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2. 改正の趣旨 背景 (1) 問題となっていたケース < 親族図 > 前提条件 1. 父 母 ( 死亡 ) 父の財産 :50 億円 ( すべて現金 ) 財産は 父 子 孫の順に相続する ( 各相続時の法定相続人は 1 名 ) 2. 子 子の妻 ( 死亡 ) 父及び子の相続における相次相続控除は考慮

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投資法人の資本の払戻 し直前の税務上の資本 金等の額 投資法人の資本の払戻し 直前の発行済投資口総数 投資法人の資本の払戻し総額 * 一定割合 = 投資法人の税務上の前期末純資産価額 ( 注 3) ( 小数第 3 位未満を切上げ ) ( 注 2) 譲渡収入の金額 = 資本の払戻し額 -みなし配当金額

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土地の譲渡に対する課税 農地に限らず 土地を売却し 譲渡益が発生すると その譲渡益に対して所得税又は法人税などが課税される 個人 ( 所得税 ) 税額 = 譲渡所得金額 15%( ) 譲渡所得金額 = 譲渡収入金額 - ( 取得費 + 譲渡費用 ) 取得後 5 年以内に土地を売却した場合の税率は30

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給与所得控除額の改正前後の比較 改正前 改正後 給与等の収入金額給与所得控除額給与等の収入金額給与所得控除額 180 万円以下 収入金額 40% 65 万円に満たない場合は 65 万円 180 万円以下 収入金額 40%-10 万円 55 万円に満たない場合は 55 万円 180 万円超 360 万

13. 平成 29 年 4 月に中古住宅とその敷地を取得した場合 当該敷地の取得に係る不動産取得税の税額から 1/2 に相当する額が減額される 14. 家屋の改築により家屋の取得とみなされた場合 当該改築により増加した価格を課税標準として不動産 取得税が課税される 15. 不動産取得税は 相続 贈与

目 次 問 1 法人税法における当初申告要件及び適用額の制限に関する改正の概要 1 問 2 租税特別措置法における当初申告要件及び適用額の制限に関する改正の概要 3 問 3 法人税法における当初申告要件 ( 所得税額控除の例 ) 5 問 4 法人税法における適用額の制限 ( 所得税額控除の例 ) 6

税額控除限度額の計算この制度による税額控除限度額は 次の算式により計算します ( 措法 42 の 112) 税額控除限度額 = 特定機械装置等の取得価額 税額控除割合 ( 当期の法人税額の 20% 相当額を限度 ) 上記算式の税額控除割合は 次に掲げる区分に応じ それぞれ次の割合となります 特定機械

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資料8-2 平成29年度文部科学関係税制改正事項

e. 未成年者に係る少額上場株式等の非課税口座制度 ( ジュニア NISA) 未成年者に係る少額上場株式等の非課税口座制度に基づき 証券会社等の金融商品取引業者等に開設した未成年者口座において設定した非課税管理勘定に管理されている上場株式等 ( 平成 28 年 4 月 1 日から平成 35 年 12

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2. 制度の概要 この制度は 非上場株式等の相続税 贈与税の納税猶予制度 とは異なり 自社株式に相当する出資持分の承継の取り扱いではなく 医療法人の出資者等が出資持分を放棄した場合に係る税負担を最終的に免除することにより 持分なし医療法人 に移行を促進する制度です 具体的には 持分なし医療法人 への

1 繰越控除適用事業年度の申告書提出の時点で判定して 連続して 提出していることが要件である その時点で提出されていない事業年度があれば事後的に提出しても要件は満たさない 2 確定申告書を提出 とは白色申告でも可 4. 欠損金の繰越控除期間に誤りはないか青色欠損金の繰越期間は 最近でも図表 1 のよ

障財源化分とする経過措置を講ずる (4) その他所要の措置を講ずる 2 消費税率の引上げ時期の変更に伴う措置 ( 国税 ) (1) 消費税の軽減税率制度の導入時期を平成 31 年 10 月 1 日とする (2) 適格請求書等保存方式が導入されるまでの間の措置について 次の措置を講ずる 1 売上げを税

投資主が受け取る配当等の額については 原則どおり配当等の額を受け取る際に20%( 所得税 )( 平成 25 年 1 月 1 日から平成 49 年 12 月 31 日までは復興特別所得税とあわせて20.42%) の税率により源泉徴収された後 総合課税の対象となります ( ロ ) 出資等減少分配に係る税

