2. 各学区のまちづくりの方向性と将来ビジョン 第 3 章で整理した各学区の現状 課題等を踏まえ 学区ごとにまちづくりの方向性 ( 基本方針の 3 つの柱の何に該当するのか ) を整理します 方向性を踏まえ 施策の柱ごとに具体的なビジョンを検討します (1) 常盤学区 1 まちづくりの方向性 1-1

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(5) 老上西学区 1 まちづくりの方向性 1-1. 生活拠点の形成と交通環境の充実 既存の生活拠点を中心とした 50 戸連坦制度の厳守等により市街地の拡散を抑制するこ とで 利便性の高い生活環境を維持していくものとします 老上西学区は 東側から南側にかけての一帯が市街化区域に含まれ ( 主 ) 大

草津市版地域再生計画(案)

(4) 対象区域 基本方針の対象区域は市街化調整区域全体とし 都市計画マスタープランにおいて田園都市ゾーン及び公園 緑地ゾーンとして位置付けられている区域を基本とします 対象区域図 市街化調整区域 2 資料 : 八潮市都市計画マスタープラン 土地利用方針図

4. 都市機能誘導区域 4.1 都市機能誘導区域設定の基本的な考え方 (1) 都市機能誘導区域とは医療 福祉 商業等の都市機能を都市の中心拠点や生活拠点に誘導し集約することにより これらの各種サービスの効率的な提供を図る区域のことです 原則として 居住誘導区域内において設定します これらの都市機能は

市街化調整区域の土地利用方針の施策体系 神奈川県 平塚市 神奈川県総合計画 神奈川県国土利用計画 平塚市総合計画 かながわ都市マスタープラン 同地域別計画 平塚市都市マスタープラン ( 都市計画に関する基本方針 ) 平塚都市計画都市計画区域の 整備 開発及び保全の方針 神奈川県土地利用方針 神奈川県

都市再生整備計画の目標及び計画期間 都道府県名 茨城県 市町村名 坂東市 ( 旧猿島町 ) 地区名 猿島地区 面積 800 ha 計画期間 平成 16 年度 ~ 平成 20 年度 交付期間 平成 16 年度 ~ 平成 20 年度 目標 地域資源を活用した交流人口の拡大と良好な居住環境を形成するまちづ

北部大阪都市計画彩都地区計画 ( 案 ) 北部大阪都市計画彩都地区計画を 次のとおり変更する 1. 地区計画の方針 名称彩都地区計画 位 置 茨木市大字粟生岩阪 大字宿久庄 大字清水 大字佐保 大字泉原 大字千提寺 大字大岩 大字福井 大字大門寺 大字生保 大字安威 山手台一丁目 山手台三丁目 山手

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4. 都市づくりの目標と方針 4-1 都市づくりの基本理念 地域の個性が輝く生活快適都市 上田 ~ 魅力あるふるさと活気ある交流風格ただようまち ~ 基本理念の意味あい 上田市は 歴史 文化 自然 産業などに恵まれた特色ある地域から成り立っており 各地域が個性を発揮し 連携し合い 交流を促進しながら

(2) 小学校区別人口特性 2010 年の校区別総人口は 学校区の順に多い 2010 年の校区別人口密度は の順に高くなっており 学校区の殆どの区域と 学校区の一部区域は DID 地区となっている 2040 年の推計人口は 学校区で 2010 年人口を上回る若しくは横ばいの見込みであるが その他の殆

総合計画及び国土利用計画アンケート調査結果 平成 20 年度 地域別構想 土地利用の方向性について 上位3つ ①無秩序な開発を抑制し 農地等は極力保全する ②主要な沿道等への店舗の立地を進め 利便性を高める ③身近な公園 生活道路 下水道などの生活環境基盤を整備する 住みよい 25.6% 22.9%

イメージ図 ( 医療施設の場合 ) イメージ図 ( 誘導施設 : 地域医療支援病院の場合 ) 5 届出を要しない軽易な行為などについて都市再生特別措置法第 108 条並びに都市再生特別措置法施行令第 35 条 第 36 条の規定により 以下の行為は届出の対象となりません 軽易な行為その他の行為で政令

