非正規雇用で働く女性に関する調査2017

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~~ 改正労働契約法の認知状況や施行状況 ~~ 今年 4 月施行の改正労働契約法有期契約労働者の認知状況は不十分 無期労働契約への転換 は 6 割以上 不合理な労働条件の禁止 は 7 割が 知らなかった 契約期間の定めのある労働契約 ( 有期労働契約 ) で働く人が安心して働き続けることができるよう

参考 男女の能力発揮とライフプランに対する意識に関する調査 について 1. 調査の目的これから結婚 子育てといったライフ イベントを経験する層及び現在経験している層として 若年 ~ 中年層を対象に それまでの就業状況や就業経験などが能力発揮やライフプランに関する意識に与える影響を把握するとともに 家

調査結果 外国人労働者の受入れについて 自分の職場に外国人労働者が いる 28% 情報通信業では 48% が いる と回答 全国の 20 歳 ~69 歳の働く男女 1,000 名 ( 全回答者 ) に 職場における外国人労働者の受入れ状況や外国人労働者の受入れに対する意識を聞きました まず 全回答者

調査結果 ~~ 中の働き方 ~~ 中の 日の労働時間 約 8 時間 が最多 9 時間以上 は 割半 正社員 正職員では 9 時間以上 が 4 人に 人以上 9 時間以上 働くことが多かった早産した人では 4 人に 人 流産してしまった人では 5 人に 人の割合に 中の働き方 立ったままの仕事が多かっ

回答者のセクシュアリティ分類 LGBT 等 ( 性的マイノリティ ) 当事者 は 8% 調査結果 全国の 20 歳 ~59 歳の有職者 ( 1)1,000 名 ( 出生時の性別で 女性 500 名 男性 500 名 ) に 自認している性別 性的指向を聞き 分類したところ LGB ( レズビアン ゲ

参考 1 男女の能力発揮とライフプランに対する意識に関する調査 について 1. 調査の目的これから結婚 子育てといったライフ イベントを経験する層及び現在経験している層として 若年 ~ 中年層を対象に それまでの就業状況や就業経験などが能力発揮やライフプランに関する意識に与える影響を把握するとともに

厚生労働省発表

調査結果 ~~ 就業規則について ~~ 勤め先の就業規則を把握していない 4 人に 1 人 勤め先に就業規則があるか ないかわからない 1 割 非正規労働者では 1 割半 会社で働く場合の労働時間の長さや休日等は 就業規則に定められています そこで 20 歳 ~59 歳の男女雇用労働者 ( 正規労働

報道関係各位 36 協定に関する調査 年 7 月 7 日 労働時間に対する社会的関心が高まる中 日本労働組合総連合会 ( 略称 : 連合 所在地 : 東京都千代田区 会長 : 神津里季生 ) は 36 協定 を周知する活動を行っています その一環として 時間外労働の実態や 36

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Microsoft Word - H29 結果概要

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1 非正規雇用者用 働き方 に関するアンケート あなた自身についてお答えください F1. 性別 ( ひとつだけ ) 1. 男性 2. 女性 F2. 生年月日 ( 西暦 )19 年月 ( 生まれ ) F3. 最終学歴 ( ひとつだけ ) 在学中の場合は在学中の学校を 中途退学の場合はその前の学歴を選ん

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2015年 「働き方や仕事と育児の両立」に関する意識(働き方と企業福祉に関する

- 調査結果の概要 - 1. 改正高年齢者雇用安定法への対応について a. 定年を迎えた人材の雇用確保措置として 再雇用制度 導入企業は9 割超 定年を迎えた人材の雇用確保措置としては 再雇用制度 と回答した企業が90.3% となっています それに対し 勤務延長制度 と回答した企業は2.0% となっ

結婚しない理由は 結婚したいが相手がいない 経済的に十分な生活ができるか不安なため 未婚のに結婚しない理由について聞いたところ 結婚したいが相手がいない (39.7%) で最も高く 経済的に十分な生活ができるか不安なため (2.4%) 自分ひとりの時間が取れなくなるため (22.%) うまく付き合え

4 子育てしやすいようにするための制度の導入 仕事内容への配慮子育て中の社員のため以下のような配慮がありますか? 短時間勤務ができる フレックスタイムによる勤務ができる 勤務時間等 始業 終業時刻の繰上げ 繰下げによる勤務ができる 残業などの所定外労働を制限することができる 育児サービスを受けるため

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調査結果 1. 働き方改革 と聞いてイメージすること 男女とも 有休取得 残業減 が 2 トップに 次いで 育児と仕事の両立 女性活躍 生産性向上 が上位に 働き方改革 と聞いてイメージすることを聞いたところ 全体では 有給休暇が取りやすくなる (37.6%) が最も多く 次いで 残業が減る (36

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(2) 月額の手取り収入と扶養控除について 図 2: 月額の手取り収入について ( 既婚女性 n=968 未婚女性 n=156) 図 3:( 上 ) 扶養控除や健康保険免除について ( 月収 10 万円未満 n=802 月収 10 万円以上 n=166) ( 下 ) 働く際に扶養控除などを気にしてい

地域包括支援センターにおける運営形態による労働職場ストレス度等の調査 2015年6月

図表 29 非正規労働者の転職状況 前職が非正規労働者であった者のうち 現在約 4 分の 1 が正規の雇用者となっている 非正規労働者の転職希望理由としては 収入が少ない 一時的についた仕事だから が多くなっている 前職が非正規で過去 5 年以内に転職した者の現職の雇用形態別割合 (07 年 現職役

日本図書館協会非正規雇用職員に関する委員会 公共図書館における非正規雇用職員に関する実態調査調査結果 ( 速報 ) わが国の公共図書館における非正規雇用職員の割合は 70%( 日本の図書館 2018 による ) を超えています このような現状に鑑み 今後の公共図書館の維持発展を図る

厚生労働省発表

第第第ライフスタイルに対する国民の意識と求められるすがた50 また 働いていないが 今後働きたい と回答した人の割合は 男性では 7.4% であるのに対し て 女性は19.1% である さらに 女性の中では 30 代の割合が高く ( 図表 2-1-2) その中でも 特に三大都市圏で高い割合となってい

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第 1 章調査の実施概要 1. 調査の目的 子ども 子育て支援事業計画策定に向けて 仕事と家庭の両立支援 に関し 民間事業者に対する意識啓発を含め 具体的施策の検討に資することを目的に 市内の事業所を対象とするアンケート調査を実施しました 2. 調査の方法 千歳商工会議所の協力を得て 4 月 21

派遣社員の評価に関する 派遣先担当者調査結果

従業員に占める女性の割合 7 割弱の企業が 40% 未満 と回答 一方 60% 以上 と回答した企業も 1 割以上 ある 66.8% 19.1% 14.1% 40% 未満 40~60% 未満 60% 以上 女性管理職比率 7 割の企業が 5% 未満 と回答 一方 30% 以上 と回答した企業も 1

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職場環境 回答者数 654 人員構成タイプ % タイプ % タイプ % タイプ % タイプ % % 質問 1_ 採用 回答 /654 中途採用 % 新卒採用 % タ

平成26年度「結婚・家族形成に関する意識調査」報告書(全体版)

調査レポート

第三章:保育士の就業・就職行動と意識

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関東地方の者が約半数を占める (45.3%) 続いて近畿地方 (17.4%) 中部地方 (15.0%) となっている 図表 2-5 地域構成 北海道 東北関東中部近畿中国四国九州 沖縄総数 (%) 100.0% 8.9% 45.3%

