11ブドウ

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2 ブドウの病害虫

トンネル博多ベリー防除暦

01イチジク

ネギ 防除法

うどんこ病 黒星病 黒斑病 赤星病 胴枯病 白紋羽病 輪紋病 炭疽病 疫病 腐らん病 枝枯細菌病 心ニ腐セれナ症(シサ胴ビ枯ダ病ニ菌)使用倍率 使用量 ステロール生合成阻害 3 フェンブコナゾール水和剤 22% 5000~10000 倍,200~700リッ ト 5000~12000 倍,200~70

中晩柑の病害虫

農薬成分数およびカウント数一覧 ( 作物別 ) 作物名項目使用目的農薬名成分数カウント数 小麦 ビート 殺菌剤殺虫剤育苗期殺菌剤殺虫剤 種子伝染病ベンレート T コート 2 2 眼紋病 うどんこ病ユニックス顆粒水和剤 除草剤 赤さび病アミスター 20 フロアブル 1 1 うどんこ病赤さ

5月の病害虫発生予想と防除のポイント

リンゴ黒星病、うどんこ病防除にサルバトーレME、フルーツセイバーが有効である

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Microsoft Word 予報第9号

(2) 新系統の発生状況平成 28 年 4~10 月にかけて府内 19 地点のネギ キャベツ及びタマネギほ場から採集したネギアザミウマの次世代を一頭飼育法 ( 十川ら, 2013) により調べた結果 南丹市以南の16 地点で新系統 ( 産雄性生殖系統 ) を確認した 山城地域では 産雄性生殖系統が優

5月の病害虫発生予想と防除のポイント

2. しゅんぎく ( 試料数 :60 検体 ) 分析試料 以上の結果 濃度範囲 基準値を越える アセタミプリド ~ アゾキシストロビン ~ イソキサチオン エマメクチン安息香

ダイコン 防除法

情報01-1.xlsx

施設キュウリ ( 抑制栽培 ) のミナミキイロアザミウマの IPM 体系マニュアル

冷蔵貯蔵中のぶどう「シャインマスカット」に発生する灰色かび病防除に、オンリーワンフロアブルの7月中~下旬散布が有効である

平成19年度事業計画書

30年防除基準.indb

農薬混用事例集

作物名 件数 20 つるな 1 20 とうがん 1 20 なばな 1 20 にがうり 1 20 バジル 1 20 ハスカップ 1 20 パセリ 1 20 はつかだいこん 1 20 パッションフルーツ 1 20 はなっこりー 1 20 ふき 1 20 ふだんそう 1 20 ホップ 1 20 みずな 1

本年 10 月 11 日 ~11 月 10 日の間に登録登録されたされた新農薬 ( 適用拡大を含む は 次の通りですりです 下線部が適用拡大適用拡大になりましたになりました 登録日 薬剤名 10/24 テルスタ - フロアブル 登録内容 ( 適用拡大を含む のあらまし 対象作物内容 もも 対象害虫の

2. 小麦 ( 試料数 :46 検体 ) 分析試料 濃度範囲 アゾキシストロビン イミダクロプリド エトフェンプロックス クレソキシムメチル ジフルフェニカン

(10) マンゴーア殺菌剤, イ殺虫剤 農薬名 成分名 病 病 殺 菌 剤 I C ボ ル ド ー 6 6 D 塩基性硫酸銅 無機殺菌 アミスター 1 0 フロアブルアソ キシストロヒ ン ストロヒ ルリン オーソサイド水和剤 8 0 キャフ タンその他 ジマンダイセン水和剤マンセ フ 有機硫黄 ペ

ブドウ 1. 黒とう病 Elsinoe ampelina < 生態と防除のねらい > 病原菌は結果母枝や巻ひげ等の病斑部で越冬し 4 ~ 5 月から降雨のたびに胞子を作り 新梢や新葉 巻ひげ等に感染し発病する この新病斑が二次伝染源となり 次々に伝染を繰り返す 発病は 4 月下旬頃から認められるが

Microsoft Word - H30-19りんご.docx

濃度 (ppm) 濃度 (ppm) 濃度 (ppm) 濃度 (ppm) 濃度 (ppm) 濃度 (ppm) 濃度 (ppm) 濃度 (ppm) 濃度 (ppm) 濃度 (ppm) 濃度 (ppm) 濃度 (ppm) 濃度 (ppm) 濃度 (ppm) 濃度 (ppm) 濃度 (ppm) 濃度 (pp

病害虫名

PowerPoint プレゼンテーション

等 ) ジカルボキシイミド ( イプロジオン プロシミドン ) 等 上市後数年間で耐性菌が発生 防除効果が大幅に低下した事例のある殺菌剤を高リスクとしている DMI( トリアゾール等 ) アニリノピリミジン ( シプロジニル メパニピリム ) のように 一部の条件で防除効果が低下 または限定的に防除

バンカーシート 利用マニュアル 2017年版(第一版)

本剤の使用に当たっては 使用量 使用時期 使用方法を誤らないように注意し 特に初めて使用する場合には病害虫防除所等関係機関の指導を受けることをおすすめします 安全使用上の注意事項 本剤は眼に対して刺激性があるので眼に入らないよう注意してください 眼に入った場合には直ちに水洗し 眼科医の手当を受けてく

