バックチェック計画書

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図 東北地方太平洋沖地震以降の震源分布図 ( 福島第一 第二原子力発電所周辺 ) 図 3 東北地方太平洋沖地震前後の主ひずみ分布図 ( 福島第一 第二原子力発電所周辺 )

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「発電用原子炉施設に関する耐震設計審査指針」の改訂に伴う島根原子力発電所3号機の耐震安全性評価結果中間報告書の提出について

泊発電所「発電用原子炉施設に関する耐震設計審査指針」の改訂に伴う耐震安全性評価結果 中間報告書の概要

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泊発電所1号機及び2号機「発電用原子炉施設に関する耐震設計審査指針」の改訂に伴う耐震安全性評価結果 報告書の概要

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新潟県中越沖地震を踏まえた地下構造特性調査結果および駿河湾の地震で敷地内の揺れに違いが生じた要因の分析状況について

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子炉の状圧力容器上蓋開原地震発生時の発電所の状況と現況 地震発生時の状況 運転状況 1 号機 2 号機 3 号機 4 号機 5 号機 6 号機 7 号機 定検中 起動中 ( 定検中 ) 運転中運転中定検中定検中運転中 原子炉自動停止 燃料の所在 全燃料取出済 況格納容器上蓋開 炉内炉内炉内炉内炉内炉

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新耐震指針の概要と耐震安全性評価等に係る取組みについて

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平成19年(ネ)第5721号浜岡原子力発電所運転差止請求控訴事件

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平成 19 年 7 月 16 日に発生した新潟県中越沖地震による柏崎刈羽原子力発電所への影響についてご説明いたします また, 福島第一 福島第二原子力発電所における地質調査についても合わせてご説明いたします 2007 年 7 月 27 日 1

浜岡準備書面J#2#4!K!!CO_LA[Dj$N__GT

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柏崎刈羽原子力発電所 1 号機 新潟県中越沖地震後の設備健全性に係る屋外重要土木構造物の点検 評価状況について 平成 21 年 5 月 19 日 東京電力株式会社

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中部電力グループ アニュアルレポート2012

質問 4 過去において発生応力と応力状態 VIAs の基準値を 2.5 倍もの差があるケースは見たことがない 基準地震動を超える程度で重大な損傷を受ける可能性があり これで 工事計画 が認可される理由が分からない 何故認可したのかを明らかにして欲しい 回答 申請者は 本申請において原子力発電所耐震設

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( 別添 ) 平成 2 年 3 月 3 日独立行政法人日本原子力研究開発機構 高速増殖原型炉もんじゅ 発電用原子炉施設に関する耐震設計審査指針 の改訂に伴う耐震安全性評価結果報告書の概要. はじめに平成 8 年 9 月 9 日 原子力安全委員会において新しい 発電用原子炉施設に関する耐震設計審査指針

検討の背景 10Hz を超える地震動成分の扱いに関する日 - 米の相違 米国 OBE (SSE ) EXCEEDANCE CRITERIA 観測された地震動が設計基準地震動を超えたか否かの判定振動数範囲 : 1Hz - 10Hz (10Hz 以上は評価対象外 ) 地震ハザードのスクリーニング (Ne

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8 月 3 日 ( 金 ) 8 月 4 日 ( 土 ) 8 月 5 日 ( 日 ) 8 月 6 日 ( 月 ) < 新規事項 > 1 号機原子炉建屋オペフロ 原子炉ウェル内バルクヘッド上において C 靴 ( 赤靴 ) を発見 ウェル開口部付近にあった C 靴 ( 赤靴 ) が 地震の際にウェル側へ落

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礎地盤 斜面の安定性評価を実施し 施設の安全性が確保されていることを確認し取りまとめました また 平成 2 年 2 月 20 日の保安院からの指示 9 に基づき 原子炉建物 原子炉補助建物に加え主要かつ代表的設備について弾性設計用地震動 Sd による評価を実施し 概ね弾性範囲内にあることを確認しまし

