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ときには 平常時とほぼ同程度の活動が期待できるであろう しかし 震度 6 弱以上の強い地震動を受け しかも構内道路や施設周辺の液状化がひどい場合には 現場に駆けつけることさえ困難になることも予想される このようなことを考慮して 活動の種類に応じた妥当な分岐確率を設定する (3) 災害事象の発生確率平

時間災害状況等の推移関係機関関係機関の活動内容道府県 ( 防災本部 ) の留意事項 ( 評価の視点 ) 1 日目 3.1 地震に基因する標準災害シナリオ 9:00 (0:00) 地震発生 ( 震度 6 強 ) 特定事業所 施設等の緊急停止措置 災害拡大防止上必要な施設の手動停止操作 地震発生後 速や

目 次 < 第 1 章総則 > 1. 特別防災区域の範囲 1 < 第 2 章防災組織 > 2. 青森県石油コンビナート等防災本部本部員 幹事 3 3. 防災関係機関一覧 5 4. 青森県附属機関に関する条例 青森県石油コンビナート等防災本部の議事並びに運営に関する要綱 青森県

石コン計画修正H29案_

仮貯蔵 仮取扱い実施計画書 ( ドラム缶等による燃料の貯蔵及び取扱い ) 保有空地の周囲にロープを張り ( バリケードを立て ) 空地を確保する 第 5 種消火設備を 3 本設置する 保有空地 確保する 高温になることを避けるため 通気性を確保した日除けを設置 工場東側空地約 360 m2 通風 換

危険物関係検査等手数料一覧表 ( 姫路市消防事務手数料徴収条例別表 ( 第 2 条関係 )) 項区分手数料の額 (1) 法第 10 条第 1 項ただし書の規定に基づく指定数量以上の危険物を仮に貯 5,400 円 蔵し 又は取り扱う場合の承認の申請に係る審査 (2) ア法第 11 条第 1 項前 段の

1

Microsoft Word - 参考資料5(手法編)v1c.doc

準処理期間 経由機関での協議機関での処分機関での処理期間処理期間処理期間内訳設置許可 14 日 - - 変更許可 10 日設定年月日平成 26 年 4 月 1 日最終変更日年月日 備考

目次

事故調査委員会中間報告 2013 年 1 月 18 日 事故調査委員会 1. はじめに 2012 年 9 月 29 日 ( 土 ) 兵庫県姫路市の株式会社日本触媒姫路製造所において アクリル酸中間タンクの爆発 火災事故 ( 死者 1 名 負傷者 36 名 ) が発生したことを受けて 10 月 5 日

第 1 編総 論 第 1 編総 論 第 1 章総 第 1 節目 的 則 第 1 章総 第 1 節目 的 則 この計画は 石油コンビナート等災害防止法 ( 昭和 50 年法律第 84 号 ) 第 31 条の規定に基づき 愛媛県石油コンビナート等防災本部が作成する計画であって 愛媛県における石油コンビナ

第 9 屋外貯蔵タンク冷却用散水設備の基準 ( 昭和 57 年 7 月 1 日消防危第 80 号 ) タンクの冷却用散水設備 ( 以下 散水設備 という ) は 次によること 1 散水設備の設置範囲は 危険物規則第 15 条第 1 号に定める技術上の基準に適合しないタンク ( 一部適合しないものにあ

る設備装置への徹底した温度管理のほか 熱や火花 静電気など着火源の排除 酸や鉄塩 不純物などの接触を排除するなど その貯蔵 取り扱いには細心の注意が必要とされる 重合反応を防止するため 通常は重合停止剤を添加し安定させているが それでも制御可能な範囲を超える熱源や過酸化物 鉄錆などがあれば重合を促進

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目次 1 総論 趣旨等 委員会の構成 委員会開催状況 4 2 圧縮水素スタンドに設置されるについて 検討対象となる 緊急時に内の圧縮水素を安全に放出する技術基準 6 3 民間団体等から提案された検討内容 7 4 緊急時に内の圧縮水素を安全に

東日本大震災を踏まえた課題と現状 コンビナート港湾における地震 津波対策検討会議 ( 国土交通省 経済産業省共同開催 ) コンビナート港湾における地震 津波対策について ( 抜粋 ) 2. コンビナート港湾における地震 津波対策に関する基本的考え方 ( 消防庁 経済産業省部分抜粋 ) コンビナート港

める製品でトリブチルスズ化合物が使用されているものの環境汚染防止措置に関し公表する技術上の指針本指針は 第二種特定化学物質であるトリブチルスズ=メタクリラート ビス ( トリブチルスズ ) =フマラート トリブチルスズ=フルオリド ビス ( トリブチルスズ )=2,3 ジブロモスクシナート トリブチ

油漏洩 防油堤内 にて火災発生 9:17 火災発見 計器室に連絡 ( 発見 者 計器室 ) 発見後 速やかに計 器室に連絡してい る 出火箇所 火災の状況及び負傷者の発生状況等を確実に伝え 所内緊急通報の実施 火災発見の連絡を受 けて速やかに所内 緊急通報を実施し 水利の確保 ( 防災セ ンター 動

PowerPoint プレゼンテーション

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製品安全データシート

(2) 異常現象と認識しているにもかかわらず 情報収集を行った後に通報することとなっている場合には 異常現象と認識した時点で通報する体制とすること (3) 従業員 ( 協力会社等の従業員を含む ) が異常現象の判断に迷うことにより通報が遅れるおそれのある場合には 異常現象の通報に関する教育 訓練の内

