生活衛生営業 HACCP ガイダンス ( 食肉販売業用 ) 導入手引書 本ガイダンスでは まず メニュー調査表 と 調理工程表 によりそれぞれの施設の 危害要因分析 を行い 次にこの手引書の 衛生管理点検表 を HACCP の考え方を取り入れた 衛生管理計画 とし それを用いて モニタリング 記録の

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HACCP-tohu

食品衛生法施行条例等の一部を改正する条例

食品衛生の窓

1 施設設備の衛生管理 1-1 食品取扱室の清掃及び保守点検 < 認証基準 > 床 内壁 天井 窓 照明器具 換気扇 手洗い設備及び排水溝の清掃手順 保守点検方法が定められていること 床及び排水溝の清掃は1 日に1 回以上 その他の清掃はそれぞれ清掃の頻度の記載があること 保守点検頻度の記載があるこ

(案)

従事者等の衛生管理点検表 氏名 下痢 嘔吐 発熱等 化膿創 服装 帽子 毛髪 履物 爪 指輪等 手洗い 点検項目 1 健康診断 検便検査の結果に異常はありませんか 2 下痢 嘔吐 発熱などの症状はありませんか 3 手指や顔面に化膿創がありませんか 4 着用する外衣 帽子は毎日専用で清潔のものに交換さ

1.9.1 管理基準の遵守状況を連続的又は相当の頻度で確認をするためのモニタリングの方法を設定し その文書を作成すること 十分なモニタリング頻度を設定することまた 設定した理由を整理しておくこと モニタリングに関する全ての文書と記録は モニタリングを行う担当者及び責任者による

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別記第 2 号様式 ( 第 3 関係 ) その 2 HACCP に基づく衛生管理導入の 評価調書 ( バックヤード編 ) ( 評価事業用 ) 評価施設名 評価の対象となった部門 実施年月日 平成年月日 評価実施者 申請にあたっては 評価の対象となった部門のチェックシートと HACCP 自主点検票を提

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衛生管理マニュアル 記載例


Ver.05 評価チェック表 (Ⅰ 製造環境の管理 ) 点 点 0 点 評価点数 A 施設設備機械器具の衛生管理 作業場内は 必要に応じて空調設備により温度管理を行っていますか温度管理している一部で温度管理されていない 温度管理していない ノロウイルス等の感染の原因とならないように トイレについて適

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卵及び卵製品の高度化基準

衛生管理マニュアル 記載例

食肉製品の高度化基準 一般社団法人日本食肉加工協会 平成 10 年 10 月 7 日作成 平成 26 年 6 月 19 日最終変更 1 製造過程の管理の高度化の目標事業者は 食肉製品の製造過程にコーデックスガイドラインに示された7 原則 12 手順に沿ったHACCPを適用して製造過程の管理の高度化を

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H18

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HACCP 自主点検リスト ( 一般食品 ) 別添 1-2 手順番号 1 HACCP チームの編成 項目 評価 ( ) HACCP チームは編成できましたか ( 従業員が少数の場合 チームは必ずしも複数名である必要はありません また 外部の人材を活用することもできます ) HACCP チームには製品

衛生管理要領項目 (1) 施設 設備等の衛生管理に関する事項 管理項目 内容 1. 施設内の衛生区分について ( ゾーニング 動線 物流線 ) 作業形態 ( または清浄度 ) で区画をし 各区画毎に衛生管理の基準を検討すること * 一般には 汚染区域には荷受 原料保管などの作業場 準清潔区域には下処

平成 30 年更新時 目次 1. 作業区分 1-1) 作業の切替え ( 共通基準 1-4-1) 1-2) 調理従事者 2 2. 食品などの衛生的な取扱い 2-1) 食品添加物の使用 ( 共通基準 3-2) 2-2) 油脂の衛生管理 2 2-3) 加熱調理食品の冷却 3 2-4) 弁当の調整 4 2-

