地区において 平成 22 年 ~ 平成 23 年に自転車道 歩道の視覚 分離の整

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品川開発プロジェクト(第Ⅰ期)に係る都市計画について

市町合併という基本的枠組みの変更に対応した 市全域を対象とした計画の見直し 少子高齢化をはじめとする本市を取り巻く社会経済情勢の変化に対応した計画づくり 総合計画や都市計画区域マスタープランなど 上位関連計画との整合 調整の必要性 都市計画マスタープランは 都市計画法第 18 条の 2 に基づいて策


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国営平城宮跡歴史公園第一次大極殿院建造物復原整備計画決定について はじめに 国営平城宮跡歴史公園は 我が国を代表する歴史 文化資産である平城宮跡の一層の保存 活用を図るため 平成 20 年度に事業化された国営公園です 公園整備においては 往時の宮の歴史 文化をわかりやすく体感 体験できるよう 文化庁

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大阪府営門真住宅まちづくり基本構想 平成 25 年 6 月 大阪府 門真市

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(第14回協議会100630)

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寄居町中心市街地活性化基本計画

2. 各学区のまちづくりの方向性と将来ビジョン 第 3 章で整理した各学区の現状 課題等を踏まえ 学区ごとにまちづくりの方向性 ( 基本方針の 3 つの柱の何に該当するのか ) を整理します 方向性を踏まえ 施策の柱ごとに具体的なビジョンを検討します (1) 常盤学区 1 まちづくりの方向性 1-1

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鹿角花輪駅前広場整備基本計画 平成 28 年 3 月 秋田県鹿角市

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8. ピンポイント渋滞対策について 資料 8

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() 土地の総面積 利用目的別面積 所有する土地の面積は 最小で 90 m 最大で,400m であり 00~400 m との回答が最も多い 駐車場としての利用では 月極駐車場が 309 台分 日貸駐車場では 5 台分となっている 所有する総面積 00m以下 m未満 m未満

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施設までの距離は 地区中心付近からのおおよその距離 大原台 回答者の年齢構成 3 5 主な (2 箇所の行き先 ) 10% 1 70% 主な行き先 フレスタ沼田店 ( 約 0.7km) ビッグハウス沼田店 ( 約 1km) 買物目的 :7 :1 : 最寄り駅 大原 ( 約 0.7km) 駅 :88

区域の整備 開発及び保全に関する方針 地区施設の整備の方針 建築物等の整備の方針 (1) 道路の整備方針区域内外との円滑な交通ネットワークの形成と歩行者等の安全で快適な歩行環境の向上を図るため 街区幹線道路及び区画道路を整備する 生活利便施設や良質な街並みを形成する住宅等の立地を誘導し 地域拠点にふ

はじめに 深沢地域整備事業 ( 以下 本事業 という ) は 平成 22 年 9 月に策定した土地利用計画 ( 案 ) をもとにまちづくりを進めてきましたが 計画策定から既に5 年以上経過し社会情勢が大きく変化していることや より広く市民意見を反映して欲しいといった意見を踏まえ 土地利用計画 ( 案

北部大阪都市計画彩都地区計画 ( 案 ) 北部大阪都市計画彩都地区計画を 次のとおり変更する 1. 地区計画の方針 名称彩都地区計画 位 置 茨木市大字粟生岩阪 大字宿久庄 大字清水 大字佐保 大字泉原 大字千提寺 大字大岩 大字福井 大字大門寺 大字生保 大字安威 山手台一丁目 山手台三丁目 山手

(5) 老上西学区 1 まちづくりの方向性 1-1. 生活拠点の形成と交通環境の充実 既存の生活拠点を中心とした 50 戸連坦制度の厳守等により市街地の拡散を抑制するこ とで 利便性の高い生活環境を維持していくものとします 老上西学区は 東側から南側にかけての一帯が市街化区域に含まれ ( 主 ) 大

