2 公共交通の状況 (1) 市内の公共交通網 1 鉄道 BRT 気仙沼市内の鉄道は 東西に一ノ関駅から気仙沼駅を経由して盛駅を結ぶJR 大船渡線と 気仙沼駅から前谷地駅へ南北に伸びるJR 気仙沼線が接続していたが 平成 23 年 3 月の東日本大震災によりこれらの路線は沿岸部で甚大な被害に見舞われ 大船渡線の気仙沼駅 ~ 盛駅間と気仙沼線の柳津駅 ~ 気仙沼駅間は運休となった このことから 鉄路復旧までの代替手段としてBRT( バス高速輸送システム :Bus Rapid Transit) が導入され 平成 24 年 8 月から柳津駅 ~ 気仙沼駅間をJR 気仙沼線 BRTとして暫定運行を開始 ( 平成 24 年 12 月から本格運行 ) 平成 25 年 3 月から気仙沼 ~ 盛間をJR 大船渡線 BRTとして運行している 平成 27 年 6 月からはJR 気仙沼線 BRTが前谷地駅 ~ 柳津駅間の延伸運行を実施している ( 前谷地駅 ~ 柳津駅間は鉄道とBRTが並行して運行される区間となるが BRTは一般道を約 35 分で走行し途中駅には停車しない ) その後 JR 東日本から気仙沼市を含む沿線自治体に対し BRTによる本格復旧の提案があり 本市としては市民の意見を伺いながら鉄路復旧を基本としつつも 復興事業の進捗への影響等を考慮し 平成 28 年 3 月 14 日 JR 東日本に対してBRT 受入れに当たっての要望 条件を提示し 一定程度の回答を得たことから BRTによる本格復旧の方針を受け入れている BRTは 鉄道と比較して輸送量は劣るものの 従来の線路敷等を活用して整備した専用道を運行することにより速達性 定時性を確保するとともに 専用道整備が困難な区間などにおいては一般道を運行することにより 路線設定の柔軟性があるなどの優位性がある また 運行本数も震災前の鉄道運行時 ( 平成 21 年 3 月 ) に比べて大幅に増加し 気仙沼駅における運行本数は 気仙沼線 ( 本吉駅 ~ 気仙沼駅間 ) で 22 本 / 日から 65 本 / 日に 大船渡線 ( 気仙沼駅 ~ 盛駅間 ) で 19 本 / 日から 29 本 / 日となっている 気仙沼市内の鉄道等の運行状況 ( 平成 29 年 4 月 1 日現在 ) JR 大船渡線 気仙沼駅 ~ 一ノ関駅間 鉄道による運行 気仙沼駅 ~ 盛駅間 BRTによる運行 ( 気仙沼駅 ~ 上鹿折駅間は 路線バスの一部区間をBRTとして運行 ) 気仙沼市内の駅 気仙沼駅 鹿折唐桑駅 上鹿折駅 八幡大橋 ( 東陵高校 ) 駅 ( 平成 29 年 4 月 1 日開業 ) JR 気仙沼線 気仙沼駅 ~ 前谷地駅間 BRTによる運行 ( 柳津駅 ~ 前谷地駅間は 鉄道による運行も行われている ) 気仙沼市内の駅 気仙沼駅 不動の沢駅 南気仙沼駅 松岩駅 最知駅 陸前階上駅 大谷海岸駅 小金沢駅 本吉駅 陸前小泉駅 蔵内駅 16
鉄道 BRT の運行状況 ( 平成 28 年 10 月 1 日時点 ) 一ノ関 10 11 ( 大船渡線 ) 21 本 / 日 気仙沼 (BRT 大船渡線 ) 上鹿折 6 5 (BRT 大船渡線 ) 11 本 / 日 29 本 / 日 気仙沼 盛 14 15 : 鉄道 :BRT * 数字は運転本数 ( 本 / 日 ) 本吉 (BRT 気仙沼線 ) 志津川 (BRT 気仙沼線 ) 柳津 ( 気仙沼線 ) 前谷地 ( 石巻線 ) 小牛田 12 7 5 5 10 10 5 4 5 4 4 12 65 本 / 日 *JR 東日本ホームページ BRT 気仙沼線 BRT 大船渡線時刻表 より H28.10.1 時点 参考 : 平成 21 年 3 月 16 日時点の状況 一ノ関 2 6 3 快速 気仙沼 ( 大船渡線 ) ( 大船渡線 ) 2 3 21 本 / 日 19 本 / 日 快速 盛 2 5 2 2 6 1 1 気仙沼 本吉 ( 気仙沼線 ) 前谷地 ( 石巻線 ) 小牛田 ( 東北本線 ) 仙台 2 1 7 2 快速 22 本 / 日 ( 石巻線 ) 女川 * 数字は運転本数 ( 本 / 日 ) *JR 東日本ホームページ 駅の時刻表 より 17