Taro-全員協議会【高エネ研南】

7-3 上田城南地域 (1) 将来像 ( 将来像 ) 水と緑と多様な都市機能が調和し快適な暮らしの環境が整ったまち ( 基本目標 ) 千曲川をはじめ産川や浦野川 小牧山や上田原古戦場 半過岩鼻など奇景や原風景の残る豊かな自然や農地を大切に保全するとともに 秩序ある都市空間づくりを進めます 良好な住環

2. 住民アンケート調査 以下の既往のアンケート調査から 都市計画及びまちづくりに関する住民ニーズや方向性等を以下の とおり把握 解析する (1) 第 2 次長久手町土地利用計画策定にあたってのアンケート調査 1 調査の概要 調査対象は 町内在住住民及び市街化調整区域の土地所有者とし それぞれ 2,

の復旧状況に関する長期的な見通しを可能な限り明らかにしながら 復旧の段階に 応じた役割の分析を行う 5) 交通事業者ヒアリング調査沿線地域に関係する交通事業者 ( 鉄道事業者 2 社 バス事業者 2 社 タクシー事業者 2 社その他 ) に聞き取り調査を行い 定性的な利用特性や地域の公共交通の問題点

Microsoft Word - ★都市マス案(最終案) docx

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[ 概要版 ] 倉吉都市計画 マスタープラン素案 鳥取県倉吉市

交通結節点が備えるべき機能を整理すると 最も基本となるものとして があり これに加えて 都市機能の誘導 集積を促進させ 都市内の中心的な拠点地区を形成する 及び 都市の顔 となる 交通結節点の計画 整備の検討においては 先に示した の三種の機能がそれぞれ交通結節性 人の交流や景観等の面で役割を果たし

長岡市立地適正化計画概要版目次 1. 立地適正化計画制度の概要... 1 (1) 立地適正化計画策定の背景と目的... 1 (2) 立地適正化計画制度... 1 (3) 立地適正化計画の位置付け... 2 (4) 計画の対象区域... 2 (5) 計画期間 長岡市の現状と将来見通し.

総合交通計画 ( 仮称 ) の策定について 背景 人口減少と超高齢化が同時に進行する中 自動車を使えない県民の移動手段を確保しなければ 経済活動の低迷 人口の流出 財政支出の増加などの問題が深刻化し 持続可能なまちづくりが困難になる恐れがある 平成 年度に実施したパーソントリップ調査の結

柏駅西口北地区まちづくり

阿賀野市の発展と市民福祉の向上を図ることを目的とした 行政運営の指針となる 阿賀野市総合計画 に定める本市の将来像 人 まち 自然が輝く幸福祉都市阿賀野 の実現に向けて また こよなく愛するふる里創造のため 全力を上げ取り組んでいるところでございます 国から地方への事務 権限移譲や三位一体改革が加速

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計画書

大阪府営門真住宅まちづくり基本構想 平成 25 年 6 月 大阪府 門真市

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Microsoft Word _MICE_Q&A(最終案)

目次 1. 市街化調整区域の土地利用方針について... 1 (1) 策定の目的... 1 (2) 方針の位置付け 市街化調整区域の課題 土地利用の方針... 3 (1) 土地利用の基本的な方針... 3 (2) 地区ごとの土地利用方針 開発計画等の調整

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一宮市住宅マスタープラン ~ 住み続けたいまち 住んでみたいまち 人々が生き生きと暮らせるまち ~ 概要版 平成 2 5 年 3 月 一宮市

かごしまコンパクトなまちづくりプラン ( 立地適正化計画 ) 素案概要版 - 目次 - 1. 立地適正化計画の概要 2 2. 計画策定に係る基本的な考え方 4 3. 居住誘導区域 6 4. 都市機能誘導区域 8 5. 誘導施設 届出制度 目標値の設定 都市機能及び

とおりです 3 各候補地選定の理由等 (1) 大口ふれあいセンター周辺 ( 中央公園 ) 当該候補地は 大口里地区及び大口上町地区に位置し 大口ふれあいセンターや大口元気こころ館が立地し 商店街や飲食店 商業施設なども近接しており 生活機能の利便性が非常に高く 将来にわたって市民交流の中心となり得る