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の範囲は 築 20 年以内の非耐火建築物及び築 25 年以内の耐火建築物 ((2) については築 25 年以内の既存住宅 ) のほか 建築基準法施行令 ( 昭和二十五年政令第三百三十八号 ) 第三章及び第五章の四の規定又は地震に対する安全上耐震関係規定に準ずるものとして定める基準に適合する一定の既存

平成18年度地方税制改正(案)について

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所令要綱

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<TAC> 無断複写 複製を禁じます ( 税 18) 相上 (8)C10-1 相続税法 上級 演習 8 テキスト 2 第 8 回 - 解答 点 - 第一問 問 1 持分の定めのない法人に対し財産の贈与又は遺贈があった場合において 税負担の不当減少を防 止

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( ロ ) 出資等減少分配に係る税務個人投資主が本投資法人から受取る出資等減少分配 ( 所得税法第 24 条に定めるものをいいます 以下 本 ( ロ ) 出資等減少分配に係る税務 において同じです ) のうち本投資法人の税務上の資本金等の額に相当する金額を超える金額がある場合には みなし配当 ( 計

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別紙様式 7( ひな型 ) ( 日本工業規格 A4) 別紙様式 7( ひな型 ) ( 日本工業規格 A4) 申請者がと年月日をもって売買契約を締結した指名金銭債権に伴う別紙記載の不動産の質権又は抵当権の移転の登記につき 租税特別措置法第 83 条の2 第 1 項の規定の適用を受けたいので 租税特別措

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iii. 源泉徴収選択口座への受入れ源泉徴収ありを選択した特定口座 ( 以下 源泉徴収選択口座 といいます ) が開設されている金融商品取引業者等 ( 証券会社等 ) に対して 源泉徴収選択口座内配当等受入開始届出書 を提出することにより 上場株式等の配当等を源泉徴収選択口座に受け入れることができま

平成20年2月

b c.( 略 ) 2 不動産取得税の軽減に係るの発行信託会社等の地方税法附則第 11 条第 12 項に基づく不動産取得税の軽減のための同法施行令附則第 7 条第 12 項に規定するの発行等については 以下のとおり取り扱うものとする イ ロ.( 略 ) 載があること c d.( 略 ) 2 不動産取

内に 耐火建築物以外の建物についてはその購入の日以前 20 年以内に建築されたものであること 地震に対する安全上必要な構造方法に関する技術的基準又はこれに準ずるものに適合する一定の中古住宅 を 平成 17 年 4 月 1 日以降に取得した場合には 築年数に関係なく適用が受けられます (56ページ 一

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上場株式等の配当等に対する課税

[2] 株式の場合 (1) 発行会社以外に譲渡した場合株式の譲渡による譲渡所得は 上記の 不動産の場合 と同様に 譲渡収入から取得費および譲渡費用を控除した金額とされます (2) 発行会社に譲渡した場合株式を発行会社に譲渡した場合は 一定の場合を除いて 売却価格を 資本金等の払戻し と 留保利益の分

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( 注 3) その他の少額上場株式等の非課税口座制度の詳細については 証券会社等の金融商品取引業者等にお問い合わせ下さ い b. 利益を超える金銭の分配に係る税務個人投資主が本投資法人から受取る利益を超える金銭の分配 ( 平成 27 年 4 月 1 日以後開始事業年度に係る利益を超える金銭の分配につ

(2) 源泉分離課税制度源泉分離課税制度とは 他の所得と全く分離して 所得を支払う者 ( 銀行 証券会社等 ) がその所得の支払の際に 一定の税率で所得税を源泉徴収し それだけで所得税の納税が完結するものです 1 対象となる所得代表的なものとして 預金等の利子所得 定期積金の給付補てん金等があります

相続税計算 例 不動産等の評価財産の課税評価額が 4 億 8 千万円 生命保険金の受取額が 2 千万円 現金 預金等が 4 千万円 ローン等の債務及び葬式費用等が 3 千万円である場合の相続税を計算します 相続人は妻と 2 人の子供の 3 人です ( 評価額を計算するには専門知識を要します 必ず概算