( 人 / 便 ) 2 都市間連絡バス都市間連絡バスは 一関市への特急バスが岩手県交通により9 往復 / 日 ( 休日は8 往復 ) 仙台市への高速バスが ( 株 ) ミヤコーバス 宮城交通 ( 株 ) 及び岩手県交通 ( 株 ) により9 往復 / 日が運行されている 東京都池袋へは岩手県交通 ( 株 ) により夜間高速バス ( けせんライナー ) が1 往復 / 日運行している 気仙沼 ~ 仙台間の高速バス利用者は 鉄道路線の被災の影響や三陸道経由系統の増便等により 震災前に比べて利用者が増加している 都市間連絡バス ( 平成 29 年 4 月 1 日時点 ) 25.0 20.0 15.0 気仙沼 ~ 仙台間高速バス利用者数 (1 便あたり ) 21.0 20.7 20.6 20.6 21.3 15.0 15.7 参考 : 平成 21 年 3 月 16 日時点の状況 釜石 10.0 5.0 一関 特急一関線 (8 往復 / 日 ) ( 気仙沼一関間は 8.5 往復 / 日 ) 千厩 気仙沼千厩線 (5 往復 / 日 ) ( 気仙沼一関間は 4 往復 / 日 ) 気仙沼 高速バス釜石 - 池袋 (1 往復 / 日 ) 夜行便 大船渡 0.0 高速バス大船渡 - 仙台 (4 往復 / 日 ) H21 H22 H23 H24 H25 H26 H27 H28 *H23 年はデータなし ( 年 ) 大船渡 ~ 仙台間は除く 震災前 5 往復 震災後 6 往復 データ :( 株 ) ミヤコーバス 一関 IC 南三陸仙台線 (2 往復 / 日 ) * 岩手県交通 宮城交通ホームページより 若柳金成 IC 気仙沼線 (3 往復 / 日 ) 桃生津山 IC 仙台宮城 IC 仙台 利府中 IC 池袋 18
3 路線バス 乗合タクシー市内の路線バスは 平成 29 年 4 月現在 10 路線 23 系統あり バス会社 1 社 (( 株 ) ミヤコーバス ) により運行されており 路線の維持を図るため気仙沼市が委託料を支払うことにより運行する 委託路線 と 国 県 市の補助金を受けて事業者が運行する 自主運行路線 がある 運行路線のうち 鹿折金山線は一部区間をJR 大船渡線 BRTとして運行している 東日本大震災によりミヤコーバス気仙沼営業所 ( 弁天町地内 ) が全壊したため 仮の営業所 ( 上田中地内 ) を拠点に運行してきたが 平成 29 年 3 月に震災前の位置に営業所を再建している 乗合タクシーは 市委託路線として3 路線 3 系統が市内タクシー会社により運行されている 路線バス 乗合タクシーは 気仙沼地域 唐桑地域においては 気仙沼市役所 市立病院 気仙沼駅等の気仙沼市中心部と 鹿折 松岩 新月 階上 唐桑 小原木の各地区を結ぶ路線を運行しており 本吉地域においては 本吉地域中心部から放射状に運行されている 郊外部を運行する路線の一部では バス停以外でも乗降できるフリー乗降区間が設定されている 東日本大震災により沿岸部を中心として各地で甚大な被害を受けたことから 南気仙沼地区や魚市場周辺を経由する路線は廃止となり 中心部の内湾周辺 ( 南町 港町 ) 等で新たな路線が運行されている 同様に 松岩地区の一部 ( 松崎片浜等 ) や階上地区の一部 ( 長磯浜 波路上岩井崎等 ) 唐桑地域( 小鯖 上小鯖 鮪立 宿浦等 ) 大島地区の一部( 外浜等 ) の路線 ( 路線バス 乗合タクシー ) が廃止となっている また 市内各地に応急仮設住宅が設置されたことを受け 応急仮設住宅を経由する路線 ( 市民会館 鹿折中学校 五右衛門ヶ原運動場 水梨小学校等 ) が路線バス又は乗合タクシーにより運行してきた 現在 各種復興事業の進展等に合わせ 随時路線の見直しを行ってきている 市内の路線バス 乗合タクシー ( 平成 29 年 4 月 1 日時点 ) 路線 運行系統起点主な経由地終点 自主運行路線 津谷営業所大谷海岸 松岩河 原 田 ( 路線バス ) 三 陸 線 階上公民館前松 岩気仙沼西高校 農 協 前高 校 前気仙沼向洋高校前 総合体育館市役所前 津本 御 崎 御 崎 線 市立病院入口市役所前 津本 御 崎 岩井崎入口市役所前 津本 御 崎 大 沢 線 気仙沼西高市立病院前 東新城 大 沢 委託路線 市 役 所 前早 稲 谷上 八 瀬 ( 路線バス ) 新 月 線 市 役 所 前 台 上 八 瀬 市 役 所 前健康管理センター前 金 成 沢 市 民 会 館田中前 水梨小羽 田 九 条 線 市民会館田中前羽田市民会館田中前 市立病院前羽田 市 民 会 館九条住宅前田 柄 鹿折金山線 気仙沼西高市立病院前 東新城鹿折金山鹿折金山東新城市立病院前 市 民 会 館松 岩金 取 松 岩 線 市民会館田中前市営牧沢住宅市民会館松岩市営牧沢住宅 気仙沼西高松 岩片 浜 大 島 線 新 王 平要 害浦 の 浜 本吉内陸線 津谷営業所馬 籠滝 沢 本吉川内線 津谷営業所滝 の 頭両 国 橋 委託路線 ( 乗合タクシー ) 小々汐線気仙沼駅前東新城 市役所前鶴ケ浦新月線市役所前市営運動場上廿一本吉三陸線本吉総合支所小泉団地 小泉小前蔵内南 19