アザミウマ類の薬剤検定1

190号.indb

190号.indb

病害虫発生予察情報(11月予報)

びきすメにトがゅマロいううわりりかトン トップジン M 水和剤の混用事例 -1-(1) - 目作物名農薬名 ぶかり項なもどんうもごし小粒核果類おうすあうもんときめもずうかキウイフルーツいちんじきくつ(2018 年 7 月作成 ) ミなピたねはレニーまくトタママねさトすンぎぎいス殺虫剤エスマルク (D

( ア ) 殺菌剤 を付した病害虫は 薬剤耐性もしくは抵抗性個体群が出現している ( 詳細は 24~ ページを参照 ) ( 小麦 : 殺菌 ) 毒魚処理濃度 量新性毒 ( ) は分類名 等性 眼紋病 赤さび病 褐色雪腐病 規 改訂 茎葉散布劇 A 他合成 ヘ ンソ イミタ ソ ール 1

白紋羽病の病徴 果樹の地上部にこんな症状が出ていたら要注意 春先の発芽が遅れ 花芽分化が多く 開花時期が早まる 徒長枝の本数が少ない または伸長が悪い 梅雨明け後期に 葉が萎れたようになる 秋期に葉の黄化や 落葉が早くなる 果実の肥大が悪く 熟期が早まる 徒長枝の伸長が悪い 菌 糸 束 秋期の葉の早

長期講習会(平成24年野崎修正)資料

スライド 1

予報 岡病防第16号

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キノンドー顆粒水和剤 2 年目 継続 1. 目的製剤変更による効果確認 樹齢 20 年生栽植密度 m 20 本 /10a (6) 試験内容試験面積 40 a 試験区 20 a 対照区 20 a 7/2 キノンドー顆粒水和剤 1,000 倍 500 リットル 7/2 キノンドーフロアブ

Microsoft Word - ビワ、~1

**************************************** 2017 年 4 月 29 日 日本植物病理学会殺菌剤耐性菌研究会 耐性菌対策のための DMI 剤使用ガイドライン 一般的な耐性菌対策 1. 薬剤防除だけに頼るのではなく 圃場や施設内を発病しにくい環境条件にする 1)

目次 1. はじめに 1 2. 輸出の際に特に注意すべき主要害虫 1 3. 輸出の際に防除を注意すべき主要病害 4 4. 各国の残留農薬基準値の調査方法 8 5. 日本で栽培されるリンゴ果実の農薬残留のパターン 地域ごと 輸出相手国ごとの防除体系案 輸出用リンゴ防除薬剤の選択

平成 30 年産米づくりのポイント ~ 水稲種子の消毒時の注意点について ~ JA 全農ちば営農支援部今年も水稲栽培に向けた準備の時期がやって来ます イネばか苗病や細菌性の苗立枯病など種子伝染性の病害の発生を防ぐためには 薬剤による種子消毒を中心とした対策が必要不可欠のため しっかりとした対策を実施

平成 2 年度 JA 山形おきたまデラウエア施設栽培病害虫防除基準薬剤名 混用順序 倍数収穫前使用時期月日散布時期対象病害虫散布量 (0a) ( 薬量 水 00リットル ) 総使用回数 特別散布 ( 発芽直後 ) フタテンヒメヨコバイ サイアノックス水和剤 (00g) べと病 黒とう病 晩腐病 褐斑

カンキツ病害 1. かいよう病 Xanthomonas campes tris pv.citri 生態と防除のねらい 病原菌は 枝葉や樹上果実の病斑部で越冬するが 秋の病斑と秋季感染の潜伏越冬病斑は翌春の病原菌の増殖力が強く 伝染源の主体をなしている 平均気温 28 前後で最も増殖力が大きく 雨媒伝

Ⅱ りんご生産情報 1 生育 作業の進み 病害虫の動き (1) 生育ステージふじの落花日は 黒石 ( りんご研究所 ) で平年より2 日早い5 月 15 日 五戸 ( 県南果樹部 ) で平年より2 日早い5 月 18 日であった 満開日 ( 月. 日 ) 地域年つがるジョナゴールド王林ふじ 黒 石

「公印省略」

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水稲いもち病当面の対策                   

Ⅲ 麦 1 赤 かび 病 (1) 予 報 の 内 容 発 生 量 :やや 多 発 生 時 期 ( 感 染 時 期 ): 早 1 大 麦 小 麦 の 生 育 は 平 年 より 10 日 程 度 進 んでいる 2 5 月 10~11 日 に 降 雨 があり 気 温 も 高 めで 開 花 期 に 遭 遇

Ⅳ 野 菜 の 病 害 虫 防 除

(Microsoft PowerPoint - \202h\202a\202i\226h\217\234\217\356\225\36148\215\ pptx)

(5) カボチャ適用農薬一覧表ア殺菌剤 農薬名成分名 系 統 名 適 用 病 害 虫 名 う 疫 果 褐 菌 つ 白 べ 病 病 病 病 病 病 病 病 アフェットフロアブルヘ ンチオヒ ラト アミト アミスターオプティフロアブルアソ キシストロヒ ン TPN 混合剤 ア リ エ ッ テ ィ 水 和