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第 1 票 学校給食施設等定期検査表 検査年月日年月日 ( ) 学校 ( 調理場 ) 名 給食従事者 : 栄養教諭等名 調理員名 定期点検票作成者 ( 職 氏名 ) 給食対象人員 給食調理室面積m2 建物の位置 使用区分 人 校長印 1 位置ア便所 ごみ集積場等からの位置は適切であるか A B C

別紙第 1 3 平成 29 年における食数及び作業従事者数の実績値 月 7 月 8 月 9 月 平日 休日 平日 休日 平日 休日 区分 最大値 ( 食 ) 最小値 ( 食 ) 食数 平均値 ( 食 ) 合計 ( 食 ) A 現場責任者 ( 人 時 ) 作業人員 ( 人 )B 作業員 1 人当たりの

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食品表示基準における販売形態ごとの適用範囲について

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~ 目次 ~ 1. 手洗いマニュアル 2. 原材料の保管管理マニュアル 3. 加熱調理食品の中心温度及び加熱時間の記録マニュアル 4. 調理器具等の洗浄 殺菌マニュアル 5. 厨房設備等の衛生管理マニュアル

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(*) ノロウイルス : 冬期に流行する人の感染性胃腸炎の原因ウィルスで 調理従事者がノロウイルスに感染していた場合に その人を介してノロウイルスに汚染された食品を食べたり または汚染されていた二枚貝を 生あるいは十分に加熱調理しないで食べることにより食中毒を起こす ( イ ) サルモネラ * 食中

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(自治体宛)【事務連絡】HACCPに沿った衛生管理の制度化に関するQ&A

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Microsoft PowerPoint - 【別途配布1】食品衛生マニュアル

菌名原因食品及び感染したときの症状特徴 黄色ブドウ球菌 原因食品 : 弁当 おにぎりなど潜伏期間 :1~5 時間症状 : 吐き気 おう吐 下痢 腹痛などの症状が現れます ヒトや動物の化膿した傷口やおできなどに存在し 食品に付着し増殖するときに毒素を作ります 毒素は熱や乾燥に強い性質があります ウエル

平成 31 年度新宿区食品衛生監視指導計画案に対する意見募集結果について 1 意見募集期間 平成 31 年 1 月 25 日 ( 金 ) から 2 月 8 日 ( 金 ) まで 2 実施方法 (1) 平成 31 年 1 月 25 日号広報しんじゅく及びホームページへ意見募集案内を掲載 (2) 衛生課

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⑥愛顔(えがお)つなぐえひめ国体・えひめ大会 食品衛生対策実施要領(案)【別紙2】.doc

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Microsoft PowerPoint - 県保健医療大学RC120717資料

目 次 はじめに 1 施設及び周辺の清掃 保守点検 1 2 使用水の衛生管理 4 3 従事者の手洗い 6 4 冷蔵庫等の衛生管理 9 5 調理器具類の衛生管理 11 6 機械器具類の衛生管理 13 7 排水 廃棄物等の衛生管理 15 8 原材料の衛生管理 (1) 原材料の仕入れ 検収 17 (2)

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( 認定の審査 ) 第 8 条知事は 第 6 条又は第 11 条の規定による申請があった施設の実地調査等を行い 当該申請内容が第 3 条に定める認定基準に適合していると認めるときは 認定しなければならない ( 認定書の交付等 ) 第 9 条知事は 前条の規定により認定した場合には 当該申請者に対して

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4-3-1節類製造作業_実施計画モデル例_

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FAX送付状


い 9以上に達した事業者は 確認申請書 ( 様式第 3 号 ) を保健所長に提出することができる 2 保健所長は 前項の申請に基づき 自己採点の妥当性を確認するものとする 3 保健所長は 前項の結果 自己採点が妥当であると認めた施設に対して 衛生管理向上プログラム終了証 ( 様式第 4 号 ) を交