4 大島航路大島航路は 大島汽船 ( 株 ) により運航されているが 東日本大震災により エースポート 浦の浜間のみの運航となっており カーフェリーまたは旅客船により1 日当たり 16 往復が運航されている 大島航路 ( 平成 29 年 4 月 1 日時点 ) 気仙沼 ( エースポート ) 旅客船 カーフェリー (16 往復 / 日 ) 夜間交通船 (4 往復 / 日 ) 大島 ( 浦の浜 ) * 大島汽船 ( 株 ) ホームページより H28.10.1 時点 参考 : 平成 21 年 3 月 16 日時点の状況 気仙沼 ( エースポート ) 気仙沼 ( フェリー乗り場 ) 旅客船 (14 往復 / 日 ) カーフェリー (10 往復 / 日 ) ( うち 1 往復は松岩経由運行 ) 気仙沼 ( 松岩港 ) 旅客船 (1 往復 / 日 ) 大島 ( 浦の浜 ) * 大島汽船 ( 株 ) ホームページより 20
5タクシー 気仙沼市内のタクシー事業者は9 社あり タクシー保有台数は 福祉タクシー 4 台も含め 184 台となっている なお 大島地区内の主な公共交通は路線バスが運行しているが タクシー事業者は1 社しかな いことから 観光シーズンや夜間等の緊急時の対応が難しい状況となっている < 気仙沼市内タクシー事業者の保有台数 ( 平成 28 年 3 月現在 )> 事業者 タクシー保有台数 ( 台 ) 保有台数ジャ大中小福祉計 ( 台 ) ( 株 ) 気仙沼観光タクシー - - - 30-30 ( 株 ) 気仙沼ハイタク 5-7 24-36 ( 有 ) 五十番タクシー 3 - - 16-19 ( 有 ) ししおり きはんせんタクシー - - - 34-34 ( 有 ) なすやタクシー 5-2 20 3 30 ( 株 ) ミナトタクシー - - - 14-14 ( 有 ) 大島五十番タクシー - - - 6-6 ( 有 ) 本吉タクシー 2 - - 6 1 9 ( 有 ) ワコータクシー - - - 6-6 9 社 15 0 9 156 4 184 ジャ : ジャンボタクシー 大 : 大型タクシー 中 : 中型タクシー 小 : 小型タクシー 福祉 : 福祉タクシー 出典 : 一般社団法人宮城県タクシー協会 大島五十番タクシーはアンケート結果による ( 平成 28 年 12 月実施 ) 6 気仙沼市が運行等をしているその他の交通手段 1~5 までの公共交通のほか 気仙沼市が交通事業者への業務委託等により運行に関わってい る交通手段としては スクールバス へき地患者輸送バス 観光バスがある < 気仙沼市が運行等をしているその他の交通手段 ( 平成 27 年度 )> 対象 スクールバス へき地患者輸送バス 観光バス 運行区間等 許可法令 五右衛門ヶ原 ~ 市民会館線 4 条 ( 区域 ) 21 条 五右衛門ヶ原 ~ 鹿折線 4 条 ( 区域 ) 市総合体育館 ~ 市民会館 4 条 ( 区域 ) 21 条 市総合体育館 ~ 鹿折線 4 条 ( 区域 ) 鶴ヶ浦 ~ 鹿折線 4 条 ( 区域 ) 開校日 山田大名広場 ~ 小泉線 4 条 ( 区域 ) 21 条 上廿一 ~ 新城線 4 条 ( 区域 ) 21 条 白山 ~ 鹿折小学校 4 条 ( 区域 ) 21 条 大沢 ~ 唐桑中学校 4 条 ( 区域 ) 21 条 白石地区 無償 細尾地区 無償 週 1 日 川上地区 無償 循環線 ( 鮪立経由二本杉 ) 保健福祉センター発 無償 循環線 ( 大沢経由二本杉 ) 大沢大橋発 無償 平日のみ 循環線 ( 崎浜経由二本杉 ) 保健福祉センター発 無償 徳仙丈山 つつじバス 4 条 ( 路線定期 ) 市内観光巡回バス 4 条 ( 路線定期 ) 運行日 5~6 月の特定日 5~10 月休日 運賃 なし 無料 中学生以上 500 円中学生未満 200 円 年間輸送人員 ( 人 ) 46,426 463 4,566 169 小学生以上 100 円 3,259 21
