211 年 2 月 25 日発行 TVI( タス空室インデックス )( 過去 2 年推移 ) ポイント 全域 23 区市部神奈川県埼玉県千葉県 年月 東京都全域 23 区市部 神奈川県 埼玉県 千葉県 29 年 1 月

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年 4 月期関西圏 中京圏賃貸住宅指標 大阪府京都府兵庫県愛知県静岡県 空室率 TVI( ポイント ) 募集期間 ( ヶ月 ) 更新確率 (%)

年 2 月期関西圏 中京圏 福岡県賃貸住宅指標 大阪府 京都府 兵庫県 愛知県 静岡県 福岡県 空室率 TVI( ポイント ) 募集期間 ( ヶ月 ) 更新

年 1 月期首都圏賃貸住宅指標 東京都 全域 23 区 市部 神奈川県埼玉県千葉県 空室率 TVI( ポイント ) 募集期間 ( ヶ月 ) 更新確率 (%

1 2018年3月期 首都圏賃貸住宅指標 東京都 全域 空室率TVI 23区 神奈川県 市部 埼玉県 千葉県 更新確率 %

1 2018年5月期 首都圏賃貸住宅指標 東京都 全域 空室率TVI ポイント 23区 神奈川県 市部 埼玉県 更新確率 %

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1 2018年1月期 首都圏賃貸住宅指標 東京都 全域 空室率TVI ポイント 23区 神奈川県 市部 埼玉県 千葉県 更新確率 %

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1 2018年6月期 首都圏賃貸住宅指標 東京都 全域 空室率TVI 23区 神奈川県 市部 埼玉県 千葉県 更新確率 %

賃貸住宅市場レポート Residential Market Report 賃貸住宅賃料査定レポート 発行株式会社タス

目 次 調査結果について 1 1. 調査実施の概要 3 2. 回答者の属性 3 (1) 主な事業地域 3 (2) 主な事業内容 3 3. 回答内容 4 (1) 地価動向の集計 4 1 岐阜県全域の集計 4 2 地域毎の集計 5 (2) 不動産取引 ( 取引件数 ) の動向 8 1 岐阜県全域の集計

年 3 月 期 1 都 3 県 賃 貸 住 宅 指 標 東 京 都 全 域 23 区 市 部 2015 年 5 月 28 日 発 行 空 室 率 TVI(ポイント) 募 集 期 間 (ヶ 月 )

年 8 月 期 1 都 3 県 賃 貸 住 宅 指 標 東 京 都 空 室 率 TVIは 東 京 都 が 前 月 比 0.07 前 年 同 月 比 0.35 東 京 23 区 が 前 月 比 0.07 前 年 同 月 比 0.20 東 京 市 部 が 前 月 比 0.06 前 年 同

年 11 月 期 首 都 圏 賃 貸 住 宅 指 標 東 京 都 全 域 23 区 市 部 神 奈 川 県 埼 玉 県 千 葉 県 空 室 率 TVI(ポイント) 募 集 期 間 (ヶ 月 )

TA S 年 7 月 期 1 都 3 県 賃 貸 住 宅 指 標 東 京 都 全 域 23 区 市 部 2012 年 9 月 27 日 発 行 神 奈 川 県 埼 玉 県 千 葉 県 空 室 率 TVI(ポイント)

マンション棟数密度 ( 東京 23 区比較 ) 千代田区中央区港区新宿区文京区台東区墨田区江東区品川区目黒区大田区世田谷区渋谷区中野区杉並区豊島区北区荒川区板橋区練馬区足立区葛飾区江戸川区

リクルート住宅価格指数マンスリーレポート2006年5月号(訂正版)

リクルート住宅価格指数マンスリーレポート<2005年2月号>

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第7回DIレポート

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ここからは 更に 新宿区と渋谷区を取り上げて詳細検証を進めて見ましょう 1 人口動態 ( 年齢別 ) 人口割合 (40 代以下 ) 人口 平成 10 年 10 月現在 平成 23 年 10 月現在 新宿区 増加 61% 61% 30~40 代 /60 代以上増加が顕著 ( 別表 ) 渋谷区 増加 6

リクルート住宅価格指数マンスリーレポート9月号

平成 23 年 11 月 17 日 問い合わせ先 国土交通省土地 建設産業局土地市場課課長補佐松本浩 係長塩野進代表 : ( 内線 :30-214) 直通 : 土地取引動向調査 ( 平成 23 年 9 月調査 ) の結果について 1. 調査目的 本調査

