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Microsoft Word - 中学校数学(福島).doc

(2) -2,4,1 3 y=-x-2 をかいた ( 人 ) 4 (1) y=2x-9,y=2x,y=3x+3 (2) y=x+11 (3) 指導観校内の研究テーマが 考える力を引き出す授業のあり方 ということで, 数学科では考える力とは何かを分析し,11 項目に整理した 1 帰納的に考える力 2

Microsoft Word - 全国調査分析(H30算数)

第 4 学年算数科指導案 平成 28 年 11 月 2 日 ( 水 ) 第 5 校時場所 4 年 2 組男子 22 名女子 10 名指導者垣見遥 ともなって変わる量 思考力 判断力 表現力の育成 ~ 児童の考えを引きだす算数的活動の工夫 ~ 1 単元名 ともなって変わる量 2 単元の目標 ともなって

能を習得したり活用したりすることの必要性について確認する グラフをかく力やグラフを読み取る力を身に付けさせるとともに, 一次関数を学ぶことに対する意欲を高めたい 小単元全体を通して主体的に学ぶ意欲を高め, 自分の考えを説明したいという気持ちにさせた上で, 目的や方法等を明確にした意図のあるペアやグル

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PowerPoint プレゼンテーション

問 題

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Microsoft Word - 201hyouka-tangen-1.doc

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Microsoft Word - 数学指導案(郡市教科部会)

25math3

○数学科 2年 連立方程式

第 6 学年算数科学習指導案 日時平成 25 年 月 日 ( ) 校時対象第 6 学年 組 名学校名 立 小学校授業者 1 単元名 速さ ( 学校図書 6 年上 ) 2 単元の目標速さについて理解し 求めることができるようにする 3 単元の評価規準 単元の評価規準 ア算数への関心 意欲 態度 速さを

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教科に関する調査の各問題の分析結果と課題 (3) 中学校数学 B

(3) 指導観本時は 連立方程式の文章題を扱う最初の時間である 方程式の文章題は 個数と代金に関する問題 速さ 時間 道のりに関する問題 割合に関する問題 を扱う これらを解くときには図や表 線分図などを書くことが有効であることを生徒達は昨年度一次方程式の時にも経験している 一元一次方程式を利用する

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Taro-H29結果概要(5月25日最終)

英語                                    英-1

算数科学習指導案 1 日時平成 24 年 10 月 25 日 ( 木 ) 5 校時 2 学年第 6 学年 8 名 3 単元名比例と反比例 ( 啓林館 ) 4 単元について 本単元は 三原市立和木小学校 指導者荒木美花 本単元のねらいは, 伴って変わる 2 つの数量の中から比例関係や反比例関係にあるも

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知識・技能を活用して、考えさせる授業モデルの研究

国語科学習指導案様式(案)

中学校第 3 学年数学科学習指導案 日 時 平成 25 年 月 日 ( ) 第 校時 対 象 第 3 学年 学校名 立 中学校 1 単元名 式の計算第 1 章式の計算 2 単元の目標文字を用いた簡単な多項式について 式の展開や因数分解ができるようにするとともに 目的に応じて式を変形したりその意味を読

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算数科学習指導案 指導者伊達詩恵 1 日時平成 24 年 5 月 21 日 ( 月 ) 5 校時 2 学年第 6 学年 1 組 22 名 3 場所 6 年 1 組教室 4 単元名文字と式 5 単元について 単元観 本単元は, 数量の関係を表す式についての理解を深め, 式に表したり, 式を読み取ったり

第4学年算数科学習指導案

第 4 学年算数科学習指導案 平成 23 年 10 月 17 日 ( 月 ) 授業者川口雄 1 単元名 面積 2 児童の実態中条小学校の4 年生 (36 名 ) では算数において習熟度別学習を行っている 今回授業を行うのは算数が得意な どんどんコース の26 名である 課題に対して意欲的に取り組むこ

平成 29 年度全国学力 学習状況調査の結果の概要 ( 和歌山県海草地方 ) 1 調査の概要 (1) 調査日平成 29 年 4 月 18 日 ( 火 ) (2) 調査の目的義務教育の機会均等とその水準の維持向上の観点から 全国的な児童生徒の学力や学習状況を把握 分析し 教育施策の成果と課題を検証し

るかどうか, そして, その予想した事柄を ~は, になる という形で表現できるかどうかをみるものである 正答率は, 48.1% であり, 発展的に考え, 予想した事柄を ~は, になる という形で表現することに課題がある (3) 学習指導に当たって 事柄を予想することを大切にする数や図形について成

平成 30 年 1 月平成 29 年度全国学力 学習状況調査の結果と改善の方向 青森市立大野小学校 1 調査実施日平成 29 年 4 月 18 日 ( 火 ) 2 実施児童数第 6 学年 92 人 3 平均正答率 (%) 調 査 教 科 本 校 本 県 全 国 全国との差 国語 A( 主として知識

