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第 5 学年 社会科学習指導案 1 単元名自動車をつくる工業 2 目標 我が国の自動車工業の様子に関心を持って意欲的に調べ, 働く人々の工夫や努力によって国民生活を支える我が国の工業生産の役割や発展について考えようとしている ( 社会的事象への関心 意欲 態度 ) 我が国の自動車工業について調べた事

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Taro-小学校第5学年国語科「ゆる

課題研究の進め方 これは,10 年経験者研修講座の各教科の課題研究の研修で使っている資料をまとめたものです 課題研究の進め方 と 課題研究報告書の書き方 について, 教科を限定せずに一般的に紹介してありますので, 校内研修などにご活用ください

平成27年度 授業改善(小学校社会) 実践事例2 学習指導案

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7 本時の指導構想 (1) 本時のねらい本時は, 前時までの活動を受けて, 単元テーマ なぜ働くのだろう について, さらに考えを深めるための自己課題を設定させる () 論理の意識化を図る学習活動 に関わって 考えがいのある課題設定 学習課題を 職業調べの自己課題を設定する と設定する ( 学習課題

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けて考察し, 自分の考えを表現している 3 電磁石の極の変化と電流の向きとを関係付けて考え, 自分の考えを表現している 指導計画 ( 全 10 時間 ) 第 1 次 電磁石のはたらき (2 時間 ) 知 1, 思 1 第 2 次 電磁石の強さが変わる条件 (4 時間 ) 思 2, 技 1, 知 2

Taro-5年研究のまとめ

第 1 学年国語科学習指導案 日時 平成 27 年 11 月 11 日 ( 水 ) 授業 2 場所 八幡平市立西根中学校 1 年 2 組教室 学級 1 年 2 組 ( 男子 17 名女子 13 名計 30 名 ) 授業者佐々木朋子 1 単元名いにしえの心にふれる蓬莱の玉の枝 竹取物語 から 2 単元

中学校第 3 学年国語科学習指導案 日時平成 28 年 月 日第 校時対象第 3 学年 組学校名 中学校授業者 1 教材名 故郷 2 単元の目標 情景や人物を描写する語句や表現を読み取り 内容への理解を深めることができる 作品を通して 社会の中での人間の生き方について考え 自分の意見をもつことができ

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Microsoft Word - H21 オンリーワン6年 「室町時代の文化」.doc

第 4 学年算数科指導案 平成 28 年 11 月 2 日 ( 水 ) 第 5 校時場所 4 年 2 組男子 22 名女子 10 名指導者垣見遥 ともなって変わる量 思考力 判断力 表現力の育成 ~ 児童の考えを引きだす算数的活動の工夫 ~ 1 単元名 ともなって変わる量 2 単元の目標 ともなって

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Microsoft Word - 6年国語「パネルディスカッションをしよう」

主語と述語に気を付けながら場面に合ったことばを使おう 学年 小学校 2 年生 教科 ( 授業内容 ) 国語 ( 主語と述語 ) 情報提供者 品川区立台場小学校 学習活動の分類 B. 学習指導要領に例示されてはいないが 学習指導要領に示される各教科 等の内容を指導する中で実施するもの 教材タイプ ビジ

子葉と本葉に注目すると植物の成長の変化を見ることができるという見方や, 植物は 葉 茎 根 からできていて, それらからできているものが植物であるという見方ができるようにしていく また, 学んだことを生かして科学的なものの見方を育てるために, 生活の中で口にしている野菜も取り上げて観察する活動を取り

彩の国埼玉県 埼玉県のマスコット コバトン 科学的な見方や考え方を養う理科の授業 小学校理科の観察 実験で大切なことは? 県立総合教育センターでの 学校間の接続に関する調査研究 の意識調査では 埼玉県内の児童生徒の多くは 理科が好きな理由として 観察 実験などの活動があること を一番にあげています

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国語科学習指導案様式(案)

<小学校 生活科>

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あったらいいな ! こんなあそび場 (わたしの町大好き)

第5学年  算数科学習指導案

第 4 学年算数科学習指導案 平成 23 年 10 月 17 日 ( 月 ) 授業者川口雄 1 単元名 面積 2 児童の実態中条小学校の4 年生 (36 名 ) では算数において習熟度別学習を行っている 今回授業を行うのは算数が得意な どんどんコース の26 名である 課題に対して意欲的に取り組むこ

3. 単元計画 (10 時間 ) 1 5 年生の学習を振り返ろう 散らばりの様子を表にすると 平均だけ 一番大きい数字は 平均で比べてみると ではわからなかった資料の特徴がいろ いろと見えてくるね 2 平均を使えば比べることができた ( 合計 ) ( 個数 )= 平均だった紙飛行機とばし大会に出ます

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座標軸の入ったワークシートで整理して, 次の単元 もっとすばらしい自分へ~ 自分向上プロジェクト~ につなげていく 整理 分析 協同的な学習について児童がスクラップした新聞記事の人物や, 身近な地域の人を定期的に紹介し合う場を設けることで, 自分が知らなかった様々な かがやいている人 がいることを知