第 1 章  総   則

1 熱, 蒸気及びボイラーの概要 問 10 伝熱についての記述として, 誤っているものは次のうちどれか (1) 金属棒の一端を熱したとき, 熱が棒内を通り他端に伝わる現象を熱伝導という (2) 液体又は気体が固体壁に接触して流れ, 固体壁との間で熱が移動する現象を熱伝達又は対流熱伝達という (3)

基準19 ハロゲン化物消火設備の設置及び維持に関する基準

東京電力株式会社福島第一原子力発電所における事故を踏まえた泊発電所1号機の安全性に関する総合評価(一次評価)の結果について(報告) 添付5-(3)

第 1 節承認基準等 第 1 危険物仮貯蔵 仮取扱承認申請に関する承認基準 ( 法第 10 条第 1 項ただし書 ) 1 仮貯蔵等の承認基準 ( タンクコンテナを除く ) (1) 危険物の仮貯蔵等を承認できる場所の位置は 危険物令第 9 条第 1 項第 1 号に掲げる製造所の位置の例によること (2

( 平成 6 年自治省令第 30 号 ) 平成 6 年省令危険物の規制に関する規則の一部を改正する省令 ( 平成 17 年総務省令第 3 号 ) 平成 17 年省令危険物の規制に関する技術上の基準の細目を定める告示 ( 昭和 49 年自治省告示第 99 号 ) 告示 記 第 1 危険物施設の地震対策

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石油コンビナート地域での 災害対応について 平成 30 年 2 月 15 日 神奈川県安全防災局安全防災部 工業保安課コンビナート G

00_表紙・目次

(1) 小名浜地区における東北地方太平洋沖地震による被害概要とその推定要因 ( 資料 1-3) 委員 N 値のバラつきについては 過去の河道などの影響を受けている可能性が高いということか? 委員 そのとおり 委員 油の漏えいは無かったということか? 委員 当該タンクは底部形状が凹状のものが側板部分の

182 No. 61 RDF m 13 RDF RDF 中国の石油精製工場で爆発 m 中国の染料用化学製品工場で爆発 t km

はじめに 昭和 30 年代より エネルギー源が石炭から石油へと転換されるに従い 石油化学工業は急成長を遂げたが 昭和 40 年頃から石油コンビナート等に係る事故が相次いだ 昭和 49 年に岡山県倉敷市水島で発生した重油流出事故では 総合的な防災対策を早急に構ずる必要性が認識され 石油コンビナート等災

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第 21 換気設備等製造所等の換気設備及び排出設備の基準については 次による 1 換気設備 (1) 換気設備は 室内の空気を有効に置換するとともに 室温を上昇させないためのものであり 下記のものがある ア自然換気設備 ( 給気口と排気口により構成されるもの ) イ強制換気設備 ( 給気口と回転式又は

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別紙 1 消防危第 174 号 平成 25 年 10 月 4 日 < 関係団体の長 > 殿 消防庁危険物保安室長 ガソリン携行缶本体の注意表示の充実に係るご協力のお願いについて 平素から消防行政へのご理解とご協力を賜り 厚く御礼申し上げます 平成 25 年 8 月 15 日に京都府福知山市花火大会で

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Xamテスト作成用テンプレート

屋内消火栓設備の基準 ( 第 4.2.(3). オ ) を準用すること (2) 高架水槽を用いる加圧送水装置は 屋内消火栓設備の基準 ( 第 4.2.(4). ア イ及びウ ) を準用するほか (1). ア イ及びウの例によること (3) 圧力水槽を用いる加圧送水装置は 屋内消火栓設備の基準 ( 第

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うるま市消防本部は 事業所の事務所内に指揮本部を設置 出動部隊は当該指揮本部にて待機中 ( 発災タンクから約 800m の位置に消防活動上の警戒区域を設定 発災タンクから約 1km の事務所内に指揮本部を設置 また 発災タンクから約 150m の位置に現場指揮本部を設置 ) 2 大容量泡放射システム

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第3類危険物の物質別詳細 練習問題

既存の高越ガス設備の耐震性向上対策について

TM 屋内消火栓設備 2. における消火設備の取り扱い 2-1 消火栓設備 屋内消火栓設備 補助用高架水槽 位置表示灯発信機 ( 起動装置 ) 1 号消火栓 易操作性 1 号消火栓 2 号消火栓 リミットスイッチ付開閉弁 ( 起動装置 ) 非常電源 ( 蓄電池 )

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様式第1号

奈良県ライフライン 情報共有発信マニュアル 第 3.3 版 平成 24 年 7 月 奈良県ライフライン防災対策連絡会

スライド 1

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高圧ガス(第576号),P48-53

高圧ガス(第571号),P69-75

さいたま市消防用設備等に関する審査基準 2016 第 4 渡り廊下で接続されている場合の取り扱い 155 第 4 渡り廊下で接続されている場合の 取り扱い

7 制御不能な二次災害を発生させない 7-1) 市街地での大規模火災の発生 7-2) 海上 臨海部の広域複合災害の発生 7-3) 沿線 沿道の建物倒壊による直接的な被害及び交通麻痺 7-4) ため池 ダム 防災施設 天然ダム等の損壊 機能不全による二次災害の発生 7-5) 有害物質の大規模拡散 流出