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自主調査レポート

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PowerPoint プレゼンテーション

必要とする家族 1 人につき のべ 93 日間までの範囲内で 3 回を上限として介護休業をすることができる ただし 有期契約従業員にあっては 申出時点において 次のいずれにも該当する者に限り 介護休業をすることができる 一入社 1 年以上であること二介護休業開始予定日から 93 日を経過する日から


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リスモン調べ 第4回 離婚したくなる亭主の仕事

質問 1 何歳から 長生き だと思いますか? 男性 女性ともに 80 歳 がトップ ( 合計 :42.3% 男性 :43.2% 女性 41.3%) 平均すると 男性が 81.7 歳 女性が 83.0 歳 と女性の方がより高年齢を 長生き と思うという 傾向があり 女性の 5 人に 1 人 (20.8

調査実施の背景 わが国では今 女性活躍を推進し 誰もが仕事に対する意欲と能力を高めつつワークライフバランスのとれた働き方を実現するため 長時間労働を是正し 労働時間の上限規制や年次有給休暇の取得促進策など労働時間制度の改革が行なわれています 年次有給休暇の取得率 ( 付与日数に占める取得日数の割合

第5回 「離婚したくなる亭主の仕事」調査

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2. 調査結果 1. 回答者属性について ( 全体 )(n=690) (1) 回答者の性別 (n=690) 回答数 713 のうち 調査に協力すると回答した回答者数は 690 名 これを性別にみると となった 回答者の性別比率 (2) 回答者の年齢層 (n=6

4-1 育児関連 育児休業の対象者 ( 第 5 条 第 6 条第 1 項 ) 育児休業は 男女労働者とも事業主に申し出ることにより取得することができます 対象となる労働者から育児休業の申し出があったときには 事業主は これを拒むことはできません ただし 日々雇用される労働者 は対象から除外されます

内閣府令本文

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1. 職場愛着度 現在働いている勤務先にどの程度愛着を感じているかについて とても愛着がある を 10 点 どちらでもない を 5 点 まったく愛着がない を 0 点とすると 何点くらいになるか尋ねた 回答の分布は 5 点 ( どちらでもない ) と回答した人が 26.9% で最も多かった 次いで

4-1 育児関連 休業期間を有給にするか 無給にするかは 就業規則等の定めに従います また 雇用保険に加入している労働者には 国から給付金が支給されます (P106 参照 ) 産前産後休業期間中及び育児休業期間中は 労働者 使用者とも申請により社会保険料が免除になります 育児休業の対象者 ( 第 5

3 調査項目一覧 分類問調査項目 属性 1 男女平等意識 F 基本属性 ( 性別 年齢 雇用形態 未既婚 配偶者の雇用形態 家族構成 居住地 ) 12 年調査 比較分析 17 年調査 22 年調査 (1) 男女の平等感 (2) 男女平等になるために重要なこと (3) 男女の役割分担意


調査の概要 少子高齢化が進む中 わが国経済の持続的発展のために今 国をあげて女性の活躍推進の取組が行なわれています このまま女性正社員の継続就業が進むと 今後 男性同様 女性も長年勤めた会社で定年を迎える人が増えることが見込まれます 現状では 60 代前半の離職者のうち 定年 を理由として離職する男

この冊子を手に取っている皆さんへ

申出が遅れた場合は 会社は育児 介護休業法に基づき 休業開始日の指定ができる 第 2 条 ( 介護休業 ) 1 要介護状態にある対象家族を介護する従業員 ( 日雇従業員を除く ) 及び法定要件を全て満たした有期契約従業員は 申出により 介護を必要とする家族 1 人につき のべ 93 日間までの範囲で

( イ ) 従業員の配偶者であって育児休業の対象となる子の親であり 1 歳 6か月以降育児に当たる予定であった者が死亡 負傷 疾病等の事情により子を養育することが困難になった場合 6 育児休業をすることを希望する従業員は 原則として 育児休業を開始しようとする日の1か月前 (4 及び5に基づく1 歳

出産・育児調査2018~妊娠・出産・育児の各期において、女性の満足度に影響する意識や行動は異なる。多くは子どもの人数によっても違い、各期で周囲がとるべき行動は変わっていく~

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介護休業制度の利用拡大に向けて

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第5回「仕事・会社に対する満足度」調査  

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平成25年度東京都男女雇用平等参画状況調査結果報告書(調査の概要とポイント)「女性の活躍促進への取組等 企業における男女雇用管理に関する調査」

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第1回「離婚したくなる亭主の仕事」調査

25~44歳の子育てと仕事の両立

調査要領 1. 調査の目的 : 人口減少による労働力不足が懸念されるなかで 昨年 4 月には女性活躍推進法 ( 正式名称 : 女性の職業生活における活躍の推進に関する法律 ) が施行されるなど 女性の社会進出がさらに進むことが期待されている そこで 女性の活躍に向けた取り組み状況について調査を実施す

第2回「離婚したくなる亭主の仕事」調査

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転職者の動向・意識調査 2011年1月~3月期

派遣社員の業務 < 業務の区分 > 現在従事している主な業務 について 下記の通り オフィス系 営業 販売 サービス系 IT 技術 通信系 クリエイティブ系 製造 軽作業系 その他 の 6 つのカテゴリーに分類して集計しています オフィス系 ОA 事務 英文事務 PC オペレーター データ入力 通訳

全体60 代女性50 代男性10 代20 代男性性男30 代40 代男性性男50 代60 代男性性女10 代20 代女性性女30 代40 代女性性女レポート VOL.3 ~ 贈り物購入シーンでの通販利用実態 ~ 性別 年代別の年代別の通販利用率は? 贈り物 の購入で通販を利用する人はどの程度いるので

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PDF化【公表】290606報告書(横計入)

Transcription:

報道関係各位 非正規雇用で働く女性に関する調査 2017 2017 年 8 月 25 日 日本労働組合総連合会 ( 略称 : 連合 所在地 : 東京都千代田区 会長 : 神津里季生 ) は 非正規雇用で働く女性の就業実態や職場の様子 生活意識を把握するため 2017 年 7 月 26 日 ~7 月 28 日の 3 日間 非正規雇用で働く女性に関する調査 を インターネットリサーチにより実施し 全国の非正規雇用 ( 有期契約社員 嘱託社員 臨時 非常勤公務員 派遣社員 パートタイマー アルバイト ) で働く 20 歳 ~59 歳の女性 1,000 名の有効サンプルを集計しました ( 調査協力機関 : ネットエイジア株式会社 ) 初めて就いた仕事 ( 初職 ) の雇用形態が非正規雇用だった人の割合は約 5 割 週 35 時間以上働く人の約 4 割が 正社員として働けなかった 経済的なゆとりが ない 7 割シングルマザーでは 9 割以上に 初職が非正規雇用の有配偶率は 3 割 有子率も 2 割強にとどまる 職場で男女による扱いの差を感じている人は約 4 割 女性の活躍促進に対する本音 女性だけに仕事と家事 育児の両立を求めるのは疑問 がトップに 回答者の基本的属性 (P.2-9) 現在の雇用形態 有期契約社員 9.8% 派遣社員 10.7% パートタイマー 57.6% アルバイト 20.4% 週の労働時間が 35 時間以上の層では 有期契約社員 と 派遣社員 がそれぞれ 2 割半 現在非正規雇用で働いている女性の約半数が初職も 非正規雇用 非正規雇用で働く女性の 1 週間の平均的な労働時間最多回答は 20~30 時間未満 有期契約社員や派遣社員では 6 割以上が 35 時間以上 初職の雇用形態による有配偶率の差初職が正規雇用では有配偶率は 7 割も非正規雇用では 3 割に届かず 初職の雇用形態による有子率の差正規雇用で 5 割半 非正規雇用では 2 割強にとどまる 現在の仕事の職種 営業 販売 サービス職 と 事務職 が 4 割前後週に 35 時間以上働いている層では 事務職 が約半数 非正規雇用で働く女性のダブルワークの状況仕事のかけもちを している 14.8% 非正規雇用を選んだ理由週に 35 時間以上働く人では 正社員として働けるところがなかった が約 4 割 非正規雇用で働く女性の主な家計収入週に 35 時間以上働く人では 配偶者の勤労収入 が 2 割にとどまる 非正規雇用で働く女性の生活意識 (P.10-11) 経済的なゆとりが ない 7 割シングルマザーでは 9 割 非正規雇用で働く女性の就業実態 (P.12-17) 職場で男女による扱いの差を感じている人は約 4 割男女による扱いの差を感じること 1 位 仕事への割り振りや配置 2 位 昇給 昇格スピード 非正規雇用で働く女性の職場の制度 育児休業制度 介護休業制度 利用可能は 4 割前後にとどまる 職場でのセクシュアル ハラスメント (P.18-19) 職場で セクシュアル ハラスメントを受けた 見聞きした 3 人に 1 人 セクシュアル ハラスメントを受けた 見聞きした際の相談 4 人に 3 人は 相談しなかった と回答 セクハラ防止のために必要だと思う取り組みトップは 安心して仕事ができる職場環境づくり 非正規雇用で働く女性の 今後の働き方 と 女性の活躍 に対する意識 (P.20-21) 非正規雇用で働く女性の今後の希望トップは 収入アップ で 3 割半 シングルマザーでは 4 割半に 女性の活躍促進に対する本音 女性だけに仕事と家事 育児の両立を求めるのは疑問 がトップに 1