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Microsoft Word - 社会科

3. ➀ 1 1 ➁ 2 ➀ ➁ /

はっきした声であいさつ は高学年では少ないね < 資料 2 より > よい感想だけでなく 問題点も挙げている感想も多いね めあてを達成したとは言えないかもしれないね < 資料 3 より > あいさつ運動への意見が出されているね 4 つの意見が出されているね < 資料 1 2,3 より > 資料 2

価 がら読んでいる 語句には性質や役割の上で類別 規 文章を読んで考えたこ があることを理解している 準 とを発表し合い 一人 指示語や接続語が文と文との意 一人の感じ方につい 味のつながりに果たす役割を理 て 違いのあることに 解し 使っている 気付いている 学 登場人物の思いを想像し 時代の状況

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(2) 児童観児童は1 年生 1 月に おはなしをつくろう で 昔話をもとにして 人物と出来事を考えて簡単に物語を書く学習を行っている また 2 年生の1 学期には じゅんじょよく書こう の学習で はじめ 中 おわり の構成を考え 自分の経験を伝える文章を書く学習をしてきている この学習を通して 順

( ) 単元計画 ( 全 6 時間 ) 段階 主な学習活動と内容 指導上の留意点 配時 私たちが食べているものは, どこからきて 既習を想起できるように, 農業や いるか考える 水産業の学習内容を掲示しておく 給食の献立から調べた食料自給率から, 給食の献立から調べた食料自給率本つ気づいたことや疑問

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作品の情景をよりわかりやすく伝える手だてともなる 指導にあたって 1 では まず 俳句は17 音で作ることや季語を入れることと言ったきまりをおさえる そして 教科書の例を読み 想像した情景や作者の思いを想像し 良いと思うところ 工夫されていると思うところを発表できるようにする 2 の俳句を作る場面で

高等学校第 2 学年保健体育科学習指導案 指導日時 : 平成 25 年 11 月 6 日第 3 校時 指導学級 : 第 2 学年 組 名 指導者 : 宮城県古川黎明高等学校教諭千田健二 1 単元名保健 : 社会生活と健康ウ労働と健康 ( 大修館書店 現代保健体育改訂版 ) 2 単元の目標社会生活にお

4 全体計画 ( 総時数 6 時間 ) 主な学習活動 時数 教師のかかわり 評価の観点 ( 求める子どもの姿 ) 新聞について興味をもち, 投 1 新聞への興味をもつことができるよう 関心 意欲 態度 書の特徴を知る に, 実際の新聞をもとに, 投書の内容 新聞について興味をもち, を取り上げる 投

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第1学年国語科学習指導案

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4 本単元と情報リテラシーの関わり 課題設定担任による 説明会におけるデモンストレーションを見ることを通して 本単元を貫く言語活動としての これぞ和の文化! おすすめの 和の文化 を調べて説明会を開こう を知り 見通しを持たせ学校司書による関連図書紹介を通して 和の文化への関心を高め 進んで調べよう

第 6 学年算数科学習指導案 日時平成 25 年 月 日 ( ) 校時対象第 6 学年 組 名学校名 立 小学校授業者 1 単元名 速さ ( 学校図書 6 年上 ) 2 単元の目標速さについて理解し 求めることができるようにする 3 単元の評価規準 単元の評価規準 ア算数への関心 意欲 態度 速さを

○数学科 2年 連立方程式

「主体的・対話的で深い学び」の実現に向けて

算数科学習指導案 広島市立 小学校教諭 1 日時平成 21 年 2 月 日 ( ) 2 学年 5 年 組 3 単元数量関係 割合とグラフ 4 単元について 本単元では, 百分率について理解し, それを用いることができるようにするとともに, 目的に応じて資料を分類整理し, それを円グラフや帯グラフを用

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超域研究グループワーク資料 月 4 日のグループワーク 各グループに分かれて, 以下のことをしてもらいます 1. 役割を決める ( 進行係 記録係 発表係 ) 2. グループワークのテーマを決める ( 参考 : 超域研究テーマ一覧 ) 3. 宿題, 課題 1(10/18 までに, グルー

単元の目標 カレーライスを作ることに興味 関心をもち, 進んで活動する カレーライスの作り方を調べ, 作り方, 材料, 用具を発表することができる カレーライス作りの活動を通して, 食材を知ったり, 道具を使う仕事にふれたりして, 生活経験を豊かにする 人との関わりを通してコミュニケーション能力を身

○学部 ○○科 学習指導案

1. 研究主題 学び方を身につけ, 見通しをもって意欲的に学ぶ子どもの育成 ~ 複式学級における算数科授業づくりを通して ~ 2. 主題設定の理由 本校では, 平成 22 年度から平成 24 年度までの3 年間, 生き生きと学ぶ子どもの育成 ~ 複式学級における授業づくり通して~ を研究主題に意欲的

ICTを軸にした小中連携

けなどが行われている 記事は, 逆三角形の構成と呼ばれることもあるように, 結論を見出しで先に示し, リードから本文へと次第に詳しく記述されている 事件や出来事の報道記事だけでなく, 社説 コラム 解説などの記事もある このような特徴を理解し, 編集の仕方や記事の書き方に注意して読むことが大切である