安全防災特別シンポ「原子力発電所の新規制基準と背景」r1

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原子力施設の耐震設計 建物・構築物への影響評価

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新旧対照表

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第60回地域の会


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ドラフト版 技術評価を希望する学協会規格について 本資料は 電気事業連合会事務局にて作成中のドラフト版であり 3 月中旬に 事業者の総意として承認を受けた正式版を別途提出しますので 内容に変更が生じる可能性があります 正式版の提出にあたっては 技術評価を希望する背景等の補足説明資料を添付します 3

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目的 2 汚染水処理対策委員会のサブグループ 1 地下水 雨水等の挙動等の把握 可視化 が実施している地下水流動解析モデルの妥当性を確認すること ( 汚染水処理対策委員会事務局からの依頼事項 )

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泊発電所 地盤(敷地の地質・地質構造)に関するコメント回答方針

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また 福岡高裁宮崎支部の仮処分決定が見逃した重大な事実および2016 年熊本地震と島崎氏の問題提起で暴かれた適合性審査の過誤 欠落 という意見書を川内原発


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基準地震動Ssの見直し状況について

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1. 健全性評価制度における超音波探傷試験について 1

原子力プラントの耐震設計

目次第 1 はじめに : 本準備書面の目的 3 第 2 基準地震動 3 1 基準地震動の意味 3 2 基準地震動 Ss 4 3 基準地震動の表現方法 5 第 3 解放基盤 6 1 基盤 6 2 地震基盤 工学的基盤 深部地盤 表層地盤 6 3 解放基盤の意味 8 第 4 地震動 10 1 地震動の意

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原技協の役割

別紙 平成 25 年末における我が国の分離プルトニウム管理状況 1. 分離プルトニウムの保管状況 ( ) 内は平成 24 年末の報告値を示す (1) 国内に保管中の分離プルトニウム量 単位:kgPu 再 施設名 ( 独 ) 日本原子力研究開発機構再処理施設 日本原燃株式会社再処理施設 合計 処 理

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第 2 回保障措置実施に係る連絡会 ( 原子力規制庁 ) 資料 3 廃止措置施設における保障措置 ( 規制庁及び IAEA との協力 ) 平成 31 年 4 月 24 日 日本原子力研究開発機構安全 核セキュリティ統括部 中村仁宣

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別紙 1 防災訓練結果報告の概要 1. 訓練の目的本訓練は 核物質管理センター六ヶ所保障措置センター原子力事業者防災業務計画第 2 章第 5 節第 2 項 防災訓練 に基づき 原子力災害を想定した総合訓練を実施することで 原子力防災組織が有効に機能することを確認する 訓練後は訓練モニターの評価結果

「東京電力株式会社柏崎刈羽原子力発電所で確認された不適切なケーブル敷設に係る対応について(指示)」に係る是正処置結果について【報告】

平成19 年(2007 年)新潟県中越沖地震の評価(平成19年8月8日)

目 次 はじめに 1 Ⅰ 福島第一原子力発電所における固体廃棄物貯蔵庫について 1 固体廃棄物貯蔵庫第 9 棟増設の目的と計画 2 (1) 固体廃棄物貯蔵庫第 9 棟増設の目的 (2) 固体廃棄物貯蔵庫第 9 棟増設の計画 2 固体廃棄物貯蔵庫第 9 棟増設に関する安全性 4 (1) 周辺地域への放

第 6 回最終処分関係閣僚会議資料 科学的特性マップの提示と今後の取組について 平成 29 年 7 月 28 日経済産業省

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我が国のプルトニウム管理状況

2001年1月22日

運営管理に係る教訓と課題 10 項目 1. 地震発生時の各安全機能の確保 (1) 運転員の訓練 (2) 体制の整備 強化 (3) 非常用 DG( ディーゼル発電機 ) 等の作動確認試験について 2. 地震発生に伴い発生した不適合事象 (1) ホウ酸水注入系配管保温材の損傷について ( スライド式遮蔽

目 次 1. 想定する巨大地震 強震断層モデルと震度分布... 2 (1) 推計の考え方... 2 (2) 震度分布の推計結果 津波断層モデルと津波高 浸水域等... 8 (1) 推計の考え方... 8 (2) 津波高等の推計結果 時間差を持って地震が

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事業所管部局による点検 評価 項 目 評価に関する説明 目的状 況予算の 広く国民のニーズがあり 優先度が高い事業であるか 国が実施すべき事業であるか 地方自治体 民間等に委ねるべき事業となっていないか 不用率が大きい場合は その理由を把握しているか 近い将来発生が予想される課題分野の研究テーマを絞