事業概要 事業概要 確認日 1. 事業概要の把握 従業員数 操業日数 操業時間 約 名 約 日 午前 時 ~ 午後 時 製造銘柄数 製造数量( 単位をそれぞれ選択 ) 約 銘柄 月産 kg 日産 約 トン 組織図 工場全体図 設備リスト 帳簿書類リスト 製品リスト 別添 1 組織 体制図のとおり別添

帳簿一覧 フローチャート 品質の確保に関するフローチャート 苦情処理フローチャート 不具合及び回収に関するフローチャート 設置管理医療機器の取扱に関するフローチャート 記録書式 管理者の継続的研修受講状況記録票 品質等点検表 苦情処理記録票 不具合等に関する報告書 回収処理記録票 教育訓練実施記録票

1-1 食品衛生の 3 原則衛生管理! ポイント 衛生管理の基本 3 原則は 持ち込まない 発生させない 排除する とされています 食中毒予防の 3 原則は 細菌を つけない ふやさない やっつける とされています 加工室に細菌を持ち込まない ( つけない ) 清潔な作業服を着て 良く洗浄殺菌した作

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( 参考資料 Ⅰ) 1 調理室等の汚染防止について大量調理施設衛生管理マニュアル ( 以下 マニュアル という )Ⅱ 3 (3) のとおり汚染作業区域 ( 検収場 原材料の保管場 下処理場 ) と非汚染作業区域 ( さらに準清潔作業区域 ( 調理場 ) と清潔作業区域 ( 放冷 調製場 製品の保菅場

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品質向上セミナー

別添 平成 30 年 8 月 31 日作成 ( 最終改正 : 平成 31 年 2 月 25 日 ) ( 下線部は更新 追加箇所 ) HACCP に沿った衛生管理の制度化に関するQ&A 平成 30 年 6 月 13 日に公布された食品衛生法等の一部を改正する法律では 原則として全ての食品等事業者の皆様

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社会福祉法人あすなろ会給食業務委託仕様書 1. 件名鳥取市介護老人保健施設やすらぎ給食業務委託 2. 契約期間平成 30 年 4 月 1 日 ~ 平成 31 年 3 月 31 日 ( ただし 更新できるものとする ) 3. 業務履行場所鳥取市介護老人保健施設やすらぎ ( 空床型の短期入所療養介護含む

活動結果のまとめ 調査活動報告 1 調査票 1 2 調査票 2 3 生食用食肉に関する調査 名古屋市へのご意見等 ( 食の安全 安心情報シート ) 2

文書番号

豊前市立学校給食調理業務委託仕様書 1. 事業名 豊前市立学校給食調理業務委託 2. 委託する学校 食数等 1 委託学校 大村小学校 所在地 豊前市大字大村 1524 番地 食数 37 食 / 日 ( 予定 ) 基準給食日数 年間 195 日 給食概要 米飯 4 回 / 週 2 委託学校 横武小学校

~食の安全規格~ HACCP・ISO22000・FSSC22000 について

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基本事項 本制度における用語の定義 適用除外を以下のようにする 1 水産物淡水産又は海産の魚類 甲殻類 その他の水棲動物 ( かえる くらげ なまこ うに及びこれらの動物の卵などであって鳥類とほ乳類を除く ) 二枚貝類 海藻類 海獣類であって 人の食用に供するもののことをいう 2 水産食品水産物がそ

国体レシピ集(P1)

表紙 web

<その他の作成しておきたい書類 > 保育所としての給食運営要領( 運営方針等が明記されたもの ) 組織図( 役割分担等 ) 健康危機管理マニュアル( 食中毒や災害等が発生した場合のマニュアル ) 衛生管理マニュアル 標準作業書や作業工程表 2 様式例次に掲げる様式例を示す 様式例を参考に 各施設で必

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08-03月くらし-3.3

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もあるため 調理室内へは持ち込まないようにすることを理解させることが重要である その他 調理室内の網戸の破れによる不適が 26.8% の施設で見られた これは前年度とほぼ同値であり 改善が進んでいない 網戸の破れはハエなどの衛生害虫等の侵入経路になる可能性があるため 早急な補修が望まれる 一方 調理

