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アンケート調査の概要 目的東南海 南海地震発生時の業務継続について 四国内の各市町村における取り組み状況や課題等を把握し 今後の地域防災力の強化に資することを目的としてアンケート調査を実施 実施時期平成 21 年 11 月 回答数 徳島県 24 市町村 香川県 17 市町 愛媛県 20 市町 高知県

二戸市地域防災計画 ( 震災編 ) の一部修正の新旧対照表現行改正案 目次 ( 震災編 ) 目次 ( 震災編 ) 第 1 章総則 第 1 章総則 第 1 節 計画の目的 351 第 2 節 計画の性格 352 第 2 節の2 災害時における個人情報の取り扱い 352 第 3 節 防災関係機関の責務及

第 5 部 南海トラフ地震防災対策推進計画

資料1 受援計画策定ガイドラインの構成イメージ

宮城県総合防災情報システム(MIDORI)

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油漏洩 防油堤内 にて火災発生 9:17 火災発見 計器室に連絡 ( 発見 者 計器室 ) 発見後 速やかに計 器室に連絡してい る 出火箇所 火災の状況及び負傷者の発生状況等を確実に伝え 所内緊急通報の実施 火災発見の連絡を受 けて速やかに所内 緊急通報を実施し 水利の確保 ( 防災セ ンター 動

(溶け込み)大阪事務所BCP【実施要領】

Microsoft Word - 目次

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東京事務所版 BCP 実施要領目次応急頁 < 第 1グループ> 直ちに実施する業務 1 事務所における死傷者の救護や搬送 応急救護を行う一時的な救護スペースの設置 運営 備蓄の設置 医療機関への搬送 1 2 事務所に緊急避難してきた県民や旅行者等への対応 避難 一次避難スペースの運営 指定避難所への

3 熊野地区 被災 共助 第 3 回ワークショップの議論をもとに わが地区における地震による時系列での と それへの 共助 をまとめました 1 建物倒壊 注 1 の は活動内容を示し は活動準備を示す 老朽木造住宅面的被害木造密集市街地激しい揺れブロック塀 電柱の倒壊建物倒壊家具の転倒ガラスの飛散生

( 社会福祉施設用作成例 ) (4) 施設管理者は, 緊急時連絡網により職員に連絡を取りましょう (5) 施設管理者は, 入所者の人数や, 避難に必要な車両や資機材等を確認し, 人員の派遣等が必要な場合は, 市 ( 町 ) 災害対策本部に要請してください (6) 避難先で使用する物資, 資機材等を準

大津市避難所運営マニュアル

その一方で 防災行政無線の聞き取り状況の調 査では 図 3に示すように20% の人が放送内容を聞き取れなかったと答えており 今後の改善 もしくは代替え手段の充実の必要性を示唆している なお 情報の入手先としてテレビの割合が低いのは地震による停電 ( 岩手県 宮城県では95% 以上が停電 ) が原因と

事業継続計画(BCP)作成用調査ワークシート

2 被害量と対策効果 < 死者 負傷者 > 過去の地震を考慮した最大クラス あらゆる可能性を考慮した最大クラス 対策前 対策後 対策前 対策後 死者数約 1,400 人約 100 人約 6,700 人約 1,500 人 重傷者数約 600 人約 400 人約 3,000 人約 1,400 人 軽傷者

第 1 章実施計画の適用について 1. 実施計画の位置づけ (1) この 南海トラフ地震における具体的な応急対策活動に関する計画 に基づく宮崎県実施計画 ( 以下 実施計画 という ) は 南海トラフ地震に係る地震防災対策の推進に関する特別措置法 ( 平成 14 年法律第 92 号 以下 特措法 と

目次 はじめに P3 1 災害 緊急の範囲 P3 2 時間と場所を考慮した対応の必要性 P3 3 時間ごとの対応 P4 4 場所ごとの対応 P5 5 デジタルサイネージの提供コンテンツ P6 6 緊急時を意識したデジタルサイネージシステム P6 7 情報の切替 復帰の条件 P7 8 緊急運用体制 P