Microsoft Word - 概要版.doc

参考資料 ( 美祢都市計画区域 ) 目次 1. 区域区分の二次検討 25 23

スライド 1

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問 2. 現在 該当区域内に居住していますか 1. 居住している % 2. 居住していない % 無回答 % % 単位 : 人 1.9% 32.7% 65.4% 1. 居住している 2. 居住していない無回答 回答者のうち 居住者が約 65

目次 Ⅰ 運用基準の策定にあたって P1 1 策定の目的 P1 2 運用基準の位置づけ P1 Ⅱ Ⅲ 土地利用のあり方 P1 地区計画の活用 P2 1 地区計画とは P2 2 地区計画の活用類型 P2 (a) 地域資源型 P3 (b) マスタープラン適合型 P3 (c) 街区環境整序型 P3 (d)

数値目標 平成 29 年 オープンカフェ新規参加店舗数 58 店 6 店 6 店 オリオン市民広場集客数 1,500 人 3,000 人 3,000 人 センターコア歩行者 自転車通行量 ( 平日 ) 1,700 人 1,700 人 1,700 人 5 地域再生を図るために行う事業 5-1 全体の概


目 次 1 背景 目的 1 2 計画の位置付け 2 (1) 計画の位置付け 2 3 現状の問題と課題 3 (1) 現状の問題 3 (2) 課題 3 4 市街化調整区域における土地利用方針 5 (1) ゾーンにおける土地利用方針 6 (2) 各ゾーンのイメージ 10 5 土地利用現況図 11 6 土地

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北見市総合計画.indd

H300124,27説明資料(茎崎)

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県産材の需要拡大の推進について(枠組み)

2 1 都市計画の目標 基本理念 愛知の都市づくりビジョン 平成 29 年 3 月 の都市づくりの理念である 時代の波を乗りこなし 元気と暮らしやす さを育みつづける未来へ の考え方を受け 元気 と 暮らしやすさ に対応した本区域の基本理念を定めます 広域からヒトやモノが集まるとともに 歩いて暮らせ

市町合併という基本的枠組みの変更に対応した 市全域を対象とした計画の見直し 少子高齢化をはじめとする本市を取り巻く社会経済情勢の変化に対応した計画づくり 総合計画や都市計画区域マスタープランなど 上位関連計画との整合 調整の必要性 都市計画マスタープランは 都市計画法第 18 条の 2 に基づいて策

第 2 章立地適正化計画の基本方針 第 2 章立地適正化計画の基本方針 1. 沼津市における立地適正化計画の導入について (1) 沼津市における立地適正化計画の活用方針 立地適正化計画は 本市を持続的に発展させるため 居住 と 交流 に一体的に取り組み 将来の目指すべき都市像 * を実現する計画とし

Microsoft Word - 10.問題Ⅳ-1-用

姫路市及びたつの市における連携中枢都市圏形成に係る連携協約 姫路市 ( 以下 甲 という ) 及びたつの市 ( 以下 乙 という ) は 連携中枢都市圏構想推進要綱 ( 平成 26 年 8 月 25 日付け総行市第 200 号総務省自治行政局長通知 ) に基づく連携中枢都市圏である播磨圏域 ( 以下

資料 -2 国道 24 号烏丸通 歩行者 自転車通行安全協議会 国道 24 号烏丸通の概要 平成 30 年 3 月 国土交通省近畿地方整備局京都国道事務所

生産緑地制度の概要 市街化区域内の農地で 良好な生活環境の確保に相当の効用があり 公共施設等の敷地に供する用地として適している 500 m2以上 *1 の農地を都市計画に定め 建築行為や宅地の造成を許可制により規制し 都市農地の計画的な保全を図る 市街化区域農地は宅地並み課税がされるのに対し 生産緑

施設までの距離は 地区中心付近からのおおよその距離 大原台 回答者の年齢構成 3 5 主な (2 箇所の行き先 ) 10% 1 70% 主な行き先 フレスタ沼田店 ( 約 0.7km) ビッグハウス沼田店 ( 約 1km) 買物目的 :7 :1 : 最寄り駅 大原 ( 約 0.7km) 駅 :88