- 目次 - 1. 基本構想策定の趣旨と役割 1 2. 交通バリアフリー法 2 3. 焼津市移動円滑化基本構想策定体制及び上位計画との関連 4 4. 重点整備地区及び特定経路について 6 5. 地区別の現状把握 整備の目標 心のバリアフリー 24 参考資料 1. 人口と高齢者



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弥富相生山線の道路事業廃止及び相生山緑地の計画に関する説明会 ( 世界の A I O I Y A M A プロジェクト説明会 ) 日時 : 平成 30 年 12 月 16 日 ( 日 ) 場所 : 天白区役所講堂 - 次 第 - 1 開会のあいさつ 2 資料説明 資料 1 世界の AIOIYAMA

生活道路対策

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金沢都市計画地区計画の変更

図 1 平成 19 年首都圏地価分布 出所 ) 東急不動産株式会社作成 1963 年以来 毎年定期的に 1 月現在の地価調査を同社が行い その結果をまとめているもの 2


公共サインガイドライン策定の基本的な考え方

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平方・中野久木物流施設地区

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8略都市スライド東北(郡山市)全部 [互換モード]

01評価調書(大柳仁豊野線)V6(路肩1.5mVer).pptx

第 5 回土地区画整理事業準備会会議要旨 日時 :2018 年 1 月 27 日 ( 土 )14:00~14:40 場所 : 和光大学ポプリホール鶴川 3 階多目的室出席者 :21 名 ( 地権者ほか ) 町田市 : 都市づくり部地区街づくり課職員 東京都都市づくり公社職員日本測地設計株式会社職員

なお 当該エリアについ ては 施設規模の条件から は サーカースタジアム 又は 陸上競技場 を配置することも可能であるた 約 165m 約 225m め 近隣において多目的グ ラウンドの代替機能が確 約 130m 保できる場合には これらの施設に機能転換することも選択肢の1つとして J2 リーグ対応


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中井町緑の基本計画(概要版)

(2) 空間構成 歴史 文化ゾーン 遺構等の保全 歴史と文化を堪能する空間 交流ゾーン 来訪者の交流の場 国史跡指定地区 国際センター地区 追廻地区 公園センター地区 自然散策ゾーン 自然散策を行う空間 いこい にぎわいゾーン 広瀬川 本丸跡の眺望 広がりと奥行きのある空間 活動の場 図 1 青葉山

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(2) 現況の交通規制現況では 多方面から道後温泉本館方面に流入する主要道路には 大型貨物進入禁止や大型バスの一方通行の交通規制が設けられている 西側から県道六軒家石手線を経由するルートは 大型バスは進入できないようになっており 一部分は 大型バスが南向きの一方通行規制になっていて西方面にしか行けな


建物の整備の基本方針と計画内容 基本方針 1 ポロト湖畔の自然景観等, 周辺環境との調和 自然豊かなポロト湖畔周辺の景観との調和 ポロト湖畔周囲に広がる, すり鉢状の山並みや自然林とゆるやかに連続する建物形状 展示室ロビーにポロト湖畔が眺望できるスペースを確保 国立民族共生公園と一体となった魅力ある

Transcription:

資料 -4 基本計画 ( 素案 ) - 参考資料 - Ⅳ. ゾーニング ( 案 ) 1 Ⅴ. 施設計画 ( 案 ) 7 Ⅵ. 動線計画 ( 案 ) 10

Ⅳ ゾーニング ( 案 ) 特別史跡平城宮跡整備ゾーニング図 資料 : 特別史跡平城宮跡保存整備基本構想推進計画 (H20.5.13 文化庁 ) 1

市道大極線(みやと通り)主要地方道奈良精華線 発掘調査状況図 平城宮跡の発掘調査は 建物復原や遺構表示が行われている部分を中心に 特別史跡の約 1/3 が完了している 一般県道木津平城線一般県道谷田奈良線 国道 24 号 近鉄奈良線 0m 300m 主要地方道奈良生駒線 特別史跡平城宮跡史跡平城京朱雀大路跡発掘調査済み区域 資料 : 奈良文化財研究所資料をもとに作成 ( 平成 19 年 ) 2

