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Ⅰ 評価の基本的な考え方 1 学力のとらえ方 学力については 知識や技能だけでなく 自ら学ぶ意欲や思考力 判断力 表現力などの資質や能力などを含めて基礎 基本ととらえ その基礎 基本の確実な定着を前提に 自ら学び 自ら考える力などの 生きる力 がはぐくまれているかどうかを含めて学力ととらえる必要があ

第 1 章総則第 1 教育課程編成の一般方針 1( 前略 ) 学校の教育活動を進めるに当たっては 各学校において 児童に生きる力をはぐくむことを目指し 創意工夫を生かした特色ある教育活動を展開する中で 基礎的 基本的な知識及び技能を確実に習得させ これらを活用して課題を解決するために必要な思考力 判

教育と法Ⅰ(学習指導要領と教育課程の編成)

資料1 児童生徒の学習評価に関するワーキンググループ(第1~第3回)における主な意見等

佐賀県教育センター 平成 24 年 2 月 1 日 新学習指導要領で評価が変わる! 新学習指導要領における学習評価の進め方 ( 中学校特別活動 ) 平成 24 年度から, 中学校では新学習指導要領が全面実施となります 新学習指導要領の趣旨を反映した学習評価の考え方については, 平成 23 年 7 月

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学習意欲の向上 学習習慣の確立 改訂の趣旨 今回の学習指導要領改訂に当たって 基本的な考え方の一つに学習 意欲の向上 学習習慣の確立が明示された これは 教育基本法第 6 条第 2 項 あるいは学校教育法第 30 条第 2 項の条文にある 自ら進んで学習する意欲の重視にかかわる文言を受けるものである

「主体的・対話的で深い学び」の実現に向けて

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平成 28 年度全国学力 学習状況調査の結果伊達市教育委員会〇平成 28 年 4 月 19 日 ( 火 ) に実施した平成 28 年度全国学力 学習状況調査の北海道における参加状況は 下記のとおりである 北海道 伊達市 ( 星の丘小 中学校を除く ) 学校数 児童生徒数 学校数 児童生徒数 小学校

1. 研究主題 学び方を身につけ, 見通しをもって意欲的に学ぶ子どもの育成 ~ 複式学級における算数科授業づくりを通して ~ 2. 主題設定の理由 本校では, 平成 22 年度から平成 24 年度までの3 年間, 生き生きと学ぶ子どもの育成 ~ 複式学級における授業づくり通して~ を研究主題に意欲的

17 石川県 事業計画書

平成23年度全国学力・学習状況調査問題を活用した結果の分析   資料

学習指導要領の領域等の平均正答率をみると 各教科のすべての領域でほぼ同じ値か わずかに低い値を示しています 国語では A 問題のすべての領域で 全国の平均正答率をわずかながら低い値を示しています このことから 基礎知識をしっかりと定着させるための日常的な学習活動が必要です 家庭学習が形式的になってい

各教科 道徳科 外国語活動 総合的な学習の時間並びに特別活動によって編成するものとする 各教科 道徳科 総合的な学習の時間並びに特別活動によって編成するものとする

3 特別支援学級における学習指導案 特別支援学級においても 学習指導案は授業の設計図としての働きに変わりはありません しかし 特別支援学級では 児童生徒の実態から指導の内容や計画を考えることに大きな意味があります 通常の学級の学習指導案では 例えば 単元について は学習指導要領に沿った指導計画に基づ

総合的な学習の時間とカリキュラム・マネジメント

共通事項 (1) A 表現 及び B 鑑賞 の指導を通して, 次の事項を指導する ア自分の感覚や活動を通して, 形や色などをとらえること イ形や色などを基に, 自分のイメージをもつこと A 表現 (1) 造形遊び の評価規準に盛り込むべき事項 造形への関心 意欲 態度発想や構想の能力創造的な技能 身

H30全国HP

第 2 章 知 徳 体 のバランスのとれた基礎 基本の徹底 基礎 基本 の定着 教育基本法 学校教育法の改正により, 教育の目標 義務教育の目標が定められるとともに, 学力の重要な三つの要素が規定された 本県では, 基礎 基本 定着状況調査や高等学校学力調査を実施することにより, 児童生徒の学力や学

