足場関係審議会説明資料(当日配布セット版)

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JNIOSH-SRR-No.46 JNIOSH-SRR-No.46(06) (06) 図 ミュンヘンにおける足場 図 中桟が 階段 妻側にも設置してある 1 趣 サンフランシスコにおける足場 交さ筋かいの下に下桟が設置してある 旨 足場からの墜落 転落災害の防止については 平成年6月に労働安全衛生規

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( 注 1) 本表は チェックリストの様式の例を示したものであるが チェックリストは わく組足場 単管足場 くさび緊結式足場 張出し足場 つり足場 棚足場 移動式足場等足場の種類に応じたものを作成すること また 作業構台 架設通路に関してもその構造や用途に応じたチェックリストを作成すること ( 注

Microsoft Word 【セット版】足場省令パブコメ回答

スライド 1

足場等の安全点検の確実な実施について H 付け基安発第 号等 足場等の作業前等点検は 改正規則の 575 条の 条 655 条の 2 において それぞれ義務付け られたところですが H 付け基安発第 号等において 実施細目が明ら

足場関係の労働安全衛生規則改正について 施行 施行の規則改正 ( 足場関係 ) に関わりのある条項は 労働安全衛生規則のうち 次の各条項であること 第 2 編安全基準第 10 章通路 足場等第 1 節通路等 ( 第 540 条 - 第 558 条 ) 第 2

資料2-1 足場からの墜落防止対策(表紙)

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更には 死亡災害が年々減少傾向をたどる一方 墜落 転落は死に直結する可能性が非常に高いことから他業種にも対策を打つ施策が必要になったことによる このように 墜落 転落災害 を特定災害対策に掲げ 災害の発生防止に力を入れており 各労働局では特に墜落 転落災害の多い建設業に対し 建設現場の一斉監督指導を

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ビル工事用くさび緊結式足場の組立てにあたっては 緊結部付支柱の緊結部に くさびを確実に打込む又は差し込むこと また 大筋かい 根がらみ 方杖等の部材に足場用鋼管を使用する場合には緊結金具により取付け これを確実に蹄め付けること (3) 足場の脚部足場の脚部は 沈下及び滑動防止のため次の措置を施すこと

テキスト 仮設・安全

手すり先行くさび緊結式足場 スカイウェッジ 427 先行手すり筋交い スカイウェッジ 427 は 支柱の外径が 42.7mm であることを特徴とする 先行手すり機能付クサビ式足場 です 支柱の外径が 48.6mm である従来品に対して スカイウェッジ 427 は建わくと同じ 42

内 容 1 建設業における労働災害発生状況 2 足場からの墜落 転落防止対策 3 ハーネス型安全帯の普及促進 4 斜面崩壊による労働災害の防止対策 5 構造規格を具備しないパイプサポートへの対応 6 交通労働災害の防止対策 7 適切な安全衛生経費の確保対策 8 安全プロジェクト等 2

作業手順書 使 用 機 械 タワークレーン等 移動式クレーン 作 業 名 据え置き方式による足場組立て作業 使用工具器具 玉掛けワイヤロープ シャックル ラチェット 吊袋 マニラロープ番線カッター バリケード トラロープ 会 社 名 有限会社 工業 保護具 設備 保護帽 安全帯 ( 二丁掛け ) 親

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2 安全衛生教育の実施等 () 6 派遣労働者を雇い入れたときに雇入れ時の安全衛生教育を行 はい いいえ っています () 7 派遣労働者の派遣先事業場を変更するなど 作業内容を変更 はい いいえ したときは 当該派遣労働者に対し 作業内容変更時の安全 衛生教育を行っています ()() 8 6 及び

労働災害発生状況

改正要綱 第 1 国家公務員の育児休業等に関する法律に関する事項 育児休業等に係る職員が養育する子の範囲の拡大 1 職員が民法の規定による特別養子縁組の成立に係る監護を現に行う者 児童福祉法の規定により里親である職員に委託されている児童であって当該職員が養子縁組によって養親となることを希望しているも

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既存の高越ガス設備の耐震性向上対策について

くさび緊結式足場の組立て及び使用に関する技術基準 目 次 第 1 章 総則 [1] 適用 [2] 定義 [3] 法令等の遵守 第 2 章ビル工事用くさび緊結式足場の組立て及び使用基準 [1] 組立基準 (1) 手すり先行工法 (2) 緊結方法 (3) 足場の脚部 (4) 緊結部付支柱 (5) 地上第