リクルート住宅価格指数マンスリーレポート2009年01月号

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リクルート住宅価格指数マンスリーレポート2007年11月号

第 7 回大阪市人口移動要因調査報告書 平成 27 年 3 月 大阪市都市計画局

1. 定期借家物件数および居住用賃貸物件に占める割合 14 年度の定期借家物件成約数は 6,631 件 前年度比 2.1% 増加 成約データ公表開始 (11 年度 ) 以来 初の増加 登録数は 2 年連続減少 居住用賃貸物件に占める割合は 2.7% と微増 マンション定期借家普通借家成約数前年度比定

平成 22 年 5 月 7 日 問い合わせ先 国土交通省土地 水資源局土地市場課課長補佐小酒井淑乃 係長塩野進代表 : ( 内線 :30-214, ) 直通 : 土地取引動向調査 (*) ( 平成 22 年 3 月調査 ) の結果について

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公益社団法人三重県宅地建物取引業協会一般社団法人三重県不動産鑑定士協会 三重県の地価と不動産市場の動向に関するアンケート調査結果 平成 29 年 10 月 1 日を調査時点とし 公益社団法人三重県宅地建物取引業協会の会員に対しアンケート調査を行った結果をお知らせします 本調査 (DI 調査 ) は所

第 3 節食料消費の動向と食育の推進 表 食料消費支出の対前年実質増減率の推移 平成 17 (2005) 年 18 (2006) 19 (2007) 20 (2008) 21 (2009) 22 (2010) 23 (2011) 24 (2012) 食料

公益社団法人三重県宅地建物取引業協会一般社団法人三重県不動産鑑定士協会 三重県の地価と不動産市場の動向に関するアンケート調査結果 平成 27 年 4 月 1 日を調査時点とし 公益社団法人三重県宅地建物取引業協会の会員に対しアンケート調査を行った結果をお知らせします 本調査 (DI 調査 ) は所定

公益社団法人三重県宅地建物取引業協会一般社団法人三重県不動産鑑定士協会 三重県の地価と不動産市場の動向に関するアンケート調査結果 平成 30 年 4 月 1 日を調査時点とし 公益社団法人三重県宅地建物取引業協会の会員に対しアンケート調査を行った結果をお知らせします 本調査 (DI 調査 ) は所定

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賃貸住宅市場のマクロ分析の勧め 4 95歳 9歳 85歳 8歳 75歳 7歳 65歳 6歳 55歳 5歳 その他埼玉県 全国 1歳 さいたま市 45歳 95歳 9歳 85歳 8歳 75歳 7歳 65歳 6歳 55歳 その他埼玉県 1歳 さいたま市 5歳 45歳 4歳 35歳 3歳 25歳 2歳 15

目 次 [Ⅰ] 調査方法 2 [Ⅱ] 地域区分図 3 [Ⅲ] アンケート調査票 4~5 [Ⅳ] 第 2 回不動産市況 DI 調査結果の概要 6 [Ⅴ] 設問ごとの回答内訳 [-1] 設問 2,3( 住宅地価格 ) 7~9 [-2] 設問 2,3( 商業地価格 ) 10~12 [-3] 設問 2,3(

中古マンション概況 首都圏における 214 年 1~3 月の中古マンション成約は 9,993 件 ( 前年同期比 3.4% 増 ) で 1 期連続で前年同期を上回っています 都県 地域別に見ると埼玉県および横浜川崎地域を除く各都県 地域で前年同期を上回っています の 1 m2当たり単価は首都圏平均で

公益社団法人三重県宅地建物取引業協会一般社団法人三重県不動産鑑定士協会 三重県の地価と不動産市場の動向に関するアンケート調査結果 平成 26 年 10 月 1 日を調査時点とし 公益社団法人三重県宅地建物取引業協会の会員に対しアンケート調査を行った結果をお知らせします 本調査 (DI 調査 ) は所

賃貸住宅市場のマクロ分析の勧め 1 した 着工数が増加に転じたのは213年か らで その後 政権交代による景気回復 ア ベノミクス 相続税改正に伴う相続税対 図2 千葉県の賃貸住宅に居住する世帯数推移推定 12ヶ月移動平均 世帯 1,4 1,2 策としての賃貸住宅の建設増加 マイナス 1, 金利導入