190号.indb

Ⅱ 生産情報 1 生育概況五戸 ( りんご研究所県南果樹部 ) では おうとうの 佐藤錦 ももの あかつき が平年より4 日早く開花日となった 黒石 ( りんご研究所 ) では おうとうの 佐藤錦 が平年より6 日早く開花日となった 生育ステージ (5 月 2 日現在 りんご研究所県南果樹部 ) 樹

和歌山県農林水技セ研報 13:25~34,2012 ウンシュウミカンの減農薬栽培における 黒点病および緑かび病の防除 井沼崇 間佐古将則 1 中一晃 2 増田吉彦 3 和歌山県農林水産総合技術センター果樹試験場 Control of Citrus Melanose and Common Green

キンセット水和剤 80 銅 20.0% F:M01(M) 無機 有機銅 60.0% F:M01(M) 有機銅 クプラビットホルテ 銅 73.5% F:M01(M) 無機 クプロシールド 銅 26.9% F:M01(M) 無機 クリーンカップ 銅 50.0% F:M01(M) 無機 ハ チルスス フ

( 一財 ) 沖縄美ら島財団調査研究 技術開発助成事業 実施内容及び成果に関する報告書 助成事業名 : 土着微生物を活用した沖縄産農作物の病害防除技術の開発 島根大学生物資源科学部 農林生産学科上野誠 実施内容及び成果沖縄県のマンゴー栽培では, マンゴー炭疽病の被害が大きく, 防除も困難となっている

すると死滅する 露地では水稲との輪作を行い, ハウス栽培では夏の休閑期に湛水あるいは2~3 週間ハウスを密閉してサウナ処理 (10a 当り石灰窒素 100~150kg, 稲わら1,500~2,000kg施用, 小畦を造ってフィルムで被覆し, 土壌が湿る程度に注水後 10 日以上湛水, ただし土壌 p

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マイトコーネ indd

わかっていること トマトすすかび病について

H30栽培管理履歴様式(高槻)

圃場試験場所 : 県農業研究センター 作物残留試験 ( C-N ) 圃場試験明細書 1/6 圃場試験明細書 1. 分析対象物質 およびその代謝物 2. 被験物質 (1) 名称 液剤 (2) 有効成分名および含有率 :10% (3) ロット番号 ABC 試験作物名オクラ品種名アーリーファ

表 1 赤かび病の防除例 防除時期農薬名使用濃度 ( 倍 ) 回数 臨機 ( 登熟期間 ) チルト乳剤 25 1,000~ 2,000 3 日 3 回 2 収穫作業に向けた準備 コンバインによる収穫作業がスムーズに行えるよう ほ場周辺の枝払いや草刈 りを実施しましょう ほ場内に雑草が繁茂している場合

Ⅱ 生産情報 1 生育概況 4 月の気温が平年より低く推移したため 各樹種の生育は平年より遅れている 五戸 ( りんご研究所県南果樹部 ) では 発芽日が平年に比べておうとうの 佐藤錦 で2 日 西洋なしの ラ フランス で2 日 ゼネラル レクラーク で3 日 日本なしの 幸水 で2 日 ももの

イチゴの殺虫剤 ( 福岡県 ) 使用香港と同等台湾と同等共通 6 月アーデント WP (2,-ND,ND) ランネート 45DF (1,ND,2) 7 月ロディー EC (5,5,1) アタブロン EC (2,ND,0.5) マトリック FL (0.5,ND,ND) ランネート 45DF (1,ND

石原の農薬登録情報 2 登録変更に関するお知らせ 2016 年 4 月 12 日 5 月 13 日までの間に登録された弊社の新農薬 ( 適用拡大を含む ) は 次の通りです ( 下線部が適用拡大になりました ) 4/20 付け適用拡大トアロー 和剤 CT 作物名適用病害虫名希釈倍数 10a 当り散布

ヘ ンチオヒ ラト 50.0% ( ハ ーミュータ ク ラス ) ( ヘ ント ク ラス ) テ ット スホ ット病 ガイア顆粒水和剤 ( イエローハ ッチ ) イミノクタシ ン酢酸塩 5.0% 芝 ( ハ ーミュータ ク ラス ) ネクロティックリンク スホ ット病 カシマン液剤 芝 ヘルミントス

カンキツ病害 1. かいよう病 Xanthomonas campes tris pv.citri 生態と防除のねらい 病原菌は 枝葉や樹上果実の病斑部で越冬するが 秋の病斑と秋季感染の潜伏越冬病斑は翌春の病原菌の増殖力が強く 伝染源の主体をなしている 平均気温 28 前後で最も増殖力が大きく 雨媒伝

展示圃要領1

PowerPoint プレゼンテーション

Japan Diamide WG

Ⅱ りんご生産情報 1 生育 作業の進み 病害虫の動き (1) 生育ステージ 3 月の気温が高めに推移したため 生育が大幅に早まり ふじの発芽日は 黒石 ( りんご研究所 ) で平年より7 日早い4 月 2 日 五戸 ( 県南果樹部 ) で平年より8 日早い4 月 1 日であった 4 月 5 日仙台

平成 28 年度農林水産業 食品産業科学技術研究推進事業 平成 29 年 1 月版 コムギなまぐさ黒穂病 Q & A 北海道農政部生産振興局技術普及課 北海道病害虫防除所 北海道立総合研究機構農業研究本部