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特定個人情報の取扱いの対応について

特定個人情報の取扱いの対応について

建築工事安全施工技術指針

(傍線部分は改正部分)改正後改正前目次目次第一編(略)第一編(略)第二編安全基準第二編安全基準第一章~第七章(略)第一章~第七章(略)第八章伐木作業等における危険の防止(第四百七十七条 第第八章伐木作業等における危険の防止五百十七条)第一節伐木 造材等(第四百七十七条 第四百八十四条)第二節木馬運材

別紙 1 事故データベースへ登録する事故報告書の提出対象事故について 事故の定義は以下のとおりとする 事故の分類 事故の定義 労働災害 ( 工事作業が起因して 工事関係者が死傷した事故 ) もらい事故 ( 第三者の行為が起因して 工事関係者が死傷した事故 ) 死傷公衆災害 ( 工事作業が起因して 当

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特定個人情報の取扱いに関する管理規程 ( 趣旨 ) 第 1 条この規程は 特定個人情報の漏えい 滅失及び毀損の防止その他の適切な管理のための措置を講ずるに当たり遵守すべき行為及び判断等の基準その他必要な事項を定めるものとする ( 定義 ) 第 2 条 この規定における用語の意義は 江戸川区個人情報保

建設工事における 墜落制止用器具 ( 通称 安全帯 ) に係る 活用指針 - 胴ベルト型 フルハーネス型 安全帯の使用基準 ( 推奨 ) 年 1 月 一般社団法人日本建設業連合会 安全委員会

1 背景及び趣旨 検討会設置の背景 検討事項等 3 検討会参集者 印は座長 労働安全衛生法令では 高さ 2 メートル以上での作業時には 作業床 柵等を設けることが規定されているが それが困難な場合 安全帯の使用等も認められている 井上均 臼井伸之介 日本安全帯研究会技術委員長 大阪大学大学院人間科学

平29・6・13(火) 平成29年度 神奈川県医師会 産業医部会 総会・研修会

○新宿区ワンルームマンション等の建築及び管理に関する条例

建設労務安全 2013.2月号

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Taro-07_学校体育・健康教育(学

別添 別添 地下貯蔵タンクの砕石基礎による施工方法に関する指針 地下貯蔵タンクの砕石基礎による施工方法に関する指針 本指針は 危険物の規制に関する政令 ( 以下 政令 という ) 第 13 条に掲げる地下タンク貯蔵所の位置 構造及び設備の技術上の基準のうち 当該二重殻タンクが堅固な基礎の上に固定され

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することを可能とするとともに 投資対象についても 株式以外の有価証券を対象に加えることとする ただし 指標連動型 ETF( 現物拠出 現物交換型 ETF 及び 金銭拠出 現物交換型 ETFのうち指標に連動するもの ) について 満たすべき要件を設けることとする 具体的には 1 現物拠出型 ETFにつ

等により明示するように努めるものとする ( 就業規則の作成の手続 ) 第 7 条事業主は 短時間労働者に係る事項について就業規則を作成し 又は変更しようとするときは 当該事業所において雇用する短時間労働者の過半数を代表すると認められるものの意見を聴くように努めるものとする ( 短時間労働者の待遇の原

Q5. 工事担任者資格が必要な工事とは どのようなものですか A5. 利用者が電気通信サービスを利用するための端末設備等の接続に係る工事であり 具体的には 事業用ネットワークへの接続及びこれに伴う調整並びに屋内配線工事など端末設備等の接続により通信が可能となる一切の工事です この工事には 事業用ネッ

安全衛生管理規程作成例

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の業務について派遣先が九の 1 に抵触することとなる最初の日 六派遣先への通知 1 派遣元事業主は 労働者派遣をするときは 当該労働者派遣に係る派遣労働者が九の 1の ( 二 ) の厚生労働省令で定める者であるか否かの別についても派遣先に通知しなければならないものとすること ( 第三十五条第一項関係

事業者が行うべき措置については 匿名加工情報の作成に携わる者 ( 以下 作成従事者 という ) を限定するなどの社内規定の策定 作成従事者等の監督体制の整備 個人情報から削除した事項及び加工方法に関する情報へのアクセス制御 不正アクセス対策等を行うことが考えられるが 規定ぶりについて今後具体的に検討

新旧対照表

建設労務安全 2014.6月号

過去 10 年間の業種別労働災害発生状況 ( 大垣労働基準監督署管内 ) 令和元年 4 月末現在年別 H22 H23 H24 H25 H26 H27 H28 H29 H30 H31 対前年比全産業 % (6

504 特定事業等に係る外国人の入国 在留諸申請優先処理事業 1. 特例を設ける趣旨外国人研究者等海外からの頭脳流入の拡大により経済活性化を図る地域において 当該地域における特定事業等に係る外国人の受入れにあたり 当該外国人の入国 在留諸申請を優先的に処理する措置を講じることにより 当該地域における