第 1 章基本計画の策定 1 策定の趣旨 総合計画基本構想では 豊かな自然と歴史 文化につつまれ人と人がつながる市民創造都市高岡 をまちの将来像に掲げ 17 のめざすまちの姿を目標として設定しています 第 3 次基本計画は 基本構想で示した市の基本的な取り組みの方向性に基づき 中期的な視点に立って

5 地域再生を図るために行う事業 5-1 全体の概要 棋士のまち加古川 をより幅広く発信するため 市内外の多くの人が 将棋文化にふれる機会や将棋を通じた交流を図ることができる拠点施設を整備するとともに 日本将棋連盟の公式棋戦 加古川青流戦 の開催や将棋を活かした本市独自のソフト事業を展開する 5-2

また, 区域外の道路部分については, 区域内の道路の整備後に, 交通量等の利用状況をみて, 検討していきます 4 常磐自動車道の側道沿いの一方通行の道路について, 一方通行の制限を解除できないのか また, この道路の交通量についても調査を実施した上で, 区域外の道路の整備をしなければならないのではな

(2) 市原市における区域設定の考え方本市においては 更級地区における商業集積や沿岸における工業地帯の形成等 これまで特色ある土地利用展開を行ってきた経緯を踏まえ 居住誘導区域の設定に合わせ地域の特性に応じた区域を設定します 市原市における区域設定の考え方 市街化区域 1 居住誘導区域 2 一般居住

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Microsoft Word - H180119コンパクトシティ説明用_仙台市_.doc

目 次 1 基本方針 再開発を促進すべき地区等の整備又は開発の方針... 2 別表再開発促進地区の整備又は計画の概要... 3 都市再開発方針図 ( 総括図 )... 6 都市再開発方針附図

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コンパクト プラス ネットワークの形成 1

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コンパクトシティ構想 2つの柱 ( 郊外の開発抑制 + 中心市街地の活性化 ) まちなか住み替え事業 や 家賃補助制度 を行っているが 借りたい人はいるが 貸したい人がいない という状況 コンパクトシティという構想だけでは 民間資本は動かない (= 補助金などのインセンティブが必要 ) 中心市街地活

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新庁舎建設は 早期竣工を目指していることから 特に用地の取得 法令上の制限への対 応等に関し 表 のとおり整理しました 表 名称 土地の所有 法令上の制限等 都市計画法 農振法 農地法 市ハザードマップ上の区域 新庁舎建設における手続等 現本庁舎 ( 行政財産 ) 一部県有地 市街化区域 ( 商業地

8 月 : 新大阪駅周辺地域について 都市再生緊急整備地域の候補となる地域として公表 10 月 : 第 3 回大阪港ベイエリアに関する意見交換会 を開催 11 月 : 旧成人病センター跡地等に関するマーケットリサーチ結果の公表 ( 予定 ) グランドデザイン 大阪都市圏 の推進 淀川沿川の広域連携型

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郊外への市街地の拡大により, 鉄道やバス等公共交通のサービスが十分受けられない地域が拡大し, その結果, 車に依存せざるを得ないまちになってきています このため, これからの人口減少時代の到来や急速な少子高齢化の進展などを踏まえ, 新たな郊外開発を抑制し, 公共交通が利用しやすい, まとまりのある市

東海市中心市街地活性化基本計画について 東海市では 東海市総合計画 や 東海市都市計画マスタープラン において 名鉄太田川駅周辺を本市の都市拠点と定め東海市の顔 玄関口としていくため 土地区画整理事業や連続立体交差事業 ( 鉄道の高架化 ) 市街地再開発事業を進めてきました こうした都市基盤整備事業

Microsoft PowerPoint - 潟上市地域公共交通網形成計画(最終)


計画的な再開発が必要な市街地 特に一体的かつ総合的に再開発を促進すべき地区 市町名 名称 再開発の目標 土地の合理的かつ健全な高度利用及び都市機能の更新に関する方針 特に整備課題の集中がみられる地域 ( 課題地域 ) 地区名 西宮市 C-4 浜脇 ( 約 175ha) 居住環境の向上 良好な都市景観