Transcription:

生活衛生営業 HACCP ガイダンス ( 食肉販売業用 ) 導入手引書 本ガイダンスでは まず メニュー調査表 と 調理工程表 によりそれぞれの施設の 危害要因分析 を行い 次にこの手引書の 衛生管理点検表 を HACCP の考え方を取り入れた 衛生管理計画 とし それを用いて モニタリング 記録の作成 保管 を兼ねた管理ツールとして衛生管理に取り組めるようにしています なお 衛生管理点検表 は それぞれの施設の実態に合うかどうか確認し 必要なら修正を加えて用いてください 衛生管理点検表 1 個人衛生管理点検個人衛生管理は 感染症対策を中心に従事者に係る衛生管理の項目を始業時点検として次の項目を確認する 確認した内容は記録表に記録し 誰が記録したか判るよう記録者の名前を記入する ( 記録者が決まっている場合は不要 ) また 責任者はそれを確認し 確認したことが判るようチェックを入れる ( 以下 各記録表も同様 ) (1) 従事者は 下痢 嘔吐等の体調不良がないことを確認し 症状のある場合はただちに責任者に報告し 指示を受ける (2) 同居する家族等に下痢 嘔吐の症状がないことを確認し 症状のある場合はただちに責任者に報告し 指示を受ける (3) 従事者の手指に化膿傷がないことを確認し 症状のある場合はただちに責任者に報告し 適切な対応を図る (4) 従事者の身なりが清潔であるかを確認し 清潔な身なりをするよう 責任者は指示をする (5) 従事者は爪を短く切っているかどうかを確認する (6) 従事者は指輪やマニキュアをしていないことを確認する (7) 手洗い及び消毒を実施する ( 始業時とトイレの後 汚れ作業の後 盛り付けの前等随時実施 ) 2 衛生管理点検 一般衛生管理

一般衛生管理のなかで環境管理項目として 始業時に次の項目を確認して記録する (1) 調理施設には不要物がなく 清潔に保たれている (2) 機械 器具類は 使用目的に応じて区分して使用する (3) 仕上げ用のまな板 包丁を明確に区分けする ( 焼き豚 ハム等の食肉製品用 総菜用と生肉処理用との使い分け ) 特に仕上げ用のまな板 包丁を明確に使い分け 最終調理品への細菌の二次汚染を防止する (4) 食品に直接接触する機械 器具類は 常に清潔にし 必要に応じて殺菌する 器具類を清潔に保つことにより二次汚染の防止を図る (5) 機械 器具類は 常に点検し 正常に使用できるように整備する 機械 器具に関連する異物により事故を起こさないように また 機械 器具が求められる機能を発揮できるように確認を徹底する (6) 使用水に色や濁りはなく 味や臭いも問題がないか確認する (7) 廃棄物容器は汚液や汚臭が漏れないよう常に清潔に保つ (8) 冷蔵庫内は清潔に保ち 食品の相互汚染が生じないように区分して保管する (9) 生食用製品 ( 焼き豚 ハム等 ) の保管は 他の食品からの汚染防止を考慮されていることとし 生食用製品 ( 焼き豚 ハム等 ) の二次汚染防止対策を確認する (10) 食肉処理施設に必要な明確な区画分けがされており 衛生管理の状態に問題がない 重点管理項目 (11) 食品の仕入れに当たっては 鮮度等の品質 温度 表示の点検を行う (12) 食品保存の際は 冷蔵 (10 以下 ) 冷凍( 15 以下 ) 温蔵(65 以上 ) 等 適正な温度で行う 微生物危害に直接結びつく管理温度の確認として 重点管理項目として徹底した管理を行う (13) 加熱調理の際は 適正な温度管理を行う 加熱による殺菌が確実に実施されたことを確認する項目 殺菌不足を起