(Microsoft PowerPoint - \202h\202a\202i\226h\217\234\217\356\225\36167\215\206.pptx)

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果樹の生育概況

また 被害拡大の速度も速く 防除を怠ると くり園周辺の広葉樹林にも容易に被害が広がる (2) 発生消長平成 24 年 岩手県一関市で行った粘着板による調査では 1 齢幼虫の発生は 7 月 10 月の年 2 化であった (3) 防除試験マシン油乳剤やDMTP 乳剤による防除が知られているが 平成 24

穫 7 日 前 ) ハダニ 対 策 : 発 生 が 見 られれば サンマイトフロアブル( 収 穫 21 日 前 ) 等 で 防 除 する 4. 白 ねぎ 春 まき 夏 秋 秋 冬 どり 土 寄 せ: 梅 雨 に 備 え 土 寄 せを 行 いうね 間 に 排 水 溝 を 設 ける 但 し 土 寄 せ

Ⅱ りんご生産情報 1 生育 作業の進み 病害虫の動き (1) 生育ステージふじの満開日は黒石 ( りんご研究所 ) では 平年より2 日早い5 月 11 日 五戸 ( りんご研究所県南果樹部 ) では 平年より6 日早い5 月 9 日であった 開花日 ( 月. 日 ) 地域年つがるジョナゴールド王

北病防第 平成 23 年 142 号 2 月 18 日 関係総合振興局産業振興部長 関係振興局産業振興部長 様 様 技術普及課長 病害虫防除所長 水稲いもち病防除の徹底について 水稲の重要病害であるいもち病は 平成 20 年以降 3 年連続して多発生し 平成 22 年の 葉いもち と 穂いもち の発

奈良農研セ研報 (Bull. Nara. Agr. Res. Cen.) 46: 原著論文 奈良県におけるカキ樹幹害虫ヒメコスカシバとフタモンマダラメイガの発生消長と防除対策 藤田博之 林良考 Seasonal Prevalence and Control of Synanthedo

Ⅱ 生産情報 1 生育概況各樹種の生育は平年より遅れている 五戸 ( りんご研究所県南果樹部 ) では 開花日が西洋なしのゼネラル レクラークで4 日 ももで6 日 展葉日が日本なしで5 日 西洋なしのラ フランスで 3 日 満開日がおうとうの佐藤錦で4 日 落花日がうめで5 日 それぞれ平年より遅


NO.523

微生物殺虫剤 < 商品のお問合せは アリスタライフサイエンス株式会社 > 天敵放飼後のレスキュー ( 臨機 ) 防除剤としては 天敵への影響が少ない微生物殺虫剤が効果的です 天敵に悪影響を与えないだけでなく 効果のある化学殺虫剤を 切り札剤 として温存することができますので

研究開発動向 農薬企業の重点農薬などをまとめた 植物防疫年刊 2015 を新たに企画発行することに致しました JPP-NET 会員向けの無料メールマガジン 植防コメント 月刊誌 植物防疫 など各種出版物の発行と併せ 情報発信機能をさらに強化していく所存です 最後になりますが 近年の異常気象や抵抗性病

( ウ ) 薬剤散布後の状況 マシン油乳剤 3 通りの倍率でマシン油乳剤を散布し 定期的に状況を観察した 本種はチョコレート色の蝋物質 ( 殻 ) に覆われており 外観は月日の経過とともに少しずつ黒ずんできたように思われたが 内部の成虫の生死や産卵の有無などの判断は難しく 防除効果の確認は幼虫発生期

Transcription:

ブドウ ( 殺菌剤 殺虫剤 ) 指針採用農薬一覧表 ( 商品名 ) 病害虫名 黒とう病 晩腐病 うどんこ病 べと病 さび病 褐斑病 灰色かび病 枝膨病 白紋羽病 ザチャミウノマキイロア コフバタイテンヒメヨ スカシバ類 キブリドウトラカミ コガネムシ類 ハダニ類 カイガラムシ類 ハマキムシ類 IC ボルドー 48Q IC ボルドー 66D アーデントフロアブル アクタラ顆粒水溶剤 アディオンフロアブル アディオン水和剤 アドマイヤー水和剤 アドマイヤーフロアブル アミスター 10 フロアブル アリエッテイ C 水和剤 アリエッテイ水和剤 インダーフロアブル インプレッション水和剤 エクシレル SE エトフィンフロアブル 園芸ボルドー オーソサイド水和剤 80 オラクル顆粒水和剤 オルトラン水和剤 オルフィンプラスフロアブル オンリーワンフロアブル カーゼート PZ 水和剤 キノンドーフロアブル ゲッター水和剤 コサイド 3000 コテツフロアブル コルト果粒水和剤 カネマイトフロアブル コロマイト水和剤 サイアノックス水和剤 ジェイエース水溶剤 ジャストフィットフロアブル ジマンダイセン ( ペンコゼブ ) 水和剤 スイッチ顆粒水和剤 スカウトフロアブル スタークル / アルバリン顆粒水溶剤 ストロビードライフロアブル スプラサイド水和剤 スミチオン水和剤 40 ゾーベックエニケード ダントツ水溶剤 チオノックフロアブル デランフロアブル テルスターフロアブル ドーシャスフロアブル トップジン M 水和剤 トップジン M ペースト トラサイド A 乳剤 トリフミン水和剤 バイスロイド EW パスワード顆粒水和剤 パダンSG 水溶剤 ビオネクト ファンタジスタ顆粒水和剤 フェニックスフロアブル フジワン粒剤 フルーツセイバー フルピカくん煙剤 フルピカフロアブル フロンサイド SC ベストガード水溶剤 ベトファイター顆粒水和剤 ベフラン液剤 25 ベンレート水和剤 ホライズンドライフロアブル ポリオキシンAL 水溶剤 ポリベリン水和剤 ムッシュボルドー DF モスピラン顆粒水溶剤ライメイフロアブル ( アザミウマ類 ) ランマンフロアブル リドミルゴールド MZ レーバスフロアブル ロブラールくん煙剤 ロブラール水和剤