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●租税特別措置の適用状況の透明化等に関する法律案

措置法第 69 条の 4(( 小規模宅地等についての相続税の課税価格の計算の特例 )) 関係 ( 被相続人等の居住の用に供されていた宅地等の範囲 ) 69 の 4-7 措置法第 69 条の 4 第 1 項に規定する被相続人等の居住の用に供されていた宅地等 ( 以下 69 の 4-8 までにおいて 居

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3. 改正の内容 法人税における収益認識等について 収益認識時の価額及び収益の認識時期について法令上明確化される 返品調整引当金制度及び延払基準 ( 長期割賦販売等 ) が廃止となる 内容改正前改正後 収益認識時の価額をそれぞれ以下とする ( 資産の販売若しくは譲渡時の価額 ) 原則として資産の引渡

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( 除名 ) 第 9 条社員が次のいずれかに該当するに至ったときは 社員総会の決議によって当該社員を除名することができる (1) この定款その他の規則に違反したとき (2) この法人の名誉を傷つけ または目的に反する行為をしたとき (3) その他除名すべき正当な事由があるとき ( 社員資格の喪失 )

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03 平成29年度文部科学省税制改正要望事項

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02_(案の2①)概要資料(不均一)

スポンサー企業 増減資により 再生会社をスポンサー企業の子会社としたうえで 継続事業を新設分割により切り分ける 100% 新株発行 承継会社 ( 新設会社 ) 整理予定の事業 (A 事業 ) 継続事業 会社分割 移転事業 以下 分社型分割により事業再生を行う場合の具体的な仕組みを解説する の株主 整

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て 次に掲げる要件が定められているものに限る 以下この条において 特定新株予約権等 という ) を当該契約に従つて行使することにより当該特定新株予約権等に係る株式の取得をした場合には 当該株式の取得に係る経済的利益については 所得税を課さない ただし 当該取締役等又は権利承継相続人 ( 以下この項及

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土地建物等の譲渡損失は 同じ年の他の土地建物等の譲渡益から差し引くことができます 差し引き後に残った譲渡益については 下記の < 計算式 2> の計算を行います なお 譲渡益から引ききれずに残ってしまった譲渡損失は 原則として 土地建物等の譲渡所得以外のその年の所得から差し引くこと ( 損益通算 )

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49 年 12 月 31 日までの間 源泉徴収される配当等の額に係るの額に対して 2.1% の税率により復興 特別が源泉徴収されます b. 出資等減少分配に係る税務個人投資主が本投資法人から受取る利益を超える金銭の分配 ( 分割型分割及び株式分配並びに組織変更による場合を除く 以下本 1において同じ

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公益法人制度改革に伴う税制の整備について 参考 4 民間が担う公益活動を推進する観点から 公益法人制度改革に対応する税制措置を講ずるとと もに寄附税制の見直しを行う 寄附税制 国 税 公益社団 財団法人を寄附金優遇の対象となる 特定公益増進法人 とする 法人税における特定公益増進法人等に対する寄附金の損金算入限度額を拡充 個人が行う現物寄附に係る所得税 相続財産の寄附に係る相続税の非課税措置 地方税 個人住民税における寄附金の優遇措置の抜本的な拡充 等 公益社団 財団法人 法人税 税法上の収益事業についてのみ課税 公益法人認定法上の公益目的事業は上記の収益事業から除外し 非課税 収益事業に属する資産のうちから 公益目的事業のために支出した金額は その収益事業に係る寄附金の額とみなし 非課税 税率は 30%( 年 800 万円以下の部分については 軽減税率 22%) を適用 税 法 収益事業以外の事業 収益事業 (33 事業 1 ) 1 労働者派遣業の追加等の予定 ( ア ) ( イ ) ( ウ ) 公益法人 認定法 共益事業 ( 収益事業等 ) ( 公益目的事業のために支出 ) 公益目的事業 収益事業 2 ( 収益事業等 ) ( 公益目的事業のために支出 ) 2 収益事業等から生じた収益の 1/2 以上を公益目的事業のために支出しなければならない その他 受取利子等に係る所得税の非課税措置 登録免許税 消費税 印紙税に係る現行の民法法人と同様の非課税措置 国税 法人住民税均等割における最低税率の適用 地方税 現行の公益法人が不動産取得税 固定資産税 都市計画税の非課税対象となっている施設について措置を継続 ( 新たに 伝統芸能の公開に係る施設につき 1/2の減額 ) 地方税 等 1