7 民間無料送迎バス 気仙沼市内では 民間の商業施設が施設利用者を対象とした無料送迎バスを運行している ( 平 成 29 年 2 月 14 日聴き取りによる調査 ) イオン無料送迎バス運行開始 : 震災後車両 : マイクロバス路線 :1 市内 2 唐桑方面 3 大谷 小泉方面運行日 : 毎月 15 日 (GG 感謝デー ) 30 日 ( お客様感謝デー ) 便数 : 午前 1 便 午後 1 便 ビッグハウス無料送迎バス 運行期間 : 平成 23 年 10 月 ~ 平成 29 年 3 月車両 : 中型バス ジャンボタクシー路線 :1 市内 2 唐桑方面 3 旧折壁小学校 4 階上方面 5 市営テニスコート エースポート運行日 :123 毎週水 日曜日 45 毎週火曜日 第 1 3 金曜日便数 :12341 便 51~4 便 22
公共交通ネットワーク図 23
(2) 路線バス及び乗合タクシーのサービス水準市内の路線バス 乗合タクシーは 気仙沼地域 唐桑地域では市中心部から放射状に鹿折 松岩 新月 階上 唐桑 小原木の各地区を結ぶ路線となっており また 本吉地域では本吉地域中心部から放射状に3 路線を運行している これらの路線の大半が 気仙沼市役所前 市立病院入口 気仙沼駅前など 市中央部の公共施設等に隣接するバス停を経由しており これらの区間では相当程度の運行本数が確保されている また 合併前の旧市町間を結ぶ路線としては 気仙沼地域と唐桑地域を結ぶ御崎線 大沢線と 気仙沼地域と本吉地域を結ぶ三陸線があり これらは路線長が片道 20km 以上の長大な路線となっている 運行時間帯は 通学 通院等における外出時の利用を考慮して設定しており 午前中に行き 午後に帰ることのできるダイヤとなっているが 三陸線の階上公民館前 ~ 気仙沼西高校の系統のように朝 1 便しか運行していない路線もある また 本吉地域を運行する3 路線は平日のみの運行となっている 平成 23 年 3 月に発生した東日本大震災では 沿岸部を中心に多くの路線が被災し 発災直後には全ての路線が運休となったが 被災程度が小さい区間から順次運行を再開し 復旧 復興事業の進展に合わせて運行ルート 運行本数 ダイヤの見直しを随時行っており 現在は震災前 ( 平成 22 年度 ) のサービス水準とほぼ同程度の便数となっている 運行状況 ( 平成 28 年 10 月 31 日現在 ) 片道 運行本数 ( 本 ) 始発時刻 終発時刻 種類 No 路線 系統 距離 平日 土 休日 平日 土 休日 平日 土 休日 (km) 下り 上り 平均 H22 年下り 上り 平均 下り 上り 下り 上り 下り 上り 下り 上り 路線 1 鹿折金山線鹿折金山 ~ 上鹿折駅 ~ 気仙沼駅 ~ 気仙沼西高 20.8 5 6 5.5 5.5 4 5 4.5 7:30 7:05 11:30 8:35 17:30 18:35 17:30 18:35 バス 2 御崎線御崎 ~ 市役所前 ~ 市立病院 ~ 岩井崎入口 28.2 2 1 1.5 12.0 1 0 0.5 13:16 6:25 16:36-16:36 6:25 16:36 - 御崎 ~ 市役所前 ~ 市立病院 ~ 総合体育館 23.6 5 1 3.0 4 1 2.5 7:50 7:05 7:50 7:05 17:30 7:05 17:30 7:05 御崎 ~ 市役所前 ~ 市立病院 20.9 2 6 4.0 2 6 4.0 10:30 8:30 10:30 8:30 12:00 8:30 12:00 17:00 3 大沢線大沢 ~ 市役所前 ~ 東新城 ~ 気仙沼西高 22.5 4 4 4.0 4.0 3 3 3.0 8:15 7:15 8:15 7:15 17:00 15:25 17:00 13:25 4 新月線金成沢 ~ 市役所前 5.7 3 4 3.5 3.5 2 3 2.5 9:22 7:10 11:27 9:44 17:32 17:54 16:37 16:59 上八瀬 ~ 台 ~ 市役所前 12.7 4 2 3.0 3.0 3 0 1.5 7:49 7:24 7:49-17:57 10:32 17:57 - 上八瀬 ~ 早稲谷 ~ 市役所前 12.4 2 4 3.0 3.0 0 3 1.5 6:57 8:19-8:19 10:02 18:30-18:30 5 松岩線気仙沼西高 ~ 市立病院 ~ 市民会館 8.8 8 10 9.0 2.0 7 5 6.0 7:10 8:38 7:10 8:38 17:25 18:05 17:25 15:47 金取 ~ 市立病院 ~ 市民会館 13.2 4 4 4.0 4.0 3 2 2.5 8:37 6:58 8:37 9:17 17:40 15:35 17:40 15:35 6 九条線羽田 ~ 市立病院 ~ 