授業の構成要素 学び合う授業で育つ 3 つの力 資料 2 基礎 基本の力知識 理解 技能 問題解決力思考力 判断力 表現力 想像力 学ぼうとする力学習意欲 自己有用感 身に付けた知識 技能を活用したり その成果を踏まえた探究活動を行う中で学び合う授業を展開する 教師の役割 < 問題提示の工夫 > 多

人間関係を深めるとともに, 児童が自己の生き方についての考えを深め, 家庭や地域社会との連携を図りながら, 集団宿泊活動やボランティア活動, 自然体験活動などの豊かな体験を通して児童の内面に根ざした道徳性の育成が図られるよう配慮しなければならない その際, 特に児童が基本的な生活習慣, 社会生活上の

ホームページ掲載資料 平成 30 年度 全国学力 学習状況調査結果 ( 上尾市立小 中学校概要 ) 平成 30 年 4 月 17 日実施 上尾市教育委員会

評価資料集Ⅳ

今年度は 創立 125 周年 です 平成 29 年度 12 月号杉並区立杉並第三小学校 杉並区高円寺南 TEL FAX 杉三小の子

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瑞浪市調査結果概略(平成19年度全国学力・学習状況調査)

123

2 教科に関する調査の結果 ( 各教科での % ) (1) 小学校 国語 4 年生 5 年生 6 年生 狭山市埼玉県狭山市埼玉県狭山市埼玉県 平領均域正等答別率 話すこと 聞くこと 書くこと

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単元構造図の簡素化とその活用 ~ 九州体育 保健体育ネットワーク研究会 2016 ファイナル in 福岡 ~ 佐賀県伊万里市立伊万里中学校教頭福井宏和 1 はじめに伊万里市立伊万里中学校は, 平成 20 年度から平成 22 年度までの3 年間, 文部科学省 国立教育政策研究所 学力の把握に関する研究

Taro-H29結果概要(5月25日最終)

課題研究の進め方 これは,10 年経験者研修講座の各教科の課題研究の研修で使っている資料をまとめたものです 課題研究の進め方 と 課題研究報告書の書き方 について, 教科を限定せずに一般的に紹介してありますので, 校内研修などにご活用ください

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必要性 学習指導要領の改訂により総則において情報モラルを身に付けるよう指導することを明示 背 景 ひぼう インターネット上での誹謗中傷やいじめ, 犯罪や違法 有害情報などの問題が発生している現状 情報社会に積極的に参画する態度を育てることは今後ますます重要 目 情報モラル教育とは 標 情報手段をいか

刊行に寄せて 青森県教育委員会では 小 中 高等学校 1 2 年間を見通した 縦の連携 を基軸とした学校教育を推進し 児童生徒の学力向上について取り組むべき方策を検討することを目的に 学力向上庁内戦略会議 を設置し 算数 数学 理科 英語の 3 教科について 児童生徒の学力向上に関する専門的な事項に

3 調査結果 1 平成 30 年度大分県学力定着状況調査 学年 小学校 5 年生 教科 国語 算数 理科 項目 知識 活用 知識 活用 知識 活用 大分県平均正答率 大分県偏差値

3 題材の目標 (1) (2) 4 題材の評価規準 ( 指導要録の四つの観点 ( 生活や技術への関心 意欲 態度 ) から題材の学習を通して目指す生徒の姿を示します ) 文章の語尾は 評価規準の作成, 評価方法の工夫改善のための参考資料 ( 中学校技術 家庭 ) 平成 23 年 11 月 ( 国立教

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山梨大学教職大学院専攻長 堀哲夫教授提出資料

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解禁日時新聞平成 30 年 8 月 1 日朝刊テレビ ラジオ インターネット平成 30 年 7 月 31 日午後 5 時以降 報道資料 年月日 平成 30 年 7 月 31 日 ( 火 ) 担当課 学校教育課 担当者 義務教育係 垣内 宏志 富倉 勇 TEL 直通 内線 5

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考え 主体的な学び 対話的な学び 問題意識を持つ 多面的 多角的思考 自分自身との関わりで考える 協働 対話 自らを振り返る 学級経営の充実 議論する 主体的に自分との関わりで考え 自分の感じ方 考え方を 明確にする 多様な感じ方 考え方と出会い 交流し 自分の感じ方 考え方を より明確にする 教師