一般社団 財団法人 法人税 非営利性が徹底された法人 共益的活動を目的とする法人 については 収益事業についてのみ課税 一般社団 財団法人のうち上記に該当しない法人は 法人税法上 普通法人 税率は 30%( 年 800 万円以下の部分については 軽減税率 22%) を適用 非営利性が徹底された法人 の要件 剰余金の分配を行わない旨を定款で定めていること 解散時の残余財産を公益社団 財団法人等に帰属させる旨を定款で定めていること 理事及びその親族等である理事の合計数が理事の総数の3 分の1 以下であること 上記の要件にある定款の定めに違反した行為を行ったことがないこと 共益的活動を目的とする法人 の要件 会員に共通する利益を図る活動を行うことを主たる目的としていること 会員が負担すべき金銭の額 ( 会費 ) が定款等に定められていること 特定の個人又は団体に剰余金の分配を受ける権利を与える旨等が定款において定められていないこと 理事及びその親族等である理事の合計数が理事の総数の3 分の1 以下であること 主たる事業として収益事業を行っていないこと 特定の個人又は団体に特別の利益を与えないこと その他 消費税 印紙税に係る現行の民法法人と同様の非課税措置 収益事業に係る除外措置について所要の整備 国税 法人住民税均等割における最低税率の適用 地方税 現行の公益法人が固定資産税 都市計画税の非課税対象となっている施設について平成 25 年度まで措置を継続 ( 平成 25 年度までは 一般法人への移行後においても非課税 ) 地方税 等 経過措置 国税 現行の公益法人に係る税制の特例民法法人に対する適用継続 特例民法法人 公益社団 財団法人 一般社団 財団法人における合併に係る法人税の非課税措置 公益社団 財団法人 一般社団 財団法人への移行に係る法人税 登録免許税の非課税措置 地方税 現行の民法法人に係る税制の特例民法法人に対する適用継続 2

平成 20 年度税制改正の大綱 (19.12.19 財務省 ) ~ 関係箇所抜粋 ~ ( 略 ) 民間が担う公益活動を推進する観点から 公益法人制度改革に対応する税制措置を講ずるとともに寄附税制の見直しを行う ( 略 ) ( 別紙二 ) 公益法人関係税制 1 新たな法人制度における社団法人 財団法人に対する課税 (1) 公益社団法人及び公益財団法人 1 納税義務収益事業を営む場合に限り 法人税の納税義務が生ずることとする 2 課税所得の範囲各事業年度の所得のうち収益事業から生じた所得について法人税を課税する なお 収益事業の範囲から公益目的事業に該当するものを除外する 3 適用税率各事業年度の所得の金額に対して 30% の税率を適用する ただし 所得の金額のうち年 800 万円以下の部分については 22% の軽減税率を適用する 4 みなし寄附金収益事業に属する資産のうちから自らの公益目的事業のために支出した金額は その収益事業に係る寄附金の額とみなす 5 寄附金の損金算入限度額次のいずれか多い金額とする イ所得の金額の 100 分の 50 相当額ロ上記 4の金額のうち 公益目的事業のために充当し 又は充当することが確実であると認められるもの 6 利子等に係る源泉所得税の取扱い公益社団法人及び公益財団法人が支払を受ける利子等に係る源泉所得税は非課税とする (2) 収益事業課税が適用される一般社団法人及び一般財団法人 1 対象法人及び納税義務公益認定を受けていない一般社団法人及び一般財団法人のうち次に掲げるもの ( 以下 非営利一般法人 という ) は 収益事業を営む場合に限り 法人税の納税義務が生ずることとする イ次のすべての要件に該当する一般社団法人又は一般財団法人 ( イ ) 剰余金の分配を行わない旨が定款において定められていること ( ロ ) 解散時の残余財産を国若しくは地方公共団体又は次に掲げる法人に帰属させる旨が定款において定められていること 公益社団法人又は公益財団法人 公益社団法人及び公益財団法人の認定等に関する法律第 5 条第 17 号イからトまでに掲げる法人 ( ハ ) 理事及びその親族等である理事の合計数が理事の総数の3 分の1 以下であること ( ニ ) ( イ ) 又は ( ロ ) の定款の定めに違反した行為を行ったことがないこと ロ次のすべての要件に該当する一般社団法人又は一般財団法人 ( イ ) 会員の相互の支援 交流 連絡その他の会員に共通する利益を図る活動を行うことを主 3