スライド 1

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3 歯科医療 ( 救護 ) 対策 管内の歯科医療機関の所在地等のリスト整理 緊急連絡網整備 管内の災害拠点病院 救護病院等の緊急時連絡先の確認 歯科関連医薬品の整備 ( 含そう剤等 ) 自治会 住民への情報伝達方法の確認 病院及び歯科診療所での災害準備の周知広報 - 2 -

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防災業務計画 株式会社ローソン

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1 首都直下地震の概要想定震度分布 (23 区を中心として震度 6 強の想定 ) 首都直下地震 想定震度分布 出典 : 中央防災会議首都直下地震対策検討ワーキンググループ 首都直下地震の被害想定と対策について ( 最終報告 ) ( 平成 25 年 12 月 ) 2

地震被害予測システムにより建物被災度を予測 また 携帯電話と地図を利用した 被害情報集約システム では GPS 機能と地理情報システムとの連係により 現在位置周辺にある同社施工済物件を検索し 物件や周辺の被害状況を文字 静止画 動画を添付して報告することができる これら被害情報を地理情報システムに集

奈良県ライフライン 情報共有発信マニュアル 第 3.3 版 平成 24 年 7 月 奈良県ライフライン防災対策連絡会

国土技術政策総合研究所 研究資料

( 県の責務 ) 第三条県は 地震防災に関する総合的な施策を策定し 及びこれを実施する責務を有する 2 県は 市町村 自主防災組織その他防災関係機関等と連携して 地震防災対策を推進しなければならない 3 県は 地震に関する調査及び研究を行い その成果を県民 事業者及び市町村に公表するとともに 地震防

5 安全 減災措置 建物建物は地震対策はなされていますか? 耐震補強 耐震 制震 免震設備状況 ( リスト ) 耐震 安全性診断 ( 発災前 ) 耐震 安全性診断を受けていますか? 施行証明書 実施状況 ( リスト ) 応急危険度判定 ( 発災後 ) 転倒 転落の防止措置 6 本部への被害状況の報告

「南九州から南西諸島における総合的防災研究の推進と地域防災体制の構築」報告書

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国の法令改正等の反映近年行われた国の法令改正や防災基本計画の修正内容を反映しました 市町村が 指定緊急避難場所及び指定避難所の指定を進めることを追加 市町村が 被災者の被害状況 配慮事項等を一元的に集約した被災者台帳を作成し 総合的かつ効果的な支援の実施に努めることを追加 首都直下地震対策特別措置法

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イ留意事項 ( ア ) 対処基本方針が廃止された場合は 救援の継続や復帰のための措置について 何らかの措置により行います ( イ ) 復帰のための措置 a 誘導以外の措置 b 市長 知事による誘導 (2) 別紙第 1 情報計画 参照 2 構想 (1) 活動方針市 ( 環境防災課ほか各課 ) は 県

<4D F736F F F696E74202D E9197BF E63189F18DD08A518BD98B7D8E9691D491CE8F888AD68C578FC892A D89EF8B636E2E B8CDD8AB B83685D>

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(3) 設備復旧対策事例 ~ 基地局及びエントランス回線通信事業者各社で取り組んだ主な基地局あるいはネットワーク設備復旧対策としては 光ファイバー 衛星回線 無線 ( マイクロ ) 回線の活用による伝送路の復旧や 山頂などへの大ゾーン方式 ( 複数の基地局によるサービスエリアを1つの大きなゾーンとし

時間災害状況等の推移関係機関関係機関の活動内容道府県 ( 防災本部 ) の留意事項 ( 評価の視点 ) 1 日目 3.1 地震に基因する標準災害シナリオ 9:00 (0:00) 地震発生 ( 震度 6 強 ) 特定事業所 施設等の緊急停止措置 災害拡大防止上必要な施設の手動停止操作 地震発生後 速や

L アラート ( 災害情報共有システム ) の概要 1 情報発信 情報伝達 地域住民 市町村 災害時の避難勧告 指示 お知らせ等 収集 フォーマット変換 配信 テレビ事業者 システム接続 ケーブル地上波 デジタル TV データ放送など ( テキストで表示 ) 情報閲覧 入力 防災情報 お知らせ等 都