1 本調査では 配偶者がいる人 500 サンプル 配偶者がいない人 500 サンプルと均等になるように割り付けて回収をした 2 本調査では 20 歳 ~29 歳 300 サンプル 30 歳 ~39 歳 300 サンプル 40 歳 ~49 歳 300 サンプル 50 歳 ~59 歳 100 サンプルとなるように割り付けて回収をした ( 同時期に行った正規雇用対象の別の調査とサンプル数の傾向を合わせた ) 3 本調査では 総務省 労働力調査 でパートタイム労働者に分類される 35 時間を働き方の違いをはかる一つの基準として 各設問の傾向を分析している なお ダブルワークの場合 すべての仕事の労働時間を合算したものを 労働時間 と回答しても らっている 調査結果 回答者の基本的属性 現在の雇用形態 有期契約社員 9.8% 派遣社員 10.7% パートタイマー 57.6% アルバイト 20.4% 週の労働時間が 35 時間以上の層では 有期契約社員 と 派遣社員 がそれぞれ 2 割半 現在非正規雇用で働いている女性の約半数が初職も 非正規雇用 全回答者 (1,000 名 ) に 現在の主な仕事の雇用形態を聞いたところ 有期契約社員 嘱託社員 が 9.8% 臨時 非常勤公務員 が 1.5% 派遣社員 が 10.7% パートタイマー が 57.6% アルバイト が 20.4% となりました 週の労働時間別にみると 35 時間未満の層では パートタイマー が 69.2% アルバイト が 19.9% で パートタイマーとアルバイトを合わせると約 9 割 (89.1%) となりました 一方 35 時間以上の層では 有期契約社員 嘱託社員 が 24.8% 派遣社員 が 25.2% パートタイマー が 29.4% アルバイト が 17.6% となりました 主な仕事の雇用形態 [ 単一回答形式 ] 10 75% 週の労働時間 35 時間未満 n=679 週の労働時間 35 時間以上 n=262 57.6 69.2 5 9.8 4.7 24.8 有期契約社員 嘱託社員 29.4 25.2 20.4 19.9 17.6 10.7 5.2 1.5 1.0 3.1 臨時 非常勤公務員派遣社員パートタイマーアルバイト また 全回答者 (1,000 名 ) に 学校卒業後に初めて就いた仕事 ( 初職 ) の雇用形態を聞いたところ 正社員 職員 ( 民間企業 団体等 ) が 51.2% 公務員 ( 正規職員 ) が 1.4% で 正規雇用 は 52.6% となりました 他方 有期契約社員 嘱託社員 が 5.4% 臨時 非常勤公務員 が 1.8% 派遣社員 が 3.5% パートタイマー が 15.5% アルバイト が 21. で 非正規雇用 は 47.2% となり 現在 非正規雇用で働いている女性の約半数が 初職も非正規雇用という結果となりました 学校卒業後に初めて就いた仕事の雇用形態 [ 単一回答形式 ] 10 75% 正規雇用 52.6% 非正規雇用 47.2% 5 51.2 正社員 職員 ( 民間企業 団体等 ) 1.4 公務員 ( 正規職員 ) 5.4 有期契約社員 嘱託社員 1.8 3.5 臨時 非常勤公務員 派遣社員 15.5 パートタイマー 21.0 アルバイト 0.2 内職 2

非正規雇用で働く女性の 1 週間の平均的な労働時間最多回答は 20~30 時間未満 有期契約社員や派遣社員では 6 割以上が 35 時間以上 全回答者 (1,000 名 ) に 平均的な 1 週間の労働時間 ( 残業含む ) を聞いたところ 20~30 時間未満 が 26.1% で最多回答となり 10~20 時間未満 が 20.8% で次いで多くなりました また 35~40 時間未満 (13.1%) や 40 ~45 時間未満 (8.3%) との回答もみられ 35 時間以上 は 26.2% でした 雇用形態別に 35 時間以上 をみると 有期契約 嘱託社員では 66.3% 派遣社員では 61.8% と どちらも 6 割を超えました 他方 パートタイマーでは 13.3% アルバイトでは 22.5% でした 平均的な 1 週間の労働時間 ( 残業含む ) [ 単一回答形式 ] 3 2 1 9.8 10 時間未満 20.8 10~ 20 時間未満 26.1 20~ 30 時間未満 11.2 30~ 35 時間未満 13.1 35~ 40 時間未満 8.3 40~ 45 時間未満 2.7 45~ 50 時間未満 0.8 0.9 0.4 50~ 55 時間未満 55~ 60 時間未満 60 時間以上 5.9 決まっていない 35 時間以上 n 数 全体 1000 9.8 20.8 26.1 11.2 13.1 8.3 2.7 0.8 0.9 0.4 5.9 26.2 有期契約 嘱託社員 98 9.2 4.1 7.1 12.2 32.7 21.4 8.2 2.0 2.0-1.0 66.3 雇臨時 非常勤公務員 15 26.7 6.7 6.7 6.7 33.3 6.7 13.3 - - - - 53.3 用派遣社員 107 8.4 5.6 3.7 15.0 31.8 18.7 7.5 1.9 1.9-5.6 61.8 形パートタイマー 576 8.9 26.2 35.4 11.1 7.3 3.6 0.3 0.7 0.9 0.5 5.0 13.3 態アルバイト 204 12.3 22.5 22.1 9.3 8.8 9.8 3.4 - - 0.5 11.3 22.5 全体比 +10pt 以上 / 全体比 +5pt 以上 / 全体比 -5pt 以下 / 全体比 -10pt 以下 (%) 臨時 非常勤公務員はn 数が30 未満のため参考値 3