たる目的としていること ( ロ ) 会員が負担すべき金銭 ( 会費 ) の額が定款若しくは定款に基づく会員約款等において定められていること又は当該金銭の額を社員総会若しくは評議員会の決議により定めることが定款において定められていること ( ハ ) 特定の個人又は団体に剰余金の分配を受ける権利を与える旨及び残余財産を特定の個人又は団体 ( 国若しくは地方公共団体又は次に掲げる法人を除く ) に帰属させる旨のいずれについても定款において定められていないこと 公益社団法人又は公益財団法人 公益社団法人及び公益財団法人の認定等に関する法律第 5 条第 17 号イからトまでに掲げる法人 類似の目的をもつ一般社団法人又は一般財団法人 ( ニ ) 理事及びその親族等である理事の合計数が理事の総数の3 分の1 以下であること ( ホ ) 主たる事業として収益事業を行っていないこと ( ヘ ) 特定の個人又は団体に特別の利益を与えないこと 2 課税所得の範囲各事業年度の所得のうち収益事業から生じた所得について法人税を課税する 3 適用税率各事業年度の所得の金額に対して 30% の税率を適用する ただし 所得の金額のうち年 800 万円以下の部分については 22% の軽減税率を適用する 4 利子等に係る源泉所得税の取扱い非営利一般法人が支払を受ける利子等に係る源泉所得税は課税する (3) 全所得課税が適用される一般社団法人及び一般財団法人一般社団法人及び一般財団法人のうち上記 (1) 及び (2) のいずれにも該当しないものは 法人税法上 普通法人とする (4) 特例民法法人等旧民法第 34 条法人であった特例民法法人 ( 移行法人への移行の認可の取消しを受けて特例民法法人とみなされた法人を除く ) については従前どおり所得税法上の公共法人等及び法人税法上の公益法人等とする等 特例民法法人及び特例無限責任中間法人については従前どおりの取扱いとする (5) 課税所得の範囲の変更に伴う所要の調整 1 公益社団法人若しくは公益財団法人 非営利一般法人又は特例民法法人が普通法人となった場合には 原則として 簿価純資産価額から利益積立金額を控除した金額を益金の額に算入する ( 注 ) 公益社団法人又は公益財団法人が普通法人に移行した場合には課税対象額から公益目的取得財産残額を 非営利一般法人 ( 移行法人に限る ) 又は特例民法法人が普通法人に移行した場合には課税対象額から公益目的財産残額を それぞれ控除できることとする 2 普通法人である一般社団法人又は一般財団法人が公益社団法人若しくは公益財団法人又は非営利一般法人となった場合には 解散及び設立があったものとして取り扱う ( 注 ) 上記の改正は 平成 20 年 12 月 1 日から適用する 2 公益法人制度改革に伴う寄附税制の整備 (1) 特定公益増進法人の範囲に公益社団法人及び公益財団法人を加えるほか 特例民法法人については 経過措置として 旧民法第 34 条法人と同様の措置を講ずる (2) 公益法人等に対して財産を寄附した場合の譲渡所得等の非課税の特例について 次の措置を講 4