高圧ガス(第577号),P44-49

別添 平成 23 年 3 月 17 日 消防庁 東北地方太平洋沖地震における被災地でのガソリン等の運搬 貯蔵及び取扱い上の留意事項 東北地方太平洋沖地震の被害は甚大であり 被災地におけるガソリン 軽油及び灯油等の燃料が不足しています 政府においてもガソリン等の燃料の迅速な運搬及び移送に努めており 被

法令 練習問題1

ともに 警報を発するものをいう 第三放水型ヘッド等の構造及び性能規則第十三条の四第二項に規定する放水型ヘッド等の構造及び性能は 次に定めるところによる 一放水型ヘッド等の構造は 次によること ( 一 ) 耐久性を有すること ( 二 ) 保守点検及び付属部品の取替えが容易に行えること ( 三 ) 腐食

第 2 節 危険物製造所の設置 変更許可時における法第 11 条第 2 項の基準 第 1 趣旨 適用範囲 基準 添付書類 1 趣旨この基準は 法第 11 条第 2 項に基づく許可に関するもののうち 設置者自ら取り扱う物質や製造過程の危険性などについて十分に把握し その対策を行うことにより 公共の安全

( 給油取扱所関係 ) 問危険物の規制に関する政令 ( 昭和 34 年政令第 306 号 以下 政令 という ) 第 17 条第 3 項第 6 号に規定する自家用の給油取扱所 ( 以下 自家用給油取扱所 という ) にあっては 危険物の規制に関する規則 ( 昭和 34 年総理府令第 55 号 ) 第

危険物施設簡易タンク移動タンク給油取扱所屋内貯蔵所屋外タンク屋内タンク屋外貯蔵所地下タンク販売取扱所一般取扱所合小小造計計計所 第 Ⅱ 編一般災害予防計画 第 3 章第 7 節二次災害の防止体制整備計画 4) 車両火災の予防 5) 危険物施設における自主防災組織の育成 現況 本市における危険物 高圧

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目 次 第 1 章 総 則 1 第 1 節 計画の目的 1 第 2 節 計画の基本方針 1 第 3 節 用語の定義 1 第 4 節 計画の修正 2 第 2 章 特別防災区域の現況 3 第 1 節 特別防災区域の範囲及び所在事業所 3 第 2 節 特別防災区域の周辺環境 11 第 3 章 防災関係機関

[問 99] 法別表に掲げる各類の危険物の性質、品名について、次のうち誤っているのはどれか

第 1 章 L P ガスはクリーンエネルギー LP ガスとは LP ガス (LPG) とは Liquefied Petroleum Gas( 液化石油ガス ) の略称で プロパン (C3H8) やブタン (C4 H10) を主成分とするガス体エネルギーです 特に主成分がプロパンの場合は プロパンガス

スライド 1

DE-6001 取扱説明書


概 要 本資料は 可燃性ガス 蒸気を取り扱う工場の電気設備設計及び防爆機器の選定の為の参考にまとめました 防爆機器の各防爆構造の解説は 種々資料があり防爆メーカーのカタログやホームページに解説がありますので省略しますが 出典は 工場電気設備防爆指針 ( ガス 蒸気防爆 ) ですのでそれを参照して下さ

参考資料 三郷市火災予防条例の一部を改正する条例案の素案 平成 26 年 9 月 三郷市消防本部 大規模な屋外催しにおける防火管理体制の構築について 1 改正の背景 1 京都府福知山市花火大会火災平成 25 年 8 月 15 日 京都府福知山市で行われた花火大会において 死者 3 名 負傷者 56

2 著しく消火困難な製造所等の消火設備 ( 危省令第 33 条 ) 消火活動上有効な床面からの高さ の高さの算定の起点となっている消火活動上有効な床面とは, 必ずしも建築物の床面に限られるものではなく, 火災時において第 4 種の消火設備等による消火活動を有効に行い得るものでなければならないこと (

(3) 利用 保管方法 要介護認定情報等の申出にて発生する厚生労働省 大学内での倫理審査の文書 研究方法のマニュアル等は 研究室で適切に管理する 厚生労働省より提供を受けた要介護認定情報等の保存媒体の保管場所は 研究室の戸棚に保管し 施錠する 要介護認定情報等の利用場所は 研究室のみとする サーバ室

大阪市立大学における 液体ヘリウムの汲み出し状況

平成 30 年度第 1 回神奈川県石油コンビナート等防災対策検討会出席者名簿 ( 敬称略 ) 所属 職名等氏名 委員横浜国立大学大学院環境情報研究院教授 大谷英雄 委員 消防庁消防大学校消防研究センター施設等災害研究室長 畑 山 健 委員第三管区海上保安本部警備救難部 ( 代理 ) 環境防災課長 安

《公表資料》柏崎刈羽原子力発電所6,7号機における自主的な安全対策の取り組みについて

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石油製品利用促進対策事業費補助金 ( 石油製品利用促進対策事業のうち 石油ガス災害バル ク等の導入に係るもの ) 業務方法書細則 ( 目的 ) 第 1 条この業務方法書細則 ( 以下 業務細則 という ) は 日本 LPガス団体協議会 ( 以下 日団協 という ) が定める石油製品利用促進対策事業費

HPIS

- 2 - 改正後改正前(登録申請書に添付すべき書類)(登録申請書に添付すべき書類)第一条(略)第一条(略)一次の表の上欄に定める倉庫の種類に応じ 同表の下欄に掲げる一次の表の上欄に定める倉庫の種類に応じ 同表の下欄に掲げる書類書類規則第三条第一号一~五(略)規則第三条第一号一~五(略)の一類倉庫

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リスク調査報告書(サンプル)