別 添 実用発電用原子炉に対する保安検査結果等について ( 平成 24 年度第 1 四半期 ) 平成 2 4 年 9 月 3 日経済産業省原子力安全 保安院 核原料物質 核燃料物質及び原子炉の規制に関する法律 ( 以下 原子炉等規制法 という ) 第 72 条の 3 第 2 項の規定に基づき 16

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(2) 地震発生時の状況地震発生時の運転状況ですが 現在 20 清掃工場で40 炉が稼動していますが 地震発生当日は32 炉が稼動しており 8 炉は定期補修や中間点検のため停止していました 地震後は設備的な故障で停止したのが2 炉ありまして 32 炉稼動していたうち2 炉が停止したというのが地震発生

施設・構造1-5b 京都大学原子炉実験所研究用原子炉(KUR)新耐震指針に照らした耐震安全性評価(中間報告)(原子炉建屋の耐震安全性評価) (その2)

使用済燃料貯蔵対策への対応状況について 2017 年 10 月 24 日 電気事業連合会 1. はじめに 2015 年 10 月に提示された国の 使用済燃料対策に関するアクションプラン において 政府から事業者に対し 発電所の敷地内外を問わず 使用済燃料の貯蔵能力の確保 拡大へ向けた事業者の取り組み

平成 29 年 12 月 27 日中部電力株式会社 浜岡原子力発電所原子炉施設保安規定の変更について 1. はじめに平成 28 年 4 月より導入したカンパニー制の自律的な事業運営をこれまで以上に促進するため, 各カンパニーへのさらなる機能移管をはじめ, 本店組織について, 戦略機能の強化と共通サー

2. 各社の取り組み 各社においては 六ヶ所再処理工場の竣工に向けた取り組み等に加え これまで使用済燃料の発生量見通し等に応じて 使用済燃料貯蔵設備のリラッキングによる増容量 敷地内乾式貯蔵施設の設置 敷地外中間貯蔵施設の設置等の必要な貯蔵対策に取り組んできている ( 添付資料 1 参照 ) 今後も

Transcription:

( 別紙 1 ) 既設再処理施設の 耐震安全性評価実施計画書の見直しについて 平成 19 年 8 月 20 日日本原燃株式会社

目 次 1. 概要 1 2. 実施状況 1 3. 見直し工程 2

1. 概要平成 18 年 9 月 19 日付けで原子力安全委員会により 発電用原子炉施設に関する耐震設計審査指針 等の耐震安全性に係る安全審査指針類 ( 以下 耐震指針 という ) が改訂された これに伴い 原子力安全 保安院より日本原燃株式会社 ( 以下 当社 という ) に対して 発電用原子炉施設に関する耐震設計審査指針 等の改訂に伴う既設再処理施設の耐震安全性の評価等の実施について ( 平成 18 09 19 原院第 4 号平成 18 年 9 月 20 日以下 耐震安全性評価指示文書 という ) により 当社の所有する稼動中又は建設中の再処理施設について 改訂された耐震指針 ( 以下 新耐震指針 という ) に照らした耐震安全性の評価の指示がなされた 当社は 既設再処理施設の耐震安全性評価実施計画書 を平成 18 年 10 月 18 日に原子力安全 保安院に提出するとともに 既設再処理施設の耐震安全性評価実施計画書 に基づいて再処理施設の耐震安全性評価を実施しているところである その後 平成 19 年 7 月 16 日に発生した新潟県中越沖地震に伴い 経済産業大臣より当社にあて 平成 19 年新潟県中越沖地震を踏まえた対応について ( 指示 )( 平成 19 07 20 原第 1 号 ) ( 以下 新潟県中越沖地震指示文書 という ) により 新潟県中越沖地震から得られる新たな知見をいかし耐震安全性の確保に万全を期するため 次の措置を講ずることを求める指示がなされた ( ア ) 新潟県中越沖地震から得られる知見を耐震安全性の評価に適切に反映すること ( イ ) 現在の評価の進捗状況を勘案し 確実に しかし 可能な限り早期に評価が完了できるよう 実施計画の見直しについて検討を行い 1 ヶ月を目途に 検討結果を報告すること 本計画書は 新潟県中越沖地震指示文書 に従い 既設再処理施設の耐震安全性評価実施計画書の見直しについて取りまとめたものである 2. 実施状況基準地震動 Ss の策定に先立ち 新耐震指針に照らした 敷地周辺で発生する地震に関する調査 地質調査等を行った 具体的には 敷地周辺で発生する地震に関し 文部科学省地震調査研究推進本部地震調査委員会 内閣府中央防災会議等の各種文献 観測データ及び活断層等の調査結果を収集 検討した また 地質調査としては 敷地からの距離に応じ 既存文献の調査 変動地形学的調査 地表地質調査 地球物理学的調査 海上音波探査記録の再検討等を実施し 断層の活動性等を検討した ( 別添参照 ) 上記を踏まえ 策定した基準地震動 Ss により建物 構築物の耐震安全性の評価が終了し 引き続き新耐震指針に照らした機器 配管系等の耐震安全性の評価を実施してい 1