ずる 1 本非課税特例の対象となる法人 ( 以下 対象法人 という ) の範囲に次の法人を加える イ公益社団法人及び公益財団法人ロ非営利一般法人のうち上記 1(2)1イに掲げるもの 2 寄附を受けた財産 ( 以下 寄附財産 という ) が対象法人の公益事業の用に供されなくなったこと等一定の事由により非課税承認が取り消された場合には その対象法人に対して 寄附時の譲渡所得等を承認取消年分の所得として所得税を課税する 3 対象法人が 寄附財産を2 年以上直接公益事業の用に供した後に譲渡する場合において その譲渡による収入金額の全額をもって取得した資産 ( 寄附財産と同種の資産等又は土地等に限る 以下 代替資産 という ) をその譲渡後 1 年以内に寄附財産と同じ公益事業の用に直接供するときは 寄附財産の譲渡及び代替資産の取得等に関する届出書の提出等一定の要件の下で 非課税特例を継続適用できることとする 4 本非課税特例の対象となる寄附財産の範囲から国外にある資産を 対象法人の範囲から外国法人に該当するものを それぞれ除外する 5 公益社団法人及び公益財団法人につき その認定の取消しがあった場合において その有する寄附財産 ( 以下 当初寄附財産 という ) を含む公益目的の財産を 公益社団法人及び公益財団法人の認定等に関する法律の定めに従い 他の公益法人等に対して寄附をするときは その財産の寄附を受けた法人 ( 以下 引継法人 という ) が当初寄附財産相当額の財産 ( 以下 引継財産 という ) を寄附後 1 年以内にその引継法人の公益事業の用に直接供すること 認定の取消し等及び引継財産に関する届出書を提出すること等一定の要件の下で 非課税特例を継続適用できることとする 6 特例民法法人 ( 移行法人への移行の認可の取消しを受けて特例民法法人とみなされた法人を除く 7において同じ ) については 経過措置として 旧民法第 34 条法人と同様の措置を講ずる 7 特例民法法人から公益社団法人若しくは公益財団法人又は一般社団法人若しくは一般財団法人へ移行する場合において 移行後の法人が寄附財産を直接移行後の公益事業の用に供するときは 移行に関する届出書の提出等一定の要件の下で 非課税特例を継続適用できることとする (3) 相続財産を贈与した場合に相続税が非課税とされる法人 ( 以下 非課税法人 という ) の範囲に公益社団法人及び公益財団法人を加えるほか 特例民法法人については 経過措置として 旧民法第 34 条法人と同様の措置を講ずる なお 特例民法法人からの移行の際に非課税法人であった一般社団法人及び一般財団法人が その移行前に贈与を受けた財産を公益目的支出計画に定める公益事業の用に供しているときは 当該財産については 非課税法人の公益事業の用に供されているものと同様の取扱いとする ( 注 ) 上記の改正は 平成 20 年 12 月 1 日から適用する 3 公益法人制度改革に伴うその他の公益法人関係税制の整備 (1) 所得税 法人税 1 優良住宅地の造成等のために土地等を譲渡した場合の長期譲渡所得の課税の特例等のうち旧民法第 34 条法人を対象とする措置の対象範囲に公益社団法人及び公益財団法人を加えるほか 特例民法法人については 経過措置として 旧民法第 34 条法人と同様の措置を講ずる 2 特定退職金共済制度の対象となる法人の範囲に公益社団法人及び公益財団法人を加える なお 既に特定退職金共済団体の承認を受けている旧民法第 34 条法人については 引き続き制度の対象とする 5

(2) 登録免許税 1 一般社団法人及び一般財団法人の設立登記等について 1 件につき6 万円等の登録免許税を課税する 公益社団法人及び公益財団法人に係る役員の変更登記等又は公益認定の際の変更登記については 非課税とする 2 公益社団法人及び公益財団法人が学校の校舎等を取得した場合の不動産に関する権利の取得登記については 旧民法第 34 条法人と同様に 非課税とする 3 特例民法法人等から一般社団法人若しくは一般財団法人又は公益社団法人若しくは公益財団法人への移行に係る登記等については 非課税とする (3) 一般社団法人及び一般財団法人を消費税法別表第三に加える ( 注 ) 上記の改正は 平成 20 年 12 月 1 日から適用する 4 その他の関連諸制度の整備等 (1) 収益事業の範囲 1 労働者派遣業を加える 2 技芸の教授業について 次のとおり見直しを行う イ法律の規定に基づいて国の機関が付与する資格 ( いわゆる国家資格 ) に関する試験事業又は登録事業であって一定の要件を満たすものを 技芸の教授業の範囲から除外する ロ外洋小型船舶の操縦の教習に係る除外措置を廃止する 3 その他 収益事業に係る除外措置につき 非営利一般法人を対象とする等 所要の整備を行う (2) 合併が行われた場合の課税一般社団法人及び一般財団法人を含む非出資法人については 共同事業を行うための適格合併の要件の判定に際し 株式保有要件を除外して判定する (3) 法人が収益事業課税から全所得課税へ移行した場合等 法人につき課税所得の範囲の変更等があった場合には その前日までのみなし事業年度を設ける (4) 公益社団法人及び公益財団法人並びに非営利一般法人を収支計算書の提出対象となる法人の範囲に加えるほか 届出及び添付書類に関し所要の整備を行う (5) 外国公益法人等の指定制度の廃止所得税及び法人税における外国公益法人等の指定制度について 現に指定を受けている外国法人に対する所要の経過措置を講じた上 廃止する (6) 一般社団法人及び一般財団法人等の持分の定めのない法人への贈与等を通じた贈与税等の租税回避について 次の措置を講ずる 1 公益法人等に対する贈与等を利用した贈与税等の租税回避を防止するための制度について 適用対象を一般社団法人及び一般財団法人等の持分の定めのない法人とする 2 1により持分の定めのない法人に贈与税等を課税する場合において 受贈益が当該法人の益金の額に算入される場合でも 当該法人に対し贈与税等を課税 ( 法人税等は控除 ) する また 人格のない社団又は財団への贈与税等の課税についても 同様の措置を講ずる ( 注 ) 上記の改正は (1)1 及び2 (2) 並びに (3) を除き 原則として 平成 20 年 12 月 1 日から適用する 5 その他所要の整備を行う 6