週の労働時間別の年齢構成比 35 時間未満の層は 40 代 35 時間以上の層は 20 代の構成比が高め 初職の雇用形態による有配偶率の差初職が正規雇用では有配偶率は 7 割も非正規雇用では 3 割に届かず 週の労働時間による有配偶率の違い 35 時間未満層の有配偶率は 6 割強 35 時間以上層では 2 割半に 全回答者 (1,000 名 ) の年齢構成についてみると 全体では 20 歳 ~29 歳 30. 30 歳 ~39 歳 30. 40 歳 ~49 歳 30. 50 歳 ~59 歳 10. となっています 年齢 [ 単一回答形式 ] 30.0 30.0 30.0 10.0 初職雇用形態 正規雇用 n=526 非正規雇用 n=472 17.9 43.4 25.3 35.4 42.2 16.5 14.6 4.7 週の労働時間 35 時間未満 n=679 35 時間以上 n=262 25.2 37.8 29.9 30.5 34.2 22.9 10.8 8.8 20 歳 ~29 歳 30 歳 ~39 歳 40 歳 ~49 歳 50 歳 ~59 歳 4 初職非正規雇用の層が若年層に多い背景としては非正規雇用が増加した社会の変化が考えられる一方で 調査対象となる若年層の雇用形態変更の機会や経験が年齢の高い層よりも少なく 初職から継続して非正規雇用で働く人が対象となりやすいことも考えられる (50 代は割付が少ないため パーセンテージが他の年代よりも低く出ているが 傾向としては同様のことがいえる ) 4

全回答者 (1,000 名 ) に 配偶者 ( 事実婚含む ) の有無を聞いたところ 全体では いる 50. いない 50. となっています 初職の雇用形態別に有配偶率 ( 配偶者が いる 人の割合 ) をみると 初職が正規雇用の層の有配偶率は 70.9% であるのに対し 初職が非正規雇用の層では 26.9% にとどまりました また 週の労働時間別に有配偶率をみると 35 時間未満の層では 62. であるのに対し 35 時間以上の層では 24.8% にとどまりました 配偶者 ( 事実婚含む ) の有無 [ 単一回答形式 ] 50.0 50.0 初職の雇用形態 正規雇用 n=526 非正規雇用 n=472 26.9 70.9 73.1 29.1 週の労働時間 35 時間未満 n=679 35 時間以上 n=262 24.8 62.0 75.2 38.0 いる いない 初職が非正規雇用の層や週の労働時間が 35 時間以上の層の有配偶率が低い様子がうかがえましたが どちらの層も 20 代の構成比が高くなっていました そこで それぞれについて 世代別の確認も行ったところ いずれの世代においても初職が非正規雇用の層や週の労働時間が 35 時間以上の層のほうが有配偶率は低くなりました 配偶者 ( 事実婚含む ) の有無 [ 単一回答形式 ] 初職雇用形態 世代別 正規雇用 n=526 20 代 n=94 30 代 n=133 40 代 n=222 50 代 n=77 非正規雇用 n=472 20 代 n=205 30 代 n=167 40 代 n=78 50 代 n=22 10.7 26.9 39.4 33.5 50.0 50.0 45.5 70.9 68.4 いる 72.7 85.1 89.3 73.1 60.6 66.5 いない 配偶者 ( 事実婚含む ) の有無 [ 単一回答形式 ] 週の労働時間 世代別 35 時間未満 n=679 20 代 n=171 30 代 n=203 40 代 n=232 50 代 n=73 35 時間以上 n=262 20 代 n=99 30 代 n=80 40 代 n=60 50 代 n=23 12.1 25.7 24.8 22.5 34.8 50.0 45.0 62.0 62.6 いる 74.0 84.5 87.9 74.3 75.2 77.5 65.2 50.0 50.0 54.5 50.0 55.0 いない 38.0 29.1 31.6 37.4 27.3 26.0 14.9 15.5 5

子どもの有無 子どもがいる人 4 割弱 子どもがいない人 6 割強初職の雇用形態による有子率の差正規雇用で 5 割半 非正規雇用では 2 割強にとどまる 全回答者 (1,000 名 ) に 子どもの有無を聞いたところ 全体では いる 38.7% いない 61.3% となりました 配偶者有無別にみると 配偶者がいる層では いる が 68. いない が 32. 配偶者がいない層では いる 9.4% いない 90.6% となりました 配偶者がいないものの子どもはいるというシングルマザーも含まれています 初職の雇用形態別に 子どもが いる 人の割合をみると 初職が正規雇用の層では 54.1% であるのに対し 初職が非正規雇用の層では 21.6% にとどまり 週の労働時間別に 子どもが いる 人の割合をみると 35 時間未満の層では 47.2% 35 時間以上の層では 21.4% でした 初職が非正規雇用の層や週の労働時間が 35 時間以上の層のほうが有配偶率は低かったこともあり 初職の雇用形態別では初職が非正規雇用の層 週の労働時間別では 35 時間以上の層のほうが 子どもがいる人の割合は低い結果となりました 子どもの有無 [ 単一回答形式 ] 38.7 61.3 配偶者有無 いる n=500 いない n=500 9.4 68.0 90.6 32.0 初職の雇用形態 正規雇用 n=526 非正規雇用 n=472 21.6 54.1 78.4 46.0 週の労働時間 35 時間未満 n=679 35 時間以上 n=262 21.4 47.2 78.6 52.7 いる いない 全回答者 (1,000 名 ) に同居人を聞いたところ 配偶者 ( 事実婚含む ) 48.2% 子 35.3% 母 36.9% 父 28.8% 兄弟姉妹 15.6% となりました また いない ( 一人暮らし ) は 12.2% でした 同居人 [ 複数回答形式 ] 75% 5 48.2 配偶者 ( 事実婚含む ) 35.3 36.9 28.8 15.6 4.3 1.2 0.2 1.7 子 母 父 兄弟姉妹 祖母 祖父 友人 その他 いない ( 一人暮らし ) 12.2 6

現在の仕事の職種 営業 販売 サービス職 と 事務職 が 4 割前後週に 35 時間以上働いている層では 事務職 が約半数 非正規雇用で働く女性のダブルワークの状況仕事のかけもちを している 14.8% 全回答者 (1,000 名 ) に 現在の仕事の職種を聞いたところ 営業 販売 サービス職 が 40.7% 事務職 ( 労働時間の多くが事務系のデスクワーク ) が 38.1% 生産職 ( 加工 組立 検査 機械操作など工場等での労働 ) が 10.7% でした 週の労働時間別にみると 35 時間以上の層では 事務職 ( 労働時間の多くが事務系のデスクワーク ) が 48.9% と全体に比べて高くなる一方 営業 販売 サービス職は 3 割以下と低くなりました 現在の仕事の職種 [ 単一回答形式 ] 10 75% 週の労働時間 35 時間未満 n=679 週の労働時間 35 時間以上 n=262 5 38.1 34.6 48.9 44.6 40.7 28.6 10.7 9.6 12.6 生産職 ( 加工 組立 検査 機械操作 など工場等での労働 ) 事務職 ( 労働時間の多くが事務系の デスクワーク ) 7.9 8.5 7.6 専門 技術職 ( 研究開発 設計 情報 処理 教師 デザイナーなど ) 2.4 2.5 1.9 積下ろしとその関連業務 ) 運輸職 ( 交通機関の運転 整備 営業 販売 サービス職 0.2 0.1 0.4 その他 また 全回答者 (1,000 名 ) に 現在 仕事のかけもちをしているか聞いたところ している が 14.8% していない が 85.2% となりました 仕事のかけもちをしているか [ 単一回答形式 ] 14.8 85.2 している していない 7