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資料 2-3 超大規模防火対象物等における自衛消防活動に係る訓練の充実強化方策 ( 案 ) 平成 30 年 10 月 31 日 事務局

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3) 仲宿地区 被災 共助 ) 資料 2 第 3 回ワークショップの議論をもとに わが地区における地震による時系列での と それへの 共助 ) をまとめました 1 建物倒壊 注 1) の ) は活動内容を示し ) は活動準備を示す 木造密集市街地老朽木造住宅余震による被害激しい揺れブロック塀 電柱の

第8章 災害復旧計画

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島原市地域防災計画

目  次

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(6) 八丈町役場 青ヶ島村役場 八丈町災害対策本部 青ヶ島村災害対策本部の設置 7 訓練の様子 (1) 八丈町避難誘導訓練地震時における総合的な避難訓練と火山噴火時における避難訓練を併せて行い 八丈町及び防災関係機関並びに住民がとるべき防災処置を実践し 地震災害 火山噴火災害に対応した防災対策の習

第356 第 3 章 災害応急対策計画 (2) 本部の設置場所 (3) 関係機関との連絡 2. 本部の組織 本部の設置場所は 原則として浦安市災害対策本部室とする 関係機関との連絡が必要な場合は 関係機関連絡室 を設置し 警察 自衛隊 ライフライン等から連絡要員の派遣を要請し 連絡 調整にあたる 本

4 被災生活の環境整備主な修正概要 避難所毎に運営マニュアルを作成し 避難所の良好な生活環境を確保するための運営基準等を明確にしておく 避難所運営マニュアルの作成 訓練等を通じて 住民の避難所の運営管理に必要な知識の普及に努める 県 DMAT( 災害時派遣医療チーム ) の活動終了以降の医療提供体制

-災害に備えて-

大阪市防災 減災条例 目次第 1 章総則 ( 第 1 条 - 第 3 条 ) 第 2 章本市の責務 ( 第 4 条 - 第 7 条 ) 第 3 章市民の責務 ( 第 8 条 ) 第 4 章事業者の責務 ( 第 9 条 ) 第 5 章災害予防 応急対策 ( 第 10 条 - 第 25 条 ) 第 6

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浸水深 自宅の状況による避難基準 河川沿いの家屋平屋建て 2 階建て以上 浸水深 3m 以上 緊急避難場所, 近隣の安全な建物へ水平避難 浸水深 50 cm ~3m 緊急避難場所, 近隣の安全な建物へ水平避難上階に垂直避難 浸水深 50 cm未満 緊急避難場所, 近隣の安全な建物へ水平避難 自宅に待

災害時アクションカード ( 鳴門モデル ) の作成 鳴門教育大学客員研究員プロジェクト研究 アクションカード とは, 医療現場で使われるカードである これは, 緊急時に集合したスタッフ一人ひとりに配布される 行動指標カード であり, 限られた人員と限られた物資で, できるだけ効率よく緊急対応を行うこ

☆配布資料_熊本地震検証

目 次 ページ はじめに 1 地区防災計画制度について 1 防災計画の全体像 地区防災計画制度の全体イメージ 2 地区防災計画とは 2 3 本冊子 手引き の活用方法 2 手引きの構成 手引きの活用イメージ 地区防災計画 作成の手引き 1 制度の背景 3 (1) 作成の目的 (2) 自助 共助の重要

untitled

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第 2 項交通応急対策 災害時には 道路 橋梁等の道路施設が被災するとともに 倒壊建物 がれき等による障害物や 緊急車両 一般車両による交通渋滞が発生し 緊急輸送等に支障をきたすおそれがある 町民等の避難 災害応急対策員の輸送および救助 救護のための資材 物資の輸送を確実に行うため 迅速かつ適切に交

<ハード対策の実態 > また ハード対策についてみると 防災設備として必要性が高いとされている非常用電源 電話不通時の代替通信機能 燃料備蓄が整備されている 道の駅 は 宮城など3 県内 57 駅のうち それぞれ45.6%(26 駅 ) 22.8%(13 駅 ) 17.5%(10 駅 ) といずれも

(2) 本部の設置場所本部の設置場所は 原則として浦安市集合事務所 301 会議室とする (3) 関係機関との連絡体制関係機関との連絡が必要な場合は 関係機関連絡室 を浦安市集合事務所に設置し 警察 自衛隊 ライフライン等から連絡要員の派遣を要請し 連絡 調整にあたる 連絡室は 浦安市集合事務所内に

みやこ町地域防災計画

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本編表紙&目次.