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建設労務安全 2011.4月号

Taro-121 工業包装(H17改正)

今回の改正によってこの規定が廃止され 労使協定の基準を設けることで対象者を選別することができなくなり 希望者全員を再雇用しなければならなくなりました ただし 今回の改正には 一定の期間の経過措置が設けられております つまり 平成 25 年 4 月 1 日以降であっても直ちに希望者全員を 歳まで再雇用

地域生活支援事業サービス提供事業者登録要綱

Q&A 集 Q1 社会保険等とは何か A1 社会保険等とは 健康保険 ( 協会けんぽ 健康保険組合等 ) 厚生年金保険 及び雇用保険をいいます Q2 国民健康保険組合に加入しているが 社会保険等未加入建設業者となるのか A2 法人や常時 5 人以上の従業員を使用する国民健康保険組合に加入している建設

建設業フィンガー チェック 10 ~ 建設業労働災害撲滅運動 フィンガー チェック の対象 項目例 ~ 下記の 10 の対象のうち 該当する場合は フィンガー チェック項目例を参考にフィンガー チェック ヨシ により安全指差確認を行いましょう なお 本運動では 該当があれば必ず行うフィンガー チェッ

Taro-084 とび(H22改正)

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30

無期契約職員就業規則

平成24年度厚生労働省委託事業「陸上貨物運送事業における荷役災害防止対策推進事業《

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Microsoft Word - 【案1】登録認証機関立入要領改正通知(Ver )

過去 3 年の間に請求した介護給付費について にチェックをしてください 下線は 平成 30 年度改正 (4) 当該計画で定めた指定介護予防通所リハビリテーションの実施期間中に指定介護予防通所リハビリテーションの提供を終了した日前 1 月以内にリハビリテーション会議を開催し リハビリテーションの目標の

3) 搬入路 ( 場内 ) 鉄板 (5 20) 敷きとする 4) 安全通路建物の周囲には巾 1.0m 内外の安全通路を設ける 5) 荷揚げ 荷下ろし設備 躯体施工時 30t/m クライミングクレーン 1 基 10~35t 移動式ラフタークレーン 仕上施工時ロングスパンエレベーター (900Kg)W=

該支柱等に生ずる応力の値が当該支柱等の材料の ずる曲げ応力の値は 当該梁が単純梁でない場合におい 許容応力の値を超えないこと ても 単純梁として出して差しつかえないこと 2 支柱等が組み合わされた構造のものであるとき 6 第 3 項第 2 号の 製造した者の指定する最大使用荷重 が不明である場合には

ブロック塀撤去補要綱

1/12 三豊市若者定住促進 地域経済活性化事業補助金交付要綱 三豊市若者定住促進 地域経済活性化事業補助金交付要綱平成 24 年 7 月 10 日告示第 256 号改正平成 26 年 3 月 20 日告示第 46 号平成 26 年 3 月 31 日告示第 88 号平成 27 年 3 月 31 日告

建設工事従事者の安全及び健康の確保に 関する三重県計画 平成 31 年 4 月 三重県

雇用管理分野における個人情報のうち健康情報を取り扱うに当たっての留意事項 第 1 趣旨 この留意事項は 雇用管理分野における労働安全衛生法 ( 昭和 47 年法律第 57 号 以下 安衛法 という ) 等に基づき実施した健康診断の結果等の健康情報の取扱いについて 個人情報の保護に関する法律についての

バイオマス比率をめぐる現状 課題と対応の方向性 1 FIT 認定を受けたバイオマス発電設備については 毎の総売電量のうち そのにおける各区分のバイオマス燃料の投入比率 ( バイオマス比率 ) を乗じた分が FIT による売電量となっている 現状 各区分のバイオマス比率については FIT 入札の落札案

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表2

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子宮頸がん予防措置の実施の推進に関する法律案要綱

14個人情報の取扱いに関する規程

個人情報保護規定

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Microsoft PowerPoint - 020_改正高齢法リーフレット<240914_雇用指導・

(2) 特定機関からの報告の受理及び聴取に関すること (3) 特定機関に対する監査に関すること (4) 外国人家事支援人材の保護に関すること (5) 特定機関において外国人家事支援人材の雇用の継続が不可能となった場合の措置に関すること (6) その他 本事業の適正かつ確実な実施のために必要なこと 3