算数科学習指導案 指導者中野智子 1 日時平成 30 年 10 月 19 日 ( 金 ) 第 6 校時 2 学年第 6 学年 1 組男子 12 名女子 9 名計 21 名 3 単元名資料の調べ方 4 単元について (1) 単元観本単元は, 小学校学習指導要領第 6 学年の内容 [D データの活用 ]

Microsoft PowerPoint - syogaku [互換モード]

平成23年度全国学力・学習状況調査問題を活用した結果の分析   資料

Microsoft Word - ④「図形の拡大と縮小」指導案

7 命題の仮定 三角形の合同条件 図形の性質を記号で表すこと 41

第6学年 算数科学習指導案

数学○ 学習指導案

H30全国HP

Taro-実践事例6(一次関数).jtd

Taro-@いわてスタンダード中数20

平成23年度東京都教育研究員  地区発表公開授業

本時の展開

関数を活用することで現実世界の課題を解決できるということを通して, 生徒に関数の有用性を実感させたい そのために, 陸上競技トラックの問題 を用いて, 現実世界の課題から関数関係を見いだし, 表 式 グラフなどを用いて数学的に処理し, 現実世界の課題を解決する ことで, 関数を用いた問題解決の理解を

平成 29 年度全国学力 学習状況調査の結果の概要 ( 和歌山県和歌山市 ) 1 調査の概要 (1) 調査日平成 29 年 4 月 18 日 ( 火 ) (2) 調査の目的義務教育の機会均等とその水準の維持向上の観点から 全国的な児童生徒の学力や学習状況を把握 分析し 教育施策の成果と課題を検証し

項 観点別評価規準 活用を促す課題との関連 項の目標 数学への関心 意欲 態度 数学的な見方や考え方 数学的な技能 数量や図形などについての知識 理解 3 一次関数の値の変化のようす 1 分あたりの通話料 一次関数において x の値の変化にともなって 対応する y の値がどのように変化するかを理解す

(Microsoft Word - \207U\202P.doc)

Microsoft Word - 第3学年国語科学習指導案 .docx

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平成 28 年度埼玉県学力 学習状況調査各学年の結果概要について 1 小学校 4 年生の結果概要 ( 平均正答率 ) 1 教科区分による結果 (%) 調査科目 羽生市 埼玉県 国語 算数 分類 区分別による結果 < 国語 > (%) 分類 区分 羽生市 埼

単元名 算数第 2 学年安芸太田町立加計小学校指導者田尾佐智恵 かけ算 (2) ( 九九をつくろう ) 本単元で育成する資質 能力 伝え合う力 1 日時平成 29 年 1 月 19 日 ( 水 )5 校時 2 学年第 2 学年男子 7 名女子 15 名計 22 名 3 単元名 かけ算(2) 九九をつ

学年第 3 学年 2 単元名 ( 科目 ) いろいろな関数の導関数 ( 数学 Ⅲ) 3 単元の目標 三角関数 対数関数 指数関数の導関数を求めることができる 第 次導関数の意味を理解し 求めることができる 放物線 楕円 双曲線などの曲線の方程式を微分することができる 4 単元の学習計画 三角関数 対

中2テスト06

(3) 計画 学習課題学習内容時間 変わり方のようすをわかりやすく表すにはどうしたらよいか考えよう変わり方が大きいか小さいかを調べるにはグラフのどこに目をつけるとよいのだろう 2つの折れ線グラフからどんなことが分かるだろう折れ線グラフをかこう 変わり方を分かりやすく表す工夫 折れ線グラフの縦軸と横軸

1 単元名 分数 ( 全 10 時間 ) 教材名 分数をくわしく調べよう ( 東京書籍 4 年下 ) 第 4 学年算数科学習指導案平成 26 年 11 月 26 日 ( 水 ) 5 校時 4 年 1 組 ( 男子 13 名 女子 10 名計 23 名 ) 指導者上田稚子 ( 学習指導要領 ) A 数

理科学習指導案指導者海田町立海田西中学校教諭石川幸宏 1 日時平成 30 年 2 月 21 日 ( 水 ) 第 4 校時 2 学年第 1 学年 2 組 ( 男子 19 名女子 18 名 37 名 ) 3 場所海田西中学校第 2 理科室 4 単元名身のまわりの現象 ~ 力の世界 ~ 5 単元について

(6) 調査結果の取扱いに関する配慮事項調査結果については 調査の目的を達成するため 自らの教育及び教育施策の改善 各児童生徒の全般的な学習状況の改善等につなげることが重要であることに留意し 適切に取り扱うものとする 調査結果の公表に関しては 教育委員会や学校が 保護者や地域住民に対して説明責任を果