17.9 7.6 21.1 15.6 16.6 16.3 18.3 11.8 9.9 17.2 11.3 13.4 7.3 7.5 7.2 9.2 2.3 1.6 3.4 30.5 28.2 27.0 33.9 41.3 36.1 36.6 43.7 非正規雇用を選んだ理由週に 35 時間以上働く人では 正社員として働けるところがなかった が約 4 割 続いて 全回答者 (1,000 名 ) に 今の就業形態を選んだ理由を聞いたところ 自分の都合のよい時に働きたいから が最も多く 41.3% 次いで 家庭の事情を優先しなければならなかったから が 28.2% 勤務時間や労働日数が少ないから が 27. 正社員 正規職員として働けるところがなかったから が 21.1% 簡単な仕事で責任も少ないから が 16.6% となりました 週の労働時間別にみると 週に 35 時間未満の人では 自分の都合のよい時に働きたいから が最も高く 43.7% となった一方 週に 35 時間以上の人では 正社員 正規職員として働けるところがなかったから が最も高く 36.6% となりました 正社員 正規職員として働けるところがなかったから と答えていない人であっても 長時間労働などにより そもそも正規雇用に就くことを断念している場合が考えられます 調査結果からは 非正規雇用で週に 35 時間以上働いている女性には 特に不本意ながら非正規雇用で働いている人が多いことがわかりました 今の就業形態を選んだ理由 [ 複数回答形式 (3 つまで )] 5 週の労働時間 35 時間未満 n=679 週の労働時間 35 時間以上 n=262 自分の都合のよい時に働きたいから 家庭の事情を優先しなければならなかったから 勤務時間や労働日数が少ないから 正社員 正規職員として働けるところがなかったから 簡単な仕事で責任も少ないから 組織や人間関係にしばられたくなかったから 体力的に正社員 正規職員として働けなかったから 専門的な資格 技能が活かせるから その他 8

21.0 24.1 20.6 29.0 12.6 10.0 18.3 3.6 3.5 2.7 1.1 1.0 0.8 45.7 58.0 77.6 76.3 85.1 非正規雇用で働く女性の平均年収 140 万円パートタイマーの半数は 100 万円未満 非正規雇用で働く女性の主な家計収入週に 35 時間以上働く人では 配偶者の勤労収入 が 2 割にとどまる 全回答者 (1,000 名 ) に 個人年収を聞いたところ 100 万円未満 (40.6%) が最も多く 次いで 100 万円 ~ 199 万円 (36.6%) 200 万円 ~299 万円 (16.9%) となり 平均は 139.6 万円となりました 雇用形態別にみると 有期契約 嘱託社員や派遣社員では 200 万円 ~299 万円 ( 有期契約 嘱託社員 40.8% 派遣社員 43.) が最も高く 平均は有期契約 嘱託社員では 245.9 万円 派遣社員では 210.8 万円となりました 他方 パートタイマーやアルバイトでは 100 万円未満 ( パートタイマー 50.9% アルバイト 47.1%) が最も高く 平均は パートタイマーでは 113.7 万円 アルバイトでは 118.6 万円でした 個人年収 [ 単一回答形式 ] 5 40.6 36.6 16.9 4.7 0.9 0.3 100 万円 100 万円 ~ 200 万円 ~ 300 万円 ~ 400 万円 ~ 500 万円 平均 n 数 未満 199 万円 299 万円 399 万円 499 万円 以上 ( 万円 ) 全体 1000 40.6 36.6 16.9 4.7 0.9 0.3 139.6 雇 有期契約 嘱託社員 98 4.1 29.6 40.8 18.4 6.1 1.0 245.9 用臨時 非常勤公務員 ( ) 15 6.7 26.7 60.0 6.7 - - 216.7 形 派遣社員 107 11.2 31.8 43.0 13.1 0.9-210.8 態 パートタイマー 576 50.9 37.8 9.0 1.6 0.3 0.3 113.7 別 アルバイト 204 47.1 39.7 10.8 2.5 - - 118.6 全体比 +10pt 以上 / 全体比 +5pt 以上 / 全体比 -5pt 以下 / 全体比 -10pt 以下 (%) 臨時 非常勤公務員はn 数が30 未満のため参考値 続いて 主な家計収入を聞いたところ 自分の勤労収入 が最も多く 77.6% 次いで 配偶者の勤労収入 が 45.7% 自分や配偶者以外の勤労収入 が 24.1% となりました 自分の勤労収入 と回答している人が約 8 割にのぼっている背景には 有配偶の場合においても配偶者の収入が低く 自らの収入が家計に不可欠であるという認識が考えられます 週の労働時間別にみると 配偶者の勤労収入 は 35 時間未満の層では 58. でしたが 35 時間以上の層では 21. にとどまりました 主な家計収入 [ 複数回答形式 ] 10 75% 5 週の労働時間 35 時間未満 n=679 週の労働時間 35 時間以上 n=262 自分の勤労収入 配偶者の勤労収入 自分や配偶者以外の勤労収入 家族の年金 勤労収入以外の収入 ( 株 貯金等 ) その他 9

非正規雇用で働く女性の生活意識 経済的なゆとりが ない 7 割シングルマザーでは 9 割 時間的なゆとりは半数以上が ある と回答も 子どもがいる人では ない が多数派に それでは 日々の生活において どのくらいゆとりを感じられているのでしょうか 全回答者 (1,000 名 ) に 経済的ゆとりや時間的ゆとりがあるか聞きました まず 経済的ゆとり についてみると ゆとりがある が 3.6% ある程度ゆとりがある が 21.8% で 合計した ある は 25.4% あまりゆとりがない が 36.7% まったくゆとりがない が 34.1% で 合計した ない は 70.8% となりました 経済的なゆとりを感じない人が多いようです 配偶者 子の有無別にみると シングルマザー ( 配偶者いない 子いる ) では ある は 8.5% と 1 割に満たない結果となり ない が 91.5% と 9 割を超えました 経済的ゆとりがあるか [ 単一回答形式 ] ある ない 3.6 21.8 3.8 36.7 34.1 25.4 70.8 配偶者 子有無別 配偶者も子もいる n=340 配偶者いる 子いない n=160 配偶者いない 子いる n=47 配偶者も子もいない n=453 4.1 4.4 2.1 6.4 25.0 2.6 31.9 38.3 3.1 17.4 4.6 37.9 5.0 35.5 36.9 30.3 21.9 53.2 39.3 29.1 68.2 36.3 58.8 8.5 91.5 20.5 74.8 ゆとりがあるある程度ゆとりがあるどちらともいえない あまりゆとりがない まったくゆとりがない 次に 時間的ゆとりについてみると ゆとりがある が 11.7% ある程度ゆとりがある が 41. で 合計した ある は 52.7% あまりゆとりがない が 29.9% まったくゆとりがない が 13.2% で 合計した ない は 43.1% となりました 時間的ゆとりについては 感じる人のほうが多いようです 配偶者 子の有無別にみると 子どもがいない人ではゆとりを感じる人 ( 配偶者いる 子いない 66.9% 配偶者も子もいない 55.4%) が多数派となった一方 子どもがいる人ではゆとりを感じない人が多数派で 特に シングルマザーでは 55.3% でした 時間的ゆとりがあるか [ 単一回答形式 ] ある ない 11.7 41.0 4.2 29.9 13.2 52.7 43.1 配偶者 子有無別 配偶者も子もいる n=340 配偶者いる 子いない n=160 配偶者いない 子いる n=47 配偶者も子もいない n=453 5.0 21.3 10.6 13.5 39.1 29.8 41.9 3.2 45.6 4.3 35.6 3.8 34.0 5.1 26.9 17.1 25.0 4.4 21.3 12.6 44.1 52.7 66.9 29.4 40.4 55.3 55.4 39.5 ゆとりがあるある程度ゆとりがあるどちらともいえない あまりゆとりがない まったくゆとりがない 10