消費者庁同時発表 平成 30 年 3 月 28 日 パナソニック株式会社が製造したノートパソコンのリコールが行われます ( 対策ソフトウェアの配信 ) パナソニック株式会社 ( 法人番号 : ) が製造したノートパソコンについて 当該製品から出火し 当該製品及び周辺を焼損する

01

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第 2 章 1-1 災害対策マニュアル作成要領 一般高圧ガス充填事業所編

2

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官庁施設の総合耐震 対津波計画基準 第 1 編総 則 第 1 章目的及び適用範囲 目的この基準は 国家機関の建築物及びその附帯施設の位置 規模及び構造に関する基準 ( 平成 6 年 12 月 15 日建設省告示第 2379 号 )( 以下 位置 規模 構造の基準 という ) 及び 国家機

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第 2 章災害の発生 拡大シナリオの想定 本章では 災害の様相が施設種類ごとに共通と考えられる 単独災害 について 対象施設において考えられる災害の発生 拡大シナリオをイベントツリー (ET) として表し 起こり得る災害事象を抽出する なお 確率的評価によらない長周期地震動による被害や津波による被害 施設の立地環境に依存する大規模災害については 別途評価を行う 災害事象 (Disaster Event:DE) の抽出の手順は 以下のとおりである 1 初期事象の設定 2 事象分岐の設定 3 ET の展開初期事象 (Initial Event:IE) は 原則として災害のきっかけとなる危険物タンクや高圧ガスタンクの内容物の流出 あるいは火災や爆発といった いわゆる 事故 の発生として設定する 事象分岐 (Branch:B) は 事故が発生したときの防災設備の作動の成否や流出物の着火の有無等である タンクに設けられた防災設備は 全てが事故による被害防止のために重要な役割を持つが ここでは アセスメントの目的を考慮して 災害の拡大様相に大きく影響を与えるものだけを取り入れて評価を行う このような考え方により 施設の種類ごとに災害拡大シナリオ (ET) を以下のように展開する 2.1 危険物タンクの災害拡大シナリオここで示す危険物タンクの災害拡大シナリオは 地上にある屋外タンク貯蔵所についてのシナリオである 海上タンクは 屋外タンク貯蔵所に該当するが その構造や災害形態が異なることから 第 8 章にて取り扱う ア. 初期事象危険物の流出 タンク火災及び浮き屋根の損傷 沈降を初期事象とする 流出は発生箇所や規模によって拡大様相が異なるため 以下の 4 つに分けて設定する ただし 実際には小破と大破は明確に区分されるものではない タンク火災は 浮き屋根式タンクと固定屋根式タンク及び内部浮き蓋付きタンクとに分け それぞれ屋根部での火災を初期事象とする また 浮き屋根式タンクにおける浮き屋根の損傷 沈降は 最終的にタンク全面火災に至ることから タンク火災に含めて考える 流出 タンク火災 IE1 配管の小破による流出 IE2 タンク本体の小破による流出 IE3 配管の大破による流出 IE4 タンク本体の大破による流出 IE5 浮き屋根シール部の損傷 漏洩による火災 ( 浮き屋根式タンク ) IE6 タンク屋根板の損傷による火災 ( 固定屋根式タンク 内部浮き蓋付きタンク ) IE7 浮き屋根の損傷 沈降 ( 浮き屋根式タンク ) イ. 事象分岐事象の分岐は 以下のように設定する 2-1

流出の場合 発生箇所によっては機能しないものもある 例えば タンク本体から流出した場合には 緊急遮断設備やバルブ手動閉止によって流出を止めることはできない 流出 タンク火災 B1 緊急遮断の バルブ手動閉止の B3 一時的な流出拡大防止措置の B4 緊急移送の B5 仕切堤による拡大防止の B6 防油堤による拡大防止の B7 流出油への着火拡散防止の ( 毒性危険物 ) B8 消火設備による消火の B9 火災による浮き屋根の沈降 ( 浮き屋根式タンク ) B10 緊急移送の B11 流出油への着火 B12 ボイルオーバー ウ. 災害事象 a. 流出事象危険物タンクの配管又は本体から危険物が流出したときの ET を 図 2.1.1 に示す この ET 図から危険物タンクで起こり得る災害事象を抽出すると 次のようになる 流出した危険物に着火した場合 火災が起こり得る また 毒性危険物が流出した場合 毒性ガスが拡散する 全ての危険物 毒性危険物 DE1 小量流出火災 DE2 中量流出火災 DE3 仕切堤内流出火災 DE4 防油堤内流出火災 DE5 防油堤外流出火災 DE1 小量流出 DE2 中量流出 DE3 仕切堤内流出 DE4 防油堤内流出 DE5 防油堤外流出 危険物が流出しタンク周辺で着火して火災となる 緊急遮断により短時間で停止する 危険物が流出しタンク周辺で着火して火災となる 緊急遮断にし流出はしばらく継続して停止する 危険物の流出停止が遅れ 又は流出を停止することができず 流出が仕切堤内に拡大し 仕切堤内で火災となる 流出した危険物が仕切堤を超えて拡大し防油堤内で火災となる ( 仕切堤がない場合も含む ) 流出した危険物が防油堤外に流れて火災となる 毒性危険物が流出しタンク周辺で蒸発して毒性ガスが拡散する 緊急遮断により短時間で停止する 毒性危険物が流出しタンク周辺で蒸発して毒性ガスが拡散する 緊急遮断にし流出はしばらく継続して停止する 毒性危険物の流出停止が遅れ 又は流出を停止することができず 流出が仕切堤内に拡大し 仕切堤内で火蒸発して毒性ガスが拡散する 流出した毒性危険物が仕切堤を超えて拡大し防油堤内で蒸発して毒性ガスが拡散する ( 仕切堤がない場合も含む ) 流出した毒性危険物が防油堤外に流れて蒸発し 毒性ガスが拡散する b. タンク火災タンク屋根部の損傷により出火したときの災害拡大 ET を 図 2.1.2 に示す この ET 図から危険物タンクで起こり得る災害事象 ( 火災事象 ) を抽出すると次のようになる 注 ) 固定屋根式タンクの場合 屋根の損傷状態によって小火災と全面火災の中間的な事象も起こり得るが ここではこのような火災 ( 部分火災 ) も全面火災として評価する 2-2