大規模災害対策マニュアル

U2. 北朝鮮のミサイルについて Q3. 北朝鮮によるミサイル発射の現状はどうなっているのか 北朝鮮は 過去に例を見ない頻度でミサイルを発射しており 平成 28 年 8 月以降 ミサイルが日本の排他的経済水域 (EEZ) 内に落下する事例も起こっています Q4. ミサイルは 発射から何分位で日本に飛

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できない場合は 代表消防機関代行の倉敷市消防局又は津山圏域消防組合消防本部の職員をもって充てるものとする 4 岡山県大隊に 消火 救助 救急等の任務単位毎に中隊を設けることとし 各中隊を 消火中隊等 と呼称するものとする なお 中隊長は 岡山県大隊長が指定するものとする 5 各中隊に 各車両又は付加

対応すべき行動_0921

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我が家の家庭内 DIG 地震が発生した時の 我が家 を想像してみましょう 1 家族等の命 ( 最優先 ) 我が家の耐震性は? 家庭内で倒れてくる物はないか? 津波や山がけ崩れの危険性は? 災害イメージ ( 東京経済大学吉井教授の設問資料を変形 ) 自宅建物の倒壊 ( ぺしゃんこ 傾く ) 下敷き 死

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2. 防災拠点の代替施設の指定防災拠点施設が被災し使用不能となれば 災害対策本部等が設置できず 活動体制全体に遅れが生じ 迅速な災害対応を指揮することが困難となるとともに 災害対応以外の業務 ( 通常業務 ) を行うことも困難となるため 代替施設での対応が必要となります そのため 防災拠点施設におい


. ガイドラインの目的本ガイドラインは 地震 火災その他の災害に対処するためのもので 災害発生時に対応状況 ( 指示 確認 ) をチェックすることによって 災害対応の効率化 円滑化を図ることを目的としている 災害対応の各段階 ( 準備 初動 応急 復旧 ) において 大分県看護協会職員が実施すべき対

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別紙7

南海トラフ地震発生時の不安 南海トラフ地震が発生した場合 不安や危険に思うことは何ですか?( は 3 つまで ) 66.7% の人が 自宅の倒壊や損壊 49.2% の人が 家族等の安否やその確認手段 と答えています 自宅の

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本書の目的介護保険サービス事業所は, 高齢者の方が多く利用しており, 災害発生時には避難等の援助が必要となるため, 事業者は, 災害発生時に迅速かつ適切な行動をとれるように備えておく必要があります 本書は, 介護保険サービス事業所が災害対応マニュアルを作成する際に特に留意する点についてまとめています

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1 計画の目的 当施設は 箱根町地域防災計画に 活動火山対策特別措置法 ( 以下 活火山法 という ) 第 6 条に基づく 避難促進施設 として定められており 活火山法第 8 条に基づき本計画を定める 本計画は 当施設に勤務する者 ( 従業員 ) 施設の利用者 施設周辺にいる登山者 旅行者等の噴火時

ことを呼びかけます Q4. ミサイルが落下する可能性がある との情報伝達があった場合は どうすれば良いのでしょうか A4. 屋外にいる場合 近くの建物 ( できれば頑丈な建物 ) の中又は地下に避難してください 近くに適当な建物等がない場合は 物陰に身を隠すか地面に伏せ頭部を守ってください 屋内にい

4:10 防災科学技術研究所第 2 回災害対策本部会議を開催 各班による状況報告による情報共有等を実施 9:34 防災科学技術研究所第 3 回災害対策本部会議を開催 各班による状況報告による情報共有等を実施 11:50 防災科学技術研究所職員が熊本県庁 ( 熊本県災害対策本部 ) に到着 16:00