かかり木の処理の作業における労働災害防止のためのガイドライン 第 1 目的等 1 目的 本ガイドラインは 近年の人工林における間伐作業の増加等を背景に かかり木の処理の作業における死亡災害が増加する傾向にあること等を踏まえ 労働安全衛生関係法令と相まって かかり木の処理に係る事前の実地調査の実施 新

また 暴力団員による不当な行為の防止等に関する法律 ( 平成 3 年法律第 77 号 ) は 暴力団員の人数のうちに占める 暴力的不法行為等 に係る犯罪経歴保有者の人数の比率が一定の比率を超えること等を指定暴力団の指定の要件とするなどしており 暴力団員による不当な行為の防止等に関する法律施行規則 (

別表 ( 第 3 条関係 ) 給料表 職員の区分 職務の級 1 級 2 級 3 級 4 級 5 級 6 級 7 級 8 級 号給給料月額給料月額給料月額給料月額給料月額給料月額給料月額給料月額 再任用職 1 144, , , , , ,60

 

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藤沢市木造住宅簡易耐震改修工事補助金交付要綱 ( 趣旨 ) 第 1 条この要綱は, 木造住宅の耐震改修工事を促進することにより, 災害に強い安全なまちづくりを推進するため, 藤沢市耐震改修促進計画に基づき, 簡易耐震改修工事のための補強設計及び簡易耐震改修工事並びに工事監理に要する費用に対する補助金

規制の事前評価の実施に関するガイドライン(素案)

( 休憩時間 ) 第 3 条 任命権者は 1 日の勤務時間が 6 時間を超える場合においては 少な くとも45 分 8 時間を超える場合においては 少なくとも1 時間の休憩時間を それぞれ所定の勤務時間の途中に置かなければならない 2 前項の休憩時間は 職務の特殊性又は当該公署の特殊の必要がある場合

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Transcription:

( 足場からの墜落防止対策の強化関係 ) その 1 1. 趣旨 足場からの墜落 転落災害の防止については 平成 21 年 6 月に労働安全衛生規則 ( 以下 安衛則 という ) を改正し 足場等の墜落防止措置等の強化を図ってきた その改正の際 施行後 3 年を目途に措置の効果を把握し その結果に基づき所要の措置を講ずることとされていたことから 足場からの墜落防止措置の効果検証 評価検討会 で検討を行い その検討結果 ( 平成 26 年 11 月 ) を踏まえ 必要な改正を行うものである 2. 背景 (1) 足場からの墜落災害発生状況の推移 足場からの墜落災害は長期的には減少傾向であったが 近年 増加傾向となっている 死傷墜落転落災害における足場からの墜落災害の割合も 近年 増加傾向となっている 表足場からの墜落災害発生状況の推移 平成 16 年平成 18 年平成 20 年平成 22 年平成 23 年平成 24 年平成 25 年 建設業 22,809 22,386 19,280 16,143 16,983 17,073 17,189 全体 (594) (508) (430) (365) (342) (367) (342) うち 1 8,312 7,819 6,629 5,408 5,802 5,892 5,983 墜落 転落 (260) (190) (172) (159) (154) (157) (160) うち 2 1,521 1,398 1,133 713 847 853 958 足場から (47) (26) (31) (45) (25) (24) (31) 2/1 18.3% 17.9% 17.1% 13.2% 14.6% 14.5% 16.0% 割合 (%) 18.1% 13.7% 18.0% 28.3% 16.2% 15.3% 19.4% 労働者死傷病報告 に基づく休業 4 日以上の死傷災害 ( ) 内は 死亡災害報告 に基づく死亡災害 (2) 安衛則に基づく墜落防止措置の実施状況 安衛則に基づく墜落防止措置が実施されていなかったものが約 9 割を占める 図安衛則に基づく墜落防止措置の実施状況 分析対象 :1,204 件 安衛則に基づく措置 有 :99 件 (8.2%) 不安全行動等 有 :84 件 (7.0%) 不安全行動等 無 : 15 件 (1.2%) 組立解体時の最上層からの墜落:308 件 通常作業時等 :896 件 安衛則に基づく措置 無 :1,105 件 (91.8%) 不安全行動等 有 :378 件 (31.4%) 不安全行動等 無 :727 件 (60.4%) 平成 21 年度から平成 23 年度の足場からの墜落災害 ( 休業 4 日以上の死傷災害 ) を分析したもの

