188 72 2 19 3 JOURNAL OF THE JAPANESE ASSOCIATION FOR PETROLEUM TECHNOLOGY VOL. 72, NO. 2 March, 2007 CDM * ** Received March 9, 2007 accept March 9, 2007 Kyoto Protocol and Circumstances of CDM Activities Takeshi Hokari Abstract Kyoto Protocol, which was adopted in December 1997, ratifi ed by Russia in November 2004, has been effective since February 2005. In Kyoto Protocol, the epoch-making Mechanism called Kyoto Mechanism to control six types of greenhouse gases has been incorporated in order to prevent global warming. Up to now, many types of emission reduction projects to create carbon credits have been considered and developed in the world, among those projects, the most typical projects called CDM projects are forecasted and general framework of the CDM such as rules, procedures, type of projects etc. are explained in this presentation. In addition to the abovementioned topics, activities of Mitsui & Co., Ltd. regarding carbon credit business are also explained. Some of ongoing CDM projects developed by Mitsui & Co., Ltd are introduced in the presentation. Key words Kyoto Protocol, CDM, carbon credit, greenhouse gas Copyright 1. 3 3 4 3 1 2 CDM CDM * 18 10 31 18 This paper was delivered at the 2006 JAPT Autumn Meeting entitled Environment & Energy Development Challenges for Environmental Management in the Oil Industry held in Tokyo, Japan, October 31, 2006. ** Mitsui & Co., Ltd. 2007 JAPT 2. 2.1 1750 CO 2 100 100 CO 2 100 CO 2 CO 2
穂 刈 猛 189 図 1 地球温暖化による影響 前述のとおり 1750 年から最初の 100 年間 ほとんど CO2 の発生量は増えていないが 次の 100 年間で徐々に 発生量が増えてきて 第二次世界大戦以後 急激に二酸 化炭素の排出量は増えている この排出の主要なものは石炭であったが ある時点か らは石油 ガスからの排出量も増加していることが分か る 現在の世界全体の排出量のレベルが大体 250 億トン 前後となっている 図 3 は CO2 排出量の国別分布を示したものである 1 図 2 世界の CO2 排出量 燃料別 番の排出国はアメリカで 全体の 4 分の 1 その次に中国 ロシア 日本と続き 上位 4 カ国で世界中の排出量の大 体半分ぐらいを占めている状況である 2.2 京都議定書 次に京都議定書の概要について簡単に説明する ご存 じのとおり 1997 年 12 月の京都議定書採択後 2001 年 にアメリカの離脱 2004 年 11 月にロシアの批准という ような大きな動きを経て 2005 年 2 月に京都議定書は 発効した 図 4 京都議定書では 温暖化防止のために具体的な温室効 果ガス削減目標を設定している 対象となるガスは 6 種 類あり CO2 二酸化炭素 CH4 メタン N2O 一酸 化二窒素 HFC ハイドロフルオロカーボン PFC パー フルオロカーボン SF6 六フッ化硫黄 の 6 種類のガ スが温暖化ガスとして京都議定書に定められている こ のガスについて 2008 年から 2012 年の 5 年間 各国が決 図 3 世界の CO2 排出量 国別 められた割合を削減することになっている の影響 気候変動に伴う疫病地域の拡散などの影響もあ る 図 1 基準年が 1990 年となり これがベースになって こ こから何パーセント削減するのかというのが国別に決 CO2 排出量を時系列的に示した図 2 を参照されたい まっている 日本は 6 パーセントの削減が義務付けられ J. JAPANESE ASSOC. PETROL. TECHNOL. Vol. 72, No. 2 2007
190 CDM CO 2 CH 4 N 2 O HFC PFC SF 6 2008 2012 5 1 1990 HFC PFC SF 6 1995 I * 5 6 7 EU 8 * I (Annex I ) 41 ( ) EmissionsTrading JI Joint Implementation CDM Clean Development Mechanism 90 55 I 1990 CO 2 I CO 2 55 2004 11 2005 2 16 4 GHG Greenhouse gas 6 CO 2 1 CH 4 21 N 2 O 310 HFC PFC 140 11,700 6,500 9,200 SF 6 23,900 CFC HCFC 1 GHG Metric Ton-CO 2 5 6 5 1 21 1 1 21 2.3 3 1 Emission Trading 2 JI 3 CDM 3 2.3.1 Emission Trading 72 2 2007