るところである なお 今後は 新潟県中越沖地震等から得られた知見を 必要に応じて適切に反映し ていくこととする 3. 見直し工程耐震安全性評価の見直し工程を表 -1に示す 耐震安全性の評価の報告については 平成 18 年 10 月 18 日に提出した 既設再処理施設の耐震安全性評価実施計画書 では 平成 19 年 7 月に報告することとしていたが 新潟県中越沖地震等から得られる新たな知見を必要に応じて適切に反映するため 平成 19 年 10 月に報告する予定とした なお この工程は評価の進捗によって期間変更する場合がある 2

表 -1 耐震安全性評価実施工程 ( 予定 ) 施設名等 工程 再処理施設 平成 18 年 9 月 耐震安全性評価指示 平成 19 年 7 月 新潟県中越沖地震指示 平成 18 年 6 月 平成 19 年 3 月 地質 地盤調査 3 平成 18 年 10 月 平成 19 年 10 月 耐震安全性評価 ( 注 1) 上記工程は 評価の進捗によって変更する場合がある ( 注 2) 黒塗りは実績を示す

( 別添 ) 敷地周辺及び近傍における地質調査の概要 新耐震指針を踏まえ 敷地からの距離に応じ 既存文献の調査 変動地形学的調査 地表地質調査 地球物理学的調査等を実施した 特に敷地近傍においては より精度の高い詳細な調査を実施した また 耐震設計上考慮する活断層としては 後期更新世以降の活動が否定できないものとし その認定に際しては 最終間氷期及びそれ以前の地層又は地形面を用いた これらの調査結果に基づき 断層の活動性等についての検討 評価を実施した 1. 敷地周辺の調査敷地を中心とする半径約 30km 及びその周辺の陸域及び海域において 下記の調査等を実施した (1) 文献調査文部科学省地震調査研究推進本部地震調査委員会の報告書等の文献により 最新の知見に基づき 敷地周辺の地質 地質構造の概要を把握した (2) 地形調査敷地周辺陸域の地域特性を考慮した判読基準を新たに作成し 変動地形学的視点によりリニアメント 変動地形を抽出した (3) 地表地質調査文献調査 地形調査を踏まえ これまでに実施した調査結果も含め 敷地周辺陸域の地質 地質構造を把握した (4) 地球物理学的調査重力異常の分布の概要を文献により把握し 変位地形との関連を検討した また これまでに国土地理院 海上保安庁 地質調査所 東京電力 東北電力及び当社が実施した音波探査記録 ( エアガン スパーカー ウォーターガン G.I ガン等による約 3,300km) を用いて 敷地周辺海域の地質 地質構造の再検討を実施した 2. 敷地近傍の調査敷地を中心とする半径約 5km の範囲において 下記の調査を実施した (1) 文献調査文献により 最新の知見に基づき 敷地近傍の地質 地質構造の概要を把握した (2) 地形調査敷地周辺陸域の地域特性を考慮した判読基準を新たに作成し 変動地形学的視