DE6 DE7 リム火災浮き屋根式タンクのリム部で火災が発生し 消火設備により短時間で消火され ( 浮き屋根式タンク ) る タンク小火災 ( 固定屋根式タンク 内部タンク屋根部で火災が発生し 消火設備により短時間で消火される 浮き蓋付きタンク ) リング火災火災の消火にし 浮き屋根シール部でリング状に拡大する ( 浮き屋根式タンク ) DE8 タンク全面火災火災がタンクのほぼ全面に拡大する DE9 ボイルオーバーによる大規模火災 2.2 高圧ガスタンクの災害拡大シナリオ ボイルオーバーにより 内容物がタンク外に飛散し タンクとその周辺に火災が拡大する 可燃性あるいは毒性の液体又は気体を貯蔵する 加圧液化ガスタンク 低温液化ガスタンク ガスホルダー ( 高圧ガスに該当しない施設を含む ) について 災害拡大シナリオを想定する ア. 初期事象タンクからのガスの流出及びタンクの火災又は爆発を想定する ガスの流出については 配管又はタンク本体からの流出を初期事象とする その他 タンクの火災 爆発に至る事象として 低温液化ガスタンクにおける内圧上昇 ガスホルダー内部での可燃性混合気の形成を初期事象とする 流出 タンク火災 爆発 IE1 配管の小破による流出 IE2 タンク本体の小破による流出 IE3 配管の大破による流出 IE4 タンク本体の大破による流出 IE5 内圧上昇 ( 低温液化ガスタンク ) IE6 タンク内における可燃性混合気の形成 ( ガスホルダー ) イ. 事象分岐 事象の分岐は以下のように設定する B1 緊急遮断の バルブ手動閉止の B3 一時的な流出拡大防止措置の B4 緊急移送の B5 着火 ( 可燃性ガス ) 拡散防止の ( 毒性ガス ) B6 脱圧の ( 低温液化ガスタンク ) ウ. 災害事象 a. 流出事象可燃性ガス又は毒性ガスが配管又は本体から流出したときの ET を 図 2.2.1 に示す この ET 図からガスタンクで起こり得る災害事象 ( 爆発 火災 / ) を抽出すると 次のようになる 可燃性ガスの場合 流出したガスに着火すると 着火のタイミングによって爆発又は火災となる 毒性ガスの場合 拡散により周囲に被害を及ぼす 2-3

可燃性ガス 毒性ガス DE1 小量流出爆発 火災 可燃性ガスが流出し 緊急遮断により短時間で停止する 流出したガスに着火して爆発又は火災が発生する DE2 中量流出爆発 火災 緊急遮断にし 流出はしばらく継続して停止する 流出した可燃性ガスに着火して爆発又は火災が発生する DE3 大量流出爆発 火災 流出を停止できず緊急移送により対処する 長時間にわたり大量に流出した可燃性ガスに着火して爆発又は火災が発生する DE4 全量流出爆発 火災 タンク内にあるガスが長時間かけて全量流出する 流出した可燃性ガスに着火して爆発又は火災が発生する DE1 小量流出 毒性ガスが流出して大気中に拡散する 緊急遮断により流出は短時間で停止する DE2 中量流出 毒性ガスが流出して大気中に拡散する 緊急遮断にし流出はしばらく継続して停止する DE3 大量流出 流出を停止できず緊急移送により対処する 毒性ガスが長時間にわたり大量に流出して大気中に拡散する DE4 全量流出 タンク内にある毒性ガスが長時間かけて全量流出して大気中に拡散する b. タンク火災 爆発低温液化ガスタンクにおいて内圧上昇により屋根が破損したときの ET を図 2.2.2-a に ガスホルダー内に可燃性混合気が形成して着火した場合の ET を図 2.2.2-b に示す この ET 図から起こり得る災害事象 ( 爆発 火災事象 ) を抽出すると次のようになる DE5 DE6 タンク全面火災 ( 低温液化ガスタンク ) タンクの爆発火災 ( ガスホルダー ) タンクの屋根が破損し 着火してタンク全面火災となる 内部に形成された可燃性混合気に着火して爆発火災となる 2.3 毒性液体タンクの災害拡大シナリオ ア. 初期事象毒性液体タンクについては 内容物の流出を初期事象とし 以下のように設定する IE1 IE2 IE3 IE4 配管の小破による流出タンク本体の小破による流出配管の大破による流出タンク本体の大破による流出 イ. 事象分岐事象の分岐は以下のように設定する ただし 流出の発生箇所によっては機能しないものもある 例えば タンク本体から流出した場合には 遮断設備やバルブ手動閉止によって流出を止めることはできない B1 B3 B4 B5 緊急遮断のバルブ手動閉止の一時的な流出拡大防止措置の緊急移送の拡散防止の 2-4