平成 20 年度地方税制改正 ( 案 ) 要旨 (19.12.19 総務省 ) ~ 関係箇所抜粋 ~ 5 公益法人制度改革に伴い 次のとおり措置を講ずる (1) 法人住民税 法人事業税について 以下の措置を講ずる 1 法人住民税均等割イ公益社団法人及び公益財団法人並びに一般社団法人及び一般財団法人について 最低税率を適用する ロ博物館の設置又は学術の研究を目的とする公益社団法人又は公益財団法人が収益事業を行わない場合には 非課税とする ハ併せて 以下の改正を行う ( イ ) 人格のない社団等で収益事業を行わないものについて 非課税とする ( ロ ) 人格のない社団等 公益法人等 ( 個別法において公益法人等とみなされるものを含み 独立行政法人を除く ) など資本金の額又は出資金の額を有しない法人 ( 相互会社を除く ) について均等割を課す場合には 最低税率を適用する 2 法人住民税法人税割法人税における取扱いを踏まえ 所要の措置を講ずる 3 法人事業税イ公益社団法人及び公益財団法人並びに一般社団法人及び一般財団法人について 所得割額又は収入割額によって課税する ロ法人事業税所得割について 法人税における取扱いを踏まえ 所要の措置を講ずる (2) 固定資産税及び都市計画税において 旧民法第 34 条法人が設置するものに対して非課税措置が講じられている施設について 以下の措置を講ずる 1 公益社団法人又は公益財団法人が設置する施設について 旧民法第 34 条法人が設置するものと同様に非課税とする 2 一般社団法人又は一般財団法人に移行した法人が設置する施設で 移行の日の前日において非課税とされていたものについて 平成 25 年度分まで非課税措置を継続する (3) 不動産取得税において 旧民法第 34 条法人が使用するために取得した場合に非課税措置が講じられている施設について 公益社団法人又は公益財団法人が使用するために取得した場合を非課税とする (4) 事業所税について 以下の措置を講ずる 1 公益社団法人及び公益財団法人並びに一般社団法人及び一般財団法人に対する事業所税の課税の範囲については 法人税と同様とする 2 公益社団法人若しくは公益財団法人又は一般社団法人若しくは一般財団法人 ( 一般社団法人及び一般財団法人にあっては 法人税において収益事業課税が適用されるものに限る ) が経営する専ら勤労者の利用に供する福利又は厚生のための施設について非課税とする (5) 特例民法法人について 旧民法第 34 条法人と同様の措置を講ずる (6) その他所要の措置を講ずる (7) 上記については 平成 20 年 12 月 1 日から適用する ただし (1)1ハについては 平成 20 年 4 月 1 日から適用する 7

第 5 不動産取得税関係 1 公益社団法人又は公益財団法人が取得する文化財保護法に規定する重要無形文化財に指定された伝統芸能の公演のための専用施設の用に供する不動産に係る不動産取得税について 当該不動産の価格の2 分の1に相当する額を価格から控除する課税標準の特例措置を平成 23 年 3 月 31 日まで講ずる 第 7 固定資産税関係 6 公益社団法人又は公益財団法人が所有する文化財保護法に規定する重要無形文化財に指定された伝統芸能の公演のための専用施設の用に供する家屋及び土地に係る固定資産税及び都市計画税について 課税標準を平成 22 年度までの各年度分に限り 価格の2 分の1とする措置を講ずる 8