市民会館 13.4 5 5 5.0 5.0 3 2 2.5 8:10 7:25 8:10 8:52 17:35 16:47 17:35 14:37 田柄 ~ 不動の沢 ~ 市民会館 6.6 3 3 3.0 3.0 3 3 3.0 7:45 8:11 7:45 8:11 17:10 17:36 16:40 17:06 7 三陸線本吉 ( 津谷営業所 )~ 気仙沼 ( 河原田 ) 21.3 4 3 3.5 8.0 0 0 0.0 10:33 8:48 - - 15:23 16:58 - - 農協前 ~ 気仙沼向洋高校 2.0 0 1 0.5-0 0 0.0-8:18 - - - 8:18 - - 階上公民館前 ~ 気仙沼西高 8.2 0 1 0.5 不明 0 0 0.0-8:02 - - - 8:02 - - 8 大島線新王平 ~ 浦の浜 5.1 8 7 7.5 7.5 6 5 5.5 7:47 7:00 7:47 7:32 18:45 17:10 16:45 15:00 9 本吉内陸線滝沢 ~ 馬籠 ~ 津谷営業所 10.0 5 5 5.0 不明 0 0 0.0 8:16 7:20 - - 17:20 16:40 - - 10 本吉川内線両国橋 ~ 津谷営業所 6.6 3 3 3.0 不明 0 0 0.0 7:07 7:32 - - 17:08 17:23 - - 乗合 11 本吉三陸線蔵内南 ~ 小泉団地北 ~ 本吉総合支所 13.2 4 3 3.5 不明 0 0 0.0 7:20 7:50 - - 16:30 15:10 - - タクシー 12 上廿一線上廿一 ~ 市営運動場 ~ 市役所前 12.2 3 4 3.5 3.3 3 3 3.0 12:02 7:13 12:02 8:38 17:32 16:10 17:32 16:10 13 小々汐線鶴ヶ浦 ~ 東新城 ~ 市立病院 ~ 気仙沼駅 17.1 4 4 4.0 5.5 4 4 4.0 7:10 8:10 7:10 8:10 15:15 16:15 15:15 16:15 24
路線バス 乗合タクシー系統図 25
(3) バス利用者数気仙沼市におけるバス乗降者数は約 2,600 人 / 日で 気仙沼市の人口約 67,600 人 ( 平成 26 年 ) の 3.9% となっており 平成 19 年に実施した乗降調査結果の 6.0% から大きく減少している これは 東日本大震災の影響による市民の居住環境の変化 教育施設 公共施設等の移転 統廃合による影響 少子化の進展による高校生徒数の減少 世帯当たりの自動車保有台数の増加等が原因と考えられる バス停ごとの乗降者数は 最も乗降者数の多いバス停は市立病院入口で約 205 人 / 日となっており 次いで気仙沼西高校が約 190 人 / 日 気仙沼市役所前が約 160 人 / 日などとなっており 市内の各高校や公共施設に隣接するバス停における利用が多くなっている バス停別乗降者数 ( 平成 26 年 9 月全日データの日平均当たり ) H26.9 乗降車数 ( 人 / 日 ) H25 順位 バス停 乗車 降車 乗降 順位 1 市立病院入口 88.3 117.2 205.5 1 2 気仙沼西高校 89.5 99.1 188.6 2 3 気仙沼市役所前 87.0 75.6 162.6 3 4 農協前 69.0 59.6 128.6 4 5 浦の浜 53.4 33.6 87.0-6 赤岩 41.3 39.4 80.7 5 7 南郷 27.8 33.3 61.1 8 8 化粧坂 29.1 29.1 58.2 6 9 片浜 32.8 22.3 55.1 13 10 魚町一丁目 22.9 28.9 51.8 14 11 松岩 19.2 31.6 50.8 7 12 津谷まちなか 20.7 28.1 48.8 11 13 不動の沢 27.0 19.2 46.2 10 14 三日町 20.7 25.3 46.0 9 15 東陵高校入口 20.4 19.7 40.1-16 市立病院前 16.9 23.1 40.0 17 17 八幡大橋 16.9 14.6 31.5 15 18 水道事業所前 10.4 20.0 30.4-19 気仙沼高校前 12.2 17.2 29.4-20 保健所前 15.4 12.6 28.0 - 総計 1301.8 1302.0 2603.8 参考 : 過去データ H25 H19 差順位バス停乗車降車乗降順位乗降順位乗降 備考 1 市立病院入口 83.9 117.2 201.1 1 531 