資料3 道徳科における「主体的・対話的で深い学び」を実現する学習・指導改善について

の間で動いています 今年度は特に中学校の数学 A 区分 ( 知識 に関する問題 ) の平均正答率が全 国の平均正答率より 2.4 ポイント上回り 高い正答率となっています <H9 年度からの平均正答率の経年変化を表すグラフ > * 平成 22 年度は抽出調査のためデータがありません 平

第 2 学年 * 組保健体育科 ( 保健分野 ) 学習指導案 1 単元名生涯の各段階における健康 ( イ ) 結婚生活と健康 指導者間中大介 2 単元の目標 生涯の各段階における健康について, 課題の解決に向けての話し合いや模擬授業, ディベート形式のディスカッションなどの学習活動に意欲的に取り組む

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p.1~2◇◇Ⅰ調査の概要、Ⅱ公表について、Ⅲ_1教科に対する調査の結果_0821_2改訂

4. 題材の評価規準 題材の評価規準 については, B 日常の食事と調理の基礎 (2),(3), D 身近な消費生活 と環境 (1) の 評価規準に盛り込むべき事項 及び 評価規準の設定例 を参考に設定して いる 家庭生活への関心 意欲 態度 お弁当作りに関心をもち, おか 生活を創意工夫する能力

2、協同的探究学習について

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主体的に学習に取学習意欲を向上させるためには 児童生徒が学習の目的を自覚して見通しり組む意欲 態度を立てたり 学習したことを振り返ったりする活動を計画的に取り入れるように工夫し 学習することの意味をとらえたり 成長を実感できるようにしたりして 児童生徒の興味 関心を生かした学習指導を展開することが重

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平成 26 年度 高知県学力定着状況調査結果の概要 速報版 平成 27 年 2 月 高知県教育委員会

(2) 思考力 判断力 表現力等の育成思考力 判断力 表現力等を育むためには 観察 実験 レポートの作成 論述など知識 技能の活用を図る学習活動を発達の段階に応じて充実させることが重要である そして これらの学習活動の基盤となる言語に関する能力の育成のために言語活動を充実させる必要がある 授業の中で

学習評価の進め方(小学校理科)

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算数でも 知識 (A) 問題 活用 (B) 問題とも 全領域で全国平均を上回りました A 問題では 14 問中 12 問が全国平均を上回り うち8 問が5ポイント以上上回りました 下回った2 問は 直径と円周の長さの関係理解 と 除法で表す2 量関係の理解 でした B 問題では 10 問中 9 問が

(2) 国語 B 算数数学 B 知識 技能等を実生活の様々な場面に活用する力や 様々な課題解決のための構想を立て実践し 評価 改善する力などに関わる主として 活用 に関する問題です (3) 児童生徒質問紙児童生徒の生活習慣や意識等に関する調査です 3 平成 20 年度全国学力 学習状況調査の結果 (

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目 次 1 学力調査の概要 1 2 内容別調査結果の概要 (1) 内容別正答率 2 (2) 分類 区分別正答率 小学校国語 A( 知識 ) 国語 B( 活用 ) 3 小学校算数 A( 知識 ) 算数 B( 活用 ) 5 中学校国語 A( 知識 ) 国語 B( 活用 ) 7 中学校数学 A( 知識 )

平成20年度

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(2) 国語科 国語 A 国語 A においては 平均正答率が平均を上回っている 国語 A の正答数の分布では 平均に比べ 中位層が薄く 上位層 下位層が厚い傾向が見られる 漢字を読む 漢字を書く 設問において 平均正答率が平均を下回っている 国語 B 国語 B においては 平均正答率が平均を上回って

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4 調査結果について (1) 教科に関する調査の結果 ( 公立 ) の平均正答率を % として換算した市内の領域 観点 問題形式別正答率 グラフの途切れは, 問題が出題されなかった項目 < 小学校 > : 概要 : 課題 : 今後の学習ポイント国語 A( 基礎 ) 国語 B( 活用 ) 話すこと聞く