(Microsoft Word - 201\214\366\212J\216\366\213\3061\224N\211\271.docx)

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第6学年2組 理科学習指導案

算数科学習指導案 1 日時平成 24 年 10 月 25 日 ( 木 ) 5 校時 2 学年第 6 学年 8 名 3 単元名比例と反比例 ( 啓林館 ) 4 単元について 本単元は 三原市立和木小学校 指導者荒木美花 本単元のねらいは, 伴って変わる 2 つの数量の中から比例関係や反比例関係にあるも

学習指導要領の領域等の平均正答率をみると 各教科のすべての領域でほぼ同じ値か わずかに低い値を示しています 国語では A 問題のすべての領域で 全国の平均正答率をわずかながら低い値を示しています このことから 基礎知識をしっかりと定着させるための日常的な学習活動が必要です 家庭学習が形式的になってい

7 題材の評価規準ア音楽への関心 意欲 態度 イ音楽的な感受や表現の工夫 ウ表現の技能 エ鑑賞の能力 題 材 の 評 価 規 準 日本の伝統的な音楽や和楽器に興味 関心をもち, 聴いたり表現したりする学習に, 主体的に取り組もうとしている 日本の旋律の特徴や歌詞の情景を感じとり, それらを生かした表

第4学年算数科学習指導案

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<小学校 生活科>

■「札幌市の人たちの昔のくらし《(8時間)

社会系(地理歴史)カリキュラム デザイン論発表

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5. 単元指導目標単元の目標 ( 子どもに事前に知らせる ) 小数 整数の意味を考えよう 小数 整数の計算の仕方を見つけ 計算できるようになろう 子どもに事前に知らせる どうまとめるのか 何を ( どこを ) どうするのか ( 作業 教える 考えさせる ) 何についてまとめるのか 1. 小数 整数の

問題解決的な学習スタイルを充実させるために 3 つのステップを積み上げましょう 課 題 板書を充実させる道具を用意している ( マグ ネット名札 学習の流れカード ) 黒板に日付を書き 単元の流れ 本時の流れを 掲示している ノートに日付 単元の流れ 本時の流れを書かせている 前時の振り返りをノート

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第 3 学年 2 組算数科学習指導案 1 単元名たし算とひき算の筆算 指導者永田佳江 2 単元について (1) 単元観 該当する学習指導要領の内容 A 数と計算 A(2) 加法, 減法 (2) 加法及び減法の計算が確実にできるようにし, それらを適切に用いる能力を伸ばす 本単元で扱う たし算とひき算

5. 単元指導目標単元の目標 ( 子どもに事前に知らせる ) 三角形を辺や角に目をつけて分類整理して それぞれの性質を見つけよう 二等辺三角形や正三角形のかき方やつくり方を知ろう 二等辺三角形や正三角形の角を比べよう 子どもに事前に知らせる どうまとめるのか 何を ( どこを ) どうするのか (

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文章構成の在り方を実感できる「読むこと」の学習指導

社会科学習指導案

H26関ブロ美術プレ大会学習指導案(完成版)

6. 単元の展開 ( 全 6 間 ) 学習活動 単元の見通しを持つ 2. 学習計画を立てる 3. 本文を読み, 感想を書く 内容に関する感想 書き方に関する感想 4. 感想や疑問を交流する 指導上のポイント ( ) 学習活動に即した評価規準 ( 関 読 言 ) 既習事項を振り返らせ,

2 単元の目標 廿日市市 についての魅力を目的意識や相手意識を明確にして地域内外に発信することができる 自分たちの住む 廿日市市 に愛着をもつことができる 3 単元の評価規準 学習方法 自分自身 他者や社会 課題発見力 思考力 判断力 表現力 主体性 自らへの自信 対象と積極的にかかわる中で, 課題

(4) 指導にあたってア言語活動を充実させる視点から 調べてわかったことや疑問点をカードにまとめさせ 整理し 学習のまとめにつなげるようにする イ写真や文章だけでなく 映像資料も準備し 児童の興味 関心が高まるようにする ウ具体的な聞き取りが可能な場面では 家庭に協力をお願いして聞き取りをさせたり

の 問を提示して定着度を確認していく 1 分けて計算するやり方 70 = =216 2 =6 2 筆算で計算する方法 題材の指導計画 ( 全 10 時間扱い ) ⑴ ⑵ ⑶ 何十 何百 1 位数の計算 1 時間 2 位数 1 位数

たい 単元を貫く言語活動として, ポップカード で友達におすすめの本を紹介するという活動を位置 付ける もうすぐ雨に で習得した学びを活用し, 自分で選んだ本の紹介文を書いていく 作品の テーマを読み取りまとめる言語活動は, 読書に対する興味 関心を広げることにつながると考える (4) 単元の指導計