主要な視点場からの眺望状況 1 佐伯門跡から東を望む ( 桜並木 ) 5 第二次大極殿から西を望む ( 生駒山 矢田丘陵 ) 6 第二次大極殿から北を望む ( 奈良山丘陵 平城天皇陵 ) 7 推定宮内省南から東を望む ( 若草山 ) 平城宮跡の主要な視点場として 第二次 大極殿 朱雀門などがあり 特に第二次大極殿の基壇からは 北 東 西の三方 0 300m の山並みが見渡せる 東院庭園方面からは 国道 24 号の高架が景観阻害要因となっている 2 第一次朝堂院西南端から東を望む ( 春日山 ) 1 5 4 6 9 8 7 8 第二次大極殿から東を望む ( 東大寺 若草山 春日山 高円山 ) 2 3 11 10 10 東院庭園南東 (24 号 アスカボウル ) 3 朱雀門から北を望む ( 宮跡内 第一次大極殿 ) 11 的門跡から南を望む (24 号 イトーヨーカドー ) 4 みやと通り 9 第二次大極殿から南を望む ( 第二次朝堂院 ) 3

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自然環境資源の存在状況 まとまった自然環境が残るのは平城宮跡資料館東側に広がる池沼部分である 外周部の一部と中央南北には バッファー機能を持つ密な高木植栽が行われている サクラ並木や梅林など 観賞目的の植栽地もある 東西の水路にはヘイケボタルが生息している 0m 300m 特別史跡平城宮跡史跡平城京朱雀大路跡緑陰帯梅林バッファー ( 外周 ) サクラ並木水辺 野鳥ヘイケボタル生息地 資料 : 平城宮跡の自然環境に関する調査報告書 (H18.6) ほかを参考 5

レクリエーション活動の状況 歴史文化学習や観光活動は 復原された施設や展示施設を中心に行われている レクリエーションは 東西の芝生地で行われている 学校団体は 内裏から第二次大極殿にかけての部分で昼食や休憩をとることが多い 多目的な利用が行われているオープンスペースが 3 ヵ所ある 宮跡の南側にいくほど 湿地状の場所が増えるため 全般に南側の利用は少ない 0m 300m 特別史跡平城宮跡史跡平城京朱雀大路跡歴史文化観光レクリエーション趣味の活動 野鳥観察多目的利用学校団体イベント : 音を出す活動 ( 楽器練習 演劇練習 ) 広がりが必要な活動 ( 凧揚げ 手投げグライダー ) 資料 : 特別史跡平城宮跡平成 15 年度秋季及び冬季利用実態調査報告書 (H16.2) を参考 6

Ⅵ 施設計画 ( 案 ) 整備状況( 遺跡の表現 各種施設整備 ) 特別史跡平城宮跡は 1978 年 ( 昭和 53) に策定された 特別史跡平城宮跡保存整備基本構想 に基づき 遺跡博物館 として文化財の保存活用について様々な取組みを行っている 具体的には 調査研究成果に基づき 1 遺構露出展示 ( 遺構展示館 ) 2 遺構レプリカ展示 ( 造酒司の井戸など ) 3 遺構表示 ( 第一次朝堂院 内裏など ) 4 部分復原 ( 第二次大極殿 壬生門など ) 5 復原 ( 朱雀門 東院庭園など ) といった手法で遺跡の表現を行っている また 各種施設整備として 1 埋蔵遺構の保存や景観等に考慮した池沼 2 園路 広場 3 便所や必要最小限の駐車場等の便益施設 4 資料館 説明板等の情報提供施設などを実施している 内裏遺構表示 推定宮内省復原 第二次大極殿基壇復原 第一次大極殿 (2010 年復原完成予定 ) 遺構展示館 平城宮跡資料館 東院庭園復原 史跡平城京朱雀大路跡 ( 奈良市整備済み ) 朱雀門復原 兵部省遺構表示 7