8略都市スライド東北(郡山市)全部 [互換モード]

矢板都市計画区域における土地利用方針の策定について 策定の背景と目的本方針の対象区域となる 矢板都市計画区域 ( 以下 本区域 という ) は 高原山や八方ヶ原など緑豊かな自然環境に恵まれ 首都圏における農産物供給地としての機能を担ってきた区域です 首都圏整備法による指定区域の外に位置しており 急激

<第1回> 帯広市都市計画審議会 第二次 都市計画マスタープラン検討                   専門部会

渋川市都市計画マスタープラン意見シート

守山市湖岸エリアにおけるサイクリング拠点併設道の駅の事業化 に関するサウンディング型市場調査実施要領 1 調査の趣旨本市では 守山市版地方創生総合戦略にもとづく まち ひと しごと 創出の理念のもと 地方創生の5つの柱の1つとして 自転車を軸とした観光振興 を位置づけ 自転車で琵琶湖を一周する ビワ


Microsoft Word - 基本方針案ver.3.33

国土技術政策総合研究所 プロジェクト研究報告

関経連_事業報告書CS4.indd

Microsoft Word - ●決定⑤地区計画-2.docx

平方・中野久木物流施設地区

(Microsoft Word p55\201`61\201E\221\3464\217\315.doc)

- 目次 - 1. 基本構想策定の趣旨と役割 1 2. 交通バリアフリー法 2 3. 焼津市移動円滑化基本構想策定体制及び上位計画との関連 4 4. 重点整備地区及び特定経路について 6 5. 地区別の現状把握 整備の目標 心のバリアフリー 24 参考資料 1. 人口と高齢者

4-(1)-ウ①

17日南市277_0324

Transcription:

2. 各学区のまちづくりの方向性と将来ビジョン 第 3 章で整理した各学区の現状 課題等を踏まえ 学区ごとにまちづくりの方向性 ( 基本方針の 3 つの柱の何に該当するのか ) を整理します 方向性を踏まえ 施策の柱ごとに具体的なビジョンを検討します (1) 常盤学区 1 まちづくりの方向性 1-1. 生活拠点の形成と交通環境の充実 常盤学区は 全域が市街化調整区域となっています 2010 年 ( 平成 22 年 ) の人口は約 5,000 人で 対象学区の中で最も多い状況ですが 2040 年に向けては人口が 3 割以上減少し 高齢化率も 40% 弱になる見込みです また 日常生活に欠かすことのできない商業 医療や公共交通の徒歩圏人口カバー率が相対的に低く 特に商業に関しては 徒歩圏内に施設が存在しない状況です ( 商業は 1,000 m2以上の大型小売店舗を対象 ) このような状況から 常盤学区では 今後の高齢化の進展等も考慮する中で より身近なところで様々な生活サービスが享受できる生活拠点を形成することが必要です また 生活拠点内に バスや自転車等でのアクセス利便性を考慮した交通拠点を整備するほか 公共交通の充実を図ることで 身近なエリアで歩いて暮らせる健幸まちづくりの実現を目指します 1-2. 地域資源を活かした産業の支援 琵琶湖に面する常盤学区には 観光資源としての烏丸半島 ( 琵琶湖博物館 水生植物公園みずの森の立地 イベント等の開催地 ) のほか 三大神社などの歴史 自然的資源や道の駅 農業体験施設 あおばなの栽培など 活用が期待される様々な地域資源が存在しています このような状況から 各地域資源の関連性や事業者ヒアリングの結果等を考慮し 実現性の高い地域振興策を検討していくものとします 地域の現状 課題に係る評価 高齢化率 医療 今後の高齢化の進展や日常生活サービス機能が不十分な現状を踏まえ より身近なとこ ろで様々な生活サービスが享受できる生活拠点の形成を目指します 多様な交通手段によるアクセス利便性を高める交通拠点の形成や公共交通の充実を目 指します 琵琶湖をはじめとした様々な地域資源の関連性や社会的ニーズ等を考慮し 実現性の高 い地域振興策を検討します 高齢者福祉 商業 現状課題に関連する施策の柱と方向性 1 生活拠点の形成 基幹的公共交通 2 交通環境の充実 地域資源の活用の可能性大 3 地域資源を活かした産業の支援 高齢化率 市街化調整区域の平均値より低い項目 市街化調整区域の平均値より高い項目 医療 高齢者福祉 商業 基幹的公共交通 徒歩圏人口カバー率の平均値を上回る項目 ( 平均値と同じ場合を含む ) 徒歩圏人口カバー率の平均値を下回る項目 徒歩圏人口カバー率が 0% の項目 地域資源の活用の可能性 大 豊富に存在し 活用の可能性が高い 有 存在するが 活用には検討が必要 - 36 -