(1) 黒とう病 Elsinoë ampelina 1 結果母枝や巻きひげなどで越冬するので 伝染源の巻きひげや枯れ枝の除去を徹底する 2 4 月の降雨によって 若葉や新梢に感染し1~2 日間で発病する 発病後は 二次伝染を繰り返し蔓延する 3 本病は 発病を見てからの防除は困難なので予防散布に重点をおく 休眠期の薬剤散布を行い 特に発芽初期 ( 展葉 1~2 枚 ) の薬剤散布が遅れないように注意する 4 雨媒伝染性なので 雨よけ栽培を行うと防げる キノンドーフロアブル有機銅水和剤開花後は 1 回 ビオネクト ジマンダイセン ( ペンコゼブ ) 水和剤 脂肪酸グリセリド 有機銅水和剤開花後は 1 回 マンゼブ水和剤 ベフラン液剤 25 イミノクタジン酢酸塩液剤 劇劇 デランフロアブル ジチアノン水和剤 劇劇 ストロビードライフロアブル クレソキシムメチル水和剤 (2) 晩腐病 Colletotrichum aenigma, C. acutatum, C. siamense, C. viniferum, Gloeosporium fructigenum 1 結果母枝 残果房軸 巻きひげなどで越冬するので 残果房軸 巻きひげ除去を徹底する 2 前年発生園では 4 月中旬頃から分生子を形成し 花穂に感染すると褐変し 鮭肉色の分生子粘塊を形成する 感染盛期は 開花期から袋掛け前で降雨が多いと発生が多くなる 感染後 未熟果のうちは潜伏し 成熟期に入ると鮭肉色の分生子粘塊を形成し 二次伝染を繰り返す 3 4 5 6 M01 M01 M03 M07 M09 11 成熟期になり 減酸が進むと発病しやすくなるので 適期収穫に努める M03 ジマンダイセン ( ペンコゼブ ) 水有機硫マンゼブ水和剤和剤 M04 オーソサイド水和剤 80 キャプタン水和剤 M07 M09 ベフラン液剤 25 デランフロアブル イミノクタジン酢酸塩液剤ジチアノン水和剤 劇劇劇 1 1 1 9 12 11 21 M05 29 銅殺菌銅殺菌 有機硫 ストロ 主要感染時期の開花期から袋掛け前の薬剤防除を十分に行う 前年多発園では 休眠期の薬剤防除が重要でチオファネートメチル塗布剤の散布も有効である また新梢伸長期や袋掛け後の薬剤散布を怠らないように行う 袋掛けは早めに行い感染機会を減らす ベンズベンズベンズアニリストロ ベンレート水和剤 ベノミル水和剤 ベンレート水和剤 ベノミル水和剤 トップジンMペースト チオファネートメチル水和剤 スイッチ顆粒水和剤 シプロジニル フルジオキソニル水和剤 アミスター 10フロアブル アゾキシストロビン水和剤 ドーシャスフロアブル シアゾファミド TPN 水和剤 フロンサイド SC フルアジナム水和剤果実への薬害のおそれがあるので 開花直前に使用する