今治市地域防災計画とは 計画の目的 地域防災計画は 災害対策基本法第 42 条の規定に基づき 今治市防災会議が作成する計画であって 今治市に係わる災害に対して 市 県 防災関係機関が 市民の協力のもとに 災害対策を実施することにより 市民の生命 身体及び財産を災害から守ることを目的として定めています

2/12 はじめに -2- 既存のシステムでは 統合的な情報提供 援助システムが存在しない 救命に特化したシステムは 存在している 災害時でも実用に耐え得る 双方向通信システムが存在しない など 解決には至っていません 私たちはこれらの問題を解決するために 次のような機能を考えました 固定電話 携帯

Q4. ミサイルは発射から何分位で日本に飛んでくるのでしょうか A4. 北朝鮮から弾道ミサイルが発射され 日本に飛来する場合 極めて短時間で日本に飛来することが予想されます 例えば 本年 2 月 7 日に北朝鮮西岸の東倉里 ( トンチャンリ ) 付近から発射された弾道ミサイルは 約 10 分後に 発

第 1 大規模地震 火災に関する調査研究 市民部 消防組合 35 第 2 出火防止 初期消火体制の確立 市民部 消防組合 35 第 3 消防力の増強 市民部 消防組合 35 第 4 防災資機材の整備 市民部 消防組合 36 第 5 節震災に強い地域 ( 社会 ) づくり 37 第 1 自主防災組織の

地震災害対策編 各節の実施主体一覧 < 各節の実施主体一覧 > 節 項 実施主体対策本部等 関係機関 1 節災害対策本部組織 及び災害警戒本部組織計画 - 総括班 - 1 項配備体制 総括班 - 2 節動員配備計画 2 項職員の参集 総括班 - 3 項震災応急対策の時間的目安 総括班 - 1 項地震

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Transcription:

本章では 災害発生時の情報ニーズが 災害発生から時間の経過とともに変化することから 特に地震災害を想定して 発災直後 ( 発災後 3 日間程度 ) 応急時 ( 発災後 4 日目 ~1 週間程度 ) 復旧時 ( 発災後 1 週間目 ~1.2 ヶ月間程度 ) の3つの時期に大別し 災害時における衛星インターネットの利活用を時系列的に取りまとめる 時系列ごとの内容は 衛星インターネット以外の場合と概略的に共通する部分が多いが 本章においては衛星インターネットの利活用イメージが具体的に把握できるよう整理した また 時系列ごとの期間 情報伝達は 災害の規模により大きく違うことから ここでは例示として整理をした なお 利活用のポイント 期待される効果 特徴等については 第 4 章に記述する 図表 3.1 災害対策本部を中心とした主要防災関係機関と情報 情報伝達 災害情報 わ 調達 要 情報収集な 図表 3.2 衛星インターネットの利活用イメージ 公民 インターネット 災害対策本部 防災関係機関 住民等 無線 第 3 章災害時における情報伝達と通信手段 15

本章での取りまとめイメージは 次のとおり 注 ; 被災移行の時期 災害対策及び情報の伝達については高知県南海地震による災害に強い地域社会づくり条例の検討事項を参考とした 16 第 3 章災害時における情報伝達と通信手段

3. 1 発災直後 ( 発災後 3 日間程度 ) 発災直後は 状況がつかめない 情報空白期 情報が徐々に収集される 情報混乱期 を経て被災状況が判明してくる 特に 建物の倒壊による生き埋め等被災者の救助は 発災後 72 時間までと言われ この期間は緊急かつ重要な時期である 発災直後の緊急を要する情報伝達では まず住民の身近な情報収集手段であるテレビ ラジオ放送 インターネット そして自治体の防災行政無線の利用が考えられる また 救命 救助などの緊急を要する連絡は 電話などの音声通話が簡単かつ迅速に伝えられることから 自治体などでは 地上系の電話回線の代替手段として衛星携帯電話を導入している 一方 ライフラインの状況 被災情報 気象情報などのデータを含めた情報などは 状況に応じて いつでも収集 提供可能な衛星インターネットの利活用が有効である 以下 住民が自ら行う災害対策を例に挙げ その際の情報の伝達 住民に対する情報提供につい て衛星インターネットの利活用分野をまとめる 図表 3.3 発災直後の住民が自ら行う災害対策における情報伝達の主な流れのイメージ インターネット の 通信 住民 災害対策 3. 1. 1 揺れから身を守る揺れから身を守るためには 家具を固定するなど地震災害に備えた防災が重要であるが いざ地震が発生した場合の情報の収集伝達には テレビ ラジオの放送 テレビ ラジオと専用受信端末による緊急地震速報 さらに余震情報等にもこれらを活用する この時期における衛星インターネットの利活用分野の想定は次のとおりである 緊急地震速報 気象庁からの緊急地震速報後の補完的利用 余震情報 余震に対応した自主避難や避難指示等の情報周知 広報手段として利用 第 3 章災害時における情報伝達と通信手段 17