険物 可ガスウ. 災害事象毒性液体タンクの配管又は本体から流出したときの ET を図 2.3.1 に示す この ET 図から起こり得る災害事象 ( ) を抽出すると次のようになる DE1 DE2 DE3 DE4 小量流出中量流出大量流出全量流出 毒性液体が流出 蒸発し 緊急遮断により流出は短時間で停止する 除害設備等の拡散防止措置が機能せず大気中に拡散する 毒性液体が流出 蒸発し 緊急遮断にし流出はしばらく継続して停止する 除害設備等の拡散防止措置が機能せず大気中に拡散する 流出を停止できず緊急移送により対処する 長時間にわたり大量の毒性液体が流出 蒸発し 除害設備等の拡散防止措置が機能せず大気中に拡散する 緊急移送にしてタンク内にある毒性液体が長時間かけて全量流出 蒸発し 除害設備等の拡散防止措置が機能せず大気中に拡散する 2.4 プラントの災害拡大シナリオ プラントは 製造施設 ( 危険物製造所及び高圧ガス製造設備 ) と発電施設に分けて評価を行う なお 発電施設に設置されているアンモニア気化器は 製造施設として評価する (1) 製造施設ア. 初期事象製造施設では 装置 ( 塔槽類及び接続配管 ) の破損による流出 あるいは圧力容器の破裂等による事故が考えられるが ここでは前者を初期事象として取り上げる 規模により災害の拡大様相が異なると考え 小破及び大破の 2 通りを設定する IE1 IE2 装置の小破による流出装置の大破による流出 イ. 事象分岐製造施設は多種多様で事故発生時の措置も様々であるが ここでは代表的な石油精製プラントを想定し 以下のような事象分岐を設定する 危険物や可燃性ガスが流出して着火すれば 流出物や着火のタイミングにより流出火災又は爆発となる 毒性物質が流出した場合 毒性ガスが拡散する B1 緊急停止 遮断の 緊急移送の B3 着火 ( 危険物 可燃性ガス )/ 拡散防止の ( 毒性物質 ) ウ. 災害事象製造施設内の容器や配管から危険物や可燃性 毒性ガスが流出したときの ET を図 2.4.1-a 及び図 2.4.1-b に示す この ET 図から製造施設で起こり得る災害事象を抽出すると次のようになる 燃性危DE1 DE2 DE3 小量流出流出火災 / 爆発 火災ユニット全量流出流出火災 / 爆発 火災大量流出流出火災 / 爆発 火災 小量 ( ユニット内の一部 ) の危険物 可燃性ガスが流出し プラントの周辺で火災又は爆発が発生する ユニット内容物の全量の危険物 可燃性ガスが流出し プラントの周辺で火災又は爆発が発生する 大量 ( 複数のユニット ) の危険物 可燃性ガスが流出 プラントの周辺で火災又は爆発が発生し長時間継続する 2-5

毒性物質DE1 小量流出小量の毒性物質 ( ユニット内の一部 ) が流出し 大気中に拡散する 緊急遮断により流出は短時間で停止する DE2 ユニット全量流出ユニット内容物の全量の毒性物質が流出し 大気中に拡散する 2-6 DE3 大量流出 大量 ( 複数のユニット ) の毒性物質が長時間かけて流出し 大気中に拡散する (2) 発電施設ア. 初期事象 発電施設では 装置破損による危険物 ( 燃料や潤滑油 ) や可燃性ガス ( 燃料 ) の流出を初期事象として取り 上げる IE1 装置 ( 配管 ) の破損による流出 イ. 事象分岐 事象分岐は以下のように設定する 流出した燃料や潤滑油に着火すると 流出火災又は爆発となる B1 緊急停止 遮断の バルブ手動閉止の B3 着火 ウ. 災害事象 発電施設内の燃料配管から危険物又は可燃性ガスが流出したときの ET を図 2.4.2 に示す この ET 図から発電施設で起こり得る災害事象を抽出すると次のようになる DE1 小量流出危険物 ( 燃料 潤滑油 ) 可燃性ガス( 燃料 ) が流出し プラントの周辺で火災又は流出火災 / 爆発 火災爆発となる 緊急遮断により流出は短時間で停止する DE2 中量流出危険物 ( 燃料 潤滑油 ) 可燃性ガス( 燃料 ) が流出し プラントの周辺で火災又は流出火災 / 爆発 火災爆発となる 緊急遮断にし流出はしばらく継続して停止する DE3 大量流出危険物 ( 燃料 潤滑油 ) 可燃性ガス( 燃料 ) が流出し プラントの周辺で火災又は流出火災 / 爆発 火災爆発となる 流出を停止できず火災 爆発は長時間継続する

危険物タンクの災害拡大シナリオ IE1 事象分岐初期事象災害事象 B1 緊急遮断 バルブ手動閉止 B3 一時的な流出拡大防止措置 B4 緊急移送 B5 仕切堤による拡大防止 B6 防油堤による拡大防止 B7 着火 / 拡散防止 [ 毒性 ] なし小量流出 DE1 小量流出火災 / 配管の小破による流出 なし中量流出 DE2 中量流出火災 / なし仕切堤内流出 DE3 仕切堤内流出火災 / なし防油堤内流出 DE4 防油堤内流出火災 / なし防油堤外流出 DE5 防油堤外流出火災 / 小破漏洩から防油堤外流出に至ることはまず考えられない 図 2.1.1-a 危険物タンクの災害拡大イベントツリー ( 配管の小破による流出 ) 2-7