(3) うどんこ病 Erysiphe necator, Uncinula necator 1 越冬伝染源は十分明らかではないが おそらく芽のリン片間で菌糸の形成が行われるのが主体と思われる 発芽後間もなく発病し始め 次々と二次的に空気感染を繰り返して蔓延する 2 霧の出やすいところ 日陰で風通しの悪い園などに発生が多く 6~7 月頃 夜間が高温多湿で蒸し暑い天気が続くような場合に発病が多い 3 大豆粒期 ~ 袋掛け前にかけて 乾燥 冷涼気味の天候で果粒発病が多いので この間の防除を徹底する 4 緑色系欧州種で発病が多いので注意する 5 被害果房及び果粒は早めに除去する 6 園の通風採光を図る 7 長梢剪定樹では 剪定時に被害枝を出来るだけ剪定する 1 ベンズトップジンM 水和剤チオファネートメチル水和剤 1 ベンズベンレート水和剤ベノミル水和剤 3 EBI トリフミン水和剤トリフルミゾール水和剤 (4) べと病 Plasmopara viticola 1 病原菌は 落葉した被害葉で越冬し 5~6 月頃罹病葉で形成された分生子は風雨によって飛散し 葉裏から感染する 数日 ~2 週間の潜伏期間の後 葉の裏側に白色粒状のかびが密 生し二次感染を繰り返す 2 生育適温は 10 前後で低温 多雨の年に大発生する 多発生後の防除は困難で 多発生が予想される場合は 開花前から小豆粒期までの予防散布を徹底する 3 小豆粒期以降の薬剤散布は果粉の溶脱が起こるので 早めに袋掛けを行い 銅水和剤などを散布する 4 罹病葉はできるだけ清掃し園内から除去する 5 新梢の軟弱葉は 感染し易いので肥培管理に注意し 新梢が遅伸びしないようにする あわせて副梢の除去 新梢の除去 新梢先端の摘芯を行う M01 銅殺菌 ICボルドー 48Q 銅水和剤 M01 銅殺菌 ICボルドー 66D 銅水和剤 M01 銅殺菌コサイド3000 銅水和剤 銅水和剤を散布する際には クレフノン200 倍を加用する M01 銅殺菌ムッシュボルドー DF 銅水和剤 銅水和剤を散布する際には クレフノン200 倍を加用する M02 園芸ボルドー M01 銅殺菌 硫黄 銅水和剤 M03 ジマンダイセン ( ペンコゼブ ) 水有機硫マンゼブ水和剤和剤 M04 オーソサイド水和剤 80 キャプタン水和剤 11 ストロアミスター 10フロアブル アゾキシストロビン水和剤 11 ストロストロビードライフロアブル クレソキシムメチル水和剤 21 オラクル顆粒水和剤 アミスルブロム水和剤 21 ライメイフロアブル アミスルブロム水和剤 21 ランマンフロアブル シアゾファミド水和剤 22 エトフィンフロアブル エタボキサム水和剤 M03 有機硫リドミルゴールドMZ 4 酸アミ マンゼブ メタラキシルM 水和剤 27 カーゼートPZ 水和剤 M3 有機硫 シモキサニル マンゼブ水和剤 27 シモキサニル ファモキサドン水ホライズンドライフロアブル 11 ストロ和剤 29 33 M04 33 40 27 40 43 40 49 フロンサイド SC フルアジナム水和剤果実への薬害のおそれがあるので 開花直前に使用する 有機リアリエッテイ水和剤 ホセチル水和剤 幼果期 ~ 果実肥大期に使用すると果粉の溶脱を引き起こすので使用を避ける アリエッテイC 水和剤有機リ キャプタン ホセチル水和剤 幼果期 ~ 果実肥大期に使用すると果実に薬害を生じるおそれがあるので使用は避ける レーバスフロアブル マンジプロパミド水和剤 シモキサニル ベンチアバリカルベトファイター顆粒水和剤ブイソプロピル水和剤 ジャストフィットフロアブル フルオピコリド ベンチアバリカルブイソプロピル水和剤 ゾーベックエニケード オキサチアピプロリン

(5) さび病 Phakopsora meliosmae-myrianthae, Phakopsora montana など 1 病原菌の生態については 不明な点が多いが 病葉で越冬し 翌春これが発芽して小生子を生じアワブキなどの中間寄主に感染する そこにできたさび胞子が第一次伝染源としてブドウに伝染する まれにブドウ枝内の夏胞子が第一次伝染源になることもある 2 6~7 月の予防散布に重点をおく 収穫後も早期落葉回避のため定期的に防除を行う M01 銅殺菌 ICボルドー 66D 銅水和剤ジマンダイセン ( ペンコゼブ ) 水 M03 有機硫マンゼブ水和剤和剤 (6) 褐斑病 Pseudocercospora vitis 1 病原菌は枝幹に付着した分生子や落葉上の病斑などで越冬する 越冬した分生子は 風雨によって分散し感染する 潜伏期間は15~20 日で 生育適温は25 前後と高く 施設栽培での発病が多い 新梢基部の老化葉から発病し 二次伝染を繰り返す 2 休眠期と開花前 ~ 小豆粒期の予防散布が重要である 3 収穫後も早期落葉回避のため 定期的に防除を行う 4 枝の粗皮剥ぎを徹底する 5 樹勢を強く保ち 葉の老化を防ぐ ジマンダイセン ( ペンコゼブ ) 水 M03 有機硫マンゼブ水和剤 M03 有機硫 M04 1 ベンズ 1 ベンズ 3 EBI 3 EBI 11 ストロ 11 ストロ 和剤 チオノックフロアブル チウラム水和剤 オーソサイド水和剤 80 キャプタン水和剤 トップジンM 水和剤 チオファネートメチル水和剤 ベンレート水和剤 ベノミル水和剤 インダーフロアブル フェンブコナゾール水和剤 オンリーワンフロアブル テブコナゾール水和剤 アミスター 10フロアブル アゾキシストロビン水和剤 ストロビードライフロアブル クレソキシムメチル水和剤