非正規雇用で働く女性が日頃感じる不安 1 位 老後の生活 2 位 健康 3 位 仕事 全回答者 (1,000 名 ) に 日頃生活をしていてどのような悩みや不安を感じるか聞いたところ 老後の生活 が最も多く 51.6% 次いで 健康 が 41.8% 仕事 が 39.4% 家族の世話 介護 が 19. 家族との関係 が 14.4% となりました 老後の生活を不安視する人が多いようです 日頃生活をしていて感じる悩みや不安 [ 複数回答形式 (3つまで)] 75% 5 51.6 41.8 39.4 19.0 老後の生活 健康 仕事 家族の 世話 介護 14.4 13.5 12.2 10.8 家族との関係 独身であること ローン 負債 8.8 住まい職場の人間関係 4.2 友人との関係 1.7 2.2 その他わからない 9.5 特にない 11

非正規雇用で働く女性の就業実態 現在の職場は昇給 昇格することが ある 2 割半 ない 6 割弱 派遣社員では 7 割強が ない と回答 正規雇用への転換 ある 2 割弱 ない 6 割強 正規雇用への転換に必要なことは 上司の推薦 がトップ 次に 現在働いている職場での昇給 昇格や正規雇用への転換について聞きました まず 全回答者 (1,000 名 ) に 現在働いている職場で 昇給 昇格することはあるか聞いたところ ある が 25.8% ない が 58.5% わからない が 15.7% となりました 昇給 昇格することが ない という人が多数派のようです 雇用形態別にみると 昇給 昇格が ない と回答した人の割合は 派遣社員では 71. と 有期契約 嘱託社員 (54.1%) やパートタイマー (56.6%) アルバイト (58.3%) よりも高くなりました 派遣社員として働いている人には 派遣当初に定められた給与や等級のまま仕事を続けている人が多い様子がうかがえました 現在働いている職場で 昇給 昇格することはあるか [ 単一回答形式 ] 25.8 58.5 15.7 雇用形態別 有期契約 嘱託社員 n=98 臨時 非常勤公務員 ( ) n=15 派遣社員 n=107 パートタイマー n=576 29.6 26.7 13.1 29.7 71.0 54.1 73.3 56.6 16.3 15.9 13.7 アルバイト n=204 19.6 58.3 22.1 臨時 非常勤公務員は n 数が 30 未満のため参考値 あるないわからない 12

また 現在働いている職場で 正社員 正規職員に転換することはあるか聞いたところ ある が 18.2% ない が 63.4% わからない が 18.4% となりました 正規雇用への転換も昇給 昇格同様 現在の職場には ない という人が多いようです 現在働いている職場で 正社員 正規職員に転換することはあるか [ 単一回答形式 ] 18.2 63.4 18.4 雇用形態別 有期契約 嘱託社員 n=98 臨時 非常勤公務員 ( ) n=15 派遣社員 n=107 パートタイマー n=576 26.5 13.3 15.9 19.3 62.2 73.3 55.1 65.8 11.2 13.3 29.0 14.9 アルバイト n=204 12.7 60.8 26.5 臨時 非常勤公務員は n 数が 30 未満のため参考値 あるないわからない 次に 現在働いている職場で 正社員 正規職員に転換することがあると回答した人 (182 名 ) に 正社員 正規職員へ転換する際 どのような条件が必要か聞いたところ 上司の推薦 が最も多く 30.8% 次いで 勤続年数 が 28. 面接試験 が 27.5% 筆記試験 が 23.1% 資格等級 が 15.9% となり 条件は特にない は 15.4% でした また わからない という回答も 21.4% みられました 職場に正規雇用に転換できる制度やコースがあっても どうすればできるのかわからないという人も少なくないようです 正社員 正規職員へ転換する際 どのような条件が必要か [ 複数回答形式 ] 対象現在働いている職場で 正社員 正規職員に転換することがある人 5 全体 n=182 30.8 28.0 27.5 23.1 15.9 21.4 15.4 9.9 上司の推薦 勤続年数 面接試験 筆記試験 資格等級 年齢 その他 わからない 条件は 特にない 3.3 13

職場で男女による扱いの差を感じている人は約 4 割男女による扱いの差を感じること 1 位 仕事への割り振りや配置 2 位 昇給 昇格スピード 続いて 全回答者 (1,000 名 ) に 職場で 男女による扱いの差を感じるものを聞いたところ 男女による扱いの差を感じることがある人は 37. 感じることはない人が 63. となり 非正規雇用で働いている女性の約 4 割は職場で男女による扱いの差を感じていることがわかりました 職場で 男女による扱いの差 37.0 63.0 感じることがある 感じることはない それでは どのようなことに 男女による扱いの差を感じているのでしょうか 職場で 男女による扱いの差を感じることがある 370 名の回答をみると 仕事への割り振りや配置 が最も多く 47.6% 次いで 昇給 昇格のスピード が 31.9% 募集 採用 が 30.3% リーダー職への登用 が 20.5% 正社員 正規職員への転換 が 16.5% となりました 任される仕事や評価の面で男女の差を感じている人が多いようです 職場で 男女による扱いの差を感じるもの [ 複数回答形式 (3 つまで )] 対象 : 男女による扱いの差を感じることがある人 75% 全体 n=370 5 47.6 31.9 30.3 20.5 16.5 14.6 仕事への割り振りや配置 昇給 昇格のスピード 募集 採用 リーダー職への登用 正社員 正規職員への転換 雇い止め ( 契約解除 ) の対象 8.6 8.1 7.0 4.9 業務に関する情報伝達 人事考課 査定 教育 研修 会議への出席 2.2 その他 14

仕事の裁量半数以上が 手順を自分で決められる でも 量を自分で決められる は 3 割半 仕事の責任 権限が重い 自分の代わりがいない と感じている人はそれぞれ 3 割強 全回答者 (1,000 名 ) に 現在担当している仕事の裁量や責任 権限について聞きました まず 仕事の手順を自分で決めることができる では かなりあてはまる が 13.7% ややあてはまる が 39.7% で 合計した あてはまる は 53.4% となり 仕事の量を自分で決めることができる では かなりあてはまる が 6.3% ややあてはまる が 28.7% で 合計した あてはまる は 35. となりました 仕事の手順を自分で決められるという人は半数以上でしたが 仕事の量を自分で決められるという人は 3 割半という結果となりました 雇用形態別に あてはまる をみると 仕事の手順を自分で決めることができる と 仕事の量を自分で決めることができる の両方において派遣社員 ( それぞれ 45.7% 22.4%) が他の雇用形態に比べ低くなりました 現在担当している仕事について 仕事の手順を自分で決めることができる [ 単一回答形式 ] あてはまる あてはまらない 13.7 39.7 29.5 17.1 53.4 46.6 雇用形態別 有期契約 嘱託社員 n=98 臨時 非常勤公務員 n=15 派遣社員 n=107 パートタイマー n=576 16.3 33.3 9.3 14.6 40.8 36.4 39.4 31.6 40.0 29.0 28.3 11.2 20.0 6.7 25.2 17.7 57.1 42.8 73.3 26.7 45.7 54.2 54.0 46.0 アルバイト n=204 10.8 41.7 32.8 14.7 52.5 47.5 臨時 非常勤公務員は n 数が 30 未満のため参考値 かなりあてはまるあまりあてはまらない ややあてはまるまったくあてはまらない 現在担当している仕事について 仕事の量を自分で決めることができる [ 単一回答形式 ] あてはまる あてはまらない 6.3 28.7 40.2 24.8 35.0 65.0 雇用形態別 有期契約 嘱託社員 n=98 臨時 非常勤公務員 n=15 派遣社員 n=107 パートタイマー n=576 8.2 13.3 36.7 40.0 5.6 16.8 6.4 29.5 45.8 38.7 36.7 40.0 18.4 6.7 31.8 25.3 44.9 55.1 53.3 46.7 22.4 77.6 35.9 64.0 アルバイト n=204 4.9 27.9 43.1 24.0 32.8 67.1 臨時 非常勤公務員は n 数が 30 未満のため参考値 かなりあてはまるあまりあてはまらない ややあてはまるまったくあてはまらない 15