0-329.9 BRT 南気仙沼駅 2 気仙沼西高校 71.0 88.2 159.1 4 381 2-221.9 3 気仙沼市役所前 74.5 68.1 142.6 2 490-1 -347.4 4 農協前 67.9 55.6 123.4 5 326 1-202.6 5 赤岩 46.3 40.6 86.9 17 133 12-46.1 6 化粧坂 38.6 32.3 70.9 8 237 2-166.1 7 松岩 25.0 34.2 59.2 16 139 9-79.8 8 南郷 26.5 32.3 58.8 10 206 2-147.2 9 三日町 22.5 29.0 51.5 20 112 11-60.5 10 不動の沢 33.3 15.5 48.8 11 津谷まちなか 19.0 26.0 44.9 旧本吉町 12 向洋高校前 7.6 37.2 44.8 33 66 21-21.2 13 片浜 29.3 14.5 43.8 29 79 16-35.2 BRT 松岩駅 14 魚町一丁目 13.6 22.5 36.1 6 306-8 -269.9 15 八幡大橋 17.8 17.6 35.4 17 133 2-97.6 16 市営駐車場前 18.9 14.1 33.1 震災後新設 17 市立病院前 13.9 17.6 31.5 11 200-6 -168.5 18 友愛団地入口 17.5 13.0 30.5 35 56 17-25.5 19 市民会館 15.5 12.5 28.0 震災後新設 20 新月公民館前 13.5 13.7 27.2 36 45 16-17.8 総数 1,132 1,134 2,266-7,868 - -5,602.2 データ : ミヤコーバス 26
(4) 市内を訪れる観光客の状況気仙沼市内を訪れる観光客数は 震災前の平成 22 年までは概ね 250 万人で推移していたが 震災発生年は 43 万人 ( 震災前の6 分の1) と大きく減少した しかし 震災後の平成 24 年以降は 震災復興支援の機運も高まり観光客数が年々増加しており 平成 27 年では 135 万人まで回復している 地区別に見ると 震災前までは気仙沼地区と本吉地域の観光客数が多かったが 震災後は気仙沼地区への来訪者のみが平成 27 年以降 震災前の水準を超えている 観光客数 ( 千人 ) 3,000 気仙沼市観光客数の推移 伸び ( 対平成 20 年 ) 1.50 2,500 2,000 2,471 1.00 2,602 2,541 1.05 1.03 1.00 1,500 1,000 500 0 1,351 1,354 1,238 0.55 0.55 1,019 0.50 784 0.41 0.32 433 0.18 平成 20 年 平成 21 年 平成 22 年 平成 23 年 平成 24 年 平成 25 年 平成 26 年 平成 27 年 平成 28 年 観光客数 伸び 0.50 0.00 観光客数 ( 千人 ) 1,000 気仙沼市内の地区別観光客数の推移 800 600 400 747 693 690685 645 594 490 512 501 374 376 349 319 321 316 415 560 736 826 856 200 0 163 141 167 183 203 203 106 129 111 114 114 105 37 63 28 55 79 80 101 123 123 115 81 86 75 平成 20 年平成 21 年平成 22 年平成 23 年平成 24 年平成 25 年平成 26 年平成 27 年平成 28 年大島地区階上地区気仙沼地区唐桑地域本吉地域 27
(5) 市内来訪者の増加が期待される要素 1 観光で稼げる地域経営 を目指す気仙沼版 DMO 構想の推進気仙沼市では 平成 25 年 3 月に 観光に関する戦略的方策 を策定し 同年 6 月にこれを具現化する組織として民間を主体とし 市も参画する形で ( 一社 ) リアス観光創造プラットフォーム を設立し 主に観光における企画 コンテンツの開発や地域資源の再発見 市民意識の醸成等 市民各層を巻き込んだ戦略的活動を実践してきた 観光に関する戦略的方策 ( 平成 25 年 3 月 29 日策定 ) における中核的 2 大戦略戦略 1 気仙沼ならではのオンリーワンコンテンツを活用した誘客戦略 - 気仙沼市魚市場を中心とした港資源と食ブランド の活用 - 震災の遺構と伝承 復興する人々 の活用戦略 2 