 

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調査の概要 1 目的義務教育の機会均等とその水準の維持向上の観点から 全国的な児童生徒の学力や学習状況を把握 分析し 教育施策の成果と課題を検証し その改善を図るとともに そのような取組を通じて 教育に関する継続的な検証改善サイクルを確立する また 学校における児童生徒への教育指導の充実や学習状況の

2 児童観復習プリントから 乗法の交換法則 4 7=7 乗法の結合法則 = 加減混合の式や乗除混合の式の計算はできていると考えられる しかし 分配法則 6 10=6 9+ や 7 8=7 9 はできない児童が数名いて 定着していないことが分かる また 計算の仕方は理解してい

Taro-小学校第5学年国語科「ゆる

算数科学習指導案 広島市立 小学校教諭 1 日時平成 21 年 2 月 日 ( ) 2 学年 5 年 組 3 単元数量関係 割合とグラフ 4 単元について 本単元では, 百分率について理解し, それを用いることができるようにするとともに, 目的に応じて資料を分類整理し, それを円グラフや帯グラフを用

学習指導要領

第 2 学年 理科学習指導案 平成 29 年 1 月 1 7 日 ( 火 ) 場所理科室 1 単元名電流とその利用 イ電流と磁界 ( イ ) 磁界中の電流が受ける力 2 単元について ( 1 ) 生徒観略 ( 2 ) 単元観生徒は 小学校第 3 学年で 磁石の性質 第 4 学年で 電気の働き 第 5

★数学学習指導案最終(知的障害)

Ⅲ 研究内容 確かな学力を育成するためには 教師の指導 と 児童 生徒の学び のギャップを教師が認識 する必要がある この研究では,1,2 年の文字式の内容において, 全国調査, 置籍校事前調査の 結果から誤答傾向を把握し, 課題を考察した その中から 計算の対象を理解すること, 考察の 対象を明確

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4 本単元と情報リテラシーの関わり 課題設定担任による 説明会におけるデモンストレーションを見ることを通して 本単元を貫く言語活動としての これぞ和の文化! おすすめの 和の文化 を調べて説明会を開こう を知り 見通しを持たせ学校司書による関連図書紹介を通して 和の文化への関心を高め 進んで調べよう

調査の概要 1 目的義務教育の機会均等とその水準の維持向上の観点から 的な児童生徒の学力や学習状況を把握 分析し 教育施策の成果と課題を検証し その改善を図るとともに 学校における児童生徒への教育指導の充実や学習状況の改善等に役立てる さらに そのような取組を通じて 教育に関する継続的な検証改善サイ

数学科学習指導案 指導者ステップコース隠地純子 平野未紗 ジャンプコース中村徳寿 1 日時平成 27 年 1 月 20 日 ( 火 )5 校時 2 学年第 1 学年ステップコース 12 人 ジャンプコース 19 人 3 単元名空間図形 立体の表面積と体積 4 単元について (1) 単元観中学校学習指

2 図形の定義や性質を見いだすための算数的活動を取り入れる 2 枚の長方形, 長方形と三角形,2 枚の三角形を重ねて四角形を作る活動を取り入れ, 向かい合う辺の平行関係に着目させたり, 長さに着目させたりしながら, 四角形を定義できるようにする コンパスや分度器, ものさし等を使って, 四角形の構成

平成 28 年度山梨県学力把握調査 結果分析資料の見方 調査結果概況 正答数分布グラフ 分布の形状から児童生徒の解答状況が分かります 各学校の集計支援ツールでは, 形状だけでなく, 県のデータとの比較もできます 設問別正答率 無解答率グラフ 設問ごとの, 正答率や無解答率が分かります 正答率の低い設

平成 30 年度 前期選抜学力検査問題 数学 ( 2 時間目 45 分 ) 受検番号氏名 注 意 1 問題は, 表と裏にあります 2 答えは, すべて解答欄に記入しなさい 1 次の (1)~(7) の問いに答えなさい (1) -3 (-6+4) を計算しなさい 表合計 2 次の (1)~(6) の問

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数学科学習指導案 1 次方程式 ( 中学校第 1 学年 ) 神奈川県立総合教育センター < 中学校 高等学校 > 数学 理科授業づくりガイドブック 平成 22 年 3 月 問題つくりを題材として取り上げ 身近な生活の中にある数量関係を見いだし それを基に文章題を作らせる指導によって 自ら具体的な事象

平成 22 年度全国学力 学習状況調査結果の概要と分析及び改善計画 調査実施期日 平成 22 年 4 月 20 日 ( 火 )AM8:50~11:50 平成 22 年 9 月 14 日 ( 火 ) 研究主任山口嘉子 調査実施学級数等 三次市立十日市小学校第 6 学年い ろ は に組 (105 名 )