3. 1. 2 大津波から逃げる大津波から逃げるための情報の伝達は 自主避難 避難指示 津波警報 注意報及びその解除などの情報を 津波浸水の恐れのある地区の住民などに対し 緊急避難場所へ避難するための情報を提供する この場合に想定される衛星インターネットの利活用分野は 次のとおりである 市町村災害対策本部から 住民 関係機関等への情報伝達手段として利用 地震直後の津波対応は困難であるが その後の余震の津波に対応する自主避難や警報 解除情報などの周知 広報手段として利用 3. 1. 3 液状化 崖崩れ 地盤沈下から身を守る液状化 崖崩れ 地盤沈下から身を守るための情報の伝達は 住民や観光客等に危険地区の自主避難 避難指示など避難場所に避難するための情報を提供する この場合に想定される衛星インターネットの利活用分野としては 次のとおりである 最初の地震による災害対応は困難であるが 自主避難やその後の余震による被害に備えた情報周知 広報として利用 3. 1. 4 火災から身を守る火災から身を守るため情報の伝達は 火災発生予防や初期消火の呼掛け 火災場所 延焼状況 避難指示 避難場所などを住民等へ情報提供する この場合の想定される衛星インターネットの利活用分野としては 次のとおりである 最初の地震による火災発生防止の対応は困難であるが 延焼による避難指示や延焼防止 その後の余震による火災の発生防止などの情報周知 広報として利用 18 第 3 章災害時における情報伝達と通信手段

次に 自治体から住民に対しての災害対策を例に挙げ その場合の情報の伝達 衛星インターネッ トの利活用分野をまとめる 図表 3.4 発災直後の自治体が住民に対しての災害対策における情報伝達の主な流れのイメージ インターネット の 通信 3. 1. 5 避難場所に誘導 避難場所に誘導するための情報の伝達は 住民 観光客などへ避難場所 通路の誘導のための情報提供となり この場合に想定される衛星インターネットの利活用分野は次のとおりである 地図や画像による情報伝送も可能であり 情報等の整理 複製 加工が容易 3. 1. 6 関係機関との連絡手段の確保関係機関との連絡手段の確保のための情報の伝達は 救助活動や応急活動を行うための関係機関の緊急連絡網などの確認や 必要に応じて通信機器など物資の貸与等を行うための情報収集 連絡等である この場合に想定される衛星インターネットの利活用分野は次のとおりである 市町村災害対策本部と 救急活動や応急活動を行う関係機関との連絡手段として利用 伝達連絡網を確定 通信機器の貸借等の伝達の資料など情報等の整理 複製 加工が容易 第 3 章災害時における情報伝達と通信手段 19