2 将来ビジョン 2-1. 生活拠点の形成 浜街道沿線に位置する一団の低未利用地を活用した生活拠点の形成 学区内の基幹的公共交通路線である浜街道 (( 主 ) 大津守山近江八幡線 ) の沿線に位置し 生活サービス機能等の集積が可能な一団の低未利用地を候補地として 生活拠点の形成を推進します 生活拠点内への医療 高齢者福祉 商業施設等の誘致やアクセスの確保 常盤学区に不足する日常生活サービス機能を確保し 利便性の高い生活環境を創出するため 生活拠点内への医療 高齢者福祉 商業施設等の誘致やアクセスの確保を推進します 2-2. 交通環境の充実 バス 自転車等でのアクセス利便性を高める交通拠点の形成 学区内地域から生活拠点への多様なアクセス ( バスや自転車等 ) に対応するほか まちなか にアクセスするための補完公共交通と基幹的公共交通の乗り継ぎ拠点となる交通拠点の形成を推進します 生活者のニーズに応じた基幹的 補完公共交通の充実 ( 路線の再編等 ) 学区内の各地域と生活拠点をネットワークする補完公共交通 ( まめバス等 ) を充実します ( 生活者のニーズに応じた路線の再編等 ) 生活拠点と まちなか を結ぶ基幹的公共交通を充実します ( 生活者のニーズに応じた路線の再編等 ) 歩行者の安全性向上 交通量が多く基幹的公共交通軸にもなっている浜街道 (( 主 ) 大津守山近江八幡線 ) については 歩道の設置を県に要望します 2-3. 地域資源を活かした産業の支援 地域資源 ( 観光 農業 ) を組み合わせて地域活力向上を推進します 事業化に向けての検討 < 観光 > 施設 水生植物公園みずの森 琵琶湖博物館 道の駅 農業体験施設等 イベント ビワイチ レイクサイドマラソン イナズマロックフェス 熱気球フライト等 歴史資源 芦浦観音寺 三大神社 蓮海寺等 自然資源 烏丸半島 三大神社の藤等 イベントを活かした地域の食や特産品等の販売 ブランドの創造 ストーリー性を加えた魅力発信 ウォーキングルートの構築 農業 水産業の活性化 地域振興 特産品 < 農業等 > 草津ブランド認証品 草津メロン 琵琶湖からすま蓮根 草津あおばなやその加工品等 6 次産業化 あおばな 農産物の加工 販売等 事業化に向けての検討内容は 将来的に普及 拡大される可能性を期待したものです 地域の中で 今後 議論の対象となる可能性のあるものを記載しています - 37 -

常盤学区 生活と交通に係る検討図 生活拠点の形成 商業 医療施設等 交通拠点 バスターミナル 駐輪場等 の整備 区域内の各地域と生活拠点 をネットワークする補完公 共交通 まめバス等 の充実 歩道の設置を県に要望 浜街道 生活拠点と まちなか を結ぶ 基幹的公共交通の充実 S=1:30,000 0 0.5 1.0 2.0 学区界 凡 バス停 例 行政界 基幹的公共交通の徒歩圏 市街化区域 歩道の整備 要望 主要道路 基幹的公共交通の充実 鉄道 補完公共交通 まめバス等 の充実 - 38 - 生活拠点 交通拠点