第 5 学年 社会科学習指導案 1 単元名自動車をつくる工業 2 目標 我が国の自動車工業の様子に関心を持って意欲的に調べ, 働く人々の工夫や努力によって国民生活を支える我が国の工業生産の役割や発展について考えようとしている ( 社会的事象への関心 意欲 態度 ) 我が国の自動車工業について調べた事

国語科学習指導案

理科学習指導案

第 2 章 知 徳 体 のバランスのとれた基礎 基本の徹底 基礎 基本 の定着 教育基本法 学校教育法の改正により, 教育の目標 義務教育の目標が定められるとともに, 学力の重要な三つの要素が規定された 本県では, 基礎 基本 定着状況調査や高等学校学力調査を実施することにより, 児童生徒の学力や学

指導方法等の改善計画について

ホームページ掲載資料 平成 30 年度 全国学力 学習状況調査結果 ( 上尾市立小 中学校概要 ) 平成 30 年 4 月 17 日実施 上尾市教育委員会

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【FdData中間期末過去問題】中学数学1年(比例と反比例の応用/点の移動/速さ)

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解禁日時新聞平成 30 年 8 月 1 日朝刊テレビ ラジオ インターネット平成 30 年 7 月 31 日午後 5 時以降 報道資料 年月日 平成 30 年 7 月 31 日 ( 火 ) 担当課 学校教育課 担当者 義務教育係 垣内 宏志 富倉 勇 TEL 直通 内線 5

Microsoft PowerPoint - 中学校学習評価.pptx

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Transcription:

第 1 学年 3 組 数学科学習指導案 平成 26 年 10 月 22 日 ( 水 )4 校時 単元名 : 比例と反比例 海田町立海田中学校 男子 18 名女子 19 名計 37 名 指導者 T1: 森山真文 T2: 北原真理 本単元に関する調査分析 平成 25 年度全国学力 学習状況調査数学 B3 出題の趣旨与えられた情報を読み, 次のことができるかどうかをみる 設問 (1) 与えられた表から必要な情報を適切に選択し, 処理することができるかどうかをみる 設問 (2) 事象を数学的に解釈し, 問題解決の方法を数学的に説明することができるかどうかをみる 設問 (3) 事象を理想化 単純化して, 言葉で表現された事柄の数学的な意味を的確に捉え, 他の事象との関係を考えることができるかどうかをみる

この問題を解くために必要な力 (1) 必要な情報を適切に選択する力 (2) 事象を理想化 単純化して, その特徴を的確に捉える力 (3) 数学的な結果を事象に即して解釈し, 問題解決の方法を数学的に説明する力 (4) 他の事象との関係を捉える力 3(1) 解答類型 解答類型 1 2 3 4 5 6 7 8 左記以外 無解答 本校の割合 (%) 68.8 0 24.9 6.3 0 3(2) 解答類型 解答類型 1 2 3 4 5 6 7 8 左記以外 無解答 本校の割合 (%) 12.7 4.0 21.4 2.9 0.0 4.0 15.0 27.2 9.3 3.5 3(3) 解答類型 解答類型 1 2 3 4 5 6 7 8 左記以外 無解答 本校の割合 (%) 26.6 41.0 20.8 10.4 0.6 0.6 誤答分析 (1) について, 解答類型 3が 24.9% であることから,10 分間で上がった温度を 10 分後の水温と誤って捉えている生徒がいる (2) について, 正答率が 19.6% であることから, 事象を数学的に解釈し, 問題解決の方法を数学的に説明することに課題がある また解答類型をみると,8が 27.2%,3が 21.4% であることから, 表や数値, グラフなどを用いることは記述しているが, 用いるもの や 用い方 について記述できていない生徒が多い (3) について, 正答率が 26.6% であることから, 事象を理想化 単純化して, 言葉で表現された事柄の数学的な意味を的確に捉え, 他の事象との関係を考えることに課題がある また, 解答類型をみると,2 が 41.0% であることから, 速さと時間 の関係について考えるべきところを 道のりと時間 の関係と誤解している生徒がいることが考えられる さらに,3が 20.8% であることから, 重さと料金 の関係について重さが増えると一定の割合で料金も増えると考えている生徒がいることが考えられる その他,4が 10.4% であることから, 時刻と気温 の関係について, 時間に対して気温が一定の割合で変化すると誤解している生徒がいると考えられる