点によりリニアメント 変動地形を抽出した (3) 地表地質調査文献調査 地形調査を踏まえ 詳細な地質 地質構造を把握した (4) 地球物理学的調査重力探査及び反射法地震探査を実施し 地下深部に至る地質 地質構造を把握した なお 今後は 新潟県中越沖地震等から得られた知見を 必要に応じて適切に反映していくとともに 念のため最新の海上音波探査の追加調査を実施する

( 参考 ) 柏崎刈羽原子力発電所における観測データを基に行う設備への影響の概略検討 新潟県中越沖地震において 現在までの調査では 柏崎刈羽原子力発電所の安全上重要な設備に損傷が確認されておらず また プラントは安全に停止している しかしながら 柏崎刈羽原子力発電所では 設計を大きく超える地震動が観測され 現在実施中の新指針に照らした耐震安全性評価では 今後 新潟県中越沖地震から得られる知見を適切に反映しつつ 地質調査結果をもとに基準地震動を策定して再処理施設における各施設の耐震安全性評価を行っていくこととしている 本概略検討は 上記耐震安全性評価とは別に 柏崎刈羽原子力発電所で観測された地震記録を用いて 再処理施設の特徴である高レベル廃液及びプルトニウム溶液を内蔵する主要な設備について 安全機能保持への影響を概略検討するものである 1. 概要柏崎刈羽原子力発電所で観測された原子炉建屋基礎版上の床応答スペクトルと再処理施設において 既設再処理施設の耐震安全性評価 に用いる地震動 ( 以下 検討用地震動 という ) による主要建屋の基礎版上の床応答スペクトルを比較することによって 柏崎刈羽原子力発電所が受けた地震動によっても再処理施設の主要な設備が機能維持することを確認する また 多度津の耐震実証試験等の過去に実施された評価等から得られる知見も必要に応じて活用する 注 : 原子炉建屋基礎版上の床応答スペクトルとは 原子炉建屋基礎版上の時刻歴加速度をもとに 周期毎の応答加速度の最大値を求めた線図である 2. 使用する観測データ柏崎刈羽原子力発電所の床応答スペクトルとしては1 号機と4 号機の原子炉建屋基礎版上で観測され公開された 床応答スペクトルを用いる 3. 比較する検討用地震動による応答比較する床応答スペクトルは 検討用地震動による再処理施設の主要建屋基礎版上での床応答スペクトルとする 検討用地震動として 既設再処理施設の耐震安全性評価 で使用する 再処理事業所再処理事業変更許可申請書 ( 平成 19 年 2 月申請 ) に記載の基準

地震動 Ss(450 ガル ) を用いる 主要建屋としては 4. 項に述べる主要な設備を設置する以下の3 建屋とする 1 分離建屋 (AB 建屋 ) 2 精製建屋 (AC 建屋 ) 3 高レベル廃液ガラス固化建屋 (KA 建屋 ) 4. 影響を検討する設備と方法再処理施設の特徴である高レベル廃液及びプルトニウム溶液を内蔵する主要な設備について その代表的な高レベル廃液濃縮缶 プルトニウム濃縮液計量槽 高レベル濃縮廃液貯槽及びガラス溶融炉を対象として それぞれの固有周期に対応する再処理施設の床応答スペクトルが柏崎刈羽原子力発電所における観測データを上回っていることを確認する等により 機能維持することを確認する ( 図 -1 参照 ) なお 必要に応じて個別機器毎の設備裕度を加味した評価等を実施する 以上

評価対象設備の選定 1 柏崎刈羽原子力発電所で観測された基礎版上の床応答スペクトル (Ks) 2 再処理施設における検討用地震動 1 による基礎版上の床応答スペクトル (Rs) との重ね書きによる比較 評価対象設備の固有周期において Ks Rs Yes 個別機器評価 No 1 評価対象設備の固有周期におけるKsと Rsの比率 (Ks/Rs:α) 2 評価対象設備の検討用地震動 1 における発生値と許容値の比率 ( 許容値 / 発生値 :β) α β Yes No 2 個別機器毎に評価を実施 評価終了 1: 検討用地震動とは 既設再処理施設の耐震安全性評価 に用いる地震動である 2: 必要に応じて耐震実証試験から得られた知見なども活用する 図 -1 柏崎刈羽原子力発電所における観測データを基に行う設備への影響の概略検討評価フロー図