猪使門伊福部門造酒司内裏県犬養門若犬養門朱雀門壬生門小左馬寮佐伯門東宮右馬寮玉手門建部門子部門猪使門伊福部門大膳職左馬寮県犬養門若犬養門朱雀門壬生門小佐伯門右馬寮玉手門 平城宮の施設配置 平城宮跡の史跡配置は 奈良時代の前期と後期で異なっている 海犬養門 第一次大極殿 朝堂院宮朝堂院式部省中丹比門 ( 奈良時代前半の平城宮 ) 朝堂院西宮朝堂内膳司 造裏第二次大極殿東宮 楊梅宮 的子建部門内院朝集殿院門部門兵部省式部省神祇官 酒司海犬養門 丹比門 ( 奈良時代後半の平城宮 ) 資料 : パンフレット 特別史跡平城宮跡 ( 奈良文化財研究所 ) 8

便益施設の配置現況図 駐車場は平城宮跡資料館 遺構展示館 東院庭園 朱雀門という現在の利用拠点施設に即して4ヵ所に配置されている 特にグリッド線は表示されていないが 乗用車換算で合計 420 台程度の駐車が可能である 宮跡外であるが 朱雀大路の南端部は バス専用の駐車スペースとして利用されている 便所は 宮跡内に5ヵ所設けられているほか 宮跡利用者が利用可能な便所として 朱雀大路緑地にも1ヵ所ある 便所 遺構展示館東男 : 大 4 小 8 身障者 1 女 :10 身障者 1 駐車場 遺構展示館東 170 台収容 駐車場 平城宮跡資料館北 50 台収容 便所 平城宮跡資料館北側男 : 大 3 小 6 女 :8 便所 平城宮跡資料館内男 : 大 3 小 6 女 :8 身障者 :1 便所 推定宮内省南側男 : 大 2 小 4 女 :4 便所 東院庭園横男 : 大 3 小 5 身障者 1 女 :5 身障者 1 0m 300m 駐車場便所四阿 駐車場 朱雀門西 150 台収容 便所 朱雀大路緑地内男 : 大 1 小 4 女 :3 身障者 1 駐車場 東院庭園横 50 台収容 特別史跡平城宮跡史跡平城京朱雀大路跡 売店 9

(大和北道路)一般県道木津平城線一般県道谷田奈良線市道大極線(みやと通り)鉄橿原線鉄奈良線近近 国道24 号Ⅴ 動線計画 ( 案 ) 平城宮跡周辺の道路網 平城宮跡東側には国道 24 号が近接しており 現在は京奈和自動車道が奈良盆地北部を除き開通している 将来的には大和北道路の整備も予定されており 京都 和歌山方面へのアクセスは概ね良好である 南側に近接する主要地方道奈良生駒線の西方には 大阪方面に通じる第二阪奈道路宝来ランプがある また 国道 24 号が大和郡山市で名阪国道に接続しており 大阪及び三重 名古屋方面へのアクセスは概ね良好である 至京都 至京都 近鉄平城駅 至大阪 近鉄大和西大寺駅 近鉄京都線主要地方道奈良精華線京奈和自動車道至京都 至奈良 至奈良 至大阪 主要地方道奈良生駒線 ( 大宮通り線 ) 近鉄新大宮駅 JR 関西本線至和歌山 至奈良 至大阪 近鉄尼ヶ辻駅 国道 308 号 至橿原神宮前 至和歌山 0 1000m 特別史跡平城宮跡史跡平城京朱雀大路跡既存道路網近鉄線 駅 JR 線 駅 10