調査結果からみる課題 課題となっている力 (1) 必要な情報を適切に選択する力 (2) 事象を理想化 単純化して, その特徴を的確に捉える力 (3) 数学的な結果を事象に即して解釈し, 問題解決の方法を数学的に説明する力 (4) 他の事象との関係を捉える力 指導上の課題 (1) 与えられた表や式, グラフから必要な情報を適切に選択し, 処理できるように指導すること (2) 事象の変化の様子について予測したり, データの特徴を分析したりすることができるように指導すること (3) 基礎的 基本的な知識 技能に関する問題を解決する際に, 解決の方法を考え, 説明できるように指導すること (4) 問題解決場面で共通に用いられている数学的方法を明らかにし, それらを別の場面に適用するために, 用いられた数量や考察の前提を明確にし, 同様に考えることのできる他の事象との関係を捉えられるように指導すること 単元について 単元観自然現象や社会現象などの考察においては, 考察の対象とする事象の中にある対応関係や依存, 因果などの関係に着目して, それらの諸関係を的確で簡潔な形で把握し表現することが有効である 数学においても, いろいろな事象の中に潜む関係や法則を数理的に捉え, 数学的に考察し処理することをねらいとしている その場合, 事象の中から伴って変わる二つの数量を取り出し, それらの間の変化や対応の関係に着目して考察を進めることがある このことについて小学校では, 第 4 学年までに伴って変わる二つの数量の関係を調べたり, 変化の様子を折れ線グラフに表したりしている 第 5 学年においては, 表を用いて, 伴って変わる二つの数量の関係を考察し, 簡単な場合について比例の関係があることを学習している 第 6 学年においては, 比例の関係について理解し, これを用いて問題を解決することを学習している このことを受け, 中学校第 1 学年で本単元を学習する 中学校学習指導要領第 1 学年の目標の一つに, 具体的な事象を調べることを通して, 比例, 反比例についての理解を深めるとともに, 関数関係を見いだし表現し考察する能力を培う とある 本単元では, この目標にそって, 具体的な事象の中から二つの数量を取り出し, それらの変化や対応を調べることを通して, 二つの数量が関数関係にあることを理解させ, 表, 式, グラフを相互に関連付けながら, 比例, 反比例の関数の特徴について理解を深める これらの学習を通して, 関数関係を見いだし表現し考察する能力を培うことをねらいとしている 関数の学習は, さらに第 2 学年で一次関数, 第 3 学年で,y=ax の学習に繋がっていく また比例, 反比例の基礎的 基本的な知識を活用して具体的な事象を捉えて説明する そのために, 具体的な事象を式で表現して, それらが比例, 反比例であるかどうかを判断したり, 具体的な事象を比例, 反比例とみなすことによって問題を解決したりすることができるようにする その際, 判断の根拠や解法を他者に説明する力を付けることが求められる その意味では本単元はその力を身に付けさせるのに適している

生徒観平成 26 年 4 月に実施した, 東京書籍 全国学力調査集団準拠評価中学校 1 年数学 の関数に関する設問の結果を次に示す 領域 内容出題のねらい本学級正答率全国正答率 比例 反比例変わり方のきまり 表を使って, 反比例の関係を見付け, 対応する値を求めることができる 65.2% 65.4% 二つの量が比例する関係を, いろいろな関係のものの中から選択できる 33.7% 39.8% 比例の関係を利用して, 一方の量から他方の量を求めることができる 78.8% 76.3% 比例の関係をグラフに表すことができる 74.7% 61.9% 表を利用して, きまりを見付けることができる 48.4% 47.0% 以上の結果から, 表を使って, 反比例の関係を見付け, 対応する値を求めること や 比例の関係を利用して, 一方の量から他方の量を求めること, 比例の関係をグラフに表すこと などの技能面はある程度理解している しかし, 二つの量が比例する関係を, いろいろな関係のものの中から選択すること, 表を利用して, きまりを見付けること については, 課題があることが分かる 指導観上述のような課題があることから, 事象の変化の様子について予測したり, データの特徴を分析したりすることができるように指導すること, 用いられた数量や考察の前提を明確にし, 同様に考えることのできる他の事象との関係を捉えられるように指導することが必要であると考える 指導に当たっては, 数学の用語が適切に使えるように意味やその性質を確認する場面を設定する そして, 小グループを用いて, 生徒に数学の用語を正しく使用することを意識させ, グループ内で説明する場面を設定する また, グループ内で説明されたもののうち, 適切と思われるものを全体で説明する場面を設定する さらに, 具体的な事象の変化や対応の様子を調べることを通して, 二つの数量の関係を表や式, グラフを用いて読み取ったり, 逆に表や式, グラフから事象を捉え直す場面を設定する これらの指導により, 具体的な事象を調べることを通して, 比例, 反比例の関係について理解するとともに, 関数関係を見いだし表現し考察する能力を培いたい 単元系統表 小学校第 4 学年 伴って変わる二つの数量の関係 ものの位置の表し方第 5 学年 簡単な比例の関係 中学校第 1 学年 文字を用いた式 比例式 比例と反比例 ( 本単元 ) 第 2 学年 一次関数 高等学校数学 Ⅰ 二次関数数学 Ⅱ 三角関数 指数関数 対数関数 第 6 学年 比例と反比例 第 3 学年 関数 y=ax 数学 Ⅲ 分数関数 無理関数