4 研究との関わり (1) 確かな学びを生み出すノート作り研究内容 2-2 正しい手順で正確に計算させるために, 問題間に余白をとらせ, 筆算には補助数字を書かせる 本単元では, 既習の 2 位数の加減筆算の仕組みを用いて, 繰り上がりと繰り下がりが 2 回ある場合の加減の筆算の仕方を身に付けること

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学習評価に関する本県の方針について

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数学○ 学習指導案

日本の戦後復興を支えた電気 (8 時間 ) 戦後の日本の姿立ち並ぶバラック小屋ユニセフ給食を食べる子供たち ギブミーチョコレート の写真終戦直後の日本はどんな様子だったの? 社会自立して食料不安定いない不足 終戦直後の日本の様子を示す写真を提示する 連合国に占領されている 親を失い孤児に 家もなくバ

6 年 No.22 my summer vacation. 1/8 単元の目標 主な言語材料 過去の表し方に気付く 夏休みの思い出について, 楽しかったことなどを伝え合う 夏休みの思い出について, 音声で十分に慣れ親しんだ簡単な語句や基本的な表現で書かれたものの意味が分かり, 他者に伝えるなどの目的

Microsoft Word - 全国調査分析(H30算数)

るようにしていく 深く考える力教材文で述べられているロボットや, 図鑑や事典などで収集したロボットのそれぞれの違いやよさを比較するために, ベン図 を用いて視覚的に理解を促す また, 自分の既有のロボットについての認識と教材文を結び付けて考えさせることにより, ロボットのよさに気付かせていきたいが,

第6学年 国語科学習指導案

Transcription:

第 6 学年 1 組 社会科学習指導案 授業日平成 24 年 10 月 24 日 ( 水 ) 6 限授業者教諭小林亨会場 6 年 2 組教室 1 単元名 にぎわう都市, 花開く文化 2 本単元の価値本単元は, 学習指導要領の第 6 学年の内容 (1) カを受けて設定する 歌舞伎や浮世絵, 国学や蘭学について調べ, 町人の文化が栄え新しい学問が起こったことが分かること 本単元では, 江戸時代の文化, 主に化政文化を取り上げる 化政文化は, 江戸時代後期, 江戸の経済の発展を背景に都市を中心に発展した文化である 都市を中心にしながらも, 経済の発展, 交通の発展, 人々の交流の発展により, 全国に浸透していく 都市を中心とし, 庶民が文化を担ったところが, この文化の特徴である また, 化政文化の時期には, 思想に影響を与える中国の儒学に対する国学の成立や, 医学や天文学などに影響を与える蘭学が受け入れられた時代である 本単元の文化の学習においては, これまで, 実際に浮世絵などを鑑賞することで, 作品の美しさをとらえてきた しかし, これだけでは, 文化や学問そのものについてのとらえることはできるが, 社会の安定と文化の特徴という面とを関連付けられない場合があった 江戸時代の文化の特徴は, 町人にささえられる ( 社会的な観点 ) や文化の広がり ( 空間的な観点 ), 今に継がれている ( 時間的な観点 ) という事象を, 社会の安定との因果関係から考えるからこそ, つながってとらえられるものである しかし, 子どもに, 社会の安定や文化の特徴が, どちらとも表面的に理解されてしまうのは, 文化の特徴と社会の安定の因果関係を探る観点が, 混在した状態 ( 観点が絞られていない状態 ) で学習が進むためである 子どもが, それぞれに, 町人が文化を担う ( 社会的な観点 ), 文化の広がり ( 空間的な観点 ), 今に継がれている ( 時間的な観点 ) ことから, 民衆の力が高まっていく ( 社会の安定 ) 様子に因果関係を求めるために, これらの事象をかかわらせて, 文化の特徴としてとらえられないことがあった そこで, 歌舞伎や浮世絵を取り上げ, この二つに共通に含まれる 町人に人気がある ( 支える ) 全国に広がる 今に継がれている ( 残されている ) という事象と民衆の力の高まり ( 社会の安定 ) に因果関係を, まず, 空間的な観点, 広がりから関連付けていく学習を進める そして, 民衆の力の高まりと文化の広がりのかかわりを基に, 今に継がれている ( 時間的な観点 ) や町人に支えられる ( 社会的な観点 ) ことと民衆の力の高まり ( 社会の安定 ) の因果関係を探っていく そうすることで, 具体的な作品を通して, 町人に支えられる ( 社会的な観点 ) や文化の広がり ( 空間的な観点 ), 今に継がれている ( 時間的な観点 ) ことをかかわらせて, 文化の特徴としてとらえることができる この姿が, 文化や学問にかかわる複数の事象を関連付けて, 江戸時代の文化の特徴について考える姿である この姿を通すことで, 浮世絵が世界の絵画にも影響を与えている事実や歌舞伎も多数の海外公演が行われ, 評価を得ていることや, 文化の学習の後に行う学問の学習でも, 蘭学や国学を今の学術と比べることで, 現在の自分たちの生活にもかかわっていることを考えられる単元となる 子どもが, 代表的な作品や人物の働きを通して, 当時の時代の社会的な背景と関連付けたり, 現在の自分の生活と関連付けたりしながら考える学習を進めるよさを知ることは, 小学校の歴史学習で目指す, 今日の自分たちの生活が長い間の我が国の歴史の先人の上に成り立っていることや, 遠い祖先の生活が自分たちの生活と深くかかわっていることの理解への基盤となる 3 本単元で目指す姿とその姿にするための創造的思考力本単元で目指す子どもは, 江戸時代の文化の発展にかかわる複数の事象を関連付けて, 江戸時代の文化の特徴について考える子どもである 江戸時代の文化の発展にかかわる事象, つまり, 関連付けさせたい事象とは, 町人に人気がある ( 支える ) 全国に広がる 今に継がれている ( 残されている ) である この三つ事象の, 庶民の力の高まり ( 社会の安定 ) との因果関係を探ることで, 三つの事象をかかわらせて, 江戸時代の文化の特徴として考える姿が, 目指す姿である 目指す子どもの姿になるためには, 民衆の力の高まり ( 交通の発達, 生産力の向上 ) -1-