来訪者の交通手段 ( 個人利用者 (n=520)) 自動車利用が 4 割で 以下 徒歩 近鉄電車 JR と続くが この三者は公園の出入りは徒歩となり これが合計で 4 割以上を占める 自転車利用も 1 割弱みられる 個人利用者 40.0 16.8 13.7 12.2 9.1 3.1 5.1 0.0 20.0 40.0 60.0 80.0 100.0 自家用車徒歩近鉄電車 JR 自転車貸切バスその他 ( 団体利用者 (n=104)) 貸切バスの利用が 6 割以上を占めている 次いで多いのが近鉄電車を利用して 大和西大寺駅などから徒歩で訪れる団体である 団体利用者合計 徒歩 5.8% 鉄道 + 徒歩 22.1% 貸切バス 60.6% 自家用車 4.8% 未回答 6.7% 0% 20% 40% 60% 80% 100% 資料 : 特別史跡平城宮跡平成 15 年度秋季及び冬季利用実態調査報告書 (H16.2) 平城宮跡団体利用調査(H18.5) 11

東二坊坊間路東一坊大路 往時の道路 判明している往時の道路としては 宮跡の南側や東側を区画する 二条大路 二条条間路 東一坊大路 東二坊坊間路 がある 宮内道路としては朱雀門と第一次大極殿を結ぶ南北の道路など 3 ヵ所が判明している 二条条間路 0m 300m 二条大路 特別史跡平城宮跡史跡平城京朱雀大路跡既存園路条坊道路宮内道路 資料 : 平城宮発掘調査報告 ⅩⅥ 兵部省地区の調査 (2005 奈良文化財研究所 ) パンフレット 特別史跡平城宮跡 ( 奈良文化財研究所 ) を参考 12

一般県道奈良 西ノ京 斑鳩自転車動線 園路整備状況 自動車は 遺構展示館東側から東院庭園にかけてと 第二次大極殿院から朝集殿院の東側で宮跡内まで入れる構造となっている 現在の園路は 復原された遺構等の外周部を中心に配置されている 宮跡の北側から西側にかけて 広域自転車道としての指定がある 近鉄線を横断できるのは みやと通のほか 宮跡東端の南北園路のみである ( 歩行者専用 ) P 第一次大極殿院 P 第二次大極殿院 第一次朝堂院 P 朱雀門 第二次朝堂院 朝集殿院 兵部省 式部省 P 東院庭園 0m 300m P 特別史跡平城宮跡史跡平城京朱雀大路跡既存園路 ( 幅員 5m 未満 ) 既存園路 ( 幅員 5m 以上 ) 広域自転車道車両通過可能道路展示施設復原整備施設 ( 復原施設 ) 復原整備施設 ( 遺構表示 ) 駐車場 13

参考 : 利用者別動線の想定 現況の園内( 園路 ) 利用状況をもとに 利用者 ( 観光客 歴史学習や体験の利用者 その他のレクリエーション利用者 通勤 通学者 ) 別の利用形態を想定した上で 必要な動線を確保することとする なお 以下の記述において 歩行動線 とは歩行者の動線を 自転車動線 とは自転車の動線を 園内移動システム動線 とは園内移動システムの動線を示す 1 観光客 観光を目的とした利用者であり 短時間で 主要な遺構の復原 表示箇所をポイント的に訪れるものと考えられる 歩行動線 メインエントランスから朱雀門 第一次朝堂院を経て第一次大極殿院に至る動線 ( 第一次大極殿院から第二次大極殿院に至る動線) 園内移動システム動線 第一次大極殿院( 及び第二次大極殿院 ) からメインエントランスに至る動線 メインエントランスから主要な遺構の復原 表示箇所に至る動線 < 主要な遺構の復原 表示箇所 > 朱雀門 東院庭園 遺構展示館( 内裏 推定宮内省 ) 第二次大極殿院 第一次大極殿院 2 歴史学習や体験の利用者 歴史学習や体験を目的とした利用者であり 比較的長い時間をかけ 数多くある遺構の復原 表示箇所をくまなく訪れるものと考えられる 歩行動線 それぞれのエントランスから最寄りの遺構復原体感エリアに至る動線 メインエントランスから朱雀門に至る動線 東側サブエントランスから遺構展示館に至る動線 西側サブエントランスから第一次大極殿院に至る動線 遺構復原体感エリアの周遊 往来を行う動線 朱雀門から第一次朝堂院を経て第一次大極殿院に至る動線 遺構展示館から内裏 推定宮内省を経て第二次大極殿院に至る動線 第二次大極殿院から第二次朝堂院 兵部省 式部省に至る動線 第一次大極殿院と第二次大極殿院をつなぐ動線 第一次朝堂院から第二次朝堂院 東院庭園をつなぐ動線 園内移動システム動線 終着点となる遺構の復原 表示箇所からメインエントランス( 遺物展示 ) を経 14