単元の目標及び内容について 具体的な事象の中から二つの数量を取り出し, それらの変化や対応を調べることを通して, 比例, 反比例の関係についての理解を深めるとともに, 関数関係を見いだし表現し考察する能力を培う ア関数関係の意味を理解すること イ比例, 反比例の意味を理解すること ウ座標の意味を理解すること エ比例, 反比例を表, 式, グラフなどで表し, それらの特徴を理解すること オ比例, 反比例を用いて具体的な事象を捉え説明すること 単元の評価規準 数学への関心 意欲 態度 数学的な見方や考え方 数学的な技能 数量や図形などについての知識 理解 様々な事象を比例, 反比例など 比例, 反比例などについての基礎 比例, 反比例などの関数関 関数関係の意味, 比例や反 で捉えたり, 表, 式, グラフな 的 基本的な知識及び技能を活用 係を, 表, 式, グラフなど 比例の意味, 比例や反比例 どで表したりするなど, 数学的 しながら, 事象を見通しをもって を用いて的確に表現した の関係を表す表, 式, グラ に考え表現することに関心を 論理的に考察し表現したり, その り, 数学的に処理したりす フの特徴などを理解し, 知 もち, 意欲的に数学を問題の解 過程を振り返って考えを深めた るなど, 技能を身に付けて 識を身に付けている 決に活用して考えたり判断し りするなど, 数学的な見方や考え いる たりしようとしている 方を身に付けている 指導と評価の計画 次 1 2 3 4 関数 (2) 比例 (3) 学習内容 ( 時数 ) 座標と比例のグラフ (3) 比例の活用 (3) ( 本時 3/3) 評 関考技知評価規準評価方法 伴って変わる二つの数量の関係を調べることに関心をもち, 関数関係といえるかどうかを調べようとしている 伴って変わる二つの数量の対応の様子に着目し, 関数関係といえるかどうかを考えることができる 文字に具体的な数値を代入するなどして,y は x の関数であるかどうかを調べることができる 変数, 変域, 関数の意味を理解している 比例の関係に関心をもち, 具体的な事象の中から比例として捉えられる二つの数量を見いだしたり, その関係を式で表したりしようとしている 具体的な事象の中にある二つの数量の関係を変化や対応の様子に着目して調べ, 比例の関係を見いだすことができる 比例の関係を y=ax の式で表すことができる 比例の意味や変化の特徴を理解している 比例のグラフに関心をもち, 比例定数を変えて調べたり, その特徴を考えたりしようとしている 比例のグラフの特徴を見いだすことができる 比例の式から表をつくり, 比例のグラフをかくことができる 比例のグラフの特徴を理解している 比例を用いて具体的な事象を捉え説明することに関心をもち, 問題の解決に生かそうとしている 具体的な事象の中から取り出した二つの数量の関係を表, 式, グラフを用いて考察し, 変化や対応の特徴を事象に即して解釈し, それらを説明することができる 比例の関係を表, 式, グラフを用いて表現したり, 処理したりすることができる 具体的な事象の中には, 比例とみなすことで変化や対応の様子を調べたり, 予測したりできるものがあることを理解している 価