191 1 2.3.2 JI Joint Implementation JI 2008 JI 2.3.3 CDM CDM Clean Development Mechanism 1 CDM CDM 2000 2008 2012 CDM CDM CER 3. CDM CDM CDM 6 2 CO 2 3 4 5 CDM DNA Designated National Authority CDM CDM CDM Business As Usual 6 CDM J. JAPANESE ASSOC. PETROL. TECHNOL. Vol. 72, No. 2 2007
192 京都議定書を取巻く環境と CDM 事業 減の計算方法や測定方法を定めたもので この方法論に ポートというかたちで書類化されて 再度また別の第三 基づいて排出権が計算される 国連によって認められた 者認定機関に内容確認をさせる必要がある これが一般 方法論でなければ適用できない この方法論があること 的にベリフィケーション Verification と呼ばれます検 がプロジェクト成立の大前提である 証作業である ベリフィケーション後 サーティフィケー 3.1 CDM の手続き ションと呼ばれる認証の作業が同第三者認定機関によっ 図 7 は CDM のプロジェクトが成立してから 最終的 て行われ 最終的に結果が国連にリポートされ 国連が に CER つまり京都議定書適格の排出権が発行される 同内容に基づいて CER と呼ばれる排出権を発行すると までの手続きを簡単にまとめたものである いうような流れになっている まず最初に どのようなプロジェクトを CDM の対象 にするのかについて PDD プロジェクト デザイン ドキュメント という設計書を作成する この PDD は 4. CDM プロジェクトの実際例 次に CDM プロジェクトの実際例を紹介する まず すべての手続きの大前提となる書類で プロジェクト実 どのようなプロジェクトが CDM のプロジェクトとして 施者が作成する必要がある 認められるかを例を挙げて説明する 次に その PDD の内容に関し投資国側とホスト国側 メタンガスの回収 利用 このようなプロジェクト の 2 つの国の政府承認を受ける必要がある 同時に バ は CDM プロジェクトとして成立する可能性が極めて高 リデーション Validation と呼ばれる有効化の作業を い 例えば 炭鉱から発生するメタンガスを回収して燃 行う必要がある これは前述の PDD がきちんとした形 焼 もしくは有効活用すれば このようなプロジェクト で作成されているかどうか 検証されるべきものがき は CDM 案件として成立する メタンガスの発生源とし ちんと検証されているかを 第三者の認定機関が内容 ては 炭鉱のほかに 例えばごみ処理場 養豚場 下水 チェックを行い 当該プロジェクトが有効であることを 処理場などがある 認める作業である 省エネ案件 これは化石燃料を使用する 例えば発 投資国 ホスト国承認を取り付けて バリデーション 作業が完了すると 国連に対してプロジェクトの登録申 電所などの発電効率を改善し 化石燃料の消費を抑えて CO2 の発生を抑えるようなものである 請を行うことができる 最終的にプロジェクトが国連に 燃料転換 これは発電用の燃料を変えることによって 登録され そのあとプロジェクトの削減活動が開始され CO2 の発生量を抑えるようなもので 例えば石炭火力を る この削減活動に関しては どれぐらいの削減があっ ガスでの発電に切り替えるというようなケースである たかを正確に計測する必要があり プロジェクト実施者 N2O 削減 N2O はアジピン酸や硝酸製造時に発生する 側がモニタリングと呼ばれる作業を通じて 計測を行う 温暖化計数 310 倍のガスで これを触媒を使って分解す ことになる このモニタリング結果は モニタリングリ るプロジェクトである これも排出権プロジェクト化が 図 7 一般的な CDM の手続き 石油技術協会誌 72 巻 2 号 2007
193 8 CDM HFC PFC CDM 5. CDM CDM CO 2 5.1 CCS CO 2 CCS Carbon Dioxide Capture and Storage CO 2 CO 2 CCS CO 2 CO 2 CO 2 25 30 5.2 CDM CO 2 6. CDM CDM 8 9 1 10 31 9 1 280 386 2 100 1 CDM 9 1 2 3 4 4 J. JAPANESE ASSOC. PETROL. TECHNOL. Vol. 72, No. 2 2007
194 CDM 9 CDM 9 9 8,400 1 1 2012 6 6,000 4 4 7. 4 10 4 10 72 2 2007
195 11 CO 2 12 12 3 1 JGRF JGRF Japan Greenhouse gas Reduction Fund 11 1 JGRF 1 2 CO2e.com CO2e.com 3 CDM CDM CDM J. JAPANESE ASSOC. PETROL. TECHNOL. Vol. 72, No. 2 2007
196 CDM CDM Country Location Project Carbon credit Partner 300 t-co 2 eq Lepanto 120 t-co 2 eq Indotirta 300 t-co 2 eq 500 t-co 2 eq 1,100 t-co 2 eq Meilan /3F N 2 O 90 t-co 2 eq Country Project type Buyer Carbon credit 200 t-co 2 eq 86 t-co2eq 10 t-co 2 eq 30 t-co2eq 30 -CO2eq 2 57 t-co 2 eq 12 CDM 8. 12 8.1 1 12 2005 11 12 1 3 CDM 9 8.2 2 3 300 72 2 2007