3. 1. 7 被災 被害状況の把握被災 被害情報の把握のための情報の伝達は 被災者 被害状況などの情報収集 地震 津波 液状化 崖崩れ 地盤沈下 火災などの応急活動を行うための情報収集であり この場合に想定される衛星インターネットの利活用分野は 次のとおりである 住民や関係機関から 市町村災害対策本部への被災者 行方不明者 被害状況などの情報伝達手段として利用 画像等の情報伝達も可能であり 情報等の整理 複製 加工が容易 3. 1. 8 緊急通路の確保緊急通路の確保のための情報の伝達は 緊急用車両等の移動や避難通路の確保のため 利用可能な道路状況の情報収集 交通規制やそのう回路などの住民への情報提供である この場合に想定される衛星インターネットの利活用分野は 次のとおりである 緊急通路 道路情報 住民や関係機関から 市町村災害対策本部への情報伝達手段として利用 画像等の情報伝達も可能であり 情報等の整理 複製 加工が容易 交通規制やう回路等情報 地図情報等の情報伝達も可能であり 情報等の整理 複製 加工が容易 3. 1. 9 関係機関の災害対応体制確保関係機関の災害対応体制確保のための情報の伝達は 救助活動や応急活動を行うための災害対応体制が可能かなど 災害関係機関の体制を把握するとともに 必要に応じて要員や機材等の調整を行うための情報収集 連絡 そして救助活動や応急活動が対応可能な関係機関を住民へ情報提供する この場合に想定される衛星インターネットの利活用分野は 次のとおりである 災害対応体制が可能かなど市町村災害対策本部と救急 応急関係機関との連絡手段として利用 市町村災害対策本部から住民 関係機関へ対応可能な救急 応急機関の情報伝達手段として利用 地図情報や関係機関の体制を確保するための指示や状況についての情報等の整理 複製 加工が容易 20 第 3 章災害時における情報伝達と通信手段

3. 1.10 被災者の救助 救出被災者の救助 救出のための情報の伝達は 救助 救出を行う関係機関 ( 応援部隊 ボランティアを含む ) への被災者 被害状況などの情報提供と救助活動指示等の情報連絡 救急要請など緊急要請の迅速な把握と救助活動の迅速な手配の情報収集となる この場合に想定される衛星インターネットの利活用分野としては 次のとおりである 被災者の救助 救出機関との情報連絡 市町村災害策本部と救助 救出機関 ( 応援部隊等を含む ) との連絡手段として利用 画像や地図などの情報や 救助 救出に関するより確実性が求められる情報の伝達手段として利用 情報等の整理 複製 加工が容易 被災地における救助 救出を要する状況の情報収集 住民や関係機関から 市町村災害対策本部への情報伝達手段として利用 画像等の情報伝達も可能であり 救助 救出のための緊急機材手配や応急措置の対応など負傷者等の状況把握にも有効 3. 1.11 救急医療活動救急医療活動のための情報の伝達は 医療活動を行う医療機関等への被災者 被害状況などの情報提供と必要な医療品や機材の運送などに関する情報連絡であり 想定される衛星インターネットの利活用分野としては 次のとおりである 市町村災害対策本部と医療機関 ( 応援部隊 ボランティア等を含む ) との連絡手段として利用 画像等の情報や 確実性が求められる情報の伝達手段として利用 情報等の整理 複製 加工が容易 3. 1.12 応援 支援を要請 応援や支援を要請するための情報の伝達は 県や近隣市町村への応援要請のための情報連絡となり 想定される衛星インターネットの利活用分野は 次のとおりである 市町村災害対策本部から応援 支援機関への応援 支援の情報伝達手段に利用 応援依頼先への資料等の画像 地図等の情報伝送も可能であり 情報等の整理 複製 加工が容易 第 3 章災害時における情報伝達と通信手段 21

3. 1.13 二次災害の防止二次災害の防止のための情報の伝達は 危険と思われる場所や地区 立入禁止の建物や地区を判定し その復興計画等を住民等へ情報提供する この場合に想定される衛星インターネットの利活用分野は 次のとおりである 市町村災害対策本部から応急危険度判定やその復興計画を立てるための情報伝達手段として利用 地図や画像による情報伝達も可能であり 情報等の整理 複製 加工が容易 3. 1.14 生活再建生活再建のための情報の伝達は 電気 水道 ガス 通信 放送などのライフラインの被害状況 使用可能地域等の情報収集 ライフラインの状況や復興計画を住民等へ情報提供する この場合に想定される衛星インターネットの利活用分野は 次のとおりである 住民や関係機関から市町村災害対策本部へ 被害状況などの情報伝達手段として利用 市町村災害対策本部から住民 関係機関等へ 復旧状況などの情報伝達手段として利用 画像等の情報伝送 地図情報等による情報伝達も可能であり情報等の整理 複製 加工が容易 3. 1.15 情報の公表 情報の公表のための情報の伝達は 災害や応急活動 ( 救護者 避難者 ) などの状況を把握するための伝達であり その際に想定される衛星インターネットの利活用分野は 次のとおりである 市町村対策本部から各種情報の公表手段として利用 画像 地図等の情報伝達が可能であり 情報等の整理 複製 加工が容易 22 第 3 章災害時における情報伝達と通信手段