5 6 7 反比例 (3) 反比例のグラフ (2) 反比例の活用 (2) 8 まとめの問題 (1) 反比例の関係に関心をもち, 具体的な事象の中から反比例として捉えられる二つの数量を見いだしたり, その関係を式で表したりしようとしている 具体的な事象の中にある二つの数量の関係を変化や対応の様子に着目して調べ, 反比例の関係を見いだすことができる 反比例の関係をy=a/xの形の式に表すことができる 反比例の意味や変化の特徴を理解している 反比例のグラフに関心をもち, 比例定数を変えて調べたり, その特徴を考えたりしようとしている 反比例のグラフの特徴を見いだすことができる 反比例の式から表をつくり, 反比例のグラフをかくことができる 反比例のグラフの特徴を理解している 反比例を用いて具体的な事象を捉え説明することに関心をもち, 問題の解決に生かそうとしている 具体的な事象の中から取り出した二つの数量の関係が反比例であるかどうかを判断し, 変化や対応の特徴を捉えたり, それらを説明したりすることができる 反比例の関係を表, 式, グラフを用いて表現したり, 処理したりすることができる 具体的な事象の中には, 反比例とみなすことで変化や対応の様子を調べたり, 予測したりできるものがあることを理解している 本時の授業改善のポイント 学び合いの質を高めるための工夫として, 知識構成型ジグソー法 を用いる 知識構成型ジグソー法 の 活動の流れは, 次の通りである 1 答えを出したい 問い を準備する 導入 2 解答を作成するための必要な事項を分担し, 内容を検討する エキスパート活動 3 学習事項を集めて答えを出す ジグソー活動 4 出した答えが適切であるかどうかを交流する クロストーク活動 今回の学習では, 問い に対する事項を 表, 式, グラフ としてジグソー活動を行う これらの活 動によって, 多様な理解が統合されて考えを深め, 本時の目標の達成に向け, 学習活動が進むと考える 本時の学習 (1) 本時の目標 プールに三つの給水口から一定の割合で水を入れるとき, 入れる時間と水面までの高さの関係を表, 式, グラフを用いて考察し, 三つのうちどの給水口を使えば早く水を貯めることができるかを判断し, その理由 を数学の用語を用いて説明することができる (2) 本時の評価規準 数学的な見方や考え方 具体的な事象の中から取り出した二つの数量の関係を表, 式, グラフを用いて考察し, 変化や対応の特徴 を事象に即して解釈し, それらを説明することができる (3) 本時の学習展開 学習活動 予想される生徒の反応 学び合いの場 指導上の留意事項 めざす子どもの姿 努力を要する 状況と判断した生徒への指導の手立て 1 数学の用語を確認する T2 カードを用いて, 数学の用語の意味やその性質を確 数学の用語 関数 変数 変域 定数 y は x に比例する y=ax 比例定数 座標軸 原点 座標 増加 減少 右上がり 右下がり 認する 数学の用語を忘れている生徒に対して, 教師がその 言葉を簡単に説明していく 評価規準 観点 ( 評価方法 ) 肯定的評価

2 本時の課題を提示する T1 課題 プールに三つの給水口を使って,150cm の高さまで水を入れていきます x 時間後の水面までの高さを y cm とし,y は x に比例しているとします 給水口 A では,x と yの関係は 給水口 B では, x と y の関係は 給水口 C では, x と y の関係は 次のグラフのようになります 次の表のようになります 次のような式で表されています x 0 3 6 9 12 y 0 20 40 60 80 y= 25 3 x 給水口 A~C のうち, 二つを使って水を入れていくとき, 一番早く 150cm の高さまで入れることができるのは, どの組み合わせですか A~C の組合せとその組み合わせを選んだ理由を説明しなさい 3 本時のめあてを確認する T1 めあて プールに給水口を使って水を入れるときの時間と水面の高さの関係を表, 式, グラフを用いて考え, 変化や対応の特徴を数学の用語を用いて説明できる 4 課題に取り組む 発問 T2 給水口 A~C のうち, どの組合せが一番早く入れることができると思いますか 予想される生徒の反応 AB の組合せと予想する生徒 20% BC の組合せと予想する生徒 20% AC の組合せと予想する生徒 50% これだけでは, 判断できないと考えた生徒 10% 発問 T1 それでは, この予想を確かめるためには, どのようなことが分かればいいですか 予想される生徒の反応 給水口 A~C それぞれの 1 時間に入る水の量が分かればいい 給水口 A~C それぞれ 1 つで水を入れるとき,150cm まで入れるのにかかる時間が分かればいい 給水口 A~C それぞれの水の入れ方を, 表, 式, グラフのどれかにそろえて表せば調べることができる 表, 式, グラフからどのような値が求められるかを考えさせる 求めることができる値を考えることができない生徒へは, 表やグラフの特定の値を示して, この数字から何が求められるかを考えさせる これまで習った比例の性質を思い出しながら考えることができているね 指示 T2 これから給水口 A~C について, それぞれ別の内容が書かれた 3 種類のプリントを配ります まずは, 各自でプリントの内容を考えてみよう 各プリントの内容ともに, それぞれの給水口一つを使ったとき, 水面の深さが 150cm になるまでにかかった時間を求める問題を提示する 給水口 A は, グラフ, 表, 式の順に, 給水口 B は, 表, グラフ, 式の順に, 給水口 C は, 式, 表, グラフの順に考えを進めて水面の高さが 150cm になるまでにかかった時間を求めさせる