が, 江戸の文化の発展の特徴の背景にあることに気付く場面 そして, 民衆の力の高まりと, 文化の発展が関連付いていることに気付く場面が大切である 前者をもち出し, 後者を結び付けの場面と設定する もち出しの場面では, 歌舞伎と浮世絵 ( 学問では蘭学 医学, 天文学 と国学 ) を採り上げ, 町人に人気がある ( 支える ) 全国に広がる 今に継がれている ( 残されている ) の三つの事象を関連付ける観点として, 空間的な観点を子どもに見出させていく 前時において, 歌舞伎や浮世絵が社会に与えた効果や影響, 特徴について小グループでネーミングしている 本時は, それを発表させる 町人に人気があった と言えそうだ などとネーミングを発表し合った後に, 質疑応答を行う ここで, 歌舞伎や浮世絵についてのとらえ ( イメージ ) を共有し, 話し合いの共通の土台を作る 歌舞伎や浮世絵, それぞれのネーミングを書いた短冊を, 子どもが比較しやすいように, 同じ意味や内容のものを同列に並べ, 気付いたことはありませんか と問う 子どもに, それぞれのグループから出されたネーミングの短冊を手掛かりに, 町人に人気があった ( 支えられた ) 全国 ( 各地 ) に広がった 海外に評価された 今でも大切に残っている など, 歌舞伎と浮世絵の共通点があることに気が付かせていく そして, どうして全国 ( 各地 ) に広がることができたのでしょうか と問う 子どもは, 既習事項である, が広がる時には何が必要だ があると広がりが起きた という, これまでの既習事項 ( ものが広がる時の見方や考え方 = 空間的な観点 ) を基に, 類推する思考の方法を使って, 歌舞伎や浮世絵が全国に広がったことを, 江戸時代の交通の発達と生産力の向上 ( 民衆の力の高まり ) とかかわらせて, 仮説にまとめていく そして, 結び付ける場面で, 歌舞伎や踊りが地方に広がったことと今でも大切に継承されている様子を示した資料を提示する 仮説を全体で立証した後に, 広がっのは全国各地だけでしょうか と問い, 社会的な観点や時間的な観点から, 歌舞伎や浮世絵について見直させていく そして, 江戸時代に生まれた歌舞伎や浮世絵は, どのようなものだったのでしょう みなさんの考えを書きましょう と指示し, 自分の考えをまとめさせる 発表をしたり聞いたりしたことを, 文章でまとめ整理することで, 全国に広がっている 町人に人気がある 現在に継承される と調べてきたことと, 民衆の力が高まっていることを基にして結び付けて, 江戸時代の文化の特徴を類推する思考の方法を使って考え, 目指す姿に変容する このように, 本単元では, もち出しの場面では類推する思考の方法を, 結び付けの場面においても, 類推する思考の方法を使わせて, 目指す姿に変容させる授業を構想する 4 指導の構想本時では, 歌舞伎や浮世絵について, 民衆 ( 町人 ) に人気があった 全国に広がった ( 伝わった ) 現在に継承される ということを, はじめに空間的な観点から, 交通の発達, 生産力の向上 ( 民衆が力を高める様子 ) と関連付けて考えさせ, 次に観点を時間的な観点に広げ, これらをかかわらせて, 文化の特徴として考えさせていく 子どもは, 江戸幕府による身分制度が確立し, 武士による政治が安定したことを学習してきている この段階で子どもは, 農民や町人は, きまりや年貢に押さえ付けられ, 苦しい生活を強いられている 一方で, 交通の発達や生産力の向上により, 力を高めている と考えている そのように考えている子どもに, 浮世絵と水墨画を比較させ, 室町やこれまでに学習した時代の文化の特徴について想起させる さらに, ゴッホの絵や歌舞伎の海外での評価を文書で示した資料を提示する 子どもは どうして, こんな影響を与えたり, 評価をもらえたりするのだろう 海外に評価されるような文化は他にもあるのだろうか 歌舞伎や浮世絵とは, どんなものなのだろう という考えを抱く そこで, 学習課題を 江戸時代には, どんな文化があるのだろう と設定し, はじめに 歌舞伎や浮世絵とは, どのようなものなのだろうか調べてみよう と学習問題を設定する 歌舞伎や浮世絵について, 調べる視点を設定して調べている 調べる視点は どんな ( 内容や技法, 代表的な人物や作品 ) どのように ( どんな人たちに, 場所で ) なぜ ( 文化が生まれた, 親しまれた理由 ) である 子どもは, 浮世絵については, 版画, 印刷技術の発達, 大量生産による安価販売, 歌川広重 東海道五十三次, 葛飾北斎 富嶽三十六景 などを調べている 歌舞伎については, 室町時代の阿国から始まっている, 町人に親しまれる内容が描かれた, 近松門左衛門 曽根崎心中 などを調べている このような子どもに次のように働き掛けを行う 働き掛け 1 歌舞伎や浮世絵は である ( した ) を提示し, 歌舞伎や浮世絵を説明す -2-