こさない様に重点管理項目として実測値等を記録し管理を徹底する (14) 加熱後 冷却を要する場合の温度管理 時間管理を適正に実施する 一旦 加熱調理した食品を冷却して繰り越し使用する際の安全性を確保するために 実測を伴う管理とする (15) 開封後の食材及び仕掛け品は一定のルールに基づき管理し 速やかに使い切る 開封後 解凍後 調理後から安全に使用できる期限を意識するように重点管理項目として設定 (16) 食材の仕入れ及び調理の状況に関する記録を作成し 記録を保存する 記録をとることで 仕入れの際の食材確認を強化する目的として重点管理項目とする (17) 仕込み 仕掛かり品は 使用期限を明確にし 使用期限を超えて使用しない 調理後の仕込み品 仕掛かり品は 提供するまでの使用期限を明確にし 期限を超えたものは提供しない 3 検収納品される食材が安全である事が食品事故を起こさない前提条件であることから 落ち度のない食品管理 調理加工を担保するためには 食材納入時の検収 確認を行い次の記録を行う なお 食材の納品温度基準は 食品衛生法に基づく保存基準とする 1 納品業者名 2 食材名 ( メーカー名 ) 3 数量 4 賞味期限 5 納品温度 6 包装状態 7 鮮度 8その他 ( 気づいた点 ) 4 温度管理冷蔵庫 冷凍庫 ショーケースは 開店時 ( 始業時 ) 及び閉店時 ( 終業時 ) の2 回 設置している温度計で庫内温度の確認を実施する 普段の管理状況を客観的な記録として残す 5 加熱 / 冷却管理提供する 食肉を加工群ごとに分類し 加熱加工する場合は 十分な加熱を実施している事を客観的に証明するため 適宜中心温度を測り その時刻と温

度を記録する なお 火の強さや時間 焼き上がりの色目等見た目の状態を目視により確認したときは その記録を残す また 一旦 加熱した食品を温蔵以外の方法で保存する場合 ( 仕込 ) は 安全確保のため冷却し 冷却時の温度等を記録する * 惣菜類を調理する場合は別途 飲食店営業等の許可を取得する必要がある メニュー調査表 調査表に沿ってメニューを整理し メニュー構成品の明確化を行い 危害分析の事前準備とする 1 メニュー名 メニューに記載されている商品名を記入する 2 メニュー構成品 メニューを構成する単品メニュー名を記入し メニューの構成を明確にする 3 加工区分 牛肉 豚肉 鶏肉等の区分を入力する 4 加工カテゴリー加工群を調理群とみなして加工カテゴリーとして区分けして入力する 食肉 食肉加工品 生食用食肉 野生鳥獣肉 総菜 5 仕掛かり作業 繰り越しの有無仕掛かり作業の有無と 翌日への繰り越しの有無を明確にする 6 完成品の保存区分完成したメニューを温蔵 冷蔵等で保存した後 提供するメニューについて その保存条件を記入する 加工作業程表 本ガイダンスにおける危害分析にあたる作業です 食肉販売店舗の加工作業における重要管理点となる 加熱 冷却 および 食肉販売店での食中毒

事故に大きく係ると考えられる 加工食材の繰り越し使用等の状況を明確にする目的で 食材ごとの加工状況を項目別に記入します 1 原材料名 使用する原材料を順番に記入する 2 仕込み / 前処理作業 入荷した原材料の仕込み/ 前処理作業の内容とタイミング 処理後の保存条件等について最終加熱調理を実施する日を中心にして記入する 3 加熱条件 最終加熱調理の方法 加熱条件( 温度 時間 ) および 加熱終了の条件 ( 中心温度あるいは 色目等の見た目の状態 等 ) を記入する 4 冷却条件 冷却条件( 冷却方法 冷却後の到達中心温度 冷却時間 等 ) を記入する 5 盛り付け 包装形態 / 提供温度 商品提供時の温度および盛り付け 包装の状態 等を記入する 6 備考 仕込み/ 前処理された原材料および繰り越し使用される料理の使用期限 等を補足項目として記入する ( 平成 30 年 10 月 31 日一部改正 )