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①H28公表資料p.1~2

(1) 体育・保健体育の授業を改善するために

平成 29 年度 全国学力 学習状況調査結果と対策 1 全国学力調査の結果 ( 校種 検査項目ごとの平均正答率の比較から ) (1) 小学校の結果 会津若松市 国語 A は 全国平均を上回る 国語 B はやや上回る 算数は A B ともに全国平均を上回る 昨年度の国語 A はほぼ同じ 他科目はやや下

2 教科に関する調査の結果 (1) 平均正答率 % 小学校 中学校 4 年生 5 年生 6 年生 1 年生 2 年生 3 年生 国語算数 数学英語 狭山市 埼玉県 狭山市 61.4

目 次 平成 29 年度島根県公立高校入試の改善方針について 1 Ⅰ 改善方針の概要 2 1 基本的な考え方 2 改善方針の内容 3 実施の時期 Ⅱ 選抜制度の具体的内容 3 1 選抜の機会 2 検査の時期 3 選抜資料 学力検査 3-2 個人調査報告書 3-3 面接 3-4 その他の資

1. 日時 日時平成 年 ( 年 ) 月 日 ( ) 時間目 ( 時 分 ~ 時 分 ) 2. 場所 場所 市立 中学校 室 3. 学年 組 人数 学年 組 人数 年 組 名 4. 単元 単元 ( 単元名 ) ( 小単元名 ) 5. 教材観 ( 題材観 ) < 教材観の考え方 > 教科書の該当単元全


平成 2 2 年度 広島市教育センター 目標の明確化と指導と評価の一体化に関する研究 - 指導計画とイメージマップの工夫 改善 - 広島市立安西中学校教諭松岡美香 研究の要約 知識基盤社会 の時代, 子どもたちに 生きる力 をはぐくむという理念はますます重要であり, 確かな学力を身に付けさせるために

4 選抜方法 ( 1 ) 選抜の方法 学力検査の成績 調査書の得点 第 2 日の検査 ( 面接 ) の得点 を全て合計した 総得点 により順位をつけ 各選抜資料の評価等について慎重に審議しながら 予定人員までを入学許可候補者として内定する < 総得点の満点の内訳 > 調査書の得点第 2 日の検査学力

H26関ブロ美術プレ大会学習指導案(完成版)

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し, 定期的に評価することで 自己の考え を自覚する場面を意図的に設定している 本教材の学習においては, 様々な情報の中から必要な情報を取り出し, 整理 分析し, それに基づいた自分の考えを表現する活動を通して, 自己の考えの深まりや広がり を実感させることによって, 課題改善につなげたいと考えてい

<H19 年度からの平均正答率の経年変化を表すグラフ > * 平成 22 年度は抽出調査のためデータがありません 平成 23 年度は震災のため中止となりました 豊能町立小学校全国学力学習状況調査結果 ( 平均正答率全国を 1 として ) H19 H20 H21 H

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7 本時の指導構想 (1) 本時のねらい本時は, 前時までの活動を受けて, 単元テーマ なぜ働くのだろう について, さらに考えを深めるための自己課題を設定させる () 論理の意識化を図る学習活動 に関わって 考えがいのある課題設定 学習課題を 職業調べの自己課題を設定する と設定する ( 学習課題

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第4章 道徳

Transcription:

教育課程研究集会資料 平成 23 年 8 月 学習評価の方向性 学習評価の意義や現在の学習評価の在り方が小 中学校を中心に定着 新学習指導要領における学習評価について 次代を担う児童 生徒に 生きる力 をはぐくむ理念を引き継ぐ 今回の学習評価の改善に係る 3 つの基本的な考え方 現在行われている学習評価の在り方を基本的に維持しつつ, その深化を図る 新しい学習指導要領における改善事項を反映 教育は, 地域や学校, 児童生徒の実態に応じて効果的に行われることが重要 徳島県立総合教育センター 学習評価の方向性 学習評価の改善について ( 平成 22.5.11 通知 ) 学習評価を通じて, 学習指導の在り方を見直すこと個に応じた指導の充実を図ること学校における教育活動を組織として改善することが重要である 新学習指導要領を踏まえた観点の設定 各教科の内容等に即して思考 判断したことについて, その内容を言語活動を中心とする表現に係る活動と一体的に評価する観点として, 思考 判断 表現 を設定 従来の 技能 表現 の観点の 表現 との混同を避けるため, 技能 に改める 新しい観点 知識 理解 技能 思考 判断 表現 関心 意欲 態度 各教科の評価の観点は上に示した観点を基本としつつ教科の特性に応じて設定 1