平成 24 年 5 月 1 日 問い合わせ先 国土交通省土地 建設産業局土地市場課課長補佐松本浩 係長長瀨裕太代表 : ( 内線 :30-214) 直通 : 土地取引動向調査 ( 平成 24 年 3 月調査 ) の結果について 1. 調査目的 本調査は

( 公社 ) 近畿圏不動産流通機構市況レポート市況トレンド /1 年 7~9 月期の近畿圏市場 1. 中古マンション市場の動き 成約価格は前年比で 3 期連続上昇 1 年 7~9 月期の近畿レインズへの成約報告件数は,9 件と 前年同期比で 1.% 増加した (P1 図表 1) 新規登録件数は 15

RTE月次レポート企画

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公表内容 2 本機関は業務規程第 22 条に基づき 需要想定の前提となる経済指標として 以下の項目の見通しを策定し 公表します ( 全国の経済見通しの策定 ) 第 22 条本機関は 需要想定の前提となる人口 国内総生産 (GDP) 鉱工業生産指数 (IIP) その他の経済指標について 当年度を含む

住宅着工戸数の見通し(2017・18年度)

Quarterly Market Watch Summary Report 季報 Market Watch サマリーレポート <1 年 7~9 月期 > 中古マンション 首都圏の動き ( 成約物件 ) 件数 7,588 件 ( -9.%) m単価.3 万円 / m ( +5.5%) 価格

第6回 国際不動産価格賃料指数(2016年4月現在)

成績表 (バタフライ)

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資料-6

報道関係者各位 2019 年 3 月 26 日 アットホーム株式会社 市場動向 - 当社不動産情報ネットワークにおける首都圏の新築戸建 中古マンション価格 (2 月 )- 新築戸建の平均成約価格は 3,478 万円 前月比 0.9% 上昇 前年同月比は 8 か月連続のプラス 東京 23 区は前月比

1. 各都市の不動産市場トレンド 1-1. オフィス価格指数 対前回変動率 (2016 年 4 月から 2016 年 10 月まで ) 図表 1-1は オフィス価格指数の各都市 対前回変動率 今回 (2016 年 10 月現在 ) 対前回変動率が最も高かったのは 東京 の +3.4% 次いで 大阪

資料1 小動物獣医師数の需給バランスの展望

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中古マンションの平均成約価格は 2,661 万円 前比.4 上昇 前年同比は 5 か連続下落 価格指数は で前比.6 ポイント上昇 ( 詳細は 8~12 ページ ) 中古マンションの成約価格 前比 前年同比 成約価格の登録価格比 成約価格 前比 前年同比 登録価格比 東京 23 区 3,

b. 世帯主年齢階級別 負担率 図表 II- 6-4 墨田ブロックの世帯主年齢階級別 平均負担率 図表 II- 6-5 墨田ブロックの世帯主年齢階級別 負担率の分布 合計 5% 未満 % 以上 1% 未満

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直近 13 カ月空室率推移 調査月 千代田区 7.50% 7.01% 6.60% 6.64% 6.48% 6.

中古マンションの平均成約価格は 2,547 万円 前比 4. 下落 前年同比は 2 か連続下落 価格指数は で前比 5.3 ポイント低下 ( 詳細は 8~12 ページ ) 中古マンションの成約価格 前比 前年同比 成約価格の登録価格比 成約価格 前比 登録価格比 =( 成約価格 登録価格

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不動産経済 表紙OL

2025年の住宅市場 ~新設住宅着工戸数、60万戸台の時代に~

                                   

中古マンション概況 212 における首都圏中古マンションの成約は 31,397 件 ( 前比 8.7% 増 ) 3 ぶりに前を上回り 過去最高のとなっています 都県 地域別に見ても すべての都県 地域で増加となっています の 1 m2当たり単価は首都圏平均で 万円 ( 前比 1.9% 下

収益物件検索サイト 健美家のご紹介

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報道関係者各位 2019 年 1 月 30 日 アットホーム株式会社 市場動向 - 首都圏の新築戸建 中古マンション価格 (12 月 )- 新築戸建の平均成約価格は 3,557 万円 前月比 1.1% 下落 前年同月比は 6 か月連続上昇 価格指数は で前月比 1.1 ポイント低下 (