また 仕事の責任 権限が重い では かなりあてはまる が 8.6% ややあてはまる が 24.8% で 合計した あてはまる は 33.4% 自分の仕事の代わりができる人がいない では かなりあてはまる が 9. ややあてはまる が 22.7% で 合計した あてはまる は 31.7% となりました 仕事の責任 権限が重いと感じている人や自分の代わりになる人がいないと感じている人は少数派であるものの 3 割以上いることがわかりました 雇用形態別に あてはまる をみると 仕事の責任 権限が重い 自分の仕事の代わりができる人がいない のどちらにおいても有期契約 嘱託社員 ( それぞれ 43.8% 51.) が他の雇用形態より高くなりました 現在担当している仕事について 仕事の責任 権限が重い [ 単一回答形式 ] あてはまる あてはまらない 8.6 24.8 44.3 22.3 33.4 66.6 雇用形態別 有期契約 嘱託社員 n=98 臨時 非常勤公務員 n=15 派遣社員 n=107 パートタイマー n=576 12.2 20.0 10.3 7.8 31.6 33.3 20.6 26.7 38.3 44.4 44.9 26.7 11.2 20.0 30.8 21.0 43.8 56.1 53.3 46.7 30.9 69.1 34.5 65.4 アルバイト n=204 7.4 17.6 48.0 27.0 25.0 75.0 臨時 非常勤公務員は n 数が 30 未満のため参考値 かなりあてはまるあまりあてはまらない ややあてはまるまったくあてはまらない 現在担当している仕事について 自分の仕事の代わりができる人がいない [ 単一回答形式 ] あてはまる あてはまらない 9.0 22.7 36.5 31.8 31.7 68.3 雇用形態別 有期契約 嘱託社員 n=98 臨時 非常勤公務員 n=15 派遣社員 n=107 パートタイマー n=576 12.2 20.0 5.6 18.7 9.0 20.8 38.8 40.0 40.2 37.3 32.7 20.0 16.3 20.0 35.5 32.8 51.0 49.0 60.0 40.0 24.3 75.7 29.8 70.1 アルバイト n=204 8.3 21.1 35.3 35.3 29.4 70.6 臨時 非常勤公務員は n 数が 30 未満のため参考値 かなりあてはまるあまりあてはまらない ややあてはまるまったくあてはまらない 16

非正規雇用で働く女性の職場の制度 育児休業制度 介護休業制度 利用可能は 4 割前後にとどまる 仕事をする中で 職場の施設や様々な制度を利用する機会がありますが 非正規雇用であっても 正規雇用の人と同じように利用できるのでしょうか いくつかの制度や施設について 正社員 正規職員と同じように利用できるかどうかを聞いたところ 利用できる ( 適用される ) ( 正社員 正規職員と同じ内容 基準で利用できる ( 適用される ) と 正社員 正規職員と異なる内容 基準だが利用できる ( 適用される ) の合計 ) は 休憩室 (90.2%) や 更衣室 (88.1%) 通勤手当 (79.) 職場の食堂 (73.1%) といった福利厚生としての側面が強いものについては 利用できる人が大多数であることがわかりました 他方 キャリアアップのための研修や教育 (46.2%) 育児のための休業制度 (44.2%) や 介護のための休業制度 (39.) といった休業制度 一時金 賞与の支給 (40.7%) については 利用できない ( 適用されない ) 人のほうが多いことがわかりました 現在の職場で 正社員 正規職員と同じように制度や施設を利用できるか [ 各単一回答形式 ] 対象 : それぞれ制度や施設がある人 10 75% 5 90.2 15.4 14.0 74.8 74.1 全体 n=690 88.1 79.0 73.1 66.4 27.5 14.5 全体 n=648 51.5 全体 n=852 58.6 全体 n=399 正社員 正規職員と異なる内容 基準だが利用できる ( 適用される ) 正社員 正規職員と同じ内容 基準で利用できる ( 適用される ) 40.9 39.8 28.9 24.2 25.5 25.4 全体 n=812 65.2 全体 n=701 60.8 31.9 34.6 全体 n=752 58.8 全体 n=795 46.2 28.4 26.1 17.8 18.1 全体 n=591 44.2 全体 n=664 40.7 33.7 7.0 全体 n=729 39.0 24.0 15.0 全体 n=612 休憩室 更衣室 通勤手当 職場の 食堂 年次有給休暇制度 仕事に必要な研修や教育 慶弔休暇制度 職場が実施 支援する定期健康診断 キャリアアップのための研修や教育 育児のための休業制度 一時金 賞与の支給 介護のための休業制度 17

職場でのセクシュアル ハラスメント 職場で セクシュアル ハラスメントを受けた 見聞きした 3 人に 1 人 セクシュアル ハラスメントを受けた 見聞きした際の相談 4 人に 3 人は 相談しなかった と回答 セクハラ防止のために必要だと思う取り組みトップは 安心して仕事ができる職場環境づくり 全回答者 (1,000 名 ) に 過去 3 年間に セクシュアル ハラスメント ( 同性間を含む ) を受けたことがあるか または 職場で見聞きしたことはあるか聞いたところ 受けたことがある が 8.1% 受けたことはないが 見聞きしたことはある が 26.2% で 職場においてセクシャル ハラスメントを受けたり見聞きしたりした人の割合は 34.3% となりました 一方 受けたことも 見聞きしたこともない は 65.7% でした 過去 3 年間に セクシュアル ハラスメント ( 同性間を含む ) を受けたこと または 見聞きしたことはあるか [ 単一回答形式 ] 受けた 見聞きした 8.1 26.2 65.7 34.3 受けたことがある受けたことはないが 見聞きしたことはある受けたことも 見聞きしたこともない 次に 過去 3 年間に セクシュアル ハラスメントを受けたことがある または 見聞きしたことがある人 (343 名 ) に セクシュアル ハラスメントの相談をしたことがあるか聞いたところ 相談した人は 24.2% 相談しなかった人は 75.8% でした セクハラを受けたり 見聞きしたりした人の多くが誰にも相談できていないという実態が明らかになりました 世代別にみると 相談しなかった は年齢が上がるにつれ高くなり 20 代 66. 30 代 77.1% 40 代 79.4% 50 代 91.2% でした また セクシュアル ハラスメントの相談をした 83 名について どこに相談をしたのかみると 職場の同僚 が最も多く 43.4% 次いで 上司 が 31.3% 家族 が 25.3% でした 過去 3 年間に セクシュアル ハラスメントの相談をしたことがあるか 対象 : 過去 3 年間に セクシュアル ハラスメントを受けた 見聞きした人 過去 3 年間に セクシュアル ハラスメントの相談をどこにしたか [ 複数回答形式 ] 対象 : 過去 3 年間に セクシュアル ハラスメントの相談をした人 5 全体 n=343 24.2 75.8 職場の同僚 43.4 20 代 n=106 34.0 66.0 上司 家族 25.3 31.3 世 代 30 代 n=96 22.9 77.1 職場の相談窓口 担当者 14.5 別 40 代 n=107 20.6 79.4 派遣会社 9.6 50 代 n=34 8.8 91.2 労働組合 3.6 相談した 相談しなかった 地方自治体や NPO などの団体 3.6 都道府県労働局 1.2 全体 n=83 18