予想される生徒の反応 給水口 A グラフを基に, 表をかいてみると,1 分間に 10cm ずつ増えているから, 150cm では 15 時間かかる また, 式を作ると y=10x となるので, 式からも x=15 となり 15 時間かかることが分かる 給水口 B 表をもとに, グラフをかいてみると,150cm の高さのとき,x=45/2 となり, 22 時間 30 分かかることが分かる また, 式を作ると y= 20 3 x となるので, 式からも,x=45/2 で 22 時間 30 分かかることが分かる 比例の表, 式, グラフの特徴がよく理解できているね 給水口 C 式に x の値を代入して, 表をかいてみると, x=18 のとき y=150 となるので, 18 時間かかることが分かる 式, グラフからも同じ値を求めることができる エキスパート活動 指示 学び合いの場 T1 それでは,A~C それぞれ同じプリントを考えた人どうしが集まり, 求め方や答えが正しいか確認してみよう 予想される生徒の反応 表, 式, グラフのどれが考えやすいだろうか 式だと計算で求められるので簡単に感じる ジグソー活動 指示 学び合いの場 T2 今度は A~C 別々のプリントを持っている人どうしが集まり,A~C のうちどの組合せがよいか考えてみよう そのとき, 自分が考えたプリントの内容を相手に説明をして, どの組合せがよいかしっかり意見を出し合い, 組合せと選んだ理由を考えて説明できるようにしてみよう 予想される生徒の反応 給水口 1 つを使って,150cm の高さまで水を入れるのに必要な時間をみると,A が一番早く, 次に C が早いので AC の組合せが一番早く入る 式を見ると, 比例定数が一番大きいのは A で, 次に C が大きい 比例定数は,1 時間に入る水の量を示しているので,AC の組合せが一番早く入る グラフの傾きを見れば, 一番早く入る組合せは,AC になる 給水口 A~C それぞれについて, 表, 式, グラフがすべて求められるように机間指導するとともに, 間違いがある場合は, 同じグループの生徒に説明してもらい, 間違いを訂正させる 机間指導の際, 担当する班を決めておく T1:1 2 3 4 5 6 T2:7 8 9 10 11 12 思考の過程や判断の根拠を, 数学の用語を適切に使うことを意識させながら説明させる 各グループで一番分かりやすいと思われる説明をホワイトボードにかき, 説明の仕方が違うグループについて, 代表に説明させる その際, ホワイトボードに書かれている内容で数学の用語には赤で印を付けさせておく 表, 式, グラフを用いてのそれぞれの説明のよさが分かるように机間指導していく 式のよさ 式は, 具体的な数字を求めることができる 表のよさ 表で表すことで, グラフの変化の様子と対応して数字の変化の様子がよく分かる グラフのよさ 傾きの大きさによって, 水が入る速さが一目で分かる T1,T2 が担当する班のうち, 一つを選んでおく 具体的な時間の比較だと組合せを選ぶことはできるけれど, 理由を説明するためには, 各給水口の時間だけでは内容が不十分であることが分かる 具体的な事象の中から取り出した二つの数量の関係を表, 式, グラフを用いて考察し, 変化や対応の特徴を事象に即して解釈し, それらを説明することができる 見方や考え方 ( ワークシート )

給水口 AB を使ったときの式は, y= x で,y=150 を代入すると, x=9 で,9 時間かかる 給水口 BC を使ったときの式は, y=15x で,y=150 を代入すると, x=10 で,10 時間かかる 給水口 AC を使ったときの式は, y= x で,y=150 を代入すると, x= で, 約 8 時間 10 分かかる したがって,AC の組合せが一番早 い 式を使った選び方の説明を聞くと, 式のよさがよく分かる 式の扱いや計算が苦手な生徒に対しては, 選んだ給水口の二つの式を一つにまとめるとよいことを伝え, 具体的な式変形を指導する さらに, 水面までの高さ 150cm は y の値であることを伝え, 式に代入するように指示する 比例の式の特徴をうまく使って計算できているね クロストーク活動 指示 学び合いの場 T1 グループの中で, よいと思われる説明を全体で発表しよう 種類の違う説明を事前に選んでおく また, 発表させたとき, それぞれの説明について判断の根拠を比較しながら聞くように指示する 5 本時の学習のまとめをする T1 T2 生徒のまとめの例 組合せを選ぶだけだと, 具体的な数字や比例定数だけで判断できるけど, 三つを一つの基準をもとに比べようとすると, 式に代入して計算し, それぞれの組合せでかかる時間を出す必要がある 表, 式, グラフはすべて同じことを表しているが 机をもとに戻し学習のまとめをさせる, 使う場面でよさが違う 6 適用問題に取り組む T2 問題 A から C まですべての給水口から同時にプールに水を入れ始めて, 水面までの高さが 150cm になるには, 何時間何分かかりますか 予想される生徒の解答給水口 A~C 3 つすべてを使ったときの式は,y=25x で,y=150 を代入すると,y=6 となり 6 時間かかる 比例定数は,1 時間に入る水の量を表しているから, 式を使えば具体的な計算ができる これまで学習してきたことがうまく使えているね 式を使って, うまく解答を導いているね (4) 板書計画

検証問題 平成 26 年度全国学力 学習状況調査数学 B3