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賃貸住宅市場のマクロ分析の勧め 11 居住する世帯数の推移を推定していきます 図1に総 務省の 住民基本台帳月報 から作成した東京23区の 世帯数の推移を示します なお 季節変動を除くため 図1 東京23区の世帯数推移 12ヶ月移動平均 世帯 8, 7, に12ヶ月の移動平均を採用しています 東京2

中古マンション概況 首都圏における 213 年 1~3 月の中古マンション成約は 9,663 件 ( 前年同期比 12.2% 増 ) で 6 期連続で前年同期を上回り 増加率は 2 ケタに拡大しています すべての都県 地域で前年同期を上回っています の 1 m2当たり単価は首都圏平均で

直近 13 カ月空室率推移 調査月 千代田区 7.69% 7.50% 7.01% 6.60% 6.64% 6.

2011年12月21日

表 1) また 従属人口指数 は 生産年齢 (15~64 歳 ) 人口 100 人で 年少者 (0~14 歳 ) と高齢者 (65 歳以上 ) を何名支えているのかを示す指数である 一般的に 従属人口指数 が低下する局面は 全人口に占める生産年齢人口の割合が高まり 人口構造が経済にプラスに作用すると

平成 2 8 年 6 月 平成 27 年中における行方不明者の状況 警察庁生活安全局生活安全企画課

IT 人材需給に関する調査 ( 概要 ) 平成 31 年 4 月経済産業省情報技術利用促進課 1. 調査の目的 実施体制 未来投資戦略 2017 ( 平成 29 年 6 月 9 日閣議決定 ) に基づき 第四次産業革命下で求められる人材の必要性やミスマッチの状況を明確化するため 経済産業省 厚生労働

不動産経済 表紙OL

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Microsoft Word - 第8回「国際不動産価格賃料指数」(2017年4月現在)

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2011年12月21日

約月2,7戸の賃貸住宅を着工していました それが サブプライム問題顕在化リーマンショックを経て約 月1,9戸まで減少しました 着工数が増加に転じた のは213年からでその後政権交代による景気回復 図3 神奈川県の貸家着工数推移 12ヶ月移動平均 貸家着工数 戸 アベノミクス 相続税改正

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Economic Indicators   定例経済指標レポート

共同住宅の空き家について分析-平成25年住宅・土地統計調査(速報集計結果)からの推計-

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Transcription:

21 年 12 月期 1 都 3 県賃貸住宅指標 ~1 都 3 県 211 年の空室率の見通し ~ 211 年 2 月 25 日発行 1. 賃貸住宅指標概況 東京都 全域 23 区 市部 会社名 : 株式会社タス所在地 : 東京都中央区八丁堀 2-25-9 トヨタ八丁堀ビル 7F 3-6222-123( 代表 ) 3-6222-124(FAX) http://www.tas-japan.com/ 12.58 12.36 15.61 12.76 15.21 13.47 募集期間 ( ヶ月 ) 3.24 3.25 3.17 3.53 3.52 3.47 更新確率 (%) 42.21 41.81 43.68 4.96 42.76 43.53 中途解約確率 (%) 4.39 4.78 38.93 42.12 42.99 43.55 賃料指数 (24 年 =1) 神奈川県埼玉県千葉県 97.73 97.55 98.89 98.42 99.6 これらの指標は アットホーム株式会社の賃貸住宅データを用いて分析されています 東京都 東京 23 区の募集戸数が多いため 東京都全域の動きは 東京 23 区にほぼ連動しています TVI の傾向には変化がなく 東京都全域 東京 23 区とも横ばい傾向 東京市部は微増傾向となっています マンション系 (S 造 RC 造 SRC 造 ) アパート系 ( 木造 軽量鉄骨造 ) 別の長期 TVI 推移では 東京 23 区のマンション系 アパート系ともに横ばい傾向です 東京市部については マンション系 アパート系共に増加傾向が鮮明となってきました なお 統計に使用した全データに占めるアパート ( 木造 軽量鉄骨造 ) の割合であるアパート率は 東京都全域 :22.6% 東京 23 区 :17.15% 東京市部 :41.22% です 募集期間は市部は横ばい傾向 東京 23 区は微増傾向にあります 若干の増減はありますが 3.2 ヶ月前後で推移しています 21 年 12 月期は東京 23 区 東京市部とも中途解約確率が減少 更新確率が増加しています 東京 23 区については長期的にも中途解約確率が減少傾向 更新確率は微増傾向であり テナントの入れ替わりが安定する傾向にあることが読み取れます 賃料指数は東京 23 区 東京市部とも継続して下降しており 回復には時間を要すると思われます より詳細な情報として 広域市場レポート ( 東京都マクロレポート ) 地域市場レポート ( 東京 23 区各区マクロレポート ) およびインデックスレポート ( 統計指標 ) 周辺市場レポート ( 賃料査定サービス 指定場所から半径 4m) を TAS-MAP(http://www.tas-japan.com/) から提供しております 211 年 3 月初旬に 広域市場レポート 地域市場レポート インデックスレポートを 21 年 12 月末版に更新予定です 今回のバージョンから 東京 23 区各区インデックスレポートに各区賃料指数を追加いたします 神奈川県 神奈川県の TVI は 21 年 4 月より横ばい傾向です マンション系 アパート系別の長期 TVI 推移からは どちらの分類においても神奈川県が最も低い値を示しています なお 神奈川県のアパート率は 44.97% で アパート率の高さが全体の TVI を引き上げています 募集期間は引き続き微増傾向にあり 回復にはまだ時間を要しそうです 神奈川県は長期的には中途解約確率が微減傾向 更新確率が微増傾向であり テナントの入れ替わりが安定する傾向にあることが読み取れます 賃料指数については 99 前後で安定して推移しています 埼玉県 埼玉県の TVI は横ばい傾向が鮮明になってきましたが 過去 2 年間で最も高い水準にあります マンション系 アパート系別の長期 TVI 推移で 他都県よりもアパート系の TVI が高く 継続して増加傾向にあることが読み取れます 埼玉県のアパート率は 43.78% です 募集期間については 過去 2 年間は 3.4~3.5 ヶ月で推移しています ここ 1 年の傾向としては 中途解約確率が微減傾向 更新確率が微増傾向であり テナントの入れ替わりが安定する傾向にあることが読み取れますが 中途解約確率は千葉県に次ぎ高いレベルにあります 賃料指数は 99 前後で安定して推移していましたが 21 年第 4 四半期の下げ幅が大きくなっています 千葉県 千葉県の TVI は横ばい傾向が継続しています マンション系 アパート系別の長期 TVI 推移では アパート系が埼玉県に次いで TVI が高くなっています マンション系は神奈川県に次いで TVI が低くなっていますが アパート率が 46.4% と高いため全体の TVI も高くなっています 募集期間は 3.4 ヶ月前後で横ばいとなっています ここ 1 年の傾向としては 中途解約確率が微減傾向 更新確率が増加傾向であり テナントの入れ替わりが安定する傾向にあることが読み取れますが 中途解約確率は 1 都 3 県で一番高いレベルにあります 賃料指数は 1 前後で安定して推移しています Vol.12-1

211 年 2 月 25 日発行 TVI( タス空室インデックス )( 過去 2 年推移 ) ポイント 16 15 14 13 12 11 1 9 全域 23 区市部神奈川県埼玉県千葉県 年月 東京都全域 23 区市部 神奈川県 埼玉県 千葉県 29 年 1 月 11.5 1.75 12.97 12.7 13.41 12.66 29 年 2 月 1.88 1.56 12.95 13.38 12.64 29 年 3 月 1.76 1.44 12.9 11.92 13.34 12.51 29 年 4 月 1.67 1.33 12.93 11.87 13.37 12.42 29 年 5 月 1.76 1.37 13.29 12.1 13.51 12.66 29 年 6 月 1.86 1.48 13.42 12.4 13.65 12.66 29 年 7 月 1.99 1.62 13.53 12.8 13.69 12.71 29 年 8 月 11.15 1.81 13.65 12.15 13.68 12.7 29 年 9 月 11.3 1.98 13.78 12.21 13.83 12.76 29 年 1 月 11.44 11.13 13.91 12.24 13.93 12.86 29 年 11 月 11.61 11.32 14. 12.32 14.11 12.98 29 年 12 月 11.86 11.61 14.17 12.41 14.33 12.98 21 年 1 月 12.5 11.82 14.36 12.47 14.45 13.3 21 年 2 月 12.3 12.7 14.69 12.56 14.54 13.7 21 年 3 月 12.47 12.26 14.88 12.63 14.64 13.22 21 年 4 月 12.66 12.48 14.98 12.73 14.74 13.39 21 年 5 月 12.65 12.53 14.89 12.69 14.74 13.24 21 年 6 月 12.65 12.52 14.97 12.73 14.85 13.33 21 年 7 月 12.62 12.48 15.2 12.75 14.97 13.33 21 年 8 月 12.62 12.48 15.4 12.76 15.17 13.45 21 年 9 月 12.61 12.47 15.14 12.76 15.12 13.45 21 年 1 月 12.61 12.44 15.31 12.8 15.21 13.47 21 年 11 月 12.6 12.43 15.4 12.79 15.18 13.42 21 年 12 月 12.58 12.36 15.61 12.76 15.21 13.47 これらの指標は アットホーム株式会社の賃貸住宅データを用いて分析されています Vol.12-2