水産業と観光産業の連携 融合による新たな付加価値総合戦略 - 魚市場 海の市周辺における観光総合サービス拠点等の設置 - 水産業と観光産業の連携 融合の促進 活性化に向けた取組この取組の中で 従来は 景観 温泉 歴史文化 等を目的とした観光スタイルであったものが 食 へと移り その後 コンテンツ アクティビティ へと発展している実態を把握し 新たな戦略を推進すべきとする方向性を学んだところである 更に 地方創生において提起され 海外視察等で学んだDMO(Destination Marketing/ Management Organization) の考え方を本市の観光戦略の中心に据えるべく調査 検討を行い 平成 29 年 4 月に関係団体で構成する 気仙沼観光推進機構 を設立し 観光に携わる各機関 団体の役割を明確化し 観光で稼げる地域経営 を実現するための総合的な観光施策の意思決定の場と位置付けた また この事務局を担う ( 一社 ) 気仙沼地域戦略 を設立し 観光に関わる各機関 団体が連携し効果的かつ効率的な事業推進に努めるための体制を整えたところである 気仙沼観光推進機構 はこれまで展開してきた各種事業の発展と新分野への挑戦 データ分析による事業水準の向上を図ることとしており これらの取組により本市を訪れる観光客 ( 外国人旅行客を含む ) の増大が期待されるところである 気仙沼観光戦略に基づく取組事例 主体内容写真主体内容写真 漁具屋潜入 漁具倉庫見学 実際の漁業体験など 造船所潜入 造船行程の見学 船内見学など 氷屋潜入 氷屋の製造 砕氷 保存工程の見学など 函屋体験 函屋倉庫見学 函持ち体験など 水産加工場潜入 加工場見学 カツオの解体ショーなど 魚市場裏側潜入 遠洋漁業の基地 気仙沼魚市場の見学など ( 休場日も含む ) 4 ちょいのぞき気仙沼 ば! ば! ば! の場 28
2 三陸沿岸道路の延伸 三陸沿岸道路 ( 仙台市 ~ 岩手県宮古市までの 三陸縦貫自動車道 岩手県宮古市から久慈市までの 三陸北縦貫道路 及び岩手県久慈市から青森県八戸市までの 八戸 久慈自動車道 の全体をいう ) は 仙台市から気仙沼市を経由して青森県八戸市までの太平洋沿岸を結ぶ延長 359kmの自動車専用道路であり 国が東日本大震災からの復興に向けたリーディングプロジェクトに位置付け 現在 早期の全線開通に向けて整備が進められているところである 三陸沿岸道路は 物流の迅速化や救急医療施設への搬送における迅速性の確保 災害時における緊急輸送路の確保等の効果が期待されるほか 都市間移動の所要時間の短縮化が図られ 遠方から本市を訪れる観光客の増加が期待される 3 大島架橋事業現在 宮城県による大島架橋事業が平成 30 年度完成を目標に進められている 大島架橋の実現により 住民の日常生活の利便性向上や救急医療の確保 災害時の緊急輸送路確保等のメリットに加え 観光 産業振興の面からも効果が非常に期待されるところである 29
4 国際リニアコライダー (ILC) の国内候補地決定平成 25 年 8 月 23 日 ILC 立地評価会議において 北上山地がILCの国内建設候補地に決定されたことをうけて 気仙沼市と周辺自治体は その建設実現に向けて活動を活発化している 施設ができた場合 世界中のトップクラスの研究者や技術者 さらには施設見学者など 多くの人々が当該施設の周辺地域に来訪することが期待される Rey.Hori 出典 : 一般社団法人先端加速器科学技術推進協議会 ILC PROJECT ILC を知る 気仙沼市まち ひと しごと創生総合戦略に示される主要事業 5その他の要因〇三陸復興国立公園の創設 : 平成 25 年 5 月に従来の 陸中海岸国立公園 の区域を拡張し名称変更して創設 平成 27 年 3 月には南三陸金華山国定区域を編入して拡張 ( 環境省 ) 〇三陸ジオパーク : 平成 25 年 9 月に認定 ( 日本ジオパークネットワーク ) 〇 平泉 の世界文化遺産登録 : 平成 23 年 6 月に開催された第 35 回世界遺産委員会 ( フランス パリ ) において登録決定 本市及び平泉町を含む 10 市町により伊達な広域観光推進協議会を構成し 観光客の誘致に取り組んでいる 〇ラグビーワールドカップ日本大会 (2019 年開催 ): 釜石市が開催地の一つとなっている 〇東京オリンピック パラリンピック (2020 年開催 ): 世界各国から我が国に多くの方が訪れ 東日本大震災からの復興を全世界中に発信する契機となることが想定されている 30