(2) 笠縫東学区 1 まちづくりの方向性 1-1. 生活拠点の形成と交通環境の充実 公共交通の充実や自転車が利用しやすい環境整備等を行うことで 更なる生活利便性の 向上を目指します 笠縫東学区は 学区の南側が市街化区域となっています 北側の調整区域には 2010 年 ( 平 成 22 年 ) の人口は約 2,300 人で 2040 年に向けても大きく減少しない見込みであるほか 高齢化率は 現在 将来見通しにおいても相対的に低く 比較的若い世代が居住しているこ とが覗えます また 市街化区域に隣接して一体の市街地を形成することから 医療 高齢者福祉 商業 等の徒歩圏人口カバー率が相対的に高く 特に医療 福祉に関しては ほぼ全ての世帯が徒 歩圏に含まれている状況です 一方 基幹的公共交通は 学区の全てがバス停から半径 300m の徒歩圏に含まれておらず 補完交通も十分とはいえない状況です このような状況から 市民ニーズに応じた公共交通の充実や自転車が利用しやすい環境整 備等を行うことで 更なる生活利便性の向上を目指します 1-2. 地域資源を活かした産業の支援 健康づくりへの関心の高まり等の社会的ニーズや地域資源の関連性を考慮し 実現性の 高い地域振興策を検討します 葉山川 伊佐々川 中ノ井川沿いの散策やジョギングコースとしての利用 また ホタル やメダカの環境学習の場としても活用が期待されます 健幸まちづくりとの関連性を考慮し 実現性の高い地域振興策を検討していくものとします 地域の現状 課題に係る評価 高齢化率 医療 高齢者福祉 商業 現状課題に関連する施策の柱と方向性 1 生活拠点の形成 基幹的公共交通 2 交通環境の充実 地域資源の活用の可能性有 3 地域資源を活かした産業の支援要検討 高齢化率 市街化調整区域の平均値より低い項目 市街化調整区域の平均値より高い項目 医療 高齢者福祉 商業 基幹的公共交通 徒歩圏人口カバー率の平均値を上回る項目 ( 平均値と同じ場合を含む ) 徒歩圏人口カバー率の平均値を下回る項目 徒歩圏人口カバー率が 0% の項目 地域資源の活用の可能性 大 豊富に存在し 活用の可能性が高い 有 存在するが 活用には検討が必要 - 39 -

2 将来ビジョン 2-1. 交通環境の充実 生活者のニーズに応じた基幹的 補完公共交通の充実 ( 路線の再編等 ) 本学区と まちなか を結ぶ基幹的公共交通や補完公共交通 ( まめバス等 ) を充実します ( 生活者のニーズに応じた路線の再編等 ) 隣接市域 ( 栗東市 守山市 ) と繋がる広域的なバス路線網の充実を図る取り組みを検討します 歩行者 自転車交通の安全性向上や利用促進 交通量が多く地域の主要幹線道路である ( 主 ) 栗東志那中線の整備を県に要望します まちなか へのアクセス道路の整備を推進します 2-2. 地域資源を活かした産業の支援 地域資源 ( 観光 農業 ) を組み合わせて地域活力向上を推進します 事業化に向けての検討 ウォーキングイベント等を活かした特産品等の販売 < 観光 > 場所 葉山川 伊佐々川 中ノ井川沿いのジョギングコース等 自然資源 ホタル鑑賞地 メダカ観察地等 < 農業等 > 特産品 草津ブランド認証品 草津メロン草津ホンモロコ草津あおばなやその加工品等 地域振興 事業化に向けての検討内容は 将来的に普及 拡大される可能性を期待したものです 地域の中で 今後 議論の対象となる可能性のあるものを記載しています - 40 -

笠縫東学区 生活と交通に係る検討図 地域の幹線道路である 主 栗東志那中線の整備を県に 要望 本区域と まちなか を結ぶ 基幹的公共交通や補完公共 交通 まめバス等 の充実 まちなか へのアクセス 道路の整備を推進 S=1:30,000 0 0.5 1.0 2.0 凡 例 学区界 バス停 行政界 補完公共交通 まめバス等 の充実 市街化区域 自動車道等の整備 要望 主要道路 基幹的公共交通の充実 鉄道 まちなかにアクセスする自転車道の整備 - 41 - 基幹的公共交通の徒歩圏