(7) 灰色かび病 Botrytis cinerea 1 葉や花 果梗 果実などに発病するが主に開花前後の花穂 果房の被害が最も大きい したがって この頃に防除の重点をおく 2 病原菌は 多犯性でブドウ以外にもキュウリ トマト イチゴなどの果菜類やキク ユリなど花類にも発病し 伝染源が広範囲にあるため これらの栽培地帯の近くにあるぶどう園では 特に注意する 3 施設栽培は 多発条件になるので被害が大きいが 近年は露地栽培にも発病が増加する傾向がある 4 園内の換気を行って通風を十分に行う 特に 開花 ~ 落花期にかけては多湿にならないよう注意する 5 病原菌は 空気伝染性のため低温多湿条件下で発病しやすく 開花期以降 短期間で急激に蔓延するので 防除適期を失しないようにする 1 ベンズトップジンM 水和剤チオファネートメチル水和剤 1 ベンズベンレート水和剤ベノミル水和剤 2 ジカルロブラール水和剤 イプロジオン水和剤 常温煙霧 ( 温室 ガラス室等密閉できる場所で使用する ) 2 ジカルロブラールくん煙剤 イプロジオンくん煙剤 劇 10 ジエトジエトフェンカルブ チオファゲッター水和剤 1 ベンズネートメチル水和剤 7 酸アミフルーツセイバー ペンチオピラド 7 酸アミテブコナゾール フルオピラム水オルフィンプラスフロアブル 3 EBI 和剤 9 アニリフルピカフロアブル メパニピリム水和剤 9 アニリフルピカくん煙剤 メパニピリムくん煙剤 劇くん煙 ( 通常 10~15 時間 ) 11 ストロファンタジスタ顆粒水和剤 ピリベンカルブ水和剤 9 アニリシプロジニル フルジオキソニルスイッチ顆粒水和剤 12 水和剤 17 パスワード顆粒水和剤 フェンヘキサミド水和剤 19 抗生物ポリオキシンAL 水溶剤 ポリオキシン水溶剤 M07 イミノクタジン酢酸塩 ポリオキポリベリン水和剤 19 抗生物シン水和剤 29 フロンサイドSC フルアジナム水和剤 果実への薬害のおそれがあるので 開花直前に使用する 生物インプレッション水和剤 バチルス ズブチリス水和剤 ( 薬剤使用上の注意事項 ) 同一系統薬剤を連用すると 耐性菌を生じるおそれがあるので連続使用しない (8) 枝膨病 Diaporthe kyushuensis 1 菌は巻きづるや枝幹の病患部で生存して感染を繰り返し 新梢では黒色病斑 2 年生枝以上では節部にコブ状の膨れや節間にかいよう状の壊死を引き起こす 2 柄胞子は 降雨時に湧出して感染するので多雨時 多雨年に発生が多い 3 菌を低密度に抑えるには 発芽前 ~ 開花期の防除が重要となるが その後の防除を怠ると多発につながるので 年間を通じて防除する心構えが大切である 4 罹病苗木を持ち込まないようにする 健全苗でも罹病園内やその周辺に植え込むとすぐ罹病するので徹底した防除が必要である 5 苗木の導入にあたっては温湯処理 (50 :60~120 分 ) を行う 6 窒素肥料の多用を避け 枝葉が過繁茂にならないようにし 健全樹を育てる 7 新梢は出来るだけ古枝と交叉しないように誘引する 8 施設栽培を行うと降雨による病原菌の伝染が避けられるので発病は少なくなる ただし 被覆を除去した場合 降雨による病原菌の飛散及び感染が起こるので被覆除去直前からの殺菌剤散布が必須である 9 剪除した罹病枝を園内やその周辺に放置しない M01 銅殺菌キノンドーフロアブル有機銅水和剤開花後は1 回ビオネクト脂肪酸グリセリド 有機銅水和剤開花後は1 回 M01 銅殺菌 M09 デランフロアブル ジチアノン水和剤 劇 1 ベンズベンレート水和剤 ベノミル水和剤 11 ストロストロビードライフロアブル クレソキシムメチル水和剤 29 フロンサイドSC フルアジナム水和剤 果実への薬害のおそれがあるので 開花直前に使用する ( 薬剤使用上の注意事項 )

(9) 白紋羽病 Rosellinia necatrix 1 ナシ白紋羽病の項参照 FRACコート 6 29 系統名 商品名 一般名 フジワン粒剤 イソプロチオラン粒剤 土壌混和 フロンサイドSC フルアジナム水和剤 土壌灌注 (10) チャノキイロアザミウマ 1 開花期 (5 月下旬 ) 頃から成虫の寄生を認め 落花後から成 幼虫による加害が多くなり 6 月中旬に袋掛け期まで前期の被害をもたらす さらに6 月下旬 ~7 月に多発生して後期の 被害を及ぼす 2 果実の外観阻害が大きいので 加害期に予防散布を徹底する必要がある 3 常発生地帯では落花期から防除をはじめ 袋掛け期 ( 落花 25 日前後 ) まで数回散布する 特に落花後から小豆粒大と大豆粒大は重要な防除時期である この時期の発生量は 年によっ て変動があり 茶での密度が低い場合は2 回程度 高密度の場合は3~4 回程度の散布が必要である 4 後期の被害を抑えるためには 袋かけ後の7 月にも防除が必要である 特に巨峰など穂軸の被害防止には重要な時期である 5 水溶剤及び水和剤は果粒に汚れを生じるので 袋掛け直前には使用しない 6 茶樹やマサキ サザンカ ツバキ マキなどの新芽に寄生繁殖しぶどうへの発生源となっているのでブドウ園周辺の寄主植物は除去する 1B 有機リオルトラン水和剤 アセフェート水和剤 1B 有機リジェイエース水溶剤 アセフェート水溶剤 3A 合ピレバイスロイドEW シフルトリン乳剤 劇大粒種のみ 3A 合ピレアーデントフロアブル アクリナトリン水和剤 登録はアザミウマ類 3A 合ピレアディオン水和剤 ペルメトリン水和剤 3A 合ピレテルスターフロアブル ビフェントリン水和剤 劇 4A ネライパダンSG 水溶剤 カルタップ水溶剤 劇大粒種のみ 4A ネオニアドマイヤー水和剤 イミダクロプリド水和剤 劇 4A ネオニアドマイヤーフロアブル イミダクロプリド水和剤 劇 4A ネオニアクタラ顆粒水溶剤 チアメトキサム水溶剤 4A スタークル / アルバリン顆粒水溶ネオニジノテフラン水溶剤剤 4A ネオニダントツ水溶剤 クロチアニジン水溶剤 4A ネオニベストガード水溶剤 ニテンピラム水溶剤 登録はアザミウマ類 4A ネオニモスピラン顆粒水溶剤 アセタミプリド水溶剤 劇登録はアザミウマ類 9B コルト顆粒水和剤 ピリフルキナゾン水和剤 13 コテツフロアブル クロルフェナピル水和剤 劇 28 ジアミエクシレルSE シアントラニリプロール水和剤 開花期から袋かけまでは使用しない