( 百万 ) (6) バス運行にかかる行政負担の状況気仙沼市内のバス路線は 路線の維持を図るため市が委託料を支払うことにより運行する 委託路線 と 国 県 市の補助金を受けて事業者が運行する 自主運行路線 がある 委託路線 (7 路線 16 系統 ) に対する委託料の総額は平成 27 年度で 9,449 万円となっている この委託料は市の単独負担のほか 相当部分において国の補助金 ( 地域公共交通確保維持改善事業費補助金 ( 特定被災地域公共交通調査事業 ) と県の補助金 ( 宮城県バス運行維持対策費補助金 ) が充てられている 国 県の補助金は 被災地特例により震災前よりも手厚い支援となっており 市の負担額は震災前の平成 22 年度と比較して約半分に軽減されている 今後 被災地特例による補助金の終了により 市負担額の大幅な増加が見込まれる 委託料の推移は 震災後の平成 23 年度から平成 25 年度は年間 8,000 万円程度で推移してきたが 高校生の減少等によるバス利用者の減や人件費の上昇等の影響により増加傾向にある また 自主運行路線に対する市補助金も利用者の減少等の影響により増加傾向にあり 平成 27 年度で約 1,300 万円となっている 行政 ( 市 県 国 ) の負担状況 ( 平成 27 年度 ) 0% 20% 40% 60% 80% 100% 委託料計 94,490 千円 市補助金 13,035 千円 12.1% 委託料 ( 市負担分 ) 31,343 千円 29.2% 委託料 ( 県補助 ) 3,147 千円 2.9% 委託料 ( 国補助 ) 60,000 千円 55.8% 総額 107,525 千円 市負担計 44,378 千円 市補助金委託料 市負担県補助金国補助金 行政負担の推移 120 100 80 60 40 20 0 総額 69.1 0.7 52.1 市負担計 52.8 総額 89.2 1.7 70.7 8.3 8.8 8.0 8.0 市負担計 72.4 総額 83.3 総額 84.8 総額 87.5 4.5 7.2 7.4 市負市負 29.6 担計担計 34.3 31.6 34.1 14.2 8.3 6.1 5.7 35.0 35.0 42.5 46.8 総額 107.4 総額 107.5 10.1 13.0 担計 44.8 31.3 3.1 60.0 H21 年度 H22 年度 H23 年度 H24 年度 H25 年度 H26 年度 H27 年度 41.5 市負担計 39.0 市負 54.9 市負担計 44.3 国補助県補助委託料 市負担市補助金 31
(7) 交通空白地域の状況 1 交通空白地域山間部の宅地は道路沿いに立地しており 路線バス等の交通圏域内に立地する 一方 沿岸部の平地では 交通空白地域が分散しており 特に唐桑地域の浦 宿浦 鮪立 小鯖 中井 舞根等 気仙沼地区の内の脇 幸町等 面瀬地区の松崎丸森 松崎地生等 階上地区の最知荒沢 長磯大窪 長磯浜 波路上岩井崎等 大島地区の田尻 長崎と本吉地域の山間部等に交通空白地域が残る 以前路線が通っていた宿浦 鮪立 小鯖 波路上等 交通空白地域となってしまったところもある 中央地域の弁天町 仲町周辺は 鉄道が運休となり JR 南気仙沼駅の圏域から外れたことにより 交通空白地域となった 本吉地域の公共施設や大島地域の観光施設において 公共交通圏域に含まれない施設が存在する < 本計画における交通空白地域の定義 > 居住者が一定以上存在し 以下のいずれにも該当しない地域 鉄道駅から 1km( 一般的にいわれている 鉄道駅の徒歩圏 ) BRT 駅から 500m( 鉄道駅とバス停の中間値 ) バス停から 300m( 高齢者が荷物を持って歩くことが可能な距離 ) 2 高齢化率割合と公共交通ネットワークの関係 (65 歳以上人口割合ベース ) 市内の高齢化率は 35.2% となっており 地区別の 65 歳以上の人口の割合が高い地区におい ても交通空白地域が存在する 3 震災復興整備事業と公共交通ネットワークの関係震災復興整備事業において 土地区画整理事業は市街地での事業となっており 防災集団移転促進事業と災害公営住宅整備事業は 市内の各地での事業となっており 既存公共交通が通らない所での事業もある 32
交通空白地域 33
高齢化率割合と公共交通ネットワーク ( 平成 22 国勢調査人口高齢化率 ) 34
震災復興整備事業と公共交通ネットワーク ( 震災復興整備事業 交通空白地域 ) 35