事象分岐初期事象災害事象 B1 緊急遮断 バルブ手動閉止 B3 一時的な流出拡大防止措置 B4 緊急移送 B5 仕切堤による拡大防止 B6 防油堤による拡大防止 B7 着火 / 拡散防止 [ 毒性 ] なし中量流出 DE2 中量流出火災 / IE2 なし仕切堤内流出 本体の小破による流出 DE3 仕切堤内流出火災 / なし防油堤内流出 DE4 防油堤内流出火災 / なし防油堤外流出 DE5 防油堤外流出火災 / 小破漏洩から防油堤外流出に至ることはまず考えられない 図 2.1.1-b 危険物タンクの災害拡大イベントツリー ( タンク本体の小破による流出 ) 2-8

事象分岐初期事象災害事象 B1 緊急遮断 バルブ手動閉止 B3 一時的な流出拡大防止措置 B4 緊急移送 B5 仕切堤による拡大防止 B6 防油堤による拡大防止 B7 着火 / 拡散防止 [ 毒性 ] なし仕切堤内流出 DE3 仕切堤内流出火災 / なし防油堤内流出 DE4 防油堤内流出火災 / IE3 なし防油堤外流出 ( 大量 ) 配管の大破による流出 DE5 防油堤外流出火災 / なし防油堤内流出 ( 大量 ) DE4 防油堤内流出火災 / なし防油堤外流出 ( 大量 ) DE5 防油堤外流出火災 / 図 2.1.1-c 危険物タンクの災害拡大イベントツリー ( 配管の大破による流出 ) 2-9

IE4 事象分岐初期事象災害事象 B1 緊急遮断 バルブ手動閉止 B3 一時的な流出拡大防止措置 B4 緊急移送 B5 仕切堤による拡大防止 B6 防油堤による拡大防止 B7 着火 / 拡散防止 [ 毒性 ] なし防油堤内流出 ( 大量 ) 本体の大破による流出 DE4 防油堤内流出火災 / なし防油堤外流出 ( 大量 ) DE5 防油堤外流出火災 / 図 2.1.1-d 危険物タンクの災害拡大イベントツリー ( タンク本体の大破による流出 ) 2-10

IE5 初期事象 浮き屋根シール部の損傷 漏洩による火災 事象分岐 B8 消火設備による消火 B9 浮き屋根の沈降 B12 ボイルオーバー DE6 なし DE7 DE8 なし DE9 災害事象 リム火災 リング火災 タンク全面火災 ボイルオーバーによる大規模火災 図 2.1.2-a 危険物タンクの災害拡大イベントツリー ( 浮き屋根シール部の損傷 漏洩による火災 [ 浮き屋根式タンク ]) 2-11

初期事象 B8 消火設備による消火 事象分岐 B12 ボイルオーバー IE6 タンク屋根板の損傷による火災 なし *1) 溢流したあと 地上とタンク上部で同時に火災になることもある *2) 小火災のあと 一気に全面火災になるとは限らない DE6 DE8 DE9 災害事象 タンク小火災 タンク全面火災 ボイルオーバーによる大規模火災 図 2.1.2-b 危険物タンクの災害拡大イベントツリー ( タンク屋根板の損傷による火災 [ 固定屋根式タンク 内部浮き蓋付きタンク ]) 2-12

IE7 初期事象 浮き屋根の損傷 沈降 事象分岐 B10 緊急移送 B11 着火 B12 ボイルオーバー 災害事象 終息 なし終息 なし DE8 タンク全面火災 DE9 ボイルオーバーによる大規模火災 *) ボイルオーバー発生危険性は油種や火災の状況により異なる 図 2.1.2-c 危険物タンクの災害拡大イベントツリー ( 浮き屋根の損傷 沈降 [ 浮き屋根式タンク ]) 2-13

高圧ガスタンクの災害拡大シナリオ IE1 初期事象 配管の小破による流出 B1 緊急遮断 バルブ手動閉止 事象分岐 B3 一時的な流出拡大防止措置 B4 緊急移送 B5 着火 [ 可燃性 ]/ 拡散防止 [ 毒性 ] 災害事象 着火なし / 拡散防止小量流出 DE1 着火 / 拡散防止 小量流出爆発 火災 / 着火なし / 拡散防止中量流出 DE2 着火 / 拡散防止 中量流出爆発 火災 / 着火なし / 拡散防止大量流出 DE3 着火 / 拡散防止 大量流出爆発 火災 / 着火なし / 拡散防止全量流出 着火 / 拡散防止 DE4 全量流出爆発 火災 / 図 2.2.1-a 高圧ガスタンクの災害拡大イベントツリー ( 配管の小破による流出 ) 2-14

IE2 初期事象 本体の小破による流出 B1 緊急遮断 バルブ手動閉止 事象分岐 B3 一時的な流出拡大防止措置 B4 緊急移送 B5 着火 [ 可燃性 ]/ 拡散防止 [ 毒性 ] 災害事象 着火なし / 拡散防止中量流出 DE2 着火 / 拡散防止 中量流出爆発 火災 / 着火なし / 拡散防止大量流出 DE3 着火 / 拡散防止 大量流出爆発 火災 / 着火なし / 拡散防止全量流出 着火 / 拡散防止 DE4 全量流出爆発 火災 / 図 2.2.1-b 高圧ガスタンクの災害拡大イベントツリー ( タンク本体の小破による流出 ) 2-15