るには, の中にどんな言葉や文が入るでしょうか と問い, 小グループで調べたことを整理させ, ネーミングさせる 歌舞伎や浮世絵について調べた子どもに, 歌舞伎や浮世絵の社会に与えた効果や影響, 特徴のイメージを共有させるために, ネーミングをさせる 小グループで画用紙に書き出したことを整理させ, 短冊にネーミングを書かせる 子どもは, 画用紙に書いた事象から, それぞれの社会に与えた効果や影響, 特徴を見出そうとする このことで, 子どもは, 町人に人気があった 安くてみんなが楽しめた 世界に評価される日本の大切な文化 などのように, 歌舞伎や浮世絵のそれぞれの特徴について, それぞれのイメージをもつ 働き掛け 2 短冊に書き出したネーミングとその根拠を発表させ, 質疑応答を行わせた後に 気付いたことはありませんか と問い, 共通点を見付け出させる 子どもは, この段階まで 歌舞伎 浮世絵 の一方についての情報しかもっていない 短冊を黒板に貼り, 根拠とともに発表をさせ, 質疑応答を行わせることで, 調べたことの共有を行い, 話し合いの土台を作る 自分が調べたことと他が調べたことを関連付けて考えさせるための共通点を見付け出させるために, 発表やネーミングのカードを見て, 気付いたことはありませんか と問う 子どもは, 自分が調べたことと他が調べたことを比較して, 歌舞伎と浮世絵の共通点をネーミング ( 短冊 ) やネーミングの根拠から見出していく 働き掛け 3 歌舞伎や浮世絵は, どうして各地に伝わることができたのでしょうか と問い, 空間的な観点から考えさせる 民衆の力の高まりと 全国に広がった という事象を関連付けさせるために, どうして各地に伝わることができたのか と方法を問い, 関連付けるための観点を, 空間的な観点に絞り, 調べたことを見直させる 子どもは, 歌舞伎と浮世絵のネーミングや 全国で行われた という事実があることや 広がり という言葉を手掛かりに, が広がる時には何が必要だ があると広がりが起きた という既習事項 ( ものが広がる時の見方や考え方 = 空間的な観点 ) から歌舞伎や浮世絵について考えていく そして, 交通の発達と農業技術の開発, 特産物の生産などが全国に広がっていたということを基にして, 交通の発達, 農業技術のの開発, 特産物の生産も, どれも全国に広がって, 人やものがたくさん往き来した だから, 歌舞伎も行き来して広がっていったのではないだろうか と類推する思考の方法を使って仮説にまとめていく 働き掛け 4 資料で歌舞伎の広がりを確認した後, 歌舞伎が広がったのは全国各地だけでしょうか 問い, 観点を広げ, 学習問題についての自分の考えを書かせる 旅を楽しむ人々の様子 ( 絵図 ) 村芝居の資料 新潟の蜑の手振りの絵図と解説文 を載せた資料 地方の文化 を配付する その後に 全国に広がったと言えるでしょうか と問う そうすると, 仮説の根拠や資料から, 地方の町人や百姓も歌舞伎や踊りを楽しんでいた お参りの旅で歌舞伎を見ることを楽しみにもしていた 浮世絵が各地に伝わったのも同じだと思う だから, 広がったと言える と類推し確認する その子どもに 広がったのは全国各地だけでしょうか と問う 子どもは, 歌舞伎や浮世絵について調べたことを, 空間的な観点から再度見直して 世界にも広がった や, 資料を基に観点を時間的な観点に広げ, 今にも広がっている ( つながっている ) と考え進める その後に 江戸時代に生まれた歌舞伎や浮世絵は, どのようなものだったのでしょう みなさんの考えを書きましょう と指示し, 自分の考えをまとめさせる そうすることで, 子どもは, 発表をしたり聞いたりしたことを整理し, 類推する思考の方法を使って, 民衆 ( 町人 ) に人気があったこと, 全国に広がったこと, 世界に広がったこと, 今に広がっている ( 継承されている ) ことなどの特徴を, 交通の発達, 生産力の向上 ( 民衆が力を高める様子 ) と結び付け, 歌舞伎や浮世絵は, 町人に人気があり, 全国や世界, 現在に広がった それができたのは, 交通の発達や生産力が上がり民衆の力が付いたからであろう と考える これが, 江戸時代の文化や学問にかかわる複数の事象を関連付けて, 江戸時代の文化や学問の特徴について考えた姿である -3-