3. 2 応急時 ( 発災後 4 日目 ~1 週間程度 ) このころの時期になると ライフラインも一部回復し 情報も徐々に収集 分析が進み 孤立地区などの状況も判明してくると想定される また避難所の収容者もほぼ固定化され全国からのボランティアの参集が本格化し 避難所は食料 給水や援助物資の配給の拠点としての役割を果たすようになってくる このような想定の状況で衛星インターネット利活用の分野をまとめる 図表 3.5 応急時における情報伝達の主な流れのイメージ 治 防 関係機関 災害対策 インターネット の 通信 地 ランテ 体 3. 2. 1 孤立化への備え 対応孤立化への備え 対応のための情報伝達は 地上系通信や道路が途絶した孤立地区となった場合の情報連絡が主となる この場合に想定される衛星インターネットの利活用分野は 次のとおりである 市町村災害対策本部と孤立地区との情報伝達手段として利用 3. 2. 2 治安の維持 犯罪対策 治安の維持 犯罪対策のための情報の伝達は 被災地での治安維持 犯罪防止のための関係機関との情報連絡であり 想定される衛星インターネットの利活用分野は 次のとおりである 市町村災害対策本部と関係機関との情報伝達手段として利用 第 3 章災害時における情報伝達と通信手段 23

3. 2. 3 ボランティア団体との協力 協働ボランティア団体との協力 協働のための情報の伝達は ボランティアに協力 協働いただくための 受け入れ体制 業務内容などの必要な情報連絡のための情報提供となり その際想定される衛星インターネットの利活用分野は 次のとおりである 市町村災害対策本部とボランティア団体との情報伝達手段として利用 3. 2. 4 防疫 防疫のための情報の伝達は 防疫のための医療等関係機関との情報連絡のための情報提供となり 想定される衛星インターネットの利活用分野は 次のとおりである 市町村災害対策本部と防疫関係機関との情報伝達手段として利用 3. 2. 5 避難 被災生活避難 被災生活のための情報の伝達は 避難所の設営 運営に必要な物資 資機材 避難者の生活支援 帰宅困難者対策などについて避難所との情報連絡である その際想定される衛星インターネットの利活用分野としては 次のとおりである 市町村災害対策本部と避難所との情報伝達手段として利用 24 第 3 章災害時における情報伝達と通信手段

3. 3 復旧時 ( 発災後 1 週間目 ~1,2 ヶ月間程度 ) このころの時期になると 生活 産業 都市の再建 再生が中心となり そのための情報収集 提供が中心となると想定される このような想定の状況で衛星インターネット利活用の分野をまとめる 図表 3.6 復旧期における情報伝達の主な流れのイメージ 災害対策 インターネット の 通信 住 民 防災関係機関 3. 3. 1 生活 産業 都市の再建 再生生活 産業 都市の再建 再生のための情報の伝達は 再建 再生に必要な支援策の情報収集 生活再建 産業再生 都市再生 ( 復興 ) に必要な物資 資機材 支援策などの情報収集 再建 再生する支援策や復興計画のための関係機関との情報連絡 生活再生支援策の情報提供 国 県 市町村が行う支援策の紹介や ボランティア活動 復興計画などの情報提供となる この時期に想定される衛星インターネットの利活用分野は 次のとおりである 支援策等の情報収集 住民 関係機関から 市町村災害対策本部への情報伝達手段として利用 関係機関との情報連絡 市町村災害対策本部と関係機関との情報伝達手段として利用 再生支援策 市町村災害対策本部から 住民 関係機関への情報伝達手段として利用 第 3 章災害時における情報伝達と通信手段 25