て それぞれのエントランスに至る動線 < 終着点となる遺構の復原 表示箇所 > 第一次大極殿院 第二次大極殿院 遺構展示館( 内裏 推定宮内省 ) 東院庭園 兵部省 式部省 3その他のレクリエーション利用者 散策や鑑賞など多様なレクリエーション活動を目的とした利用者であり 比較的長い時間 一カ所に止まるものと考えられる 歩行動線及び自転車動線 それぞれのエントランスから最寄りのレクリエーションゾーンに至る動線 4 通勤 通学者 通過利用者であり 短時間で 園内を縦横断するものと考えられる 歩行動線及び自転車動線 園内を縦横断する 他の利用者の利用(1~3) を妨げない動線 15

園路利用状況 歩行者 自転車の交通量が多いのは 資料館 ~ 第一次大極殿院 ~ 第二次大極殿院を結ぶ東西の園路や 資料館前 みやと通西側 東院庭園への引き込みの三本の南北園路である 第一次朝堂院西側を囲むように巡らされた園路では マラソンやジョギングなどの周回コースとしての利用も多い 自転車は 宮跡を東西 南北に突っ切る形での利用が多い P 第一次大極殿院 P 第二次大極殿院 第一次朝堂院 第二次朝堂院 P 東院庭園 朝集殿院 P 朱雀門 兵部省 式部省 0m 300m 特別史跡平城宮跡史跡平城京朱雀大路跡既存園路交通量の多い園路とくに自転車通過の多い園路 資料 : 平城宮跡内園路交通量調査 (H18.2,H18.5) を参考 16

動線イメージ 1( 観光客 ) 観光を目的とした利用者は 短時間で 主要な遺構の復原 表示箇所をポイント的に訪れると考えられる 主なスタート地点としてはメインエントランスが想定され 目的地の見学等が終わった後は 速やかにメインエントランスに戻ることが求められる メインエントランスへ移動 0m 300m 特別史跡平城宮跡史跡平城京朱雀大路跡エントランス利用拠点 17

動線イメージ 2( 歴史学習や体験の利用者 ) 歴史学習や体験の利用者は 比較的長い時間をかけ 数多くある遺構の復原 表示箇所をくまなく訪れると考えられる メインエントランスの他に サブエントランスからの来園者も多く見込まれる 0m 300m 特別史跡平城宮跡史跡平城京朱雀大路跡エントランス利用拠点 18

動線イメージ 3( その他のレクリエーション利用 ) 散策や鑑賞など 多様なレクリエーション活動の利用者は 比較的長い時間 一ヶ所に止まるものと考えられる 主にサブエントランスから来園し 速やかに目的地へ移動することが予想される 0m 300m 特別史跡平城宮跡史跡平城京朱雀大路跡エントランス利用空間 19

動線イメージ 4( 通勤 通学者 ) 園内の通過を主とする利用者であり 短時間で 園内を縦横断するものと考えられる 一般的な利用者のエントランスとは関わりなく最も近い出入り口が利用され 利用の時間帯も朝夕に集中することが予想される 0m 300m 特別史跡平城宮跡史跡平城京朱雀大路跡エントランス利用拠点 20