5 指導計画 全 9 時間 ( 27Q) 第 1 次 江戸時代の文化と学問 8 時間 ( 24Q)( 本時 4 / 9 時 ) 第 2 次 江戸の文化と学問をまとめよう 1 時間 ( 3 Q) 6 本時の構想 (1) ねらい 交通の発達や生産力の向上と, 庶民に人気があったことや全国に広がった ( 伝わった ) こと, 現在に継承されていることをかかわらせながら, 江戸時代の文化の特徴について考えることができる (2) 主張 ( 展開 ) 3 Q( 45 分 ) このような子どもに ( C0) それぞれの時代の文化には, 現在の自分たちの暮らしにも受け継がれているものがある 江戸時代は, 幕府による身分制度が確立し, 武士による政治が安定した 江戸時代の交通の発達, 農業技術の発展, 生産力の向上がかかわり合って, 人々の暮らしを安定させた 江戸時代には, どんな文化が生まれたのだろう という学習課題を設定し, その解決のための本時の学習問題を 歌舞伎や浮世絵は, どんなものなのだろう と設定している 歌舞伎や浮世絵について どんな ( 内容や技法, 代表的な人物や作品 ) どのように ( どんな人たちに, 場所で ) なぜ ( 文化が生まれた, 親しまれた理由 ) を視点として, 小グループに分かれて調べ学習を行っている 浮世絵 浮世絵は版画である 印刷技術が発達して, 大量に作ることができたので, 安く買えた 歌舞伎の人気がでたことで, 役者絵もたくさん売られた 安藤広重の 東海道五十三次 や葛飾北斎の 富嶽三十六景 などがある 歌舞伎 町人が主人公の話や厳しい身分制度の中で人間らしく生きようとする人々の姿などが描かれ, 老若男女, 町人に人気があった 歌舞伎小屋や寺社でも演じられた 近松門左衛門が書いた 曽根崎心中 などがある 人気の役者の絵がよく売れた このように働き掛けると 働き掛け 1 歌舞伎や浮世絵 である ( した ) を提示し, 歌舞伎や浮世絵を説明するには, の中にどんな言葉や文が入るでしょうか と問い, 小グループで調べたことを整理させ, ネーミングさせる 指示 今日は, 歌舞伎や浮世絵についてみなさんが調べたことを基に 浮世絵や歌舞伎は, どのようなものだったのか について, 解き明かしていきましょう 黒板に 歌舞伎や浮世絵は である ( した ) を掲示する 発問 歌舞伎や浮世絵を説明するには, の中にどんな言葉や文が入るでしょうか 指示 グループで, みんなの考えを整理して, 歌舞伎や浮世絵は である ( した ) と短い言葉や文でまとめてください まとめた言葉や文は短冊に大きく書いてください 言い方はいくつあってもいいです みなさんが考えを出し合ってまとめたら, それぞれの班で発表をしてもらいます 発表の仕方は 何班は, である ( した ) と名前をつけました それは, ~ という理由からです と伝えます そのつもりで, 班のみんなで考えを出し合って, 理由をはっきりとさせながら, 名前をつけていきましょう 黒板に書き方と発表の仕方を示す このようになり ( C1) グループで, 自分が考える根拠を発表し合い, 名前をつけていく 町人に人気があったもの 安くてみんなが楽しめるもの -4-