学力の 3 つの要素との整理 知識 理解 評価の4 観点 知識 理解 技能 表現 技能 学力の 3 要素 基礎的 基本的な知識 技能 各教科で習得すべき知識や重要な概念等を理解しているかどうかを評価する 現在の 知識 理解 の趣旨を踏まえた評価を引き続き行う 思考 判断 表現 思考 判断 思考力 判断力 表現力等 関心 意欲 態度 主体的に学習に取り組む態度 各教科の内容等に即して思考 判断したことについて, その内容を言語活動を中心とする表現に係る活動と一体的に評価する観点として, 思考 判断 表現 を設定したことから, 従来の 技能 表現 の観点の 表現 との混同を避けるために, 技能 に改める 技能 思考 判断 表現 教科の知識 技能を活用して課題を解決するために必要な思考力 判断力 表現力を身に付けているかを評価する 言語活動を中心とした表現に係わる活動や作品と一体的に評価する 各教科で習得すべき技能を身につけているかを評価する 現在の 技能 表現 で評価している内容は, 引き続き 技能 で評価する 思考 判断 表現 の評価は, 教科の知識 技能を活用する論述 発表 討論 観察 実験 レポートの作成など, 新しい学習指導要領において充実が求められている学習活動を積極的に取り入れ, 目標に照らして評価する 算数 数学 式やグラフに表すこと 理科 観察 実験の過程や結果を的確に記録し, 整理すること 学習指導の改善を図る 2

関心 意欲 態度 様式中学校 未定 ( 平成 24 年度から全学年 ) 各教科の学習内容に関心をもち, 自ら課題に取り組もうとする意欲や態度を身に付けているかを評価する 評価にあたっては, 学習内容に対する児童の取組状況を通じて評価することを基本とする 作成 保存 手書きや電子化等の作成 保存については, 設置者である教育委員会の判断になる 評価方法 授業や面談における発言や行動等の観察を通じて評価する ワークシートやレポートの作成, 発表等の学習活動を通じて評価する 電子化への対応のために, 設置者である教育委員会や学校において, セキュリティポリシー等を作成し, その周知を徹底する必要がある 授業中の挙手や発言回数などの表面的な状況のみに着目しない 電子化を進める場合, 平成 22 年 9 月に文科省から示された 指導要録の電子化に関する参考資料 を参考にする 教科の特性や内容も踏まえ, ある程度長い区切りの中で適切な頻度で おおむね満足できる 状況等にあるかを評価する 総合的な学習の時間 学校において, 学習活動 評価の観点を記載し, 文章の記述により評価を行う 評価の観点として, 学習方法に関すること 等目標に沿って育てようとする資質や能力の視点を例示しており, これらの視点に沿って各校で評価の観点を定める 学習方法に関すること 自分自身に関すること 他者や社会とのかかわりに関すること 1 2 総合的な学習の時間 ( 中学校様式例 ) 中学校学習指導要領等に示す総合的な学習の時間の目標を踏まえ, 各学校において具体的に定めた目標 内容に基づいて定める 生徒の学習状況に顕著な事項がある場合などにその特徴を記入する等, 生徒にどのような力が身に付いたかを文章で記述する よりよく問題を解決する資質や能力 学び方やものの考え方 主体的, 創造的, 協同的に取り組む態度 自己の生き方 学習方法に関すること 自分自身に関すること 他者や社会とのかかわりに関すること 関心 意欲 態度 思考 判断 表現 技能 知識 理解 3