211 年 2 月 25 日発行 1 都 3 県アパート ( 木造 軽量鉄骨 )TVI ポイント 33. 32. 31. 3. 29. 28. 27. 26. 25. 東京都東京 23 区東京市部神奈川県埼玉県千葉県 1 都 3 県マンション (S 造 RC 造 SRC 造 )TVI ポイント 1. 9. 8. 7. 6. 東京都東京 23 区東京市部神奈川県埼玉県千葉県 これらの指標は アットホーム株式会社の賃貸住宅データを用いて分析されています Vol.12-3

211 年 2 月 25 日発行 2.1 都 3 県の 211 年空室率の見通し ~ 区賃貸住宅需給ギャップ分析より ~ (1) 分析方法前回の定期発表時の分析で 需給ギャップと空室率の指標である TVI( タス空室インデックス ) との動きが連動している様子が観測できました 詳細は 21 年 1 月期 11 月期 1 都 3 県賃貸住宅指標を発表 ~ 東京 23 区賃貸住宅需給ギャップ分析 ~ (http://www.tas-japan.com/pdf/news/residential/vol11_residential211121.pdf) をご覧ください 前回と同様に需給ギャップは 公的統計情報 ( 住民基本台帳による世帯と人口 平成 17 年国勢調査 人口問題研究所の推定値 ( 平成 19 年 5 月推定 ) ) を利用して 下記の式で推定します 需給ギャップ = 供給 - 需要 = ( 推定賃貸住宅供給量 - 平均滅失戸数 ) - 世帯数増減 民間借家の滅失数について 前回は 総務省住宅土地統計調査 ( 平成 15 年 平成 2 年 ) を用いて 両者の戸数の差から推定していました しかしながらこの手法だと 一部地域 期間については滅失数がマイナスになるなど 正確性に疑問があります このため 今回は需給ギャップと TVI が連動するという仮定のもと 各地域の滅失数を調整し 需給ギャップと TVI の関係を定性的に分析します (2)1 都 3 県の賃貸住宅需給ギャップと TVI の関係次ページに 1 都 3 県の需給ギャップと TVI の推移を示します なお 21 年 11 月以降は推計値となります 東京 23 区 神奈川県 千葉県については需給ギャップの推移と TVI の推移に相関性が読み取れます 一方で東京市部と埼玉県については 27 年の第 3 四半期から 29 年の第 4 四半期にかけて需給ギャップ推移と TVI 推移の乖離があります 同様の傾向は 23 区内の足立区 葛飾区 江戸川区等でも観測することができ 何らかの規則性に基づいていると考えられます ここでは この乖離が賃料の推移と関連していると仮定し 検証を行ってみましょう 1 都 3 県の需給ギャップと TVI 図の右下に東京 23 区の賃料指数を示します 東京 23 区の賃料指数は 27 年頃から急上昇しています また東京市部および埼玉県の TVI の推移が 東京 23 区の賃料指数と逆の動きをしていることも読み取れます 実は 1 都 3 県の中で東京 23 区の賃料指数の動きは特別なものです 他の地域では 27 年ごろからの賃料指数の推移は比較的安定しています また東京 23 区内を詳細に分析すると 外周部の区についても同様に 27 年からの賃料指数の上昇は見られません つまり 27 年からの賃料急上昇は 23 区の内側にある区だけで発生していたということです これらから 賃料が高騰した 23 区内側の区から 賃料の安い東京市部 埼玉県への人の移動が発生した という仮説を立てることができます またこれら移動した人は需給ギャップには反映できない つまり住民票を登録していない人であると思われます なお 千葉県方面については 足立区 葛飾区 江戸川区で移動需要が吸収されてたものと思われます (3)211 年空室率 TVI の推移予測需給ギャップの推移および上記の仮説に基づき 211 年の空室率 TVI の推移予測を行います 東京 23 区 : 東京 23 区では需給ギャップ解消に向けて調整が進んでいることが読み取れます 従って 211 年は 空室率 TVI が減少傾向となると思われます 東京市部 : 東京市部においても需給ギャップの調整が進んでいますが 東京 23 区の賃料の下落による人口流出が予想されるため 当面は空室率 TVI が高止まりすると思われます 神奈川県 : 神奈川県も需給ギャップ解消に向けて調整が進んでいるため 今後空室率 TVI が減少傾向となると思われます 埼玉県 : 埼玉県は需給ギャップの調整があまり進んでいません 一方で東京 23 区の賃料の下落による人口流出が予想されるため 当面は空室率 TVI が上昇傾向となる可能性があります 千葉県 : 千葉県は需給ギャップの調整があまり進んでいません 当面は空室率 TVI が横ばい傾向となると思われます Vol.12-4