世界に評価されているもの 資料に書いてあったし, 浮世絵は大量に作ることができて, 安く買えたから 歌舞伎の芝居小屋に集まる人は, 若い人も歳をとった人も, 男の人も女の人もたくさんつめかけていて, 脚本も町人に喜ばれるものだったから 外国でも評価を受けているから ここから本時このように働き掛けると 働き掛け 2 短冊に書き出したネーミングとその根拠を発表させ, 質疑応答を行わせた後に 気付いたことはありませんか と問い, 共通点を見付け出させる 指示 それでは, 班でまとめたカードを黒板に貼ってください 指示 それぞれの班の考えを発表してもらいます 班からお願いします 発問 発表を聞いたりカードを見たりして, 不思議だ, なぜだろうと思ったこと, 質問したいことはありませんか 発問 発表を聞いたり, ネーミングを見たりして, 気付いたことはありませんか このようになり ( C2) それぞれのネーミングを, 根拠を明らかにして発表する ( C - 1 と同様 ) 班の発表やカードについての質疑応答を行う 浮世絵は, いくらぐらいしたのですか 200 円から 400 円です 歌舞伎の話は, 全部でいくつあるのですか ( 答えられない場合は保留する ) 広がり に関する質問は, 板書し保留する 班の発表や画用紙から, ネーミングやその根拠の共通点を探す 浮世絵も歌舞伎も, 町人に人気があったということは同じだ 安かったり, 自分たちと同じような人を演じたりしたので, どっちも親しみやすかったのだと思う 京都で始まって大阪, 江戸で行われたというのは, 各地に伝わった浮世絵とは違う でも, 歌舞伎にも, 全国で行われたとあるから, はじめは大阪や江戸だったということだと思う ゴッホたちに影響を与えた というのは, 歌舞伎も海外で評価を得ているから, 今でも世界に評価されている と同じことだろうと思う もし, 大量に売れた ということが, 多くの人に人気があった ということだったら, 自分が調べたこと ( ネーミング ) と同じだと思う 町人が文化を発展させたと言えると思う このように働き掛けると 働き掛け 3 歌舞伎や浮世絵は, どうして各地に伝わることができたのでしょうか と問い, 空間的な観点から考えさせる 発問 歌舞伎や浮世絵が町人に人気があったことは, たくさんの人が見に行く, 安い, 大量生産から納得できそうですね では, どうして各地に伝わることができたのでしょうか 指示 自分の考えを, どうしてそう考えるのか, 理由と一緒に付箋紙に書いてみましょう 指示 書いたことを発表してください 同じ意見を書いたという人は, 黒板に付箋紙を貼りにきてください 交通や生産力の向上, その他と, 黒板上に意図的に分類しながら貼らせる 発表や発言から, 同じ意見の小見出しが出てこない場合は, 分 この集まりは, どんな点が同じなのでしょう と問い, 小見出しを付けさせる このようになり ( C3) 歌舞伎や浮き世は, どうして各地に伝わることができたのでしょうか について, 根拠をもって, 自分の考えを付箋紙に書き, 発表する 航路や五街道が整備されて, たくさんのものを運べるようになったから, 人やも -5-

のと一緒に歌舞伎も広がったはずだ 技術や新田が開発されて, 生産力も上がった, 現金収入も増えていたから, 買ったり見たりする余裕はあったと思う だから広がった 全国に陸路も航路も広がって, 人やもの, 情報やお金が往き来したんだから, それと一緒に, 浮世絵と一緒で, 歌舞伎も往き来できたと思う 交通の発達, 農業技術のの開発, 特産物の生産も, どれも全国に広がって, 人やものがたくさん往き来した だから, 歌舞伎も行き来して広がっていったのではないだろうか ( 仮説 ) このように働き掛けると 働き掛け 4 資料で歌舞伎の広がりを確認した後, 広がったのは全国各地だけでしょうか と問い, 観点を広げ, 学習問題についての自分の考えを書かせる 地方の文化 を配付し, 掲示する 指示 資料を基に ~ だから, 全国に広がっていたと言える 言えない と言えそうですか 発表してください 発問 広がったのは, 全国各地だけでしょうか 発問 江戸時代に生まれた歌舞伎や浮世絵は, どのようなものだったのでしょう みなさんの考えを資料の下の枠に書きましょう このようになり ( Cn) 資料を基に, 歌舞伎も全国に広がったことを検証する 大阪や江戸などの大都市だけでなく, 地方の町人や百姓も歌舞伎や踊りを楽しんでいた だから, 広がっていたと言える お参りの旅で歌舞伎を見ることを楽しみにもしていた だから, 広がったと言える 広がったのは, 全国各地だけでしょうか について, 観点を広げて考える 海外で評価されていたから, 世界に広がった 今でも村芝居があるから, 現在にも広がった ( つなっがている ) 歌舞伎や浮世絵が, どのようなものだったと言えそうか, 考えを出し合う 全国に広がった 全国に広がったのは, 交通の発達やつくる力が高まったからだ それは, 町人に人気があることにもつながると思う 歌舞伎や浮世絵は, どのようなものだろう について, 考えを書く 歌舞伎や浮世絵は町人に人気があった 交通の発達や生産力が上がって, 大阪や江戸だでけでなく全国に広がり, 海外や現在にも広がった 歌舞伎や浮世絵などの江戸時代の文化は全国に広がって, 町人が支えた 踊りや歌舞伎, 浮世絵は, 技術や新田の開発をしたり, 工芸品や商品作物を生産が高まってして交通も発達したからこそ, 全国や海外, 現在に広がったのだと思う 7 検証 (1) 検証すること 1 類推する思考の方法を促す働き掛けにより, ものが広がる時の見方や考え方をもち出させることができたか 2 類推する思考の方法を促す働き掛けにより, 町人に人気があったことと全国に広がったこと, 海外や現代に広がる等の特徴と交通の発達, 生産力の向上があったことを結び付けて, 目指す姿になっているか (2) 検証の方法 1 働き掛け 3 における付箋紙の記述に, 点線部分のような 交通の発達 生産力の向上 などの民衆の力が高まる様子を, 広がる要因とした記述がある 2 働き掛け 4 において, 交通の発達, 生産力の向上にかかわる記述 ( 波線部分 ) と, 民衆 ( 町人 ) に人気があった, 支えた ( 二重波線部分 ) ことと全国 ( 海外 ), 現在等に広がったこと ( 二重線部分 ) を結び付けた記述がある 1 と 2 の両方があって, 表れありとする -6-