3. 改正の概要 ( 足場からの墜落防止対策の強化関係 ) その 2 (1) 足場の組立て等の作業に係る業務の特別教育の追加 足場の組立て等の作業に従事する労働者に対する特別教育の義務はない 足場の組立て等の作業に係る業務 ( 地上又は堅固な床上での補助業務を除く ) を特別教育の対象とする (2) 足場の作業床に係る墜落防止措置の充実 足場における高さ 2m 以上の作業場所に設けられる作業床の要件 1 幅は 40 cm以上 床材間のすき間は 3 cm以下 足場における高さ 2m 以上の作業場所に設けられる作業床の要件 1 現行 1 に加え 床材と建地とのすき間は 12 cm未満とすることを追加する 2 足場からの手すり等の墜落防止設備について 作業の性質上これらの設備を設けることが著しく困難な場合や作業の必要上臨時にこれらの設備を取り外す場合において 一定の要件を満たしたときは これらの設備を設けないことや取り外すことができる 2 現行 2 の一定の要件として 当該箇所への関係労働者以外の者の立入りを禁止することを追加する 3 作業の必要上臨時に墜落防止設備を取り外したときは 当該作業が終了した後 直ちに取り外した設備を元の状態に戻さなければならないことを追加する 4 2 及び 3 については 架設通路及び作業構台についても同様の措置を追加する

( 足場からの墜落防止対策の強化関係 ) その 3 (3) 足場の組立て等の作業に係る墜落防止措置の充実 つり足場 張出し足場又は高さが 5m 以上の構造の足場の組立て 解体又は変更の作業について 事業者は 墜落防止措置等 ( ) を講じなければならない 事業者が講じなければならない墜落防止措置等イ組立て等の時期等を作業に従事する労働者に周知させることロ組立て等の作業を行う区域内の関係労働者以外の労働者の立入りを禁止することハ悪天候のため 作業の実施について危険が予想されるときは 作業を禁止することニ足場材の緊結等の作業にあっては 幅 20cm 以上の足場板を設け 労働者に安全帯を使用させる等労働者の墜落による危険を防止するための措置を講ずることホ材料等を上げ 又はおろすときは つり網等を労働者に使用させること 1 対象を高さ 2m 以上の構造の足場まで拡大する 2 足場材の緊結等の作業を行うときは 次の措置を講ずることとする イ幅 40cm 以上の作業床を設けること ただし 作業床を設けることが困難なときを除く ロ安全帯取付け設備等の設置及び安全帯を使用させる措置を講ずること ただし これらの措置と同等以上の効果を有する措置を講じたときを除く 手すりわく 親綱支柱 安全帯取付け設備の例 親綱

最31m高部から測ってまでの部分最31m高部から測ってより下の部分 ( 足場からの墜落防止対策の強化関係 ) その 4 (4) 鋼管足場に係る規定の見直し 規格に適合する鋼管足場のうち単管足場について 建地の最高部から測って 31mを超える部分の建地は鋼管を2 本組とすること 鋼管2本組の例 建地の下端に作用する設計荷重 ( 足場の重量に相当する荷重に 作業床の最大積載重量を加えた荷重をいう ) が最大使用荷重 ( 当該建地の破壊に至る荷重の 2 分の 1 以下の荷重をいう ) を超えないときは 鋼管を 2 本組とすることを要しないものとする (5) 注文者の点検義務の充実 特定事業の仕事を自ら行う注文者が請負人の労働者に足場又は作業構台を使用させる場合であって 強風等の悪天候 中震以上の地震の後においては 足場又は作業構台における作業を開始する前に 当該足場の状態等について点検し 危険のおそれがあるときは 速やかに修理すること 足場又は作業構台の組立て 一部解体又は変更の後においても 足場又は作業構台における作業を開始する前に 当該足場の状態等について点検し 危険のおそれがあるときは 速やかに修理することとする 4. 施行日等 平成 27 年 7 月 1 日施行 ( 予定 ) ただし 特別教育等に関し 必要な経過措置を定める

( 参考 ) 前回 ( 平成 21 年 6 月 ) の足場からの墜落防止措置等の強化の概要 1. 墜落防止措置 前回改正前 1 前回改正後の墜落防止措置 2 実施することが望ましい より安全な措置 単管足場の例高さ 75 cm以上の手すり 高さ 85 cm以上に UP 幅木 の追加 高さ 35~50 cmの位置に中さん 交さ筋かいわく組足場の例2. 飛来物防止措置 足場における明示規定なし 高さ 15~40 cmの位置に下さん 高さ 10 cm以上の幅木 上さん の追加 メッシュシート 3. 事業者による足場の点検 つり足場を除き作業開始前の点検義務なし 悪天候 地震又は足場の組立て等の後の点検義務 作業開始前の点検を義務化 悪天候 地震又は足場の組立て等の後の点検結果の記録 保存を義務化 足場の組立て等の後の点検は 一定の知識 経験を有する者が実施