211 年 2 月 25 日発行 1 都 3 県の賃貸住宅需給ギャップと TVI 1. 9. 8. 7. 6. 東京 23 区 25, 2, 15, 5, -5, - 16. 15. 14. 東京市部 8, 6, 4, 2, -2, -4, -6, -8, 東京 23 区 TVI 東京 23 区需給ギャップ需給ギャップ移動平均 東京市部 TVI 東京市部需給ギャップ東京市部ギャップ移動平均 神奈川県 25, 2, 15, 5, -5, 16. 15. 14. 埼玉県 25, 2, 15, 5, 1. - 1. -5, 神奈川県 TVI 神奈川県需給ギャップ需給ギャップ移動平均 埼玉県 TVI 埼玉県需給ギャップ需給ギャップ移動平均 千葉県 東京 23 区賃料指数 14. 2, 15 15, 5, 1 1. -5, 95 千葉県 TVI 千葉県需給ギャップ需給ギャップ移動平均 TVI( タス空室インデックス ) は アットホーム株式会社の賃貸住宅データを用いて株式会社タスが分析 需給ギャップは 東京都住民基本台帳 東京都着工統計 人口問題研究所の将来推計 総務省住宅土地統計 国勢調査を用いてタスが推計しています Vol.12-5

211 年 2 月 25 日発行 用語説明 TVI(TAS Vacancy Index: タス空室インデックス ) タスが開発した賃貸住宅の空室の指標です TVI はアットホーム株式会社の賃貸住宅募集データを空室のサンプリング 募集建物の総戸数をストックのサンプリングとして下式で算出を行います なお 募集建物の総戸数は 1 募集建物を階層別に分類 2 国勢調査 住宅土地統計調査を用いて階層別の都道府県毎の平均戸数を算出し 両者を乗じることにより算出しています TVI = 空室のサンプリング ストックのサンプリング = 募集戸数 募集建物の総戸数 募集期間 (Downtime) 成約した物件の平均募集期間を示します アットホーム株式会社の賃貸住宅の賃料データを用いて 下記の計算式で求められます 募集期間 = Average( 成約日 - 募集開始日 ) 更新確率 中途解約確率 更新確率は契約期間が 2 年として入居したテナントが契約更新を行う確率 中途解約確率は契約期間が 2 年として契約満了前にテナントが退去する確率を示します アットホーム株式会社の賃貸住宅の賃料データを用いて算出しています 成約した部屋が再び市場に現れる ( 募集が開始される ) までの月数をカウントし 7~48 ヶ月目を総数とし 7~22 ヶ月目までに市場に現れた件数を中途解約した件数 27~48 ヶ月目に現れた件数を契約更新をした件数としてそれぞれの確率を計算しています 注 1: データ上 7 ヶ月未満で募集されているデータも存在していますが 入力ミスの可能性も否定できないため 算出から省いています 注 2:49 ヶ月以上で募集されているデータは全体の 1% 未満であること また注 1 で省いた部分に含まれる可能性のある正規データ (6 ヶ月以内に中途解約したデータ ) とのバランスを考慮して 算出から省いています 株式会社タスではこれらの指標を使用した 賃貸住宅市場賃料査定サービス 賃貸住宅市場レポートサービスを提供しています 詳細は TAS-MAP ホームページ (http://www.tas-japan.com/menu/menu_market.html) をご覧ください Vol.12-6