特別活動特別活動の各活動 学校行事に新たに目標が規定された 学習指導要領の目標及び特別活動の特質に沿って, 各校において評価の観点を定める 各活動 学校行事ごとに評価する 特別活動 各学校で育てたい子どもの力を明確にし, 設定した観点について, 学校全体で共通理解を図る 観点に照らして実現状況を評価するとともに, 具体的な事実について 総合所見及び指導上参考となる諸事項 に記す生徒の十分満足できる活動の状況を積極的に認めるようにする 特別活動の記録 ( 様式例 ) 評価規準の作成のための参考資料 各校で評価の観点を設定する 平成 22 年 11 月 国立教育政策研究所教育課程研究センター 学校として重点化した内容を踏まえ育てようとする資質や能力等に即し, より具体的に定めてもよい 評価の観点を変更することを想定して余白を取る 小学校 中学校 ( 各教科及び特別活動 ) ダウンロード用 URL http://www.nier.go.jp/kaihatsu/shidousiryou.html 十分満足できる状況にあれば を記入 4

学習評価の進め方及び留意点 評価規準を適切に設定する 評価方法の工夫改善を進める 評価結果を教師同士で検討する 実践事例を着実に継承する 教師の力量の向上を図る 単元 ( 題材 ) ごとに評価規準を設定 指導と評価の計画 の作成 学習指導の過程や学習の結果を継続的 総合的に把握する 学習評価を学校の教育活動 全体の改善に結びつける 指導と評価の着実な実施 効果的 効率的な評価 単元 ( 題材 ) の目標に応じた観点別の評価規準の設定 学習活動に即した評価規準の設定 評価方法の設定 平成 23 年 7 月 国立教育政策研究所教育課程研究センター 中学校 ( 各教科, 特別活動, 総合的な学習の時間 ) ダウンロード用 URL http://www.nier.go.jp/kaihatsu/shidousiryou.html ( 評価規準の作成のための参考資料と同じ ) 評価方法の工夫改善について 評価方法の工夫改善について 評価方法 自己評価や相互評価も工夫する 観察 生徒との対話 ノート ワークシート学習カード 作品 レポート ペーパーテスト質問紙 面接など その場面における生徒の学習状況を的確に評価できる方法を選択する ペーパーテストの結果 目標に準拠した評価における学習状況の全てを表すものではない 例えば, ワークシート等への記述内容は, 知識 理解 の評価だけでなく, 関心 意欲 態度 思考 判断 表現 技能 の評価にも活用する 多様な評価を行い, 多くの情報を得ることは重要であるが, 評価に追われて, 十分な指導ができなくなるおそれもある 生徒の学習状況を適切に評価し, その評価を指導に生かす 1 つの観点に限定するのではなく, 生徒の資質や能力を多面的に把握できるように工夫し, 活用する 5

指導と評価の工夫改善について 効果的 効率的な評価 指導と評価の一体化 教師の共通理解と力量の向上 保護者や生徒への情報の提供 妥当性 信頼性 1 各観点の評価をバランスよく実施する 2 学習評価を学習指導の改善に生かす 3 教育活動全体の改善に結び付ける 4 教師が指導の過程や評価方法を見直し指導の在り方について工夫改善を図る 1 学習評価が学習指導の目標に対応して行われる 2 評価方法が評価の対象である資質や能力を適切に把握するものとしてふさわしい 3 指導の目標や内容と対応した評価規準を設定する 4 資質や能力に合った評価方法を選択する 教師が無理なく生徒の学習状況を評価できるよう, 評価規準を設定し評価方法を選択する 1 単位時間の評価規準は 1~2 観点 実践を踏まえ, 評価規準や評価方法を検討し見直す ノート レポート ワークシート 作品など, 授業後に教師が確認しながら評価できる方法と, 授業中の見取りを適切に組み合わせ, 生徒の特性にも配慮した評価方法を設定する 評価方法と評価規準を組み合わせて設定する 総括 1 観点別学習状況の評価の観点ごとの総括 ア単元 ( 題材 ) における観点ごとの評価の総括 ( ア ) 評価結果の A,B,C の数 ( 組み合わせ ) ( イ ) 評価結果の A,B,C を数値に表す イ学期末における観点ごとの評価の総括 ウ学年末における観点ごとの評価の総括 2 観点別学習状況の評価の評定への総括 中学校 5 段階 学年末に観点ごとに総括した評価の結果をもとに評定する (A,B,C の組み合わせや A,B,C の数値化に基づいて総括 ) 6