(11) フタテンヒメヨコバイ 1 薬剤に対して比較的弱い害虫であり通常は他害虫の防除により併殺され 低密度となっている 本虫の被害が問題となるのは殺虫剤散布の少ない園である 2 一般防除園でも8~9 月に多発することがあるので 発生には注意し初期防除を徹底する この時期の多発生は越冬密度を高め 翌春の発生量を多くする 1B 有機リスミチオン水和剤 40 MEP 水和剤 1B 有機リジェイエース水溶剤 アセフェート水溶剤 3A 合ピレアーデントフロアブル アクリナトリン水和剤 3A 合ピレアディオン水和剤 ペルメトリン水和剤 3A 合ピレアディオンフロアブル ペルメトリン水和剤 大粒種のみ 3A 合ピレスカウトフロアブル トラロメトリン水和剤 劇 4A ネオニアドマイヤー水和剤 イミダクロプリド水和剤 劇 4A ネオニアクタラ顆粒水溶剤 チアメトキサム水溶剤 4A ネオニモスピラン顆粒水溶剤 アセタミプリド水溶剤 劇 14 ネライパダンSG 水溶剤 カルタップ水溶剤 劇大粒種のみ (12) スカシバ類 1 成虫は 5 月上旬 ~6 月中旬の年一回発生し 葉柄の基部や新梢に産卵する 幼虫食入箇所は始め紫赤色に変色し 虫糞が出ているので容易に発見できる また 少し経つと食入箇所 は紡錘に膨れる 2 食入初期の幼虫には防除効果が高いが中齢 老熟幼虫に対しては効果が劣るので防除適期を失しないように注意する 3 本虫の防除には薬剤散布だけでなく 食入幼虫の刺殺や被害剪定枝の処分などの総合的な防除手段を講じることが大切である 4 幼虫は新梢を次々と転食するので食入箇所を見つけ次第捕殺する 5 剪定枝や樹上に残存する被害枝を除去処分する 1B 有機リサイアノックス水和剤 CYAP 水和剤 1B 有機リスミチオン水和剤 40 MEP 水和剤 4A スタークル / アルバリン顆粒水溶ネオニジノテフラン水溶剤剤 登録はクビアカスカシバ 28 ジアミフェニックスフロアブル フルベンジアミド水和剤 (13) ブドウトラカミキリ 1 被害枝内の越冬幼虫が発生源として重視されるが 長梢剪定の場合はほぼ30% 短梢剪定の場合は10% ぐらいが結果母枝にとどまり 大半は剪定枝内で越冬する したがって 剪定被 害枝の処分を含めた越冬期の防除に重点をおく必要がある 2 7 月の成虫発生盛期と10 月上 ~ 中旬の幼虫食入前 ~ 食入初期の防除に重点をおく 3 剪定被害枝が主な伝染源になるので 梅雨期までに処分する 4 結果母枝や3~4 年生枝にも越冬幼虫が潜んでいるので幼虫の捕殺及び幼虫食入箇所の剥皮に努める 1B 有機リトラサイドA 乳剤 マラソン MEP 乳剤 1B 有機リスミチオン水和剤 40 MEP 水和剤 4A ネオニモスピラン顆粒水溶剤 アセタミプリド水溶剤 劇 (14) コガネムシ類 1 通常年 1 回発生するが 種類によって飛来加害期は異なる 早期発見に努め必要に応じて2~3 回防除する 2 少発生時には園内を巡視して捕殺する 特に行動の鈍い早朝に行うとよい 3A 合ピレアディオン水和剤 ペルメトリン水和剤 3A 合ピレアディオンフロアブル ペルメトリン水和剤 大粒種のみ (15) ハダニ類 6 生物コロマイト水和剤 ミルベメクチン水和剤 13 コテツフロアブル クロルフェナピル水和剤 劇登録はナミハダニ カンザワハダニ 20B ダニ剤カネマイトフロアブル アセキノシル水和剤 ( 薬剤使用上の注意事項 )