20.5 30.8 25.8 21.2 20.1 18.1 0.7 1.2 41.2 39.8 38.3 34.9 33.7 31.3 48.2 59.0 では セクシュアル ハラスメントを防ぐためには何が必要だと考えられているのでしょうか 全回答者 (1,000 名 ) に セクシュアル ハラスメントを防止するためにどのような取り組みが必要だと思うか聞いたところ 安心して仕事ができる職場環境づくり が最も多く 59. 次いで トップの意識改革 が 41.2% 相談 苦情窓口の設置 周知 が 38.3% 問題発生時の迅速 公正な対応 が 30.8% 社員 職員研修の実施 が 25.8% となりました 安心して働ける職場環境をつくっていくことが セクハラ防止にもつながっていくと考えられているようです また 過去 3 年間に セクシュアル ハラスメントを受けたり 見聞きしたりし そのことを誰かに相談した人 (83 名 ) の意見をみると 社員 職員研修の実施 (33.7%) と 管理職研修の実施 (31.3%) が全体 ( それぞれ 25.8% 21.2%) より高くなりました セクハラが切実な問題である人ほど 管理職や一般社員 職員のハラスメントに関する研修を必要だと感じているようです セクシュアル ハラスメントを防止するためにどのような取り組みが必要だと思うか [ 複数回答形式 ] 75% 過去 3 年間にセクハラの相談をした人 n=83 5 安心して仕事ができる職場環境づくり トップの意識改革 相談 苦情窓口の設置 周知 問題発生時の迅速 公正な対応 社員 職員研修の実施 管理職研修の実施 就業規則や労使協定における懲戒条項の明記 その他 19

非正規雇用で働く女性の 今後の働き方 と 女性の活躍 に対する意識 非正規雇用で働く女性の今後の希望トップは 収入アップ で 3 割半 シングルマザーでは 4 割半に 全回答者 (1,000 名 ) に 今後どのような道に進みたいと思うか 希望に最も近いものを聞いたところ 収入を増やしたい が最も多く 36.7% 次いで 自分のペースで働きたい が 22.9% となりました 今よりも多くの収入を得たいと考えている人や 無理のない働き方をしていきたいと考えている人が多いようです 配偶者 子の有無別にみると 配偶者がいて子がいない人では 自分のペースで働きたい が最も高く 33.1% となった一方 シングルマザー ( 配偶者いない 子いる ) では 収入を増やしたい が 46.8% と他の層より高くなりました 今後どのような道に進みたいと思うか [ 単一回答形式 ] 5 36.7 22.9 8.0 7.3 6.7 6.1 5.6 4.8 1.1 0.8 収入を 自分の やりがい 特に希望 今の 正社員 転職 適当な 職場の 今の 増やし ペースで のある はなく 職場で 正規職 したい 時期に チーム 職場で たい 働きたい 仕事を 成り行き 働き続け 員に 退職して リーダー 専門職 したい に たい なりたい 家庭に として として まかせる 入りたい 仕事を 腕を 切り回し ふるい n 数 たい たい 全体 1000 36.7 22.9 8.0 7.3 6.7 6.1 5.6 4.8 1.1 0.8 配子配偶者も子もいる 340 36.2 20.9 8.2 7.9 11.8 6.2 3.5 4.1 0.9 0.3 偶有配偶者いる 子いない 160 23.8 33.1 6.3 8.1 8.1 5.0 6.3 5.6 1.3 2.5 者無配偶者いない 子いる 47 46.8 14.9 2.1 10.6 2.1 8.5 6.4 4.3 4.3 - 別配偶者も子もいない 453 40.6 21.6 9.1 6.2 2.9 6.2 6.8 5.1 0.9 0.7 全体比 +10pt 以上 / 全体比 +5pt 以上 / 全体比 -5pt 以下 / 全体比 -10pt 以下 (%) 20

女性の活躍促進に対する本音 女性だけに仕事と家事 育児の両立を求めるのは疑問 がトップに 2 位は 非正規雇用の女性の働き方にも目を向けてほしい 現在 政府が主導となって 女性の活躍を促進する取り組みが進められていますが 非正規雇用で働く女性は 女性の活躍を促進する取り組みに対してどのように感じているのでしょうか 全回答者 (1,000 名 ) に 女性の活躍 について どのように思うか聞いたところ 女性だけに働くことと家事 育児の両立を求める風潮に疑問を感じる が最も多く 44.1% 次いで 非正規雇用の女性の働き方にも目を向けてほしい が 34.8% 女性活躍に関する制度だけでなく 現場の理解が高まればいいと思う が 21.9% となりました 女性だけに求めていることを疑問視する声が多く挙がった一方で 非正規雇用の働き方に注目することや 現場の理解が高まることを期待する声も挙がりました 女性の活躍 について どのように思うか [ 複数回答形式 ] 上位 10 項目を表示 5 44.1 34.8 21.9 20.9 19.1 18.9 13.4 11.8 9.1 8.0 女性だけに働くことと家事 育児の両立を求める風潮に疑問を感じる 非正規雇用の女性の働き方にも目を向けてほしい 女性活躍に関する制度だけでなく 現場の理解が高まればいいと思う 女性だけでなく 男性にももっと当事者意識を持ってほしい 現場の声が届いていない 一部の女性だけのものに感じる 色々な制度があっても知る機会がない 女性管理職が増えて 女性が働きやすくなるといいと思う 女性管理職の比率の数値目標は 表面的で実態をともなっていない もっと活発に議論が進めばいいと思う キャリアについて相談できる場所や相手がない 本調査全体を通じて 初職の雇用形態が非正規雇用である層が約 5 割にのぼったことや 経済的なゆとりが ない 層が圧倒的多数にのぼること 初職の雇用形態や労働時間によって傾向が大きく異なる部分があることがわかりました また 職場の男女間格差について課題を感じている人が少なくないことなど 非正規雇用の女性の働き方 職場環境の課題が多数みられるとともに その働き方や意識が多岐に渡っていることが浮かび上がりました 21

調査概要 調査タイトル : 非正規雇用で働く女性に関する調査 2017 調査対象 調査期間 調査方法 調査地域 有効回答数 : ネットエイジアリサーチのモニター会員を母集団とする 20 歳 ~59 歳の非正規雇用 ( ) で働く女性 有期契約社員 嘱託社員 臨時 非常勤公務員 派遣社員 パートタイマー アルバイト :2017 年 7 月 26 日 ~7 月 28 日 : インターネット調査 : 全国 :1,000サンプル ( 有期契約社員 嘱託社員 98s 臨時 非常勤公務員 15s 派遣社員 107s パートタイマー 576s アルバイト204s) 20 代 300s 30 代 300s 40 代 300s 50 代 100s かつ 配偶者なし500s 配偶者あり500sとなるように割付 実施機関 : ネットエイジア株式会社 報道関係の皆様へ 本ニュースレターの内容の転載にあたりましては 連合調べ と付記のうえご使用くださいますよう お願い申し上げます 本調査に関するお問合せ窓口 連合 ( 日本労働組合総連合会 ) 総合男女平等局 担当 : 佐藤 松野 TEL :03-5295-0515 E メール :jtuc-josei@sv.rengo-net.or.jp 総合企画局企画局 担当 : 山根 TEL :03-5295-0510 E メール :jtuc-kikaku@sv.rengo-net.or.jp 受付時間 :10 時 00 分 ~17 時 30 分 ( 月 ~ 金 ) 連合 ( 日本労働組合総連合会 ) 概要 組織名 : 連合 ( 日本労働組合総連合会 ) 代表者名 : 会長神津里季生 発足 :1989 年 11 月 所在地 : 東京都千代田区神田駿河台 3-2-11 連合会館 業務内容 : すべての働く人たちのために 希望と安心の社会をつくる 22