初期事象 B1 緊急遮断 バルブ手動閉止 事象分岐 B3 一時的な流出拡大防止措置 B4 緊急移送 B5 着火 [ 可燃性 ]/ 拡散防止 [ 毒性 ] 災害事象 着火なし / 拡散防止大量流出 DE3 IE3 着火 / 拡散防止 大量流出爆発 火災 / 配管の大破による流出 着火なし / 拡散防止全量流出 着火 / 拡散防止 DE4 全量流出爆発 火災 / 図 2.2.1-c 高圧ガスタンクの災害拡大イベントツリー ( 配管の大破による流出 ) 2-16

初期事象 B1 緊急遮断 バルブ手動閉止 事象分岐 B3 一時的な流出拡大防止措置 B4 緊急移送 B5 着火 [ 可燃性 ]/ 拡散防止 [ 毒性 ] 災害事象 IE4 着火なし / 拡散防止全量流出 本体の大破による流出 着火 / 拡散防止 DE4 全量流出爆発 火災 / 図 2.2.1-d 高圧ガスタンクの災害拡大イベントツリー ( タンク本体の大破による流出 ) 2-17

IE5 初期事象 内圧上昇 事象分岐 B6 タンク内の脱圧 B5 着火 災害事象 屋根破損着火なし LNG 全量流出蒸発 拡散 DE5 着火 タンク全面火災 図 2.2.2-a 高圧ガスタンクの災害拡大イベントツリー ( 低温液化ガスタンクのタンク全面火災 ) 2-18

事象分岐初期事象災害事象 B5 着火 IE6 なし 可燃性混合気の形成 DE6 タンクの爆発火災 図 2.2.2-b 高圧ガスタンクの災害拡大イベントツリー ( ガスホルダーのタンク爆発火災 ) 2-19

毒性液体タンクの災害拡大シナリオ IE1 事象分岐初期事象災害事象 B1 緊急遮断 バルブ手動閉止 B3 一時的な流出拡大防止措置 B4 緊急移送 B5 拡散防止 小量流出 DE1 小量流出 配管の小破による流出 中量流出 DE2 中量流出 大量流出 DE3 大量流出 全量流出 DE4 全量流出 図 2.3.1-a 毒性液体タンクの災害拡大イベントツリー ( 配管の小破による流出 ) 2-20

IE2 事象分岐初期事象災害事象 B1 緊急遮断 バルブ手動閉止 B3 一時的な流出拡大防止措置 B4 緊急移送 B5 拡散防止 中量流出 DE2 中量流出 本体の小破による流出 大量流出 DE3 大量流出 全量流出 DE4 全量流出 図 2.3.1-b 毒性液体タンクの災害拡大イベントツリー ( タンク本体の小破による流出 ) 2-21

事象分岐初期事象災害事象 B1 緊急遮断 バルブ手動閉止 B3 一時的な流出拡大防止措置 B4 緊急移送 B5 拡散防止 大量流出 IE3 DE3 大量流出 配管の大破による流出 全量流出 DE4 全量流出全量流出 図 2.3.1-c 毒性液体タンクの災害拡大イベントツリー ( 配管の大破による流出 ) 2-22

事象分岐初期事象災害事象 B1 緊急遮断 バルブ手動閉止 B3 一時的な流出拡大防止措置 B4 緊急移送 B5 拡散防止 IE4 全量流出 本体の大破による流出 DE4 全量流出 図 2.3.1-d 毒性液体タンクの災害拡大イベントツリー ( タンク本体の大破による流出 ) 2-23

製造施設の災害拡大シナリオ 事象分岐 初期事象 B3 災害事象 B1 緊急停止 遮断 緊急移送 着火 [ 可燃性液体 可燃性ガス ] / 拡散防止 [ 毒性物質 ] 着火なし / 拡散防止小量流出 DE1 着火 / 拡散防止 小量流出流出火災 / 爆発 火災 / 着火なし / 拡散防止ユニット内全量流出 IE1 DE2 装置の小破による流出 着火 / 拡散防止 ユニット内全量流出流出火災 / 爆発 火災 / 着火なし / 拡散防止大量流出 着火 / 拡散防止 DE3 大量流出流出火災 / 爆発 火災 / 図 2.4.1-a 製造施設の災害拡大イベントツリー ( 装置の小破による流出 ) 2-24

IE2 事象分岐 初期事象 B3 災害事象 B1 緊急停止 遮断 緊急移送 着火 [ 可燃性液体 可燃性ガス ] / 拡散防止 [ 毒性物質 ] 着火なし / 拡散防止ユニット内全量流出 装置の大破による流出 DE2 着火 / 拡散防止 ユニット内全量流出流出火災 / 爆発 火災 / 着火なし / 拡散防止大量流出 DE3 着火 / 拡散防止 大量流出流出火災 / 爆発 火災 / 図 2.4.1-b 製造施設の災害拡大イベントツリー ( 装置の大破による流出 ) 2-25

発電施設の災害拡大シナリオ IE1 事象分岐初期事象災害事象 B3 着火 B1 緊急停止 遮断 バルブ手動閉止 なし小量流出 DE1 小量流出流出火災 / 爆発 火災 なし中量流出 装置 ( 配管 ) の破損による流出 DE2 中量流出流出火災 / 爆発 火災 なし大量流出 DE3 大量流出流出火災 / 爆発 火災 図 2.4.2 発電施設の災害拡大イベントツリー 2-26